JPH0428812B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0428812B2 JPH0428812B2 JP15087389A JP15087389A JPH0428812B2 JP H0428812 B2 JPH0428812 B2 JP H0428812B2 JP 15087389 A JP15087389 A JP 15087389A JP 15087389 A JP15087389 A JP 15087389A JP H0428812 B2 JPH0428812 B2 JP H0428812B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- guide
- ball
- hole
- tension
- spring
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 239000002775 capsule Substances 0.000 description 17
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 238000007664 blowing Methods 0.000 description 1
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
- 239000000126 substance Substances 0.000 description 1
Landscapes
- Spinning Or Twisting Of Yarns (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〓産業上の利用分野〓
この発明は、二重撚糸機に用いるテンサーに関
し、特にボールを複数個用い、撚糸時に所定の張
力を付与するテンサーに関する。
し、特にボールを複数個用い、撚糸時に所定の張
力を付与するテンサーに関する。
〓従来の技術〓
従来の二重撚糸機のテンサーは、第4図及び第
5図に示すように、二重撚糸機の中空の軸41の
内部に、磁性体のカプセルテンサー42を備えて
いる。このカプセルテンサー42の通常作動時に
は、第4図に示すように軸41内に固定したリテ
ーナ43上に縮設されたスプリング44により、
ガイドピストン45及びそれに固定した下部ガイ
ド46を介して、軸41に固定した上部ガイド4
7に対して押し付けられている。カプセルテンサ
ー42は、上部カプセル48とその中で摺動可能
な下部カプセル49からなり、内部に設けたスプ
リングにより上部カプセル48及び下部カプセル
49は常時引き離す方向に付勢されている。ま
た、軸41の側面には、カプセルの位置に対応し
た高さの部分に永久磁石51が設けられる。
5図に示すように、二重撚糸機の中空の軸41の
内部に、磁性体のカプセルテンサー42を備えて
いる。このカプセルテンサー42の通常作動時に
は、第4図に示すように軸41内に固定したリテ
ーナ43上に縮設されたスプリング44により、
ガイドピストン45及びそれに固定した下部ガイ
ド46を介して、軸41に固定した上部ガイド4
7に対して押し付けられている。カプセルテンサ
ー42は、上部カプセル48とその中で摺動可能
な下部カプセル49からなり、内部に設けたスプ
リングにより上部カプセル48及び下部カプセル
49は常時引き離す方向に付勢されている。ま
た、軸41の側面には、カプセルの位置に対応し
た高さの部分に永久磁石51が設けられる。
第4図に示すように、二重撚糸機の通常作動状
態においては、糸50は上部ガイド47上方から
入り、上部ガイド47と上部カプセル48の圧接
部Sを通つて、第1段のテンシヨンがかけられ
る。次いでこの糸50は、下部ガイド46と下部
カプセル49との圧接部Tを通り、第2段のテン
シヨンがかけられる。
態においては、糸50は上部ガイド47上方から
入り、上部ガイド47と上部カプセル48の圧接
部Sを通つて、第1段のテンシヨンがかけられ
る。次いでこの糸50は、下部ガイド46と下部
カプセル49との圧接部Tを通り、第2段のテン
シヨンがかけられる。
一方、このテンサーに糸を通す際には、テンサ
ーの図中下方から吸引すると、ガイドピストン4
5が下部ガイド46を伴つてスプリング44に抗
して下方に摺動する。それと共に下部ガイド46
と上部ガイド47間で挟持されていたテンサー4
2は自由状態となる。その結果、第5図に示すよ
うに磁性体のカプセルテンサー42は軸41の永
久磁石51に吸引され、上部ガイド47及び下部
ガイド46の各孔を自由状態にするため、糸50
は各孔を通つて糸通しされる。
ーの図中下方から吸引すると、ガイドピストン4
5が下部ガイド46を伴つてスプリング44に抗
して下方に摺動する。それと共に下部ガイド46
と上部ガイド47間で挟持されていたテンサー4
2は自由状態となる。その結果、第5図に示すよ
うに磁性体のカプセルテンサー42は軸41の永
久磁石51に吸引され、上部ガイド47及び下部
ガイド46の各孔を自由状態にするため、糸50
は各孔を通つて糸通しされる。
また、二重撚糸機のテンサーとしては、このよ
うなカプセルを用いたテンサーのほかに、ボール
を1個或いは複数個用いたボールテンサーを使用
することもあつたが、これらは、ボール1個ずつ
が軽いテンシヨンを糸に付与し、ボールの数及び
1個の重量でテンシヨンを調整していた。
うなカプセルを用いたテンサーのほかに、ボール
を1個或いは複数個用いたボールテンサーを使用
することもあつたが、これらは、ボール1個ずつ
が軽いテンシヨンを糸に付与し、ボールの数及び
1個の重量でテンシヨンを調整していた。
上記のようなカプセルテンサーを用いた際に
は、上部ガイド47と上部カプセル48の圧接部
S、及び下部ガイド46と下部カプセル49との
圧接部Tにおいて、糸50を所定の力で押圧する
際、風綿や葉カス等の出易いカード糸や風綿の多
く付いている糸を撚糸する時には特にこれらの圧
接部で糸がしごかれるため、この部分に風綿や葉
カス等が詰まり、上下部カプセル48,49と上
下部ガイド46,47との間に間隙がとじ、その
間を糸50が通過するようになり、糸に対し所定
のテンシヨンを付与できなくなることがあつた。
このように所定のテンシヨンを付与されなくなる
と、これらのテンシヨンとバランスしているバル
ーンテンシヨンが変動し、適正な撚糸が行なわれ
なくなる欠点があつた。
は、上部ガイド47と上部カプセル48の圧接部
S、及び下部ガイド46と下部カプセル49との
圧接部Tにおいて、糸50を所定の力で押圧する
際、風綿や葉カス等の出易いカード糸や風綿の多
く付いている糸を撚糸する時には特にこれらの圧
接部で糸がしごかれるため、この部分に風綿や葉
カス等が詰まり、上下部カプセル48,49と上
下部ガイド46,47との間に間隙がとじ、その
間を糸50が通過するようになり、糸に対し所定
のテンシヨンを付与できなくなることがあつた。
このように所定のテンシヨンを付与されなくなる
と、これらのテンシヨンとバランスしているバル
ーンテンシヨンが変動し、適正な撚糸が行なわれ
なくなる欠点があつた。
一方、従来のボールテンサーを用いた場合に
は、風綿等が付着してもボールの回転によつてこ
すり取られ、或いは回転により付着物のない部分
が圧接部S,Tに位置するようにもなるので上記
のカプセルテンサーのような欠点は少なくなるも
のの、ボールの自重のみでテンシヨンを付与して
いたので、大きなテンシヨンを付与する必要のあ
る場合には不適切であつた。しかも従来のボール
テンサーでは糸通し時にテグス等の道具を用いな
ければならず、空気流を利用したエアスレツデイ
ングができないので、糸通し作業の簡素化が困難
となる欠点もあつた。
は、風綿等が付着してもボールの回転によつてこ
すり取られ、或いは回転により付着物のない部分
が圧接部S,Tに位置するようにもなるので上記
のカプセルテンサーのような欠点は少なくなるも
のの、ボールの自重のみでテンシヨンを付与して
いたので、大きなテンシヨンを付与する必要のあ
る場合には不適切であつた。しかも従来のボール
テンサーでは糸通し時にテグス等の道具を用いな
ければならず、空気流を利用したエアスレツデイ
ングができないので、糸通し作業の簡素化が困難
となる欠点もあつた。
〓発明が解決しようとする課題〓
本発明は、上記の点に鑑みて、ボールテンサー
を有する二重撚糸機においてエアスレツデイング
を行なうことができるようにすることを目的とす
る。
を有する二重撚糸機においてエアスレツデイング
を行なうことができるようにすることを目的とす
る。
〓課題を解決するための手段〓
スピンドル軸内に、上部ガイド、ボールおよび
下部ガイドを上記の順に設け、下部ガイドが下降
することによつて、ボールが上部ガイドに支承さ
れると共に上部ガイドとボールの接触部であつ
て、糸へのテンシヨン付与部に糸がフリーに挿通
しうる間隔が生じるようにした。
下部ガイドを上記の順に設け、下部ガイドが下降
することによつて、ボールが上部ガイドに支承さ
れると共に上部ガイドとボールの接触部であつ
て、糸へのテンシヨン付与部に糸がフリーに挿通
しうる間隔が生じるようにした。
〓作用〓
エアスレツデイング時にスピンドル下部に圧空
を吹き込むことによる吸引作用により、下部ガイ
ドを、それを支えるスプリングの弾発力に抗して
引き下げる。これにより下部ガイドの上位に順次
載置しているボール及びガイドも下降する。しか
し、ボールはそれと対になつているガイドに係止
しているために下降量が規制され、かつ、複数の
上記ガイドも、下位に位置するものより上位に位
置するものの方が下降量が少ないため、下位のボ
ールの方が上位のボールよりも下降量が大きく、
テンシヨン付加時にはボールと接しているガイド
のガイド面とボール表面との間に間隙を生ずるこ
とになる。この間隙内に糸を吸引通過させること
により糸通しを行なえる。
を吹き込むことによる吸引作用により、下部ガイ
ドを、それを支えるスプリングの弾発力に抗して
引き下げる。これにより下部ガイドの上位に順次
載置しているボール及びガイドも下降する。しか
し、ボールはそれと対になつているガイドに係止
しているために下降量が規制され、かつ、複数の
上記ガイドも、下位に位置するものより上位に位
置するものの方が下降量が少ないため、下位のボ
ールの方が上位のボールよりも下降量が大きく、
テンシヨン付加時にはボールと接しているガイド
のガイド面とボール表面との間に間隙を生ずるこ
とになる。この間隙内に糸を吸引通過させること
により糸通しを行なえる。
〓実施例〓
本発明の実施例を第1図乃至第3図に基づいて
説明する。
説明する。
スピンドル軸を形成する中空の上部軸1の内部
には、上部ガイド2が摺動自在に嵌合する第1内
周面3と、その下方に設けた中間ガイド4が摺動
自在に嵌合する第2内周面5と、更にその下方に
設けた下部ガイド6が摺動自在に嵌合する第3内
周面7を備え、それぞれ順に内径が小さく形成さ
れる。従つて、第1内周面3と第2内周面5の間
に第1段部8が、また、第2内周面5と第3内周
面7との間に第2段部8′が形成される。上部ガ
イド2の上面9とばね受け10との間には上部ガ
イド2を常時下方に押圧する第1スプリング11
を縮設している。上部ガイド2の内部には室12
を有し、その内部に第1ボール13を備えると共
に、室12の上方には通孔14から側面にかけて
円錐面をなす第1ガイド面15を備え、下方には
第3図に示すように中央に長円形の通孔16を設
けた底面17を備える。底面17の通孔16は、
その短径側が第1ボール13よりも小径とし、ボ
ールが落下しない大きさとされ、長径側が第1ボ
ール13より大径として第1ボール13が通孔1
6上に位置した時でも給糸が自由に通りうる間隙
を形成する。上部ガイド2の下方に配置した中間
ガイド4の上端には、上部ガイド2の通孔16内
に自由に出入する直径の突出部18を備え、その
上端には円錐形の第2ガイド面19を設ける。ま
た、上部ガイド2には前記上部ガイド2と同様に
室20を有し、その内部に第2ボール21を備え
ると共に、室20の上方には通孔22から側面に
かけて円錐面をなす第3ガイド面23を備え、下
方には第3図に示したものと同様の構成をなし長
円形をなす通孔24を設けた底面25を備える。
中間ガイド4の更に下方に配置した下部ガイド6
の上端には、中間ガイド4の通孔24に自由に出
入する直径の突出部26を備え、その上端には円
錐形の第4ガイド面27を設ける。また、下部ガ
イド6の中間部には、上部軸1の第3内周面7と
摺動自在に嵌合する中間筒部28を備えると共
に、下方にはスピンドル軸を形成する下部軸29
の内周面に摺動自在に嵌合する下方筒部30を備
える。下方筒部30には、下部ガイド6の通孔3
1と連通する孔32を備えた案内筒33を固定
し、案内筒33の下端部はガイド筒34の中に摺
動自在に嵌合される。また、下方筒部30の内部
下端面と下部軸29に固定したばね受31の間に
は、第2スプリング35が下部ガイド6を上方に
押し上げるように縮設されている。この第2スプ
リング35は前記第1スプリング11より充分に
ばね力の強いものを用いる。
には、上部ガイド2が摺動自在に嵌合する第1内
周面3と、その下方に設けた中間ガイド4が摺動
自在に嵌合する第2内周面5と、更にその下方に
設けた下部ガイド6が摺動自在に嵌合する第3内
周面7を備え、それぞれ順に内径が小さく形成さ
れる。従つて、第1内周面3と第2内周面5の間
に第1段部8が、また、第2内周面5と第3内周
面7との間に第2段部8′が形成される。上部ガ
イド2の上面9とばね受け10との間には上部ガ
イド2を常時下方に押圧する第1スプリング11
を縮設している。上部ガイド2の内部には室12
を有し、その内部に第1ボール13を備えると共
に、室12の上方には通孔14から側面にかけて
円錐面をなす第1ガイド面15を備え、下方には
第3図に示すように中央に長円形の通孔16を設
けた底面17を備える。底面17の通孔16は、
その短径側が第1ボール13よりも小径とし、ボ
ールが落下しない大きさとされ、長径側が第1ボ
ール13より大径として第1ボール13が通孔1
6上に位置した時でも給糸が自由に通りうる間隙
を形成する。上部ガイド2の下方に配置した中間
ガイド4の上端には、上部ガイド2の通孔16内
に自由に出入する直径の突出部18を備え、その
上端には円錐形の第2ガイド面19を設ける。ま
た、上部ガイド2には前記上部ガイド2と同様に
室20を有し、その内部に第2ボール21を備え
ると共に、室20の上方には通孔22から側面に
かけて円錐面をなす第3ガイド面23を備え、下
方には第3図に示したものと同様の構成をなし長
円形をなす通孔24を設けた底面25を備える。
中間ガイド4の更に下方に配置した下部ガイド6
の上端には、中間ガイド4の通孔24に自由に出
入する直径の突出部26を備え、その上端には円
錐形の第4ガイド面27を設ける。また、下部ガ
イド6の中間部には、上部軸1の第3内周面7と
摺動自在に嵌合する中間筒部28を備えると共
に、下方にはスピンドル軸を形成する下部軸29
の内周面に摺動自在に嵌合する下方筒部30を備
える。下方筒部30には、下部ガイド6の通孔3
1と連通する孔32を備えた案内筒33を固定
し、案内筒33の下端部はガイド筒34の中に摺
動自在に嵌合される。また、下方筒部30の内部
下端面と下部軸29に固定したばね受31の間に
は、第2スプリング35が下部ガイド6を上方に
押し上げるように縮設されている。この第2スプ
リング35は前記第1スプリング11より充分に
ばね力の強いものを用いる。
つまり、この実施例では中間ガイド4は第1ボ
ール13に対しては下部ガイドとなり、第2ボー
ル21に対しては上部ガイドとなつている。
ール13に対しては下部ガイドとなり、第2ボー
ル21に対しては上部ガイドとなつている。
このように構成したテンサーの通常作動時に
は、第1図に示すように第2スプリング35によ
つて下方ガイド6は上方に押し上げられ、それに
より第2ボール21、中間ガイド4、第1ボール
13、上部ガイド2が順に第1スプリング11の
押し下げ力に抗して押し上げられている。それに
より上部ガイド2の第1ガイド面15と第1ボー
ル13との間に第1テンシヨン付与部Oが形成さ
れ、第1ボール13と中間ガイド4の第2ガイド
面19との間に第2テンシヨン付与部Pが形成さ
れ、中間ガイド4の第3ガイド面23と第2ボー
ル21との間に第3テンシヨン付与部Qが形成さ
れる。その結果、上部の通孔36から入つて下部
の通孔37から出る糸38は、前記各テンシヨン
付与部O,P,Q,Rの4箇所において均等なテ
ンシヨンが付与される。その際、糸38は第1ボ
ール13及び第2ボール21の片側周面を通過す
るので、各ボールは給糸によつて回転も生ずる。
その結果、各ボールが給糸をしごく際に生じる風
綿や葉カス等がボールやガイド面に付着しても、
各ボールの回転によつてこすりとられ、付着した
ままとなることがない。また、一時的にテンシヨ
ン付与部の1箇所に風綿等が付着したまままにな
つても、テンシヨン付与部が4箇所あるため、テ
ンシヨン変動は4分の1ですみ、全体のテンシヨ
ン変動に及ぼす影響は小さい。
は、第1図に示すように第2スプリング35によ
つて下方ガイド6は上方に押し上げられ、それに
より第2ボール21、中間ガイド4、第1ボール
13、上部ガイド2が順に第1スプリング11の
押し下げ力に抗して押し上げられている。それに
より上部ガイド2の第1ガイド面15と第1ボー
ル13との間に第1テンシヨン付与部Oが形成さ
れ、第1ボール13と中間ガイド4の第2ガイド
面19との間に第2テンシヨン付与部Pが形成さ
れ、中間ガイド4の第3ガイド面23と第2ボー
ル21との間に第3テンシヨン付与部Qが形成さ
れる。その結果、上部の通孔36から入つて下部
の通孔37から出る糸38は、前記各テンシヨン
付与部O,P,Q,Rの4箇所において均等なテ
ンシヨンが付与される。その際、糸38は第1ボ
ール13及び第2ボール21の片側周面を通過す
るので、各ボールは給糸によつて回転も生ずる。
その結果、各ボールが給糸をしごく際に生じる風
綿や葉カス等がボールやガイド面に付着しても、
各ボールの回転によつてこすりとられ、付着した
ままとなることがない。また、一時的にテンシヨ
ン付与部の1箇所に風綿等が付着したまままにな
つても、テンシヨン付与部が4箇所あるため、テ
ンシヨン変動は4分の1ですみ、全体のテンシヨ
ン変動に及ぼす影響は小さい。
一方、糸切れ等により糸通しを必要とする際に
は、公知のエアスレツデイング操作と同様に下方
の通孔37側を陰圧とするか、上方の通孔36側
から圧縮空気を供給することにより、第2スプリ
ング35の力に抗して下方筒部30は下方に摺動
し、第2図に示す状態となる。即ち、下方筒部3
0が充分に下方に引き下げられると第1スプリン
グ11の押圧力により上部ガイド2はその下端が
第1段部8に係止するまで下がり、中間ガイド4
は自重によりその下端が第2段部8′に係止する
まで下がる。また、第1ボールは自重により上部
ガイドの通孔16の短径部で係止され、第2ボー
ルも同様に自重によつて中間ガイド4の通孔24
の短径部で係止される。その結果、給糸は空気流
に誘導され、上部の通孔36から通孔14、上部
ガイド2の通孔16における第1ボール13で覆
われていない部分を通り、次いで通孔22から中
間ガイド4の通孔における第2ボール21で覆わ
れていない部分を通り、更に下部ガイド30の通
孔31から案内筒33の通孔32を通つて下方の
通孔37に糸通しされる。このようにして糸通し
の終了時には、エアスレツデイング用のエアの供
給を止めると、第2スプリング35によつて各部
材は押し上げられ、前記の第1図の通常の作動状
態に戻る。
は、公知のエアスレツデイング操作と同様に下方
の通孔37側を陰圧とするか、上方の通孔36側
から圧縮空気を供給することにより、第2スプリ
ング35の力に抗して下方筒部30は下方に摺動
し、第2図に示す状態となる。即ち、下方筒部3
0が充分に下方に引き下げられると第1スプリン
グ11の押圧力により上部ガイド2はその下端が
第1段部8に係止するまで下がり、中間ガイド4
は自重によりその下端が第2段部8′に係止する
まで下がる。また、第1ボールは自重により上部
ガイドの通孔16の短径部で係止され、第2ボー
ルも同様に自重によつて中間ガイド4の通孔24
の短径部で係止される。その結果、給糸は空気流
に誘導され、上部の通孔36から通孔14、上部
ガイド2の通孔16における第1ボール13で覆
われていない部分を通り、次いで通孔22から中
間ガイド4の通孔における第2ボール21で覆わ
れていない部分を通り、更に下部ガイド30の通
孔31から案内筒33の通孔32を通つて下方の
通孔37に糸通しされる。このようにして糸通し
の終了時には、エアスレツデイング用のエアの供
給を止めると、第2スプリング35によつて各部
材は押し上げられ、前記の第1図の通常の作動状
態に戻る。
上記実施例にあつては、第1、第2の2個のボ
ールにより糸にテンシヨンを付与しているが、ボ
ール及びボールを載置するガイド部材を、第1、
第2のボール及びガイドと同様な構造を採用して
3個以上に増加することも出来ることは勿論であ
る。
ールにより糸にテンシヨンを付与しているが、ボ
ール及びボールを載置するガイド部材を、第1、
第2のボール及びガイドと同様な構造を採用して
3個以上に増加することも出来ることは勿論であ
る。
〓発明の効果〓
以上のように、本発明によれば葉カスがつまり
にくい等の種々の長所を有するボールテンサータ
イプの二重撚糸機において、エアスレツデイング
が行なえるようになり、糸通し作業が自動化でき
る。
にくい等の種々の長所を有するボールテンサータ
イプの二重撚糸機において、エアスレツデイング
が行なえるようになり、糸通し作業が自動化でき
る。
また、エアスレツデイングを可能としたままボ
ールの個数を増減することによつて付与テンシヨ
ンも任意に変更することができる。
ールの個数を増減することによつて付与テンシヨ
ンも任意に変更することができる。
第1図乃至第3図は本発明の実施例を示し、第
1図は定常状態を示す断面図、第2図はエアスレ
ツデイング状態の要部を示す断面図、第3図は第
2図のA−A部分の断面図、第4図及び第5図は
従来例を示し、第4図はその定常状態を示す断面
図、第5図はエアスレツデイング状態を示す断面
図である。 1……上部軸、2……上部ガイド、3……第1
内周面、4……中間ガイド、5……第2内周面、
6……下部ガイド、7……第3内周面、8……第
1段部、8′……第2段部、11……第1スプリ
ング、12……室、13……第1ボール、15…
…第1ガイド面、19……第2ガイド面、20…
…室、21……第2ボール、23……第3ガイド
面、27……第4ガイド面、29……下部軸、3
5……第2スプリング。
1図は定常状態を示す断面図、第2図はエアスレ
ツデイング状態の要部を示す断面図、第3図は第
2図のA−A部分の断面図、第4図及び第5図は
従来例を示し、第4図はその定常状態を示す断面
図、第5図はエアスレツデイング状態を示す断面
図である。 1……上部軸、2……上部ガイド、3……第1
内周面、4……中間ガイド、5……第2内周面、
6……下部ガイド、7……第3内周面、8……第
1段部、8′……第2段部、11……第1スプリ
ング、12……室、13……第1ボール、15…
…第1ガイド面、19……第2ガイド面、20…
…室、21……第2ボール、23……第3ガイド
面、27……第4ガイド面、29……下部軸、3
5……第2スプリング。
Claims (1)
- 1 スピンドル軸内に、上部ガイド、ボールおよ
び下部ガイドを上記の順に設け、下部ガイドが下
降することによつて、ボールが上部ガイドに支承
されると共に上部ガイドとボールの接触部であつ
て、糸へのテンシヨン付与部に糸がフリーに挿通
しうる間隔が生じるようにしたことを特徴とする
二重撚糸機のテンサー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15087389A JPH0319923A (ja) | 1989-06-14 | 1989-06-14 | 二重撚糸機のテンサー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15087389A JPH0319923A (ja) | 1989-06-14 | 1989-06-14 | 二重撚糸機のテンサー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0319923A JPH0319923A (ja) | 1991-01-29 |
JPH0428812B2 true JPH0428812B2 (ja) | 1992-05-15 |
Family
ID=15506246
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15087389A Granted JPH0319923A (ja) | 1989-06-14 | 1989-06-14 | 二重撚糸機のテンサー |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JPH0319923A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR200495653Y1 (ko) * | 2020-07-17 | 2022-07-19 | 손영규 | 연사기용 텐션 가이드장치 |
-
1989
- 1989-06-14 JP JP15087389A patent/JPH0319923A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH0319923A (ja) | 1991-01-29 |
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