JPH04286757A - オートチェンジャ装置 - Google Patents

オートチェンジャ装置

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Publication number
JPH04286757A
JPH04286757A JP3052651A JP5265191A JPH04286757A JP H04286757 A JPH04286757 A JP H04286757A JP 3052651 A JP3052651 A JP 3052651A JP 5265191 A JP5265191 A JP 5265191A JP H04286757 A JPH04286757 A JP H04286757A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magazine
cassette
actuator
slider
drive
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP3052651A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Hirano
剛 平野
Keisuke Muramoto
村元 桂介
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Ten Ltd
Muramoto Industry Co Ltd
Original Assignee
Denso Ten Ltd
Muramoto Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Ten Ltd, Muramoto Industry Co Ltd filed Critical Denso Ten Ltd
Priority to JP3052651A priority Critical patent/JPH04286757A/ja
Publication of JPH04286757A publication Critical patent/JPH04286757A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複数のカセットを収納し
たマガジンを含むオートチェンジャ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、磁気テープカセットを利用したD
AT(ディジタルオーディオテープレコーダ) が注目
されている。DAT は音楽の分野で発達したが、小型
で記憶容量が大きいために、今日では情報機器等のバッ
クアップ記憶装置としての応用が有力視されている。D
AT はアナログテープレコーダと比べると記憶容量が
大きいが、さらに記憶容量を大きくする要求があり、そ
のために複数のカセットを収納したマガジンを含むオー
トチェンジャ装置が開発されている。オートチェンジャ
装置を構成する場合、各カセット収納部がプレイヤー部
と対面するようにマガジンを移動させる駆動機構が必要
である。
【0003】従来、マガジンを駆動のためには送りねじ
機構が使用されていた。すなわち、オートチェンジャ装
置のフレームにモータ駆動の送りねじを設け、マガジン
にナットを設けていた。送りねじはナットと係合し、送
りねじの回転量に応じた位置へマガジンを移動させるこ
とができる。しかし、この送りねじ機構はそれほど精密
ではないので送りねじの回転量の制御だけでマガジンの
位置を制御することはできず、通常は所定の位置にセン
サを設けてマガジンの各カセット収納部がプレイヤー部
と対面する位置を検出し、その信号によって送りねじを
停止させるようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の送りねじによる
マガジンの駆動機構では、マガジンの停止位置が多くの
変動要因で左右される。例えば、センサの位置のバラツ
キや、モータの負荷のバラツキや、駆動系のイナーシャ
のバラツキや、温度によるモータトルクのバラツキ等が
あると、マガジンが所望の停止位置からずれた位置で停
止し、カセット収納部がプレイヤー部に対して正確に位
置しなくなるという問題点があった。このために、送り
ねじ機構の機械的精度及び制御の精度を高くすることが
必要になり、装置のコストが高くなるという問題点があ
った。本発明の目的はマガジン駆動機構に変動要因があ
ってもマガジンを正確な位置で停止することのできるオ
ートチェンジャ装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によるオートチェ
ンジャ装置は、記録内容の再生を行うことのできるプレ
イヤー部と、複数のカセット収納部を有するマガジンと
、各カセット収納部が該プレイヤー部と対面するように
該マガジンを移動させるマガジン駆動用ロータリアクチ
ュエータと、該ロータリアクチュエータと協働するため
にマガジンの各カセット収納部毎に段々に設けられたア
クチュエータ係合リブとからなり、該ロータリアクチュ
エータが該アクチュエータ係合リブと直交する方向の回
転軸線を有する回転部材と該回転部材に直径方向で対向
して配置される少なくとも2個の駆動部材を含み、該ア
クチュエータ係合リブがその終端部に円弧面部を含み、
該回転部材が回転するときに該少なくとも2個の駆動部
材の一方がある段の該アクチュエータ係合リブに係合し
てマガジンを支えている間に、他方の駆動部材がその段
のアクチュエータ係合リブの円弧面部の先を回り込んで
隣接する段のアクチュエータ係合リブに係合するように
したことを特徴とするものである。
【0006】
【作用】上記構成においては、ロータリアクチュエータ
の駆動部材はアクチュエータ係合リブに係合してマガジ
ンを支える。ロータリアクチュエータの回転部材が回転
するときに駆動部材は回転部材の回転軸線を中心とした
円周運動を行い、回転方向に従って円周方向で上昇、ま
たは下降する。アクチュエータ係合リブは駆動部材に支
えられ、駆動部材の円周方向での上昇、または下降に応
じて上昇、または下降することになる。アクチュエータ
係合リブはマガジンに設けられたものであるから、アク
チュエータ係合リブが上昇、または下降するとマガジン
が上昇、または下降する。このような、マガジンの上昇
、または下降運動は、通常は一方の駆動部材がある段の
アクチュエータ係合リブに係合していることによって行
われ、他方の駆動部材はアクチュエータ係合リブに係合
することなく円周方向で反対方向に下降、または上昇運
動をする。この間に、この他方の駆動部材はその段の(
上記一方の駆動部材が係合している)アクチュエータ係
合リブの円弧面部の先を回り込み、隣接する段のアクチ
ュエータ係合リブに向かって移動し、そのアクチュエー
タ係合リブに係合するようになる。今度は上記他方の駆
動部材がそのアクチュエータ係合リブに係合してマガジ
ンを支えるようになり、上記一方の駆動部材は前に係合
していたアクチュエータ係合リブから離れるようになる
。上記他方の駆動部材がそのアクチュエータ係合リブに
係合するときに例えば最初にアクチュエータ係合リブの
円弧面部に係合する。そこでスイッチ等の検出手段の出
力によりロータリアクチュエータの駆動を停止する。 すると上記他方の駆動部材はアクチュエータ係合リブの
円弧面部に係合した位置で停止することになる。駆動部
材が円弧面部と係合した位置では、停止時の回転位置の
バラツキがあってもマガジンの停止位置は一定になる。
【0007】
【実施例】以下本発明を実施例に基づいて説明する。最
初に図12を参照してDAT カセットCについて説明
する。DAT カセットC(以後、単にカセットと呼ぶ
)の形体は標準化されており、通常は開放部がない閉鎖
構造になっている。カセットCの上面側には透明な保護
板があり、内部の磁気テープTやハブSが透明な保護板
を通して見える。カセットCはオートチェンジャ装置の
プレイヤー部に矢印Xの方向に挿入されるようになって
いる。 カセットCの下面側にはスライダ1があり、カセットC
の先端側(以後、カセットばかりでなく、装置について
も、矢印Xの向いた方を先端側と呼ぶ)にはリッド2が
ある。カセットCをオートチェンジャ装置のプレイヤー
部に挿入するときにスライダ1のみを停止させておくと
、スライダ1はカセットCの本体に対して矢印Xと反対
方向に移動し、カセットC内のテープTを露出せしめる
とともに、スライダ1の穴3がハブSと一致するように
なる。リッド2は点4においてカセットCの本体に枢着
され、スライダ1を開いた後でカセットCの上面側に向
かって90度回転でき、カセットCの先端側を開放する
ようになっている。
【0008】さらに、スライダ1のいたずら開放防止と
スライダ1の自動開閉のために、スライダ1の先端から
矢印Xと平行な方向に2個の溝5があり、溝5の両端部
近くにはそれぞれ開口部5a,5bがある。カセットC
の本体にはばねによって付勢されたロック爪6が設けら
れ、溝5の両端部の開口部5a,5bのいずれかに突出
係合する。図12(B)においては、ロック爪6は後端
側の開口部5bと係合しており、スライダ1を移動させ
ることができない。スライダ1を開放するためには、ロ
ック爪6をカセットCの本体内に押し下げつつスライダ
1を移動させることが必要である。そして、スライダ1
が移動して開放位置になると、ロック爪6が先端側の開
口部5aと係合し、スライダ1は開放状態でロックされ
る。
【0009】また、リッド2の下部にはスライダ1の溝
5と対応する位置に切り欠き7及びスライダ1の開放の
ための切り欠き8がある。従って、カセットCを図12
(C)の状態で紙面の裏から表の方向(矢印Xの挿入方
向)にプレイヤー部のホルダに挿入すると、ホルダの下
面に設けた突起が切り欠き7からスライダ1の溝5に入
り、ロック爪6を押し下げる。そして、別の突起が切り
欠き8に入り、スライダ1の先端に係合してスライダ1
のみを停止させ、よってスライダ1を開放させる。リッ
ド2の開放手段は別に設けられる。
【0010】さらに、図12(B)に示されるように、
カセットCの下面の後端部には、2個の位置決めホール
9a、誤消去防止ホール9b、及び4個の識別ホール9
cが設けられる。これらの各ホールは標準化されたカセ
ットCには普通に設けられている。本発明のオートチェ
ンジャ装置では、カセットCをマガジン内で保持するた
めに、この位置決めホール9aを利用している。
【0011】図2、図3及び図7に示されるように、本
発明によるオートチェンジャ装置は、フレーム70に上
下関係で設けられた複数のプレイヤー部72からなる。 実施例においては、2個の同一構造のプレイヤー部72
が設けられている。各プレイヤー部72はそれぞれのサ
ブフレーム74に取りつけられており、各サブフレーム
74にはマガジン76を移動可能に案内するガイド手段
78(図2)と、マガジン駆動手段80とが設けられて
いる。マガジン76は矩形状の断面で垂直方向に長く形
成され、上下に段々にDAT カセットCを収納する収
納部76aを有する。
【0012】図2に示されるように、各サブフレーム7
4は垂直な正面壁74aと、一対の横に長い垂直な側壁
74bと、この一対の側壁74bの中間部を連結する中
間壁74cとからなる。プレイヤー部72はユニットと
して中間壁74cの右側に取りつけられ、マガジン76
は中間壁74cの左側の空間に挿入される。この中間壁
74cはDATカセットCを通過せしめる開口部74d
を備え、カセットCが中間壁74cの左右側へ移動可能
である。
【0013】ガイド手段78は水平な軸線を有する4組
のガイドローラからなる。正面壁74aの内面には垂直
な長手方向の補助板74eが設けられ、これは対として
マガジン76の幅と等しい間隔で設けられる。各補助板
74eにガイドローラ78が設けられる(2組)。さら
に、中間壁74dにもマガジン76の幅と等しい間隔で
ガイドローラ78が設けられる(2組)。このような4
組のガイドローラ78が垂直方向に何段にも整列して設
けられ、よってマガジン76を垂直方向に案内する。マ
ガジン76の外形四隅にはガイド面76bが設けられ、
マガジン76のガイド面76bがそれぞれの組のガイド
ローラ78と接触する。マガジン76の位置が図2に破
線によって示されており、マガジン76は中間壁74c
に最も近接した位置(すなわちプレイヤー部72に最も
近接した位置)に配置される。図2及び図3から明らか
なように、サブフレーム74のマガジン76の配置空間
には頂部壁及び底部壁はなく、マガジン76がサブフレ
ーム74を上下に貫通して移動可能になっている。
【0014】従って、図7においては、マガジン76の
最下段のカセット収納部76aが上段のサブフレーム7
4のプレイヤー部72と同じレベルの位置になっている
が、マガジン76を降下させることによってマガジン7
6の最下段のカセット収納部76aが下段のサブフレー
ム74のプレイヤー部72と同じレベルの位置になるよ
うにすることができる。さらにマガジン76を降下させ
ると、マガジン76の最上段のカセット収納部76aが
上段のサブフレーム74を貫通し、下段のサブフレーム
74のプレイヤー部72と同じレベルの位置になるよう
にすることができる。このようにして、単一のマガジン
76が全てのプレイヤー部72に磁気テープカセットC
を供給可能であり、記憶容量が大きく且つ高い機能をも
ったオートチェンジャ装置を得ることができる。特に、
プレイヤー部72が1個の場合と比べて、プレイヤー部
72の個数だけ転送レートを高めることができる。
【0015】図7に示されるように、マガジン76のカ
セット収納部76aは一定のピッチで設けられている。 プレイヤー部72間のピッチはカセット収納部76aの
ピッチの整数倍となるようにしてある。実施例において
は、プレイヤー部72間のピッチはカセット収納部76
aのピッチの6倍にしてある。このようにして、プレイ
ヤー部72を所望の数だけ積み重ねていくことができる
。また、マガジン駆動手段80はプレイヤー部72毎に
設けられている。
【0016】マガジン駆動手段80の詳細について説明
する。図2、図3及び図7に示されるように、各サブフ
レーム74の正面にはマガジン駆動モータ81とカセッ
ト押し出しモータ82とが取りつけられている。図2及
び図9に示されるように、マガジン駆動モータ81は正
面壁74aの外側に水平に配置され、その出力軸がギヤ
ボックス81aを介してウォーム83に連結される。ウ
ォーム83の下側にはウォームホイール84があり、ウ
ォームホイール84の支持軸85は図2に示されるよう
に正面壁74aを貫通してサブフレーム74の内側に延
びる。 図10は支持軸85に取りつけられた部材を示している
。支持軸85の中間部には軸受85aが配置され、軸受
85aより一方側に上記ウォームホイール84とスイッ
チカム86が設けられ、他方側にロータリアクチュエー
タ87が設けられる。図3に示されているように、ロー
タリアクチュエータ87は円板87aの外面に取りつけ
られた2組の駆動ローラ88a,88b(図7)からな
る。
【0017】図9(B)はカセット押し出しモータ82
を取り外してマガジン駆動手段80の支持板80aを詳
細に示した図である。この支持板80aはサブフレーム
74の正面壁74aに調節可能に取りつけられるように
なっている。すなわち、支持板80aは平坦な本体部分
と、該本体部分から直角に前方に延びるフランジ部分8
0bと、該フランジ部分80bの上端部に設けられる調
節ねじ受け部分80cと、本体部分のフランジ部分80
bとは反対側に設けられる小フランジ部分80dと、か
らなる。本体部分が固定ねじ80eで正面壁74aに固
定され、その際に調節ねじ80fにより支持体80aの
高さを調節可能になっている。そして、マガジン駆動手
段80の全ての構成部材がこの支持板80aに取りつけ
られる。すなわち、マガジン駆動モータ81を支持した
ギヤボックス81aがフランジ部分80bに固定され(
図3)、ウォーム83の一端及び支持軸85の一端がフ
ランジ部分80bと小フランジ部分80dとの間に延び
る補助板80gに回転可能に取りつけられ、支持軸85
の軸受85aは支持板80aの本体部分に取りつけられ
る。従って、マガジン駆動手段80をユニットとして高
さを調節することができ、これは対応するプレイヤー部
72を先にサブフレーム74に取りつけた後でマガジン
駆動手段80をそのプレイヤー部72に合わせて位置決
めするものである。
【0018】図1及び図3を参照すると、ロータリアク
チュエータ87の2組の駆動ローラ88a,88bはそ
れぞれ近接して配置された2個ずつのローラからなるが
、それぞれ1個ずつでもよい。2組の駆動ローラ88a
,88bは円板87aの軸線と平行に片持ち支持され、
且つ円板87aの直径方向に対向して配置される。一方
、図1及び図4に示されるように、マガジン76の後面
側には各カセット収納部76a毎にアクチュエータとの
係合部としてリブ76dが設けられる。リブ76dはマ
ガジン76の後面とほぼ平行に概略水平に延び、マガジ
ン76の後面の中央部に位置する円弧面部76eとそれ
に続く平面部76fとからなり、円弧面部76eの先に
は駆動ローラ88a,88bが回り込むための切り欠き
76gが形成される。駆動ローラ88a,88bは円弧
面部76e及び平面部76fに下側から係合してマガジ
ン76を支えつつマガジン76を駆動するようになって
いる。円弧面部76eは駆動ローラ88a,88bが円
板87aを中心として強く円と同じ円の輪郭で形成され
、隣接する2個の駆動ローラ88a、又は88bが同時
に円弧面部76eと係合でき、且つ各対のいずれかの駆
動ローラ88a,88bが円弧面部76eを外れてもも
う一方の駆動ローラ88が円弧面部76eと係合してい
ることができる。
【0019】図8はロータリアクチュエータ87を図1
の状態から回転させていくときのマガジン76の位置を
示した図である。図1においては、2組の駆動ローラ8
8a,88bが相互に垂直な位置関係にあり、上側駆動
ローラ88aがマガジン76の最下段のリブ76dの円
弧面部76eを支えている。この状態から、ロータリア
クチュエータ87を回転させていくと、上側の対の一方
の駆動ローラ88aは円弧面部76eと係合し続けるが
、他方の駆動ローラ88aは円弧面部76eから外れて
平面部76fに移行する。しかし、いずれかの駆動ロー
ラ88aが円弧面部76eと係合している限り、マガジ
ン76の高さは一定である。
【0020】図8の(A)に示されるように、ロータリ
アクチュエータ87をさらに回転させると、例えば矢印
Yの方向に90度回転させるまでに、上側の対の両方の
駆動ローラ88aがともに円弧面部76eを外れて平面
部76fと係合するようになり、平面部76fが上側の
駆動ローラ88aに乗った状態でマガジン76が矢印Z
の方向に降下する。下側にあった駆動ローラ88bは円
運動の上昇過程にあり、切り欠き76gの直下にきてい
る。(B)に示されるように、駆動ローラ88aが平面
部76fと係合しつつマガジン76が降下し続け、下側
にあった駆動ローラ88bは切り欠き76gを通り抜け
て下から二段目のリブ76dの円弧面部76eに係合し
始める。すると、この駆動ローラ88bがマガジン76
を支えるようになり、円弧での支持によりマガジン76
の降下運動は停止する。そこで(C)に示されるように
、最初にマガジン76を支えていた駆動ローラ88aが
最下段のリブ76dの平面部76fから離れていく。こ
のように、ロータリアクチュエータ87が180 度回
転する間に、マガジン76はカセット収納部76aの一
段分降下し、そしてロータリアクチュエータ87が回転
し続けていても駆動ローラ88a,88bが円弧面部7
6eと係合している間マガジン76は一時停止する。こ
のように、ロータリアクチュエータ87の回転とともに
マガジン76は降下と停止のサイクルを繰り返しながら
、段々と降下していく。なお、ロータリアクチュエータ
87の回転を逆に回転させると、マガジン76は段々と
上昇していく。
【0021】マガジン76の位置の制御のために、セン
サやスイッチが使用される。図3には、マガジン確認ス
イッチ89aと下段検出スイッチ89bが示されており
、これらのスイッチは正面壁74aの内部にあってその
動作片がマガジン76の外面と協働する。例えば、マガ
ジン確認スイッチ89aは図1の左側のガイド面76b
と協働し、このガイド面76bはマガジン76の全長に
沿って真っ直ぐに設けられているので、マガジン76が
サブフレーム74に挿入されている間中オン信号を発生
する。下段検出スイッチ89bは図1及び図4に示され
るようにマガジン76の下端部に設けられた突起状検出
部76cと協働し、マガジン76を上から挿入するとき
に最下段のリブ76dの円弧面部76eが駆動ローラ8
8aに乗る直前にオン信号を発生する。検出部76cが
下段検出スイッチ89bを通り過ぎると、下段検出スイ
ッチ89bはオフになる。
【0022】さらに、図9及び図10に示されるように
、上記ウォームホイール84の支持軸85にはスイッチ
カム86が設けられ、このスイッチカム86は円板の外
周部にカム凹部86aを備えている。カム凹部86aは
図面では1個しか見えていないが、直径方向に対向した
位置に2個設けられる。スイッチカム86はロータリア
クチュエータ87と対応して配置され、すなわち一方の
カム凹部86aが一方の駆動ローラ88aの中心に対応
する位置に設けられ、他方のカム凹部86aが他方の駆
動ローラ88bの中心に対応する位置に設けられる。ス
イッチカム86の下方にはマガジン76の位置検出スイ
ッチ89cが設けられる。位置検出スイッチ89cはス
イッチカム86の外周部に接触するように配置され、い
ずれかのカム凹部86aに係合する毎にオン信号を発生
する。従って、図示しない制御装置では、下段検出スイ
ッチ89bのオン信号により、マガジン76の最下段の
カセット収納部76aがプレイヤー部72と対面する位
置に来たことを検出し、それから、位置検出スイッチ8
9cのオン信号がある毎にカウントアップし、マガジン
76の下から何段目のカセット収納部76aがプレイヤ
ー部72と対面する位置に来たことを検出する。
【0023】カセット収納部76aがプレイヤー部72
と対面する位置においては、駆動ローラ88a,88b
の一方がリブ76dの円弧面部76eに係合している。 上記したように、この状態では、各組の駆動ローラ88
aの中心、または駆動ローラ88bの中心がリブ76d
の円弧面部76eの中心からずれていても、円弧での支
持によりマガジン76の高さは一定である。従って、位
置検出スイッチ89cの所望のオン信号があったときに
マガジン駆動モータ81を停止してロータリアクチュエ
ータ87を停止させると、そのときにロータリアクチュ
エータ87の停止位置に多少誤差があっても、マガジン
76は確実に所定の高さの位置で停止する。従って、マ
ガジン76の位置決めのために、複雑な機構や制御を設
ける必要がなくなる。
【0024】図3及び図4を参照すると、マガジン76
の各カセット収納部76aは水平な仕切り壁(底板)7
6pにより形成されている。各仕切り壁76pの中心部
にはカセット挿入方向(X)に延びる突起段部76qが
形成され、その両側の側端部近くに長溝76rが形成さ
れている。突起段部76qの先端部を分離するように、
切り欠き76sが仕切り壁76pの先端部に設けられる
。この切り欠き76sに臨んで、突起段部76qの両側
に先端に向かって低下する斜面76t(図4、C)が設
けられる。さらに、マガジン76は直方体の四隅に支柱
(図4のハッチング)を立て、それに仕切り壁76pを
段々に設けた構造であり、上下に隣接する仕切り壁76
pの間は支柱を除くと前後左右に開口している。
【0025】図4及び図5に示されるように、マガジン
76の各カセット収納部76aにはスライダ90が配置
されている。スライダ90は図1にも示されている。ス
ライダ90は仕切り壁76pの表面の突起段部76q等
をガイドとしてカセット挿入方向に移動可能である。ス
ライダ90は両側に突出する耳部90aを有し、耳部9
0aは仕切り壁76pよりも外側に突出し、マガジン7
6の外形輪郭よりも外側に突出してカセット押し出しモ
ータ82に駆動される後述手段と係合する。耳部90a
の途中から後向きに弾性的な爪90xが設けられ、爪9
0xはスライダ90が後端側の位置に来たときにマガジ
ン76の後端部の位置決め穴76xに弾性的に嵌まり、
スライダ90を所定の後端位置で保持する。スライダ9
0の先端側には、カセット押し出しピン90bと、カセ
ット係止ピン90cとが設けられる。
【0026】カセット押し出しピン90bは比較的に長
く上向きに立ち、横方向に延びる第1リンク90dの一
端に取りつけられる。第1リンク90dの他端には下向
きピン90eが設けられ、これは仕切り壁76pの表面
の長溝76rに挿入される。第1リンク90dの中間部
には第2リンク90fの一端が枢着され、第2リンク9
0fの他端はスライダ90の先端部に枢着される。また
、戻しばね90gが第1リンク90dの一端部とスライ
ダ90の先端部との間に設けられる。カセットCはカセ
ット押し出しピン90bの前方に供給され、スライダ9
0が後端側の位置から先端側へ駆動されるときにカセッ
ト押し出しピン90bがカセットCの後端面を押し出す
。そのときに、第1リンク90dの下向きピン90eは
仕切り壁76pの長溝76rに沿って移動するが、下向
きピン90eが長溝76rの先端壁部に達した後もスラ
イダ90が前進せしめられ、図6に示すように、第1リ
ンク90d及び第2リンク90fが前方に大きく押し出
される。それによって、カセット押し出しピン90bの
位置は、図4(B)の状態よりも前方に大きく押し出さ
れ、カセットCは対面するプレイヤー部72に挿入され
る。
【0027】カセット係止ピン90cは図12を参照し
て説明したカセットCの下面の後端部の位置決めホール
9aと係合するように形成されている。カセット係止ピ
ン90cは比較的に短く、ばね材からなるアーム90h
によりスライダ90に支持される。アーム90hはその
一部がマガジン76の突起段部76qの斜面76tと係
合するように配置される(図4、C)。従って、スライ
ダ90が先端側の位置にあるときには、アーム90hは
斜面76tにより押し下げられ、カセット係止ピン90
cの頂部は仕切り壁76pよりも低い位置に下がる。こ
のとき、カセット係止ピン90cがカセットCの位置決
めホール9aから抜け、カセットCを仕切り壁76pに
沿って移動せしめ、上記したようにカセットCをカセッ
ト押し出しピン90bで押し出すことができる。
【0028】カセットCをマガジン76に挿入する場合
には、スライダ90を上記先端側の位置からわずかに後
退させ、図4(D)に示されるように、カセット係止ピ
ン90cを斜面76tの途中の位置にしておく。このと
き、カセット係止ピン90cは仕切り壁76pの先端部
の切り欠き76s内に位置し、アーム90hは上から押
されると下方に撓むことができる。カセット係止ピン9
0cの頂部にはテーパーや丸みが付けられている。そこ
で、カセットCがマガジン76内に押し込まれると、カ
セットCの下面後端部がカセット係止ピン90cの頂部
を下に押して通り、位置止めホール9aがカセット係止
ピン90cの位置に達する。するとアーム90hは弾性
的に上方に復元し、カセット係止ピン90cが位置決め
ホール9aに入る。続けてカセットCをマガジン76内
に押し込み、それから駆動手段によりスライダ90を後
端側の位置に駆動すると、もはやアーム90hは仕切り
壁76pの表面があるので切り欠き76sにあったとき
のように下に撓むことはなく、カセット係止ピン90c
はカセットCを確実に引き込むことができる。
【0029】図2及び図3に示されるように、スライダ
90の駆動手段であるグリッパ91がサブフレーム74
の側壁74bのわずかに内寄りの位置に配置される。こ
のグリッパ91はマガジン76の側部に突出するスライ
ダ90の耳部90aに係合し、上記したカセット押し出
しモータ82により駆動される。カセット押し出しモー
タ82とグリッパ91との間の伝動機構が図2、図3及
び図11に示される。まず図2を参照すると、カセット
押し出しモータ82は正面壁74aに対して直角に配置
され、その出力軸はギヤボックス82aを介してウォー
ム92に連結される。ウォーム92は正面壁74aの穴
を通ってサブフレーム74の内部へ延び、ウォームホイ
ール93に噛合する(図2では、ウォーム92はウォー
ムホイール93の下側にある)。ウォームホイール93
は連結軸94に取りつけられ(図3)、連結軸94は正
面壁74aの内面に沿って両側壁74bに向かって延び
、両端部に歯車95が取りつけられている(図2)。
【0030】図11は側壁74bに沿って設けられた歯
車95以降の構成を示している。歯車95には歯車95
a,95bが続き、最後の歯車95bには旋回レバー9
6が一体的に回転可能に取りつけられている。一方、グ
リッパ91は側壁74bに取りつけたガイドロッド97
に沿って移動可能な摺動部材97aに取りつけられる。 旋回レバー96は、歯車95bに固定されるほぼ円板状
(又は円弧状)の本体部分と、その上方に延びるアーム
部分96aとからなり、アーム部分96aに設けた長穴
が摺動部材97aのピン97bに係合する。従って、グ
リッパ91はカセット押し出しモータ82からこの伝動
機構を介して駆動され、カセットCの挿入及び排出方向
に移動可能である。
【0031】図2及び図3に示されるように、上方(又
は下方)から見ると、グリッパ91は水平に内部側に延
びる一対のアーム91aからなる。一対のアーム91a
の間の間隔はスライダ90の耳部90aの幅よりもわず
かに大きい。従って、マガジン76の所望のカセット収
納部76aが所望のプレイヤー部72と対面する位置に
おいて、スライダ90の耳部90aがグリッパ91の各
対のアーム91aの間に緩く挟まれ、グリッパ91を前
後方向(カセットCの挿入及び排出方向)に駆動するこ
とによりスライダ90を前後方向に移動させる。また、
マガジン76を上下運動させると、スライダ90の耳部
90aが各グリッパ91の一対のアーム91aの間を通
過することができる。
【0032】さらに、図7及び図11に示されるように
、サブフレーム74の側壁74bには円弧状のスロット
74pが設けられ、旋回レバー96の上方アーム部分9
6aに設けた外向きピン96bがこのスロット74pに
通されている。側壁74bの外面にはスロット74pの
両端部にスイッチ98a,98bが設けられ、外向きピ
ン96bがスイッチ98a,98bのいずれかを押すこ
とによりグリッパ91が(すなわちスライダ90が)後
端位置または先端位置に達したことを検出する。さらに
、旋回レバー96の円弧状本体部分にはスリット96c
が設けられており、旋回レバー96を挟むように配置さ
れる発光素子と受光素子とからなるフォトカプラ99が
スリット96cの有無を検出する。また、カセット詰ま
り検出用の穴74qがサブフレーム74の両側壁74b
の中間壁74cに近い位置に設けられる。好ましくは、
側壁74bのいずれかに発光素子と受光素子を取りつけ
、カセット詰まり検出用の穴74qに光を通すことによ
りカセットの詰まりを検出する。
【0033】図11において、(A)はグリッパ91が
後端位置にあるところを示し、(B)はグリッパ91が
先端位置にあるところを示す。(D)はグリッパ91が
(B)の先端位置からわずかに後に戻された位置にある
ところを示し、このときにスリット96cがフォトカプ
ラ99の位置に来る。カセット押し出しモータ82にお
いては、グリッパ91が(A)の位置にあるときに所望
のカセットCをプレイヤー部72に供給する指令がある
と、同モータ82が回転し、グリッパ91を(B)の位
置へもたらし、それによって図5及び図6に示されるよ
うにスライダ90が前進し、カセット係止ピン90cが
下がり、カセット押し出しピン90bがカセットCの後
端面を押し出す。そこで、スロット74pの先端側のス
イッチ98bが押されると、同モータ82を逆方向に回
転させ、グリッパ91を後退させ、(D)の位置でフォ
トカプラ99がスリット96cを検出することにより同
モータ82を停止させる。従って、カセットCをプレイ
ヤー部72に供給した後ではグリッパ91は(D)の位
置で待機する(なお、マガジン76が上下運動するとき
には一旦後端位置に戻される)。(D)の位置は、後で
カセットCがプレイヤー部72からマガジン76に戻さ
れるときにカセットCを受け取る位置であり、上記した
ようにカセット係止ピン90cが斜面76tの途中の位
置にあって、マガジン76がカセットCを受け取るとき
に、スライダ90のカセット係止ピン90cがカセット
Cと接触して下方に撓み且つ復元してカセットCの位置
決めホール9aを係止する。スライダ90の耳部90a
は各グリッパ91の一対のアーム91aの間に緩く挟ま
れているのでスライダ90は停止しているグリッパ91
に対してわずかに前後方向に移動でき、よってカセット
Cがスライダ90のカセット係止ピン90cと接触した
ときにスライダ90がわずかに移動できる。この構成に
より、カセット係止ピン90cを斜面76tの途中の位
置で待機させてその頭部を比較的に低くしておいて、最
初にカセットCの下面がスライダ90のカセット係止ピ
ン90cに接触しつつ通過するのを容易にし、それから
スライダ90がわずかに後退することによってカセット
係止ピン90cが斜面76tから外れて上方へ復元し、
確実にカセットCを係止するようにすることができる。 そして、プレイヤー部72のマガジン排出動作に関連し
て、マガジン駆動モータ82を駆動することによりカセ
ットCをマガジン76内に引き込む。
【0034】次に、図13から図17を参照して、この
ようなオートチェンジャ装置のプレイヤー部72に適用
可能なDAT カセットデッキについて説明する。図1
3はDATカセットデッキのローディング機構を示す平
面図、図15は正面図である。図17はこのローディン
グ機構の下方先端側に配置される書き込み及び再生用の
磁気ヘッド10を示し、磁気ヘッド10は傾斜した回転
ドラム12に取りつけられる。公知のように、DAT 
カセットデッキに挿入されたDAT カセットCの磁気
テープTは図17に簡単に示した数個のガイド13a及
びキャプスタン13bを通って回転ドラム12に通され
、磁気ヘッド10により斜め走査される。オートチェン
ジャ装置に対しては、磁気ヘッド10や回転ドラム12
の構成よりもローディング機構の方が関連が深い。
【0035】図13から図15を参照すると、デッキの
シャーシは上板16及び側部板18を含み、これらの上
板16及び側部板18で形成される囲いの中にエレベー
タホルダ20が配置される。エレベータホルダ20は先
端及び後端が開放した箱状に形成され、カセットCはそ
の中に挿入される。図14及び図15に示されるように
、エレベータホルダ20の底板には、2条の平行突起2
2及び上向き突起24が形成されている。これらの平行
突起22及び上向き突起24は図12を参照して説明し
たカセットCの切り欠き7(溝5)及び切り欠き8と対
応する関係で形成されたものであり、カセットCを挿入
するときに、平行突起22がスライダ1の溝5に入り、
ロック爪6を押し下げる。そして、上向き突起24が切
り欠き8に入り、スライダ1の先端を押してスライダ1
を開放させる。
【0036】エレベータホルダ20の側板には3本のロ
ーラ付きピン26が外向きに横方向に延びる。一方、側
部板18には3個のL字状ガイド溝28があり、各ロー
ラ付きピン26が各ガイド溝28に係合して水平及び概
略垂直に案内される。さらに、中央のガイド溝28から
延び出した中央のローラ付きピン26には、駆動歯車3
0に取りつけた駆動レバー32の長穴32aが係合する
。 実施例においては、駆動レバー32はばね部材34を介
して駆動歯車30に連結される。駆動歯車30は図示し
ないモータに連結され、エレベータホルダ20をガイド
溝28に沿って移動させる。
【0037】図14に示されるように、後端側のガイド
溝28の付近には、カセットCのリッド2を開放するた
めのレバー29があり、このレバー29はガイド溝28
の内部に突出する爪(図示せず)を含み、カセットCが
エレベータホルダ20とともに降下するときにリッド2
と係合しつつこれを開放する。また、エレベータホルダ
20の上板の切れた部分には、カセット保持用ローラ3
6が設けられる。同ローラ36はエレベータホルダ20
の側板に枢着されたアーム38に取りつけられ、且つば
ね40によって下向きに付勢されている。同ローラ36
はカセットCの上面を下方に押圧してエレベータホルダ
20内に保持するとともに、上記したように平行突起2
2及び上向き突起24が確実に切り欠き7,8に入るよ
うにしている。
【0038】エレベータホルダ20の上面にはロックレ
バー42が枢着され、ロック解除レバー44がロックレ
バー42と係合可能にエレベータホルダ20とシャーシ
の上板16との間に設けられる。図13に示されるよう
に、ほぼ平行なガイド長穴46及びガイド長穴48がシ
ャーシの上板16に挿入方向に設けられ、ロック解除レ
バー44はガイド長穴46を通過するピン46aにより
上板16の下面側に懸架される。ガイド長穴48は傾斜
部分48aを含む。
【0039】ロックレバー42には上向きのピン45が
設けられ、この上向きのピン45はガイド長穴48から
上方に突出する。ロックレバー42はばね47により反
時計回りに(ロックレバー42に向かって)付勢される
。ロック解除レバー44は先端に下向き突起44aを有
し、この下向き突起44aは図15に示されるようにエ
レベータホルダ20の上面の先端より下向きに延び、エ
レベータホルダ20内のカセットCの先端を受ける。図
14に示されるように、ロック解除レバー44は、左側
先端部の傾斜当接面44b、右側平行当接面44c、右
側傾斜当接面44d、及び右側係止面44eを有する。
【0040】図13に示されるように、コイルばね43
がロック解除レバー44と上板16とを連結する。この
コイルばね43は反転作用を有し、ロック解除レバー4
4が図13の位置にあるときにはロック解除レバー44
を矢印Xの反対方向に付勢し、ロック解除レバー44が
図13の位置から矢印Xの方向に前進した位置にあると
きにはロック解除レバー44を矢印Xの方向に付勢する
。さらに、上板16の上面には、スイッチレバー50と
排出補助レバー52が設けられる。スイッチレバー50
は支点50aで上板16に枢着され、上板16の適切な
開口部を通って下方に延びる下向きピン50bを有する
。 この下向きピン50bはロック解除レバー44が前進す
るときに左側傾斜当接面44bと当接可能な位置で待機
している。当接があると、スイッチレバー50がスイッ
チ54をオンにし、駆動歯車30に連結されたモータを
起動するようになっている。
【0041】排出補助レバー52は上板16の先端側一
側部付近にある支点52aで上板16に枢着され、自由
端が上板16の中心部に向かって延びる。排出補助レバ
ー52はばね55(図16)により反時計回り方向に付
勢されている。ロックレバー42の上向きのピン45は
エレベータホルダ20が前進するときに排出補助レバー
52の後端側の側面に係合しつつ排出補助レバー52を
押していくが、挿入動作が進行してエレベータホルダ2
0とともに上向きのピン45が降下するときにその係合
が外れ、排出補助レバー52は図13の位置に戻る。そ
れから排出時には、上向きのピン45が上昇してきて排
出補助レバー52の先端側の側面に係合する。さらに、
排出補助レバー52は支点52aの背後側に下向き突起
52bを有し、この下向き突起52bは上板16の適切
な開口部を通って上板16の下方に延びる。
【0042】図16に示されるように、シャーシの上板
16の下方には、カセット排出レバー56,58 が設
けられている。カセット排出レバー56は排出補助レバ
ー52と同じ支点52aで枢着され、排出補助レバー5
2の下向き突起52bがカセット排出レバー56の1部
56aに反時計回り方向で当接可能になっている。カセ
ット排出レバー56はばね60で時計回り方向に付勢さ
れる。このばね60は排出補助レバー52のばね55の
ばね力よりも強く、外力がかかっていない状態では、排
出補助レバー52を図16及び図13の位置に維持せし
める。この位置から、排出補助レバー52は単独で時計
回り方向(カセットの挿入方向)に移動可能である。し
かし、カセットCの排出時には、ロックレバー42の上
向きのピン45が排出補助レバー52を押し、排出補助
レバー52はカセット排出レバー56を押しながら反時
計回り方向に回転する。
【0043】カセット排出レバー56の先端には排出ロ
ーラ62が取りつけられている。もう一方のカセット排
出レバー58は連結レバー64によりカセット排出レバ
ー56と連動するようになっており、同様に排出ローラ
66が取りつけられている。図15に示されるように、
これらの排出ローラ62,66 はエレベータホルダ2
0のカセット配置空間に位置し、カセットCを挿入する
ときにはカセットCの挿入完了位置よりも先端側の位置
で静止しているが、カセットCを排出するときに作動し
てカセットCの挿入時の先端面を押す。もともとカセッ
トCはエレベータホルダ20に保持されているのでエレ
ベータホルダ20が初期位置(図13)に戻るときに排
出位置に戻るが、排出ローラ62,66 の移動量がエ
レベータホルダ20の移動量よりも大きくなるようにし
てあるために排出ローラ62,66 がカセットCをエ
レベータホルダ20から押し出し、単にエレベータホル
ダ20によって排出される場合の位置よりもさらに外側
の位置まで排出させる。
【0044】上記構成のローディング機構の作動を要約
すると、最初にロックレバー42の上向きのピン45は
ガイド長穴48の傾斜部分48aに位置しており、且つ
ロック解除レバー44はこの上向きのピン45が右側平
行当接面44cに当接する位置にある。従って、エレベ
ータホルダ20を押しても、上向きのピン45がガイド
長穴48の傾斜部分48aで前進を阻止され、よってエ
レベータホルダ20はロックされた状態になっていて前
進することができない。
【0045】そこで、カセットCをエレベータホルダ2
0に挿入する。すると、最初はエレベータホルダ20が
ロックされた状態でカセットCのみが前進し、この相対
運動で上記したようにスライダ1を開放させる。スライ
ダ1の開放の途中で、カセットCの先端がロック解除レ
バー44の下向き突起44aに達し、ロック解除レバー
44が前進する。すると、その左側傾斜当接面44bが
スイッチレバー50を回転させてスイッチ54をオンに
し、且つロックレバー42の上向きのピン45が右側平
行当接面44cから抜けて右側傾斜当接面44dに入り
、エレベータホルダ20のロックを解除する。そこで、
モータが起動され、エレベータホルダ20がカセットC
とともに前進し、それからリッド2が開放しつつ降下し
てローディング位置へ達する。この前進動作時には、カ
セット排出レバー56,58 の排出ローラ62,66
 はカセットCと接触しない位置で待機している。
【0046】カセットCの排出時には、エジェクト信号
によりモータが挿入時とは逆方向に起動する。するとエ
レベータホルダ20がカセットCとともに上昇し、ロッ
クレバー42の上向きのピン45がロック解除レバー4
4の右側係止面44e及び排出補助レバー52の先端側
の側面に係合し、そしてエレベータホルダ20が排出方
向に移動する。排出補助レバー52はエレベータホルダ
20と連動し、カセット排出レバー56,58 を排出
方向に大きく作動させる。その途中で、カセット排出レ
バー56,58 の排出ローラ62,66 がカセット
Cに追いつき、カセットCを大きく押し出す。エレベー
タホルダ20は遅れて初期位置に戻り、最後に全ての部
材が初期位置に戻る。
【0047】このように、挿入時にはロック解除レバー
44がスイッチ54をオンにし且つロックを解除するよ
うにカセットCを所定のストロークだけエレベータホル
ダ20の内部へ押し込むことが必要であり、オートチェ
ンジャ装置がない場合にはモータが作動するまで人の手
で押し込んでいた。上記構成のオートチェンジャ装置で
は、スライダ90の第1リンク90dに設けたカセット
押し出しピン90bが前方に大きく押し出されるように
なっており、それによって、カセットCはロック解除レ
バー44を作動させるのに必要なストロークだけ前進で
きる。
【0048】さらに、排出時には、カセットCが排出ロ
ーラ62,66 に押され、カセットCの後端面(排出
方向の先端面)がエレベータホルダ20の後端よりも外
側まで大きく突出するようになっており、それによって
、図11(C)に示されるように先端側の位置よりもわ
ずかに引っ込んだ位置で待機しているスライダ90に到
達できる。そこでカセット係止ピン90cがカセットC
の下面の位置決めホール9aと係合でき、スライダ90
の後退運動によってマガジン76のカセット収納部76
aに確実に収納される。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
マガジンを移動させるためのロータリアクチュエータが
マガジンに設けたアクチュエータ係合リブと直交する方
向の回転軸線を有する回転部材とこの回転部材に直径方
向で対向して配置される少なくとも2個の駆動部材を含
み、アクチュエータ係合リブがその終端部に円弧面部を
含み、該回転部材が回転するときに該少なくとも2個の
駆動部材の一方がある段の該アクチュエータ係合リブに
係合してマガジンを支えている間に、他方の駆動部材が
その段のアクチュエータ係合リブの円弧面部の先を回り
込んで隣接する段のアクチュエータ係合リブに係合する
構成にしたので、停止時の回転位置のバラツキ等の変動
要因があってもマガジンを正確な位置で停止させること
ができ、且つマガジンの正確な停止を複雑な制御に頼る
ことなく安価な機械的に構成によって達成することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ロータリアクチュエータがマガジンの下方部分
を駆動するところを示す図である。
【図2】サブフレームの平面図である。
【図3】図2のサブフレームとマガジンの斜視図である
【図4】マガジンのカセット収納部を示す図であり、(
A)はカセット収納部の平面図、(B)はカセット収納
部に配置されるスライダの平面図、(C)はカセット収
納部の突起段部に設けられた斜面を示す側面図、(D)
はカセット収納時の位置関係を示す側面図である。
【図5】スライダが前端位置にあるときのマガジンを示
す斜視図である。
【図6】スライダが先端側の位置にきた状態を示す図で
ある。
【図7】実施例の側面図である。
【図8】ロータリアクチュエータが回転した場合を示す
図であり、(A)は90度回転したときを示す図、(B
)は150 度回転したときを示す図、(C)は180
 度回転したときを示す図である。
【図9】図7のサブフレームの正面図であり、(A)は
2つのモータを取りつけたところを示し、(B)は一方
のモータを取り外したところを示す図である。
【図10】ロータリアクチュエータの支持軸構造を示す
図である。
【図11】スライダの駆動手段を示す図であり、(A)
はグリッパが後端側の位置にあるところを示す図、(B
)はグリッパが先端側の位置にあるところを示す図、(
C)はグリッパが先端側の位置よりもわずかに後退した
位置にあるところを示す図である。
【図12】DATカセットを示す図であり、(A)は平
面図、(B)は底面図、(C)は正面図である。
【図13】プレイヤー部のローディング機構を示す平面
図である。
【図14】エレベータホルダと関連部材を示す斜視図で
ある。
【図15】図13の正面図である。
【図16】ローディング機構のカセット排出レバーを示
す図である。
【図17】回転ドラムに取りつけられた磁気ヘッドを示
す図である。
【符号の説明】
1…スライダ 2…リッド 9a…位置決めホール 20…エレベータホルダ 70…フレーム 72…プレイヤー部 74…サブフレーム 76…マガジン 76a…カセット収納部 76d…リブ 76e…円弧面部 80…マガジン駆動手段 81…マガジン駆動モータ 82…カセット押し出しモータ 87…ロータリアクチュエータ 87a…円板 88a,88b…駆動ローラ 90…スライダ 90b…カセット押し出しピン 90c…カセット係止ピン 90d…第1リンク 90h…アーム 91…グリッパ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  記録内容の再生を行うことのできるプ
    レイヤー部(72)と、複数のカセット収納部(76a
    )を有するマガジン(76)と、各カセット収納部が該
    プレイヤー部と対面するように該マガジンを移動させる
    マガジン駆動用ロータリアクチュエータ(87)と、該
    ロータリアクチュエータと協働するためにマガジンの各
    カセット収納部毎に段々に設けられたアクチュエータ係
    合リブ(76d) とからなり、該ロータリアクチュエ
    ータが該アクチュエータ係合リブと直交する方向の回転
    軸線を有する回転部材(87a) と該回転部材に直径
    方向で対向して配置される少なくとも2個の駆動部材(
    88a,88b) を含み、該アクチュエータ係合リブ
    がその終端部に円弧面部(76e) を含み、該回転部
    材(87a) が回転するときに該少なくとも2個の駆
    動部材(88a)の一方がある段の該アクチュエータ係
    合リブに係合してマガジンを支えている間に、他方の駆
    動部材(88b) がその段のアクチュエータ係合リブ
    の円弧面部の先を回り込んで隣接する段のアクチュエー
    タ係合リブに係合するようにしたオートチェンジャ装置
  2. 【請求項2】  該駆動部材が駆動ローラ(88a,8
    8b) からなり、2個1組の駆動ローラ(88a,8
    8b) が該回転部材に直径方向で対向して配置される
    請求項1に記載のオートチェンジャ装置。
  3. 【請求項3】  該回転部材(87a) と一体的に回
    転可能にカム(86)が設けられ、該カムがスイッチ(
    89c) と協働してマガジンの位置を検出するように
    した請求項1に記載のオートチェンジャ装置。
JP3052651A 1991-03-18 1991-03-18 オートチェンジャ装置 Withdrawn JPH04286757A (ja)

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JP3052651A Withdrawn JPH04286757A (ja) 1991-03-18 1991-03-18 オートチェンジャ装置

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