JPH04115342U - オートチエンジヤ装置 - Google Patents

オートチエンジヤ装置

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JPH04115342U
JPH04115342U JP1568691U JP1568691U JPH04115342U JP H04115342 U JPH04115342 U JP H04115342U JP 1568691 U JP1568691 U JP 1568691U JP 1568691 U JP1568691 U JP 1568691U JP H04115342 U JPH04115342 U JP H04115342U
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cassette
magazine
player
slider
lever
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JP1568691U
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Inventor
剛 平野
桂介 村元
Original Assignee
富士通テン株式会社
株式会社村元工作所
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 マガジンを設けることによって記憶容量を大
きく且つ複数のプレイヤー部を設けることによって全体
的な機能を向上させることができるオートチェンジャ装
置を提供することを目的とする。 【構成】 フレーム(70)と、該フレームに設けられ且
つ複数の磁気テープカセット収納部を有するマガジン
(76)を移動可能に案内するガイド手段(78)と、該フ
レームに設けられ且つ少なくとも磁気テープの記録内容
の再生を行うことのできる複数のプレイヤー部(72)
と、該フレームに設けられ且つ磁気テープカセットを複
数のプレイヤー部に供給するためのマガジン駆動手段
(80)とを備え、該ガイド手段(78)が、単一のマガジ
ンが全てのプレイヤー部に磁気テープカセットを供給可
能なように貫通して設けられる構成とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は複数のプレイヤー部と磁気テープカセットのマガジンとを含むオート チェンジャ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近、磁気テープカセットを利用したDAT(ディジタルオーディオテープレ コーダ)が注目されている。DATは音楽の分野で発達したが、小型で記憶容量 が大きいために、今日まで情報機器等のバックアップ記憶装置としての応用が有 力視されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
DATは記憶容量が大きいが、大型の情報機器で使用する場合にはさらに記憶 容量を大きくすることが望まれる。この要求の達成のために、複数の磁気テープ カセットを収納可能なマガジンを設け、このマガジンの中から所望の磁気テープ カセットを選んで記録内容の書き込みや再生を行うようにしたオートチェンジャ 装置を開発することが行われている。しかし、従来のオートチェンジャ装置は、 マガジン1個に対してプレイヤー1台を組み込むのが普通である。このような従 来のオートチェンジャ装置では、マガジンには複数の磁気テープカセットが設置 されていても、プレイヤー1台では複数の磁気テープカセットに同時にアクセス できないので、装置の多機能化や転送レイトの向上を図る上では限界があった。
【0004】 本考案の目的はマガジンを設けることによって記憶容量を大きくし且つ複数の プレイヤー部を設けることによって全体的な機能を向上させることができるオー トチェンジャ装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案によるオートチェンジャ装置は、フレームと、該フレームに設けられ且 つ複数の磁気テープカセット収納部を有するマガジンを移動可能に案内するガイ ド手段と、該フレームに設けられ且つ少なくとも磁気テープの記録内容の再生を 行うことのできる複数のプレイヤー部と、該フレームに設けられ且つ磁気テープ カセットを複数のプレイヤー部に供給するためのマガジン駆動手段とを備え、該 ガイド手段が、単一のマガジンが全てのプレイヤー部に磁気テープカセットを供 給可能なように貫通して設けられていることを特徴とするものである。
【0006】
【作用】
上記構成においては、複数のプレイヤー部が設けられ、そして単一のマガジン が全てのプレイヤー部に磁気テープカセットを供給可能である。すなわち、例え ば2個のプレイヤー部が上下関係で設けられている場合、マガジンは上段のプレ イヤー部に対して上下動することによって上段のプレイヤー部に全ての磁気テー プカセットを供給可能であり、さらにこのマガジンは上段のプレイヤー部を貫通 して(通り抜けて)下段のプレイヤー部に向かって移動し、下段のプレイヤー部 に対して上下動することによって下段のプレイヤー部に全ての磁気テープカセッ トを供給可能である。このようにして、単一のマガジンが全てのプレイヤー部に 磁気テープカセットを供給可能であり、記憶容量が大きく且つ高い機能をもった オートチェンジャ装置を得ることができる。
【0007】
【実施例】
以下本考案を実施例に基づいて説明する。 最初に図12を参照してDATカセットCについて説明する。DATカセットC (以後、単にカセットと呼ぶ)の形体は標準化されており、通常は開放部がない 閉鎖構造になっている。カセットCの上面側には透明な保護板があり、内部の磁 気テープTやハブSが透明な保護板を通して見える。カセットCはオートチェン ジャ装置のプレイヤー部に矢印Xの方向に挿入されるようになっている。カセッ トCの下面側にはスライダ1があり、カセットCの先端側(以後、カセットばか りでなく、装置についても、矢印Xの向いた方を先端側と呼ぶ)にはリッド2が ある。カセットCをオートチェンジャ装置のプレイヤー部に挿入するときにスラ イダ1のみを停止させておくと、スライダ1はカセットCの本体に対して矢印X と反対方向に移動し、カセットC内のテープTを露出せしめるとともに、スライ ダ1の穴3がハブSと一致するようになる。リッド2は点4においてカセットC の本体に枢着され、スライダ1を開いた後でカセットCの上面側に向かって90度 回転でき、カセットCの先端側を開放するようになっている。
【0008】 さらに、スライダ1のいたずら開放防止とスライダ1の自動開閉のために、ス ライダ1の先端から矢印Xと平行な方向に2個の溝5があり、溝5の両端部近く にはそれぞれ開口部5a,5bがある。カセットCの本体にはばねによって付勢 されたロック爪6が設けられ、溝5の両端部の開口部5a,5bのいずれかに突 出係合する。図12(B)においては、ロック爪6は後端側の開口部5bと係合し ており、スライダ1を移動させることができない。スライダ1を開放するために は、ロック爪6をカセットCの本体内に押し下げつつスライダ1を移動させるこ とが必要である。そして、スライダ1が移動して開放位置になると、ロック爪6 が先端側の開口部5aと係合し、スライダ1は開放状態でロックされる。
【0009】 また、リッド2の下部にはスライダ1の溝5と対応する位置に切り欠き7及び スライダ1の開放のための切り欠き8がある。従って、カセットCを図12(C) の状態で紙面の裏から表の方向(矢印Xの挿入方向)にプレイヤー部のホルダに 挿入すると、ホルダの下面に設けた突起が切り欠き7からスライダ1の溝5に入 り、ロック爪6を押し下げる。そして、別の突起が切り欠き8に入り、スライダ 1の先端に係合してスライダ1のみを停止させ、よってスライダ1を開放させる 。リッド2の開放手段は別に設けられる。
【0010】 さらに、図12(B)に示されるように、カセットCの下面の後端部には、2個 の位置決めホール9a、誤消去防止ホール9b、及び4個の識別ホール9cが設 けられる。これらの各ホールは標準化されたカセットCには普通に設けられてい る。本考案のオートチェンジャ装置では、カセットCをマガジン内で保持するた めに、この位置決めホール9aを利用している。
【0011】 図1から図3に示されるように、本考案によるオートチェンジャ装置は、フレ ーム70に上下関係で設けられた複数のプレイヤー部72からなる。実施例において は、2個の同一構造のプレイヤー部72が設けられている。各プレイヤー部72はそ れぞれのサブフレーム74に取りつけられており、各サブフレーム74にはマガジン 76を移動可能に案内するガイド手段78(図2)と、マガジン駆動手段80とが設け られている。マガジン76は矩形状の断面で垂直方向に長く形成され、上下に段々 にDATカセットCを収納する収納部76aを有する。
【0012】 図2に示されるように、各サブフレーム74bは垂直な正面壁74aと、一対の横 に長い垂直な側壁74bと、この一対の側壁74bの中間部を連結する中間壁74c とからなる。プレイヤー部72はユニットとして中間壁74cの右側に取りつけられ 、マガジン76せ中間壁74cの左側の空間に挿入される。この中間壁74cはDAT カセットCを通過せしめる開口部74dを備え、カセットCが中間壁74cの左右側 へ移動可能である。
【0013】 ガイド手段78は水平な横軸を有する4組のガイドローラからなる。正面壁74a の内面には垂直な長手方向の補助板74eが設けられ、これは対としてマガジン76 の幅と等しい間隔で設けられる。各補助板74eにガイドローラ78が設けられる( 2組)。さらに、中間壁74dにもマガジン76の幅と等しい間隔でガイドローラ78 が設けられる(2組) 。このような4組のガイドローラ78が垂直方向に何段にも整 列して設けられ、よってマガジン76を垂直方向に案内する。マガジン76の外形四 隅にはガイド面76bが設けられ、マガジン76のガイド面76bがそれぞれの組のガ イドローラ78と接触する。マガジン76の位置が図2に破線によって示されており 、マガジン76は中間壁74cに最も近接した位置(すなわちプレイヤー部72に最も 近接した位置) に配置される。図2及び図3から明らかなように、サブフレーム 74のマガジン76の配置空間には頂部壁及び底部壁はなく、マガジン76がサブフレ ーム74を上下に貫通して移動可能になっている。
【0014】 従って、図1においては、マガジン76の最下段のカセット収納部76aが上段の サブフレーム74のプレイヤー部72と同じレベルの位置になっているが、マガジン 76を降下させることによってマガジン76の最下段のカセット収納部76aが下段の サブフレーム74のプレイヤー部72と同じレベルの位置になるようにすることがで きる。さらにマガジン76を降下させると、マガジン76の最上段のカセット収納部 76aが上段のサベフレーム74を貫通し、下段のサブフレーム74のプレイヤー部72 と同じレベルの位置になるようにすることができる。このようにして、単一のマ ガジン76が全てのプレイヤー部72に磁気テープカセットCを供給可能であり、記 憶容量が大きく且つ高い機能をもったオートチェンジャ装置を得ることができる 。特に、プレイヤー部72が1個の場合と比べて、プレイヤー部72の個数だけ転送 レートを高めることができる。
【0015】 図1に示されるように、マガジン76のカセット収納部76aは一定のピッチで設 けられている。プレイヤー部72間のピッチはカセット収納部76aのピッチの整数 倍となるようにしてある。実施例においては、プレイヤー部72間のピッチはカセ ット収納部76aのピッチの6倍にしてある。このようにして、プレイヤー部72を 所望の数だけ積み重ねていくことができる。また、マガジン駆動手段80はプレイ ヤー部72毎に設けられている。
【0016】 マガジン駆動手段80の詳細について説明する。図1から図3に示されるように 、各サブフレーム74の正面にはマガジン駆動モータ81とカセット押し出しモータ 82とが取りつけられている。図2及び図9に示されるように、マガジン駆動モー タ81は正面壁74aの外側に水平に配置され、その出力軸がギヤボックス81aを介 してウォーム83に連結される。ウォーム83の下側にはウォームホイール84があり 、ウォームホイール84の支持軸85は図2に示されるように正面壁74aを貫通して サブフレーム74の内側に延びる。図10は支持軸85に取りつけられた部材を示して いる。支持軸85の中間部には軸受85aが配置され、軸受85aより一方側に上記ウ ォームホイール84とスイッチカム86が設けられ、他方側にロータリアクチュエー タ87が設けられる。図3に示されているように、ロータリアクチュエータ87は円 板87aの外面に取りつけられた2組の駆動ローラ88a,88b(図7)からなる。
【0017】 図9(B)はカセット押し出しモータ82を取り外してマガジン駆動手段80の支 持軸80aを詳細に示した図である。この支持板80aはサブフレーム74の正面壁74 aに調節可能に取りつけられるようになっている。すなわち、支持板80aは平坦 な本体部分と、該本体部分から直角に前方に延びるフランジ部分80bと、該フラ ンジ部分80bの上端部に設けられる調節ねじ受け部分80cと、本体部分のフラン ジ部分80bとは反対側に設けられる小フランジ部分80dと、からなる。本体部分 が固定ねじ80eで正面壁74aに固定され、その際に調節ねじ80fにより支持板80 aの高さを調節可能になっている。そして、マガジン駆動手段80の全ての構成部 材がこの支持板80aに取りつけられる。すなわち、マガジン駆動モータ81を支持 したギヤボックス81aがフランジ部分80bに固定され(図3)、ウォーム83の一 端及び支持軸85の一端がフランジ部分80bと小フランジ部分80dとの間に延びる 補助板80gに回転可能に取りつけられ、支持軸85の軸受85aは支持板80aの本体 部分に取りつけられる。従って、マガジン駆動手段80をユニットとして高さを調 節することができ、これは対応するプレイヤー部72を先にサブフレーム74に取り つけた後でマガジン駆動手段80をそのプレイヤー部72に合わせて位置決めするも のである。
【0018】 図3及び図7を参照すると、ロータリアクチュエータ87の2組の駆動ローラ88 a,88bはそれぞれ近接して配置された2個ずつのローラからなるが、それぞれ 1個ずつでもよい。2個の駆動ローラ88a,88bは円板87aの軸線と平行に片持 ち支持され、且つ円板87aの直径方向に対向して配置される。一方、図4及び図 7に示されるように、マガジン76の後面側には各カセット収納部76a毎にアクチ ュエータとの係合部としてリブ76dが設けられる。リブ76dはマガジン76の後面 とほぼ平行に概略水平に延び、マガジン76の後面の中央部に位置する円弧面部76 eとそれに続く平面部76fとからなり、円弧面部76eの先には駆動ローラ88a, 88bが回り込むための切り欠き76gが形成される。駆動ローラ88a,88bは円弧 面部76e及び平面部76fに下側から係合してマガジン76を支えつつマガジン76を 駆動するようになっている。円弧面部76eは駆動ローラ88a,88bは円板87aを 中心として描く円と同じ円の輪郭で形成され、隣接する2個の駆動ローラ88a、 又は88bが同時に円弧面部76eと係合でき、且つ各対のいずれかの駆動ローラ88 a,88bが円弧面部76eを外れてもう一方の駆動ローラ88が円弧面部76eと係合 していることができる。
【0019】 図8はロータリアクチュエータ87を図7の状態から回転させていくときのマガ ジン76の位置を示した図である。図7においては、2組の駆動ローラ88a,88b が相互に垂直な位置関係にあり、上側駆動ローラ88aがマガジン76の最下段のリ ブ76dの円弧面部76eを支えている。この状態から、ロータリアクチュエータ87 を回転させていくと、上側の対の一方の駆動ローラ88aは円弧面部76eと係合し 続けるが、他方の駆動ローラ88aは円弧面部76eから外れて平面部76fに移行す る。しかし、いずれかの駆動ローラ88aが円弧面部76eと係合している限り、マ ガジン76の高さは一定である。
【0020】 図8の(A)に示されるように、ロータリアクチュエータ87をさらに回転させ ると、例えば矢印Yの方向に90度回転させるまでに、上側の対の両方の駆動ロー ラ88aがともに円弧面部76eを外れて平面部76fと係合するようになり、平面部 76fが上側の駆動ローラ88aに乗った状態でマガジン76が矢印Zの方向に降下す る。下側にあった駆動ローラ88bは円運動の上昇過程にあり、切り欠き76gの直 下にきている。(B)に示されるように、駆動ローラ88aが平面部76fと係合し つつマガジン76が降下し続け、下側にあった駆動ローラ88bは切り欠き76gを通 り抜けて下から二段目のリブ76dの円弧面部76eに係合し始める。すると、この 駆動ローラ88bがマガジン76を支えるようになり、円弧での支持によりマガジン 76の降下運動は停止する。そこで(C)に示されるように、最初にマガジン76を 支えていた駆動ローラ88aが最下段のリブ76dの平面部76fから離れていく。こ のように、ロータリアクチュエータ87が 180度回転する間に、マガジン76はカセ ット収納部76aの一段分降下し、そしてロータリアクチュエータ87が回転し続け ていても駆動ローラ88a,88bが円弧面部76eと係合している間マガジン76は一 時停止する。このように、ロータリアクチュエータ87の回転とともにマガジン76 は降下と停止のサイクルを繰り返しながら、段々と降下していく。なお、ロータ リアクチュエータ87の回転を逆に回転させると、マガジン76は段々と上昇してい く。
【0021】 マガジン76の位置の制御のために、センサやスイッチが使用される。図3には 、マガジン確認スイッチ89aと下段検出スイッチ89bが示されており、これらの スイッチは正面壁74aの内部にあってその動作片がマガジン76の外面と協働する 。例えば、マガジン確認スイッチ89aは図7の左側のガイド面76bと協働し、こ のガイド面76bはマガジン76の全長に沿って真っ直ぐに設けられているので、マ ガジン76がサブフレーム74に挿入されている間中オン信号を発生する。下段検出 スイッチ89bは図4及び図7に示されるようにマガジン76の下端部に設けられた 突起状検出部76cと協働し、マガジン76を上から挿入するときに最下段のリブ76 dの円弧面部76eが駆動ローラ88aに乗る直前にオン信号を発生する。検出部76 cが下段検出スイッチ89bを通り過ぎると、下段検出スイッチ89bはオフになる 。
【0022】 さらに、図9及び図10に示されるように、上記ウォームホイール84の支持軸85 にはスイッチカム86が設けられ、このスイッチカム86は円板の外周部にカム凹部 86aを備えている。カム凹部86aは図面では1個しか見えていないが、直径方向 に対向した位置に2個設けられる。スイッチカム86はロータリアクチュエータ87 と対応して配置され、すなわち一方のカム凹部86aが一方の駆動ローラ88aの中 心に対応する位置に設けられ、他方のカム凹部86aが他方の駆動ローラ88bの中 心に対応する位置に設けられる。スイッチ86の下方にはマガジン76の位置検出ス イッチ89cが設けられる。位置検出スイッチ89cはスイッチカム86の外周部に接 触するように配置され、いずれかのカム凹部86aに係合する毎にオン信号を発生 する。従って、図示しない制御装置では、下段検出スイッチ89bのオン信号によ り、マガジン76の最下段のカセット収納部76aがプレイヤー部72と対面する位置 に来たことを検出し、それから、位置検出スイッチ89cのオン信号がある毎にカ ウントアップし、マガジン76の下から何段目のカセット収納部76aがプレイヤー 部72と対面する位置に来たことを検出する。
【0023】 カセット収納部76aがプレイヤー部72と対面する位置においては、駆動ローラ 88a,88bの一方がリブ76dの円弧面部76eに係合している。上記したように、 この状態では、各組の駆動ローラ88aの中心、または駆動ローラ88bの中心がリ ブ76dの円弧面部76eの中心からずれていても、円弧での支持によりマガジン76 の高さは一定である。従って、位置検出スイッチ89cの所望のオン信号があった ときにマガジン駆動モータ81を停止してロータリアクチュエータ87を停止させる と、そのときにロータリアクチュエータ87の停止位置に多少誤差があっても、マ ガジン76は確実に所定の高さの位置で停止する。従って、マガジン76の位置決め のために、複雑な機構や制御を設ける必要がなくなる。
【0024】 図3及び図4を参照すると、マガジン76の各カセット収納部76aは水平な仕切 り壁(底板)76pにより形成されている。各仕切り壁76pの中心部にはカセット 挿入方向(X)に延びる突起段部76qが形成され、その両側の側端部近くに長溝 76rが形成されている。突起段部76qの先端部を分離するように、切り欠き76s が仕切り壁76pの先端部に設けられる。この切り欠き76sに臨んで、突起段部76 qの両側に先端に向かって低下するは斜面76t(図4、C)が設けられる。さら に、マガジン76は直方体の四隅に支柱(図4のハッチング)を立て、それに仕切 り壁76pを段々に設けた構造であり、上下に隣接する仕切り壁76pの間は支柱を 除くと前後左右に開口している。
【0025】 図4及び図5に示されるように、マガジン76の各カセット収納部76aにはスラ イダ90が配置されている。スライダ90は図7にも示されている。スライダ90は仕 切り壁76pの表面の突起段部76q等をガイドとしてカセット挿入方向に移動可能 である。スライダ90は両側に突出する耳部90aを有し、耳部90aは仕切り壁76p よりも外側に突出し、マガジン76の外形輪郭よりも外側に突出してカセット押し 出しモータ82に駆動される後述手段と係合する。耳部90aの途中から後向きに弾 性的な爪90xが設けられ、爪90xはスライダ90が後端側の位置に来たときにマガ ジン76の後端部の位置決め穴76xに弾性的に嵌まり、スライダ90を所定の後端位 置で保持する。スライダ90の先端側には、カセット押し出しピン90bとカセット 係止ピン90cとが設けられる。
【0026】 カセット押し出しピン90bは比較的に長く上向きに立ち、横方向に延びる第1 リンク90dの一端に取りつけられる。第1リンク90dの他端には下向きピン90e が設けられ、これは仕切り壁76pの表面の長溝76rに挿入される。第1リンク90 dの中間部には第2リンク90fの一端が枢着され、第2リンク90fの他端はスラ イダ90の先端部に枢着される。また戻しばね90gが第1リンク90dの一端部とス ライダ90の先端部との間に設けられる。カセットCはカセット押し出しピン90b の前方に供給され、スライダ90が後端側の位置から先端側へ駆動されるときにカ セット押し出しピン90bがカセットCの後端面を押し出す。そのときに、第1リ ンク90dの下向きピン90eは仕切り壁76pの長溝76rに沿って移動するが、下向 きピン90eが長溝76rの先端壁部に達した後もスライダ90が前進せしめられ、図 6に示すように、第1リンク90d及び第2リンク90fが前方に大きく押し出され る。それによって、カセット押し出しピン90bの位置は図4(B)の状態よりも 前方に大きく押し出され、カセットCは対面するプレイヤー部72に挿入される。
【0027】 カセット係止ピン90cは図12を参照して説明したカセットCの下面の後端部の 位置決めホール9aと係合するように形成されている。カセット係止ピン90cは 比較的に短く、ばね材からなるアーム90hによりスライダ90に支持される。アー ム90hはその一部がマガジン76の突起段部76qの斜面76tと係合するように配置 される(図4、C)。従って、スライダ90が先端側の位置にあるときには、アー ム90hは斜面76tにより押し下げられ、カセット係止ピン90cの頂部は仕切り壁 76pよりも低い位置に下がる。このとき、カセット係止ピン90cがカセットcの 位置決めホール9aから抜け、カセットCを仕切り壁76pに沿って移動せしめ、 上記したようにカセットCをカセット押し出しピン90bで押し出すことができる 。
【0028】 カセットCをマガジン76に挿入する場合には、スライダ90を上記先端側の位置 からわずかに後退させ、図4(D)に示されるように、カセット係止ピン90cを 斜面76tの途中の位置にしておく。このとき、カセット係止ピン90cは仕切り壁 76pの先端部の切り欠き76s内に位置し、アーム90hは上から押されると下方に 撓むことができる。カセット係止ピン90cの頂部にはテーパーや丸みが付けられ ている。そこで、カセットCがマガジン76内に押し込まれると、カセットCの下 面後端部がカセット係止ピン90cの頂部を下に押して通り、位置決めホール9a がカセット係止ピン90cの位置に達する。するとアーム90hは弾性的に上方に復 元し、カセット係止ピン90cが位置決めホール9aに入る。続けてカセットCを マガジン76内に押し込み、それから駆動手段によりスライダ90を後端側の位置に 駆動すると、もはやアーム90hは仕切り壁76pの表面があるので切り欠き76sに あったときのように下に撓むことはなく、カセット係止ピン90cはカセットCを 確実に引き込むことができる。
【0029】 図2及び図3に示されるように、スライダ90の駆動手段であるグリッパ91がサ ブフレーム74の側壁74bのわずかに内寄りの位置に配置される。このグリッパ91 はマガジン76の側部に突出するスライダ90の耳部90aに係合し、上記したカセッ ト押し出しモータ82により駆動される。カセット押し出しモータ82とグリッパ91 との間の伝動機構が図2、図3及び図11に示される。まず図2を参照すると、カ セット押し出しモータ82は正面壁74aに対して直角に配置され、その出力軸はギ ヤボックス82aを介してウォーム92に連結される。ウォーム92は正面壁74aの穴 を通ってサブフレーム74の内部へ延び、ウォームホイール93に噛合する(図2で は、ウォーム92はウォームホイール93の下側にある)。ウォームホイール93は連 結軸94に取りつけられ(図3)、連結軸94は正面壁74aの内面に沿って両側壁74 bに向かって延び、両端部に歯車95が取りつけられている(図2)。
【0030】 図11は側壁74bに沿って設けられた歯車95以降の構成を示している。歯車95に は歯車95a,95bが続き、最後の歯車95bには旋回レバー96が一体的に回転可能 に取りつけられている。一方、グリッパ91は側壁74bに取りつけたガイドロッド 97に沿って移動可能な摺動部材97aに取りつけられる。旋回レバー96は、歯車95 bに固定されるほぼ円板状(又は円弧状)の本体部分と、その上方に延びるアー ム部分96aとからなり、アーム部分96aに設けた長穴が摺動部材97aのピン97b に係合する。従って、グリッパ91はカセット押し出しモータ82からこの伝動機構 を介して駆動され、カセットCの挿入及び排出方向に移動可能である。
【0031】 図2及び図3に示されるように、上方(又は下方)から見ると、グリッパ91は 水平に内部側に延びる一対のアーム91aからなる。一対のアーム91aの間の間隔 はスライダ90の耳部90aの幅よりもわずかに大きい。従って、マガジン76の所望 のカセット収納部76aが所望のプレイヤー部72と対面する位置において、スライ ダ90の耳部90aがグリッパ91の各対のアーム91aの間に緩く挟まれ、グリッパ91 を前後方向(カセットCの挿入及び排出方向)に駆動することによりスライダ90 を前後方向に移動させる。また、マガジン76を上下運動させると、スライダ90の 耳部90aが各グリッパ91の一対のアーム91aの間を通過することができる。
【0032】 さらに、図1及び図11に示されるように、サブフレーム74の側壁74bには円弧 状のスロット74pが設けられ、旋回レバー96の上方アーム部分96aに設けた外向 きピン96bがこのスロット74pに通されている。側壁74bの外面にはスロット74 pの両端部にスイッチ98a,98bが設けられ、外向きピン96bがスイッチ98a, 98bのいずれかを押すことによりグリッパ91が(すなわちスライダ90が)後端位 置または先端位置に達したことを検出する。さらに、旋回レバー96の円弧状本体 部分にはスリット96cが設けられており、旋回レバー96を挟むように配置される 発光素子と受光素子とからなるフォトカプラ99がスリット96cの有無を検出する 。また、カセット詰まり検出用の穴74qがサブフレーム74の両側壁74bの中間壁 74cに近い位置に設けられる。好ましくは、側壁74bのいずれかに発光素子と受 光素子を取りつけ、カセット詰まり検出用の穴74qに光を通すことによりカセッ トの詰まりを検出する。
【0033】 図11において、(A)はグリッパ91が後端位置にあるところを示し、(B)は グリッパ91が先端位置にあるところを示す。(D)はグリッパ91が(B)の先端 位置からわずかに後に戻された位置にあるところを示し、このときにスリット96 cがフォトカプラ99の位置に来る。カセット押し出しモータ82においては、グリ ッパ91が(A)の位置にあるときに所望のカセットCをプレイヤー部72に供給す る指令があると、同モータ82が回転し、グリッパ91を(B)の位置へもたらし、 それによって図5及び図6に示されるようにスライダ90が前進し、カセット係止 ピン90cが下がり、カセット押し出しピン90bがカセットCの後端面を押し出す 。そこで、スロット74pの先端側のスイッチ98bが押されると、同モータ82を逆 方向に回転させ、グリッパ91を後退させ、(D)の位置でフォトカプラ99がスリ ット96cを検出することにより同モータ82を停止させる。従って、カセットCを プレイヤー部72に供給した後ではグリッパ91は(D)の位置で待機する(なお、 マガジン76が上下運動するときには一旦後端位置に戻される) 。(D)の位置は 、後でカセットCがプレイヤー部72からマガジン76に戻されるときにカセットC を受け取る位置であり、上記したようにカセット係止ピン90cが斜面76tの途中 の位置にあって、マガジン76がカセットCを受け取るときに、スライダ90のカセ ット係止ピン90cがカセットCと接触して下方に撓み且つ復元してカセットCの 位置決めホール9aを係止する。スライダ90の耳部90aは各グリッパ91の一対の アーム91aの間に緩く挟まれているのでスライダ90は停止しているグリッパ91に 対してわずかに前後方向に移動でき、よってカセットCがスライダ90のカセット 係止ピン90cと接触したときにスライダ90がわずかに移動できる。この構成によ り、カセット係止ピン90cを斜面76tの途中の位置で待機させてその頭部を比較 的に低くしておいて、最初にカセットCの下面がスライダ90のカセット係止ピン 90cに接触しつつ通過するのを容易にし、それからスライダ90がわずかに後退す ることによってカセット係止ピン90cが斜面76tから外れて上方へ復元し、確実 にカセットCを係止するようにすることができる。そして、プレイヤー部72のマ ガジン排出動作に関連して、マガジン駆動モータ82を駆動することによりカセッ トCをマガジン76内に引き込む。
【0034】 次に、図13から図17を参照して、このようなオートチェンジャ装置のプレイヤ ー部72に適用可能なDATカセットデッキについて説明する。図13はDATカセ ットデッキのローディング機構を示す平面図、図15は正面図である。図17はこの ローディング機構の下方先端側に配置される書き込み及び再生用の磁気ヘッド10 を示し、磁気ヘッド10は傾斜した回転ドラム12に取りつけられる。公知のように 、DATカセットデッキに挿入されたDATカセットCの磁気テープTは図17に 簡単に示した数個のガイド13a及びキャプスタン13bを通って回転ドラム12に通 され、磁気ヘッド10により斜めに走査される。オートチェンジャ装置に対しては 、磁気ヘッド10や回転ドラム12の構成よりもローディング機構の方が関連が深い 。
【0035】 図13から図15を参照すると、デッキのシャーシは上板16及び側部板18を含み、 これらの上板16及び側部板18で形成される囲いの中にエレベータホルダ20が配置 される。エレベータホルダ20は先端及び後端が開放した箱状に形成され、カセッ トCはその中に挿入される。図14及び図15に示されるように、エレベータホルダ 20の底板には、2条の平行突起22及び上向き突起24が形成されている。これらの 平行突起22及び上向き突起24は図12を参照して説明したカセットCの切り欠き7 (溝5)及び切り欠き8と対応する関係で形成されたものであり、カセットCを 挿入するときに、平行突起22がスライダ1の溝5に入り、ロック爪6を押し下げ る。そして、上向き突起24が切り欠き8に入り、スライダ1の先端を押してスラ イダ1を開放させる。
【0036】 エレベータホルダ20の側板には3本のローラ付きピン26が外向きに横方向に延 びる。一方、側部板18には3個のL字状ガイド溝28があり、各ローラ付きピン26 が各ガイド溝28に係合して水平及び概略垂直に案内される。さらに、中央のガイ ド溝28から延び出した中央のローラ付きピン26には、駆動歯車30に取りつけた駆 動レバー32の長穴32aが係合する。実施例においては、駆動レバー32はばね部材 34を介して駆動歯車30に連結される。駆動歯車30は図示しないモータに連結され 、エレベータホルダ20をガイド溝28に沿って移動させる。
【0037】 図14に示されるように、後端側のガイド溝28の付近には、カセットCのリッド 2を開放するためのレバー29があり、このレバー29はガイド溝28の内部に突出す る爪(図示せず)を含み、カセットCがエレベータホルダ20とともに降下すると きにリッド2と係合しつつこれを開放する。また、エレベータホルダ20の上板の 切れた部分には、カセット保持用ローラ36が設けられる。同ローラ36はエレベー タホルダ20の側板に枢着されたアーム38に取りつけられ、且つばね40によって下 向きに付勢されている。同ローラ36はカセットCの上面を下方に押圧してエレベ ータホルダ20内に保持するとともに、上記したように平行突起22及び上向き突起 24が確実に切り欠き7,8に入るようにしている。
【0038】 エレベータホルダ20の上面にはロックレバー42が枢着され、ロック解除レバー 44がロックレバー42と係合可能にエレベータホルダ20とシャーシの上板16との間 に設けられる。図13に示されるように、ほぼ平行なガイド長穴46及びガイド長穴 48がシャーシの上板16に挿入方向に設けられ、ロック解除レバー44はガイド長穴 46を通過するピン46aにより上板16の下面側に懸架される。ガイド長穴48は傾斜 部分48aを含む。
【0039】 ロックレバー42には上向きのピン45が設けられ、この上向きのピン45はガイド 長穴48から上方に突出する。ロックレバー42はばね47により反時計回りに(ロッ クレバー42に向かって) 付勢される。ロック解除レバー44は先端に下向き突起44 aを有し、この下向き突起44aは図15に示されるようにエレベータホルダ20の上 面の先端より下向きに延び、エレベータホルダ20内のカセットCの先端を受ける 。図14に示されるように、ロック解除レバー44は、左側先端部の傾斜当接面44b 、右側平行当接面44c、右側傾斜当接面44d、及び右側係止面44eを有する。
【0040】 図13に示されるように、コイルばね43がロック解除レバー44と上板16とを連結 する。このコイルばね43は反転作用を有し、ロック解除レバー44が図13の位置に あるときにはロック解除レバー44を矢印Xの反対方向に付勢し、ロック解除レバ ー44が図13の位置から矢印Xの方向に前進した位置にあるときにはロック解除レ バー44を矢印Xの方向に付勢する。さらに、上板16の上面には、スイッチレバー 50と排出補助レバー52が設けられる。スイッチレバー50は支点50aで上板16に枢 着され、上板16の適切な開口部を通って下方に延びる下向きピン50bを有する。 この下向きピン50bはロック解除レバー44が前進するときに左側傾斜当接面44b と当接可能な位置で待機している。当接があると、スイッチレバー50がスイッチ 54をオンにし、駆動歯車30に連結されたモータを起動するようになっている。
【0041】 排出補助レバー52は上板16の先端側一側部付近にある支点52aで上板16に枢着 され、自由端が上板16の中心部に向かって延びる。排出補助レバー52はばね55( 図16)により反時計回り方向に付勢されている。ロックレバー42の上向きのピン 45はエレベータホルダ20が前進するときに排出補助レバー52の後端側の側面に係 合しつつ排出補助レバー52を押していくが、挿入動作が進行してエレベータホル ダ20とともに上向きのピン45が降下するときにその係合が外れ、排出補助レバー 52は図13の位置に戻る。それから排出時には、上向きのピン45が上昇してきて排 出補助レバー52の先端側の側面に係合する。さらに、排出補助レバー52は支点52 aの背後側に下向き突起52bを有し、この下向き突起52bは上板16の適切な開口 部を通って上板16の下方に延びる。
【0042】 図16に示されるように、シャーシの上板16の下方には、カセット排出レバー56 , 58が設けられている。カセット排出レバー56は排出補助レバー52と同じ支点52 aで枢着され、排出補助レバー52の下向き突起52bがカセット排出レバー56の一 部56aに反時計回り方向で当接可能になっている。カセット排出レバー56はばね 60で時計回り方向に付勢される。このばね60は排出補助レバー52のばね55のばね 力よりも強く、外力がかかっていない状態では、排出補助レバー52を図16及び図 13の位置に維持せしめる。この位置から、排出補助レバー52は単独で時計回り方 向(カセットの挿入方向)に移動可能である。しかし、カセットCの排出時には 、ロックレバー42の上向きのピン45が排出補助レバー52を押し、排出補助レバー 52はカセット排出レバー56を押しながら反時計回り方向に回転する。
【0043】 カセット排出レバー56の先端には排出ローラ62が取りつけられている。もう一 方のカセット排出レバー58は連結レバー64によりカセット排出レバー56と連動す るようになっており、同様に排出ローラ66が取りつけられている。図15に示され るように、これらの排出ローラ62, 66はエレベータホルダ20のカセット配置空間 に位置し、カセットCを挿入するときにはカセットCの挿入完了位置よりも先端 側の位置で静止しているが、カセットCを排出するときに作動してカセットCの 挿入時の先端面を押す。もともとカセットCはエレベータホルダ20に保持されて いるのでエレベータホルダ20が初期位置(図13)に戻るときに排出位置に戻るが 、排出ローラ62, 66の移動量がエレベータホルダ20の移動量よりも大きくなるよ うにしてあるために排出ローラ62, 66がカセットCをエレベータホルダ20から押 し出し、単にエレベータホルダ20によって排出される場合の位置よりもさらに外 側の位置まで排出させる。
【0044】 上記構成のローディング機構の作動を要約すると、最初にロックレバー42の上 向きのピン45はガイド長穴48の傾斜部分48aに位置しており、且つロック解除レ バー44はこの上向きのピン45が右側平行当接面44cに当接する位置にある。従っ て、エレベータホルダ20を押しても、上向きのピン45がガイド長穴48の傾斜部分 48aで前進を阻止され、よってエレベータホルダ20はロックされた状態になって いて前進することができない。
【0045】 そこで、カセットCをエレベータホルダ20に挿入する。すると、最初はエレベ ータホルダ20がロックされた状態でカセットCのみが前進し、この相対運動で上 記したようにスライダ1を開放させる。スライダ1の開放の途中で、カセットC の先端がロック解除レバー44の下向き突起44aに達し、ロック解除レバー44が前 進する。すると、その左側傾斜当接面44bがスイッチレバー50を回転させてスイ ッチ54をオンにし、且つロックレバー42の上向きのピン45が右側平行当接面44c から抜けて右側傾斜当接面44dに入り、エレベータホルダ20のロックを解除する 。そこで、モータが起動され、エレベータホルダ20がカセットCとともに前進し 、それからリッド2が開放しつつ降下してローディング位置へ達する。この前進 動作時には、カセット排出レバー56, 58の排出ローラ62, 66はカセットCと接触 しない位置で待機している。
【0046】 カセットCの排出時には、エジェクト信号によりモータが挿入時とは逆方向に 起動する。するとエレベータホルダ20がカセットCとともに上昇し、ロックレバ ー42の上向きのピン45がロック解除レバー44の右側係止面44e及び排出補助レバ ー52の先端側の側面に係合し、そしてエレベータホルダ20が排出方向に移動する 。排出補助レバー52はエレベータホルダ20と連動し、カセット排出レバー56, 58 を排出方向に大きく作動させる。その途中で、カセット排出レバー56, 58の排出 ローラ62, 66がカセットCに追いつき、カセットCを大きく押し出す。エレベー タホルダ20は遅れて初期位置に戻り、最後に全ての部材が初期位置に戻る。
【0047】 このように、挿入時にはロック解除レバー44がスイッチ54をオンにし且つロッ クを解除するようにカセットCを所定のストロークだけエレベータホルダ20の内 部へ押し込むことが必要であり、オートチェンジャ装置がない場合にはモータが 作動するまで人の手で押し込んでいた。上記構成のオートチェンジャ装置では、 スライダ90の第1リンク90dに設けたカセット押し出しピン90bが前方に大きく 押し出されるようになっており、それによって、カセットCはロック解除レバー 44を作動させるのに必要なストロークだけ前進できる。
【0048】 さらに、排出時には、カセットCが排出ローラ62, 66に押され、カセットCの 後端面(排出方向の先端面)がエレベータホルダ20の後端よりも外側まで大きく 突出するようになっており、それによって、図11(C)に示されるように先端側 の位置よりもわずかに引っ込んだ位置で待機しているスライダ90に到達できる。 そこでカセット係止ピン90cがカセットCの下面の位置決めホール9aと係合で き、スライダ90の後退運動によってマガジン76のカセット収納部76aに確実に収 納される。
【0049】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案によれば、フレームと、該フレームに設けられ且 つ複数の磁気テープカセット収納部を有するマガジンを移動可能に案内するガイ ド手段と、該フレームに設けられ且つ少なくとも磁気テープの記録内容の再生を 行うことのできる複数のプレイヤー部と、該フレームに設けられ且つ磁気テープ カセットを複数のプレイヤー部に供給するためのマガジン駆動手段とを備え、該 ガイド手段が、単一のマガジンが全てのプレイヤー部に磁気テープカセットを供 給可能なように貫通して設けられる構成としたので、単一のマガジンが全てのプ レイヤー部に磁気テープカセットを供給可能であり、記憶容量が大きく且つ高い 機能をもったオートチェンジャ装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例の側面図である。
【図2】図1のサブフレームの正面図である。
【図3】図1のサブフレームとマガシンの斜視図であ
る。
【図4】マガジンのカセット収納部を示す図であり、
(A)はカセット収納部の平面図、(B)はカセット収
納部に配置されるスライダの平面図、(C)はカセット
収納部の突起段部に設けられた斜面を示す側面図、
(D)はカセット収納時の位置関係を示す側面図であ
る。
【図5】スライダが前端位置にあるときのマガジンを示
す斜視図である。
【図6】スライダが先端側の位置にきた状態を示す図で
ある。
【図7】ロータリアクチュエータがマガジンの下方部分
を駆動するところを示す図である。
【図8】ロータリアクチュエータが回転した場合を示す
図であり、(A)は90度回転したときを示す図、(B)
は 150度回転したときを示す図、(C)は 180度回転し
たときを示す図である。
【図9】図1のサブフレームの正面図であり、(A)は
2つのモーターを取りつけたところを示し、(B)は一
方のモータを取り外したところを示す図である。
【図10】ロータリアクチュエータの支持軸構造を示す図
である。
【図11】スライダの駆動手段を示す図であり、(A)は
グリッパが後端側の位置にあるところを示す図、(B)
はグリッパが先端端側の位置にあるところを示す図、
(C)はグリッパが先端側の位置よりもわずかに後退し
た位置にあるところを示す図である。
【図12】DATカセットを示す図であり、(A)は平面
図、(B)は底面図、(C)は正面図である。
【図13】プレイヤー部のローディング機構を示す平面図
である。
【図14】エレベータホルダと関連部材を示す斜視図であ
る。
【図15】図13の正面図である。
【図16】ローディング機構のカセット排出レバーを示す
図である。
【図17】回転ドラムに取りつけられた磁気ヘッドを示す
図である。
【符号の説明】
1…スライダ 2…リッド 9a…位置決めホール 20…エレベータホルダ 70…フレーム 72…プレイヤー部 74…サブフレーム 76…マガジン 76d…リブ 78…ガイド手段 80…マガジン駆動手段 81…マガジン駆動モータ 82…カセット押し出しモータ 87…ロータリアクチュエータ 88a, 88b…駆動ローラ 80a…支持板 90…スライダ 91…グリッパ

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレーム(70)と、該フレームに設けら
    れ且つ複数の磁気テープカセット収納部を有するマガジ
    ン(76)を移動可能に案内するガイド手段(78)と、該
    フレームに設けられ且つ少なくとも磁気テープの記録内
    容の再生を行うことのできる複数のプレイヤー部(72)
    と、該フレームに設けられ且つ磁気テープカセットを複
    数のプレイヤー部に供給するためのマガジン駆動手段
    (80)とを備え、該ガイド手段(78)が、単一のマガジ
    ンが全てのプレイヤー部に磁気テープカセットを供給可
    能なように貫通して設けられていることを特徴とするオ
    ートチェンジャ装置。
  2. 【請求項2】 隣接するプレイヤー部(72)間のピッチ
    が、該マガジンの該磁気テープカセット収納部(76a)
    のピッチの整数倍となるようにしたことを特徴とする請
    求項1に記載のオートチェンジャ装置。
  3. 【請求項3】 該マガジン駆動手段(80)が該プレイヤ
    ー部(76)毎に設けられることを特徴とする請求項1に
    記載のオートチェンジャ装置。
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