JPH04286752A - テープ・ローディング装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、テープ・ローディング
装置に関し、より具体的には、磁気テープを記録媒体と
するヘリカル・スキャン式磁気記録再生装置のように、
回転ドラムの周面に所定角度、磁気テープを巻き付ける
装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】ビデオ・テープ・レコーダ（ＶＴＲ）や
ディジタル・オーディオ・テープ・レコーダ（ＤＡＴ）
のようなヘリカル・スキャン式磁気記録再生装置には、
テープ・カセットの装填時に、磁気テープをテープ・カ
セットから取り出し、回転ドラムに対して、そのドラム
面に所定角度にわたり磁気テープを巻き付けるテープ・
ローディング装置が設けられている。

【０００３】例えば８ミリ方式の場合には、回転ドラム
の小径化が図られ、回転ドラムに対する磁気テープの巻
き付き角が増している。この巻き付け角は所定の一定値
である必要があり、そのため、テープ・ローディング装
置には、テープ・カセット内の磁気テープを引き出すと
共に、回転ドラムに所定角度、巻き付けた状態に保持す
るガイド・ポスト（又はガイド・ローラ）を、回転ドラ
ムに沿って案内するレール溝と、当該レール溝の終端で
当該ガイド・ポストを所定位置に保持する保持機構とが
設けられている。そして、ガイド・ポストの駆動機構と
しては、回転ドラムとほぼ同心で回転するリングに回動
自在に取り付けられたアームの先端に当該ガイド・ポス
トを連結する。当該リングの回転により、ガイド・ポス
トがレール溝に案内されて回転ドラムに沿って移動する
。

【０００４】ヘリカル・スキャン方式では、磁気テープ
を回転ドラムに対して斜めに巻き付ける必要があり、上
記ガイド・ポストを回転ドラムに沿って移動させる際に
、回転ドラムに対する高さも変更しなければならない。 ８ミリ方式では回転ドラムの半径が小さくなるので、回
転ドラムに沿った移動距離に対する回転ドラムの高さ方
向の移動距離も大きくなければならない。これを実現す
るため、従来例では、上記アームにジョイント構造を設
けたり、アームのリングへの軸支部分にスラストがたを
設け、アームをリング、即ち回転ドラムの中心軸線方向
に変位自在とした構成が提案されている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかし、アーム自体に
ジョイント構造を設ける構成では、部品点数が増し、組
み立てが困難になり、小型化が難しくなるといった欠点
がある。また、アームのリングへの軸支部分にスラスト
がたを設ける構成では、スラストがたをかなり大きめに
設定する必要があり、小型化に適さない。

【０００６】そこで本発明は、このような不都合の生じ
ないテープ・ローディング装置を提示することを目的と
する。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明に係るテープ・ロ
ーディング装置は、回転ドラムに沿って互いに反対方向
に移動する２つのガイド・ポストにより、テープ部材を
回転ドラムに所定角度巻き付けるテープ・ローディング
装置であって、一方のガイド・ポストを支持するアーム
の端部を、回転ドラムとほぼ同心で回転するリング部材
に軸支し、当該アームの端部の軸支部分を折り曲げると
共に軸支方向に所定の遊びを設けたことを特徴とする。

【０００８】

【作用】上記手段により、上記一方のガイド・ポストは
、回転ドラムの高さ方向にも移動できるようになる。 アームの軸支部分を折り曲げてあるので、軸支方向の遊
び量は従来例よりも小さくて済み、小型化できる。

【０００９】

【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。なお、先ず、８ミリ方式ＶＴＲのテープ・ローデ
ィング装置の一般的構成を説明し、その後、本発明の一
実施例の特徴部分を説明する。

【００１０】図２は、８ミリ方式ＶＴＲのテープ・ロー
ディング装置の分解斜視図を示す。１０は図示しない回
転ドラムを支持するアルミダイキャスト製のドラム・ベ
ース、１２，１４は、図示しない磁気テープをテープ・
カセットから引き出し、当該回転ドラムに所定角度にわ
たり巻き付けるためのガイド・ポストである。ドラム・
ベース１０には、磁気テープが回転ドラムに所定角度巻
き付いた状態の規定位置にガイド・ポスト１２，１４を
導くレール溝１０ａ，１０ｂ及び当該レール溝１０ａ，
１０ｂの端部でガイド・ポスト１２，１４を係止するフ
ック等の係止部材１０ｃ，１０ｄを形成してある。ガイ
ド・ポスト１４の係止部材１０ｄは、回転ドラムの周方
向に関し、ガイド・ポスト１２の係止部材１０ｃに比べ
てより深い位置に形成されている。

【００１１】１６，１８はプラスチック樹脂のモールド
成型により形成したガイド・レールであり、夫々ガイド
・ポスト１２，１４の所望の軌跡に応じた湾曲のレール
溝１６ａ，１８ａを形成してある。ガイドメレール１６
，１８は、レール溝１６ａ，１８ａがそれぞれドラム・
ベース１０のレール溝１０ａ，１０ｂに連なるように、
ドラム・ベース１０にネジ止めされる。

【００１２】８ミリ方式では、小径の回転ドラムに、大
きな巻付け角度で磁気テープを巻き付ける。従って、磁
気テープの走行路を大きく湾曲させなければならない。 それを可能にするために、８ミリ方式では更に、ガイド
・ポスト２０が設けられている。ガイド・ポスト２０は
、テープ・ローディング時にガイド・レール１８の外周
面に沿って、即ち案内されて移動する。

【００１３】ドラム・ベース１０の下には、外周に歯車
を形成した２枚のローディング・リング２２，２４を積
層配置してある。リング２２，２４の内径は一致してい
るが、外径については、リング２２よりリング２４を大
きくしてある。ドラム・ベース１０から下方向に３本の
ピン２６を突き出し、各ピン２６に、リング２２の内径
に摺接するローラ２８を回転自在に取り付け、リング２
４の内径に摺接するローラ３０を回転自在に取り付けて
ある。この構成により、リング２２，２４はドラム・ベ
ース１０の中心軸線を中心に互いに自由に回転自在であ
る。

【００１４】リング２２には、アーム３２を介してガイ
ド・ポスト１２が取り付けられ、リング２４にはアーム
３４，３６及び軸３８，４０を介して夫々ガイド・ポス
ト１４，２０が取り付けられている。リング２２とアー
ム３２、アーム３２とガイド・ポスト１２、アーム３４
と軸３８、アーム３６と軸４０、アーム３４，３６とガ
イド・ポスト１４，２０とは、互いに回転自在に装着さ
れている。また、軸３８，４０は、リング２４に開けた
細長い開口に通されて、リング２４の周方向に所定距離
移動自在に取り付けられており、共にバネ４２により反
時計方向に常時付勢されている。

【００１５】ギヤ・プレート４４には、互いに噛み合っ
た２つの歯車４６，４８を取り付けてあり、歯車４６は
リング２４の外周の歯に噛み合い、歯車４８はリング２
２の外周の歯に噛み合う。歯車４８は歯車４６より薄く
してある。ギヤ・プレート４４はリング２２，２４の回
転中心を中心に回転自在に、図示しないシャシなどの固
定部材に取り付けられており、バネ５０により時計方向
に付勢されている。なお、ギヤ・プレート４４を組み付
ける際に、歯車４８がリング２４に当たらないように、
リング２４の所定部位に歯車４８を避ける切り欠き２４
ｃを形成してある。

【００１６】ドラム・ベース１０には、取り付けビスに
より、図示しない回転ドラムが装着されるが、ドラム・
ベース１０には当該取り付けビスのための孔が開けられ
、更には、当該取り付けビスによる回転ドラムの着脱作
業のために、リング２２，２４の所定回転位相位置及び
ギヤ・プレート４４の対応位置に、ビス孔２２ａ，２２
ｂ，２４ａ，２４ｂ，４４ａを開けてある。

【００１７】図３は、図２の組み付けた状態の平面図を
示す。参考のため、ガイド・ポスト１２，１４について
、テープ・ローディング完了位置（符号１２Ａ，１４Ａ
）と、テープ・カセット未装填状態での位置（符号１２
Ｂ，１４Ｂ）を図示してある。

【００１８】ローディグ動作を簡単に説明する。図示し
ないローディング・モータによりリング２４が矢印ａに
示す反時計方向に回転する。この回転力が歯車４６，４
８を介してリング２２に伝えられ、リング２２が矢印ｂ
に示す時計方向に回転する。リング２２，２４の回転に
応じて、ガイド・ポスト１２，１４が図３に符号１２Ｂ
，１４Ｂで示す位置から、それぞれ図３に矢印ｃ，ｄで
示すように、ガイド・レール１６，１８のレール溝１６
ａ，１８ａに沿って移動し、更にドラム・ベース１０の
レール溝１０ａ，１０ｂに沿って移動する。

【００１９】図３に符号１２Ａ，１４Ａで示す位置にま
で到達すると、ガイド・ポスト１２，１４はそれぞれ係
止部材１０ｃ，１０ｄに当接する。更にリング２４が反
時計方向に回転すると、ガイド・ポスト１４が移動でき
ないので、バネ４２が引き伸ばされ、その弾性力により
ガイド・ポスト１４が係止部材１０ｄに押し付けられて
不動状態で保持される。同様に、ガイド・ポスト１２も
係止部材１０ｃにより、これ以上移動できないので、リ
ング２２の回転が阻止され、リング２４の回転力により
歯車４６，４８が回転してリング２２，２４に対してギ
ヤ・プレート４４が反時計方向に回動（公転）し、バネ
５０が引き伸ばされる。そして、バネ５０の弾性力によ
りリング２２が時計方向に付勢され、ガイド・ポスト１
２が係止部材１０ｃに押し付けられ、不動状態で保持さ
れる。

【００２０】他方、回転ドラムから磁気テープを外すア
ンローディング時には、逆のプロセスで動作し、ガイド
・ポスト１２，１４が符号１２Ａ，１４Ａで示す位置か
ら符号１２Ｂ，１４Ｂで示す位置に移動する。

【００２１】図１は、本発明の一実施例の特徴部分を示
す図であり、（Ａ）は、アーム３２を介したガイド・ポ
スト１２とリング２２との連結関係の平面図、（Ｂ）は
その側面図を示す。アーム３２の一端にガイド・ポスト
１２が回動自在に取り付けられ、アーム３２の他端は、
頭付きのピン７０により回動自在にリング２２に取り付
けられている。上述のように、アーム３２は、ローディ
ング開始時にはリング２２にほぼ平行でよいが、ローデ
ィング完了時には、リング２２に対して所定角度だけ持
ち上がっていなければならない。本実施例では以下の構
成により、これを可能にした。即ち、ローディング完了
時の当該所定角度相当の角度で、アーム３２の他端を折
り曲げ、折り曲げの中心部分にピン７０が貫通する孔を
開けた。そして更に、ピン７０の頭をリング２２の上面
から少し浮かせ、これにより、リング２２に対するアー
ム３２の軸支部分を中心に、ローディングの開始から完
了までの間にアーム３２が持ち上がれるようにした。

【００２２】図４は、ローディング開始時及び完了時の
アーム３２の位置の比較図であり、符号３２Ａはローデ
ィング開始時のアーム３２の位置を示し、符号３２Ｂは
ローディング完了時のアーム３２の位置を示す。

【００２３】本実施例のように、リング２２に固定され
るピン７０とアーム３２との嵌合部分でアーム３２を折
り曲げることにより、ピン７０の高さｈを低く抑えるこ
とができた。勿論、アーム３２の端部の折り曲げは、ア
ーム３２の最大傾斜位置でピン７０の高さｈを低くでき
るような方向で折り曲げられるのが好ましい。

【００２４】上記実施例では、ガイド・ポスト２２がロ
ーディング開始から完了までに、ホーム・ポジションか
ら上に移動していく場合を説明したが、勿論、その逆の
場合にも本発明を適用することができる。

【００２５】

【発明の効果】以上の説明から容易に理解できるように
、本発明によれば、アーム自体にジョイント構造を設け
ずに、ガイド・ポストの回転ドラムの高さ方向に移動自
在にできる。また部品点数も増えないので、安価に製造
でき、アームの軸支部分の高さも比較的低く抑えること
ができるので、小型化も図れる。

【図面の簡単な説明】

【図１】　　本発明の一実施例の特徴部分の拡大平面図
である。

【図２】　　８ミリ方式ＶＴＲのテープ・ローディング
装置の分解斜視図である。

【図３】　　図２を組み立てた状態の平面図である。

【図４】　　ローディング開始時及び完了時のアーム３
２の位置比較図である。

【符号の説明】

１０：ドラム・ベース　　１０ａ，１０ｂ：レール溝　
　１０ｃ，１０ｄ：係止部材１２，１４：ガイド・ポス
ト　　１２Ａ，１４Ａ：ローディング完了位置　　１２
Ｂ，１４Ｂ：テープ・カセット未装填状態での位置　　
１６，１８：ガイド・レール１６ａ，１８ａ：レール溝
　　２０：ガイド・ポスト　　２２，２４：ローディン
グ・リング　　２２ａ，２２ｂ，２４ａ，２４ｂ，４４
ａ：ビス孔　　２４ｃ：切り欠き　　２６：ピン　　２
８，３０：ローラ　　３２，３４，３６：アーム　　３
８，４０：軸　　４２：バネ　　４４：ギヤ・プレート
　　４６，４８：歯車　　５０：バネ７０：ピン

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　回転ドラムに沿って互いに反対方向に
   移動する２つのガイド・ポストにより、テープ部材を回
   転ドラムに所定角度巻き付けるテープ・ローディング装
   置であって、一方のガイド・ポストを支持するアームの
   端部を、回転ドラムとほぼ同心で回転するリング部材に
   軸支し、当該アームの端部の軸支部分を折り曲げると共
   に軸支方向に所定の遊びを設けたことを特徴とするテー
   プ・ローディング装置。