JPH04286018A - 磁気テープ記憶装置の高速位置付け装置 - Google Patents

磁気テープ記憶装置の高速位置付け装置

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JPH04286018A
JPH04286018A JP5093191A JP5093191A JPH04286018A JP H04286018 A JPH04286018 A JP H04286018A JP 5093191 A JP5093191 A JP 5093191A JP 5093191 A JP5093191 A JP 5093191A JP H04286018 A JPH04286018 A JP H04286018A
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tape
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敏哉 中島
Takashi Watanabe
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アクセス対象とする磁
気テープ上のデータブロックを高速テープ走行によりヘ
ッドに位置付ける磁気テープ記憶装置の高速位置付け方
式に関する。磁気テープ記憶装置では、記録されている
任意のデータブロック、またはテープマークに位置付け
る手段が幾つか用意されている。しかし、磁気テープは
その性質上、媒体の先頭から順に読み書きすることが必
要であり、媒体上の任意の位置に高速に位置付けること
が出来ない。
【0002】磁気テープ上の任意のデータブロックに位
置付けるためには、実際に媒体上のデータを読みながら
位置付ける必要があるため、通常の読み書きと同じ速度
でしか位置付け出来ない。従って、媒体上のデータが増
大すると、媒体上の最後の方にあるデータブロックに位
置付けるには膨大な時間がかかってしまう。記録密度の
向上により、1巻の媒体に書けるデータの量は今後さら
に増加していく事が予想されるため、高速な位置付けの
手段が必要である。
【0003】
【従来の技術】従来の磁気テープ記憶装置の高速位置付
け方式は、そのいずれもが媒体上の物理的な位置情報に
よって高速な位置付けを行うものである。図16は従来
方式の一例を示したもので、磁気テープの物理位置をマ
シンリール100とファイルリール102との半径の比
(Rf/Rm)から求めるものである。即ち、磁気テー
プはファイルリール100からマシンリール102側に
巻き取られる。
【0004】そこで、ファイルリール100に巻いてあ
る磁気テープの半径Rfとマシンリール102側に巻き
取られた磁気テープの半径Rmとの比を一定の範囲の整
数で表すような方程式を用いて媒体上の物理的な位置と
し、この値によって大まかな高速位置付けを行い、その
後で通常の読み取りによって正確に位置付けるものであ
る。
【0005】また図16の方式を更に精密にしたものと
して、図17に示すように磁気テープ上のデータ記録ト
ラック110に加えて制御トラック104を設けたもの
がある。この方式では磁気テープ上にデータ記録用ヘッ
ド106とは別に制御用ヘッド108を設けている。制
御用ヘッド108によって書かれる制御トラック104
には、一定距離毎に+1ずつ増加する値が書き込まれる
。また制御トラック104は通常の読み書きより高速に
読み取れるように記録周波数が変えてある。
【0006】従って、制御トラック104の情報を高速
に読み取ることにより高速な位置付けを行うものである
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の高速位置付け方式には共通の欠点がある。この欠点
は実際に媒体上のデータブロックの物理的な位置を管理
する手段が無いことである。即ち、磁気テープ上の任意
のデータブロック、或い1又は複数のデータブロックで
構成されるデータファイルの終端に付けられるテープマ
ークに位置付けるためには、データブロック或いはテー
プマークの物理位置を記憶しておく必要がある。
【0008】このようなデータブロック或いはテープマ
ークの物理位置の記憶はホストCPUの管理に頼らざる
を得ず、媒体が数10巻程度ならば良いが、数千巻、数
万巻に及ぶ現状では記憶場所の問題から実用的でない。 また磁気テープの特質上、媒体が交換可能であり、他の
CPUで書かれた媒体の物理位置を管理する手段は事実
上無く、従来の高速位置付け方式は殆ど使用されていな
いのが現状である。
【0009】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたもので、ホスト側に負担させることなく媒体
上の物理的位置の管理を適切に行って任意のデータブロ
ックへの高速位置付けを可能とする磁気テープ記憶装置
の高速位置付け方式を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理説明
図である。 [基本発明]まず本願による磁気テープ記憶装置の高速
位置付け方式の基本発明は、磁気テープ1上の位置情報
と磁気テープ1上のデータの区切り情報との対応テーブ
ル2を作成して磁気テープ1上に書込むテーブル記録手
段3を設け、このテーブル2を参照して位置付け制御す
ることを特徴とする。
【0011】ここでテーブル2は、装置のみが利用でき
る磁気テープ1のシステム領域に記録する。
【0012】[第1発明]本願の第1発明は、磁気テー
プ1上のデータブロック及びテープマーク6の論理番号
、該データブロック及びテープマーク6の磁気テープ上
の物理的な位置を示す物理番号、及び該データブロック
がテープマーク6であるか否かを示すフラグ情報を対応
づけた図1(b)のテーブル2を作成して磁気テープ1
上に書込むテーブル記録手段3を備える。
【0013】また磁気テープ1上に記録された前記テー
ブル2を装置内に読み込むテーブル読込み手段4と、任
意の論理番号に対応するデータブロック又はテープマー
ク6に位置付けする際に、テーブル読込み手段4で装置
内に読込みまれたテーブル2を参照し、論理番号、テー
プマーク6又はフラグ情報から目的のデータブロック又
はテープマーク6の磁気テープ上の物理番号を得て、目
的のデータブロック又はテープマーク6まで高速に位置
付ける高速位置付け手段5とを備える。
【0014】ここで高速位置付け手段5は、目的のデー
タブロックの手前まで高速位置付けした後に通常速度に
切換えて目的ブロックに位置付ける。
【0015】[第2発明]また本願の第2発明は、1又
は複数のデータブロックで構成される磁気テープ1上の
データファイルの終端位置を示すテープマーク7の論理
番号と、テープマーク7の磁気テープ1上の物理的な位
置を示す物理番号とを対応づけた図1(c)に示すテー
ブルを作成して磁気テープ1上に書込むテーブル記録手
段2と、磁気テープ1上に記録されたテーブル2を装置
内に読み込むテーブル読込み手段4と、任意のデータブ
ロックに位置付ける際に、テーブル読込み手段4で読込
まれたテーブル2を参照して目的データブロックに最も
近いテープマーク7の論理番号に対応する磁気テープ1
上の物理番号を得てテープマーク7に位置付けた後、通
常速度に切替えて目的のデータブロックに位置付ける高
速位置付け手段5と設けたことを特徴とする。
【0016】[第1発明及び第2発明の共通事項]ここ
で第1発明および第2発明のいずれにおいても、テーブ
ル読込み手段4は磁気テープ1のロード時にテーブル2
を装置内のメモリに読込み、またテーブル記録手段3は
磁気テープ1のアクセスに応じてメモリ上のテーブル2
を更新すると共に磁気テープ1のアンロード時にメモリ
上のテーブル2を磁気テープ1に書込むか或いはテーブ
ル2の変更点のみを追記することを特徴とする。
【0017】また第1発明及び第2発明の高速位置付け
方式に加え、更に、アンロード時にテーブル2の更新を
示す管理フラグをセットして磁気テープ1上のテーブル
2の記録領域に続くテーブル管理ブロック7の領域に記
録するフラグ記録手段と、磁気テープ1のロード時にテ
ーブル管理ブロック7の管理フラグをリセットするリセ
ット手段と、ロード時のリセット前に前記管理フラグが
セット状態にあれば前回のアンロード時に正常にテーブ
ル更新が行われたものと判断し、管理フラグがリセット
されていた際にはテーブル更新が正常に行われなかった
ものと判断するフラグ判断手段とを設けたことを特徴と
する。
【0018】
【作用】このような構成を備えた本発明の磁気テープ記
憶装置の高速位置付け方式によれば、次の作用が得られ
る。
【0019】[第1発明の作用]まず第1発明にあって
は、図1(b)に示すテーブル2を作成して磁気テープ
1に記録する。この図1(b)のテーブル2は、磁気テ
ープ1上のデータブロックの論理番号、データブロック
の磁気テープ上の物理的な位置を示す物理番号(制御ト
ラックから得られる値)、及びデータブロックがテープ
マーク6か否かをフラグ情報の対応付けを行っている。
【0020】このテーブル2を磁気テープ1を装置にロ
ードする時に、装置内のメモリに読み込み、以後、メモ
リ内に格納されたテーブル2を参照しながら動作する。 テーブル2の参照及び更新はメモリ上で行う。即ち、デ
ータブロックまたはテープマークの書き込みの命令があ
る毎にメモリ上のテーブル2を最新の情報に更新する。 磁気テープ1に対するテーブル2の更新は磁気テープ1
のアンロード時に一括して行う。
【0021】[第2発明の作用]一方、第2発明にあっ
ては、図1(c)に示すテーブルを作成して磁気テープ
に記憶する。この図1(c)のテーブル2は、1又は複
数のデータブロックで構成される磁気テープ1上のデー
タファイルの終端位置を示すテープマーク6の論理番号
と、テープマーク6の磁気テープ上の物理的な位置を示
す物理番号とを対応付けを行っている。
【0022】第2発明における任意のデータブロックの
位置付けは、第1発明のように直接できないため、目的
データブロックに最も近いテープマークの物理番号に高
速位置付けした後に通常速度に切替えてデータを読みな
がら目的ブロックに位置付ける。このため第1発明より
は効率が下がるが、テーブル2の構成が簡単であり、メ
モリ容量も節減できる。
【0023】ロード時の読込みとメモリ上でのテーブル
更新、及びアンロード時の磁気テープ1上でのテーブル
更新は第1発明と同じである。
【0024】[全体的な作用]この結果、本発明の磁気
テープ記憶装置は、データブロックの論理番号(論理ブ
ロックID)或いはテープマークの論理番号さえ与えら
れれば、自身でテーブル2を参照して物理的な位置を求
めて高速な位置付けを行う事が出来る。また磁気テープ
記憶装置で多用される「次のテープマークに位置付けよ
」という命令があるが、この命令にもテーブル2を参照
する事により、現在位置から最も近いテープマークの位
置を求め、高速な位置付けを行う事が出来る。
【0025】また、従来方式ではテープマークが磁気テ
ープ上の幾つ書かれているのか、どの位置に書かれてい
るのか知る手段がなかったため、一回の「次のテープマ
ークに位置付けよ」という命令毎に実行を行っていたが
、テープマークは通常、データファイルの区切りとして
書かれており、磁気テープ1上に複数のファイルが存在
する場合には、ファイルの検索のために「次のテープマ
ークに位置付けよ」という命令が複数回連続して発行さ
れる事が多い。
【0026】この時、複数命令の1回毎に行われるテー
プの起動、停止にかかる時間の損失がファイル検索の速
度を低下させる要因となっていた。しかし、本発明によ
れば、テーブル2を検索すれば媒体上のすべてのテープ
マークの位置を知る事が出来るので、複数の「次のテー
プマークに位置付けよ」という命令を一括して実行する
ことも可能である。
【0027】これによりテープの起動、停止にかかる時
間を最小限におさえることが出来るため、高速位置付け
と併せて用いるとファイル検索の高速を更に上げること
が可能である。また特殊なコマンドを用意して、テーブ
ルの内容をホストCPUに転送すれば、CPU側で全て
の媒体上のブロック・テープマークの位置を知ることが
できるため、更に高速な検索を行う事も可能である。
【0028】[テーブル更新フラグの作用]更に第1発
明及び第2発明のいずれについても、メモリ上のテーブ
ル2は磁気テープ1のロードからアンロードまでの間に
更新されるため、停電等の事故により正常なアンロード
が行えなかった場合、メモリ上のテーブルと実際に磁気
テープ1上に書かれている情報が一致しない可能性があ
る。
【0029】そこで、磁気テープ1上にテーブル2とは
別にテーブル管理ブロック7を書き込んでおく。テーブ
ル管理ブロック7には、磁気テープ1上のテーブル2を
更新した時、即ち、アンロード時にセットしたテーブル
更新フラグを記録する。またテーブル更新フラグは、磁
気テープ1のロード時にリセットする。このためロード
時にテーブル更新フラグが記録されていなかった場合、
即ちリセットされていた場合、前回のアンロード時に磁
気テープ1上のテーブルは正常に更新されていないと判
断することができ、停電事故等の発生により更新されて
いないテーブルを使用して誤った位置に位置付けること
を未然に防止できる。
【0030】尚、この場合のテーブルの復旧には、特別
なテーブル再構成支持のコマンドを用意するか、磁気テ
ープ記憶装置がロードもしくはアンロード時にテーブル
の再構成を自動的に行うようにすればよい。またテーブ
ル更新がされなかった場合、テーブル再構成処理の前に
位置付け命令を受け取った場合には、テーブルを参照せ
ずに、従来と同様データを読みながら位置付ける。
【0031】
【実施例】図2は本発明の高速位置決め方式が適用され
る磁気テープ記憶装置の一実施例を示した実施例構成図
である。図2において、本発明の磁気テープ記憶装置は
磁気テープ記憶制御装置110と磁気テープドライブ装
置112に大別される。磁気テープドライブ装置112
はドライブコントローラ132とドライブ134を備え
る。
【0032】ドライブコントローラ132は磁気テープ
記憶制御装置110からのコマンドによりドライブ13
4を操作して磁気テープに対する、ローディング、書込
み、読出し、アンローディング等の直接的な操作を行う
。このため、ドライブ134は図16に示したようにロ
ード時に、ファイルリール(送出しリール)100とマ
シンリール(巻取りリール)102を備えたカセットケ
ース内に収納された磁気テープを引き出してヘッドに接
触させる。。
【0033】ドライブ134におけるローディングされ
た磁気テープに対してはリードライト用のヘッドと、磁
気テープの物理的な位置を得るための制御トラック用の
リードライトを行うヘッドとが設けられる。このうち、
データ記録再生用のヘッドについては記録密度を高める
ためにロータリヘッドを使用している。
【0034】磁気テープ記憶制御装置110はホストコ
ンピュータより受け取ったコマンド及びデータを解析且
つ処理し、磁気テープドライブ装置112の動作を制御
し、磁気テープの位置決めした後にデータリードあるい
はデータライトを行う。この磁気テープ記憶制御装置1
10にはマイクロプロセッサ(MPU)114が設けら
れ、制御装置全体を集中的にコントロールしている。
【0035】ホストコンピュータとのやり取りはホスト
インタフェース116が行い、磁気テープドライブ装置
112とのやり取りはドライブインタフェース118が
行う。データバッファ120は磁気テープの読み書きに
伴うデータ転送の際に使用されるバッファであり、デー
タバッファ120を使用したデータ転送はDMAコント
ローラ122が直接管理する。
【0036】コントロールストレージ124はマイクロ
プロセッサ114が実行するマイクロプログラムを展開
すると共に、本発明の高速位置決め制御を含むマイクロ
プログラムの制御に必要なレジスタ、ポインタ等の一時
的な記憶領域にも使用される。更に、126はディップ
スイッチであり、工場出荷の段階で磁気テープ記憶制御
装置110のハードウェア版数を設定するために使用し
ている。
【0037】図3は図2の磁気テープ記憶装置について
、本発明の高速位置決め方式に必要な部分を取り出して
示した機能ブロック図である。図3において、まず磁気
テープドライブ装置112側にはロータリヘッドを用い
たデータ書込用のライトヘッド17、データ読出用のリ
ードヘッド18、更に磁気テープ上の物理的な位置を得
るための制御トラックに対する制御トラックライトヘッ
ド15、制御トラックリードヘッド16が設けられる。
【0038】更に、磁気テープを駆動するテープ駆動モ
ーター23に対してはテープ駆動速度を複数段階に切り
替えるための高速/低速切替スイッチ22が設けられる
。尚、ここで低速とは通常の磁気テープの書込みあるい
は読出時の走行速度を意味する。一方、磁気テープ記憶
制御装置110側にはマイクロプロセッサ14及びデー
タバッファ10が設けられる。データバッファ10には
後の説明で明らかにするように、磁気テープに記録され
ているテーブルが展開される。
【0039】また、磁気テープ記憶制御装置110側に
は物理ブロックIDジェネレータ9、論理ブロックID
レジスタ11、物理ブロックIDレジスタ12、テーブ
ル更新フラグレジスタ13、ポインタ21及びレジスタ
24が設けられる。これらのジェネレータ、レジスタ及
びポインタは図2に示したコントロールストレージ12
4を使用して実現される。
【0040】更に、ライトヘッド17及びリードヘッド
18からのデータラインにはスイッチ19,20が設け
られ、スイッチ19はホスト、データバッファ10ある
いはテーブル更新フラグレジスタ13のいずれかからの
ライトデータのライトヘッド17に対する経路を切り替
える。また、スイッチ20はリードヘッド18からのリ
ードデータのホストデータバッファ10あるいはテーブ
ル更新フラグレジスタ13に対する経路を切り替える。
【0041】図4は本発明の高速位置付け方式で使用さ
れる磁気テープのフォーマットを示した説明図である。 図4において、磁気テープ1のテープ先頭には本発明の
高速位置付け方式に使用されるテーブル2が記録され、
テーブル2に続いてテーブル更新の有無を示す管理フラ
グを記録するテーブル管理ブロック7が記録されている
【0042】このテーブル2及びテーブル管理ブロツク
7が記録された磁気テープ1の領域は、磁気テープ記憶
装置のみがアクセス可能でユーザはアクセスできないシ
ステム領域となる。テーブル管理ブロック7以降がユー
ザ領域となり、図示のようにデータブロックが順番に記
録される。
【0043】この実施例ではユーザ領域の先頭から3つ
のデータブロックで=1ファイルを構成しており、ファ
イル終端となる3番目のデータブロックの後ろにはテー
プマーク6が記録されている。このテープマーク6に続
いては=2ファイルを構成する2つのデータブロックが
記録されており、=2ファイルの終端となるデータブロ
ックの後ろには同様にテープマーク6が記録されている
【0044】更に磁気テープ1にはデータ領域と平行に
制御トラック104が記録されており、図17に示した
ように制御トラック104には一定距離毎に+1ずつ増
加する値が書き込まれ、且つ通常の読み書きより高速に
読み取れるように記録周波数を変えており、この制御ト
ラック104の情報を読み取ることにより磁気テープ1
の物理的位置を特定することができる。
【0045】図5は本願の第1発明に使用される磁気テ
ープ1の先頭に記録されるテーブル2の構成を示した説
明図である。図5において、第1発明のテーブル2にあ
っては、テープマークフラグ、データブロックの物理ブ
ロックID(物理番号)、データブロックの論理ブロッ
クID(論理番号)の3つの対応関係が記録される。
【0046】図6は図5のテーブル2の内容に対応した
磁気テープ1上の記録状態を示す。まず図5のテープマ
ークフラグについては、データファイルの終端のテープ
マークTM1,TM2,TM3については1にセットさ
れ、テープマーク以外のデータブロックについては0に
リセットされている。各データブロックの物理ブロック
IDは、制御トラック104のカウント値により決まる
IDであり、例えば最初の3つのデータブロックでなる
ファイルの物理ブロックID1,ID2,ID3の順番
に図5に示すようにテーブル2に登録されている。
【0047】この場合、各データブロックのテープマー
クフラグは第1、第2及び第3の物理ブロックID1,
2,3についてはテープマークフラグは0にリセットさ
れており、4番目のテープマークTM1の物理ブロック
ID4についてはテープマークフラグは1にセットされ
ている。このような磁気テープ1上のテープマークの有
無を示すフラグ及び各ブロックの物理ブロックIDに対
し、磁気テープ記憶制御装置上でのデータアクセスに使
用する各データブロックの論理ブロックIDの対応付け
が行われている。
【0048】再び図4を参照するに、テーブル2に続い
て設けられたテーブル管理ブロック7には、テーブル更
新の有無を示す管理フラグが記録されている。即ち、本
発明にあっては磁気テープ1を装置にロードした際に磁
気テープ1の先頭のテーブル2が読み取られて図3に示
すデータバッファ10に展開され、データバッファ10
に展開された例えば図5に示すテーブル2を使用して磁
気テープの高速位置付けが行われる。
【0049】また、新たな磁気テープ1に対する書込み
が行われた場合には、データバッファ10上のテーブル
2の更新がその都度行われる。一方、磁気テープ1をア
ンロードする際にはデータバッファ10に展開されたテ
ーブル2を磁気テープ1の先頭のテーブル2の領域に記
録することでテーブル更新を行う。
【0050】しかし、停電等より磁気テープのアンロー
ドが行われた場合には、メモリ上のテーブル2の磁気テ
ープ1に対する記録更新ができない。このアンロード時
のテーブル2の更新が正常に行われたか否かを判断する
ため、テーブル管理ブロック7に管理フラグが記録され
る。即ち、正常にテーブル2の磁気テープ1に対する記
録が行われた更新時には、テーブル管理ブロック7に管
理フラグを1にセットして書き込む。一方、ロード時に
はテーブル管理ブロック7の管理フラグを0にリセット
しておく。
【0051】このため、もし停電等によるアンロードで
テーブル2の更新ができなかった場合には、磁気テープ
1のテーブル管理ブロック7の管理フラグは0にリセッ
トされたままになり、次のロード時にテーブル管理ブロ
ック7を読んでも管理フラグは0にリセットされたまま
であることから、前回のアンロード時に磁気テープ1の
テーブル2の更新が正常に行われなかったものと判断で
きる。
【0052】磁気テープ1のテーブル管理ブロック7の
管理フラグは図3のテーブル更新フラグレジスタ13を
使用してセット、リセットが行われる。即ち、磁気テー
プのロード時にライトヘッド17により磁気テープ1の
テーブル管理ブロック7を読んでテーブルフラグ更新レ
ジスタ13に格納し、管理フラグのセット、リセット状
態をマイクロプロセッサ14に通知する。
【0053】ロード時に管理フラグが0にリセットされ
ていればマイクロプロセッサ14は前回のアンロード時
に磁気テープ1のテーブル2の更新が正常に行われなか
ったものと判断し、例えば特別なテーブルの再構成時の
コマンドを実行してテーブル再構成をロードもしくはア
ンロード時に自動的に行う。更に、このテーブル再構成
処理の前にホストコンピュータから位置付け命令を受け
取った場合には、データバッファ10に展開されている
テーブル2を使用せずにリードヘッド18で磁気テープ
1のデータを読みながら位置付けを行うようになる。
【0054】次に、図7,図8,図9,図10のフロー
チャートを参照して、図5に示したテーブル2を使用し
た本願第1発明による処理動作を説明する図7は磁気テ
ープに対するデータブロックのライト動作とテープマー
クのライト動作を示したフローチャートである。まずス
テップS1において、高速・低速切替スイッチ22を通
常速度側にセットし、ステップS2でテープ駆動モータ
ー23をスタートする。
【0055】続いてステップS3でホストコンピュータ
からのコマンドが「ライトテープマーク」か否か判別す
る。ここで図4及び図6に示したように、テープマーク
6は複数ブロックで構成されるファイルの最後に付ける
ことから、最初のコマンドは「ライトテープマーク」で
はなく、データブロックのライトコマンドであることか
らステップS4に進み、磁気テープに対するデータブロ
ックの書込みを行う。
【0056】続いてステップS5でポインタ21の示す
テーブル位置のテープマークフラグをテープマークの書
込みを行っていないことからリセットする。尚、ポイン
タ21はテープ先頭位置にくる毎に0に初期化される。 続いてステップS6で物理ブロックIDレジスタ12と
論理ブロックID11をそのときのポインタ21の示す
テーブル2の位置にコピーし、これにより図5に示す1
つのテープマークフラグ、物理ブロックID及び論理ブ
ロックIDの対応関係が登録される。
【0057】続いてステップS7で物理ブロックIDレ
ジスタ11をインクリメントし、同様にステップS8で
ポインタ21をインクリメントし、以下、ブロックデー
タのライトコマンドを受け取る毎にステップS9,ステ
ップS10を介して同様な処理を繰り返す。複数のデー
タブロックでなる最終ブロックの書込みが終了すると、
ホストコンピュータよりコマンド「ライトテープマーク
」が発行され、ステップS3がステップS11に進みテ
ープマークを磁気テープに書き込み、ステップS12で
そのときのポインタ21の示すテーブル2の位置のテー
プマークフラグを1にセットする。
【0058】以下の処理はデータブロックのライト動作
と同じである。このようなデータブロックのライト動作
あるいはテープマークのライト動作中にステップS9で
コマンドチェインが断たれたことが判別されるとステッ
プS13に進み、テープ駆動モーター23を停止する。 図8はホストコンピュータからの論理ブロックIDの指
示による高速位置付け命令の処理動作を示したフローチ
ャートである。
【0059】図8において、ホストコンピュータより高
速位置付け命令を受けると、ステップS1で高速/低速
切替スイッチ22を高速値にセットし、続いてステップ
S2で指示された論理ブロックIDが現時点の論理ブロ
ックIDレジスタ11の値に等しいか否かチェックし、
もし等しければテープ位置付けが済んでいることから一
連の処理が終了する。
【0060】ステップS2で両者の不一致が判別される
とステップS3に進み、指示された論理ブロックIDが
論理ブロックIDレジスタ11より大きいか否かチェッ
クし、小さければステップS4でテープ駆動モーター2
3を後進にしてスタートし、大きければステップS5で
テープ駆動モーター23を前進にしてスタートする。続
いてステップS6でポインタ21にホストコンピュータ
より指示された論理ブロックIDをセットし、ステップ
S7で高速走行中の制御トラックより得られる物理ブロ
ックIDがポインタ21にセットした論理ブロックID
の対応するテーブル2の物理ブロックIDより所定値i
を引いた値に等しくなるか否かチェックしている。
【0061】尚、iの値は高速から通常速度への切替時
間に基づいて決めている。ステップS7で物理ブロック
IDレジスタ12の値がポインタ21の指すテーブル位
置の物理ブロックIDから所定iを引いた値に一致した
ことが判別されると、ステップS8で高速/低速切替ス
イッチ22を通常速度側にセットし、ステップS9より
通常のテープ走行によるデータブロックの読込みを開始
する。
【0062】即ち、ステップS10でテープ上から論理
ブロックIDを読み込み、ステップS11で論理ブロッ
クIDレジスタ11に読み込んだ論理ブロックIDをセ
ットし、ステップS12で物理ブロックIDレジスタ1
2の値と論理ブロックIDレジスタ11の指示された値
が一致したときに目的とするデータブロックへの位置付
け終了を判別してステップS13でテープ駆動モーター
23を停止する。
【0063】図9はホストコンピュータより次のテープ
マークへの位置付け命令を受けた場合の処理動作を示し
たフローチャートである。図9において、まずステップ
S1で高速/低速切替スイッチ22を高速値にセットし
、ステップS2で前方または後方検索を判別する。前方
検索であればステップS3に進み、ポインタ21をイン
クリメントし、ステップS4でポインタ21の示すテー
ブル位置のテープフラグを調べる。
【0064】テープマークフラグはファイル終端でなけ
ればオフであり、ファイル終端でオンになっていること
から、ステップS4でファイル終端のテープマークフラ
グのオンを判別するとステップS5に進み、テープ駆動
モーター23を前進にしてスタートする。一方、ステッ
プS2で後方検索が判別された場合にはステップS6で
ポインタ21をデクリメントし、同様にステップS7で
ポインタの指すテーブル位置のテープマークフラグを調
べ、テープマークフラグがオンとなるポインタ21の値
が得られたときにステップS8でテープ駆動モーター2
3を後進にしてスタートする。
【0065】ステップS5またはステップS8でテープ
駆動モーター23がスタートされると、ステップS9で
物理ブロックIDレジスタ12の値とポインタ21の示
すテーブル位置の物理ブロックIDから所定値iを引い
た値が一致するまで高速走行を行い、両者が一致すると
ステップS10に進み、高速/低速切替スイッチ22を
通常速度にセットし、通常のテープ走行としてステップ
S11でデータブロックを読み込み、ステップS12で
テープ上からの論理ブロックIDを読み込み、ステップ
S13で論理ブロックIDレジスタ11に論理ブロック
IDを格納し、ステップS14で論理ブロックIDレジ
スタ11の値と指示された論理ブロックIDとが一致し
たときにステップS15でテープ駆動モーター23を停
止して位置付けを終了する。
【0066】図10はホストコンピュータより複数の「
次のテープマークへの位置付け命令」を受けた際に、複
数命令を一括して実行する処理動作を示したフローチャ
ートである。図10において、ステップS1でポインタ
21をまずレジスタ24に退避する。
【0067】次にステップS2で前方または後方検索を
チェックし、前方検索であればステップS3でポインタ
21をインクリメントし、ステップS4でポインタの示
すテーブル位置のテープマークフラグがオンとなるまで
ポインタ21のインクリメントを繰り返す。一方、後方
検索であればステップS4でポインタ21をデクリメン
トし、ステップS6でポインタの示すテーブル位置のテ
ープマークフラグがオンになるまでポインタ21のデク
リメントを繰り返す。
【0068】続いてステップS7でコマンド終結処理を
実行し、ステップS8で次のコマンドチェインの有無を
チェックする。複数の命令が連続している場合にはステ
ップS8でコマンドチェインが判別され、ステップS9
で次の命令は「次のテープマークに位置付けよ」という
命令か否かチェックし、この命令であれば再びステップ
S2に戻って同様に処理を繰り返す。
【0069】ステップS8でコマンドチェインが切れた
場合あるいはステップS9で他の命令であった場合には
ステップS10に進み、最初のポインタ21の値を退避
していたレジスタ24の値と、ステップS3またはステ
ップS5で変更されたポインタ21の値とを比較し、両
者が一致していればテープ駆動が全く行われていないこ
とからステップS14に進んで、テープ停止及びコマン
ド終結を行う。
【0070】一方、テープ走行が正常に行われていなけ
ればステップS10で両者は一致せず、このためステッ
プS11に進み、レジスタ24に退避したポインタ21
の初期値と現時点のポインタ21との値の大小関係を比
較し、ポインタ初期値が現在値より小さければステップ
S12でテープ駆動モーター23を前進にしてスタート
して、磁気テープの高速送りを開始する。
【0071】一方、ステップS11でポインタ初期値が
ポインタ現在値より大きければステップS13でテープ
駆動モーター23を後進にしてスタートすることで、同
様に後進のテープ高速送りを行う。続いて図9のステッ
プS9にジャンプし、1回の「次のテープマークへの位
置付け命令」の処理動作と同様、複数のテープマークに
基づくポインタ21の示すテーブルの物理ブロックID
から所定値iを引いた位置までテープ高速位置付けを行
い、通常読出しによる目的ブロックへの位置付けを行う
【0072】図11は本願の第2発明で使用されるテー
ブル2の構成を示した説明図である。図11において、
テーブル2には磁気テープのファイル終端を示すテープ
マークに対応した物理ブロックIDと、同じくテープマ
ークに対応した論理ブロックIDの対応関係が登録され
ている。
【0073】図12は図11のテーブル2に対応する磁
気テープ1の記録状態を示したもので、テーブル1とそ
のテーブル2及びテーブル管理ブロック7に続くユーザ
領域に複数のデータブロックでなる=1ファイル,=2
ファイル,=3ファイル,・・・が記録されており、各
ファイルの終端にはテープマークTM1,TM2,TM
3が記録されている。
【0074】図11のテーブル2にあっては、図10の
最初のテープマークTM1の物理ブロックID3と、こ
れに対応する論理ブロックID3の対応関係を登録して
いる。テープマークTM2,TM3についても同様であ
る。このように本願の第2発明では第1発明のようにテ
ーブル2上に全てのデータブロックの対応表を持たず、
テープマークだけの対応表を持たせて簡略化している。
【0075】この図11のテーブル2を使用した高速位
置付けは、目的とする移動先のデータブロックに最も近
いテープマークの物理ブロックIDをテーブル2から求
めて高速位置付けし、その後に通常走行に切り替えて実
際のデータブロックを探すことになる。このため、第1
発明に比べ効率は低くなるが、テーブル2の構成が簡単
で、装置に読み込んだ際のデータバッファ10にテーブ
ルが占める容量が大幅に節減できる。
【0076】図13,図14及び図15は図11に示し
たテープマークのテーブル2を使用した本願の第2発明
の処理動作を示したフローチャートである。まず図13
は本願の第2発明におけるブロックデータのライト、及
びファイル終端に対するテープマークのライトの処理動
作を示したフローチャートである。図13において、ま
ずステップS1で高速/低速切替スイッチ22を通常速
度にセットし、ステップS2でテープ駆動モーター23
をスタートする。
【0077】続いてステップS3で最初データブロック
のライトコマンドを判別してステップS4に進み、デー
タブロックの書込みを行う。続いてステップS5で論理
ブロックIDレジスタ11をインクリメントし、ステッ
プS6で次のコマンドの有無を判別し、コマンドがあれ
ばステップS7でデータブロックのライトコマンドかテ
ープマークのライトコマンドかを判別してステップS3
に戻り、以下テープマークのライトコマンドが得られる
まで同様の処理を繰り返す。
【0078】ステップS3でファイル終端に達してテー
プマークのライトコマンドが判別されるとステップS8
でテープマークの書込みを行い、ステップS9でこのと
きの物理ブロックIDレジスタ12と論理ブロックID
レジスタ11をポインタ21の示すテーブル位置にコピ
ーして、1つのファイルデータに関する図11に示した
テープマークの物理ブロックIDとテープマークの論理
ブロックのIDの対応表を作成する。
【0079】以下、ファイルデータを受ける毎に同様の
処理を繰り返し、ステップS6でコマンドチェインが切
れるかあるいはステップS7でデータブロックまたはテ
ープマークのライトコマンド以外のコマンドであればス
テップS11に進み、テープ駆動モーター23を停止す
る。図14は本願の第2発明において、ホストコンピュ
ータから論理ブロックIDの指示による高速位置付け命
令を受けた場合の処理動作を示したフローチャートであ
る。
【0080】図14において、まずステップS1で高速
/低速切替スイッチ22を高速値にセットし、ステップ
S2で指示された論理ブロックIDがそのときの論理ブ
ロックIDレジスタ11の値に一致するか否かチェック
し、一致すればテープ位置付けが済んでいることから一
連の処理を終了する。ステップS2で不一致が判別され
るとステップS3に進み、指示された論理ブロックID
が論理ブロックIDレジスタ11の値より大きいか否か
チェックし、ステップS4,ステップS5で指示された
論理ブロックIDよりポインタの指すテーブル位置の論
理ブロックIDが大きくなるまでポインタ21のデクリ
メントを行う。
【0081】続いてステップS6でポインタ21を1つ
インクリメントして目的ブロックの1つ手前のテープマ
ークに戻し、ステップS7でテーブル駆動モーター23
を後進にしてスタートする。一方、ステップS3で指示
された論理ブロックIDの値が論理ブロックIDレジス
タ11の値より大きければステップS8,ステップS9
の処理により指示された論理ブロックIDがポインタ2
1の示すテーブル位置の論理ブロックIDより大きくな
るまでポインタ21がインクリメントを行い、ステップ
S10で逆にポインタ21を1つデクリメントし、目的
ブロックの1つ手前のテープマークをポインタ21によ
り指示してステップS11でテープ駆動モーター23を
前進にしてスタートする。
【0082】ステップS7またはステップS11の高速
送りが開始されると、ステップS12でポインタ21に
指示された論理ブロックIDの値をセットし、ステップ
S13で制御トラックから得られる物理ブロックIDレ
ジスタ12の値がポインタ21の示すテーブル位置の物
理ブロックIDより所定値iを引いた値に一致するまで
高速送りを行う。
【0083】続いてステップS14で高速/低速切替ス
イッチ22を通常速度にセットし、以下ステップS15
〜ステップS18の処理によりテープのデータブロック
を読みながら目的とする論理ブロックIDに対する位置
付けを行い、位置付けが終了するとステップS19でテ
ープ駆動モーター23を停止する。図15は本願の第2
発明において、ホストコンピュータより「次のテープマ
ークへの位置付け」命令を受けた場合の処理動作を示し
たフローチャートである。
【0084】図15において、まずステップS1で高速
/低速切替スイッチ22を高速値にセットし、ステップ
S2で前方、後方検索を行う。前方検索であればステッ
プS3でポインタ21をインクリメントしてステップS
4でテープ駆動モーター23を前進でスタートする。後
方検索であればステップS5でポインタ21をデクリメ
ントしてステップS6でテープ駆動モーター23を後進
でスタートする。
【0085】続いてステップS7でテープ走行により制
御トラックから得られる物理ブロックIDレジスタ12
の値とポインタ21の示すテーブル位置の物理ブロック
IDから所定値iを引いた値とが一致するまで高速送り
を行い、一致するとステップS8で高速/低速切替スイ
ッチ22を通常速度にセットし、以下ステップS9〜ス
テップS12により通常走行によりデータブロックを読
みながら目的とする論理ブロックに位置付け、最終的に
ステップS13でテープ駆動モーター23を停止する。
【0086】尚、ホストコンピュータより複数の「次の
テープマークへの位置付け命令」を受けて一括して実行
する場合の処理動作は図10に示した第1発明の場合と
同じである。
【0087】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明によれば
、ホスト側の記憶負担を必要とすることなく、磁気テー
プ上の論理ブロックIDと物理ブロックIDとの対応を
得ることができ、従来、通常の読み書きと同じ速度で行
っていたデータブロックあるいはテープマークへの位置
付けを物理ブロックIDを使用することによって高速に
位置付けることができ、磁気テープ記憶装置のアクセス
性能を大幅に向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図
【図2】本発明の実施例構成図
【図3】図2における本発明の要部を機能的に示した実
施例説明図
【図4】本発明で用いる磁気テープのフォーマット説明
【図5】本願の第1発明で用いるテーブル構成図
【図6
】図5のテーブル構成に対応する磁気テープ記録内容の
説明図
【図7】第1発明のデータブロック及びテープマークの
テーブル作成を伴なうライト動作を示したフローチャー
【図8】第1発明の論理ブロックIDの指示による高速
位置付け動作を示したフローチャート
【図9】第1発明の「次のテープマークへの位置付け命
令」による動作を示したフローチャート
【図10】第1
発明の複数の「次のテープマークへの位置付け命令」に
よる動作を示したフローチャート
【図11】本願の第2
発明で用いるテーブル構成図
【図12】図11のテーブ
ル構成に対応する磁気テープ記録内容の説明図
【図13】第2発明のデータブロック及びテープマーク
のテーブル作成を伴なうライト動作を示したフローチャ
ート
【図14】第2発明の論理ブロックIDの指示による高
速位置付け動作を示したフローチャート
【図15】第1
発明の「次のテープマークへの位置付け命令」による動
作を示したフローチャート
【図16】従来方式の一例を
示した説明図
【図17】従来方式の他の例を示した説明
【符号の説明】
1:磁気テープ 2:テーブル 3:テーブル記録手段 4:テーブル読込み手段 5:高速位置付け手段 6:テープマーク(TM) 7:テーブル管理ブロック 10:データバッファ 11:論理ブロックIDレジスタ 12:物理ブロックIDレジスタ 13:テーブル更新フラグレジスタ 14:マイクロプロセッサ(MPU) 15:制御トラックライトヘッド 16:制御トラックリードヘッド 17:ライトヘッド 18:リードヘッド 19,20:スイッチ 21:ポインタ 22:高速/低速切替えススイッチ 23:テープ駆動モーター 24:レジスタ 110:磁気テープ記憶制御装置 112:磁気テープドライブ装置 116:ホストインタフェース 118:ドライブインタフェース 122:DMAコントローラ 124:コントロールストレージ 126:ディップスイッチ 128:コントロールバス 130:DMAバス 132:ドライブコントローラ 134:ドライブ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気テープ(1)上の位置情報と磁気テー
    プ(1)上のデータの区切り情報との対応テーブル(2
    )を作成して磁気テープ(1)上に書込むテーブル記録
    手段(3)を設け、前記テーブル(2)を参照して位置
    付け制御することを特徴とする磁気テープ記憶装置の高
    速位置付け方式。
  2. 【請求項2】請求項1記載の磁気テープ記憶装置の高速
    位置付け方式に於いて、前記テーブル(2)を装置のみ
    が利用できる磁気テープ(1)のシステム領域に記録す
    ることを特徴とする磁気テープ記憶装置の高速位置付け
    方式。
  3. 【請求項3】磁気テープ(1)上のデータブロック及び
    テープマーク(6)の論理番号、該データブロック及び
    テープマーク(6)の磁気テープ上の物理的な位置を示
    す物理番号、及び該データブロックがテープマーク(6
    )であるか否かを示すフラグ情報を対応づけたテーブル
    (2)を作成して磁気テープ(1)上に書込むテーブル
    記録手段(3)と;磁気テープ(1)上に記録された前
    記テーブル(2)を装置内に読み込むテーブル読込み手
    段(4)と;任意の論理番号に対応するデータブロック
    又はテープマーク(6)に位置付けする際に、前記テー
    ブル読込み手段(4)で装置内に読込みまれたテーブル
    (2)を参照し、前記論理番号、テープマーク(6)又
    はフラグ情報から目的のデータブロック又はテープマー
    ク(6)の磁気テープ上の物理番号を得て、目的のデー
    タブロック又はテープマーク(6)まで高速に位置付け
    る高速位置付け手段(5)と;を設けたことを特徴とす
    る磁気テープ記憶装置の高速位置付け方式。
  4. 【請求項4】請求項3記載の磁気テープ記憶装置の高速
    位置付け方式に於いて、前記高速位置付け手段(5)は
    、目的のデータブロックの手前まで高速位置付けした後
    に通常速度に切換えて目的ブロックに位置付けることを
    特徴とする磁気テープ記憶装置高速位置付け方式。
  5. 【請求項5】請求項3記載の磁気テープ記憶装置高速位
    置付け方式に於いて、前記テーブル読込み手段(4)は
    磁気テープ(1)のロード時に前記テーブル(2)をメ
    モリに読込み、前記テーブル記録手段(3)は磁気テー
    プ(1)のアクセスに応じてメモリ上のテーブル(2)
    を更新すると共に磁気テープ(1)のアンロード時に前
    記メモリ上のテーブル(2)を磁気テープ(1)に書込
    むか或いはテーブル(2)の変更点のみを追記すること
    を特徴とする磁気テープ記憶装置高速位置付け方式。
  6. 【請求項6】請求項3記載の磁気テープ記憶装置高速位
    置付け方式に於いて、更に、アンロード時に前記テーブ
    ル(2)の更新を示す管理フラグをセットして磁気テー
    プ(1)上のテーブル記録領域に続くテーブル管理ブロ
    ック(7)の領域に記録するフラグ記録手段と;磁気テ
    ープ(1)のロード時に前記テーブル管理ブロック(7
    )の管理フラグをリセットするリセット手段と;該リセ
    ット手段によるリセット前に前記管理フラグがセット状
    態にあれば前回のアンロード時に正常にテーブル更新が
    行われたものと判断し、管理フラグがリセットされてい
    た際にはテーブル更新が正常に行われなかったものと判
    断するフラグ判断手段と;を設けたことを特徴とする磁
    気テープ記憶装置高速位置付け方式。
  7. 【請求項7】1又は複数のデータブロックで構成される
    磁気テープ(1)上のデータファイルの終端位置を示す
    テープマーク(6)の論理番号と、該テープマーク(6
    )の磁気テープ上の物理的な位置を示す物理番号とを対
    応づけたテーブル(2)を作成して磁気テープ(1)上
    に書込むテーブル記録手段(3)と;磁気テープ(1)
    上に記録された前記テーブル(2)を装置内に読み込む
    テーブル読込み手段(4)と;任意のデータブロックに
    位置付ける際に、前記テーブル読込み手段(4)で読込
    まれたテーブル(2)を参照して目的データブロックに
    最も近いテープマーク(6)の論理番号に対応する磁気
    テープ(1)上の物理番号を得て該テープマーク(6)
    に位置付けた後、通常速度に切替えて目的のデータブロ
    ックに位置付ける高速位置付け手段(5)と;を備えた
    ことを特徴とする磁気テープ装置。
  8. 【請求項8】請求項7記載の磁気テープ記憶装置高速位
    置付け方式に於いて、前記テーブル読込み手段(4)は
    磁気テープ(1)のロード時に前記テーブル(2)をメ
    モリに読込み、前記テーブル記録手段(3)は磁気テー
    プ(1)のアクセスに応じてメモリ上のテーブル(2)
    を更新すると共に磁気テープ(1)のアンロード時に前
    記メモリ上のテーブル(2)を磁気テープ(1)に書込
    むか或いはテーブル(2)の変更点のみを追記すること
    を特徴とする磁気テープ記憶装置高速位置付け方式。
  9. 【請求項9】請求項7記載の磁気テープ記憶装置高速位
    置付け方式に於いて、更に、アンロード時に前記テーブ
    ル(2)の更新を示す管理フラグをセットして磁気テー
    プ(1)上のテーブル記録領域に続くテーブル管理ブロ
    ック(7)の領域に記録するフラグ記録手段と;磁気テ
    ープ(1)のロード時に前記テーブル管理ブロック(7
    )の管理フラグをリセットするリセット手段と;該リセ
    ット手段によるリセット前に前記管理フラグがセット状
    態にあれば前回のアンロード時に正常にテーブル更新が
    行われたものと判断し、管理フラグがリセットされてい
    た際にはテーブル更新が正常に行われなかったものと判
    断するフラグ判断手段と;を設けたことを特徴とする磁
    気テープ記憶装置高速位置付け方式。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008041178A (ja) * 2006-08-07 2008-02-21 Fujitsu Ltd 磁気テープ装置の制御装置、制御方法および制御プログラム
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