JPH04299258A - アルギン酸ナトリウムの分子量分布分析法 - Google Patents

アルギン酸ナトリウムの分子量分布分析法

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JPH04299258A
JPH04299258A JP6417691A JP6417691A JPH04299258A JP H04299258 A JPH04299258 A JP H04299258A JP 6417691 A JP6417691 A JP 6417691A JP 6417691 A JP6417691 A JP 6417691A JP H04299258 A JPH04299258 A JP H04299258A
Authority
JP
Japan
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sodium alginate
phosphate buffer
gpc
molecular weight
eluent
Prior art date
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Pending
Application number
JP6417691A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeki Ono
尾野 成樹
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアルギン酸ナトリウムの
分子量分布分析法に関する。さらに詳しくは、ゲルパー
ミエーションクロマトグラフィ(以下、GPCという)
を用いたアルギン酸ナトリウムの品質管理、性能評価等
に好適なアルギン酸ナトリウム分子量分布分析法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】アルギン酸は、褐藻類から抽出される多
糖類で、D−マヌロン酸とL−グニルロン酸を基本構造
とするものでナトリウム塩のかたちで市販される。
【0003】アルギン酸ナトリウムは、水に徐々に溶け
、きわめて粘い液を作り、アイスクリーム、チーズ、シ
ャーベットなど粘稠な食品の安定剤や、清澄剤、フィル
ム、繊維の製造などに用いる。
【0004】従って、食品管理上の観点等からアルギン
酸ナトリウムの分子量分布の分析が要請されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来、アルギ
ン酸ナトリウムの分子量分布分析は適当な分析法がなく
、例えば移動相に水を用いてGPCに付した場合、真の
分子量分布を示さず、かつ再現性もまったく得られなか
った。
【0006】そこで、前記従来技術の課題を解決するた
め、この発明はアルギン酸ナトリウムの品質管理や性能
評価が可能な分析法を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
、本発明は、GPCによりアルギン酸ナトリウムの分子
量分布を測定する方法であって、アルギン酸ナトリウム
をりん酸緩衝液で溶解し、りん酸緩衝液を溶離液として
用いたGPCに付して、前記アルギン酸ナトリウムの分
子量分布を測定することを特徴とする。
【0008】この発明において特徴的なことは、下記の
3点を有機的に組み合わせた点にある。
【0009】1)  GPCを用いる点。
【0010】2)  アルギン酸ナトリウムをりん酸緩
衝液で溶解する点。
【0011】3)  りん酸緩衝液を溶離液として用い
る点。
【0012】GPCは、通常ポリマーの分子量分布を測
定するのに用いられる。すなわち、溶液に溶解または分
散させたポリマーを溶離液を用いてGPCカラムで分離
し、各分子量のポリマーを検出器で検出して分子量分布
を求めるものである。そして、アルギン酸ナトリウムの
溶解液についてのGPCからの溶離液を分画して捕集す
ることにより、アルギン酸ナトリウムのゾル成分の分子
量分布を得るのである。  一方、GPCで用いる分離
カラムとしては、汎用の高分子ゲルを充填したものが使
用可能であり、例えばポリヒドロキシメタクリレートゲ
ルやビニルアルコールコポリマーゲルの充填カラムが好
適な例として挙げられる。
【0013】また、GPC自体は汎用のものを使用でき
る。
【0014】アルギン酸ナトリウムの溶解液としては、
りん酸緩衝液を用い、GPCの溶離液としてりん酸緩衝
液を用いる。溶離液にりん酸緩衝液を用いる理由は、ア
ルギン酸ナトリウムの分子量分布に対応した溶離をしや
すいからである。この場合、アルギン酸ナトリウム溶解
用のりん酸緩衝液と移動相のりん酸緩衝液とは同一であ
ることが装置の操作上好ましい。
【0015】なお、使用するりん酸緩衝液の濃度は10
〜50mMが好ましい。また、緩衝液のpHは6.9が
好ましい。
【0016】次に、GPCの検出器として示差屈折率検
出器を用いる。これは、アルギン酸ナトリウムは紫外部
に吸収を持たないからである。
【0017】
【作用】本発明によれば、アルギン酸ナトリウムのりん
酸緩衝液溶液を、りん酸緩衝液からなる移動相中に導入
してGPCに付すことにより、アルギン酸ナトリウムを
効率良く分離することができる。
【0018】
【実施例】この発明において、アルギン酸ナトリウムが
りん酸緩衝液(pH6.9)に溶解されて注入用溶液が
調整された後、これがりん酸緩衝液(pH6.9)を移
動相とするGPCに付される。前記において、アルギン
酸ナトリウムはりん酸緩衝液に0.2重量%程度溶解さ
れる。
【0019】以下、図面および測定例により本発明方法
を詳細に説明する。なお、本発明は下記の実施例に限定
されるものではない。
【0020】図1は、本発明の方法を実施する装置の一
例の構成説明図である。この図においては、1は移動相
貯流層、2は送液ポンプ、3はマニャアルインジェクタ
、4はカラム、5はカラムオーブン、6は示差屈折率検
出器、7はデータ処理装置である。移動相1からポンプ
2によりあらかじめ溶離液を流し、定常状態を作る。 次に、マニュアルインジェクタ3から試料を注入する。 注入された試料は溶離液によりカラムオーブン5中のカ
ラム4に送られ、検出器6(示差屈折率検出器)により
分子量分布が検出される。このデータをデータ処理装置
7で処理し、分子量の計算を行う。
【0021】以上装置を用いて、下記の分析条件により
分析を行った。すなわち移動相1に10mMりん酸緩衝
液(pH6.9)、分析カラム4に“Asahipak
  GS−710H,510H”(株式会社島津製作所
製)、検出器6に示差屈折率検出器(RID−6A:株
式会社島津製作所製)を使用し、マニュアルインジェク
タ3から試料を注入した。試料のアルギン酸ナトリウム
は10mMりん酸緩衝液(pH6.9)に0.2重量%
濃度で溶解された。そして実際の分析結果はデータ処理
装置7で解析し分子量の計算を行わせた。
【0022】1)  分析条件 カラム:Asahipak  GS−710H,510
H  二本連結 (株式会社島津製作所製) (各7.6mmI.D.×250mmL)移動相:10
mMりん酸緩衝液 (pH6.9) 流  量:1.0mL/min 温  度:40℃ 検出器:RID−6A(示差屈折率検出器)(株式会社
島津製作所製) 感      度:32×10−6RIUFSポラリテ
ィ:+ 2)  試料の前処理 アルギン酸ナトリウム10mgを5mLの移動相に溶解
し、メンブランフィルタ(孔径:0.45μm)でろ過
する。
【0023】次に、ろ液200μLをHPLCに注入す
る。
【0024】上記分析条件で分析した結果を図2に示す
【0025】なお、図2中の縦軸は信号強度、横軸は保
持時間を表す。
【0026】
【発明の効果】本発明は、アルギン酸ナトリウムの溶解
液としてりん酸緩衝液(pH6.9)を用い、GPCの
移動相としてりん酸緩衝液(pH6.9)を用い、検出
手段として示差屈折率検出器を用いたGPCによって分
析することによりアルギン酸ナトリウムの分子量分布の
測定を効率よく、正確に行うことができた。
【0027】また、この分子量分布をGPCにより簡便
に得ることができた。また、得られた分子量分布により
アルギン酸ナトリウムの品質管理、性能評価が簡単に行
えるという特別の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を実施する装置の一例の構成説明図
である。
【図2】本発明アルギン酸ナトリウムの溶解液について
の分子量分布を表すクロマトグラムである。
【符号の説明】 1:移動相貯留槽 2:送液ポンプ 3:マニュアルインジェクタ 4:カラム 5:カラムオーブン 6:示差屈折率検出器 7:データ処理装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  アルギン酸ナトリウムをりん酸緩衝液
    で溶解し、この溶液をりん酸緩衝液を溶離液として用い
    たゲルパーミエーションクロマトグラフィに付して、ア
    ルギン酸ナトリウムの分子量分布を測定することを特徴
    とするアルギン酸ナトリウムの分子量分布分析法。
JP6417691A 1991-03-28 1991-03-28 アルギン酸ナトリウムの分子量分布分析法 Pending JPH04299258A (ja)

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