JPH04293057A - 荷電制御剤及び静電荷像現像用トナー - Google Patents

荷電制御剤及び静電荷像現像用トナー

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JPH04293057A
JPH04293057A JP3081768A JP8176891A JPH04293057A JP H04293057 A JPH04293057 A JP H04293057A JP 3081768 A JP3081768 A JP 3081768A JP 8176891 A JP8176891 A JP 8176891A JP H04293057 A JPH04293057 A JP H04293057A
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JP
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toner
formula
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charge
charge control
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Application number
JP3081768A
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English (en)
Inventor
Kazuaki Sugata
一明 須方
Shuji Sugawara
修治 菅原
Shunichiro Yamanaka
山中 俊一郎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Orient Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Orient Chemical Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真、静電記録、
静電印刷等における静電潜像を現像するための静電荷像
現像用トナー及びそのトナーの帯電量を制御するための
荷電制御剤に関する。
【0002】
【従来の技術及び解決しようとする課題】電子写真法を
利用した複写機等においては、無機又は有機光導電性物
質を含有する感光層を備えた感光体上に形成された静電
潜像を可視化するために、着色剤、定着用の樹脂等を有
する種々の乾式或は湿式トナーが用いられている。
【0003】このようなトナーの帯電性は、静電潜像を
現像するシステムにおいて最も重要な因子である。そこ
でトナーの帯電量を適切に制御するために、トナー中に
、正電荷又は負電荷付与性の荷電制御剤が加えられるこ
とが多い。
【0004】従来実用化されている荷電制御剤として、
トナーに正電荷を付与するものには、特公昭41−24
27号公報等に開示されているニグロシン系染料、など
がある。またトナーに負電荷を付与するものとしては、
特公昭41−20153号公報、特公昭43−1795
5号公報、特公昭45−26478号公報等に示されて
いる含金属錯塩染料などがある。
【0005】しかしながら、以上のような荷電制御剤の
多くは、構造が複雑で安定性に乏しく、例えば機械的摩
擦や衝撃、温度や湿度の条件の変化、電気的衝撃や光照
射等により分解又は変質し、荷電制御性が失われ易いも
のであった。而も、比較的濃く着色したものが多く、カ
ラートナー用として汎用性のないものがほとんどであっ
た。
【0006】近時に至って、このような問題点が解決さ
れた荷電制御剤が種々開示されている。例えば、米国特
許第4206064号、米国特許第4656112号に
示されているサリチル酸またはその誘導体の金属錯体、
または特開平63−206768号公報に示されている
芳香族オキシアルデヒド類の金属錯体である。しかし、
これらの荷電制御剤は、クロム、コバルト、銅、亜鉛等
の重金属を含む化合物からなり、人体に対する安全ない
し衛生上の問題が解決されていないものがほとんどであ
った。
【0007】本発明は、従来技術に存した上記のような
問題点に鑑み行われたものであって、その目的とすると
ころは、荷電制御性並びに温度や湿度の変化に対する安
定性すなわち耐環境性及び保存安定性に優れると共に、
減法混色の三原色であるイエロー、マゼンタ及びシアン
色の各トナーを始めとするカラートナー用として汎用性
があり、而も人体に対する安全性の高い荷電制御剤、並
びに、帯電特性、耐環境性及び保存安定性に優れると共
に、様々な有彩色又は無彩色のトナーとして使用可能な
静電荷像現像用トナーを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、配位中心
元素がケイ素である6配位錯化合物が、人体に対する安
全性が高く、耐環境性、保存安定性及び荷電制御性に優
れ、様々な有彩色又は無彩色のトナーに用いられてもそ
のトナー画像にほとんど色調障害を惹き起こさないこと
を見出し、本発明を完成した。
【0009】本発明の荷電制御剤は、下記一般式〔I〕
で表わされる含ケイ素錯化合物を有効成分とする。
【0010】
【化5】
【0011】[式〔I〕中、A1 は、
【0012】
【化6】
【0013】を示し、A2 は、
【0014】
【化7】
【0015】を示し、A3 は、
【0016】
【化8】
【0017】を示し、Zは、2X+ またはY2+を示
す。 但し、R1 乃至R9 は、互いに独立的に、水素原子
、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、ニトロ基
、アシル基、アリル基、アリール基又はアラルキル基を
示し、X+ は、水素イオン、アルカリ金属イオン又は
アミンのアンモニウムイオンを示し、Y2+は、アルカ
リ土類金属イオンを示す。]
【0018】また本発明の静電荷像現像用トナーは、請
求項1に記載された荷電制御剤の少なくとも1種並びに
着色剤及び樹脂を備えてなるものである。すなわち、前
記荷電制御剤を1種含有するものであってもよく、複数
種の前記荷電制御剤を含有していてもよい。
【0019】R1 乃至R9 の具体例は次のとおりで
ある。すなわち、水素原子;Cl、Br、I等のハロゲ
ン原子;メチル、エチル、プロピル、iso−プロピル
、ブチル、iso−ブチル、sec−ブチル、tert
−ブチル、アミル、iso−アミル、iso−オクチル
等のアルキル基;メトキシ、エトキシ、ブトキシ等のア
ルコキシ基;ホルミル、アセチル、プロピオニル、ブチ
リル、オレイル、ベンゾイル、トルオイル等のアシル基
;フェニル、トリル、ナフチル等のアリール基;ベンジ
ル、フェニルエチル、メチルベンジル、ナフチルメチル
等のアラルキル基;アリル基;ニトロ基などが挙げられ
る。
【0020】X+ 及びY2+は、化合物の母体(アニ
オン成分)によって規定される電荷を中和するカチオン
である。
【0021】X+ に対応するカチオンの具体例は次の
とおりである。すなわち、水素イオン;Na、K、Li
等のアルカリ金属イオン;炭素数3乃至18の脂肪族第
1級又は第2級アミンのアンモニウムイオン(第1級ア
ミン及び第2級アミンとしては、n−ブチルアミン、t
ert−ブチルアミン、アミルアミン、ジブチルアミン
、iso−アミルアミン、ペンチルアミン、ヘキシルア
ミン、オクチルアミン、2−エチルヘキシルアミン、ド
デシルアミン、シクロヘキシルアミン、並びに、酸素で
中断されていてもよいブトキシプロピルアミン及びオク
トオキシプロピルアミン等を例示することができる。)
、第3級アミンのアンモニウムイオン(第3級アミンと
しては、N,N−ジメチルベンジルアミン、トリエチル
アミン等を例示することができる。)、第4級アンモニ
ウムイオンなどが挙げられる。
【0022】Y2+に対応するカチオンとしては、Mg
、Ca等のアルカリ土類金属イオンを例示することがで
きる。これらのX+ 及びY2+のうちで好ましいのは
、アルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオン、及び
、炭素数が5以上のアミンのアンモニウムイオンである
【0023】上記一般式〔I〕で表わされる含ケイ素錯
化合物の配位子としては次のものを例示することができ
る。すなわち、カテコール(1,2−ジオキシベンゼン
)、4−メチルカテコール、4−tert−ブチルカテ
コール、3,5−ジ−tert−ブチルカテコール、4
−iso−オクチルカテコール、4−メトキシカテコー
ル、4−ベンゾイルカテコール、4−ニトロカテコール
、4−ブロモカテコール、4−クロロカテコール、テト
ラブロモカテコール、4−アリルカテコール、4−ベン
ジルカテコール、4ーフェニルカテコール等のカテコー
ル誘導体;2,3−ジヒドロキシナフタレン等のジヒド
ロキシ芳香族化合物がなどが挙げられる。
【0024】本発明における含ケイ素錯化合物の配位子
として好ましいのは、アルキル又はハロゲン置換カテコ
ール及び2,3−ジヒドロキシナフタレンである。本発
明における含ケイ素錯化合物は、 ■  A. Boudin, et al., Ang
ew. Chem. Int. Ed. Eng., 
25,474 (1986) ■  A. Rosenheim, et al., 
Z. Anorg. Allgem., Chemy.
, 196,160 (1931)■  C. L. 
Frrye, et al., J. Am. Che
m.. Soc., 86,3170 (1964) 等の文献に示された方法に従って合成することができる
【0025】合成例1 12mlのメタノール中において、1.04g(5.0
ミリモル )のテトラエトキシシランと2.49g(1
5.0ミリモル)の4−tert−ブチルカテコールと
0.56g(10.4ミリモル)のナトリウムメトキシ
ドとを、0℃で3時間攪拌した。
【0026】その混合物から溶媒を留去した後、残渣に
メタノール−トルエンを加えて不溶物を濾取した。そし
てその濾取物をヘキサンで洗浄し、濾過後、濾取物を乾
燥することにより、1.04gの淡黄白色粉末(化合物
例(3) )を得た(収率36.8% )。この物質の
融点は300℃以上であった。
【0027】また、この物質のNMR分析値は次のとお
りであり、化合物例(3) の構造であることが確認さ
れた。 1HNMR(d6−DMSO): δ6.0−6.4(m,9H,ArH),1.2(S,
27H,C(CH3)3)
【0028】合成例2 12mlのメタノール中において、0.69g(3.3
ミリモル )のテトラエトキシシランと2.22g(1
0.0ミリモル)の3,5−ジ−tert−ブチルカテ
コールと0.67g(6.6ミリモル )のn−ヘキシ
ルアミンとを、室温で48時間攪拌した。
【0029】生成した沈殿物を濾取し、その濾取物をメ
タノールで洗浄し、乾燥することにより、1.07gの
白色粉末(化合物例(12))を得た(収率36.2%
 )。この物質の融点は104ないし110℃であった
【0030】また、この物質のNMR分析値は次のとお
りであり、化合物例(12)の構造であることが確認さ
れた。 1HNMR(d6−DMSO): δ6.3−6.7(m,6H,ArH), 2.6−3
.2(m,4H,NCH2),0.7−1.8(m,7
6H,ArC(CH3)3,(CH2)4CH3)
【0
031】合成例3 5mlのメタノール中において、0.69g(3.3ミ
リモル )のテトラエトキシシランと2.22g(10
.0ミリモル)の4−iso−オクチルカテコールと1
.28g(6.6ミリモル )のメトキシナトリウムと
を、室温で2時間攪拌した。
【0032】その混合物から溶媒を留去した後、残渣を
アセトン50mlに溶解し、再び加熱しながら溶媒を留
去した。そしてその残渣をアセトンで洗浄し、乾燥する
ことにより、1.60gの白色粉末(化合物例(20)
)を得た(収率65.3% )。この物質の融点は40
0℃以上であった。
【0033】また、この物質のNMR分析値は次のとお
りであり、化合物例(20)の構造であることが確認さ
れた。 1HNMR(d6−DMSO): δ6.1−6.4(m,9,Ar−H),δ1.6(S
,6,−CH2−), δ1.2(S,18,Ar−C(CH3)2)δ0.8
(S,27,C(CH3)3)
【0034】合成例4 5mlのメタノール中において、0.69g(3.3ミ
リモル )のテトラエトキシシランと2.22g(10
.0ミリモル)の4−iso−オクチルカテコールと0
.67g(6.6ミリモル )のn−ヘキシルアミンと
を、室温で3時間攪拌した。
【0035】生成した沈殿物を濾取し、メタノールで洗
浄し、乾燥することにより、1.96gの白色粉末(化
合物例(21))を得た(収率65.8%)。この物質
の融点は220乃至229℃であった。
【0036】また、この物質のNMR分析値は次のとお
りであり、化合物例(21)の構造であることが確認さ
れた。 1HNMR(d6−DMSO): δ6.1−6.4(m,9,Ar−H),δ2.7(t
,4,N(CH2)), δ0.7−1.7(m,73,C(CH3),(CH2
))
【0037】合成例5 12mlのメタノール中において、1.56g(7.5
ミリモル )のテトラエトキシシランと3.60g(2
2.5ミリモル)の2,3−ジヒドロキシナフタレンと
10g(99ミリモル)のn−ヘキシルアミンとを、室
温で24時間攪拌した。
【0038】その混合物から溶媒を留去した後、残渣を
アセトン−ヘキサンを用いて再結晶させ、濾取物を乾燥
することにより、3.41gの白色粉末(化合物例(1
0))を得た(収率73.5% )。この物質の融点は
203乃至204℃であった。
【0039】また、この物質のNMR分析値は次のとお
りであり、化合物例(10)の構造であることが確認さ
れた。 1HNMR(d6−DMSO): δ6.5,6.8−7.1,7.2−7.5(m,18
H,ArH),2.6−2.9(m,4H,NCH2)
, 0.7−1.7(m,22H,(CH2)4CH3
【0040】次に、一般式〔I〕で表わされる含ケイ
素錯化合物の具体例を列挙するが、勿論本発明はこれら
に限定されるものではない。これらは何れも荷電制御剤
として好適に使用することができるものである。 化合物例(1)
【0041】
【化9】
【0042】化合物例(2)
【0043】
【化10】
【0044】化合物例(3)
【0045】
【化11】
【0046】化合物例(4)
【0047】
【化12】
【0048】化合物例(5)
【0049】
【化13】
【0050】化合物例(6)
【0051】
【化14】
【0052】化合物例(7)
【0053】
【化15】
【0054】化合物例(8)
【0055】
【化16】
【0056】化合物例(9)
【0057】
【化17】
【0058】化合物例(10)
【0059】
【化18】
【0060】化合物例(11)
【0061】
【化19】
【0062】化合物例(12)
【0063】
【化20】
【0064】化合物例(13)
【0065】
【化21】
【0066】化合物例(14)
【0067】
【化22】
【0068】化合物例(15)
【0069】
【化23】
【0070】化合物例(16)
【0071】
【化24】
【0072】化合物例(17)
【0073】
【化25】
【0074】化合物例(18)
【0075】
【化26】
【0076】但し化合物例(18)は、上記式において
m及びnをそれぞれ0乃至3の整数としたときm+n=
3となるものの混合物である。 化合物例(19)
【0077】
【化27】
【0078】化合物例(20)
【0079】
【化28】
【0080】化合物例(21)
【0081】
【化29】
【0082】そして本発明の静電荷像現像用トナーは、
本発明の荷電制御剤を、樹脂100重量部に対して0.
1〜10重量部配合されているものとすることが望まし
い。荷電制御剤のより好ましい配合量は、前記樹脂10
0重量部に対して0.5〜5重量部である。またトナー
の品質を向上させる上で、例えば導電性粒子、流動性改
良剤、画像剥離防止剤等の添加剤を内添又は外添させる
こともできる。
【0083】本発明のトナーに用いられる樹脂としては
、次のような公知のトナー用の樹脂或は結着樹脂を例示
することができる。すなわち、スチレン樹脂、スチレン
−アクリル樹脂、スチレン−ブタジエン樹脂、スチレン
−マレイン酸樹脂、スチレン−ビニルメチルエーテル樹
脂、スチレン−メタアクリル酸エステル共重合体、フェ
ノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリプ
ロピレン樹脂、パラフィンワックス等である。これらの
樹脂は、単独で或は数種をブレンドして用いることもで
きる。
【0084】トナー用の樹脂或は結着樹脂が、減法混色
によるフルカラー用として、或はOHP(オーバーヘッ
ドプロジェクタ)等に用いられるトナーに好適に使用さ
れるためには、透明性を有すること、実質的に無色であ
ること(トナー画像に色調障害を生じない程度の色であ
ること)、本発明の荷電制御剤との相溶性があること、
適当な熱又は圧力下で流動性を有すること、微粒化が可
能であること、などの特性が要求される。このような樹
脂として、例えば、ポリスチレン系樹脂、アクリル及び
アクリル系樹脂、スチレン・(メタ)アクリル酸エステ
ル共重合体、スチレン・メタアクリル酸エステル共重合
体、ポリエステル系樹脂等を好適に使用できる。
【0085】本発明のトナーにおいては、着色剤として
、公知の多数の染・顔料を用いることができる。カラー
トナー用として用い得るものの具体例は次のとおりであ
る。すなわち、カーボンブラック、キノフタロン、ハン
ザイエロー、ローダミン6Gレーキ、キナクリドン、ロ
ーズベンガル、銅フタロシアニンブルー及び銅フタロシ
アニングリーン等の有機顔料、アゾ系染料、キノフタロ
ン系染料、アントラキノン系染料、キサンテン系染料、
トリフェニルメタン系染料、フタロシアニン系染料等の
各種の油溶性染料などが挙げられる。
【0086】本発明の静電荷像現像用トナーは、例えば
次のように製造される。すなわち、上記のような樹脂、
着色剤及び本発明の荷電制御剤、並びに、必要に応じて
磁性材料、流動化剤等をボールミルその他の混合機によ
り十分混合した後、加熱ロール、ニーダ、エクストルー
ダ等の熱混練機を用いて溶融混練し、冷却固化後、粉砕
及び分級することにより、平均粒径5〜20μmのトナ
ーを得ることができる。
【0087】また、結着樹脂溶液中に材料を分散した後
、噴霧乾燥することにより得る方法、結着樹脂を構成す
べき単量体に所定材料を混合して乳化懸濁液とした後に
重合させてトナーを得る重合法トナー製造法(例えば、
特開平1−260461号公報、特開平2−32365
号公報記載の方法)等を応用することもできる。
【0088】本発明のトナーを2成分現像剤として用い
る場合には、トナーをキャリヤ粉と混合して用い、2成
分磁気ブラシ現像法等により現像することができる。
【0089】キャリヤとしては、公知のものが全て使用
可能である。例示するならば、粒径50〜200μm程
度の鉄粉、ニッケル粉、フェライト粉、ガラスビーズ等
、並びに、これらの表面をアクリル酸エステル共重合体
、スチレン−アクリル酸エステル共重合体、スチレン−
メタクリル酸エステル共重合体、シリコーン樹脂、ポリ
アミド樹脂、フッ化エチレン系樹脂等でコーティングし
たもの等が挙げられる。
【0090】本発明のトナーを1成分現像剤として用い
る場合には、上記のようにしてトナーを製造する際に、
例えば鉄粉、ニッケル粉、フェライト粉等の強磁性材料
製の微粉体を添加分散させて用いることができる。この
場合の現像法としては、例えば接触現像法、ジャンピン
グ現像法等を挙げることができる。
【0091】
【発明の効果】本発明の荷電制御剤は、人体に対する安
全性が高く、耐環境性、保存安定性及び荷電制御性に優
れ、様々な有彩色又は無彩色のトナーに用いられてもそ
のトナー画像にほとんど色調障害を惹き起こさない。ま
たこの荷電制御剤を含有する点において、本発明の静電
荷像現像用トナーは、人体に対する安全性が高く、耐環
境性、保存安定性及び荷電制御性に優れ、様々な有彩色
又は無彩色のトナーとして用いられた場合のトナー画像
にほとんど色調障害を惹き起こさない。
【0092】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を詳細に説明する
が、勿論本発明は何らこれらのみに限定されるものでは
ない。なお、以下の記述においては、「重量部」を「部
」と略す。
【0093】実施例1 スチレン・アクリル共重合樹脂[ハイマーSMB600
(商品名)、三洋化成社製]            
                         
          ・ ・ ・ ・100部オイルピ
ンク#312                   
            ・ ・ ・ ・    6部
化合物例(3)                  
                      ・ ・
 ・ ・    1.2部上記配合物を高速ミキサーで
均一にプレミキシングした。次いで、エクストルーダで
溶融混練し、冷却後振動ミルで粗粉砕した。得られた粗
砕物を分級機付きのエアージェットミルを用いて微粉砕
して、粒径10乃至20μmのマゼンタトナーを得た。
【0094】得られたトナー5部に対して、鉄粉キャリ
ヤ(TEFV  200/300(商品名)、日本鉄粉
社製)95部を混合して現像剤を調製した。本現像剤の
初期ブローオフ荷電量は−19.8μC/gであった。 この現像剤の低温低湿(5℃、相対湿度30%)および
高温高湿(35℃、相対湿度90%)での各初期ブロー
オフ荷電量は、それぞれ−19.7μC/gおよび−1
9.0μC/gと非常に安定であり、保存安定性も良好
であった。
【0095】また、本現像剤を用いて市販の複写機(セ
レンドラム使用のもの)にてトナーの画像を形成したと
ころ、カブリがなく、細線再現性が良好で、而も分光特
性に優れ、重ね合わせによる混色に適した透明性のある
、鮮明なマゼンタ色の画像が得られた。
【0096】実施例2 スチレン・アクリル共重合樹脂[ハイマーSMB600
(商品名)、三洋化成社製]            
                         
          ・ ・ ・ ・100部カーボン
ブラック[MA−100(商品名)、三菱化成社製] 
                         
                         
・ ・ ・ ・    5部化合物例(4)     
                         
          ・ ・ ・ ・    1.2部
上記配合物を実施例1と同様に処理して黒色トナーを得
、これを用いて現像剤を調製した。
【0097】本現像剤の初期ブローオフ荷電量は−21
.4μC/gであった。この現像剤の低温低湿(5℃、
相対湿度30%)および高温高湿(35℃、相対湿度9
0%)での各初期ブローオフ荷電量は、それぞれ−20
.3μC/gおよび−19.9μC/gと非常に安定で
あり、保存安定性も良好であった。また、実施例1と同
様にしてトナーの画像を形成したところ、カブリがなく
、細線再現性が良好な黒色の画像が得られた。
【0098】実施例3 ポリエステル[日本合成化学工業社製]       
       ・・・・100部キノリン染料(C. 
I. Disperse Yellow 64)   
       ・・・・    3部化合物例(21)
                         
             ・・・・    1.2部
上記配合物を実施例1と同様に処理して黄色トナーを得
、これを用いて現像剤を調製した。
【0099】本現像剤の初期ブローオフ荷電量は−18
.8μC/gであった。この現像剤の低温低湿(5℃、
相対湿度30%)および高温高湿(35℃、相対湿度9
0%)での各初期ブローオフ荷電量は、それぞれ−18
.0μC/gおよび−17.4μC/gと非常に安定で
あり、保存安定性も良好であった。また、実施例1と同
様にしてトナーの画像を形成したところ、カブリがなく
、細線再現性が良好で、而も分光特性に優れ、重ね合わ
せによる混色に適した透明性のある、鮮明な黄色の画像
が得られた。また、OHP用シートにコピーした画像を
OHPによりスクリーンに投影したところ、黄色の鮮明
な映像が得られた。
【0100】実施例4 ポリエステル[日本合成化学工業社製]       
       ・・・・100部青色染料[オイル  
ブルーIIN(商品名)、オリヱント化学工業社製] 
                         
                        ・
・・・    2部      化合物例(12)  
                         
           ・・・・    1.2部上記
配合物を実施例1と同様に処理して青色トナーを得、こ
れを用いて現像剤を調製した。
【0101】本現像剤の初期ブローオフ荷電量は−17
.1μC/gであった。この現像剤の低温低湿(5℃、
相対湿度30%)および高温高湿(35℃、相対湿度9
0%)での各初期ブローオフ荷電量は、それぞれ−16
.6μC/gおよび−15.6μC/gと非常に安定で
あり、保存安定性も良好であった。また、実施例1と同
様にしてトナーの画像を形成したところ、カブリがなく
、細線再現性が良好で、而も分光特性に優れ、重ね合わ
せによる混色に適した透明性のある、鮮明な青色の画像
が得られた。
【0102】実施例5 スチレン−2−エチルヘキシルメタクリレート共重合樹
脂(80/20)                 
                         
        ・・・・100部四三酸化鉄[EPT
−500(商品名)、戸田工業社製]        
                         
                 ・・・・  40
部低重合ポリプロピレン[ビスコール550−P(商品
名)、三洋化成社製]               
                         
          ・・・・  10部カーボンブラ
ック[MA−100(商品名)、三菱化成社製]   
                         
                       ・ 
・ ・ ・    6部化合物例(10)      
                         
       ・・・・    1.2部
【0103】
上記配合物をボールミルで均一に予備混合し、プレミッ
クスを調製した。次いで、2軸押し出し機(PCM−3
0(商品名)、池貝製作社製)を用いて180℃で溶融
混練し、冷却後、粗粉砕、微粉砕及び分級を行って、5
〜15μmの粒径を有する1成分トナーを調製した。
【0104】本トナーを用い、市販の複写機[キャノン
社製]にてトナーの画像を形成したところ、カブリがな
く細線再現性が良好で、その上ベタ部反射濃度が1.4
という良質な画像が得られた。
【0105】比較例 実写特性を比較するために、化合物例(3) に代えて
下記構造の1:2型含ケイ素アゾ錯化合物(A) [褐
色味赤色]
【化30】 を用いた以外は実施例1と同様にして比較トナーを得、
このトナー5部と鉄粉キャリヤ(日本鉄粉社製、TEF
V200/300)95部を混合して2成分現像剤を得
た。
【0106】この現像剤の初期ブローオフ荷電量は−1
2.8μC/gであった。また、実施例1と同様にトナ
ーの画像を形成したところ、実施例1におけるトナーの
画像に比べて色彩の鮮明性に欠けるものであった。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式〔I〕で表わされる含ケイ素錯
    化合物を有効成分とする荷電制御剤。 【化1】 [式〔I〕中、A1 は、 【化2】 を示し、A2 は、 【化3】 を示し、A3 は、 【化4】 を示し、Zは、2X+ またはY2+を示す。但し、R
    1 乃至R9 は、互いに独立的に、水素原子、ハロゲ
    ン原子、アルキル基、アルコキシ基、ニトロ基、アシル
    基、アリル基、アリール基又はアラルキル基を示し、X
    + は、水素イオン、アルカリ金属イオン又は有機アミ
    ンのアンモニウムイオンを示し、Y2+は、アルカリ土
    類金属イオンを示す。]
  2. 【請求項2】請求項1に記載された荷電制御剤の少なく
    とも1種並びに着色剤及び樹脂を備えてなる静電荷像現
    像用トナー。
  3. 【請求項3】上記荷電制御剤が、上記樹脂100重量部
    に対して0.1〜10重量部配合されている請求項2記
    載の静電荷像現像用トナー。
JP3081768A 1991-03-20 1991-03-20 荷電制御剤及び静電荷像現像用トナー Pending JPH04293057A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007298966A (ja) * 2006-04-03 2007-11-15 Orient Chem Ind Ltd 荷電付与組成物およびそれを用いた荷電付与部材
JP2007298965A (ja) * 2006-04-03 2007-11-15 Orient Chem Ind Ltd 正帯電性荷電制御剤およびそれを含む静電荷像現像用正帯電性トナー
JP2008538548A (ja) * 2005-03-23 2008-10-30 チバ ホールディング インコーポレーテッド 基材をマーキングするためのコーティング組成物
US7875412B2 (en) 2006-04-03 2011-01-25 Orient Chemical Industries, Ltd. Positive electrified charge control agent and positive electrified toner for developing electrostatic image

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