JPH04300897A - 絹フィブロイン溶液 - Google Patents

絹フィブロイン溶液

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JPH04300897A
JPH04300897A JP8963691A JP8963691A JPH04300897A JP H04300897 A JPH04300897 A JP H04300897A JP 8963691 A JP8963691 A JP 8963691A JP 8963691 A JP8963691 A JP 8963691A JP H04300897 A JPH04300897 A JP H04300897A
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JP
Japan
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silk fibroin
fibroin solution
water
solution
producing
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JP8963691A
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English (en)
Inventor
Kiyoichi Matsumoto
松本 喜代一
Hiromoto Uejima
植嶋 宏元
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】絹フィブロイン溶液から調製され
る繊維、フイルムおよび被覆材料は衣料、医療、産業分
野などにおいて広く利用され得る。たとえば、絹の再生
繊維衣料、人工透析膜、合成繊維の加工処理剤など絹フ
ィブロインの特性を活かした産業上の利用が可能である
【0002】
【従来の技術】絹フィブロインの溶媒に関する研究は古
くから行われ、種々の検討が実施されているが、これま
でに提案されているものとしては次のようなものがある
。1)塩化カルシウムの飽和水溶液、2)臭化リチウム
の飽和水溶液、3)チオシアン酸ナトリウムの飽和水溶
液、4)アルカリ金属、アルカリ土金属のハロゲン化物
の飽和水溶液、5)シュバイツァー溶液。これらの溶媒
に絹フィブロインを溶解するときに、溶解促進剤として
数%以下のメタノールまたはエタノールを加えることが
提案されている。またチオシアン酸ナトリウチム水溶液
に溶解する場合、 12%以下のイソプロピルアルコー
ルを添加することが提案されいている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これらの方法で溶解す
る場合、溶解温度が少なくとも60℃以上、場合によっ
ては80℃以上で、溶解に要する時間も数時間以上であ
って、溶解中に絹フィブロインが部分的に加水分解した
り、また溶解液中に多量の気泡が混入することにより、
それ以後の取扱が困難である。また絹フィブロインの溶
解できる濃度も 15%程度までであり、これ以上向上
させることは非常に困難であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】以上のような課題を解決
し、容易にしかも短時間でより高濃度の絹フィブロイン
を溶解し得る溶媒について検討し、驚くべきことに以下
のような溶媒系を利用することにより、短時間で簡単に
、しかもほとんど絹フィブロインの加水分解や熱分解の
危険性もなく、濃度としては 20%以上の高濃度にま
で絹フィブロイン溶液を溶解できる溶媒系を見つけるこ
とができた。
【0005】この溶媒は低級脂肪族アルコールに、その
重量と同量以下の水との混合溶媒に、アルカリ金属塩を
20%以上飽和濃度まで溶解した溶液である。
【0006】ここで利用する低級脂肪族アルコールのう
ち特に好ましいものは、メタノール、エタノール、イソ
プロピルアルコールであり、またn−プロピルアルコー
ル、n−ブタノールも好ましいがこれらに限定されるも
のではない。
【0007】ここで利用するアルカリ金属塩として特に
好ましいものは、塩化リチウム、臭化リチウム、チオシ
アン酸ナトリウムであり、塩化カリウム、臭化ナトリウ
ム、臭化カリウム、チオシアン酸カリウムも好ましいが
、これらに限定されるものではない。アルコールと水の
混合比率にともなう上記アルカリ金属塩の飽和溶解度は
個々のアルコール及び水に対する溶解度との間に加成性
が成立することから推定することができる。
【0008】この溶液に溶解できる絹フィブロインは、
その由来に関係なく、いずれのものについても適用でき
るが、そのものの表面にセリシンが残存している時は、
常法によりこれを除去しておくことが好ましい。この溶
媒による絹フィブロインの溶解方法は、次のようである
が、これに限定されるものでない。すなわち、あらかじ
め調製した溶媒中にセリシンを除去した乾燥絹フィブロ
インを一定量常温で投入し、溶媒と十分に接触せしめた
あと、撹拌下温度を80℃まで上昇する。数分後に絹フ
ィブロインが溶解したことを確認してから撹拌を止め放
冷する。  このようにして得た絹フィブロイン溶液は
やや黄色に着色した透明の粘稠な液である。この溶液は
十分な曳糸性を有しており、次のいろいろな用途に利用
することができる。例えば、非水溶媒中に細孔を通して
紡出することにより繊維状に成形できるし、またフイル
ム状に製膜することによりフイルムを作ることもできる
。またこの溶液は種々の物質のコーティング剤としても
使用することもできる。これらの用途に関してはすでに
種々の提案がなされているがこれらのすべての分野に十
分利用できるものである。
【0009】
【実施例】以下に実施例を示し、この発明の詳細を示す
。 実施例1〜10、比較例1〜4 あらかじめ精錬した絹フィブロインの乾燥したもの5g
r をビーカーにサンプリングする。これにあらかじめ
調製した臭化リチウム:エタノール:水の比率の異なる
液に加えた後、常温で5分間よく浸透させる。その後、
85℃に調製したウォーターバスで加熱しながら撹拌棒
で撹拌溶解する。実施例1〜10および比較例1〜4に
、溶媒組成と10% から25% の絹フィブロイン溶
液を溶解調製するのに要する時間(単位分)の結果を表
1に示す。
【0010】
【表1】
【0011】実施例11〜14、比較例5〜8実施例1
〜10、比較例1〜4と同様の操作で、絹フィブロイン
をあらかじめ調製した塩化リチウム:エタノール:水の
比率の異なる液に加えて溶解した。実施例11〜14お
よび比較例5〜8の結果を表2に示す。
【0012】
【表2】
【0013】実施例15〜17、比較例9〜10実施例
1〜10、比較例1〜4と同様の操作で、絹フィブロイ
ンをあらかじめ調製したチオシアン酸ナトリウム:エタ
ノール:水の比率の異なる液に加えて溶解した。実施例
15〜17および比較例9〜10の結果を表3に示す。
【0014】
【表3】
【0015】
【発明の効果】表の結果から明らかなように、比較例の
既存の溶解では、数時間要するものが本発明の実施例で
は5〜15分に短縮されていることがわかる。また絹フ
ィブロイン溶液の濃度も既存溶媒では15% が限界で
あるのに対して、本溶媒では25% でも溶解調製可能
であることがわかる。本発明による絹フィブロイン溶液
の製造方法による絹フィブロイン溶液は十分な曳糸性を
有し、この絹フィブロイン溶液から直接湿式または乾式
法にて、紡糸または製膜することにより絹フィブロイン
の繊維またはフイルムを製造することができる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  絹フィブロインを低級脂肪族アルコー
    ルと水の混合比率が、水1部に対して、1部以上の低級
    脂肪族アルコールの単独または混合物との混合溶媒に、
    アルカリ金属塩を溶解した液に溶解することを特徴とす
    る絹フィブロイン溶液の製造法及び絹フィブロイン溶液
  2. 【請求項2】  低級脂肪族アルコールが、メタノール
    、エタノール、イソプロピルアルコールである請求項1
    記載の絹フィブロイン溶液の製造法及び絹フィブロイン
    溶液。
  3. 【請求項3】  アルカリ金属塩が塩化リチウム、臭化
    リチウム、チオシアン酸ナトリウムである請求項1記載
    の絹フィブロイン溶液の製造法及び絹フィブロイン溶液
  4. 【請求項4】  メタノールと水あるいはエタノールと
    水の混合比率が  50:50 から98:2である請
    求項1記載の絹フィブロイン溶液の製造法及び絹フィブ
    ロイン溶液。
  5. 【請求項5】  アルカリ金属塩の濃度が20% から
    飽和濃度である請求項1記載の絹フィブロイン溶液の製
    造法及び絹フィブロイン溶液。
JP8963691A 1991-03-28 1991-03-28 絹フィブロイン溶液 Pending JPH04300897A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100365291B1 (ko) * 2000-06-07 2002-12-18 주식회사 바이오썸 견피브로인을 유효성분으로 포함하는 알코올성 지방간형성 예방제
WO2002102845A1 (en) * 2001-06-14 2002-12-27 National Institute Of Agrobiological Sciences Process for producing silk fibroin-origin functional polypeptide and utilization thereof
JP2008169171A (ja) * 2007-01-15 2008-07-24 Luc Sangyo Kk 絹フィブロイン含有組成物及びその製造法
JP2009221401A (ja) * 2008-03-18 2009-10-01 Tokyo Univ Of Agriculture & Technology 再生絹材料及びその製造方法
WO2019151435A1 (ja) * 2018-01-31 2019-08-08 Spiber株式会社 カーボンナノチューブ分散剤、カーボンナノチューブ分散液、及びカーボンナノチューブの分散方法
JP2021502365A (ja) * 2017-11-10 2021-01-28 ジボダン エス エー シルクアルコール製剤

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