JPH0428874B2 - - Google Patents

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Publication number
JPH0428874B2
JPH0428874B2 JP1487083A JP1487083A JPH0428874B2 JP H0428874 B2 JPH0428874 B2 JP H0428874B2 JP 1487083 A JP1487083 A JP 1487083A JP 1487083 A JP1487083 A JP 1487083A JP H0428874 B2 JPH0428874 B2 JP H0428874B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roof
light garden
building
garden
light
Prior art date
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Expired
Application number
JP1487083A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS59141650A (ja
Inventor
Hiroshi Hisatomi
Tatsuo Egami
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimizu Construction Co Ltd
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimizu Construction Co Ltd filed Critical Shimizu Construction Co Ltd
Priority to JP1487083A priority Critical patent/JPS59141650A/ja
Publication of JPS59141650A publication Critical patent/JPS59141650A/ja
Publication of JPH0428874B2 publication Critical patent/JPH0428874B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は光庭をもつ建造物に関する。
最近の高層建造物の中には、採光や換気および
建築基準法における容積制限を満足させるため
に、内側に空間すなわち光庭を設けたものがあ
る。この種の建造物は、低層部を敷地いつぱいに
建てて店舗等の多目的公共スペースとして利用
し、光庭を設けた上層部は執務室やホテル等の居
室として利用している。また、この中にはさらに
光庭の上方に屋根を設けて、その下方に全天候型
の大スペースを形成し、そこをスポーツ施設、娯
楽施設、庭園等として利用しているものがある。
ここで問題とするのは、このような光庭上方に屋
根のある建造物についてである。
従来、この種の建造物で設けられている屋根と
しては、鉄骨を大スパンで架構し、その上にガラ
ス等を張り渡して、剛体構造として固定的に構成
したものが知られている。ところが、このような
屋根を設けた従来の建造物は、屋根自体の形態を
変化させることができず、またその屋根が屋根と
しての機能以外に他の機能を望むべくないもので
あるから、たとえば火災等の非常時その屋根を緊
急脱出場所としてその上に人が飛び降りることな
どは論外のものであつた。
この発明は上記事情に鑑みてなされたもので、
前記屋根として空気膜構造屋根を用いることによ
り、凸面凹面両方の屋根形態をとり得、目的に応
じた形態を選択できるとともに、屋根を上階用緊
急脱出場所として利用し得るようにした光庭をも
つ建造物を提供することを目的とする。
この発明は、光庭の上方に設ける屋根を、空気
内圧によつて上方に凸にした空気膜構造屋根とし
て構成して、光庭に面する建造物本体壁面の下方
部分に支持し、前記空気内圧を解除したとき光庭
底面との間に所定の高さを保持した凹形になるよ
うにしたものである。
以下、この発明の一実施例を図面を参照して説
明する。
第1図はこの発明の建造物の平面図、第2図は
縦断面図である。これらの図に示すように、建造
物本体1は、1,2階の下層部2が全域スペース
に建てられ、その上の上層部3が平面口字状に形
成されており、その上層部3に形成された内側の
空間が光庭4とされている。この光庭4の上方に
は、空気膜構造屋根5が架設されており、光庭底
面すなわち下層部屋上6を覆つている。この空気
膜構造屋根5は、第4図に示すように、コンクリ
ート製などのリングビーム7と、このリングビー
ム7に架け渡されたケーブル8と、ケーブル8間
に張設された膜体9とから成り、第2図に示すよ
うに、光庭4に面する建造物本体1の壁面10の
下方部分で底面6より数階上方の水平架構面を基
準として支持固定されている。そして、この空気
膜構造屋根5は、それ自身と光庭底面(下層部屋
上)6と前記壁面10により包囲され閉じられた
空間A内の空気圧(送風機から空間A内に空気が
送られ、大気圧より若干高い圧力に設定されてい
る。)によつて張力が与えられて上方に凸の形態
にされ、空間A内は各種スポーツ、イベント等を
行なうスペースとして供される。
また、この空気膜構造屋根5は、第3図に示す
ように、前記空気圧を解除したとき、光庭底面6
との間に所定の高さを保持した凹形状になるよう
に構成されている。この場合の所定高さは、空気
圧を解除して屋根5が凹形状になつたとき、少く
とも屋根5の下方の空間Aの人間11や設備に大
きな影響を与えない程度の値であり、また非常時
に物体が落下して屋根5が柔軟にたわんでも、下
方の人間11や設備および物体そのものに損害を
与えない程度の値である。
このように構成された建造物によれば、屋根5
を凸面凹面両形態に設置できる。そして、特に凹
面としたときは、第6図に示すように、その屋根
5上面を非常時の緊急脱出場所として利用するこ
とが可能になる。すなわち、火災等が発生した非
常時に光庭4周辺部上階に逃げ遅れた人がいる場
合、空間A内の空気内圧を解除して空気膜構造屋
根5を凹面とする。こうすることにより、屋根5
上に人が飛び降りても、屋根5の柔軟性によつて
人は保護される。図中12は飛び降りている人で
ある。また、袋状避難器具13のセツトも、その
フツクを屋根面上のフツク掛片18に連結するだ
けでよく、屋根5上面を有効な避難広場として活
用できる。なお、こうした場合に備えて、前記光
庭4に面する壁面10には屋根5上面に通ずる開
閉式の通路Eを設け非常口とする他要員の屋上へ
の通路を確保する。
なお、上記実施例においては、建造物本体1の
形状として、□字形のものを示したが、これに限
られず、Δ形、○形の他、コ字形、H字形、E字
形等一方が開口した形状のものであつてもよい。
但し、一方が開口した形状のものの場合は空間A
を閉空間とする関係上、開口した部分に別の密封
壁を設ける必要がある。
また、上記実施例においては、光庭4が低層部
2の屋上から始まる場合について示したが、建物
本体1が上から下まで同形断面で光庭底面が地面
であつても勿論よい。
また、上記実施例における膜体9はたとえば第
5図に示すように複数の膜を積層した構成とする
ことができる。すなわち、膜体9を、最上膜1
4、上膜15、下膜16の複層にし、最上膜14
と上膜15との間に発泡スチロール等のクツシヨ
ン材17を入れ、下膜16の下方すなわち上記空
間A内の加圧空気により張力が与えられる構造に
する。18は袋状避難器具フツク掛片、19はケ
ーブル8との連結片であり、膜体の気密を保持す
る各種の連結構造をとることができる。こうする
ことにより、人が飛び降りた際の人体、膜体相互
の衝撃吸収をより効果的に行なわせることができ
る。また、クツシヨン材17をはさむ複数構造に
なることから、断熱性も向上する。なお、この場
合の各膜14,15,16としてはガラス繊維ポ
リエステル布の上にアルミ粉をコーテイングした
耐火性能をもつたものなどを用いる。
また、上記実施例においては、空気膜構造屋根
5の支持を固定的なものとした場合について示し
たが、この支持を、壁面10に沿つて屋根5を昇
降させ得かつ任意位置で固定できる支持構造を介
して行なうこともできる。その支持構造として
は、たとえば、壁面10にガイドレールを設け、
屋根5側に車輪のおよびストツパーを設けたもの
などがあげられる。こうした支持構造を介して空
気膜構造屋根5を支持した場合、目的に応じて屋
根の高さ位置を変えられる利点があり、球技場、
大ホール等用途も格段に広がる。また、その際の
上昇下降駆動は空間A内の空気圧制御だけで行な
うこともできる。
また、上記実施例の空気膜構造屋根5の上面に
光の反射機能をもたせれば、単なる光庭以上の採
光上の効果が得られる。
以上説明したように、この発明は、光庭の上方
に設ける屋根を、空気内圧によつて上方に凸の空
気膜構造屋根として構成して、光庭に面する建造
物本体壁面の下方部分に支持し、前記空気内圧を
解除したとき光庭底面との間に所定の高さ保持し
た凹形になるようにしたものであるから、凸面凹
面両方の屋根形態をとり得、デザイン上の自由度
拡大ばかりか機能面での多様化が図れる。また屋
根を非常時の緊急避難広場として活用できる点は
特記すべきであり、建造物使用上の安全感を高め
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例の平面図、第2図
は同縦断面図、第3図は空気膜構造屋根を凹形に
した場合の状況を示す縦断面図、第4図は空気膜
構造屋根の詳細図、第5図は膜体の一例を示す断
面図、第6図は非常時の状況を示す縦断面図であ
る。 1……建造物本体、4……光庭、5……空気膜
構造屋根、6……光庭底面(下層部屋上)、7…
…リングビーム、8……ケーブル、9……膜体、
10……壁面、14……最上膜、15……上膜、
16……下膜、17……クツシヨン材、A……空
間、E……通路。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 内側に光庭をもつとともに、その光庭の上方
    に屋根を設けた建造物において、前記屋根は、建
    造物本体の前記光庭に面する壁面の下方部分に支
    持され、光庭底面を覆うとともに、屋根自身と光
    庭底面および前記壁面とで包囲される閉じた空間
    内の空気圧によつて膜体に張力が与えられて上方
    に凸となる空気膜構造屋根として構成され、前記
    空気圧を解除したときには光庭底面との間に所定
    の高さを保持した凹形の屋根となることを特徴と
    する光庭をもつ建造物。 2 前記空気膜構造屋根は、光庭周囲に設けられ
    たリングビームと、このリングビームに架け渡さ
    れたケーブルと、ケーブル間に張設された膜体と
    からなる特許請求の範囲第1項記載の光庭をもつ
    建造物。 3 前記膜体は、複数の膜が積層された複層構造
    とされている特許請求の範囲第1項または第2項
    記載の光庭をもつ建造物。 4 前記光庭に面する壁面には、前記屋根上面に
    通ずる開閉式の通路を有する特許請求の範囲第1
    項または第2項または第3項記載の光庭をもつ建
    造物。 5 前記屋根の支持は、屋根の昇降および固定可
    能な支持構造を介して行なわれている特許請求の
    範囲第1項または第2項または第3項または第4
    項記載の光庭をもつ建造物。
JP1487083A 1983-02-01 1983-02-01 光庭をもつ建造物 Granted JPS59141650A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1487083A JPS59141650A (ja) 1983-02-01 1983-02-01 光庭をもつ建造物

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1487083A JPS59141650A (ja) 1983-02-01 1983-02-01 光庭をもつ建造物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS59141650A JPS59141650A (ja) 1984-08-14
JPH0428874B2 true JPH0428874B2 (ja) 1992-05-15

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ID=11873049

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JP1487083A Granted JPS59141650A (ja) 1983-02-01 1983-02-01 光庭をもつ建造物

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JPS59141650A (ja) 1984-08-14

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