JPH04303204A - 生産計画システム - Google Patents

生産計画システム

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JPH04303204A
JPH04303204A JP3092807A JP9280791A JPH04303204A JP H04303204 A JPH04303204 A JP H04303204A JP 3092807 A JP3092807 A JP 3092807A JP 9280791 A JP9280791 A JP 9280791A JP H04303204 A JPH04303204 A JP H04303204A
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JP
Japan
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production
time
workpieces
combination
combinations
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Application number
JP3092807A
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Inventor
Keiichi Hokaku
宝角 敬一
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Shinmaywa Industries Ltd
Original Assignee
Shin Meiva Industry Ltd
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Publication date
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Publication of JPH04303204A publication Critical patent/JPH04303204A/ja
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/02Total factory control, e.g. smart factories, flexible manufacturing systems [FMS] or integrated manufacturing systems [IMS]
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/30Computing systems specially adapted for manufacturing

Landscapes

  • Multi-Process Working Machines And Systems (AREA)
  • General Factory Administration (AREA)
  • Control By Computers (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、生産ラインに複数の
種類のワークを流して生産する場合の生産計画システム
に関するものであり、特に多品種少量生産時における生
産効率向上のための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、多品種少量のワーク(生産品
)を複数の工程から成る生産ラインに流して生産する場
合においては、ワークごとに各工程で要する生産時間が
異なるため(ロボットにより作業が行われる工程もあれ
ば、人間の手によって作業が行われる工程もあるためで
ある。)、ワークの生産計画の管理は容易でないことが
多い。従って、多品種少量生産を行う場合のワークの生
産順序は、熟練した生産ラインの管理者がワークの種類
や数等の状況に応じて、その長年の経験と勘とにより判
断することにより決定されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した様に従来の生
産順序の決定方法では、決定したワークの生産順序が最
適なものであるか否かは実際に決定した生産順序に基づ
いてワークを生産ラインに流さなければ判定できなかっ
た。そのため、予想した以上に生産時間がかかり、効率
的な生産ラインの稼働が出来ないという問題点が発生し
ていた。即ち,複数の種類のワークを決定した生産順序
に従って生産ラインに流した場合に、最適な生産順序と
なっていない結果、或る工程における或るワークの生産
時間が大変長くなるためにその上流工程にあるワークの
待機時間が必要以上に長くなるという事態が頻繁に生じ
ていた。
【0004】この発明は係る問題点を解決すべくなされ
たものであり、複数の種類のワークを複数の工程を有す
る生産ラインに流して生産を行う場合に、生産時間が最
短時間となる様な生産効率の高いワークの生産順序を速
やかに且つ容易に決定することができる生産計画システ
ムの提供を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の第1の構成に
係る生産計画システムは、複数の生産工程を有し、複数
の種類のワークが流れる生産ラインと、生産工程毎に生
産ラインに備え付けられ、且つそれぞれが、対応する生
産工程において実測されたワークの種類毎のタクト時間
の基礎データを蓄積する複数のコントローラと、生産計
画のデータを入力するための入力手段と、入力手段より
入力された生産計画のデータに基づいて、複数の種類の
ワークの生産順序の全ての組合せを求める手段と、複数
のコントローラより読み出したタクト時間の基礎データ
に基づいて、組合せ毎に当該組合せにおける生産順序で
複数の種類のワークを生産ラインに流して生産する場合
の総生産時間を求める手段と、総生産時間が求められた
組合せの全ての中から総生産時間が最短時間となる組合
せを抽出する手段と、抽出された組合せの生産順序で複
数の種類のワークを生産ラインに流す様に指示する指令
信号を出力する手段とを備えたものである。
【0006】又、第2の構成に係る生産計画システムは
、第1の構成に係る生産計画システムにおける各(e)
,(f)及び(g)の手段に代えて、(e−1)複数の
コントローラより読み出したタクト時間の基礎データに
基づいて、連続してワーク2個の組を生産ラインに流し
た場合の理想時間との遅れを全てのワーク2個の組につ
いて求め、且つ理想時間との遅れの総和を求める手段と
、(e−2)組合せ毎に求められた理想時間との遅れの
総和を比較することにより、理想時間との遅れの総和が
最も短時間となる組合せから順に所定の数の組合せを抽
出する手段と、(e−3)抽出した所定の数の組合せ毎
に当該組合せにおける生産順序で複数の種類のワークを
生産ラインに流して生産する場合の総生産時間を求める
手段と、(f−1)更に所定の数の組合せの中から総生
産時間が最短時間となる組合せを抽出する手段と、(g
−1)(f−1)の手段により抽出された組合せの生産
順序で複数の種類のワークを生産ラインに流す様に指示
する指令信号を出力する手段とを備える様にしたもので
ある。
【0007】
【作用】請求項1記載の発明では、先ず、入力手段より
入力された生産計画のデータに基づいて複数の種類のワ
ークの生産順序の全ての組合せを求める。更に、複数の
コントローラより読み出したタクト時間の基礎データに
基づいて、各組合せ毎に当該組合せにおける生産順序で
複数の種類のワークを生産ラインに流して生産する場合
の総生産時間を求める。そして、総生産時間が最短時間
となる生産順序の組合せを抽出すべく、各組合せ毎に求
めた総生産時間の結果をそれぞれ比較する。
【0008】又、請求項2記載の発明では、先ず、入力
手段より入力された生産計画のデータに基づいて複数の
種類のワークの生産順序の全ての組合せを求めた後、連
続してワーク2個の組を生産ラインに流した場合の理想
時間との遅れを全てのワーク2個の組について求め、且
つそれらの理想時間との遅れの総和を求める。そして、
組合せ毎に求められた理想時間との遅れの総和を比較す
ることにより、理想時間との遅れの総和が最も短時間と
なる組合せから順に所定の数の組合せを抽出する。更に
、抽出した所定の数の組合せについてそれぞれ総生産時
間を求め、それらの総生産時間を比較することにより所
定の数の組合せの中から選んだ組合せに対する生産順序
を、出力手段に出力すべき指令信号の指示内容とする。
【0009】
【実施例】(A)  FMS用生産計画システムの構成
図1は、この発明の一実施例であるダンプカーの溶接製
缶ラインに関するFMS用生産計画システムを模式的に
示した構成図である。
【0010】同図において、溶接製缶ライン1は15種
類の工程S1〜S15を有しており、この溶接製缶ライ
ン1上を複数の種類のダンプカーの部品(以後、ワーク
と言う。)が複数個、工程S1から工程S15に向けて
流れることとなる。即ち、ダンプカーの荷箱用底板が折
り曲げ工程である工程S1,デッキ組み立て工程である
工程S2,吹きつけ工程である工程S3等の一連の15
種類の工程を経て、最終的にダンプカーの荷箱に仕上げ
られる。その際、上記一連の工程中において、テールゲ
ートやフロントプロテクタ等の他の溶接製缶部品が荷箱
用底板に取り付けられる。そして、複数個の同種類のワ
ークが異なる種類ごとに連続して溶接製缶ライン1を流
れる。
【0011】又、各工程S1〜S15には、それぞれコ
ントローラC1〜C15が設置されており、各コントロ
ーラC1〜C15は、コンピュータ2からの指令信号D
1〜D15に応じて各工程S1〜S15中における作業
,例えばロボットの制御や各種治具の設定等を行う。 又、各コントローラC1〜C15は、それぞれの工程S
1〜S15において実測された各ワーク毎のタクト時間
の基礎データを、各コントローラC1〜C15中に設け
られたメモリ(図示せず)に蓄積する。
【0012】ここでタクト時間及びタクト時間の基礎デ
ータについて説明することとする。ここにタクト時間と
は、一の工程におけるワークの作業が完了するまでの時
間を言う。換言すれば、或る工程へのワークの搬入が開
始されてから、次の工程へのワークの搬出が完了するま
でに要した時間である。
【0013】一方、タクト時間の基礎データとは、一の
工程におけるワークの搬入時間,一の工程におけるワー
クの作業時間(正味の作業時間)及び一の工程における
ワークの搬出時間を総称する用語である。そこで、以後
の説明のために、ワークwの工程Siにおける搬入時間
,作業時間及び搬出時間をそれぞれ、A(w,Si),
B(w,Si)及びC(w,Si)と表すこととする。 従って、ワークwの工程Siにおけるタクト時間tw 
は、理想的には(理想的なタクト時間towとする)数
1で与えられる。
【0014】
【数1】
【0015】しかし、実際には下流工程〔工程S(i+
1)〕における作業時間の遅れによるワークwの工程S
iにおける待ち時間が発生する場合があるので、係る待
ち時間F(w,Si)をも考慮しなければならない。従
って、ワークwの工程Siにおけるタクト時間tw は
、数2で与えられることとなる。
【0016】
【数2】
【0017】又、溶接製缶ライン1におけるワークwの
全ての作業完了に要する時間Tw は、数3で与えられ
る。
【0018】
【数3】
【0019】更に各コントローラC1〜C15は、バス
5を介してコンピュータ2とネットワークを構築してい
る。このコンピュータ2は、CPU21とメモリ22と
を有しており、図示はしていないが、他に入力データ,
出力データをそれぞれ保持する入力部及び出力部をも有
している。そしてCPU21は、各コントローラC1〜
C15より各コントローラC1〜C15中に蓄積されて
いる各ワーク毎のタクト時間の基礎データを読出し、そ
れらのデータをメモリ22に格納する。又、CPU21
は随時それらのデータをメモリ22より読出し、後述す
る一連の手順によって決定された製作順序を指示する指
令信号OPを発する。この指令信号OPはCRTディス
プレイ3に出力され、CRTディスプレイ3にはワーク
の製作順序が表示される。
【0020】(B)  製作順序の指令信号決定につい
て製作順序の指令信号決定に当たっては、先ずCPU2
1は、キーボード等より成る入力装置4より入力された
指令信号RSに応じて、各コントローラC1〜C15よ
り各コントローラC1〜C15中に蓄積されている各ワ
ーク毎のタクト時間の基礎データを読出し、それらのデ
ータをメモリ22に格納する。この準備が完了した段階
で、次に述べる製作順序の指令信号決定の手順へと移る
こととなる。
【0021】図2は、製作順序を決定するための手順を
示すフローチャートである。今、説明を簡単化するため
、4車種のワークa,b,c及びdが溶接製缶ライン1
上を流れるものとする。
【0022】先ずステップF1では、生産計画の入力が
行われる。上記の通り、4車種のワークa,b,c,d
を溶接製缶ライン1に流すものとしているので、ここで
いう入力すべき生産計画とは、「4車種のワークa,b
,c,dをそれぞれk台,l台,m台,n台製作する。 」という指令信号IPとなる。かかる指令信号IPは入
力装置4より入力され、コンピュータ2に与えられる。
【0023】ステップF2では、生産計画において指示
された各ワークの各工程毎のタクト時間の基礎データの
読出しが行われる。即ち、CPU21は、ステップF1
で入力された指令信号IPに応じて、メモリ22よりメ
モリ22に格納されている各ワーク毎のタクト時間の基
礎データの中からワークa,b,c,dに対する各工程
毎(S1〜S15)のタクト時間の基礎データを読み出
す。その様なワークa,b,c,dに対するタクト時間
の基礎データの一例を、図3に示す。
【0024】次にステップF3では、製作順序の各組合
せ毎に総時間Tj を算出し、総時間Tj が最小とな
る組合せを抽出するステップが行われる。具体的には、
次の通りである。
【0025】先ず、CPU21は、生産計画の指令信号
IPに基づいてワークa,b,c,dの製作順序の全て
の組合せ,即ち24種類の製作順序の組合せを導き出す
【0026】その後CPU21は、24種類の製作順序
の組合せ全てについて総時間Tj を算出する。ここで
総時間Tj とは、24種類の組合せの内のj番目の組
合せにおいて、最初に溶接製缶ライン1へ流すワークの
工程S1への搬入開始時から最後のワークの工程S15
からの搬出が終了する時までに要した時間をいう。
【0027】例えば、ワークa,b,c,dをこの順番
で溶接製缶ライン1へ流す組合せ(組合せ番号No.1
)を考えた場合の総時間T1 を、模式的に示したのが
図9である。同図に示す様に、ワークaの工程S1への
搬入開始時ta1からワークdの工程S15からの搬出
終了時td15 までの時間が、組合せ番号No.1の
総時間T1 となる。
【0028】この総時間Tj を求めるための処理フロ
ーを図10に示す。即ち、CPU21は、ワークa,b
,c,dに対するタクト時間の基礎データに基づいて一
秒間に15種類の工程(S1〜S15)全てについて図
10に示した一連の判定処理を実行し、再び次の一秒間
に15種類の工程(S1〜S15)全てについて図10
に示した一連の判定処理を繰り返すという一連の処理を
、最後の工程S15から最後のワークが搬出されたと判
定するまで繰り返すことによって、総時間Tj を求め
る。 即ち、上記判定処理を繰り返した回数に一秒を掛けた値
が総時間Tj となる。
【0029】この様にして総時間Tj を24種類の組
合せについて求めた後、CPU21は、これらの総時間
Tj を比較することによって、総時間Tj が最小値
となる組合せを抽出する。ここに図4は、24種類の組
合せについて総時間Tj を計算した一例を示す説明図
であり、ワークaを6台,ワークbを18台,ワークc
を11台,ワークdを3台製作する場合である。同図の
場合には、CPU2は、総時間T17が37985秒で
最小時間となるNo.17の組合せを、4種類のワーク
a,b,c,dを最短時間で製作するための最適な組合
せとして抽出することとなる。
【0030】次にステップF4では、CPU2は、ステ
ップF3で抽出した組合せに対応した製作順序を指示す
る指令信号OPを、CRTディスプレイ3へ出力する。 例えば、図4の場合には、CPU2は、4種類のワーク
a,b,c,dをc,d,a,bの順序でそれぞれ6台
,18台,11台,3台溶接製缶ライン1へ流す様に指
示する指令信号OPを発することになる。これにより、
自動的に、あるいはまたオペレータはCRTディスプレ
イ3に表示された指示に基づいて各ワークを流せば、最
短時間で4種類のワークa,b,c,dをそれぞれ6台
,18台,11台,3台製作することが出来る様になる
【0031】(C)  他の実施例 上記方法により、コンピュータ21は最適なワークの製
作順序を指示する指令信号OPを作成することができる
。しかし、上記方法では全ての組合せについて各組合せ
の製作順序でワークを流した場合の実際の製作時間に相
当する総時間Tj をシミュレーションしているので正
確なシミュレーションができるという利点を有するが、
溶接製缶ライン1を流れるワークの種類が多くなるとC
PU2におけるシミュレーション時間が莫大な時間とな
り、実用に適さなくなるという問題が生ずる。例えば、
図4における例ではワークの種類は4種類だったので、
シミュレーション時間は4時間程度で済むが、ワークの
種類が10種類となる様な場合には、シミュレーション
時間は約70年という途方も無い時間となってしまう。   かかる問題点を克服し、且つ正確に最適なワークの
製作順序を決定するシステムとして考えだされたのが、
図5に示す手順により製作順序を決定するシステムであ
る。尚、システムの電気的構成は、図1に示したものと
同一である。以下、図5に示すフローチャートに従って
、システムの有する新たな製作順序決定の手順を述べる
こととする。
【0032】先ずステップSS1では、生産計画の入力
が行われる。このステップは、前述のステップF1と同
一のステップであり、本ステップの実行前にCPU2が
各コントローラC1〜C15中に蓄積されている各ワー
ク毎のタクト時間の基礎データを読出し、それらのデー
タをメモリ22に格納しておくことが必要である点も図
2の場合と同様である。更に本実施例においても図2の
場合と同様に、4車種のワークa,b,c,dをそれぞ
れk台,l台,m台,n台溶接製缶ライン1に流すもの
として以後の説明を展開することとする。
【0033】次にステップSS2では、生産計画におい
て指示された各ワークの各工程毎のタクト時間の基礎デ
ータの読出しが行われる。このステップも、前述のステ
ップF2と同一のステップであり、詳細な説明は省略す
る。
【0034】ステップSS3では、製作順序の各組合せ
毎に絞り込みのための評価値,即ち理想時間との遅れの
総和Δti の算出が行われる。ここで「絞り込み」と
は、多数の組合せの中から最短製作時間を与える可能性
のある組合せを数組抽出することにより、前述した総時
間Tj のシミュレーションを実際に行う組合せの数を
限定しようとすることをいう。その様な各組合せにおけ
る理想時間との遅れの総和Δti の算出方法の概念を
示したのが、図6である。
【0035】今、図6に示す組合せ番号No.1の組合
せについて、理想時間との遅れの総和Δt1 を算出す
る事を考える。又、説明を容易化するため、各ワークa
,b,c,dを、全て1台だけ溶接製缶ライン1に流す
ものと仮定する。同図に示す通り、本組合せでのワーク
の製作順序は、a→b→c→dである。
【0036】そこで上記順序に基づいて、ワークaを先
頭車種,ワークbをワークaに続いて流れる第2番目の
車種とする第1の組,ワークbを先頭車種,ワークcを
ワークbに続いて流れる第2番目の車種とする第2の組
,ワークcを先頭車種,ワークdをワークcに続いて流
れる第2番目の車種とする第3の組より成る3つの組を
考え、これらの組をそれぞれ溶接製缶ライン1に流すも
のと仮定した場合に発生する理想時間との遅れΔt1j
(j=1〜3)を求める。
【0037】例えば、第1の組(a→b)における理想
時間との遅れΔt11は、次の様にして求められる。こ
こに、図7は第1の組を溶接製缶ライン1に流している
場合の様子を模式的に示した説明図である。同図より理
解される通り、ワークaは先頭を流れているためワーク
aについては、各工程において待ち時間が発生すること
は無い。従って、待ち時間F(a,Si)=0が常に成
立し、ワークaの全ての作業完了に要する時間Ta は
【0038】
【数4】
【0039】で与えられる。一方、ワークbは、一の工
程で作業が完了してもその次の工程におけるワークaの
作業が完了していない場合には一の工程において待ち時
間が発生することとなるので、ワークbの全ての作業完
了に要する時間Tb は、
【0040】
【数5】
【0041】で与えられる。従って第1の組における理
想時間との遅れΔt11は、
【0042】
【数6】
【0043】により与えられることとなり、第1の組に
おける理想時間との遅れΔt11とは、結局ワークbの
各工程Siにおける待ち時間F(b,Si)の総和に等
しくなる。そこでCPU21は、メモリ22より読出し
たワークa及びワークbの各工程Siにおける搬入時間
,作業時間及び搬出時間A(a,Si),A(b,Si
),B(a,Si),B(b,Si),C(a,Si)
及びC(b,Si)の値より、各工程Siにおけるワー
クbの理想的なタクト時間tiob とワークaの理想
的なタクト時間tioa との差Δtiobaを求め、
数7及び数8に基づきワークbの待ち時間F(b,Si
),従って第1の組の理想時間との遅れΔt11を算出
することなる。尚、図8に2車種のワークを流した場合
の理想時間との遅れのシミュレーション結果を、参考と
して示す。
【0044】
【数7】
【0045】
【数8】
【0046】同様にしてCPU21は、第2及び第3の
組についても理想時間との遅れΔt12,Δt13を求
め、更にΔt1 =Δt11+Δt12+Δt13の関
係式によって組合せ番号No.1の組合せの理想時間と
の遅れの総和Δt1 を算出する。
【0047】その後CPU21は、残りの組合せについ
ても以上述べた手順に従って各組合せにおける理想時間
との遅れの総和Δt2 〜Δt24を求めることとなる
【0048】ステップSS4では、各組合せにおける理
想時間との遅れの総和Δt1 〜Δt24を比較するこ
とにより、理想時間との遅れの総和Δti が最も小さ
くなる組合せから順に10個の組合せを抽出する。尚、
本実施例では抽出する数を10個としているが、ケース
バイケースでその抽出する数を増減することができるこ
とは明白である。
【0049】ステップSS5では、ステップSS4で抽
出した10個の組合せについて図2で示した手順と同様
にして、各組合せの総時間Tj を算出し、10個の組
合せの中から総時間Tj が最小となる組合せを再度抽
出することを行う。この様な再度抽出を行うのは、次の
理由による。
【0050】即ち、ステップSS4では、一の組合せに
おける隣合う2個のワークからなる組をそれぞれ溶接製
缶ライン1へ流す場合を考え、各組で発生する理想時間
との遅れΔtijの総和Δti を一の組合せの評価値
とすることとしたが、実際に生じる一の組合せの理想時
間との遅れは、その様な2個のワークずつに分離して求
めた理想時間との遅れΔtijの総和Δti とは異な
る。例えば、ワークa,b,cがこの順序で溶接製缶ラ
イン1を流れるものとするとき、ワークcの各工程にお
ける待ち時間F(c,Si)は、その次の工程にあるワ
ークbにより一意的に定まるのではなく、ワークbと更
に下流にあるワークaとのタクト時間との相対関係によ
って定まるものである。今、図3に例示したタクト時間
の基礎データを参照してみるならば、ワークcの工程S
1における理想的なタクト時間は540秒であり、ワー
クbの工程S2における理想的なタクト時間は480秒
であるから、ワークbとワークcとの二者間のみ考えた
ときは、ワークcの工程S1における作業が終了したと
きには工程S2にはワークbが存在しないこととなるの
で、ワークcの工程S1における待ち時間は0秒となる
。しかし、工程S3におけるワークaの理想的なタクト
時間は840秒であるので、ワークbは、工程S2にお
ける作業が終了しても、ワークaの工程S3における作
業が終了するまで工程S2において待たされることにな
る。この影響を受けてワークcもまた、工程S1におい
て待たされることになる訳である。
【0051】そこでこの様な一の組合せの評価値と実際
に生じる一の組合せの理想時間との遅れとの相違を補完
すべく、本ステップSS4において抽出した10個の組
合せそれぞれにつき総時間Tj をシミュレーションし
、総時間Tj が最小値となる組合せを抽出するように
したものである。
【0052】ステップSS6では、ステップSS5で抽
出した組合せの製作順序が最短製作時間を与える製作順
序であると考える。そこで、CPU21は、係る製作順
序を指示する指令信号OPをCRTディスプレイ3に対
して出力する。これによりオペレータは、ステップSS
1で生産計画の指令信号IPを入力後、短時間で最適な
製作順序に関する指令を受け取ることができる。例えば
、本システムによれば、十種類のワークに関する最短製
作時間を与える製作順序の決定に要するシミュレーショ
ン時間は約2時間程度で済み、大幅な時間短縮を得るこ
とができる。
【0053】(D)  尚、本実施例においては、ダン
プカーの溶接製缶ラインに関する生産システムについて
説明したが、これに限るものではなく、本生産システム
は多品種のワークを一度に生産する生産ラインに共通し
て適用できるものである。
【0054】
【発明の効果】この発明は以上の様にして構成されるの
で、請求項1及び請求項2記載の発明によれば、人間の
経験や勘等に頼ることなく、ソフト的に最短時間で多品
種のワークを生産することができる最適な製作順序を確
実に決定できる効果があり、その結果、生産ラインの生
産効率を向上することができる。実際に本発明によれば
、20%もの生産効率の向上を図ることが可能である。
【0055】特に請求項2記載の発明では、いわゆる「
絞り込み方法」により最適な製作順序を決定するので、
短時間で最適な製作順序を決定できる効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例であるダンプカーの溶接製
缶ラインに関する生産計画システムを模式的に示す構成
図である。
【図2】製作順序を決定するための手順を示すフローチ
ャートである。
【図3】4車種のワークに関するタクト時間の基礎デー
タの一例を示す説明図である。
【図4】24種類の組合せについて求めた総生産時間を
示す説明図である。
【図5】製作順序を決定するための手順を示すフローチ
ャートである。
【図6】絞り込みのための評価値算出方法を示す説明図
である。
【図7】絞り込みのための方法を示す説明図である。
【図8】2車種を流した場合の理想時間との遅れを示す
説明図である。
【図9】組合せ番号No.1の組合せで溶接製缶ライン
へ流す場合の総時間を示す説明図である。
【図10】総時間を求めるための処理フローを示すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
1    溶接製缶ライン 2    コンピュータ 3    CRTディスプレイ 4    入力装置 S1  工程1 C1  コントローラ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  (a)  複数の生産工程を有し、複
    数の種類のワークが流れる生産ラインと、(b)  前
    記生産工程毎に前記生産ラインに備え付けられ、且つそ
    れぞれが、対応する前記生産工程において実測された前
    記ワークの種類毎のタクト時間の基礎データを蓄積する
    複数のコントローラと、(c)  生産計画のデータを
    入力するための入力手段と、(d)  前記入力手段よ
    り入力された前記生産計画のデータに基づいて、前記複
    数の種類のワークの生産順序の全ての組合せを求める手
    段と、(e)  前記複数のコントローラより読み出し
    た前記タクト時間の基礎データに基づいて、前記(d)
    の手段により求められた前記組合せ毎に当該組合せにお
    ける生産順序で前記複数の種類のワークを前記生産ライ
    ンに流して生産する場合の総生産時間を求める手段と、
    (f)  前記総生産時間が求められた前記組合せの全
    ての中から前記総生産時間が最短時間となる組合せを抽
    出する手段と、(g)  前記抽出された組合せの生産
    順序で前記複数の種類のワークを前記生産ラインに流す
    様に指示する指令信号を出力する手段とを備えたことを
    特徴とする生産計画システム。
  2. 【請求項2】  請求項1記載の生産計画システムにお
    いて、前記(e),(f)及び(g)に代えて、(e−
    1)  前記複数のコントローラより読み出した前記タ
    クト時間の基礎データに基づいて、連続してワーク2個
    の組を前記生産ラインに流した場合の理想時間との遅れ
    を全ての前記ワーク2個の組について求め、且つ前記理
    想時間との遅れの総和を求める手段と、(e−2)  
    前記組合せ毎に求められた前記理想時間との遅れの総和
    を比較することにより、前記理想時間との遅れの総和が
    最も短時間となる前記組合せから順に所定の数の前記組
    合せを抽出する手段と、(e−3)  抽出した前記所
    定の数の組合せ毎に当該組合せにおける生産順序で前記
    複数の種類のワークを前記生産ラインに流して生産する
    場合の総生産時間を求める手段と、(f−1)  更に
    前記所定の数の組合せの中から前記総生産時間が最短時
    間となる組合せを抽出する手段と、(g−1)  前記
    (f−1)の手段により抽出された組合せの生産順序で
    前記複数の種類のワークを前記生産ラインに流す様に指
    示する指令信号を出力する手段とを備えたことを特徴と
    する生産計画システム。
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