JPH0429325Y2 - - Google Patents

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JPH0429325Y2
JPH0429325Y2 JP1984070401U JP7040184U JPH0429325Y2 JP H0429325 Y2 JPH0429325 Y2 JP H0429325Y2 JP 1984070401 U JP1984070401 U JP 1984070401U JP 7040184 U JP7040184 U JP 7040184U JP H0429325 Y2 JPH0429325 Y2 JP H0429325Y2
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air
outlet
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condensation
ceiling
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、多湿環境の空調に使用する空気吹出
口に係り、とくにこのような環境でも結露が発生
するのを効果的に防止した無結露空気吹出口に関
する。
〔従来の技術と問題点〕
多湿環境下での空調を行う場合、吹出口より冷
風を供給すると、吹出口表面に結露を生じ、その
粒径が大きく成長すると、これが滴下することが
ある。特にビル空調では天井面に設置した空気吹
出口から室内に給気するダクト空調方式が採用さ
れることが多いが、最近ではOA機器類等の室内
発熱が多くなつており、このために室温の上昇と
共に湿度も高くなり、天井空気吹出口から冷風を
給気するとその吹出口表面に結露が生ずる現象が
生ずることがあつた。このような水滴が空調空間
に滴下することは好ましいことではなく、場合に
よつては重大な問題になることもある。特にOA
機器類に水滴が滴下することは重大な事故につな
がることにもなる。
この結露を発生させないようにするには、室内
の空気温度と吹出空気の温度の差を小さくすれば
よい。しかし、室内温度をはやく吹出温度に近づ
けるべく吹出空気量を増大させるには過大の設備
を必要とするしランニングコストも高くなる。ま
た吹出空気の温度を室内温度に近い温度とすると
目標とする空調ができないことにもなる。結露し
た水滴を吸収できるように吹出口の周辺に溝など
を作成してもよいが、外観が悪くなるし水滴を完
全に吸収できるわけでもないからやはり滴下の危
険はある。このように多湿環境下での空調は吹出
口での結露という厄介な問題が顕在するようにな
つた。
本考案はこれの解決を目的としたもので、吹出
口での結露の発生自体を簡便に防止したダクト空
調用の天井面吹出口を提供するものである。
〔考案の構成〕
本考案は、天井面に設置され且つ天井裏ダクト
に接続されるダクト用空気吹出口において、この
吹出口部材の天井裏側に面する表面であつて且つ
吹出気流は直接接しないが室内空気と接する部位
の裏面に、シート状絶縁物質内に通電によつて発
熱する繊維物質が埋め込まれた面熱体を取り付け
たことを特徴とする空気吹出口を提供するもので
ある。
〔作用〕
本考案者らは、吹出口での結露発生部位につい
て広汎な調査を実施したところ、結露の発生部位
は吹出口の形状や形態によつても異なるが一般に
吹出気流と直接接するところでは少なく、室内空
気が吹出口の周辺に渦となつて巻き込まれのよう
な吹出口の外側の部分(アネモ型では中央部も含
む)に結露が生じ易いことがわかつた。この場合
羽根の向きを変えても結露の状態は大きくは変動
しなかつた。そしてこのような結露が生じている
部分は、吹出口における吹出気流の方向や量を可
変にするための吹出口のメインの部材というより
吹出口を固定したり枠取りしたりするための付属
部材である場合が多く、従つて、この結露表面の
裏側は、吹出口として特に重要な役割を果たさな
い部分が多いこともわかつた。したがつて本考案
では、このような結露表面の裏側に通電により発
熱する面熱体を取り付け、この面熱体の発熱によ
つて、冷風吹出時に室内空気が触れる吹出口表面
の温度を結露しない温度にまで昇温することによ
つて該表面での結露を防止したものである。その
さい、室内側空気に触れる結露表面側の表面温度
を検出し、その検出温度に基いて面熱体への通電
の発停を行う。すなわち、結露表面の温度をサー
ミスタ等によつて温度管理することによつて、不
要時の通電の停止や過度の発熱を防止する。
〔実施例〕
第1図は天井面に設置され且つ天井裏のダクト
に接続される丸型空気吹出口(アネモ型吹出口)
に本考案の結露防止構造を適用した例を示したも
のである。多湿環境下において、この吹出口から
室内空気の露点以下の低温空気を吹出すと、最外
円筒1の先端部における室内に向いた表面2に結
露が発生する。また、最内円筒の中央に向いた表
面3にも結露が発生する。このような表面2と表
面3では吹出空気の冷熱が伝たわると同時に室内
の空気がこの部分に接するところでもある。一
方、最外円筒と最内円筒との間に位置する中間円
筒部分には結露は発生しない。これは吹出気流が
その両面に沿つて流れるので室内空気がその表面
に滞留することがなく、たとえその表面が低温と
なつても湿度の高い室内空気と接する機会が少な
いからであると考えられる。本考案ではこのよう
な既設の空気吹出口の結露が生ずるような表面2
や3の裏側に通電によつて発熱する面熱体4を張
り付ける。第2図はこの最外円筒1の裏面に環状
の面熱体4を張り付けた状態を図解的に示してい
る。すなわち、最外円筒1は図示のように先広が
りの曲面(ラツパ状の曲面)をもつ金属板からな
るが、この曲面形状に沿つて環状の面熱体4を張
り付けた状態を示している。このため、面熱体4
も該曲面と面接触するような曲面を有している。
この面熱体4としては耐熱性樹脂やガラスの絶
縁物質の中に通電抵抗によつて発熱する繊維物質
(例えばグラフトカーボン)を埋め込んだ薄いシ
ートを使用する。そのさい、第1〜2図の例で
は、このシート状の面熱体4は最外円筒の表面2
や最内円筒の表面3の曲面形状に張り付くような
形状に自由に変形できる可撓性のものが使用され
ている。
このように吹出口に張り付けた面熱体4に対し
て通電を行うには、第1図に示すように電源6か
らジヤンクシヨンボツクス5に配線し、このジヤ
ンクシヨンボツクス5から各面熱体4の導電体端
子に配線する。そして、プツシユスイツチ7とサ
ーミスタ8を取り付けておき、このプツシユスイ
ツチ7とサーミスタ8とによつて、面熱体4への
通電の発停を行うようにする。ジヤンクシヨンボ
ツクス5には過熱防止用のサーモスタツトを内装
させておき、面熱体4が過度に発熱するのを防止
するようにしておく。これにより、表面2や3に
結露が発生するような条件時にプツシユスイツチ
7またはサーミスタ8の作動により面熱体4に通
電され、その熱が結露する表面側に伝達されてそ
の結露の発生が簡便に防止できる。また面熱体4
の取り付け位置は結露発生表面の裏側であるから
水滴による漏電の問題もなくまた美観を損なうこ
ともない。なお、第1図において12は天井面、
13は天井裏に配設されるダクトを示している。
第3図は羽根10をもつ角形の吹出口に本考案
を適用した例を示しており、このような吹出口で
は羽根10の角度にかかわらず、室内に面する外
枠11の表面に結露が発生する。従つてこの場合
には吹出口をはめ込む天井面12とこの外枠11
との間隙に面熱体4を挿入して外枠11の裏面か
らその表面を加熱する。この場合にも第1図の例
と同様に、ジヤンクシヨンボツクス5から面熱体
4の導電体端子に配線し、プツシユスイツチ7と
サーミスタ8とによつて、面熱体4への通電の発
停を行うようにする。本例の場合には、面熱体4
を取付ける外枠11は第1〜2図のアネモ型吹出
口のように曲面をもたないので、平板状の面熱体
4であれば外枠11の裏面に面接触するように取
付けができ、したがつて必ずしも変形可能なシー
ト状物質でなくてもよいが、変形可能なシート状
物質であつても勿論使用できる。
以上のようにして、本考案の吹出口は、吹出口
の構成部材であつて且つ吹出空気の熱の伝達を受
けると共に室内空気と接する部位の吹出口部材に
対し、この部材表面の温度を吹出空気の温度以上
に昇温できるように通電により発熱する面熱体を
取り付けたから、多湿環境下での空調において従
来より非常に厄介な問題であつた吹出口からの水
滴の滴下の問題を簡便かつ確実に防止できる。そ
して、本考案で使用する面熱体、すなわちシート
状絶縁物質内に通電によつて発熱する繊維物質が
埋め込まれた面熱体は、全体として絶縁性を示し
且つ発錆の心配もない。このため、吹出空気の温
度の影響を受けて結露を発生しやすい熱伝導性の
よい金属材料に対して直接的にこれを張り付けて
も漏電の危険はなく、また発錆による電気的性質
の変化や過熱のおそれもない。
加えて、この面熱体は弱電流による通電によつ
て面全体で発熱し、この面発熱の状態が面接触す
る金属板にそのまま伝達されるので、結露発生部
位の裏側面から面的に均一に加温することがで
き、少ない通電量でも全体としては結露防止に必
要な保温温度に維持することができる。
一般に、空気調和という熱の管理を行う上で、
電熱ヒータのような加熱部材並びに電気機器が吹
出口に存在することは好ましいことではないが、
絶縁性と断熱性を有する本考案の面熱体では全く
支障とならないし、その発熱量の管理も結露防止
用の保温範囲に制御することが容易である。また
熱伝導性が金属に比べて低いことは、通電を停止
しているときに面熱体に結露を誘発するようなこ
とも防止でき、金属部材への発錆原因となること
もない。
とくに本考案で使用する面熱体はアネモ型のよ
うに曲面をもつ吹出口に対しても取付けが容易で
あり、ダクト空調に最も多用されている天井部の
アネモ型吹出口に対して従来実用化し得なかつた
完全な結露の防止が図れたことは、天井からの水
滴の落下という予期せぬトラブルを回避し得た点
でこの分野に大きく貢献する。
このようにして、本考案は既設の天井面設置型
の吹出口に対してその吹出口構造並びに美観を損
ねることなく簡単にこの結露防止構造に改変する
ことができると共に、結露が発生しない条件下で
は面熱体の通電を自動的に断つようにすることに
よつて半永久的な保護を図ることもできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は既存の丸型の空気吹出口に本考案の結
露防止構造を採用した例を示す部分断面図、第2
図は第1図の最外筒に面熱体を取り付けた状態を
示す斜視図、第3図は既存の角形の空気吹出口に
本考案の結露防止構造を採用した例を示す断面図
である。 1……最外円筒、2,3……結露が発生する表
面、4……面熱体、5……ジヤンクシヨンボツク
ス、6……電源、7……プツシユスイツチ、8…
…サーミスタ、11……吹出口の外枠、12……
天井面、13……天井裏ダクト。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 天井面に設置され且つ天井裏ダクトに接続され
    るダクト用空気吹出口において、この吹出口部材
    の天井裏側に面する表面であつて且つ吹出気流は
    直接接しないが室内空気と接する部位の裏面に、
    シート状絶縁物質内に通電によつて発熱する繊維
    物質が埋め込まれた面熱体を張り付けたことを特
    徴とするダクト用空気吹出口。
JP7040184U 1984-05-16 1984-05-16 空気吹出口 Granted JPS60182640U (ja)

Priority Applications (1)

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JP7040184U JPS60182640U (ja) 1984-05-16 1984-05-16 空気吹出口

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JP7040184U JPS60182640U (ja) 1984-05-16 1984-05-16 空気吹出口

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JPS60182640U JPS60182640U (ja) 1985-12-04
JPH0429325Y2 true JPH0429325Y2 (ja) 1992-07-16

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