JPH04290662A - 内燃機関のクランクケース - Google Patents

内燃機関のクランクケース

Info

Publication number
JPH04290662A
JPH04290662A JP3081730A JP8173091A JPH04290662A JP H04290662 A JPH04290662 A JP H04290662A JP 3081730 A JP3081730 A JP 3081730A JP 8173091 A JP8173091 A JP 8173091A JP H04290662 A JPH04290662 A JP H04290662A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ribs
crankcase
transmission
gears
upper case
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP3081730A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2885954B2 (ja
Inventor
Katsuhiro Kunikiyo
克普 國清
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP3081730A priority Critical patent/JP2885954B2/ja
Publication of JPH04290662A publication Critical patent/JPH04290662A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2885954B2 publication Critical patent/JP2885954B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/04Features relating to lubrication or cooling or heating

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関を構成するク
ランクケースに関する。
【0002】
【従来の技術】自動二輪車等の車両に搭載される内燃機
関のクランクケースは、シリンダに連設されており、こ
のシリンダ内に内蔵されるピストンにコンロッドを介し
て連結されるクランクシャフトと、このクランクシャフ
トの回転を減速かつ変速する変速機とを、共に収納する
構成が一般的である。
【0003】実開平1ー100954号公報には、その
形式のクランクケースが開示されている。この場合のク
ランクケース内の変速機は、クランクシャフトに対し、
メインシャフトとカウンタシャフト(同公報ではカウン
タ軸とドライブ軸)が平行に配され、かつ両シャフトが
、それぞれの軸上に設けられた複数の変速ギヤの噛み合
いにより連結され、メインシャフトがクランクシャフト
にクラッチを介して連結された構成となっている。そし
て、クランクケースは、その内面における、メインシャ
フトとカウンタシャフトのそれぞれの変速ギヤの噛み合
い部分のラインの上方に当たる部分に、このラインに沿
って2条のリブが形成されるとともに、これらリブ間に
オイルパイプが設けられており、各変速ギヤの噛み合い
部分に、オイルパイプの滴下孔から直接滴下する潤滑油
と、各変速ギヤによって跳ね上げられクランクケースの
内面を伝ってリブから滴下する潤滑油とが、供給される
ようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記クランクケースに
おける上記リブは、変速ギヤの噛み合い部分のラインに
沿って連続した直線状であり、一方、複数の変速ギヤが
実際に噛み合う部分は、隣りどうしに僅かな間隔があい
ていて連続しておらず、かつ、軸方向に対しそれぞれず
れている。したがって、リブから滴下する潤滑油の全て
が、的確にその噛み合い部分に滴下するとは限らない。 すなわち、クランクケースに跳ね上げられる潤滑油は、
リブにより変速ギヤの噛み合い部分のライン上には導か
れるものの、リブの長さ方向に点在する噛み合い部分の
直上にまでは確実に導かれはしないという欠点がある。
【0005】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであって、変速機の変速ギヤによって、クランクケ
ース上方の内面に跳ね上げられる潤滑油が、所定の変速
ギヤの噛み合い部分に確実かつ有効に導かれる、内燃機
関のクランクケースを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになされたものであって、ピストンが内蔵され
たシリンダに連設されるアッパケースと、このアッパケ
ースに接合されるロアケースとからなり、その内部に、
前記ピストンに連結されるクランクシャフトを収納する
クランク室と、メインシャフトとカウンタシャフトが、
それぞれの軸上に設けられた変速ギヤの噛み合いを介し
て連結され、メインシャフトが前記クランク軸によって
回転させられる変速機を収納するミッション室とを、画
成する内燃機関のクランクケースにおいて、前記アッパ
ケースにおけるミッション室上方の内面に、平面視、前
記メインシャフトとカウンタシャフトの軸方向に対し斜
めに交差し、かつ互いに交差するリブを形成し、これら
リブの交差点を、前記変速ギヤの所定の噛み合い部分の
直上に位置させたことを特徴としている。
【0007】
【作用】本発明の内燃機関のクランクケースによれば、
リブの交差点から所定のギヤの噛み合い部分に、特に多
くの潤滑油が滴下することにより、その噛み合い部分に
確実かつ有効に潤滑油が供給され、変速機の耐久性が大
幅に向上する。また、リブが形成されたことにより、ク
ランクケースの剛性の向上が図られる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例として、自動二輪車
に搭載される4サイクル型内燃機関に適用した例を添付
図面を参照しながら説明する。
【0009】図1は、その内燃機関1の展開断面を示し
ており、内燃機関1は、シリンダブロック本体2、シリ
ンダヘッド3およびシリンダヘッドカバー4からなるシ
リンダブロック5と、クランクケース6とを備え、クラ
ンクケース6はアッパケース7とロアケース8とが分割
可能に接合され、アッパケース7とシリンダブロック本
体2とは一体に鋳造成形されている。また、クランクケ
ース6のアッパケース7とロアケース8には、図2およ
び図3にも示すように、これらケース7、8が接合した
状態で1つの隔壁9を構成する壁部9a、9bが形成さ
れており、この隔壁9により、クランクケース6内には
、クランク室10とミッション室11が画成されるよう
になっている。
【0010】シリンダブロック5には、4つのシリンダ
12が並列に配され、これらシリンダ12内には、鋳込
みスリーブ13を介してピストン14が摺動可能に嵌装
されている。これらピストン14は、コンロッド15を
介して、クランク室10内に収納され、かつ軸回りに回
転自在に支持されたクランクシャフト16に連結されて
いる。クランクシャフト16の一端(この場合右端)に
は、クランクスプロケット17が一体に形成されている
【0011】シリンダヘッド3には、このシリンダヘッ
ド3と、上死点に達したピストン14とにより形成され
る燃焼室18がそれぞれ設けられ、各燃焼室18に対し
て点火プラグ19が装着されている。また、各燃焼室1
8と外部とを連通する吸気通路および排気通路(図示さ
れず)が形成され、これら各通路の燃焼室18へのポー
トを開閉するバルブがそれぞれ設けられている。図1で
は、吸気側の、ポート18aおよびバルブ20が示され
ている。
【0012】シリンダヘッド3上には、軸上にカム21
が一体に設けられて、各バルブ20を作動させるカムシ
ャフト22が、前記クランクシャフト16と平行に配設
されている。図1では、吸気側のカムシャフト22が示
されている。
【0013】これらカムシャフト22の右端には、カム
スプロケット23がそれぞれ一体に設けられ、これらカ
ムスプロケット23とクランクシャフト16のクランク
スプロケット17とに、カムチェーン24が巻回されて
おり、クランクシャフト16の回転にともなって各カム
シャフト22が回転し、これにともない、各カム21に
より各バルブ20が作動させられるようになっている。
【0014】なお、シリンダヘッド3の上に接合される
シリンダヘッドカバー4には、シリンダヘッドカバー4
内およびカムチェーン24が配されたカムチェーン室2
5内を介してクランク室10内に連通し、クランク室1
0内に発生したブローバイガス中に含まれる油分を分離
するブリーザ室26が設けられている。なお、このブリ
ーザ室26にて油分が分離されたブローバイガスは、ブ
リーザ室26に接続された図示せぬ導気管から大気に放
出される。
【0015】クランクシャフト16の右端には、クラン
クシャフト16と一体回転するパルサーロータ27と、
クランクケース6に固定されたカバー28に支持された
パルスジェネレータ29からなる点火時期検出機構30
が設けられている。
【0016】また、クランクシャフト16の左端には、
図4に詳しいように、クランクシャフト16と一体回転
するロータ31と、クランクケース6に着脱自在に固定
されるACGカバー32に支持されたステータ33とを
備えるACG34が設けられている。
【0017】ステータ33は、ステータコア35とフィ
ールドコイル36とからなり、ステータコア35が、ボ
ルト37によりACGカバー32の内面に固定されてい
る。一方、ロータ31は、ロータコア38とロータコイ
ル39とからなり、ロータコア38には、ボス40が一
体に形成されており、このボス40が、クランクシャフ
ト16の左端に、ボルト41により固定されている。な
お、このボス40が一体とされたロータコア38は、1
00°C程度の処理温度による冷鍛加工によって製造さ
れている。
【0018】ロータ31のロータコア38には、ワンウ
ェイクラッチ42を介して、図示せぬスタータモータに
よって回転させられるスタータモータドリブンスプロケ
ット43が連結されている。このスタータモータドリブ
ンスプロケット43は、クランクシャフト16上のロー
タ31の右側に、ニードルベアリング44を介して回転
自在に装着されており、その外周に、ワンウェイクラッ
チ42のインナ42aが嵌合され、このインナ42aの
外周に、ワンウェイクラッチ42のアウタ42bが係合
されている。そしてこのアウタ42bが、ロータ31の
ロータコア38に、かしめおよびボルト45によって固
定されている。これにより、前記スタータモータの動力
は、ドリブンスプロケット43、インナ42aおよびア
ウタ42bからなるワンウェイクラッチ42、ロータ3
1のロータコア38を経て、クランクシャフト16に伝
達し、このクランクシャフト16を始動、つまり回転さ
せる。
【0019】さて次に、上記内燃機関1におけるクラン
クケース6内のミッション室11に収納されている変速
機46およびこの変速機46を切換え制御するチェンジ
機構47を説明する。
【0020】変速機46は、クランクシャフト16の回
転を6段階(1速〜6速)に変速するもので、クランク
シャフト16と平行に、かつ各ニードルベアリング48
、49および各ボールベアリング50、51を介してク
ランクケース6に回転自在に支持されたメインシャフト
52およびカウンタシャフト53(いずれも中空のスプ
ライン軸)と、これらシャフト52、53の軸上にそれ
ぞれ設けられ相互に噛み合う変速ギヤ54a〜54fお
よび55a〜55fと、メインシャフト52の右端部に
設けられ、クランクシャフト16のプライマリードライ
ブギヤ56に噛み合うプライマリードリブンギヤ57と
、同じくメインシャフト52の右端部に設けられたクラ
ッチ機構58等から構成されている。
【0021】この変速機46によれば、内燃機関1の動
力すなわちクランクシャフト16の回転が、プライマリ
ードリブンギヤ57およびクラッチ機構58を介してメ
インシャフト52に伝達され、続いて、各変速ギヤ54
a〜54fと55a〜55fの噛み合いを介してカウン
タシャフト53に伝達され、さらに、カウンタシャフト
53の左端に固定されたドリブンスプロケット59より
、出力される。メインシャフト52およびカウンタシャ
フト53内には、中空の潤滑油経路が形成され、ここか
ら軸方向に間隔をおいて形成された油孔から潤滑油が吐
出し、各変速ギヤ54a〜54fおよび55a〜55f
の噛み合いが潤滑されるようになっている。なお、ドリ
ブンスプロケット59には、駆動輪に連結されるチェー
ン60が巻回されている。
【0022】前記プライマリードリブンギヤ57は、メ
インギヤ57aおよびサブギヤ57bからなり、これら
ギヤ57a、57bが、相対回転可能であるもののその
回転がダンパスプリング61によって規制され、プライ
マリードライブギヤ56との噛み合いにおけるバックラ
ッシュが抑えられる構成とされたもので、スリーブ62
およびニードルベアリング63を介してメインシャフト
52に相対回転自在に装着されている。また、スリーブ
62には、プライマリードリブンギヤ57と一体に回転
するオイルポンプドライブスプロケット64が嵌合され
ている。このオイルポンプドライブスプロケット64は
、チェーン65によって図示せぬオイルポンプに連結さ
れている。
【0023】次に、前記クラッチ機構58を図5および
図6にもとづき説明すると、このクラッチ機構58は、
前記プライマリードリブンギヤ57にリベット止めされ
たクラッチアウタ66と、このクラッチアウタ66内に
収容されて前記メインシャフト52にスプライン結合さ
れたボス67と一体に回転するクラッチセンタ68と、
クラッチアウタ66側およびクラッチセンタ68側の摩
擦板66a…、68a…と、これら摩擦板66a…、6
8a…を相互に圧接させるクラッチプレッシャプレート
69等から構成されている。
【0024】クラッチプレッシャプレート69は、クラ
ッチセンタ68と一体回転するよう係合され、かつ、メ
インシャフト52の右端部に軸方向に沿って移動可能に
挿入されたリフタ70の外周に、ボールベアリング71
を介して回転可能に装着されている。クラッチプレッシ
ャプレート69は、その外面と、クラッチセンタ68に
ねじ込まれたボルト72との間に介装されたクラッチス
プリング73により、リフタ70とともに常に内側(図
5で左側)に付勢されており、その状態で、両摩擦板6
6a…、68a…が相互に圧接して、クラッチ機構58
が接続状態となる。
【0025】前記リフタ70は、その右端部が、クラン
クケース6に着脱可能に固定されるクラッチカバー74
に摺動可能に挿入されており、その端部に形成された周
溝70aに、レリーズシャフト75が係合している。こ
のレリーズシャフト75は、クラッチカバー74に軸回
りに回動可能に支持され、リフタ70に対応する箇所に
形成された切り欠き75aが、リフタ70の周溝70a
に係合しており、図5において、レリーズシャフト75
が矢印(イ)方向に回動することにより、リフタ70は
、クラッチスプリング73の力に坑して右側に移動する
。この状態で、クラッチプレッシャプレート69による
両摩擦板66a…、68a…の圧接は解かれ、クラッチ
機構58は断となる。
【0026】メインシャフト52およびカウンタシャフ
ト53に設けられた前記各変速ギヤ54a〜54f、5
5a〜55fは、ギヤ54a・55a、ギヤ54b・5
5b、ギヤ54c・55c、ギヤ54d・55d、ギヤ
54e・55e、ギヤ54f・55fの噛み合いの順で
、クランクシャフトの回転を1段から6段(低速から高
速)に変速するようになっており、そのギヤ切換えは、
次に説明する前記チェンジ機構47によりなされる。
【0027】このチェンジ機構47は、図1に示すよう
に、クランクケース6のロアケース8に回転可能に支持
されたチェンジスピンドル76と、外周に数条のカム溝
77aが形成されロアケース8にボールベアリング78
を介して回転自在に支持されたシフトドラム77と、こ
のシフトドラム77の右端に配されてシフトドラム77
と一体回転するシフトドラムセンタ79と、チェンジス
ピンドル76の右端に固定されシフトドラムセンタ79
に係合するシフトプレート80と、ロアケース8に固定
されその先端がシフトドラムセンタ79に係合してシフ
トドラム77の回動角度を規制するストッパプレート8
1と、ロアケース8に支持されたシフトフォークシャフ
ト82の外周にこのシフトフォークシャフト82の軸線
方向に摺動可能に装着され、一端がシフトドラム77の
カム溝77aに、他端がメインシャフト52およびカウ
ンタシャフト53の各変速ギヤ54a〜54f、55a
〜55fに適宜係合する複数本(この場合3本)のシフ
トフォーク83とから構成されている。チェンジスピン
ドル76、シフトドラム77、シフトフォークシャフト
83は、それぞれ変速機46のメインシャフト52およ
びカウンタシャフト53と平行に配設されている。
【0028】そして、チェンジスピンドル76のロアケ
ース8からの突出端(左端)にスプライン嵌合される図
示せぬチェンジペダルによって、チェンジスピンドル7
6が一定角度回転させられると、この回転がシフトプレ
ート80、シフトドラムセンタ79を介してシフトドラ
ム77に伝達し、このシフトドラム77の回転により各
シフトフォーク83が適宜にシフトフォークシャフト8
2上を摺動させられるにともない、各変速ギヤ54a〜
54fと各変速ギヤ55a〜55fとの噛み合いが適宜
変化させられ、1速〜6速に変速されるようになってい
る。
【0029】さて、図2は、ロアケース8ないし変速機
構46をアッパケース7から外し、ミッション室11の
下側からアッパケース7を見た状態を示している。つま
り、アッパケース7の内面が示されており、メインシャ
フト52、カウンタシャフト53および各変速ギヤ54
a〜54f、55a〜55fは、2点鎖線の如く配列さ
れる。ここで、以下の説明上、ギヤ54a・55a、ギ
ヤ54b・55b、ギヤ54c・55c、ギヤ54d・
55d、ギヤ54e・55e、ギヤ54f・55fの噛
み合い部分を、それぞれ、1速ギヤ〜6速ギヤの噛み合
い部分1G〜6Gとして符号を付す。
【0030】図2に示すように、アッパケース7におけ
るミッション室11の上方の内面には、5速ギヤ〜6速
ギヤの噛み合い部分5G〜6Gにわたり、そのライン上
に沿ってリブ84が形成され、また、このリブ84の一
端(図2で左端)を通過して互いに交差するリブ85、
86と、リブ84の他端を通過して互いに交差するリブ
87、88が形成されている。これらリブ85〜88は
、平面視(図2は裏面視であるが)、メインシャフト5
2ないしカウンタシャフト53の軸方向に対し、約45
度傾斜して斜めに交差している。
【0031】リブ85、87の各一端は、互いに合流し
、その合流点Pから、メインシャフト52に直交しアッ
パケース7の内側壁に達するリブ89が形成されている
。リブ85の他端は、アッパケース7の内側壁に達して
いるが、その手前に、不連続部85aが形成されている
。また、リブ85の途中からは、2速ギヤの噛み合い部
分2Gに沿ってアッパケース7の内側壁に達するリブ9
0が形成されている。リブ86およびリブ88は、その
両端がアッパケース7の内側壁に達しており、かつ、ク
ランク室10側で互いに交差している。また、リブ87
の途中からは、1速ギヤの噛み合い部分1Gに沿ってア
ッパケース7の内側壁に達するリブ91が形成されてい
る。上記リブ85、86、87、88により、リブ84
を対角線とする正方形が形成されている。
【0032】上記各リブ84〜91のうち、リブ85、
86の交差点Qと、リブ87、88の交差点Rは、それ
ぞれリブ84も交差していることにより、メインシャフ
ト52の軸方向に若干長くなっており、これら交差点Q
、Rは、それぞれ6速ギヤ噛み合い部分6G、5Gの直
上に位置している。そして、これら交差点Q、Rは、リ
ブ84、85、86、ないしリブ84、87、88が、
交差点Q、Rに向かって漸次下向きに延出していること
により、下向きに突出する頂点に形成されている。
【0033】図3はその状態を示しており、すなわち、
リブ85、86の前記正方形を形成する部分85b、8
6aは、交差点Qに向かって下向きに傾斜しており、リ
ブ85のメインシャフト52側の端部85c、およびリ
ブ86のカウンタシャフト53側の端部86bは、リブ
85b、86aよりも低く形成されて交差点Qに向かっ
て下向きに傾斜している。また、リブ87、88の、前
記正方形を形成する部分87a、88aは、リブ85a
、86aよりもその高さが高くて、交差点Rに向かって
下向きに傾斜している。また、リブ87のメインシャフ
ト52側の端部87b、およびリブ88のカウンタシャ
フト53側の端部88bは、リブ86bよりも低くて交
差点Rに向かって傾斜している。また、リブ84は、そ
の両端が各交差点Q、Rに向かって漸次下向きに傾斜し
ている。
【0034】上記のようにアッパケース7に形成された
各リブ84〜91は、以下のように作用する。
【0035】すなわち、メインシャフト52およびカウ
ンタシャフト53が回転すると、これらシャフト52、
53から吐出して各変速ギヤ54a〜54f、55a〜
55fを潤滑する潤滑油が、これらギヤ54a〜54f
、55a〜55fから跳ね上がってアッパケース7内面
に付着する。この潤滑油は、まず、各リブ84〜91に
次第に集まる。そのうち、リブ85、86およびリブ8
4における交差点Q側に集まった潤滑油の多くは、これ
らリブ85、86、84を伝わって交差点Qに集まり、
この交差点Qから、6速ギヤの噛み合い部分6Gに滴下
してこの噛み合い部分6Gを潤滑する。
【0036】また、リブ87、88およびリブ84にお
ける交差点R側に集まった潤滑油の多くは、これらリブ
87、88、84を伝わって交差点Qに集まり、この交
差点Qから、5速ギヤの噛み合い部分5Gに滴下してこ
の噛み合い部分5Gを潤滑する。さらに、各リブ90、
91からは、2速ギヤの噛み合い部分2G、および1速
ギヤの噛み合い部分1Gに滴下してこれら噛み合い部分
2G、1Gをそれぞれ潤滑する。なお、上記以外の3速
および4速ギヤの噛み合い部分3G、4Gも、リブ84
から滴下する潤滑油により、潤滑される。
【0037】つまり、5速ギヤおよび6速ギヤの噛み合
い部分5G、6Gの直上に、それぞれ下向きに突出する
頂点とされたリブの交差点Q、Rがそれぞれ形成されて
いることにより、アッパケース7の内面に跳ね上げられ
た潤滑油は、これら噛み合い部分5G、6Gに特に多く
滴下するわけである。一般に、これら高速側の5速ギヤ
および6速ギヤの噛み合い部分5G、6Gは、1速〜6
速のギヤの噛み合い部分1G〜6Gのうち、もっとも駆
動輪から負荷を受け部分であり、その傷みも度合いも他
の部分と比べると大きい。したがって、これら高速側の
ギヤの噛み合い部分5G、6Gに対し、特に多く潤滑油
が供給されることにより、ギヤ54e・55eおよびギ
ヤ54f・55fが損傷しにくくなり、ひいては、変速
機46自体の耐久性が大幅に向上する。また、各リブ8
4〜91が形成されたことにより、アッパケース7(ク
ランクケース6)の剛性の向上が図られる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の内燃機関
のクランクケースによれば、ピストンが内蔵されたシリ
ンダに連設されるアッパケースと、このアッパケースに
接合されるロアケースとからなり、その内部に、前記ピ
ストンに連結されるクランクシャフトを収納するクラン
ク室と、メインシャフトとカウンタシャフトが、それぞ
れの軸上に設けられた変速ギヤの噛み合いを介して連結
され、メインシャフトが前記クランク軸によって回転さ
せられる変速機を収納するミッション室とを、画成する
内燃機関のクランクケースにおいて、前記アッパケース
におけるミッション室上方の内面に、平面視、前記メイ
ンシャフトとカウンタシャフトの軸方向に対し斜めに交
差し、かつ互いに交差するリブを形成し、これらリブの
交差点を、前記変速ギヤの所定の噛み合い部分の直上に
位置しさせたことを特徴とするもので、各リブの交差点
から所定のギヤの噛み合い部分に、特に多くの潤滑油が
滴下することにより、変速機に確実かつ有効に潤滑油が
供給され、変速機の耐久性が大幅に向上するとともに、
クランクケースの剛性の向上が図られるといった効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例のクランクケースが適用された内燃機
関の展開断面図である。
【図2】クランクケースを構成するアッパケースの裏面
図である。
【図3】図2のSーS線矢視図である。
【図4】ACGの断面図である。
【図5】クラッチ機構の断面図である。
【図6】同クラッチ機構の別方向断面図である。
【符号の説明】
1  内燃機関 6  クランクケース 7  アッパケース 8  ロアケース 10  クランク室 11  ミッション室 12  シリンダ 14  ピストン 16  クランクシャフト 46  変速機 54a、54b、54c、54d、54e、54f、5
5a、55b、55c、55d、55e、55f  変
速ギヤ Q、R  交差点

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  ピストンが内蔵されたシリンダに連設
    されるアッパケースと、このアッパケースに接合される
    ロアケースとからなり、その内部に、前記ピストンに連
    結されるクランクシャフトを収納するクランク室と、メ
    インシャフトとカウンタシャフトが、それぞれの軸上に
    設けられた変速ギヤの噛み合いを介して連結され、メイ
    ンシャフトが前記クランク軸によって回転させられる変
    速機を収納するミッション室とを、画成する内燃機関の
    クランクケースにおいて、前記アッパケースにおけるミ
    ッション室上方の内面には、平面視、前記メインシャフ
    トとカウンタシャフトの軸方向に対し斜めに交差し、か
    つ互いに交差するリブが形成され、これらリブの交差点
    が、前記変速ギヤの所定の噛み合い部分の直上に位置し
    ていることを特徴とする内燃機関のクランクケース。
JP3081730A 1991-03-20 1991-03-20 内燃機関のクランクケース Expired - Fee Related JP2885954B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3081730A JP2885954B2 (ja) 1991-03-20 1991-03-20 内燃機関のクランクケース

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3081730A JP2885954B2 (ja) 1991-03-20 1991-03-20 内燃機関のクランクケース

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04290662A true JPH04290662A (ja) 1992-10-15
JP2885954B2 JP2885954B2 (ja) 1999-04-26

Family

ID=13754539

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3081730A Expired - Fee Related JP2885954B2 (ja) 1991-03-20 1991-03-20 内燃機関のクランクケース

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2885954B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7779727B2 (en) 2006-08-30 2010-08-24 Honda Motor Co., Ltd. Power unit case configured to house both an engine and a transmission, and power unit including same
JP2011074799A (ja) * 2009-09-30 2011-04-14 Honda Motor Co Ltd 内燃機関のクランクケース構造
JP2016173169A (ja) * 2015-03-18 2016-09-29 本田技研工業株式会社 内燃機関の変速装置
GB2620407A (en) * 2022-07-06 2024-01-10 Caterpillar Energy Solutions Gmbh Lubrication device, cylinder head cover, cylinder head component, system thereof, and oil lubricated machine

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7779727B2 (en) 2006-08-30 2010-08-24 Honda Motor Co., Ltd. Power unit case configured to house both an engine and a transmission, and power unit including same
JP2011074799A (ja) * 2009-09-30 2011-04-14 Honda Motor Co Ltd 内燃機関のクランクケース構造
JP2016173169A (ja) * 2015-03-18 2016-09-29 本田技研工業株式会社 内燃機関の変速装置
GB2620407A (en) * 2022-07-06 2024-01-10 Caterpillar Energy Solutions Gmbh Lubrication device, cylinder head cover, cylinder head component, system thereof, and oil lubricated machine

Also Published As

Publication number Publication date
JP2885954B2 (ja) 1999-04-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4042947B2 (ja) 動力装置の潤滑構造
US6896087B2 (en) Component arrangement for an all terrain vehicle
US7743758B2 (en) Breather structure for internal combustion engine
US7757655B2 (en) Crankcase structure for an internal combustion engine
CA2431567A1 (en) Blow-by gas separator and decompressor for an internal combustion engine
JP5275934B2 (ja) エンジンのブリーザ構造
JP2009156355A (ja) 車両用動力伝達装置
JP2000257538A (ja) スタータモータ付き頭上カム軸式エンジン
JPH04290662A (ja) 内燃機関のクランクケース
US7779727B2 (en) Power unit case configured to house both an engine and a transmission, and power unit including same
US7469611B2 (en) Vehicular power unit with improved transmission structure
JP3336270B2 (ja) 並列4気筒エンジン
US7500460B2 (en) Mounting structure for supporting a starter motor on an internal combustion engine
WO2017135320A1 (ja) エンジンユニット
JP4175816B2 (ja) 4ストローク内燃機関のブリーザ装置
JP2005248837A (ja) カム軸駆動用ギヤトレーン構造
JP2005090644A (ja) 変速機の潤滑装置
JP2008087606A (ja) 変速機
JP6708051B2 (ja) エンジンのベアリング支持構造
JP2004092624A (ja) エンジンのクランク軸のギヤ取付構造
JP4684133B2 (ja) パワーユニットが搭載された車両
JPH0517492Y2 (ja)
JP4708218B2 (ja) パワーユニットおよびディファレンシャル装置が搭載された車両
JPH0656092B2 (ja) 2サイクルエンジンの潤滑装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19990112

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080212

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090212

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100212

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees