JPH04298697A - 回転圧縮機およびその製造法 - Google Patents
回転圧縮機およびその製造法Info
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- JPH04298697A JPH04298697A JP8780691A JP8780691A JPH04298697A JP H04298697 A JPH04298697 A JP H04298697A JP 8780691 A JP8780691 A JP 8780691A JP 8780691 A JP8780691 A JP 8780691A JP H04298697 A JPH04298697 A JP H04298697A
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- rotor
- timing gear
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- rotary compressor
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Landscapes
- Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、リショルムスーパチ
ャージャやルーツスーパチャージャなどの機械式過給機
のような回転圧縮機およびその製造法に関する。
ャージャやルーツスーパチャージャなどの機械式過給機
のような回転圧縮機およびその製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上述例の回転圧縮機としては、例
えば、実開平1−93338号公報に記載の過給機があ
る。すなわち、平行に配設された一対のシャフトをベア
リングを介してケーシングの軸受部に軸支し、上述の一
対のシャフトにメールロータ(male rotor雄
回転子のこと)およびフィメールロータ(female
rotor雌回転子のこと)を嵌合すると共に、上述
の一対のシャフトの一側にそれぞれタイミングギヤを嵌
合して、吸入口から吸入される吸気を過給して、吐出口
よりエンジンの吸気系に過給圧を吐出すべく構成したス
クリュ型コンプレッサである。
えば、実開平1−93338号公報に記載の過給機があ
る。すなわち、平行に配設された一対のシャフトをベア
リングを介してケーシングの軸受部に軸支し、上述の一
対のシャフトにメールロータ(male rotor雄
回転子のこと)およびフィメールロータ(female
rotor雌回転子のこと)を嵌合すると共に、上述
の一対のシャフトの一側にそれぞれタイミングギヤを嵌
合して、吸入口から吸入される吸気を過給して、吐出口
よりエンジンの吸気系に過給圧を吐出すべく構成したス
クリュ型コンプレッサである。
【0003】ここで、上述のケーシングおよびロータと
しては軽量化を図るために軽合金が、またシャフトおよ
びタイミングギヤとしては剛性確保のために鋼がそれぞ
れ用いられている。
しては軽量化を図るために軽合金が、またシャフトおよ
びタイミングギヤとしては剛性確保のために鋼がそれぞ
れ用いられている。
【0004】しかしケーシングの軸受部と、ロータと、
タイミングギヤとの三者の材質の相違によって、これら
三者の熱膨張係数がそれぞれ異なると、一対のロータの
嵌合条件および一対のタイミングギヤの噛合条件にそれ
ぞれ差異が生じて、例えば、低温時に過給圧不足、高温
時に過給圧過剰となる問題点があった。
タイミングギヤとの三者の材質の相違によって、これら
三者の熱膨張係数がそれぞれ異なると、一対のロータの
嵌合条件および一対のタイミングギヤの噛合条件にそれ
ぞれ差異が生じて、例えば、低温時に過給圧不足、高温
時に過給圧過剰となる問題点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明の請求項1記
載の発明は、メールロータとフィメールロータとの間の
クリアランスを常に良好に維持することができる回転圧
縮機の提供を目的とする。
載の発明は、メールロータとフィメールロータとの間の
クリアランスを常に良好に維持することができる回転圧
縮機の提供を目的とする。
【0006】この発明の請求項2記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の目的と併せて、シャフトとタイミン
グギヤとの間の嵌合力の向上を図ることができる回転圧
縮機の提供を目的とする。
求項1記載の発明の目的と併せて、シャフトとタイミン
グギヤとの間の嵌合力の向上を図ることができる回転圧
縮機の提供を目的とする。
【0007】この発明の請求項3記載の発明は、上記請
求項2記載の発明の目的と併せて、軸受部分の軸受強度
の向上を図ることができる回転圧縮機の提供を目的とす
る。
求項2記載の発明の目的と併せて、軸受部分の軸受強度
の向上を図ることができる回転圧縮機の提供を目的とす
る。
【0008】この発明の請求項4記載の発明は、メール
ロータとフィメールロータとの間のクリアランスを常に
良好に維持することができる回転圧縮機の製造法の提供
を目的とする。
ロータとフィメールロータとの間のクリアランスを常に
良好に維持することができる回転圧縮機の製造法の提供
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1記載
の発明は、平行に配設された一対のシャフトをベアリン
グを介してケーシングの軸受部に軸支し、上記一対のシ
ャフトにメールロータおよびフィメールロータを嵌合す
ると共に、上記一対のシャフトの一側にそれぞれタイミ
ングギヤを嵌合した回転圧縮機において、上記各ロータ
と、上記軸受部と、上記タイミングギヤとをそれぞれ熱
膨張係数が同等となる材料で形成した回転圧縮機である
ことを特徴とする。
の発明は、平行に配設された一対のシャフトをベアリン
グを介してケーシングの軸受部に軸支し、上記一対のシ
ャフトにメールロータおよびフィメールロータを嵌合す
ると共に、上記一対のシャフトの一側にそれぞれタイミ
ングギヤを嵌合した回転圧縮機において、上記各ロータ
と、上記軸受部と、上記タイミングギヤとをそれぞれ熱
膨張係数が同等となる材料で形成した回転圧縮機である
ことを特徴とする。
【0010】この発明の請求項2記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の構成と併せて、上記シャフトにおけ
るタイミングギヤ嵌合部位の熱膨張係数を大に設定した
回転圧縮機であることを特徴とする。
求項1記載の発明の構成と併せて、上記シャフトにおけ
るタイミングギヤ嵌合部位の熱膨張係数を大に設定した
回転圧縮機であることを特徴とする。
【0011】この発明の請求項3記載の発明は、上記請
求項2記載の発明の構成と併せて、上記各ロータを高シ
リコンアルミで形成する一方、上記ケーシングの軸受部
を軽合金で形成し、この軽合金製軸受部と上記ベアリン
グとの間にスチールライナを介設して、上記スチールラ
イナを含む2軸間の軸受部分の熱膨張係数を、上記高シ
リコンアルミ製ロータの熱膨張係数と同等に設定した回
転圧縮機であることを特徴とする。
求項2記載の発明の構成と併せて、上記各ロータを高シ
リコンアルミで形成する一方、上記ケーシングの軸受部
を軽合金で形成し、この軽合金製軸受部と上記ベアリン
グとの間にスチールライナを介設して、上記スチールラ
イナを含む2軸間の軸受部分の熱膨張係数を、上記高シ
リコンアルミ製ロータの熱膨張係数と同等に設定した回
転圧縮機であることを特徴とする。
【0012】この発明の請求項4記載の発明は、高シリ
コンアルミ製のロータと、少なくとも軸受部が軽合金製
のケーシングと、鋼製のタイミングギヤとを形成し、上
記タイミングギヤの少なくとも外周部をオーステンパ処
理した後に、上記ケーシングに対してロータおよびタイ
ミングギヤを組付ける回転圧縮機の製造法であることを
特徴とする。
コンアルミ製のロータと、少なくとも軸受部が軽合金製
のケーシングと、鋼製のタイミングギヤとを形成し、上
記タイミングギヤの少なくとも外周部をオーステンパ処
理した後に、上記ケーシングに対してロータおよびタイ
ミングギヤを組付ける回転圧縮機の製造法であることを
特徴とする。
【0013】
【発明の効果】この発明の請求項1記載の発明によれば
、上述の各ロータと、ケーシングにおける軸受部と、各
タイミングギヤとの熱膨張係数をそれぞれ同等に設定し
たので、温度変化による軸間およびタイミングギヤ間の
膨張度合が同一となり、各タイミングギヤの噛合条件お
よび各ロータの嵌合条件が温度変化の如何にかかわらず
、常に一定となる。この結果、メールロータとフィメー
ルロータとの間のクリアランスを常に良好に維持するこ
とができる効果がある。
、上述の各ロータと、ケーシングにおける軸受部と、各
タイミングギヤとの熱膨張係数をそれぞれ同等に設定し
たので、温度変化による軸間およびタイミングギヤ間の
膨張度合が同一となり、各タイミングギヤの噛合条件お
よび各ロータの嵌合条件が温度変化の如何にかかわらず
、常に一定となる。この結果、メールロータとフィメー
ルロータとの間のクリアランスを常に良好に維持するこ
とができる効果がある。
【0014】この発明の請求項2記載の発明によれば、
上記請求項1記載の発明の効果と併せて、上述のシャフ
トにおけるタイミングギヤ嵌合部位の熱膨張係数を大に
設定したので、タイミングギヤ熱膨張時においても、上
述のシャフトとタイミングギヤとの嵌合力の向上を図る
ことができる効果がある。
上記請求項1記載の発明の効果と併せて、上述のシャフ
トにおけるタイミングギヤ嵌合部位の熱膨張係数を大に
設定したので、タイミングギヤ熱膨張時においても、上
述のシャフトとタイミングギヤとの嵌合力の向上を図る
ことができる効果がある。
【0015】この発明の請求項3記載の発明によれば、
上記請求項2記載の発明の効果と併せて、軽合金製軸受
部とベアリングとの間にスチールライナを介設したので
、上述のロータ間クリアランスを良好に維持しつつ、軸
受部分の軸受強度の向上を図ることができる効果がある
。
上記請求項2記載の発明の効果と併せて、軽合金製軸受
部とベアリングとの間にスチールライナを介設したので
、上述のロータ間クリアランスを良好に維持しつつ、軸
受部分の軸受強度の向上を図ることができる効果がある
。
【0016】この発明の請求項4記載の発明によれば、
高シリコンアルミ製のロータと、少なくとも軸受部が軽
合金製のケーシングと、鋼製のタイミングギヤとを形成
し、材質的に熱膨張係数が低い鋼製のタイミングギヤの
少なくとも外周部をオーステンパ処理することで、この
タイミングギヤの熱膨張係数を上述のロータおよび軸受
部と同等にした後に、上述のケーシングに対してロータ
およびタイミングギヤを組付けるので、メールロータと
フィメールロータとの間のクリアランスを温度変化の如
何にかかわらず常に良好に維持することができる。
高シリコンアルミ製のロータと、少なくとも軸受部が軽
合金製のケーシングと、鋼製のタイミングギヤとを形成
し、材質的に熱膨張係数が低い鋼製のタイミングギヤの
少なくとも外周部をオーステンパ処理することで、この
タイミングギヤの熱膨張係数を上述のロータおよび軸受
部と同等にした後に、上述のケーシングに対してロータ
およびタイミングギヤを組付けるので、メールロータと
フィメールロータとの間のクリアランスを温度変化の如
何にかかわらず常に良好に維持することができる。
【0017】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。
述する。
【0018】図面は回転圧縮機の一例としてリショルム
スーパチャージャおよびその製造法を示し、図1におい
て、軸受部1を含む全体を軽合金により形成したケーシ
ング2には吸気の吸入口3と、過給圧の吐出口4と、フ
ロントカバー5とを一体形成し、このケーシング2の軸
受部1には合計4つのベアリング6…を介して一対の鋼
製のシャフト7,7を平行に離間配設している。
スーパチャージャおよびその製造法を示し、図1におい
て、軸受部1を含む全体を軽合金により形成したケーシ
ング2には吸気の吸入口3と、過給圧の吐出口4と、フ
ロントカバー5とを一体形成し、このケーシング2の軸
受部1には合計4つのベアリング6…を介して一対の鋼
製のシャフト7,7を平行に離間配設している。
【0019】上述の一対のシャフト7,7におけるロー
タ嵌合部には高いシリコンアルミ製[いわゆるシルミン
(silumin )製]のメールロータ8およびフィ
メールロータ9を各別に嵌合する一方、これら一対のシ
ャフト7,7におけるフロントカバー5内への突出部に
は部には互いに噛合する一対の鋼製のタイミングギヤ1
0,10を嵌合している。
タ嵌合部には高いシリコンアルミ製[いわゆるシルミン
(silumin )製]のメールロータ8およびフィ
メールロータ9を各別に嵌合する一方、これら一対のシ
ャフト7,7におけるフロントカバー5内への突出部に
は部には互いに噛合する一対の鋼製のタイミングギヤ1
0,10を嵌合している。
【0020】またメールロータ8のシャフト7にはタイ
ミングギヤ10の外方に小径の増速ギヤ11を嵌合し、
上述のフロントカバー5内には小径の増速ギヤ11と常
時噛合する大径の増速ギヤ12を一端に備えた駆動軸1
3を、ベアリング14,14を介して軸支している。
ミングギヤ10の外方に小径の増速ギヤ11を嵌合し、
上述のフロントカバー5内には小径の増速ギヤ11と常
時噛合する大径の増速ギヤ12を一端に備えた駆動軸1
3を、ベアリング14,14を介して軸支している。
【0021】さらに上述の駆動軸13の他端にはベアリ
ング15,15を介して駆動プーリ16を回転自在に嵌
合し、この駆動プーリ16の回転力を、電磁クラッチ1
7を介して上述の駆動軸13に伝達すべく構成し、エン
ジンのクランク軸に上述の駆動プーリ16を連動させ、
電磁クラッチ17のON時に上述のメールロータ8およ
びフィメールロータ9を回転させて、吸入口3から吸込
んだ吸気を圧縮して、吐出口4からエンジンの吸気系に
吐出すべく構成している。
ング15,15を介して駆動プーリ16を回転自在に嵌
合し、この駆動プーリ16の回転力を、電磁クラッチ1
7を介して上述の駆動軸13に伝達すべく構成し、エン
ジンのクランク軸に上述の駆動プーリ16を連動させ、
電磁クラッチ17のON時に上述のメールロータ8およ
びフィメールロータ9を回転させて、吸入口3から吸込
んだ吸気を圧縮して、吐出口4からエンジンの吸気系に
吐出すべく構成している。
【0022】一方、上述のケーシング2における軸受部
1と、各シャフト7,7を軸支するベアリング6…との
間にはスチールライナ18…をそれぞれ介設している。
1と、各シャフト7,7を軸支するベアリング6…との
間にはスチールライナ18…をそれぞれ介設している。
【0023】ところで、上述のシャフト7は図2に示す
ように第1ジャーナル部7a、ロータ嵌合部7b、第2
ジャーナル部7c、タイミングギヤ嵌合部7dからなり
、これら各部7a〜7dのうち第1ジャーナル部7aお
よび第2ジャーナル部7cは鋼製であり、ロータ嵌合部
7b、タイミングギヤ嵌合部7dはオーステンパ鋼製で
ある。
ように第1ジャーナル部7a、ロータ嵌合部7b、第2
ジャーナル部7c、タイミングギヤ嵌合部7dからなり
、これら各部7a〜7dのうち第1ジャーナル部7aお
よび第2ジャーナル部7cは鋼製であり、ロータ嵌合部
7b、タイミングギヤ嵌合部7dはオーステンパ鋼製で
ある。
【0024】すなわち、上述のシャフト7を予め上記各
部7a〜7dに分割し、ロータ嵌合部7bおよびタイミ
ングギヤ嵌合部7dをオーステンパ処理することで、素
材の熱膨張係数を11×10−6から16〜18×10
−6に高熱膨張化している。
部7a〜7dに分割し、ロータ嵌合部7bおよびタイミ
ングギヤ嵌合部7dをオーステンパ処理することで、素
材の熱膨張係数を11×10−6から16〜18×10
−6に高熱膨張化している。
【0025】オーステンパ(Austempering
)は、下部ベイナイトを生じる温度、つまりAr′〜A
r″間(約200〜400℃)に等温焼入れし、オース
テナイトを過冷させて、この過冷オーステナイトを徐々
にベイナイトに変化させるような処理のことである。
)は、下部ベイナイトを生じる温度、つまりAr′〜A
r″間(約200〜400℃)に等温焼入れし、オース
テナイトを過冷させて、この過冷オーステナイトを徐々
にベイナイトに変化させるような処理のことである。
【0026】そして、上述のオーステンパ処理後におい
て第1ジャーナル部7a、ロータ嵌合部7b、第2ジャ
ーナル部7c、タイミングギヤ嵌合部7dを、摩擦溶接
、レーザ溶接、電子ビーム溶接等の適宜溶接手段により
、一本のシャフト7に形成する。
て第1ジャーナル部7a、ロータ嵌合部7b、第2ジャ
ーナル部7c、タイミングギヤ嵌合部7dを、摩擦溶接
、レーザ溶接、電子ビーム溶接等の適宜溶接手段により
、一本のシャフト7に形成する。
【0027】上述のタイミングギヤ10,10も上述同
様のオーステンパ処理によりその全体を高熱膨張化して
、素材の熱膨張係数を11×10−6から16〜18×
10−6に高めている。
様のオーステンパ処理によりその全体を高熱膨張化して
、素材の熱膨張係数を11×10−6から16〜18×
10−6に高めている。
【0028】ここで上述の各部の熱膨張係数をまとめる
と次の通りである。
と次の通りである。
【0029】
高シリコンアルミ製ロータ8,9…………16〜1
8×10−6 シャフト7のロータ嵌合部7b………
……16〜18×10−6 シャフト7のタイミング
ギヤ嵌合部7d…16〜18×10−6 シャフト7
のジャーナル部7a,7c……11×10−6 タイ
ミングギヤ10…………………………16〜18×10
−6 ロータ軸間(スチールライナ18と 軸受部
1との両者による熱膨張係数)……16〜18×10−
6 このように各ロータ8,9と、ケーシング2におけ
る軸受部1と、各タイミングギヤ10との熱膨張係数を
16〜18×10−6の同等に設定したので、温度変化
による軸間およびタイミングギヤ10,10間の膨張度
合が同一となり、各タイミングギヤ10,10の噛合条
件および各ロータ8,9の嵌合条件が温度変化の如何に
かかわらず常に一定となる。この結果、メールロータ8
とフィーメールロータ9との間のクリアランスを常に良
好に維持することができる効果がある。
8×10−6 シャフト7のロータ嵌合部7b………
……16〜18×10−6 シャフト7のタイミング
ギヤ嵌合部7d…16〜18×10−6 シャフト7
のジャーナル部7a,7c……11×10−6 タイ
ミングギヤ10…………………………16〜18×10
−6 ロータ軸間(スチールライナ18と 軸受部
1との両者による熱膨張係数)……16〜18×10−
6 このように各ロータ8,9と、ケーシング2におけ
る軸受部1と、各タイミングギヤ10との熱膨張係数を
16〜18×10−6の同等に設定したので、温度変化
による軸間およびタイミングギヤ10,10間の膨張度
合が同一となり、各タイミングギヤ10,10の噛合条
件および各ロータ8,9の嵌合条件が温度変化の如何に
かかわらず常に一定となる。この結果、メールロータ8
とフィーメールロータ9との間のクリアランスを常に良
好に維持することができる効果がある。
【0030】加えて、上述のシャフト7におけるタイミ
ング嵌合部7dの熱膨張係数を素材のそれよりも大に設
定したので、タイミングギヤ10の熱膨張時においても
、上述のシャフト7とタイミングギヤ10との嵌合力の
向上を図ることができる効果がある。
ング嵌合部7dの熱膨張係数を素材のそれよりも大に設
定したので、タイミングギヤ10の熱膨張時においても
、上述のシャフト7とタイミングギヤ10との嵌合力の
向上を図ることができる効果がある。
【0031】さらに、軽合金製の軸受部1とベアリング
6との間にスチールライナ18を介設したので、上述の
ロータ間クリアランスを良好に維持しつつ、軸受部分の
軸受強度の向上を図ることができる効果がある。
6との間にスチールライナ18を介設したので、上述の
ロータ間クリアランスを良好に維持しつつ、軸受部分の
軸受強度の向上を図ることができる効果がある。
【0032】また、上述の各ロータ8,9と、シャフト
7におけるロータ嵌合部7bとの熱膨張係数を16〜1
8×10−6の同等に設定したので、温度変化によるこ
れら両者の8,7間、9,7間の嵌合力確保を図ること
ができる効果がある。
7におけるロータ嵌合部7bとの熱膨張係数を16〜1
8×10−6の同等に設定したので、温度変化によるこ
れら両者の8,7間、9,7間の嵌合力確保を図ること
ができる効果がある。
【0033】なお、ロータ軸間(スチールライナ18と
軸受部1との両者)の熱膨張係数の調整は、スチールラ
イナ18と軸受部1との肉厚により調整する。またメー
ルロータ8とフィメールロター9とでは質量が異なるの
で、質量が大の側のロータ(熱膨張が大きい側のロータ
)に対するシリコン含有量を多くして、同側の熱膨張係
数を低下させることで、両ロータ8,9の熱膨張係数を
同等に設定し、ロータ間クリアランスを常に一定に保つ
。
軸受部1との両者)の熱膨張係数の調整は、スチールラ
イナ18と軸受部1との肉厚により調整する。またメー
ルロータ8とフィメールロター9とでは質量が異なるの
で、質量が大の側のロータ(熱膨張が大きい側のロータ
)に対するシリコン含有量を多くして、同側の熱膨張係
数を低下させることで、両ロータ8,9の熱膨張係数を
同等に設定し、ロータ間クリアランスを常に一定に保つ
。
【0034】図3はリショルムスーパチャージャおよび
その製造法の他の実施例を示し、この実施例では上述の
シャフト7を第1ジャーナル部7e、ロータ嵌合部7f
、タイミングギヤ嵌合部を含む第2ジャーナル部7gに
区画する一方、タイミングギヤ10を内側のボス部10
bと外側のギヤ部10aとに区画している。
その製造法の他の実施例を示し、この実施例では上述の
シャフト7を第1ジャーナル部7e、ロータ嵌合部7f
、タイミングギヤ嵌合部を含む第2ジャーナル部7gに
区画する一方、タイミングギヤ10を内側のボス部10
bと外側のギヤ部10aとに区画している。
【0035】上述の第1ジャーナル部7e、第2ジャー
ナル部7gはベーナイト鋼を用い、ロータ嵌合部7fは
オーステンパ鋼を用い、先の実施例同様、ロータ嵌合部
7fのオーステンパ処理後において、これら各部7e,
7f,7gを溶接手段により接合して、一本のシャフト
7を形成している。
ナル部7gはベーナイト鋼を用い、ロータ嵌合部7fは
オーステンパ鋼を用い、先の実施例同様、ロータ嵌合部
7fのオーステンパ処理後において、これら各部7e,
7f,7gを溶接手段により接合して、一本のシャフト
7を形成している。
【0036】またタイミングギヤ10のギヤ部10aは
オーステンパ鋼を用い、ボス部10bはベーナイト鋼を
用いて、ギヤ部10aのオーステンパ処理後において、
これら各部10a,10bを溶接手段により接合して、
単一のタイミングギヤ10を形成している。なお、その
他の部分については先の実施例と同様である。
オーステンパ鋼を用い、ボス部10bはベーナイト鋼を
用いて、ギヤ部10aのオーステンパ処理後において、
これら各部10a,10bを溶接手段により接合して、
単一のタイミングギヤ10を形成している。なお、その
他の部分については先の実施例と同様である。
【0037】図3に示す各部の熱膨張係数をまとめると
次の通りである。
次の通りである。
【0038】
高シリコンアルミ製ロータ8,9………16〜18
×10−6 シャフト7のロータ嵌合部7f…………
16〜18×10−6 シャフト7のジャーナル部7
e,7g…11×10−6 タイミングギヤ10のギ
ヤ部10a……16〜18×10−6 タイミングギ
ヤ10のボス部10b……11×10−6 ロータ軸
間(スチールライナ18と 軸受部1との両者による
熱膨張係数)…16〜18×10−6 このように構成しても、上述の数値から明らかなよ
うに、各ロータ8,9と、ケーシング2における軸受部
1と、各タイミングギヤ10との熱膨張係数がそれぞれ
同等となるので、温度変化による軸間およびタイミング
ギヤ10,10間の膨張度合が同一となり、各タイミン
グギヤ10,10の噛合条件および各ロータ8,9の嵌
合条件が温度変化の如何にかかわらず、常に一定となり
、この結果、メールロータ8とフィメールロータ9との
間のクリアランスを常に良好に維持することができる効
果がある。
×10−6 シャフト7のロータ嵌合部7f…………
16〜18×10−6 シャフト7のジャーナル部7
e,7g…11×10−6 タイミングギヤ10のギ
ヤ部10a……16〜18×10−6 タイミングギ
ヤ10のボス部10b……11×10−6 ロータ軸
間(スチールライナ18と 軸受部1との両者による
熱膨張係数)…16〜18×10−6 このように構成しても、上述の数値から明らかなよ
うに、各ロータ8,9と、ケーシング2における軸受部
1と、各タイミングギヤ10との熱膨張係数がそれぞれ
同等となるので、温度変化による軸間およびタイミング
ギヤ10,10間の膨張度合が同一となり、各タイミン
グギヤ10,10の噛合条件および各ロータ8,9の嵌
合条件が温度変化の如何にかかわらず、常に一定となり
、この結果、メールロータ8とフィメールロータ9との
間のクリアランスを常に良好に維持することができる効
果がある。
【0039】この発明の構成と、上述の実施例との対応
において、この発明の回転圧縮機はリショルムスーパチ
ャージャに対応し、以下同様に、請求項2のタイミング
ギヤ嵌合部位は、図2のタイミングギヤ嵌合部7dに対
応するも、この発明は、上述の実施例の構成のみに限定
されるものではない。
において、この発明の回転圧縮機はリショルムスーパチ
ャージャに対応し、以下同様に、請求項2のタイミング
ギヤ嵌合部位は、図2のタイミングギヤ嵌合部7dに対
応するも、この発明は、上述の実施例の構成のみに限定
されるものではない。
【0040】例えば、上記構成はルーツ型スーパチャー
ジャ等の他の回転圧縮機に適用してもよく、また上述の
オーステンパ鋼の部分は熱膨張係数が16〜18×10
−6のオーステナイト系ステンレス鋼を用いてもよく、
さらにシャフト7の全体をオーステンパ処理した後に、
必要箇所のみに対して部分的に高周波焼入れ等の局部処
理を施して、性質を変えるようにしてもよい。
ジャ等の他の回転圧縮機に適用してもよく、また上述の
オーステンパ鋼の部分は熱膨張係数が16〜18×10
−6のオーステナイト系ステンレス鋼を用いてもよく、
さらにシャフト7の全体をオーステンパ処理した後に、
必要箇所のみに対して部分的に高周波焼入れ等の局部処
理を施して、性質を変えるようにしてもよい。
【図1】本発明の回転圧縮機を示す断面図。
【図2】本発明の回転圧縮機の製造法を示す説明図。
【図3】本発明の回転圧縮機の製造法の他の実施例を示
す説明図。
す説明図。
1…軸受部
2…ケーシング
6…ベアリング
7…シャフト
7d…タイミングギヤ嵌合部
8…メールロータ
9…フィメールロータ
10…タイミングギヤ
18…スチールライナ
Claims (4)
- 【請求項1】平行に配設された一対のシャフトをベアリ
ングを介してケーシングの軸受部に軸支し、上記一対の
シャフトにメールロータおよびフィメールロータを嵌合
すると共に、上記一対のシャフトの一側にそれぞれタイ
ミングギヤを嵌合した回転圧縮機において、上記各ロー
タと、上記軸受部と、上記タイミングギヤとをそれぞれ
熱膨張係数が同等となる材料で形成した回転圧縮機。 - 【請求項2】上記シャフトにおけるタイミングギヤ嵌合
部位の熱膨張係数を大に設定した請求項1記載の回転圧
縮機。 - 【請求項3】上記各ロータを高シリコンアルミで形成す
る一方、上記ケーシングの軸受部を軽合金で形成し、こ
の軽合金製軸受部と上記ベアリングとの間にスチールラ
イナを介設して、上記スチールライナを含む2軸間の軸
受部分の熱膨張係数を、上記高シリコンアルミ製ロータ
の熱膨張係数と同等に設定した請求項2記載の回転圧縮
機。 - 【請求項4】高シリコンアルミ製のロータと、少なくと
も軸受部が軽合金製のケーシングと、鋼製のタイミング
ギヤとを形成し、上記タイミングギヤの少なくとも外周
部をオーステンパ処理した後に、上記ケーシングに対し
てロータおよびタイミングギヤを組付ける回転圧縮機の
製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8780691A JPH04298697A (ja) | 1991-03-26 | 1991-03-26 | 回転圧縮機およびその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8780691A JPH04298697A (ja) | 1991-03-26 | 1991-03-26 | 回転圧縮機およびその製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04298697A true JPH04298697A (ja) | 1992-10-22 |
Family
ID=13925224
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8780691A Pending JPH04298697A (ja) | 1991-03-26 | 1991-03-26 | 回転圧縮機およびその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04298697A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102808767A (zh) * | 2011-06-02 | 2012-12-05 | 伊顿公司 | 简化的罗茨式鼓风机 |
KR101401821B1 (ko) * | 2007-09-14 | 2014-05-29 | 한라비스테온공조 주식회사 | 공기 압축/팽창기 |
-
1991
- 1991-03-26 JP JP8780691A patent/JPH04298697A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101401821B1 (ko) * | 2007-09-14 | 2014-05-29 | 한라비스테온공조 주식회사 | 공기 압축/팽창기 |
CN102808767A (zh) * | 2011-06-02 | 2012-12-05 | 伊顿公司 | 简化的罗茨式鼓风机 |
JP2014519574A (ja) * | 2011-06-02 | 2014-08-14 | イートン コーポレーション | 簡易化されたルーツ型ブロワ |
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