JPH04294241A - 解析対象物の分割方法および表示装置 - Google Patents

解析対象物の分割方法および表示装置

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JPH04294241A
JPH04294241A JP5902691A JP5902691A JPH04294241A JP H04294241 A JPH04294241 A JP H04294241A JP 5902691 A JP5902691 A JP 5902691A JP 5902691 A JP5902691 A JP 5902691A JP H04294241 A JPH04294241 A JP H04294241A
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長坂 悦敬
Shinya Kano
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、数理解析、たとえばF
EM(有限要素法)、FDM(有限差分法)による解析
を行うために解析対象物を複数の微小な直方体の要素に
分割する方法およびこれを表示する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】物理現象を合理的に説明し、かつ正確に
再現するためには何等かの形でその現象をシミュレート
する必要がある。このシミュレートの手段としてさまざ
まなものがあるが、特に数理的な手法に基づくものは広
く数理解析と呼ばれる。
【0003】数理解析においては熱伝導等の物理現象を
微分方程式を用いて記述するが、この際、解析対象物を
複数の微小な直方体の要素に分割して、個々の要素間で
の熱の伝導状態を逐次演算することにより全体の伝導状
態の近似解を得るといったFEM、FDMと呼ばれる手
法が一般的である。
【0004】このようにFEM、FDMでは、一般にモ
デルと呼ばれる解析対象物を微小な要素に分割する作業
が必要であり、これは以下のような態様で行われる。
【0005】1)手作業 モデルを示す図面を参考にしてモデルを3次元的に表現
した微小な直方体の集合をオペレータが手作業で紙に記
述する。
【0006】2)スライスカット法(コンピュータを用
いる) モデルを示す図面に基づきモデルをその表面から順次所
定の間隔ごとにスライス状にカットして、カットされた
断面を示す座標位置を順次入力する。そして画面上で各
断面に2次元の直交格子を重ね合わせ、各断面内におけ
る格子を特定する。そして特定された各断面内における
格子を上記所定の間隔で積層することによりモデルの3
次元的な直格子を得る。
【0007】3)ソリッドモデラ法(コンピュータを用
いる) モデルを示す図面に基づきモデルを基本的な形状を示す
基本立体に分割して、各基本立体ごとにその表面の座標
位置を入力する。そして画面上で基本立体同士のたし算
、ひき算、曲げ、伸長等を繰り返し行い、モデルを基本
立体から合成したものとして得る。そして、画面上のモ
デルを内包する直方体を生成し、この直方体を複数の微
小な直方体の要素にメッシュ切りして、これらメッシュ
切りされた要素のうちモデルに内包される要素をモデル
を構成する要素とする。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記1)の手
作業では人力によるため膨大な手間と時間がかかり、工
数が増大するとともにオペレータに多大な負担を課すこ
とになる。しかもモデルが複雑な形状の立体であるとき
は、たとえ熟練したオペレータであってもモデルを微小
直方体の集合として表現することができず、解析そのも
のが不可能となる事態が招来する。
【0009】また、2)のスライスカット法ではスライ
スした断面の把握が容易ではなく、各断面を示す座標位
置を入力する際、時間を要するという面がある。
【0010】また、3)のソリッドモデラ法は分割の精
度はよいものの、モデルを基本立体から合成する操作が
複雑であるとともに、計算負荷が大きく大容量のメモリ
を有した大型コンピュータを用いなければならないとい
う面がある。
【0011】本発明はこうした実情に鑑みてなされたも
のであり、解析対象物を微小な要素に分割する際に、オ
ペレータに負担を課すことなく短時間で作業が行えると
ともに、工数を大幅に低減できて、しかも計算負荷を小
さくすることによりパソコンレベルの汎用のコンピュー
タを用いて作業を行うことができる解析対象物の分割方
法および微小な要素に分割された解析対象物を表示する
装置を提供することをその目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明では、
解析対象物の表面の各点を示す座標位置に基づき前記解
析対象物を微小な直方体の要素の集合体に分割して該分
割された各要素に基づき数理解析を行う解析対象物の分
割方法において、前記解析対象物を複数の基本的な形状
の基本立体に分割して、該基本立体の表面を示す座標位
置を各基本立体ごとに求める行程と、前記求められた座
標位置に基づいて前記複数の基本立体を内包する直方体
を生成するとともに該直方体を複数の微小な直方体の要
素にメッシュ切りして該メッシュ切りされた要素の座標
位置をそれぞれ求める行程と、前記基本立体に対応する
表面座標位置と前記求めた各要素の座標位置とに基づい
て前記複数の要素の中から当該基本立体が内包する要素
を前回までに選択された要素を除いて各基本立体ごとに
順次選択する行程とを具え、前記選択された要素を前記
解析対象物を構成する微小な直方体の要素としている。
【0013】
【作用】すなわち、かかる構成によれば、解析対象物が
複数の基本的な形状の基本立体に分割される。つぎに複
数の基本立体の表面を示す座標位置が各基本立体ごとに
求められる。つぎにこれら求められた複数の基本立体の
表面を示す座標位置に基づいて複数の基本立体を内包す
る直方体が生成される。このとき直方体を複数の微小な
直方体の要素にメッシュ切りしてこれらメッシュ切りさ
れた各要素の座標位置が求められる。つぎに各基本立体
ごとに所定の順序にしたがって今回の順番の基本立体に
対応する表面座標位置と各要素の座標位置とに基づいて
複数の要素の中から今回の順番の基本立体が内包する要
素を前回までに選択された要素を除いて選択とともにこ
れら選択された要素を今回の順番の基本立体に対応づけ
る処理を行う。しかして解析対象物が上記選択された要
素の集合体として表現される。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して本発明に係る解析対象
物の分割方法および表示装置の実施例について説明する
【0015】図2はFDMの手法を用いて図3(a)に
示す解析対象物1(以下モデルという)の解析を行う解
析装置の構成を概念的に示している。
【0016】図2に示すように実施例装置は、大きくは
、モデル1を2次元的に表現した3角法による図面上の
各点の座標位置をペンタッチ入力によって入力するタブ
レット20と、モデル1に関する各種データをキーボー
ド入力するキーボード21と、タブレット20、キーボ
ード21によって入力されたデータに基づき図1に示す
処理を行い、モデル1を複数の微小な直方体の要素に分
割してこの分割モデルを表示するための表示データを作
成する汎用のパーソナルコンピュータ(以下パソコンと
いう)30と、このパソコン30で作成された表示デー
タに基づきモデル1の分割モデルを3次元的に表示する
CRT等を中心に構成される表示部40とから構成され
る。
【0017】パソコン30では、タブレット20、キー
ボード21の入力データが入力ボード33を介してCP
U31に入力される。そしてCPU31では、後述する
図1に示す処理を行うためのプログラム等が記憶、格納
されたメモリ32に基づき所要の演算処理が行われ、出
力ボード34を介して演算結果が表示部40に出力され
る。
【0018】なお、上記メモリ32には図3(a)に示
すモデル1を最終的に同図(b)に示す分割モデル1´
としてXーYーZの3次元で表示するためのプログラム
以外にも、この分割モデル1´に基づいてFDMによる
数理解析を行うためのプログラムが記憶されており、C
PU31ではFDMの手法に基づく演算処理をなし得る
が、このFDM解析自体は公知の技術であり本発明の主
旨の部分とは直接関係ないので、説明を省略する。
【0019】さて、以下図1および図4から図9を併せ
参照してCPU31で行われる処理について説明する。
【0020】・基本立体設定処理 まず、オペレータはモデル1を示す図面(図示せず)に
基づき、モデル1とこれに接する空間を含む部分を、単
純な図形、たとえば円錐、角錐、円柱、角柱、回転物等
として表される基本立体に分割する処理を行う。これは
計算負荷を減らすように単純な図形にする趣旨であるの
で、基本立体同士に重なりあっている部分があってもか
まわない。モデル1は、図4に示すように空間のみを示
す円柱の基本立体Aと、空間を内包した円柱の基本立体
Bと、円柱の基本立体Cとに分割される。
【0021】こうして基本立体に分割されたならば、各
基本立体A、B、Cにグループインデックス付けと、後
述する処理の順序を示す優先順序付けが行われる。ここ
にグループインデックス付けの基準としては基本立体が
空間のみを示しているのか、それともモデル1を構成す
る材質(たとえば鉄)を含んでいるかに応じてそれぞれ
インデックス‘0’、‘1’が付与される。モデル1の
場合、グループインデックスは、 基本立体A=‘0’ 基本立体B=‘1’ 基本立体C=‘1’  …(1) となる。
【0022】また、優先順序の基準としては、空間を内
包している基本立体がその空間を示す基本立体のあとの
順番になるようにされる。モデル1の場合、基本立体B
が空間を示す基本立体Aを内包しているので、基本立体
Bが基本立体Aの後になるような順序づけ「1」、「2
」…がなされ、たとえば、 基本立体A=「1」 基本立体B=「2」 基本立体C=「3」  …(2) のごとく優先順序が決定される(ステップ101)。
【0023】・データ入力処理 つぎにタブレット20上にモデル1の図面を載置してペ
ンタッチ入力で、上記基本立体A、B、Cごとに各基本
立体の表面の2次元座標位置を入力する。一方において
各基本立体A、B、Cの上記グループインデックスおよ
び優先順序を示すデータをキーボード21を介して入力
する。
【0024】タブレット20による基本立体の座標位置
の入力は、たとえば基本立体Aの場合、まず図5に示す
ように図面上の基本立体Aの平面である基準面2の輪郭
を示す各コーナポイントPA1、PA2…の2次元座標
位置(XA1, YA1)、(XA2、YA2)…を順
次入力することに行う。
【0025】その次に、同様にして基準面2に対向する
平面である対向面4の各コーナポイントの2次元座標位
置を順次入力するといった態様で行われる。以上の処理
は、図面に平面として示される基準面2および対向面4
に相当する部分の外形線をペンでなぞるといった簡易な
作業であるので、オペレータが容易かつ迅速に行うこと
ができる。
【0026】そして基準面2と対向面4とを結ぶライン
Lの長さを示すデータがキーボード21から入力される
。すると、このデータと上記入力されたコーナポイント
を示すデータから円柱の基本立体Aが特定される。すな
わち、各コーナポイントPA1、PA2…の3次元座標
位置(XA1, YA1、ZA1)、(XA2、YA2
、ZA2)…が得られ、同図に示すように基本立体Aの
各面2、3、4上の座標位置を3次元的に特定すること
ができるようになる。なお、図5は基本立体Aのアール
形状部分を直線近似した例を示している。
【0027】いずれにせよ基本立体は、タブレット20
から入力された各面上の座標位置と、キーボード21か
ら入力されたこれら各面間の位置関係(各面間の距離)
を示すデータとに基づき、公知のCADの手法により回
転、伸長等の処理を行うことにより立体を構成する各面
の3次元座標位置を得ることができる。なお、円柱の場
合、基準面と対向面は同一であるので、基準面の輪郭を
示す座標位置を入力するだけでよく、対向面は基準面と
同一であるとして対向面に関する座標位置を入力する作
業は省略するようにしてもよい。
【0028】また、円柱の基準面はその中心位置と半径
によって特定されるので、基準面の輪郭上の座標位置を
入力する代わりにこれら中心位置および半径を示すデー
タを入力することによっても同様に作業を行うことがで
きる。
【0029】なお、基本立体が円錐、角錐、角柱であっ
ても、互いに対向する2つの平面の輪郭上の2次元座標
位置と対向する2つの平面間の距離を示すデータを入力
することにより、円柱の場合と同様にして基本立体を構
成する各面の3次元座標位置が特定されることになる。 また回転体の場合は回転中心軸を通る断面の2次元座標
位置を入力するとともに、回転半径等のデータを入力す
ることにより特定されることになる。また、基本立体の
各面の3次元座標位置が容易にわかれば、これを直接デ
ータとして入力する実施も可能である(ステップ102
)。
【0030】・3次元方眼紙作成処理 以上のようにステップ102において入力データに基づ
き各基本立体A、B、Cを構成する各面の3次元座標位
置が得られると、基本立体A、B、Cの空間的な広がり
がわかるので、上記座標位置に基づいて基本立体A、B
、Cのすべてを内包するような大きさの直方体が図6(
a)に示すごとく作成されるとともに、この直方体の内
部において基本立体A、B、Cの各コーナポイントを起
点にしてX、Y、Z軸の各軸方向に直線がそれぞれ形成
される。そこでこれら直線で仕切られ、メッシュ切りさ
れた微小な直方体の要素d1 、d2 …が得られ、こ
れら要素d1 、d2 …の集合体として3次元方眼紙
5が作成される。なお、メッシュ切りの前に、後工程の
FDM解析を適切に行うために格子幅の最大値および最
小値が設定され、これら設定データが入力される。そこ
で、この入力データに基づき各要素の格子幅は上記最大
値および最小値の範囲内に制限されるよう3次元方眼紙
5が作成されることになる。
【0031】そして図6(b)に示すように各要素d1
 、d2 …の中心位置Pd1(Xd1、Yd1、Zd
1)、Pd2(Xd2、Yd2、Zd2)…はメモリ3
2に記憶される(ステップ103)。
【0032】・基本立体ごとの要素選択処理つぎに3次
元方眼紙5を構成する各要素の中から基本立体A、B、
Cごとに各基本立体が内包する要素を抽出、選択する処
理が行われる。この選択の順序はステップ102で入力
された優先順序データで示される「1」、「2」…の順
番で行われる。
【0033】この処理では、各要素d1 、d2 …ご
とに基本立体A、B、Cの順番で基本立体内に含まれる
か否かの判断を行い、ある要素についてある基本立体に
含まれると判断した場合には当該基本立体の後の基本立
体についての判断は行わないようにしている。すなわち
、要素d1 につき、まず基本立体Aに含まれるか否か
の判断を行い、「含まれない」と判断されたならば、つ
ぎの基本立体Bに含まれるか否かの判断を行う。この結
果、「含まれた」と判断されればつぎの基本立体Cにつ
いての判断は行わずに、つぎの要素d2 につき、基本
立体Aからはじめて同様の処理を行う。なお、基本立体
内に要素が含まれると判断された場合には、その要素に
その基本立体のインデックスグループ‘0’、‘1’が
対応づけられる。また、いずれの基本立体にも「含まれ
ない」と判断された場合は、その要素はモデル1を構成
しない空間部分に相当するので、当該要素に空間を示す
グループインデックス‘0’が付与される。
【0034】以下、図7および図8を用いて上記処理の
イメージを説明する。
【0035】図7(a)は優先順序「1」(上記(2)
式参照)の基本立体Aが選択され、この基本立体Aの各
面2、3、4の座標位置とメモリ32に記憶された3次
元方眼紙5の要素d1 、d2 …の中心位置Pd1(
Xd1、Yd1、Zd1)、Pd2(Xd2、Yd2、
Zd2)…とを比較することにより基本立体Aに内包さ
れるとして選択されたp個の要素d1A〜dpAを示し
ている。これらp個の要素にはそれぞれ基本立体Aに対
応するグループインデックス‘0’(上記(1)式参照
)がそれぞれ付与される。
【0036】ここに基本立体Aは円柱という単純な図形
であり、単純なデータ構造の各面2、3、4の座標位置
と要素の座標位置とを比較するのみという簡易な演算処
理によって各要素が基本立体Aの内側にあるか否かを迅
速に判断することができる。実施例の場合、中心位置P
(Xd 、Yd 、Zd )の要素dが基本立体内にあ
るか否かの判断は、この中心位置Pを通りZ軸に平行な
直線を演算し、この直線が中心位置Pよりも下方で基本
立体を構成する面と交わったとき、交わった面の個数が
奇数個であるときは、「含まれる」とし、それ以外の偶
数個または零であるときには「含まれない」としている
。基本立体Aでは、上記直線が対向面4の1個(奇数個
)のみと交わったとされたときに、その要素dは基本立
体Aの内部にあると判断されることになる。以下に後述
する基本立体B,Cについても同様の判断基準で含まれ
たか否かの判断がなされる。いずれにせよ基本立体は単
純な面構成であるので、要素が内部にあるか否かの判断
は簡単な論理で迅速に行うことが可能となる。
【0037】この点、従来のソリッドモデラ法では、基
本立体を合成する演算を行いモデル全体を作成してこの
モデルに内包される要素を選択することにしている。こ
の方法では複雑なモデル全体を特定するには単に各面の
座標位置のみでは特定することができずに、頂点データ
、稜線データ等の複雑なデータを必要とする。したがっ
て各要素がモデルの内側にあるか否かの判断は、面デー
タ以外に頂点データ、稜線データ等を考慮した複雑なデ
ータ構造のデータと要素の座標位置との比較であるので
、演算処理が複雑なものとなる。しかも基本立体を合成
する演算自体が複雑なものになっていた。この点、この
発明による実施例ではかかる複雑な演算が回避されてい
る。
【0038】図7(b)および(c)は優先順序「2」
(上記(2)式参照)の基本立体Bが選択され、この基
本立体Bの各面6、7、8の座標位置とメモリ32に記
憶された3次元方眼紙5の要素d1 、d2 …の中心
位置Pd1(Xd1、Yd1、Zd1)、Pd2(Xd
2、Yd2、Zd2)…とを比較することにより基本立
体Bに内包されるとされる要素を選択する様子を示して
いる。ここに基本立体Bは円柱という単純な図形であり
、単純なデータ構造の各面6、7、8の座標位置と要素
の座標位置とを比較するのみという簡易な演算処理によ
って各要素が基本立体Bの内側にあるか否かを迅速に判
断することができる。
【0039】ここで、選択した要素の重複を避けるとと
もに処理の迅速を図るために前回の順番までにすでに選
択された要素は判断の際に除外される。すなわち、前回
の基本立体Aのときにすでに選択された要素d1A…を
除いた要素につき基本立体Bの内部にあるか否かが判断
される。単純に考えれば基本立体Bに内包される要素は
図7(b)に示すようにq個の要素d1B〜dqBであ
るが、要素Bは要素Aを内包しているので、要素Aに相
当する要素d1A〜dpAが要素d1B〜dqBの中か
ら除かれ、(q−p)個の要素d1B〜d(q−p)B
の集合として円筒状の立体B´が形成される(図7(c
)参照)。
【0040】なお、これら(q−p)個の要素にはそれ
ぞれ基本立体Bに対応するグループインデックス‘1’
(上記(1)式参照)が付与される。
【0041】さらに、図8(a)および(b)は、優先
順序「3」(上記(2)式参照)の基本立体Cが選択さ
れ、この基本立体Cの各面10、11、12の座標位置
とメモリ32に記憶された3次元方眼紙5の要素d1 
、d2 …の中心位置Pd1(Xd1、Yd1、Zd1
)、Pd2(Xd2、Yd2、Zd2)…とを比較する
ことにより基本立体Cに内包されるとされる要素を選択
する様子を示している。ここに基本立体Cは円柱という
単純な図形であり、単純なデータ構造の各面10、11
、12の座標位置と要素の座標位置とを比較するのみと
いう簡易な演算処理によって各要素が基本立体Cの内側
にあるか否かを迅速に判断することができる。
【0042】ここでも、選択した要素の重複を避けると
ともに処理の迅速を図るために前回の順番までにすでに
選択された要素は判断の際に除外される。この場合、基
本立体Aのときにすでに選択された要素d1A…、基本
立体Bのときにずでに選択された要素d1B…を除いた
要素につき基本立体Cの内部にあるか否かの判断が行わ
れる。すなわち、基本立体Cは単純に考えれば図8(a
)に示すようにr個の要素d1C〜drCの集合である
が、根元部分13において基本立体Bと一部重複してい
るので、前回の基本立体Bのときに選択された根元部分
13に相当するS個の要素d1B〜dsBが要素d1C
〜drCの中から除かれ、(r−s)個の要素d1C〜
d(r−s)Cの集合として立体C´が形成される(図
8(b)参照)。これらr−s個の要素にはそれぞれ基
本立体Cに対応するグループインデックス‘1’(上記
(1)式参照)が付与される。
【0043】以上のように互いに重複しないように基本
立体A、B、Cに内包される要素d1A〜dpA、d1
B〜d(q−p)B、d1C〜d(r−s)Cがそれぞ
れ選択されるとともに、各要素に立体A、B、Cに対応
するグループインデックスが付与されてメモリ32に記
憶される。そしていずれの基本立体の内部にも含まれな
いと判断された要素には、空間を示すグループインデッ
クス‘0’が付与されて記憶されることになる。
【0044】なお、実施例では、各要素が基本立体の内
部に含まれるか否かの判断を、一つの要素ごとに基本立
体A、B、Cの順番で行うようにしているが、すべての
要素につき基本立体Aの内部に含まれるか否かの判断を
行い、残りの要素につき基本立体Bの内部に含まれるか
否かの判断を行い、さらに残りの要素につき基本立体C
の内部に含まれるか否かの判断を行い、そしていずれの
基本立体にも含まれないと判断された要素は空間である
具合に選択処理する実施も可能である(ステップ104
)。
【0045】・分割モデル表示処理 つぎにステップ104でメモリ32に記憶された要素の
中から、グループインデックス(上記(1)式)が‘0
’(空間のみを示し、モデル1を構成しない立体)に対
応する要素を除いたグループインデックス‘1’(空間
を内包していてもよいが少なくともモデル1を構成する
部分を含んでいる立体)に対応する要素が抽出される。 そしてこの抽出された‘1’の要素に対応する中心位置
がメモリ32から読み出され、これに基づき抽出された
要素を3次元的に表示する処理が行われる。この場合、
基本立体Aがグループインデックス‘0’であるので除
かれ、グループインデックス‘1’の基本立体B、Cに
対応する要素d1B〜d(q−p)B、d1C〜d(r
−s)Cの集合体がモデル1の分割モデル1´として図
9に示すように表示部40の表示画面上に表示される。 なお、表示の形式としては、画面に表示する形式以外に
プリントアウトして紙面に表示する形式が考えられる(
ステップ105)。
【0046】以上のような分割モデル1´を分割するま
での処理は単純な基本立体に関するデータの入力作業と
単純なデータ構造の基本立体ごとの要素選択処理の繰り
返しであるので、入力操作、演算処理が短時間で行える
とともに、複雑な演算処理を要しないので大型のコンピ
ュータを用いずとも汎用のパソコンで処理可能となる。 さらに簡単な操作であるのでオペレータにかかる負担が
少なく未熟練なオペレータであっても工数が大幅に低減
される。しかも、分割を精度よくなし得る。このため、
分割モデル1´に基づくFDMによる解析を低コストで
作業効率よく、かつ精度よく行うことができる。
【0047】なお、実施例では、基本立体に空間が含ま
れる場合について説明したが、本発明としてはこれに限
定されることなく、モデルの種類によっては分割された
基本立体が空間を含まない場合についても適用可能であ
る。この場合は、空間の有無に応じたグループインデッ
クス付け、優先順序付けの処理を行うことなく、基本立
体同士が重なりあっている部分の要素が重複しないよう
な各基本立体ごとの要素選択処理を行うだけでよくなる
【0048】また、実施例では、モデルを構成する材質
が同一(たとえば鉄)であり、分割モデルを構成する要
素それぞれが同一の材質であるよう一義的な表示するよ
うにしているが、モデルを構成する材質が異なっている
場合には、材質の種類に応じて各要素ごとに異ならせた
表示を行う実施も可能である。
【0049】たとえば図4においてA部分が鉄で、Aを
除いたB部分およびCがアルミのモデルを想定すると、
以下のような態様で行うことが考えられる。
【0050】すなわち、グループインデックス付与の際
に鉄に‘1’、アルミ‘2’が付与される。そして、鉄
を内包し、鉄と異なる材質の基本立体はその鉄を示す基
本立体の後の順番になるように優先順序づけがなされる
。すると、基本立体A、B、Cの順番で要素の選択がな
され、基本立体Aを構成する要素にグループインデック
ス‘1’が付与されるとともに、B´およびC´を構成
する要素にグループインデックス‘2’が付与される。 そこで、‘1’、‘2’の要素ごとに異なる色の表示ま
たは異なる階調の表示をすることで、図9に示すメッシ
ュ部分と図面で白ぬきされた基本立体Aに相当する部分
とが材質の違いとして異なるよう表示されることなる。
【0051】また、材質に応じて要素の種類を分類する
ことにより、FDM解析の際、その分類に応じて異なる
パラメータを与えて適切な演算を行うようにすることが
できるようになる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、解
析対象物を微小な要素に分割する処理が、大がかりな装
置を要することなく、低工数で、しかも精度よくなし得
るので、FDM等の数理解析が低コストで、作業効率よ
く、精度よくなされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明に係る解析対象物の分割方法の実
施例を示すフローチャートである。
【図2】図2は本発明に係る解析対象物の表示装置の実
施例の構成を示すブロック図である。
【図3】図3(a)、(b)はそれぞれ実施例の解析対
象物およびこの解析対象物を複数の微小な直方体の要素
に分割した分割モデルを例示した斜視図である。
【図4】図4は図3(a)に示す解析対象物を基本立体
に分割した様子を示す斜視図である。
【図5】図5は図4に示す基本立体の各面の幾何学的な
位置関係を示す斜視図である。
【図6】図6(a)、(b)はそれぞれ図4に示す解析
対象物とこれを内包する3次元方眼紙との位置関係を示
す斜視図および3次元方眼紙を構成する要素を拡大して
示す斜視図である。
【図7】図7(a)〜(c)は図4に示す基本立体ごと
に基本立体に内包される要素を選択する処理を説明する
斜視図である。
【図8】図8(a)、(b)は図4に示す基本立体ごと
に基本立体に内包される要素を選択する処理を説明する
斜視図である。
【図9】図9は図7および図8に示される処理を経て最
終的に得られた解析対象物が複数の微小な直方体の要素
に分割された分割モデルを示す斜視図である。
【符号の説明】
1    解析対象物 1´  分割モデル 5    3次元方眼紙 20  タブレット 21  キーボード 30  パーソナルコンピュータ 31  CPU 32  メモリ 40  表示部 A  基本立体 B  基本立体 C  基本立体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】      解析対象物の表面の各点を示
    す座標位置に基づき前記解析対象物を微小な直方体の要
    素の集合体に分割して該分割された各要素に基づき数理
    解析を行う解析対象物の分割方法において、前記解析対
    象物を複数の基本的な形状の基本立体に分割して、該基
    本立体の表面を示す座標位置を各基本立体ごとに求める
    行程と、前記求められた座標位置に基づいて前記複数の
    基本立体を内包する直方体を生成するとともに該直方体
    を複数の微小な直方体の要素にメッシュ切りして該メッ
    シュ切りされた要素の座標位置をそれぞれ求める行程と
    、前記基本立体に対応する表面座標位置と前記求めた各
    要素の座標位置とに基づいて前記複数の要素の中から当
    該基本立体が内包する要素を前回までに選択された要素
    を除いて各基本立体ごとに順次選択する行程とを具え、
    前記選択された要素を前記解析対象物を構成する微小な
    直方体の要素とした解析対象物の分割方法。
  2. 【請求項2】      解析対象物の表面の各点を示
    す座標位置に基づき前記解析対象物を微小な直方体の要
    素の集合体に分割して該分割された各要素に基づき数理
    解析を行う解析対象物の分割方法において、前記解析対
    象物および該解析対象物と接する空間を複数の基本的な
    形状の基本立体に分割して、該分割された複数の基本立
    体を前記空間のみを示す基本立体とそれ以外に分類する
    とともに、空間を内包する基本立体が当該空間を示す基
    本立体の後の順番になるように前記複数の基本立体の順
    序づけを行う行程と、前記基本立体の表面を示す座標位
    置を各基本立体ごとに求める行程と、前記求められた座
    標位置に基づいて前記複数の基本立体を内包する直方体
    を生成するとともに該直方体を複数の微小な直方体の要
    素にメッシュ切りして該メッシュ切りされた各要素の座
    標位置を求める行程と、前記順序づけされた順番にした
    がって当該順番の基本立体に対応する表面座標位置と前
    記各要素の座標位置とに基づいて前記複数の要素の中か
    ら当該順番の基本立体が内包する要素を前回までに選択
    された要素を除いて選択するとともに該選択した要素を
    当該順番の基本立体に順次対応づける行程と、前記各基
    本立体ごとに対応づけられた要素の中から、前記空間の
    みを示す基本立体に対応する要素を除いた要素を前記解
    析対象物を構成する微小な直方体の要素とする行程とを
    具えた解析対象物の分割方法。
  3. 【請求項3】      解析対象物の表面の各点を示
    す座標位置を入力することにより微小な直方体の要素の
    集合体として前記解析対象物を表示して該表示に基づき
    前記解析対象物の数理解析を行う解析対象物の表示装置
    において、前記解析対象物および該解析対象物と接する
    空間を複数の基本的な形状の基本立体に分割して、これ
    ら複数の基本立体の表面を示す座標位置データを各基本
    立体ごとに入力するとともに、前記複数の基本立体を前
    記空間のみを示す基本立体とそれ以外に分類した分類デ
    ータと、空間を内包する基本立体が当該空間を示す基本
    立体の後の順番になるように前記複数の基本立体に順序
    づけをした順序データとを入力する入力手段と、前記入
    力手段によって入力された座標位置データに基づいて前
    記複数の基本立体を内包する直方体を生成するとともに
    該直方体を複数の微小な直方体の要素にメッシュ切りし
    て該メッシュ切りされた各要素の座標位置データを記憶
    する要素生成手段と、前記入力手段により入力された順
    序データに基づく順番にしたがい当該順番の基本立体に
    対応する前記入力座標位置データと前記メッシュ切りさ
    れた各要素の前記記憶座標位置データとに基づいて前記
    複数の要素の中から当該順番の基本立体が内包する要素
    を前回までに選択された要素を除いて選択するとともに
    該選択した要素を当該順番の基本立体に順次対応づける
    要素選択手段と、前記要素選択手段によって各基本立体
    ごとに対応づけられた要素の中から、前記入力手段によ
    り入力された分類データに基づき前記空間のみを示す基
    本立体に対応する要素を除いた要素を表示する手段とを
    具えた解析対象物の表示装置。
  4. 【請求項4】      解析対象物の表面の各点を示
    す座標位置を入力することにより微小な直方体の要素の
    集合体として前記解析対象物を表示して該表示に基づき
    前記解析対象物の数理解析を行う解析対象物の表示装置
    において、異なる材質で構成される前記解析対象物を複
    数の基本的な形状の基本立体に分割して、これら複数の
    基本立体の表面を示す座標位置データを各基本立体ごと
    に入力するとともに、前記複数の基本立体を材質の種類
    ごとに分類した分類データと、第1の材質を内包し、当
    該第1の材質と異なる第2の材質の基本立体が当該第1
    の材質を示す基本立体の後の順番になるように前記複数
    の基本立体に順序づけをした順序データとを入力する入
    力手段と、前記入力手段によって入力された座標位置デ
    ータに基づいて前記複数の基本立体を内包する直方体を
    生成するとともに該直方体を複数の微小な直方体の要素
    にメッシュ切りして該メッシュ切りされた各要素の座標
    位置データを記憶する要素生成手段と、前記入力手段に
    より入力された順序データに基づく順番にしたがい当該
    順番の基本立体に対応する前記入力座標位置データと前
    記メッシュ切りされた各要素の前記記憶座標位置データ
    とに基づいて前記複数の要素の中から当該順番の基本立
    体が内包する要素を前回までに選択された要素を除いて
    選択するとともに該選択した要素を当該順番の基本立体
    に順次対応づける要素選択手段と、前記要素選択手段に
    よって各基本立体ごとに対応づけられた要素を、前記入
    力手段により入力された分類データに基づく対応する材
    質の種類に応じて表示する手段とを具えた解析対象物の
    表示装置。
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