JPH04289289A - 化学パルプの酸素漂白法 - Google Patents

化学パルプの酸素漂白法

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Publication number
JPH04289289A
JPH04289289A JP7473491A JP7473491A JPH04289289A JP H04289289 A JPH04289289 A JP H04289289A JP 7473491 A JP7473491 A JP 7473491A JP 7473491 A JP7473491 A JP 7473491A JP H04289289 A JPH04289289 A JP H04289289A
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JP
Japan
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oxygen
pulp
bleaching
high shear
shear mixer
Prior art date
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Pending
Application number
JP7473491A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroichi Hara
原 普一
Kazutoki Kobari
小針 一祝
Kenji Tamada
玉田 健次
Yoshinobu Ichihashi
市橋 好延
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Paper Mills Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は製紙用化学パルプをアル
カリ性水溶液及び酸素により漂白する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】化学パルプを漂白する方法として、酸素
及びアルカリを用いる酸素漂白法が広く一般に知られて
おり、その装置は現在日本も含め世界の紙パルプの主要
国において多数稼働している。酸素漂白法はパルプを加
熱加圧下の反応容器中にアルカリ及び酸素を加えてパル
プ中のリグニン、樹脂等を酸化分解してパルプ漂白を行
うものである。酸素漂白法は高濃度酸素漂白法(パルプ
濃度20〜40%)と中濃度酸素漂白法(パルプ濃度8
〜15%)と称される方法が商業的に実施されている。 しかし、設備費や得られるパルプ品質との関係で、最近
ではほとんど中濃度酸素漂白法が採用されている。
【0003】一般に実機による中濃度酸素漂白法の基本
的な装置は図2に示すように中濃度(又は高濃度)ポン
プ、高剪断混合機及び酸素反応機の組合せとなっており
、パルプスラリ−は中濃度(又は高濃度)ポンプ5を通
り、高剪断混合機6でアルカリ性溶液及び酸素と混合さ
れ、酸素反応機7で脱リグニンされる。この時の一般的
な諸条件は、パルプ濃度は8〜15%、反応温度は80
〜120℃、反応圧力は大気圧〜9kg/cm2、滞留
時間は30〜120分、アルカリ添加量は0.5〜2%
(対絶乾パルプNaOH換算)、酸素添加量は0.5〜
2%(対絶乾パルプ)である。脱リグニンされたパルプ
スラリ−はブロ−タンク8に送られる。
【0004】このように従来の中濃度酸素漂白法の装置
はパルプスラリ−と酸素を高剪断混合機で混合後、脱リ
グニン反応を進めるために酸素反応機を必要とした。こ
の酸素反応機は、通常30〜120分の滞留時間を必要
とするため、大きな容量を必要とし設備費用の増大をき
たしていた。又、反応機内で炭水化物のアルカリ過水分
解等がおこり、パルプ品質の低下やパルプ収率の低下を
きたしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、上記の
問題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、複数の高剪断
混合機を用いて酸素とパルプの混合を効率化させれば酸
素反応機が必要ないことを見いだし、この知見に基づい
て本発明を完成するにいたった。本発明の目的は中濃度
酸素漂白における前記問題点を解決して、設備費用が低
減できて高品質パルプを得る酸素漂白法を提供すること
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は化学パルプの酸
素漂白法であって、中濃度のパルプスラリ−にアルカリ
性溶液を添加し、次いで酸素を作用させて脱リグニンす
る方法において、酸素とパルプスラリ−の混合を複数の
高剪断混合機で行い、混合後は酸素反応機を通さないで
漂白することを特徴とする化学パルプの酸素漂白法。
【0007】本発明の構成は、図2に示す従来の基本的
な中濃度酸素漂白法の装置においては一つの高剪断混合
機と酸素反応機の組合せになつているのに対して、複数
の高剪断混合機のみで漂白を行う方法である。これを高
剪断混合機を2台用いる図1で説明すると、パルプスラ
リ−はポンプ1を通り高剪断混合機2でアルカリ性水溶
液及び酸素と混合される。本発明の特徴はこの高剪断混
合機が直列に複数台設置されていることである。
【0008】更に次の特徴として従来の設備では必要な
高剪断混合機の後に設置される酸素反応機を用いないこ
とである。すなわち高剪断混合機2と更に高剪断混合機
3で撹拌されたパルプスラリ−はそのままストックタン
ク4に移送される。酸素脱リグニン反応においては、パ
ルプ繊維上の反応部への酸素の移動が重要になる。しか
し、アルカリ溶液への酸素の溶解度は非常に小さく、こ
のため中濃度の酸素脱リグニン反応においてはパルプス
ラリ−中に酸素を分散させるために機械的撹拌を必要と
する。本発明では、この撹拌のために高剪断混合機2を
設置するが撹拌効率を上げるために更に高剪断混合機3
を直列に設置する。高剪断混合機を2台設置することで
従来の酸素反応機は不必要となり、脱リグニンされたパ
ルプスラリ−はストックタンク3に排出される。
【0009】尚、本発明で必要量の酸素及びアルカリ性
水溶液は、全量高剪断混合機2の前の部分又は高剪断混
合機2に添加すればよいが、高剪断混合機2と高剪断混
合機3の間又は高剪断混合機3に分割して添加しても本
発明の目的を達成することができる。
【0010】
【実施例】以下本発明を実施例及び比較例によって更に
詳しく説明するが、本発明はこれらによって限定される
ものではない。
【0011】比較例1 図2に示す中濃度酸素漂白装置のテスト機を用いて酸素
添加率1.5%(対絶乾パルプ)、アルカリ添加率1.
6%(対絶乾パルプ、NaOH換算)、パルプ濃度11
%、反応温度100℃、反応圧力6kg/cm2、滞留
時間60分の諸条件で国産広葉樹の未晒パルプ(カッパ
−価18.9)の酸素漂白を行った。酸素漂白後のパル
プは洗浄しカッパ−価、パルプ収率及びパルプ粘度を測
定した。結果を表1に示す。
【0012】実施例1 図1に示す中濃度酸素漂白装置のテスト機を用いて、酸
素添加率1.5%(対絶乾パルプ)、アルカリ添加率1
.6%(対絶乾パルプ、NaOH換算)、パルプ濃度1
1%、反応温度100℃の諸条件で国産広葉樹の未晒パ
ルプ(カッパ−価18.9)の酸素漂白を行った。 尚、酸素及びアルカリは全量高剪断混合機2の前に添加
した。酸素漂白後のパルプは洗浄し、カッパ−価、パル
プ収率及びパルプ粘度を測定した。結果を表1に示す。
【0013】表1の実施例1と比較例1の比較から、同
一の酸素添加率及びアルカリ添加率において本発明は酸
素反応機がなくても従来法と同じカッパ−価のパルプが
得られる。又本発明の方法はパルプ収率が高く、得られ
るパルプの粘度も高いことが分かる。
【0014】実施例2 同一量の酸素及びアルカリを高剪断混合機2の前と高剪
断混合機3の前に各々分割して添加(酸素添加率1.0
%と0.5%、アルカリ添加率は1.0%と0.6%)
する以外は実施例1と同じ条件で同一パルプを用いて酸
素漂白を行った。漂白後のパルプは洗浄し、カッパ−価
、パルプ収率及びパルプ粘度を測定した。結果を表1に
示す。
【0015】実施例1と実施例2の比較から本発明で酸
素及びアルカリを分割添加しても同じ効果が得られるこ
とが分かる。
【0016】比較例2 図1に示す中濃度酸素漂白装置で高剪断混合機が1台の
みのテスト機を用いる以外は実施例1と同じ条件で、同
一パルプ を用いて酸素漂白を行った。酸素漂白後のパ
ルプは洗浄し、カッパ−価、パルプ収率、及びパルプ粘
度を測定した。結果を表1に示す。
【0017】実施例1と比較例2の比較から高剪断混合
機1台のみでは低カッパ−価のパルプが得られないこと
が分かる。
【0018】
【表1】
【0019】
【発明の効果】本発明の中濃度酸素漂白法を用いれば、
従来法の中濃度酸素漂白法と比べて設備費が削減でき、
高品質で高収率のパルプが得られるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の中濃度酸素漂白法に使用される装置を
示す概略図。
【図2】従来の中濃度酸素漂白法に使用される装置を示
す。
【符号の説明】
1  ポンプ 2  高剪断混合機 3  高剪断混合機 4  ストックタンク 5  ポンプ 6  高剪断混合機 7  酸素反応機 8  ブロ−タンク

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  化学パルプの酸素漂白法であって、中
    濃度のパルプスラリ−にアルカリ性溶液を添加し、次い
    で酸素を作用させて脱リグニンする方法において、酸素
    とパルプスラリ−の混合を複数の高剪断混合機で行い、
    混合後は酸素反応機を通さないで漂白することを特徴と
    する化学パルプの酸素漂白法。
JP7473491A 1991-03-13 1991-03-13 化学パルプの酸素漂白法 Pending JPH04289289A (ja)

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