JPH04302764A - トルクコンバ−タの出力回転検出方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は装軌式車両、殊にブルド
ーザ等の建設機械において、例えば作業負荷に応じてロ
ックアップ切換え、或いは自動変速等の自動制御を行う
ためのトルクコンバータの出力回転検出方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】図３はロックアップ装置付トルクコンバ
ータを備えた装軌式車両の動力伝達系統を示したもので
あって、エンジン１の出力軸２はユニバーサルジョイン
ト３、４を経てトルクコンバータ５に入力される。この
トルクコンバータ５のポンプ６は前記エンジン１の出力
軸２に直結され、ステータ７は出力軸８に対し回転自在
なステータ軸９に取付けられ、更にダービン１０はトル
クコンバータ５の出力軸８、該出力軸８を介してトラン
スミッション軸１１に連結されている。

【０００３】１２はトルクコンバータ５のロックアップ
装置であって、該ロックアップ装置１２のクラッチ１３
は図示しないばねによって開放側に押圧されていて流体
伝達されており、この状態から油圧によりクラッチ１３
を「入」状態にするとトルクコンバータ５をバイバスし
てエンジン１の出力軸２に直結するようになっている。 かかるトルクコンバータ５の出力軸８には前記した如く
トランスミッション軸１１が連結されている。

【０００４】トランスミッション１４は遊星歯車湿式多
板クラッチ型変速機であり、前進クラッチ１５、後進ク
ラッチ１６、１速クラッチ１７、２速クラッチ１８、３
速クラッチ１９を備えたものからなっている。そして該
トランスミッション軸１１の出力回転はトランスフア装
置２０に伝達され、該トランスフア軸２１、歯車２２、
２３を経てピニオンギヤ２４を回転するようになってい
る。そして該ピニオンギヤ２４は横軸２５に軸支された
ベベルギヤ２６が噛合され、ピニオンギヤ２４の回転は
ベベルギヤ２６、左右ステアリング装置２７ａ、２７ｂ
及びフアイナル２８ａ、２８ｂを経てスプロケット２９
ａ、２９ｂに伝達されて、該左右スプロケット２９ａ、
２９ｂの回転により各履帯３０ａ、３０ｂを前後進に走
行可能となっている。

【０００５】かかる動力伝達装置を備えた装軌式車両、
殊にブルドーザにおいては最も適正な状態で作業走行が
必要なことから作業負荷に応じてロックアップ切換え、
速度段シフトを自動制御することが行われ、そのために
作業負荷を検知する手段として種々のものが知られてい
るが、通常トルクコンバータの出力回転を検出するのが
行われており、その検知値から例えばけん引力を検出し
、設定値以上になると自動的に最適な稼働になるようロ
ックアップ切換え、変速シフトが行われている。

【０００６】そして従来のこのトルクコンバータ５の出
力回転を検出するために図示の如くトランスミッション
軸１１に貫通孔３１を穿設したうえ、該貫通孔３１にシ
ヤフト３２を挿通したうえ、前端をトランスコンバータ
５の出力軸８に連結し、後端を中空のトランスフア軸２
１から後方に突出させ、この後端部に羽根車３３を取着
し、この羽根車３３に近接して回転センサ３４が設けた
ものからなっており、これによりトルクコンバータ５の
出力回転を検出するに必要な羽根車３３を取付け可能な
後方部まで伸長したものとなっている。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のト
ルクコンバータ５の出力回転を検出するためにミッショ
ン軸１１にシヤフト３２を挿通する貫通孔３１を穿設し
、しかも、この挿通したシヤフト３２をトルクコンバー
タ５の出力軸８に連結するという難しい構造となってお
り、また前記シヤフト３２の後端に出力回転を検出する
ための羽根車３３を取着するという複雑で費用のかかる
という問題がある。

【０００８】本発明は上記した如く従来のトルクコンバ
ータの出力回転を直接検出するために出力軸をシヤフト
を介して後方まで延在して行うという欠点を改善して最
も検出が容易な動力伝達の下流で行うと共に、電子コン
トローラを活用して上流のトルクコンバータの出力回転
を検出する方法を提供しようとするものである。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、エンジン出力をトルクコンバータを介して
トランスミッションに入力して前後進及び速度段をシフ
トしたうえ、該トランスミッションの出力回転をトラン
スフアを経由し、または直接横軸のベベルギヤに伝達し
、更に該ベベルギヤの回転をステアリング装置、フアイ
ルを経て下部走行体の左右スプロケットに伝達する装軌
式車両の動力伝達装置において、前記ベベルギヤの歯面
に近接して回転を介して検出した横軸の回転数及び各ト
ランスミッションクラッチの作動油圧管路に設けた油圧
スイッチにより検出した前後進、速度段を夫々電子コン
トローラに入力したうえ、該コントローラにより横軸回
転数、ベベルギヤ減速比及びトランスミッション減速比
を演算してトルクコンバータの出力回転数を検出するよ
うにして既述の問題点を解決したものである。

【００１０】

【作用】かようにトルクコンバータの出力回転を該トル
クコンバータ出力軸の回転検出ではなく動力伝達の下流
位置にある横軸のベベルギヤの回転及びトランスミッシ
ョンの速度段の入力情報から、これらの演算によって検
出することができるようにした。

【００１１】

【実施例】以下本発明の一実施例を添付図面により詳述
する。なお従来技術と同一部材については同一符号を付
して説明を省略する。

【００１２】図１は従来で示したのと同一の装軌式車両
の動力伝達装置であって、該動力伝達装置の横軸２５に
軸支されたベベルギヤ２６の歯面に近接して回転センサ
３５が取着されて、このベベルギヤ２６の回転を検出す
ることにより横軸２５の回転を把握することになる。そ
して前記回転センサ３５は電機回路３６によって図２に
示すように電子コントローラ３７に連結されていてベベ
ルギヤ２６の回転値が入力されるようになっている。

【００１３】一方トランスミッション１４の前後進クラ
ッチ１５、１６及び変速クラッチ１７、１８、１９は夫
々前後進切換え方向制御弁３８及び速度段切換え方向制
御弁３９によって夫々油圧アクチェータ４０〜４４が作
動され前記各クラッチ１５〜１９の切換えが行われるよ
うになっており、これらのうち後進クラッチ１６、２速
クラッチ１８、及び３速の回路には油圧スイッチ４５〜
４７が介設してあり、これらの油圧スイッチ４５〜４７
のＯＮ信号が電気回路４８〜５０を介してコントローラ
３７に入力されるようになっている。

【００１４】このようにベベルギヤ２６の回転、即ち横
軸２５の回転とトランスミッション１４における速度段
の信号がコントローラ３７に入力されることにより、該
コントローラ３７において横軸２５の回転数を基にベベ
ルギヤ２６のピニオンギヤ２４に対する減速比、そして
トランスミッション１４の入力速度段での予め入力され
ている減速比を順次上流の動力伝達での回転を演算処理
してトルクコンバータ５の出力回転が検出するようにな
っている。このコントローラ３７で検出トルクコンバー
タ５の出力回転に基き制御出力信号回路５１を介してロ
ックアップ切換え、変速シフトが自動制御されて適正な
稼働を行うようになっている。なおトランスミッション
１４の後進、２速、３速のいずれの入力信号のない場合
は前進１速として演算されるようにしてある。

【００１５】

【発明の効果】本発明は以上の如く構成したからトルク
コンバータの出力回転の検出を動力伝達系統の下流位置
にあるベベルギヤの回転とトランスミッションの速度段
の検出で把握できるようにしたからミッション軸にシヤ
フトを挿通したり、羽根車を取設するなど不要となり簡
素で安価となる。

【００１６】しかも自動制御を行うためのコントローラ
にトルクコンバータの出力回転を検出するためのデータ
を入力して検出すると共に、この検出値に基いて制御信
号を出力することができるので自動制御システムが大幅
に合理的なものとなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施した装軌式車両の動力伝達系統図
である。

【図２】本発明に係るトルクコンバータの出力回転検出
方法を示す概略回路図である。

【図３】従来のトルクコンバータの出力回転検出装置を
示した装軌式車両の動力伝達系統図である。

【符号の説明】

１・・・・・・・・・エンジン ２・・・・・・・・・出力軸 ５・・・・・・・・・トルクコンバータ１１・・・・・
・・・・トランスミッション軸１２・・・・・・・・・
ロックアップ装置１４・・・・・・・・・トランスミッ
ション１５・・・・・・・・・前進クラッチ １６・・・・・・・・・後進クラッチ １７・・・・・・・・・１速クラッチ １８・・・・・・・・・２速クラッチ １９・・・・・・・・・３速クラッチ ２０・・・・・・・・・トランスフア装置２４・・・・
・・・・・ピニオンギヤ ２５・・・・・・・・・横軸 ２６・・・・・・・・・ベベルギヤ ２７ａ，ｂ・・・・・・ステアリング装置２８ａ，ｂ・
・・・・・フアイナル ２９ａ，ｂ・・・・・・スプロケット ３０ａ，ｂ・・・・・・履帯 ３１・・・・・・・・・貫通孔 ３２・・・・・・・・・シヤフト ３３・・・・・・・・・羽根車 ３４・・・・・・・・・回転センサ ３５・・・・・・・・・回転センサ ３７・・・・・・・・・電子コントローラ３８・・・・
・・・・・前後進切換え方向制御弁３９・・・・・・・
・・速度段切換え方向制御弁４０・・・・・・・・・前
進クラッチ用油圧アクチェータ ４１・・・・・・・・・後進クラッチ用油圧アクチェー
タ ４２・・・・・・・・・１速クラッチ用油圧アクチェー
タ ４３・・・・・・・・・２速クラッチ用油圧アクチェー
タ ４４・・・・・・・・・３速クラッチ用油圧アクチェー
タ ４５，４６，４７・・・油圧スイッチ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　エンジン出力をトルクコンバータを介
   してトランスミッションに入力して前後進及び速度段を
   シフトしたうえ、該トランスミッションの出力回転をト
   ランスフアを経由し、または直接横軸のベベルギヤに伝
   達し、更に該ベベルギヤの回転をステアリング装置、フ
   アイナルを経て下部走行体の左右スプロケットに伝達す
   る装軌式車両の動力伝達装置において、前記ベベルギヤ
   の歯面に近接して回転センサを取設し、該回転センサに
   よりベベルギヤの回転を介して検出した横軸の回転数及
   び各トランスミッションクラッチの作動油圧管路に設け
   た油圧スイッチにより検出した前後進、速度段を夫々電
   子コントローラに入力したうえ、該コントローラにより
   横軸回転数、ベベルギヤ減速比、及びトランスミッショ
   ン減速比を演算してトルクコンバータの出力回転数を検
   出するようにしたことを特徴とするトルクコンバータの
   出力回転検出方法。