JPH04303192A - スクロール流体機械 - Google Patents

スクロール流体機械

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Publication number
JPH04303192A
JPH04303192A JP6732891A JP6732891A JPH04303192A JP H04303192 A JPH04303192 A JP H04303192A JP 6732891 A JP6732891 A JP 6732891A JP 6732891 A JP6732891 A JP 6732891A JP H04303192 A JPH04303192 A JP H04303192A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seal
scroll
shim material
seal groove
gap
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6732891A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobukazu Takagi
伸和 高木
Takuo Endo
拓郎 遠藤
Yusuke Takahashi
祐介 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bosch Corp
Original Assignee
Zexel Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Zexel Corp filed Critical Zexel Corp
Priority to JP6732891A priority Critical patent/JPH04303192A/ja
Publication of JPH04303192A publication Critical patent/JPH04303192A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は揺動スクロール部材と固
定スクロール部材とを備えたスクロール流体機械、特に
、各々のスクロール部材の摺接面に設けられるシール溝
およびシール部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、スクロール流体機械は、渦巻状
のスクロールを有する揺動スクロール部材が電動機の駆
動軸に偏心して連結されており、駆動軸の回転に伴って
揺動スクロール部材が旋回運動し、ケースに固定された
渦巻状のスクロールを有する固定スクロール部材との間
で、双方のスクロールの噛み合いにより形成される複数
の圧縮室において冷媒ガスの圧縮が行なわれる。また、
冷媒ガスの圧縮を確実にするために、図11、図12に
示すように、揺動側および固定側スクロール部材1、2
の各スクロール3、4の摺接面にはシール溝5が設けら
れ、このシール溝5にチップシール(シール部材)6が
それぞれ装着され、各圧縮室の気密性が得られるように
なっている。
【0003】しかしながら、チップシールを装着しても
、現実的には図12に示すようにA漏れないしF漏れが
生ずる。すなわち、A漏れは、一方のスクロール3に設
けられたチップシール6と、他方のスクロール部材2の
ラップ底部2aとの間で生ずるスクロールの径方向への
漏れをいい、B漏れは、チップシール6の側面と溝側面
との間で周方向に沿う高圧側の漏れをいう。また、C漏
れはB漏れと同様に周方向に沿う低圧側の漏れをいい、
D漏れはバイパス漏れともいい、チップシール6とスク
ロール3の溝5との間で生ずる径方向への漏れをいう。 更に、E漏れは、溝5の底部とチップシール6との間で
生ずるスクロールに沿った周方向の漏れをいい、F漏れ
は、スクロール3の先端面と他方のスクロール部材4の
ラップ底部2aとも間で生ずるスクロールに沿った周方
向の漏れをいう。これらのA漏れないしFの漏れのうち
、A漏れはもっとも悪影響を及ぼす漏れであり、可能な
限り最小にしなければならない。また、B漏れおよびE
漏れはチップシールおよび溝の加工精度に影響され、現
実的に無視することができないものとされている。
【0004】また、従来においては、シール溝内に多数
枚のシール部材を溝幅方向に挿入したものが知られてい
る(例えば、特開平2−149786号)。この種のシ
ール構造においては、A漏れを防止できるとともに、組
付け時に脱落しにくい利点を有する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報記載の従来技術によれば、多数枚のシール部材をシー
ル溝内に挿入しなければならないので、各シール部材の
加工精度や、シール部材の成形精度の制約から最適な組
付けを行なうには時間がかかり、組付け作業性が悪く製
作コストが嵩む不具合があった。
【0006】そこで、本発明は、A漏れを防止しつつB
漏れを最小限とするとともに、スクロール流体機械の組
立時にシール部材の脱落を防止でき、さらに組付け性が
向上し製作コストの低減を可能としたスクロール流体機
械を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のスクロール流体
機械は、電動機の駆動軸に偏心して連結され旋回運動す
る揺動スクロール部材と、この揺動スクロール部材と噛
み合って圧縮室を形成する固定スクロール部材と、これ
ら揺動スクロール部材および固定スクロール部材の各々
の摺接面に設けられたシール溝と、このシール溝内に装
着されたシール部材と、を備えたスクロール流体機械で
あって、前記シール溝とシール部材との隙間内に、この
隙間を調整するシム材を挿入し、前記シム材の、スクロ
ール部材の底部に互いに対向する側面を平坦面に形成し
た構成とされている。
【0008】
【作用】シール部材とシール溝の隙間内にシム材を挿入
したので、シール溝の壁面とシール部材とシム材の互い
の摩擦力により組立時のシール部材の脱落が防止でき組
立が容易となるとともにB漏れの低減を図ることができ
る。またシール部材やシール溝の加工公差をラフにして
も適切な隙間を確保できるとともに、隙間を調整するシ
ム材のスクロール部材底部に互いに対向する側面が平坦
であることから、シール溝の加工面精度が精密でなくと
もシール性が確保され、これらの結果、製作コストが低
減する。また、シール溝に挿入されるシム材のバネ効果
によりシール部材が内側に移動するのが防止され、C、
D漏れが確実に低減する。この結果、各圧縮室での漏れ
が減少し、体積効率が向上して冷凍能力が向上するとと
もに、内部漏れ(特にB漏れ)が減少して圧縮動力が減
少し、全体として圧縮効率の向上が図られる。
【0009】
【実施例】以下に本発明の一実施例を図面に基づき説明
する。図1は本実施例のスクロール流体機械10を示し
ており、同図中11は密閉ケースであり、このケース1
1は筒状部12と上下の閉塞部13、14により形成さ
れている。ケース11内の下側には、ブラシレスの直流
電動機15が配設されている。この電動機15は、上側
が支持ブロック16に軸受17を介して支承された駆動
軸18と、駆動軸18に固着された回転子19、回転子
19の周面に設けられた永久磁石20、ケース11に固
着された固定子21、固定子21に設けられた励磁コイ
ル22等から構成されている。
【0010】上記駆動軸18の上端側には、駆動軸18
の軸心から所定寸法だけ軸心が偏心したクランク軸18
aが形成され、このクランク軸18aが揺動スクロール
部材23の連結挿入部23aに軸受24を介して挿入さ
れており、揺動スクロール部材23がケース11に固設
された固定スクロール部材25と噛み合っている。これ
らの揺動スクロール部材23と固定スクロール部材25
には、それぞれ渦巻き状のスクロール23A、25Aが
突設されており、双方のスクロール23A、25Aの噛
み合いにより吸入圧室28、中間圧室27、吐出圧室2
6が形成され、冷媒ガスが順次圧縮される。尚、図1中
、31は吸入パイプ、32は吸入ポート、33は吐出ポ
ート、34はリードバルブ、35は吐出パイプ、36は
バランスウエイト、37はオルダムリング38とスラス
トプレート39とからなる自転防止機構を示す。
【0011】上記揺動および固定スクロール部材23、
25の各々のスクロール23A、25Aの摺接面、すな
わち相手方のスクロール部材のラップ底部に摺接する各
スクロール23A、25Aの面には図2に示すように所
定幅のシール溝41が所定長さに形成され、このシール
溝41内には図3に示すチップシール(シール部材)が
挿入されている。更に、シール溝41内には図4に示す
シム材43が図5に示すようにチップシール42の内側
、すなわちチップシール42とシール溝41の外壁面と
の間の隙間内に挿入されている。これは、シム材43を
隙間に挿入することにより、チップシール42とシール
溝41との間の隙間を調整するために設けられている。 また、シム材43の図5に示す深さの寸法L1はシール
溝41の深さL2に比べて短い寸法に形成され、シム材
43としては鋼材(はがね)により構成されている。更
に、各シム材43はスクロール部材23、25の底部に
対向する側面が平坦に形成されている。尚、シム材はチ
ップシールの外側に設けてもよい。
【0012】このようなスクロール流体機械においては
、チップシールとシール溝の隙間内にシム材を挿入した
ので、シール溝の壁面とチップシールとシム材の互いの
摩擦力により組立時のチップシールの脱落が防止でき組
立が容易となり、またチップシールやシール溝の加工公
差をラフにしても適切な隙間を確保できるとともに、隙
間を調整するシム材の側面が平坦であることから、シー
ル溝の加工面精度が精密でなくともシール性が確保され
、これらの結果、製作コストが低減する。更に、シール
溝に挿入されるシム材のバネ効果によりC、D漏れが確
実に低減する。この結果、各圧縮室での漏れが減少し、
体積効率が向上して冷凍能力が向上するとともに、内部
漏れ(特にB漏れ)が減少して圧縮動力が減少し、全体
として圧縮効率の向上が図られる。本発明者らが試験し
た結果、隙間比率と必要圧縮効率との関係が図6のよう
に得られた。隙間比率はシール溝内のチップシールの厚
さとシム材挿入時のシール溝内の隙間との割合を示し、
圧縮効率は揺動スクロール部材の回転数aないしeの各
々においてそれぞれ最低要求される圧縮効率AないしE
である。この図6により理解できるように、各々の回転
数における必要圧縮効率を確保するには、隙間比率が1
.5〜6.0%の範囲内が最適となることが判明した。
【0013】次に本発明の他の実施例について図7およ
び図8に基づき説明する。本実施例ではシム材43の基
端側には折り曲げ加工により形成された係止用の突片4
3aが設けられたものである。この係止用の突片43a
はシム材43の長手方向に数ケ所設けられている。これ
に対応して、チップシール42の底部には嵌合用の凹部
42aが設けられ、チップシール42とシム材43をシ
ール溝41内に挿入した場合には、チップシール42の
嵌合用の凹部42aにシム材43の突片43aが係合し
、シム材43の浮き上がり防止を確実なものとすること
ができる。尚、シム材の突片としては、一部でなく全体
に亘って設ける構造としてもよい。
【0014】次に本発明のその他の実施例について図9
および図10に基づき説明する。本実施例では、両図に
示すように、シム材43を波状に形成したものであり、
シム材43の波状形状により隙間内に挿入されたシム材
43の浮き上りが抑制される。また、本実施例では、先
の実施例に加え、図10中の矢印で示すようにB漏れが
抑制され、更にシム材43のバネ効果によりC、D漏れ
が減少し、圧縮効果が向上する。また、チップシールや
シール溝の加工公差がラフでよくなり、製作コストが低
減する。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ス
クロールのシール溝とシール部材との隙間内に、シム材
を挿入したことにより、B漏れを生ずる隙間を容易に小
さく設定できるため、A漏れに加え、B漏れをも確実に
低減することができる。また、シール部材およびシール
溝壁面とシム材との摩擦力によってシール部材の脱落が
防止でき、組立が容易となる。更に、シール部材やシー
ル溝の加工公差をラフにすることができ、シム材の側面
が平坦であるのでシール溝の加工面精度が精密でなくと
もシール性が確保され、これらの結果製作コストが低減
する。また更に、シム材のバネ効果によりシール部材が
側方に移動することが防止でき、C、D漏れを低減する
ことができる。これらの結果、圧縮室での体積効率が高
まり冷凍能力が向上するとともに、内部漏れが減少して
圧縮動力が減少し、全体として圧縮効率の向上が図られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るスクロール流体機械の
縦断面図である。
【図2】揺動スクロール部材の斜視図である。
【図3】チップシールの斜視図である。
【図4】シム材の斜視図である。
【図5】スクロールの横断面図である。
【図6】隙間比率と   圧縮効率の関係を示す図であ
る。
【図7】本発明の他の実施例に係るシム材の斜視図であ
る。
【図8】スクロールの横断面図である。
【図9】本発明その他の実施例に係るシム材の平面図で
ある。
【図10】シール溝に挿入されたシール部材およびシム
材を示す平面図である。
【図11】従来のスクロール部材を示す平面図である。
【図12】スクロールのシール溝内に設けられたシール
部材の横断面図である。
【符号の説明】
10    スクロール流体機械 15    電動機 18    駆動軸 23    揺動スクロール部材 25    固定スクロール部材 26、27、28    圧縮室 41    シール溝 42    シール部材 43    シム材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  電動機の駆動軸に偏心して連結され旋
    回運動する揺動スクロール部材と、この揺動スクロール
    部材と噛み合って圧縮室を形成する固定スクロール部材
    と、これら揺動スクロール部材および固定スクロール部
    材の各々の摺接面に設けられたシール溝と、このシール
    溝内に装着されたシール部材と、を備えたスクロール流
    体機械において、前記シール溝とシール部材との隙間内
    に、この隙間を調整するシム材を挿入し、前記シム材の
    、スクロール部材の底部に互いに対向する側面を平坦面
    に形成したことを特徴とするスクロール流体機械。
JP6732891A 1991-03-30 1991-03-30 スクロール流体機械 Pending JPH04303192A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6732891A JPH04303192A (ja) 1991-03-30 1991-03-30 スクロール流体機械

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6732891A JPH04303192A (ja) 1991-03-30 1991-03-30 スクロール流体機械

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04303192A true JPH04303192A (ja) 1992-10-27

Family

ID=13341848

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6732891A Pending JPH04303192A (ja) 1991-03-30 1991-03-30 スクロール流体機械

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JP (1) JPH04303192A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013234579A (ja) * 2012-05-07 2013-11-21 Anest Iwata Corp スクロール流体機械

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013234579A (ja) * 2012-05-07 2013-11-21 Anest Iwata Corp スクロール流体機械

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