JPH04285829A - 受光装置及び該装置を有する測色装置 - Google Patents

受光装置及び該装置を有する測色装置

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JPH04285829A
JPH04285829A JP4974591A JP4974591A JPH04285829A JP H04285829 A JPH04285829 A JP H04285829A JP 4974591 A JP4974591 A JP 4974591A JP 4974591 A JP4974591 A JP 4974591A JP H04285829 A JPH04285829 A JP H04285829A
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JP
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temperature
light
spectral sensitivity
measurement
correction coefficient
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JP4974591A
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Naoya Takada
直弥 高田
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Minolta Co Ltd
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Minolta Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、測定試料からの反射光
等を検出する装置に係り、特に温度変化による受光特性
を補正する受光装置及び該受光装置を有する測色装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、主に試料の色彩を測定する装置と
しては、該試料からの反射光を分光センサで受光し光電
変換して検出する受光装置等が知られている。かかる受
光装置等においては、使用される分光センサの分光感度
が周囲温度の変化に応じて変化し、これにより受光誤差
、更には測色結果に誤差をもたらす原因となることが知
られている。
【0003】かかる温度変化の影響を除去すべく、測定
時の温度と校正時の温度とから測定データを傾斜補正す
るようにした装置が提供されている。上記装置の温度補
正方法は、測定する光の分光特性がTVのホワイト補正
等のように一定の場合には有効である。例えば、光電変
換後の出力電流をiとするとき、 i’=(k・ΔT+1)・i  …(A)とすることで
、温度補正が可能であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、測定す
る光の分光特性が色彩を測定する装置のように種々であ
る場合、上記傾斜補正の式(A)では対応することが出
来ない。例えば、分光センサの分光感度曲線が低波長側
のみ温度変化に応じて変化し、高波長側では殆ど変化が
見られないような場合、低波長側では上記傾斜補正の式
(A)が有効と考えられるが、高波長側ではi’=iの
ままであり、上記式(A)は最早成立しないこととなる
。従って、測定する試料に応じて、その都度補正係数を
変更せねばならず、測定作業の煩雑化を招く。
【0005】ところで、従来の受光装置等に用いられて
いた分光センサの内、干渉フィルタは元の温度に戻して
も分光透過率が元に戻らないという温度不可逆性のもの
しか存在していなかったが、近年、温度可逆性の干渉フ
ィルタが開発されるに至っている。
【0006】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
分光感度の補正のための基準温度における補正係数を記
憶しておき、測定時における分光センサの分光感度曲線
を上記基準温度における分光感度曲線に合わせ込むよう
にして、受光誤差ないしは測色誤差を低減する受光装置
及び測色装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、測定試料から
の光を検出する光検出手段と、分光感度の温度補正のた
めの基準温度における補正係数を記憶する第1の記憶手
段と、該基準温度を記憶する第2の記憶手段と、周囲温
度を測定する温度測定手段と、該温度測定手段によって
検出された温度と上記基準温度との差を計算する計算手
段と、該記憶手段に記憶されている補正係数を上記計算
手段により求められた温度差から上記光検出手段の分光
感度曲線を上記基準温度における分光感度曲線に合わせ
込むべく補正する演算手段とを備えたものである。
【0008】また、上記補正係数は、予め定められた色
空間で複数の基準試料を上記光検出手段の上記基準温度
における分光感度で測定した測定値と、任意の温度にお
ける分光感度で測定した測定値との色差の和が最小とな
るようにして求めたものであることが好ましい(請求項
2)。この場合、上記色差の和が最小となるようにして
求められた補正係数を複数個求め、それらの平均又は最
小2乗法を用いて最終的な補正係数とするのが好ましい
(請求項3)。
【0009】また、上記光検出手段は、測定試料からの
反射光並びに測定試料としての光源からの直接光を検出
するようになっていてもよいし(請求項4)、三刺激値
型の分光センサであってもよい(請求項5)。
【0010】更に、本発明は、請求項1記載の受光装置
で求めた補正後の補正係数を用いて測定試料の測定値を
基準温度における分光感度曲線で測定したと同等に換算
補正すべく測定値演算手段を備えたものである(請求項
6)。
【0011】
【作用】本発明によれば、測定試料からの光は光検出手
段で検出される。この検出出力は以下のようにして補正
される。すなわち、基準温度及び該温度における分光感
度補正用の補正係数を記憶しておき、一方、上記光検出
手段の温度測定手段によって検出された温度と上記基準
温度との差が計算され、該計算により求められた温度差
から上記補正係数が、上記光検出手段の分光感度曲線が
上記基準温度における分光感度曲線に合わせ込まれるよ
うに補正される。
【0012】請求項2記載の発明によれば、予め定めら
れた色空間で複数の基準試料が上記基準温度の下で測定
され、一方、任意の温度の下で測定され、得られた各温
度における測定値間の色差の和が最小となるようにして
補正係数が求められる。
【0013】請求項3記載の発明によれば、基準試料の
測定が上記基準温度の下で複数回実行され、それぞれに
ついて上記色差の和が最小となるようにして補正係数が
複数個求められ、それらの平均又は最小2乗法を用いて
最終的な補正係数が得られる。
【0014】請求項4記載の発明によれば、光検出手段
は測定試料からの反射光の他、測定試料としての光源か
らの直接光のいずれでも検出可能である。
【0015】請求項5記載の発明によれば、反射光検出
手段は試料、あるいは光源からの光は三刺激値型又は分
光型の分光センサによって検出される。
【0016】請求項6記載の発明によれば、基準温度と
測定時の温度との温度差によって基準温度における補正
係数が補正され、測定値は上記得られた補正後の補正係
数により、基準温度における分光感度と同一状態の下で
測定された値に換算補正される。
【0017】
【実施例】図1は測色装置の一例を示す全体構成図であ
る。この測色装置は、同図に示すように、光電変換部1
00とデータ処理部200とから構成されている。
【0018】光電変換部100において、F1〜F6は
フィルタで、F1〜F3は試料1からの反射光のみが入
射する位置あるいはそのための構成を備えて配設され、
F4〜F6は上記試料1を照射する自然光に近い発光を
行うキセノンランプ等の光源2からの光のみが入射する
位置あるいはそのための構成を備えて配設されている。 該フィルタF4〜F6は光源2からの光を受光し、光源
の分光分布等を積極的に測色する目的にも使用可能であ
る。上記フィルタF1〜F6の内、フィルタF1とF4
、フィルタF2とF5、フィルタF3とF6がそれぞれ
対応する分光感度を有するものである。P1〜P6はフ
ィルタF1〜F6に対応し、各フィルタ透過光の光強度
に比例した電流を発生する、例えばフォトダイオード等
の光電変換素子で、それぞれ対応するフィルタF1〜F
6の後面に臨むように配設されている。上記フィルタF
1〜F6及び光電変換素子P1〜P6との組み合せによ
って光検出手段が構成され、国際照明委員会(CIE)
規定の等色関数x(λ),y(λ),z(λ)に出来る
だけ近似した(ずれが小さい)分光感度特性が得られる
3個の分光センサが形成されている。また、光源2の光
自身を測定する構成としているのは、光源色の単独測定
の他、光源の発光色が試料の色彩判定等に影響を及ぼし
ているからであり、この影響分補正のための処理は公知
の方法を用いて行われる。
【0019】上記において、フィルタF1〜F6は硝子
、干渉、ラッテン及びゼラチン等を組み合わせて構成さ
れており、このフィルタF1〜F6及び半導体素子であ
る光電変換素子P1〜P6は温度特性を備えている。 従って、周囲温度により分光感度が変わることとなり、
その一例は図2に示されている。すなわち、図2は上記
フィルタF1〜F6及び光電変換素子P1〜P6による
y(λ)感度における温度特性曲線を示すものである。 図2(1)は横軸を波長とし、縦軸を百分率強度(%)
とした特性図で、Aは20℃におけるy(λ)感度を示
している。図2(2)は横軸を波長とし、縦軸を感度差
率(%)とした特性図で、5℃,35℃における感度と
20℃における感度の差を示しており、図中、破線Bは
{y(λ)5−y(λ)20}の場合、実線Cは{y(
λ)35−y(λ)20}の場合である。この温度によ
る感度差は、後述のように数学的な手法により補正され
る。
【0020】図1に戻って、温度検出回路13は上記フ
ィルタF1〜F6及び光電変換素子P1〜P6の近傍に
配設され、該フィルタF1〜F6及び光電変換素子P1
〜P6の温度を検知し、測定するものである。測定温度
は、後述のマイクロコンピュータ3に入力されるように
なされている。
【0021】光電変換回路E1〜E6は光電変換素子P
1〜P6からの各出力電流値をそれぞれ電圧に変換する
ものである。ゲートG1〜G6は所定の受光時間だけ該
光電変換回路E1〜E6からの各出力を通過させるべく
ゲート処理を施すものである。A/D変換回路AD1〜
AD6は上記ゲートG1〜G6を通過した光電変換回路
E1〜E6からの各出力電圧をデジタル値に変換するも
ので、変換されたデジタル値はマイクロコンピュータ3
に入力されるようになされている。
【0022】データ処理部200において、3は装置全
体の動作を統括的に制御するマイクロコンピュータ(以
下、CPUという)で、必要に応じて各部に制御信号を
出力するものである。なお、前述した光源2の影響を補
正すべくCPU3は、上記A/D変換回路AD1〜AD
6の出力値をそれぞれXS,YS,ZS,XR,YR,
ZRとするとき、XS/XR,YS/YR,ZS/ZR
を計算して光源光量のゆらぎをキャンセルしている。
【0023】クロック回路4はCPU3の動作のための
基準クロックパルスを出力するものである。色空間変換
・システム等プログラム格納部5はリード・オンリー・
メモリ(ROM)からなり、システム制御や色空間変換
用のプログラムを記憶しているものである。色情報等格
納部6はランダム・アクセス・メモリ(RAM)からな
り、測定データ等の色情報を記憶するものである。温度
情報等格納部7は不揮発性メモリ7からなり、後述する
補正係数や温度と測定値との間の相関値等を記憶するも
のである。9は液晶表示装置やプリンタ等からなり、測
定により得られた結果を表示するものである。キーボー
ド11は校正キー11a,テンキー11b及び測定キー
11c等を備え、本測色装置の操作を行うに必要な操作
指示及び測色に必要な各種データの入力を行うもので、
入力信号はI/Oポート10を介してCPU3に入力さ
れる。点灯回路12は上記光源2を点灯、消灯させるも
のである。なお、8は外部のコンピュータ等(不図示)
と各種データの通信を行うための外部通信部で、例えば
アスキーRS−232Cの規格に基づいて構成されてい
る。
【0024】次に、上述した温度変化に応じて変化する
分光感度の補正方法について説明する。今、周囲温度2
0℃における分光感度をx20(λ),y20(λ),
z20(λ)とし、任意の温度の時の分光感度をxt(
λ),yt(λ),zt(λ)とする。上記において、
    x20(λ)=t11xt(λ)+t12yt
(λ)+t13zt(λ)  …(1)    y20
(λ)=t21xt(λ)+t22yt(λ)+t23
zt(λ)  …(2)    z20(λ)=t31
xt(λ)+t32yt(λ)+t33zt(λ)  
…(3) が成立するような補正係数t11〜t33を仮定する。
【0025】一方、補正後の三刺激値X20,Y20,
Z20は次の式で表される。すなわち、     X20=k∫S(λ)・x20(λ)・R(λ
)dλ             …(4)    Y
20=k∫S(λ)・y20(λ)・R(λ)dλ  
           …(5)    Z20=k∫
S(λ)・z20(λ)・R(λ)dλ       
      …(6)                      但し、k
=100/∫S(λ)y(λ)dλ S(λ):光源の分光分布 R(λ):試料の分光反射率 となる。なお、光源2からの直接光を測定する際には上
記R(λ)は不要である。
【0026】上記(1)式に(4)式を代入して整理す
ると、X20=k∫S(λ)・{t11xt(λ)+t
12yt(λ)+t13zt(λ)}・R(λ)dλ =t11k∫S(λ)xt(λ)・R(λ)dλ+t1
2k∫S(λ)yt(λ)・R(λ)dλ+t13k∫
S(λ)zt(λ)・R(λ)dλすなわち、     X20=t11Xt+t12Yt+t13Zt
                         
 …(7)   同様にして、     Y20=t21Xt+t22Yt+t23Zt
                         
 …(8)    Z20=t31Xt+t32Yt+
t33Zt                    
      …(9)   上記(7)〜(9)式を行列を使ってまとめると、
【0027】
【数1】
【0028】任意の温度の下で求めた三刺激値Xt,Y
t,Ztに上記(10)式の補正を行えば、前記(1)
〜(3)式の補正を行ったことになる。すなわち、上記
任意の温度における分光感度に合わせ込めるということ
になる。
【0029】以下、上記(10)式の補正係数t11〜
t33の求め方について説明する。なお、ここでは20
℃の分光感度に合わせ込む場合について示す。
【0030】上記フィルタF1〜F3と光電変換素子P
1〜P3との構成により定まる分光感度Xt(λ),Y
t(λ),Zt(λ)の温度特性を図外の分光器で測定
する。この測定は、本測色装置の1台、1台について行
ってもよいが、複数台で測定してその平均した分光感度
を使用してもよい。ここでは、図2に示すようにx20
(λ)、y20(λ)、z20(λ)、x35(λ)、
y35(λ)、z35(λ)を使用することにする。
【0031】20℃における分光感度で、N枚の校正板
のL*,a*,b*値を計算機により求め、それぞれ(
L*c1,a*c1,b*c1),……,(L*cN,
a*cN,b*cN)とする。一方、35℃における分
光感度も、同様にL*,a*,b*値を計算機により求
め、それぞれ(L*R1,a*R1,b*R1),……
,(L*RN,a*RN,b*RN)とする。そして、
これらの間の色差ΔE*abの和が最小になるように補
正係数t11〜t33を決定する。つまり、
【0032】
【数2】
【0033】の(11)式を用いて補正係数t11〜t
33を求める。
【0034】上記補正係数t11〜t33は35℃にお
けるときの値である。これを任意の温度に対して適用す
るためには、上記(11)式で求めた補正係数t11〜
t33を以下の(12)式で変形してやればよい。
【0035】
【数3】
【0036】以上の方法より、周囲温度変化によりフィ
ルタと光電変換素子の分光感度の温度変化を一定の温度
(本実施例では、20℃)における分光感度に補正し、
常に一定の測定値を出力する測色装置を実現することが
可能となる。
【0037】上記(11)式において、L*a*b*空
間における色差ΔE*abが最小になるよう補正係数t
11〜t33を求めているが、L*a*b*空間のみに
限定されるものではない。また、20℃と35℃の2点
のみに限定されるものではなく、3点以上の温度で測定
し、平均処理や最小2乗法等の手法を用いて補正係数を
算出してもよい。
【0038】以下に、本測色装置の全体の動作について
、図3〜図5のフローチャートに従って説明する。
【0039】図3は、基準温度における補正係数を求め
るフローチャートで、工場での生産工程において実行さ
れる。先ず、ステップ#1で、フィルタと光電変換素子
の分光感度の温度特性を分光器で測定し、前記(11)
式に基づいて補正係数t11〜t33を算出する(ステ
ップ#2)。そして、得られた補正係数t11〜t33
をキーボード11または外部通信部8により測色装置内
の温度情報等格納部7に入力する(ステップ#3)。こ
のようにして補正係数t11〜t33が測色装置内に取
り込まれる。
【0040】次に、図4は測色装置の校正作業のフロー
チャートを示す。この校正作業はキーボード11中の校
正キー11aを押して校正モードにすることにより実行
される。
【0041】先ず、校正のための基準試料を用意し、該
基準試料の三刺激値(X0,Y0,Z0)を上記キーボ
ード11中のテンキー11bで色情報等格納部6に入力
する(ステップ#11)。次いで、キーボード11中の
測定キー11cをオンすべく操作する(ステップ#12
)。この測定キー11cの操作により、前記ゲートG1
〜G6をオンさせ(ステップ#13)、更に光源2を発
光させる(ステップ#14)。この後、CPU3は、測
定を精度よく行うべく光源2が充分に閃光するに要する
時間を内蔵タイマにより計測し、所定時間経過後上記ゲ
ートG1〜G6をオフにする(ステップ#15,16)
。この間の測定により得られたA/D変換回路AD1〜
AD6からのデジタル出力値XS,YS,ZS,XR,
YR,ZRはCPU3内の色情報等格納部6に取り込ま
れる(ステップ#17)。そして、α=X0÷XS/X
R β=Y0÷YS/YR γ=Z0÷ZS/ZR なる計算を行って、校正常数α,β,γを求め、上記色
情報格納部6に記憶する(ステップ#18)。
【0042】続いて、図5は測定試料の測定時における
フローチャートを示す。測定作業はキーボード11中の
測定キー11cがオンされることにより開始される(ス
テップ#21)。この測定キー11cがオンされると、
上記ゲートG1〜G6がオンされ(ステップ#22)、
更に光源2を発光させる(ステップ#23)。この後、
CPU3は、測定を精度よく行うべく光源2が充分に閃
光するに要する時間を内蔵タイマにより計測し、所定時
間経過後上記ゲートG1〜G6をオフにする(ステップ
#24,25)。なお、この時、温度検知回路13で該
測定時の周囲温度が測定される。
【0043】この間の測定により得られたA/D変換回
路AD1〜AD6からのデジタル出力値XS,YS,Z
S,XR,YR,ZRはCPU3内の色情報等格納部6
に取り込まれる(ステップ#26)。そして、X=α・
XS/XR Y=β・YS/YR Z=γ・ZS/ZR なる計算を行って三刺激値X,Y,Zを求め(ステップ
#27)、引き続き、温度情報等格納部7から補正係数
t11〜t33と前記基準温度を取り出し、測定時の温
度と該基準温度との温度差を求めて、この温度差データ
を用いて補正係数t11〜t33を基準温度における分
光感度曲線に合わせ込むべく前記(12)式に基づいて
温度補正された補正係数t’11〜t’33を求め、か
つ最終的な三刺激値X’,Y’,Z’を、
【0044】
【数4】
【0045】より求める(ステップ#28)。上記(1
3)式により求められた測定値は前記表示部9に導かれ
、そのまま、あるいは所要の表示形態に変換されて表示
される(ステップ#29)。
【0046】図6は従来の測色装置で赤色試料を測定し
、L*a*b*空間にプロットした図、図7は本実施例
における温度補正が施される測色装置で同一の赤色試料
を測定し、L*a*b*空間にプロットした図である。 なお、図において、20℃における測定点を○で、5℃
における測定点を△で、35℃における測定点を□の各
マークで表している。両図より分かるように、20℃の
測定点(○マーク)に対する5℃、35℃の各測定点は
、図7の方が図6に比して極めて接近しており、周囲温
度の変化に対応する補正処理によって測定精度の大幅な
向上が見られる。
【0047】また、図8は温度補正前と温度補正後にお
ける色差ΔE*abの値を示した図表である。この図表
は測定温度15℃の場合の測定値を示し、測定試料の色
としてブラウン、シアン、……,イエローが採用されて
いる。例えば、図表中のブラウンの色については、補正
前では色差ΔE*ab=0.24であるのに対し、補正
後では色差ΔE*ab=0.05と、略1/5に低減さ
れている。なお、パープルでは補正後色差が増加してい
るが、僅かであり、多数の色において大幅に低減してい
るため、この補正方法は有効であると言える。
【0048】また、本実施例では三刺激値型の分光セン
サについて説明したが、分光型の分光センサを用いた場
合でも同様に補正できる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
測定時温度における上記光検出手段の分光感度曲線を上
記基準温度における分光感度曲線に合わせ込むべく基準
温度に対する補正係数を補正するようにしたので、測定
時の温度の如何に拘らず、常に基準温度に補正された補
正係数が得られる。
【0050】また、補正係数を、所定の色空間で複数の
基準試料を用いて得られた基準温度における分光感度で
測定した測定値と、任意の温度における分光感度で測定
した測定値との色差の和が最小となるようにして求めた
ので、より精度の高い補正係数が得られる。特に、所定
の色空間で複数の基準試料を用いているので、各色空間
に対応する好適な補正係数をより高精度で求めることが
出来る。
【0051】更に、上記色差の和が最小となるように求
められた補正係数を複数個求め、それらの平均又は最小
2乗法を用いて最終的な補正係数としたので、より高精
度が確保し得る。また、光検出手段を測定試料からの反
射光並びに測定試料としての光源からの直接光を検出す
るようにし、あるいは三刺激値型の分光センサとしたの
で、適用範囲が大幅に増大し、実用性の高い装置が提供
し得る。
【0052】更に、受光装置で求めた補正後の補正係数
を用いて測定試料の測定値を基準温度における分光感度
曲線で測定したと同等に換算補正するようにしたので、
測定時の温度に左右されない高精度の測色値を得ること
が出来、信頼性の高い装置を提供し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】  測色装置の一例を示す全体構成図である。
【図2】  周囲温度による分光感度の変化を示す図で
、図2(1)は20℃におけるy(λ)感度を、図2(
2)は5℃,35℃における感度と20℃における感度
の差を示している。
【図3】  基準温度における補正係数を求めるフロー
チャートである。
【図4】  測色装置の校正作業のフローチャートであ
る。
【図5】  測定試料の測定時におけるフローチャート
である。
【図6】  従来の測色装置で赤色試料を測定し、L*
a*b*空間にプロットした図である。
【図7】  本実施例における温度補正が施される測色
装置で同一の赤色試料を測定し、L*a*b*空間にプ
ロットした図である。
【図8】  温度補正前と温度補正後における色差ΔE
*abの値を示した図表である。
【符号の説明】
1  試料 2  光源 3  マイクロコンピュータ(CPU)4  クロック
回路 5  色空間変換・システム等プログラム格納部6  
色情報等格納部 7  温度情報等格納部 8  外部通信部 9  表示部 10  I/Oポート 11  キーボード 12  点灯回路 13  温度検知回路 F1〜F6  フィルタ P1〜P6  光電変換素子 E1〜E6  光電変換回路 G1〜G6  ゲート AD1〜AD6  A/D変換回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  測定試料からの光を検出する光検出手
    段と、分光感度の温度補正のための基準温度における補
    正係数を記憶する第1の記憶手段と、該基準温度を記憶
    する第2の記憶手段と、周囲温度を測定する温度測定手
    段と、該温度測定手段によって検出された温度と上記基
    準温度との差を計算する計算手段と、該記憶手段に記憶
    されている補正係数を上記計算手段により求められた温
    度差から上記光検出手段の分光感度曲線を上記基準温度
    における分光感度曲線に合わせ込むべく補正する演算手
    段とを備えてなる受光装置。
  2. 【請求項2】  請求項1記載の受光装置において、前
    記補正係数は予め定められた色空間における複数の基準
    試料を前記光検出手段の前記基準温度における分光感度
    で測定した測定値と、任意の温度における分光感度で測
    定した測定値との色差の和が最小となるようにして求め
    たことを特徴とする受光装置。
  3. 【請求項3】  請求項2記載の受光装置において、前
    記色差の和が最小となるようにして求められた補正係数
    を複数個求め、それらの平均又は最小2乗法を用いて最
    終的な補正係数としたことを特徴とする受光装置。
  4. 【請求項4】  前記光検出手段は、測定試料からの反
    射光並びに測定試料としての光源からの直接光を検出す
    るようになされていることを特徴とする請求項1記載の
    受光装置。
  5. 【請求項5】  前記光検出手段は、三刺激値型又は分
    光型の分光センサであることを特徴とする請求項1記載
    の受光装置。
  6. 【請求項6】  測定試料からの光を検出する光検出手
    段と、分光感度の温度補正のための基準温度における補
    正係数を記憶する第1の記憶手段と、該基準温度を記憶
    する第2の記憶手段と、測定試料測定時における周囲温
    度を測定する温度測定手段と、該温度測定手段によって
    検出された温度と上記基準温度との差を計算する計算手
    段と、該記憶手段に記憶されている補正係数を上記計算
    手段により求められた温度差から上記光検出手段の分光
    感度曲線を上記基準温度における分光感度曲線に合わせ
    込むべく補正する補正係数演算手段と、測定試料の測定
    値を上記補正係数演算手段により求められた補正後の補
    正係数を用いて補正する測定値演算手段とを備えてなる
    測色装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP0732577A2 (en) * 1995-03-13 1996-09-18 Dainichiseika Color & Chemicals Mfg. Co. Ltd. Method for determining colorimetric value
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