JPH04286905A - 視点位置決定方法 - Google Patents

視点位置決定方法

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JPH04286905A
JPH04286905A JP3074439A JP7443991A JPH04286905A JP H04286905 A JPH04286905 A JP H04286905A JP 3074439 A JP3074439 A JP 3074439A JP 7443991 A JP7443991 A JP 7443991A JP H04286905 A JPH04286905 A JP H04286905A
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Atsushi Nobiki
野引 敦
Hiroshi Naruse
央 成瀬
Mitsuhiro Tatsuta
立田 光廣
Atsushi Ide
井手 敦志
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、異なる2視点間の相対
位置関係を決定する視点位置決定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】まず、異なる2視点間の相対位置を決定
する従来の方法を説明し、次に、この従来の方法に用い
られるステレオ画像計測の原理およびその誤差の性質に
ついて説明し、さらに、この従来の方法における誤差の
取り扱いについて説明する。
【0003】(1)  異なる2視点間の相対位置関係
を決定する従来の方法 図4は、3次元空間内にある2つの視点O1,O2間の
相対位置関係を表している。第1の視点O1における座
標系(第1の視点座標系)をx1y1z1座標系で表す
とき、この座標系を、z1軸の周りにθ、y1軸の周り
にφ、x1軸の周りにψの回転を行なったのち、新しい
軸に沿って3方向への平行移動Δx,Δy,Δzを行な
った結果が第2の視点O2における座標系(第2の視点
座標系)であるとする。第2の視点座標系は、図4にお
いて、x2y2z2座標系で表されている。ここで、第
1の視点O1と第2の視点O2との相対位置関係を上述
の各座標変換パラメータθ,φ,ψ,Δx,Δy,Δz
で表現する。
【0004】従来、この2つの視点O1,O2間の相対
位置関係を決定する場合、3次元空間内のn(n≧3)
個の被計測点について、これら各視点O1,O2のそれ
ぞれからステレオ画像計測によってその位置を計測し、
被計測点の観測された座標を当該視点における座標系に
よって表現し、各被計測点について得られた結果から決
定するようになっていた。
【0005】図5において、第1、第2の視点O1,O
2からn個の被計測点のうちk番目の被計測点Pkを計
測した結果を、当該視点における座標系で表したものを
それぞれ
【外1】 で表す。このとき、ベクトル
【外2】 は、それぞれ、この被計測点Pkについての各視点O1
,O2における計測座標ベクトルを表す。
【0006】ところで、第1の視点座標系から第2の視
点座標系への座標変換の演算子をTで表すと、
【数1】 が成立するはずである。n個の被計測点の全てについて
、2つの視点O1,O2からその位置を計測することに
より、式(1)のTを決定することができ、2つの視点
O1,O2間の相対位置関係を決定することができる。
【0007】しかし、実際の計測では、誤差の発生を防
ぐことができない。一般に、各視点O1,O2から被計
測点Pkを計測した結果
【外3】 は、3次元空間において一致せず、ずれる。このずれを
ずれ量ベクトル
【外4】 を用いて表すことにする。第1の視点O1から被計測点
Pkを計測した結果を第2の視点O2における座標系で
表すことを考えると、座標変換の演算子Tの定義より、
【数2】 が成立するから、ずれ量ベクトルについて、
【数3】 が成立する。
【0008】そこで、従来の方法では、n個の被測定点
の全てについて、ずれ量ベクトル
【外5】 (k=1,2,…,n)のユークリッド・ノルムを求め
、そのユークリッド・ノルムの2乗の総和をずれ評価量
Eとし、ずれ評価量Eを最小とする座標変換の演算子T
を求めることによって、2つの視点O1,O2間の相対
位置関係を決定するようになっていた。
【0009】このとき、各被計測点Pkごとに計測誤差
の大きさが異なることから、誤差の大きさのちがいを重
みとして取り入れ、ずれ評価量Eを
【数4】 と定めることにより相対位置関係の決定の高精度化を図
る試みがなされている(Robert M. Hara
lick 他, ”Pose Estimation 
from Corresponding Point 
Data”,IEEE Trans. on Syst
ems, Man. and Cybernetics
, Vol.19, No. 6, PP. 1426
−1446)。なお、‖…‖はユークリッド・ノルムを
表し、Wkは、k番目の被計測点Pkにおける計測誤差
に対する重み係数である。
【0010】(2)  ステレオ画像計測次に、ステレ
オ画像計測の原理について、図6により説明する。ステ
レオ画像計測は、3次元空間を視点に設けられた左右の
2台のカメラによって2次元平面に投影し、2台のカメ
ラ間の視差により被計測点の位置を計測する方法である
。3次元空間を表す座標としてx,y,zを用い、この
3次元空間を左右の2台のカメラによって投影した2次
元の画像面2,3上の位置を表す座標としてu,vを用
いる。x軸とu軸、z軸とv軸はそれぞれ平行であり、
y軸はカメラの光軸1に平行であるとする。また、3次
元空間座標系(xyz座標系)の原点Oを視点とする。 左右のカメラ間の距離を2aとすると、各カメラの主点
OL,ORの座標は、ぞれぞれ(−a,0,0),(a
,0,0)となる。また、各カメラの主点OL,ORと
画像面2,3との距離をfとする。以下、左、右の画像
をそれぞれ添字L,Rで表す。
【0011】3次元空間内の1点P(x,y,z)が、
左右の画像面2、3上の点IL(uL,vL),IR(
uR,vR)にそれぞれ投影されたとする。このときエ
ピポーラ条件から、vLとvRとは同じ値となり、以下
両者を区別せずvで表す。△ILIRPと△OLORP
とが相似であることから、画像面上での測定値uL,u
R,vを用いて、点P(x,y,z)は、   x  =  a(uL+uR)/(uL−uR) 
                   …(3)  
y  =  2af/(uL−uR)        
                    …(4) 
 z  =  2av/(uL−uR)       
                     …(5)
と表される。以上の原理によりステレオ画像計測が実行
される。
【0012】このようなステレオ画像計測を行うための
装置の一例の構成を図7に示す。この装置はデジタル画
像処理によるものであり、左右の2台のテレビカメラ4
1,42で撮像された画像は、それぞれ走査線ごとに走
査されて、時間的に連続した画像信号に変換される。各
画像信号は、デジタイザ5に入力し、デジタイザ5内の
サンプラによって、碁盤の目のように2次元に配列され
た縦横それぞれ数百個の画素に標本化され、さらにデジ
タイザ5内のA/D変換器によって、各画素に入射した
光量に対応した数百階調に量子化される。このように、
画像は、デジタイザ5を介してデジタル化され、画素の
位置を示す座標の情報として、画像メモリ6のに入力さ
れて記憶される。そして計算機(CPU)7に入力され
、エッジなどの特徴を手がかりとして、座標の測定値u
L,uR,vが求められる。そののち上記式(3)〜(
5)によって点P(x,y,z)が求められる。
【0013】次に、ステレオ画像計測における誤差の性
質について説明する。水準器などを用い、ステレオ画像
計測を満足するような位置精度でカメラを設定すること
は可能であるので、ここでは、画像面上での投影点の位
置計測精度と3次元空間内での位置決定精度との関係に
ついて考察する。簡単のため、uL,uR,vの計測誤
差は統計的に同じ性質を有し、それらの標準偏差がσで
あるとする。誤差の伝播法則から、式(3)〜(5)に
より求められるx,y,zの標準偏差σx,σy,σz
は、
【数5】 のように表される。
【0014】通常、カメラの標準的な全視野角は50°
程度以下であり、計測対象は主に地表面近くにあること
から、y≫x〜zとなる。よって、視点と計測対象まで
の距離(x2+y2+z2)1/2はyで近似できる。 したがって、式(6)〜(8)より、x軸方向およびz
軸方向すなわち左右および上下方向では、誤差が距離に
比例して大きくなるのに対し、y軸方向すなわち奥行き
方向では、誤差が距離の2乗に比例して大きくなること
がわかる。このためにステレオ画像計測では、視点から
計測対象までの距離の増加とともに、特に奥行き方向で
の計測精度が著しく低下するという性質がある。
【0015】(3)  異なる2視点間の相対位置関係
を決定する従来の方法における誤差の取り扱い一般に、
3次元空間内の2つの座標系間の相対位置関係は、3つ
の回転パラメータと3つの平行移動(並進)パラメータ
とによって、完全に記述することができる。一方、ステ
レオ画像計測は、水準器などの使用により、左右の2台
のカメラのそれぞれの主点を結ぶ主軸と、各カメラの光
軸とが、mrad以下の水平精度を保つようにして実施
することができる。そこで、2つの異なる視点が同一水
平面内にあるという仮定をおくことは現実的であり、以
下の議論では、この仮定の成立を前提にして、2次元(
各視点における座標系が水平面内の2次元座標系で記述
できる場合)の場合について扱うこととする。
【0016】第1の視点から、k番目の被計測点Pkを
計測し、第1の視点における座標系(第1の視点座標系
)でのその計測結果を
【外6】 とし、第1の視点座標系における計測座標ベクトルを

数6】 とする。同様に、第2の視点から被計測点Pkを計測し
、第2の視点における座標系(第2の視点座標系)での
その計測結果を
【外7】 とし、第2の視点座標系における計測座標ベクトルを

数7】 とする。さらに、第1の視点からみた計測結果を第2の
視点座標系でのベクトルで表したものを、第2の視点座
標系における仮想座標ベクトルといい、
【数8】 で表す。このとき、
【外8】 と(x2,k’,y2,k’)との間には、
【数9】 が成立する。ただし、θ,Δx,Δyは2次元の座標変
換パラメータである。この場合、ずれ評価量Eは、式(
4)より、
【数10】 と表される。
【0017】上述のように、ステレオ画像計測では、視
点と被測定点との距離の2乗に逆比例して計測精度が低
下するので、これを信頼度の基準と考え、重みWkを

数11】 のように定める。そして、式(9)のEを最小にするθ
,Δx,Δyを最小2乗法によって決定する。すなわち
【数12】 により、次の条件式(10)〜(12)を満たす座標変
換パラメータを決定する。
【数13】
【0018】式(10)〜(12)を連立してθ,Δx
,Δyについて解くと、θ,Δx,Δyは、
【数14】 のようになる。ここで、
【数15】
【数16】 である。
【0019】以上のようにして、座標変換パラメータθ
,Δx,Δyが求められ、2つの異なる視点間の相対位
置関係が決定できる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の視点位
置決定方法では、ステレオ画像計測における誤差の異方
性を考慮せず、誤差が等方的であることを前提とする単
純な重み付き平均によって、2つの異なる視点間の相対
位置関係を決定するため、相対位置関係の決定の精度が
十分には得られないという問題点がある。
【0021】本発明の目的は、各視点においてステレオ
画像計測を行なうことにより、異なる2つの視点間の相
対位置関係を決定する場合に、高精度で相対位置関係を
決定することのできる、視点位置決定方法を提供するこ
とにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の視点位置
決定方法は、ステレオ画像計測により、n(ただしn≧
2)個の被計測点のそれぞれの2次元平面内における位
置を第1の視点から計測する、第1の工程と、ステレオ
画像計測により、前記n個の被計測点のそれぞれの2次
元平面内における位置を第2の視点から計測する、第2
の工程と、前記n個の被計測点のそれぞれについて、前
記第1の視点と前記第2の視点との間の、2次元平面に
おける相対位置関係を記述する座標変換パラメータと、
当該被計測点の真の位置とを変数として含む確率密度分
布を算出し、前記第1の視点と前記第2の視点とについ
て前記確率密度分布を合成して合成確率密度分布を算出
し、前記合成確率密度分布の最大値を前記座標変換パラ
メータの関数として算出する第3の工程と、前記n個の
被計測点のそれぞれについての前記最大値を合成して計
測点合成確率を算出し、前記計測点合成確率を最大にす
る前記座標変換パラメータを求める、第4の工程を有す
る。
【0023】本発明の第2の視点位置決定方法は、ステ
レオ画像計測により、n(ただしn≧3)個の被計測点
のそれぞれの位置を第1の視点から計測する、第1の工
程と、ステレオ画像計測により、前記n個の被計測点の
それぞれの位置を第2の視点から計測する、第2の工程
と、前記n個の被計測点のそれぞれについて、前記第1
の視点と前記第2の視点との間の、3次元空間内におけ
る相対位置関係を記述する座標変換パラメータと、当該
被計測点の真の位置とを変数として含む確率密度分布を
算出し、前記第1の視点と前記第2の視点とについて前
記確率密度分布を合成して合成確率密度分布を算出し、
前記合成確率密度分布の最大値を前記座標変換パラメー
タの関数として算出する第3の工程と、前記n個の被計
測点のそれぞれについての前記最大値を合成して計測点
合成確率を算出し、前記計測点合成確率を最大にする前
記座標変換パラメータを求める、第4の工程を有する。
【0024】
【作用】n個の被計測点のそれぞれについて、第1の視
点と第2の視点との間の相対位置関係を記述する座標変
換パラメータと、当該被計測点の真の位置とを変数とし
て含む確率密度分布を算出し、この確率密度分布を視点
と被計測点とに関して合成して座標変換パラメータの関
数として算出し、この合成したものを最大にする座標変
換パラメータを求めて第1、第2の視点間の相対位置関
係を決定するので、誤差の異方性が確率密度分布に含ま
れていることにより、計測誤差の異方性を考慮した相対
位置関係を求めることができる。
【0025】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1は、本発明の一実施例の視点位置決定
方法の処理の手順を示す流れ図、図2は、各視点間の相
対位置関係を示す説明図、図3は本実施例を具体的に実
施した結果を示す説明図である。
【0026】本実施例の視点位置決定方法の具体的手順
を説明する前に、まず、ステレオ画像計測における誤差
の確率密度分布について説明し、そののち具体的手順を
説明することとする。
【0027】(1)  誤差の確率密度分布ステレオ画
像計測による画像面上の測定値uL,uR,vと被測定
点Pの座標(x,y,z)との間には、上述の式(3)
〜(5)から、 uL =  (x+a)f/y           
         …(13)uR =  (x−a)
f/y                    …(
14)v  =  zf/y            
                …(15)なる関係
が成立する。ここで式(13)〜(15)の全微分を考
えると、
【数17】 となる。ここでdx,dy,dzは、それぞれ被測定点
Pの座標のx方向、y方向、z方向の計測誤差を示して
いる。
【0028】ステレオ画像計測において、左右の各画像
面の間においても、1枚の画像面中の水平方向と垂直方
向の間においても、誤差はたがいに影響を与えないこと
は明らかであるから、duL,duR,dvはそれぞれ
独立であると考えられる。ここで画像面上の計測誤差が
、それぞれ標準偏差σの正規分布にしたがうと仮定する
。画像面上での計測において、水平方向、垂直方向の標
準偏差σu,σvがたがいに異なる場合も考えられない
わけではないが、ここでは簡単のため、σu,σvが等
しく、これをσで表すことにする。ちなみに、標準偏差
σは、ステレオ画像計測の計測系、すなわち光学系や画
像の計測アルゴリズムによって決定される、システム固
有の値である。ここで、画像面上での計測誤差duL,
duR,dvが同時に起こる確率である、確率密度分布
Φは、
【数18】 で与えられる。この式(19)に上述の式(16)〜(
18)を代入することにより、3次元空間での誤差dx
,dy,dzが同時に起こる確率である確率密度分布が
計算されることになる。この確率密度分布は、3次元空
間での誤差dx,dy,dzの異方性を含んだ関数形で
表されることになる。
【0029】(2)  視点位置の決定方法上述したよ
うに、3次元空間内の2つの座標系間の相対位置関係は
、3つの回転パラメータθ,φ,ψと3つの平行移動(
並進)パラメータΔx,Δy,Δzとによって、完全に
記述することができる。一方、ステレオ画像計測は、水
準器などの使用により、左右の2台のカメラのそれぞれ
の主点を結ぶ主軸と、各カメラの光軸とが、mrad以
下の水平精度を保つようにして実施することができる。 ここに述べたステレオ画像計測の特徴を考え、まず、2
次元の場合(各視点において、当該視点における座標系
でのxy平面が水平であるとみなせ、水平面を基準とし
て、2つの異なる視点間の水平面内における相対位置関
係のみを求める場合)について扱うこととする。 この議論を3次元の場合に拡張することは容易である。 2次元での取り扱いの場合、画像面上での垂直方向の誤
差dvは無視できるから、上記式(19)は、
【数19
】 のように変形される。
【0030】最初に、2次元空間中のn(ただし、n≧
2)個の被計測点のそれぞれについて、第1の視点O1
からのステレオ画像計測により、第1の視点O1につい
ての座標系(第1の視点座標系)で表したその被計測点
の座標を計測する。ここでn≧2であるのは、2次元で
あるから、2点が与えられてその2点との距離が求めら
れないと、点の位置を確定することができないからであ
る。k(ただし、1≦k≦n)番目の被計測点Pkの計
測された座標を
【外9】 で表す(ステップ101)。次に、同様にして、n個の
被計測点のそれぞれについて、第2の視点O2からのス
テレオ画像計測により、第2の視点O2についての座標
系(第2の視点座標系)で表したその被計測点の座標を
計測する。k番目の被計測点Pkの計測された座標を

外10】 で表す(ステップ102)。
【0031】ここで、第iの視点Oi(i=1,2)か
らみた、k番目の被計測点Pkの計測座標ベクトルを

数20】 で表す。第1、第2の視点O1,O2間の相対位置関係
が図2に示されている。ここで、被計測点Pkの真の座
標を第1の視点座標系で表したものを(x1,k,y1
,k)とし、第1の視点座標系における真の座標ベクト
ルを
【数21】 とする。同様に、被計測点Pkの真の座標を第2の視点
座標系で表したものを(x2,k,y2,k)とし、第
2の視点座標系における真の座標ベクトルを
【数22】 とする。第1の視点座標系から第2の視点座標系への座
標変換を表す演算子をTで表すと、
【数23】 が成立する。すなわち、 (x2,k,y2,k) = T(x1,k,y1,k
)が成立する。演算子Tが表す座標変換パラメータをθ
,Δx,Δyとすると、この式は   x2,k = x1,kcos θ + y1,k
sin θ − Δx         …(22) 
 y2,k = −x1,ksin θ + y1,k
cos θ − Δy       …(23)と表さ
れる。
【0032】第1の視点座標系における計測座標ベクト
【外11】 と真の座標ベクトル
【外12】 とは、
【数24】 だけの誤差を生じる。その誤差の確率密度分布Φ1,k
は、式(20)より、
【数25】 と表される。ここで、
【数26】 である。同様に、第2の視点座標系における計測座標ベ
クトル
【外13】 と真の座標ベクトル
【外14】 とが
【数27】 だけの誤差を生じるとき、その誤差の確率密度分布Φ2
,kは、
【数28】 となる。ここで、
【数29】 である。
【0033】上述の式(21)から、第2の視点座標系
における真の座標ベクトル
【外15】 は、演算子Tを用いて、第1の視点座標系で記述された
真の座標ベクトル
【外16】 に変換できる。座標変換パラメータθ,Δx,Δyをま
とめてtで表すことにすると、第2の視点における確率
密度分布Φ2,k(x2,k,y2,k)は、(x1,
k,y1,k,t)の関数として表すことができる。
【0034】各被測定点Pk(1≦k≦n)について、
式(24),(25)で表される誤差が同時に起こる確
率分布である、視点間合成確率密度分布Fk(x1,k
,y1,k,t)は、公知の誤差密度分布の合成の式よ
り、
【数30】 で表される。ただし、gk(x1,k,y1,k,t)
は、
【数31】 である(ステップ103)。
【0035】次に、視点間合成確率密度分布Fk(x1
,k,y1,k,t)を(x1,k,y1,k)の関数
とみたときの最大値を求め、この最大値をtの関数sk
(t)として、
【数32】 のように求める。すなわち、あるtに対して、x1,k
,y1,kのみを変化させたときの、視点間合成確率密
度分布Fkの最大値を求める。Fkが最大になるときは
、明らかに、gk(x1,k,y1,k,t)が最小に
なるときであるから、gk(x1,k,y1,k,t)
を最小とする座標ベクトル
【外17】 を求め、そのときのFk(x1,k,y1,k,t)を
算出する。 なお、この座標ベクトルは、もちろん第1の視点座標系
で表示されたベクトルである。
【0036】ここで、gk(x1,k,y1,k,t)
が最小となる条件の求め方を説明する。
【数33】 より、gk(x1,k,y1,k,t)を最小とする座
標ベクトル
【数34】 を求めればよい。式(29)より、
【外18】 に関して、次の2つの条件式(30),(31)、
【数
35】 が得られる。ここで、
【数36】
【数37】 である。式(30),(31)を連立させて、
【外19
】 について解くと、
【数38】 が得られる。この式(30),(31)で表される
【外
20】 を式(26)に代入することにより、tの関数である最
大値sk(t)が求められる(ステップ104)。
【0037】ところで、tの関数である最大値sk(t
)は、その定義式(28)より、tに関して誤差の確率
密度分布を表す関数である。そこで、n個の被計測点P
k(1≦k≦n)について、その誤差の確率密度分布を
合成することができる。その合成された確率密度分布を
計測点合成確率S(t)とすると、公知の合成の式より
【数39】 である。そこで、この計測点合成確率S(t)を求めて
おく(ステップ105)。
【0038】計測点合成確率S(t)は確率密度分布で
あるから、S(t)を最大にするtが、tの最尤の値と
いうことになる。そこで次に、
【外21】 を与える座標変換パラメータt(=θ,Δx,Δy)を
求めればよく、この座標変換パラメータtが、第1の視
点と第2の視点との相対位置関係を表すことになる。θ
,Δx,Δyを少しずつ変えてS(t)を計算し、S(
t)が最大になるような座標変換パラメータt(=θ,
Δx,Δy)を求めればよい(ステップ106)。ある
いは、式(29)と同様に、
【数40】 を解くことにより、この座標変換パラメータtを解析的
に求めるようにしてもよい。
【0039】次に、本実施例を実施した結果について、
従来の方法による結果と比較しながら、図3を用いて説
明する。左右のカメラの間隔2aを1mとし、各カメラ
に焦点距離(すなわち主点と画像面との距離)fが16
.1mmのレンズを装着し、ステレオ画像計測により、
第1、第2の視点O1,O2のそれぞれから、2次元平
面内にある4つの被測定点の座標を計測した。その結果
を表1に示す。なお、第1、第2の視点O1,O2との
間の相対位置関係を実測したところ、真の座標変換パラ
メータは、θ=87.40°、Δx=37.45m、Δ
y=−26.37mであった。また、真の第2の視点O
2における座標系を図3において実線で示す。また、各
視点O1,O2からの各被計測点の計測された位置を

外22】 で表す。
【表1】
【0040】この計測結果を用いて、上述の本実施例の
方法によって、座標変換パラメータを計算したところ、
θ=87.69°、Δx=36.18m、Δy=−25
.43mが得られた。上記の真の座標変換パラメータか
らの誤差は、θについて0.29°、Δxについて1.
27m、Δyについて0.94mである。このとき計算
された第2の視点の位置を図3においてO2’で表し、
この第2の視点O2’における座標系を一点鎖線で表す
【0041】一方、[従来の技術]で説明した重み付き
平均を用いた従来の方法によって、座標変換パラメータ
を計算したところ、θ=81.52°、Δx=35.7
8m、Δy=−21.69mが得られた。上記の座標変
換パラメータからの誤差は、θについて5.88°、Δ
xについて1.67m、Δyについて4.68mである
。このとき計算された第2の視点の位置を図3において
O2”で表し、この第2の視点O2”における座標系を
点線で表す。
【0042】以上の結果を比較すると、上述の本実施例
の方法によって求めた座標変換パラメータは、従来の方
法によるものに比べ、θにおいて約20倍、Δxについ
て約1.3倍、Δyについて約5.0倍精度が向上して
いることがわかり、本実施例の方法を用いることにより
、2つの異なる視点O1,O2間の相対位置関係が高精
度に求められたことがわかる。
【0043】以上、本発明の実施例について、2次元の
場合について説明したが、これを3次元に拡張すること
は容易である。次に、3次元の場合について、2次元の
場合との違いを中心に説明する。
【0044】3次元の場合、3点が与えられその3点と
の距離が求められないと、点の位置が確定しないから、
被計測点として3点以上必要である。したがって、2次
元のときがn≧2であったのに対し、n≧3となる。ま
た、3次元の場合の座標変換パラメータは、θ,φ,ψ
,Δx,Δy,Δzで完全に表される。
【0045】k番目の被計測点Pkについて、第1の視
点座標系における真の座標ベクトルと第2の視点座標系
における真の座標ベクトルとをそれぞれ
【数41】 で表すと、式(22),(23)に対応する具体的な座
標変換をあらわす式は、  x2,k=x1,kcosφcosθ+y1,kco
sφsinθ−z1,ksinφ−Δx  …(36)
 y2,k=x1,k(sinψsinφcosθ−c
osψsinθ)+y1,k(cosψcosθ   
           +sinφsinψsinθ)
+z1,ksinψcosφ−Δy     …(37
) z2,k=x1,k(sinψsinθ+cosψ
sinφcosθ)+y1,k(cosψsinφsi
nθ              −sinψcosθ
)+z1,kcosψcosφ−Δz        
  …(38)となる。あとは、誤差duL,duR,
dvが同時に起こる確率密度分布Φを表す式(19)を
用い、2次元での視点間合成確率密度分布Fk(x1,
k,y1,k,t)を表す式(26)の代わりに、3次
元での視点間合成確率密度分布Fk(x1,k,y1,
k,z1,k,t)を考えて、上述と同様に扱ってやれ
ばよい。ただしここでのgk(x1,k,y1,k,z
1,k,t)は、
【数42】 である。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、n個の被
計測点のそれぞれについて、第1の視点と第2の視点と
の間の相対位置関係を記述する座標変換パラメータと、
当該被計測点の真の位置とを変数として含む確率密度分
布を算出し、この確率密度分布を視点と被計測点とに関
して合成して座標変換パラメータの関数として算出し、
この合成したものを最大にする座標変換パラメータを求
めることにより、誤差の異方性が確率密度分布に含まれ
ているから、誤差の異方性を考慮した相対位置関係を求
めることができ、高精度で相対位置関係を決定すること
ができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の視点位置決定方法の処理の
手順を示す流れ図である。
【図2】各視点間の相対位置関係を示す説明図である。
【図3】図1の実施例を具体的に実施した結果を示す説
明図である。
【図4】第1、第2の視点O1,O2間の相対位置関係
を示す説明図である。
【図5】従来の視点位置決定方法を説明する図である。
【図6】ステレオ画像計測の原理を説明する図である。
【図7】ステレオ画像計測を行なうための装置の構成を
示すブロック図である。
【符号の説明】
1          光軸 2          左カメラの画像面3     
     右カメラの画像面41,42     テレ
ビカメラ 5          デジタイザ 6          画像メモリ 7          計算機 101〜106  ステップ O1         第1の視点 O2         第2の視点

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】異なる2視点間の相対位置関係を決定する
    視点位置決定方法であって、ステレオ画像計測により、
    n(ただしn≧2)個の被計測点のそれぞれの2次元平
    面内における位置を第1の視点から計測する、第1の工
    程と、ステレオ画像計測により、前記n個の被計測点の
    それぞれの2次元平面内における位置を第2の視点から
    計測する、第2の工程と、前記n個の被計測点のそれぞ
    れについて、前記第1の視点と前記第2の視点との間の
    、2次元平面における相対位置関係を記述する座標変換
    パラメータと、当該被計測点の真の位置とを変数として
    含む確率密度分布を算出し、前記第1の視点と前記第2
    の視点とについて前記確率密度分布を合成して合成確率
    密度分布を算出し、前記合成確率密度分布の最大値を前
    記座標変換パラメータの関数として算出する第3の工程
    と、前記n個の被計測点のそれぞれについての前記最大
    値を合成して計測点合成確率を算出し、前記計測点合成
    確率を最大にする前記座標変換パラメータを求める、第
    4の工程を有する視点位置決定方法。
  2. 【請求項2】異なる2視点間の相対位置関係を決定する
    視点位置決定方法であって、ステレオ画像計測により、
    n(ただしn≧3)個の被計測点のそれぞれの位置を第
    1の視点から計測する、第1の工程と、ステレオ画像計
    測により、前記n個の被計測点のそれぞれの位置を第2
    の視点から計測する、第2の工程と、前記n個の被計測
    点のそれぞれについて、前記第1の視点と前記第2の視
    点との間の、3次元空間内における相対位置関係を記述
    する座標変換パラメータと、当該被計測点の真の位置と
    を変数として含む確率密度分布を算出し、前記第1の視
    点と前記第2の視点とについて前記確率密度分布を合成
    して合成確率密度分布を算出し、前記合成確率密度分布
    の最大値を前記座標変換パラメータの関数として算出す
    る第3の工程と、前記n個の被計測点のそれぞれについ
    ての前記最大値を合成して計測点合成確率を算出し、前
    記計測点合成確率を最大にする前記座標変換パラメータ
    を求める、第4の工程を有する視点位置決定方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016136112A (ja) * 2015-01-23 2016-07-28 シャープ株式会社 距離測定装置および距離測定方法

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