JPH04285323A - 自己付勢式変速機用同期装置 - Google Patents

自己付勢式変速機用同期装置

Info

Publication number
JPH04285323A
JPH04285323A JP3351596A JP35159691A JPH04285323A JP H04285323 A JPH04285323 A JP H04285323A JP 3351596 A JP3351596 A JP 3351596A JP 35159691 A JP35159691 A JP 35159691A JP H04285323 A JPH04285323 A JP H04285323A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inclined surface
force
flange
gear
shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP3351596A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3194096B2 (ja
Inventor
Joseph D Reynolds
ジョセフ ダグラス レイノルズ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eaton Corp
Original Assignee
Eaton Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Eaton Corp filed Critical Eaton Corp
Publication of JPH04285323A publication Critical patent/JPH04285323A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3194096B2 publication Critical patent/JP3194096B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D23/00Details of mechanically-actuated clutches not specific for one distinct type
    • F16D23/02Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches
    • F16D23/04Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches with an additional friction clutch
    • F16D23/06Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches with an additional friction clutch and a blocking mechanism preventing the engagement of the main clutch prior to synchronisation
    • F16D23/0606Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches with an additional friction clutch and a blocking mechanism preventing the engagement of the main clutch prior to synchronisation the blocking mechanism comprising an axially-extending shouldered pin passing through a hole in a radial wall
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D23/00Details of mechanically-actuated clutches not specific for one distinct type
    • F16D23/02Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches
    • F16D23/04Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches with an additional friction clutch
    • F16D23/06Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches with an additional friction clutch and a blocking mechanism preventing the engagement of the main clutch prior to synchronisation
    • F16D2023/065Means to provide additional axial force for self-energising, e.g. by using torque from the friction clutch
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T74/00Machine element or mechanism
    • Y10T74/19Gearing
    • Y10T74/19219Interchangeably locked
    • Y10T74/19284Meshing assisters

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Mechanical Operated Clutches (AREA)
  • Structure Of Transmissions (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、変速機用同期装置に関
するものである。特に、本発明は、自己付勢式の同期装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】多段変速機において、同期機構装置を用
いて変速比の全部または一部のシフト時間を減少させる
ことは公知である。また、自己付勢式の同期装置を用い
ることによって、運転者に必要とされるシフト作動力す
なわちシフトレバーに加える力を減少させることも公知
である。運転者のシフト作動力は一般的に車両の大きさ
及び重量に伴って増大するので、自己付勢式の同期装置
は重量形トラックに特に重要である。
【0003】このような装置の従来技術が、例えば米国
特許第2,410,511号、第2,896,760号
、第3,548,983号、第4,413,715号、
第4,836,348号及び第4,869,353号明
細書に記載されており、これらは参照文献として本説明
に含まれる。
【0004】上記特許の同期装置には、それぞれ歯車を
クラッチに同期化して確実に噛み合わせる摩擦部材及び
ジョー部材と、シフト力によるジョー部材の1つの初期
係合移動に応じて予付勢手段が摩擦部材を初期係合させ
るのに応じて係合して、ジョー部材の非同期係合を防止
し、シフト力を摩擦部材に伝達してそれの同期トルクを
増大させることができるブロッカと、トルクに反動して
、シフト力の方向の付加力をシフト力に追加することに
よって摩擦部材の同期トルクをさらに増大させることが
できるようにする自己付勢用傾斜面とが設けられている
【0005】これら特許の同期装置における構造は、ピ
ン型同期装置の構造とは大きく異なっている。これらの
構造的な違いが少なくとも一因となって、ピン型同期装
置に上記の自己付勢機能を持たせることが困難であった
【0006】さらに、これら特許の同期装置はシフト時
間及びシフト作動力を低減させることはできるが、これ
らは変速機全体におけるシフト要求の変化、すなわち低
速の変速比は一般的に高速の変速比の場合よりもシフト
作動力及び/または時間を多く必要とし、またダウンシ
フトは一般的にアップシフトの場合よりもシフト作動力
及び/または時間を多く必要とすることを考慮に入れて
いなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような事情に鑑み
て、本発明は、ジョークラッチを軸方向に移動させるシ
フトフランジをジョークラッチに対して限定回転させる
ことを可能にする自己付勢手段を設けた変速機用同期装
置を提供することを目的としている。
【0008】本発明の別の目的は、多段変速機の一部ま
たは全部の変速比歯車に対して、各駆動状態において与
えられた変速比をほぼ同じシフト力に応じてほぼ同じ時
間範囲で同期化する自己付勢式同期装置を提供すること
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴によれば、
米国特許第4,462,489号明細書に開示されてい
るようなピン型同期装置には、それぞれ第2摩擦部材及
びジョー部材と係合することによって、半径方向に延在
しているフランジを軸方向に移動させる軸方向のシフト
力に応じてそれぞれ歯車を軸に同期させてクラッチ連結
できるようにする第1の摩擦部材及びジョー部材が設け
られている。
【0010】フランジの軸方向移動に応じて第1ジョー
部材を軸方向に移動させる連結手段が設けられている。 第1ジョー部材には、軸に設けられた外側スプライン歯
と噛み合う複数の内側スプライン歯が設けられている。 外側スプライン歯の各々には、軸の軸線に平行な隣接の
外側スプライン歯のフランク面から円周方向に離してそ
れに向き合わせたフランク面が設けられている。
【0011】スプライン歯が噛み合うことによって、第
1ジョー部材は軸に対して軸方向移動できるが、回転移
動できないようになる。第2の摩擦部材及びジョー部材
が軸に取り付けられている。第1及び第2ブロッカ手段
が係合することによって、同期化される前にジョー部材
が係合することを防止できるようになっている。
【0012】第1ブロッカ手段は、第1摩擦部材から固
定的に軸方向に延出してフランジの開口を通るようにし
て円周方向に間隔をおいて設けられた複数のピン型部材
に形成されている。
【0013】第2ブロッカ手段は、開口の周囲に形成さ
れている。中立位置から歯車側へのシフト力によるフラ
ンジの初期軸方向移動に応じて摩擦部材を係合させる予
付勢が設けられている。
【0014】本発明の改良点は、フランジ及び第1ジョ
ー部材を連結する手段は、フランジが第1ジョー部材及
び軸に対して円周方向移動できるようにしていること、
少なくとも1つの細長い部材が軸の円周方向外向き部分
に隣接して軸の軸線に平行に設けられており、細長い部
材を軸に対して軸方向及び円周方向に移動不能に固定す
る手段が設けられており、細長い部材に設けられた円周
方向に対向する側部の少なくとも一方に、軸線に直交す
る平面に対して90度以下の角度をなす第1傾斜面が形
成されていること、フランジから半径方向内向き延出し
て細長い部材の側部を包囲する第1及び第2反動手段が
円周方向に間隔をおいて設けられており、第1反動手段
には、第1傾斜面にほぼ平行な第2傾斜面が設けられて
いること、を特徴としている。
【0015】
【作用】本発明によれば、摩擦部材の係合に応じてブロ
ッカ手段が係合することによって初期同期化トルクが発
生して、それがピン型部材を介してフランジに伝達され
る。ブロッカ手段を介してシフト力を第1摩擦部材に伝
達することによって、摩擦部材の係合力を増大させる。
【0016】一方の方向の同期トルクに応じて第1傾斜
面と係合することによって、シフト力の方向にフランジ
に加えられる軸方向付加力を発生して、摩擦部材の係合
力を増大させる。
【0017】自己付勢傾斜面の角度を変更することによ
って、多段変速機の幾つかまたは全部の変速比歯車に対
する同期時間をほぼ同じにすることができる。
【0018】
【実施例】次に、本発明の同期装置を添付の図面を参照
しながら説明する。
【0019】図1及び図2は、陸上用の車両に用いられ
る、特に大型トラックに使用られる形式の変速機の歯車
/同期装置アセンブリ10を示している。アセンブリ1
0は、他の用途にも用いることができる。アセンブリに
は、図示しない方法で中心軸線12a回りに回転するよ
うに取付けられた軸12と、互いに離して軸上に回転可
能に支持されており、公知の方法で軸に取り付けられた
環状のスラスト部材18、20によって軸に対して軸方
向移動できないように固定されている変速比歯車14、
16と、複動ピン型クラッチ機構同期装置22とが設け
られている。
【0020】アセンブリ10は、参考文献として本説明
に含まれる米国特許第3,648,546号及び第4,
788,889号明細書に開示されているような2副軸
変速機の一部であって、歯車の歯14a及び16aは副
軸上のエンジン駆動される歯車と常時噛み合っている。 軸12は負荷に選択的に連結可能であって、従来技術で
公知のように、幾分半径方向へ移動自在である。ここで
は、歯車14は歯車16よりも低速比であり、両方とも
アップ及びダウンシフトで連結可能である。
【0021】同期装置22は、歯車14、16に取り付
けられた環状摩擦部材24、26及び環状ジョー部材1
4b、16bと、軸に一体成形されるか他の方法でそれ
に取り付けられた外側スプライン歯12bと摺動可能に
噛み合った内側スプライン歯28a,30aを設けたジ
ョークラッチ部材28、30と、軸方向の両側面がジョ
ー部材28、30の軸方向表面28b、30b間に挟ま
れている、半径方向に延在したシフトフランジ32と、
フランジ及びジョー部材を相対軸方向移動しないように
固定するための3つのH形リテーナ部材34(1つが図
3に斜視図で示されている)と、フランジ32上の対応
の傾斜面と協働する自己付勢傾斜面を設けた3つの細長
い部材35と、摩擦部材の各々から軸方向に延出してフ
ランジの開口32cを通るようにして円周方向に間隔を
おいて設けられた3本のピン40によって互いに固着さ
れた環状の摩擦リング部材36、38と、それぞれがば
ね44及びピンに形成された表面に当接するプランジャ
46を備えている3つの予付勢手段/中立センタリング
アセンブリ42とを有している。
【0022】あるいは、同期装置22は、単動ピン型で
もよい、すなわち1つの歯車だけを軸に同期させて噛み
合い連結させる構造でもよく、そのような機構は米国特
許第3,221,851号に記載されており、この特許
は参考文献として本説明に含まれる。また、リテーナ3
4、ピン40及びアセンブリ42の数は、ここに示した
ものよりも増減させることができる。
【0023】図面から明らかなように、摩擦部材24、
36及び26、38は協働して、ジョークラッチが連結
するのに先立って歯車を軸に同期化する摩擦クラッチを
形成している。円錐クラッチが好適であるが、他の形式
の摩擦クラッチを用いることもできる。摩擦部材24、
26は、公知の様々な方法で、例えば溶接で対応の歯車
に取付けられるか、あるいは公知のように歯車と一体成
形することもできる。摩擦部材24、26に一体に設け
られた円錐摩擦表面24a、26aがそれぞれ外側円錐
摩擦表面36a、38aと係合する。部材24、26及
び36、38は、それぞれ同期装置のカップ及びリング
とも呼ばれる。
【0024】広範囲の円錐角度を用いることができるが
、本実施例では円錐角度が7.5度になっている。摩擦
表面36a,38a及び/または24a、26aは様々
な公知の摩擦素材を基材に取り付けて形成することがで
きる。ここでは米国特許第4,700,823号、第4
,844,218号及び第4,778,548号明細書
に開示されているような熱分解炭素摩擦材が好ましい。 これら特許は参考文献として本説明に含まれる。
【0025】ピン40が、予付勢ばね及びプランジャと
組み合わせて図10及び図11に詳細に示されている。 各ピンには、フランジの開口32cの直径よりもわずか
に小径の大径部分40aと、摩擦リング36、38間に
(ここでは中央に)設けられた小径の溝部分40bと、
ピンの軸線から半径方向外向きに、ここではピンの軸線
に直交する線に対して約40度の角度で互いに軸方向に
離反するように設けられた円錐形のブロッカ肩部表面4
0c、40dと、さらも必ずしも必要ないが設けること
が好ましい独立した予付勢表面40e、40f及び延長
補助センタリング表面40g、40hとが設けられてい
る。
【0026】溝部分が対応のフランジ開口にはめ込まれ
ると、剛性の摩擦リング/ピンアセンブリがフランジに
対して限定回転できるため、ピンのブロッカ肩部をフラ
ンジ開口の周囲に形成された面取りブロッカ肩部32d
、32eと係合させることができる。予付勢表面40e
、40fは円錐形のブロッカ肩部40c、40dに弦方
向に交差してその一部を取り除いて形成され、好ましく
は(必ずしもそうでなくてもよい)平坦な平面であり、
ピンの軸線に対してブロッカ表面の角度よりも幾分小さ
い角度が付けられている。
【0027】センタリング表面40g、40hも平坦な
平面であり、図面から明らかなように、ピンの軸線に対
してブロッカ及び予付勢面の角度よりも幾分小さい角度
が付けられている。図示のように、平坦面の弦部分はピ
ン軸線及び軸の軸線と同心の円に対して接線方向に位置
している。補助センタリング表面によって与えられる軸
方向力は、そのような位置決めがフランジ32を移動さ
せるシフト機構によって完全には実施されなかった場合
にフランジ32を中立位置へ戻すことができる大きさで
なければならない。
【0028】プランジャ46が、フランジのスロット3
2f内に配置されたコイル圧縮ばね44によってピンの
予付勢面及びセンタリング表面の方へ半径方向外向きに
付勢されている。必ずしもそれに限定されないが、好ま
しくはスロットの大部分を軸の軸線に対して半径方向に
設ける。スロットは軸方向にもフランジ側部32a、3
2bを貫通して、フランジ開口32cを形成しており、
半径方向内側の端部32gにばねが当接している。フラ
ンジの側部32bが、図2の断面の破断されていない部
分に部分的に示されている。ばねの半径方向内側部分は
、スロット端部から半径方向外向きに設けられたペグ等
の図示しない手段によって保持することができる。
【0029】図7、8及び9に詳細に示されているプラ
ンジャ46は、板金で形成することもできるが、好まし
くは鋼等の鋳込みまたは圧縮材で形成して、構造剛度及
び表面硬さが得られるようにする。各プランジャには、
対応のばねの一端部を収容する止まり内孔46aと、対
応のピンの平坦な予付勢及びセンタリング表面と協働す
る平坦な傾斜面46b、46cを形成した頭部分とが設
けられている。内孔の側部は、スロット側部と摺動可能
に協働する側壁46d、46eと、フランジの側壁32
a、32bを摺動可能に挟む側壁46f、46gとによ
って定められている。フランジ開口32cからスロット
内へ組み付け易くするため、側壁46f、46gはフラ
ンジ開口32cよりも小径の円形(図8)になっている
【0030】前述したように、ジョー部材28、30に
は、軸に取り付けられた外側スプライン歯12bと摺動
可能に噛み合った内側スプライン歯28a、30aが設
けられている。外側スプラインには、軸の軸線に平行な
インボリュートフランク表面12cが設けられており、
これらがジョー部材のフランク表面と噛み合うことによ
って、その間での相対回転が防止される。H形部材34
の各々は、ジョー部材の表面28c、30cに当接する
端部分34a、34bと、端部分を連結する中央部分3
4cとを有している。中央部分は、ジョー部材の図示し
ない軸方向のスロットにすべりばめされて開口32h内
を自在に通っているので、以下に説明する理由のためジ
ョー部材及び軸に対してフランジが回転移動できるよう
になっている。
【0031】図1、2、4及び5からわかるように、細
長い部材35が半径方向において軸スプライン12bと
H形部材34との間に設けられている。各部材35は、
軸12に対して軸方向移動しないように、端部35a、
35bがスラスト部材20に当接しており、また軸12
に対して円周方向移動しないように、細長い部分がジョ
ー部材28、30に設けられた軸方向に長いスロット2
8d、30dにすべりばめされており、それの中央部分
をはめ込んだフランジ32のスロットには、円周方向に
間隔をおいて半径方向に設けられた反動側部が傾斜面3
2k、32m及び32n、32pによって形成されてお
り、これらは円周方向に向き合わせて傾斜面35c、3
5d及び35e、35fによって形成された部材35の
側部を包囲している。
【0032】傾斜面は、フランジがジョー部材28、3
0及び軸12に対して限定回転できるようにして、円錐
クラッチからの同期トルクに反動して軸方向の付加自己
付勢を発生して、フランジ32に加えられたシフト力に
よって最初に係合した円錐クラッチの係合力を増大させ
、それによって円錐クラッチによって得られる同期トル
クを増大させることができるようになっている。傾斜面
は、一方または両方の歯車の同期化及び/またはアップ
シフト及びダウンシフトに伴ったいずれの方向のトルク
にも対応した同期化を実施できるように設けることがで
きる。
【0033】すなわち、傾斜面35d、35fは、それ
ぞれ傾斜面32k、32nに対して反動して付加軸方向
力を発生することによって、いずれかの方向のトルクに
応じて歯車14の同期速度を促進または補助するように
なっており、また傾斜面35c、35eは、それぞれ傾
斜面32m、32pに対して反動して付加軸方向力を発
生することによって、いずれかの方向のトルクに応じて
歯車14の同期速度を促進するようになっている。図5
では、歯車14へのダウンシフト時に発生したシフトフ
ランジトルクに応じて傾斜面35f、32nが互いに反
動し合っている。
【0034】傾斜面の角度を変化させることによって、
アップシフト及びダウンシフトに対して、また高速比及
び低速比に対して異なった大きさの付加軸方向力を与え
ることができる。また、1つまたは複数の歯車に対して
1方向では付加軸方向力が望まれない場合、傾斜面をス
プライン歯に平行にする、すなわち有効傾斜面を設けな
いこともできる。例えば、図6に示されているように、
アップシフト傾斜面35c’、32m’は軸の軸線12
aに平行にして、歯車16へのアップシフト時の同期ト
ルクに対しては付加軸方向力が与えられないようにする
ことができる。
【0035】フランジ32が図1及び4の中立位置にあ
る時、ピン40の小径部分40bが対応のフランジ開口
32cと半径方向に整合し、円錐クラッチの摩擦表面間
がわずかに離れており、ばね44の力でピン40の予付
勢表面40e、40fに作用するプランジャ46の傾斜
予付勢面46b、46cによってこの離れた状態に維持
される。予付勢面によって与えられる軸方向力は、円錐
クラッチ表面間のオイルの粘性剪断力のために自己付勢
傾斜面によってフランジに加えられる付加軸方向力に対
抗できる大きさであることが好ましい。
【0036】いずれかの歯車を軸に連結したい場合、適
当な図示しないシフト機構、例えば参考文献として本説
明に含まれる米国特許第4,920,815号に開示さ
れており、公知の方法でフランジ32の外周に連結され
ているシフト機構でフランジを軸12の軸線に沿って軸
方向に、歯車14を連結する時には左に、歯車16を連
結する時には右に移動させる。
【0037】シフト機構は、リンク装置によって運転者
が手動で移動させてもよいが、アクチュエータで選択的
に移動させたり、シフト機構の移動を自動的に開始させ
ると共にシフト機構によって加えられる力の大きさを制
御する手段によって移動させることもできる。シフト機
構を手動で移動させる場合、その力は運転者がシフトレ
バーに加える力に比例する。手動または自動のいずれで
加える場合でも、力は軸方向にフランジ32に加えられ
、図12に矢印Foの長さで表される。
【0038】運転者のシフト力Foによるフランジ32
の初期軸方向移動は、予付勢面40f、46cによって
ピンに伝達されて、円錐表面38aを円錐表面26aに
初期摩擦係合させる。もちろん、円錐表面の初期係合力
は、ばね44の力及び予付勢面の角度の関数である。初
期摩擦係合(非同期状態が存在するとして、また自己付
勢傾斜面の効果を一時的に無視する)によって、初期円
錐クラッチ係合力及び同期トルクToが発生し、この同
期トルクToによってフランジ32と係合摩擦リングと
の間が限定相対回転し、これによって小径ピン部分40
bがフランジ開口32cの適当な側へ移動して、ピンの
ブロッカ肩部40cがフランジのブロッカ肩部32dと
係合する。
【0039】ブロッカ肩部が係合した時、フランジ32
に加えられている運転者の全シフト力Foがブロッカ肩
部を介して摩擦リング38に伝達されるため、円錐クラ
ッチが運転者の全シフト力Foで係合し、総運転者同期
トルクToが得られる。この運転者同期トルクToは、
図12に矢印Toで表されている。
【0040】ブロッカ肩部は運転者シフト力Foの軸方
向に対して角度を付けて設けられているので、それらは
、非同期状態では円錐クラッチからの同期トルクに対向
するが大きさが小さい対向力すなわちアンブロックトル
クを発生する。ほぼ同期化が達成されると、同期トルク
がアンブロックトルク以下まで低下することから、ブロ
ッカ肩部がピンを開口32cに対して同心的に移動させ
るため、継続的にフランジが軸方向移動し、ジョー部材
30の外側ジョー歯30d及びジョー部材16bの内側
ジョー歯16c間が係合することができる。
【0041】公知のように、またジョー部材16bに対
してだけ参照番号を付けて示されているように、ジョー
歯の前部分には、初期接触時の歯の破損を軽減するため
のすくい角前縁部16cと、歯を整合位置に合わせる面
取りすなわちウェッジ面16dとが設けられている。そ
のような前縁部を設けたジョー歯は、参考文献として本
発明に含まれる米国特許第4,246,993号と、適
当なすくい角について教示している米国特許第3,26
5,173号とに詳細に記載されている。
【0042】ウェッジ面は、非対称にしてもよく、歯の
前端部の当接によるシフト完了の遅れを防止する。なめ
らかで比較的小さい作動力でシフトを完了できるように
するため、ジョー歯は円周方向にできるだけ細かく、す
なわち小さくして、ジョー歯に整合させるために必要な
数すなわわち回転調節度を最小に抑える。従って、ジョ
ー歯はできるだけ大きい直径の周囲に設けることが好ま
しい。
【0043】やはり自己付勢傾斜面の効果を無視すると
、力Foによって与えられる円錐クラッチトルクは等式
(1)で表される。
【0044】 To=FoRcμc/sinα       (1)但
し、  Rc=円錐摩擦表面の平均半径μc=円錐摩擦
表面の摩擦係数 α  =円錐摩擦表面の角度、ここでは7.5度次に、
特に図6を参照しながら自己付勢傾斜面の作用を説明す
ると、運転者が加えた軸方向シフト力Foによる同期ト
ルクToは、もちろんピン40によってフランジ32に
伝達され、自己付勢傾斜面を介して軸12に反応する。 自己付勢傾斜面は、軸12及びジョー部材28、30に
対するフランジの回転を制限して、シフト力Foと同じ
方向でフランジに作用する軸方向力成分すなわち軸方向
付加力Faを発生し、それによってさらに円錐クラッチ
の係合力を増大させて、トルクToに加えられる付加同
期トルクTaを与える。
【0045】図4は、シフトフランジ32が図1及び2
に対応した中立位置にある時の自己付勢傾斜面の相対位
置を示している。図4は、円錐表面26a,38aの係
合によって歯車16が同期化された時の傾斜面及びスプ
ラインの位置を示している。
【0046】係合した円錐表面によって、フランジ部材
の傾斜面32mを細長い部材の傾斜面35fと係合させ
た方向の同期トルクが発生する。このため円錐クラッチ
を係合させるための軸方向力の合計はFo+Faであり
、円錐クラッチによって発生する同期トルクの合計はT
o+Taであり、図12に図示されている通りである。   ある運転者シフト力Fo及び運転者同期トルクTo
に対する軸方向付加力の大きさは、係合した自己付勢傾
斜面の角度の関数であることが好ましい。この角度は、
運転者によるある適度なシフト作動力に応じて大きく同
期トルクを増加させて同期時間を短くすることができる
十分な大きさの付加力Faを発生できる大きさであるこ
とが好ましい。
【0047】しかし、この角度はまた、制御された軸方
向付加力Faを発生できる程度に小さいことも好ましい
、すなわち力Faは力Foの増減に応じて増減させる必
要がある。傾斜面角度が大きすぎる場合、傾斜面は自己
付勢ではなく自己固着作用を持つ。
【0048】このため、円錐クラッチが初期係合を行う
と、力Faが力Foに無関係に無制御状態で急激に増大
し、そのため円錐クラッチはロックアップ側へ押し進め
られる。自己付勢ではなく自己固着作用が生じることに
よって、シフト性すなわちシフト感覚が低下し、同期装
置部品に過度の応力が加わり、過熱や円錐クラッチ表面
の急速摩耗を発生させ、さらに運転者のシフトレバー移
動を無効化することもある。
【0049】自己付勢傾斜面角度θを計算し、運転者シ
フト力Foに比例して増減する付加軸方向力Faを提供
するための主要な変数は、円錐クラッチの角度α、円錐
クラッチの摩擦係数μc,円錐クラッチの平均半径Rc
及び自己付勢傾斜面の平均半径Rrの比、傾斜面の摩擦
係数μr、及び自己付勢傾斜面の圧力角φである。ここ
で、圧力角φはゼロである。
【0050】円錐クラッチで発生する合計同期トルクT
tは次の等式の通りである。
【0051】 Tt=FtRcμc/sinα          (
2)但し、  Tt=To+Taであり、      
        (3)Ft=Fo+Faである。  
            (4)微分を行わずに得られ
る軸方向付加力Faについての等式は次の通りである。 Fa=Ftan[A/B]             
 (5)但し、    A=cosθーμrsinθ/
cosφB=sinθ+μrcosθ/cosφ傾斜面
角度θは、軸の軸線12aに直交する平面から測定した
ものであり、Ftanは傾斜面に作用し、Rrにおける
トルクTtの接線力成分である。1つのトルク方向に対
するTt及びFtanはそれぞれ図4に同じ参照記号を
付けた矢印で示されている。従って、Ftan=Tt/
Rr                  (6)等式
(5)及び(6)を等式(4)に代入して、Ftについ
て解くと、次式が得られる。
【0052】 Ft=Fo/(1−[A/B][C/D])  (7)
但し、    C=Rcμc D=Rrsinα Ft/Foをブーストすなわち自己付勢比率とする。ブ
ースト比率が高くなるほど、ある運転者シフト力Foに
対する合計同期トルクTtが大きくなる。ブースト比率
1は、傾斜面角度が90度であることに相当する。この
角度は軸のスプラインに平行になるので、自己付勢は得
られない。θが減少するのに伴って、ブースト比率が増
加する。1:1から約5:1までのブースト比率が用い
られている。
【0053】しかし、1:1以上及び5:1以下のブー
スト比率が好ましい。等式(7)の分母がゼロになると
、Ft/Foは無限大になる。これはもちろん、等式(
7)の分母のマイナス項が1に達した時である。従って
、 [A/B][C/D]<1             
   (8)の時、傾斜面は自己固着作用ではなく自己
付勢作用を持つ。ある同期装置構造に対して、Rc、μ
c、Rr、αを定数Kになるように設定することによっ
て式(8)を簡単にすることができる。
【0054】 [C/D]=1/K                
      (9A)すなわち [D/C]=K                  
         (9B)等式(9)のいずれかを式
(8)に代入して整理し、傾斜面角度θについて解くと
、最小角度θを求めるための式(10)が得られる。そ
のような最小角度によって、運転者シフト力Foに比例
し、最大制御可能ブースト比率を与え、自己固着しない
自己付勢軸方向力Faが発生する。
【0055】 θ>TAN−1[E/F]             
       (10)但し、E=1ーKμr/cos
φ F=K+μr/cosφ ここで、圧力角φがゼロであるから、cosφは1であ
り、削除できる。θは軸の軸線12aに直交する平面か
ら測定されたものであることを考えると、角度θの増加
に伴って、力Fa及びトルクTaの値が減少し、もちろ
んトルクTtの値が減少する。従って、自己固着作用を
防止し、力Foに比例した力Faを維持するためには、
Taの変数がすべて同一であるとすると、Kの増加に伴
って角度θを減少させなければならない。
【0056】すなわち、自己固着作用を防止し、力Fo
に比例した力Faを維持するため、比Rc/Rrの増加
時、及び/または、円錐角度αの減少時、及び/または
、クラッチの摩擦係数μcの増加時、及び/または、傾
斜面圧力角φの増加時、及び/または、傾斜面の摩擦係
数μrの増加時には、最小角度θを増加させなければな
らない。
【0057】また、いわゆる任意の構造に対する最小の
傾斜面角度及び最大の所望ブースト比率を計算する時、
製造公差及び部品の通常摩耗による自己固着作用または
オーバーブーストを防止できる安全裕度が好ましい。
【0058】次に、図示の多段変速機に同期装置10を
用いた場合について説明すると、変速歯車を同期化する
ために必要な時間は、合計同期トルクの増加に伴って減
少する。さらに、反射慣性の違い、すなわち同期化する
部材の実際の慣性に摩擦が加わることから、低速比歯車
を同期化するために必要な作動力の量は、高速比歯車に
必要な作動力よりも大きいことが一般的である。また、
ある変速比歯車をダウンシフトで同期化するために必要
な作動力の量は、一般的にアップシフトで必要な作動力
よりも大きい。
【0059】従って、本発明の同期装置を多段変速機に
用いる場合、低速比歯車用の機構のブースト比率を高く
し、高速比歯車用の機構のブースト比率を低くすること
が好ましい。また、ある変速比歯車では、ダウンシフト
用のブースト比率をアップシフトの場合よりも大きくす
ることが好ましい。ブースト比率をそのように調節する
ことによって、自己付勢同期装置を備えた変速機の全て
の変速比歯車に対して、ほぼ同一のシフトすなわち同期
時間が得られる。
【0060】本発明の同期装置では、円錐クラッチ角度
α、半径比Rc/Rr及び自己付勢傾斜面角度θを変え
ることによって、ブースト比率を簡単に変更することが
できる。
【0061】添付の図面から明らかなように、ジョー部
材28、30のいずれかが対応の歯車のジョー部材と係
合している時、フランジ32は軸12と変速比歯車14
または16との間のトルク経路から遮断されている。従
って、比較的小さく摩耗を受け易い自己付勢傾斜面は、
変速比歯車の全トルク負荷の劣化影響を受けることはな
い。軸の軸線12aに対する傾斜面半径の減少に伴って
傾斜面に作用する力が増加するので、これは特に自己付
勢傾斜面が半径方向内向きに移動する時に重要である。
【0062】さらに、半径の違いから、ジョー部材のス
プライン28a、30aと軸スプライン12bとの間に
作用する力は、ジョークラッチ歯間に作用する力よりも
大きい。従って、ジョー部材のスプライン28a、30
aと軸スプライン12bとの間のスプライン連結部の軸
方向長さは、ジョークラッチ歯に十分な強度を与えるた
めに必要な長さよりも大きくすることが好ましい。
【0063】本実施例では、フランジ32が円周方向に
おいてジョークラッチ部材28、30または軸12に固
定されていないので、フランジ32を移動させるシフト
機構のストロークを長くしないで軸方向スプライン連結
長さを長くすることができる。
【0064】このため、ジョー部材のスプライン28a
、30aを軸スプライン12bと連続的に係合させるこ
とができる。これは特に、運転者が公知のようにして手
動操作式シフトレバーを用いてシフト機構を移動させる
時に重要である。そのようなレバーの例が、参考文献と
して本説明に含まれる米国特許第3,850,047号
に記載されている。そのようなレバーは、シフトストロ
ークを長くするためには、運転者によるシフトレバーの
移動を増加させるか、(レバーの支点を変更して)ある
運転者のシフト作動力によってシフト機構に加えられる
力を減少させることが必要である第1種レバー形である
ことが一般的である。
【0065】以上に、自己付勢式同期装置の好適な実施
例を説明してきたが、本発明の精神の範囲内において様
々な変更及び変化を加えることができる。
【0066】
【発明の効果】本発明は、ジョークラッチを軸方向に移
動させるシフトフランジをジョークラッチに対して限定
回転させることを可能にする自己付勢手段を設けたので
、シフト力の方向にフランジに加えられる軸方向付加力
を発生し、摩擦部材の係合力を増大させることができる
【0067】本発明は、円周方向に離設したピン型手段
がジョークラッチの非同期係合を防止するブロッカ肩部
と、それぞれ予付勢及び中立センタリングアセンブリと
協働する予付勢表面を備えているので、自己付勢傾斜面
の角度を変更することによって、多段変速機の一部また
は全部の変速比歯車に対して、各駆動状態において与え
られた変速比をほぼ同じシフト力に応じてほぼ同じ時間
範囲で同期させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2の1−1線に沿って見た複動式同期装置の
断面図である。
【図2】図1の2−2線に沿って見た部分断面図である
【図3】図1及び2におけるH型リテーナ部品の斜視図
である。
【図4】図1の矢印4−4の方向に見た自己付勢傾斜面
部材の断面図である。
【図5】図1の矢印4−4の方向に見た自己付勢傾斜面
部材の断面図である。
【図6】図4,5の傾斜面部材の変更例を示す同様な断
面図である。
【図7】図1,2に示すプランジャ部材の詳細図である
【図8】図1,2に示すプランジャ部材の詳細図である
【図9】図1,2に示すプランジャ部材の詳細図である
【図10】図1,2に示すピン部材の詳細図である。
【図11】図1,2に示すピン部材の詳細図である。
【図12】同期装置のシフトフランジに作用する軸方向
力及びトルクを表すグラフである。
【符号の説明】
12  軸 22  同期装置 24、36及び26、38  摩擦クラッチ部材28、
30  ジョークラッチ部材 32  フランジ 32k、32m、32n、32p  自己付勢傾斜面3
5  細長い部材 40  ピン 40c、40d  ブロッカ肩部 40e、40f  予付勢面 46  プランジャ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  軸(12)上に軸方向移動に対して固
    定されて、軸の軸線(12a)回りに軸と共に相対的に
    回転するようにした第1歯車(14)のためのピン型同
    期装置装置(22)であって、前記第1歯車(14)に
    取付けられた摩擦部材(24)及びジョー部材(14b
    ) に歯車をそれぞれ係合することによって、半径方向
    に延在しているフランジ(32)を第1歯車の方へ移動
    するために軸方向に第1歯車(14)側へ向けられたシ
    フト力(Fo)に応じてそれぞれ第1歯車を軸に同期さ
    せてクラッチ連結する第1の可動摩擦部材(36)及び
    ジョー部材(28)と、フランジ(32)を第1可動ジ
    ョー部材(28)と共に軸方向移動する連結手段(34
    )と、第1可動ジョー部材(28)を軸(12)に対し
    て回転できないように固定する手段(12b,28a)
     と、第1摩擦部材(36)から固定的に軸方向に延出
    してフランジ(32)の開口(32c) を通るように
    して円周方向に間隔を置いた複数のピン型部材(40)
    で形成される第1ブロッカ手段(40c) と、開口(
    32c) の周囲に形成される第2ブロッカ手段(32
    d)でなり、係合時には、同期化する前に可動歯車ジョ
    ー部材(28)の係合を妨げるように作動する第1及び
    第2ブロッカ手段(40c,32d) と、中立位置か
    ら第1歯車(14)側へのシフト力(Fo)によるフラ
    ンジ(32)の初期軸方向移動に応じた係合力で摩擦部
    材(36)を係合し、摩擦部材(36)の係合に応じて
    ブロッカ手段(40c,32d) を係合することによ
    り初期同期トルクを発生させてそれをピン型部材(40
    )を介してフランジ(32)に伝達し、またブロッカ手
    段(40c,32d) を介してシフト力(Fo)を第
    1摩擦部材(36)に伝達することにより摩擦部材の係
    合力を増大させる予付勢手段(42)とを有しており、
    さらに、前記第1可動ジョー部材(28)及び軸(12
    )に対してフランジを円周方向移動可能にするフランジ
    (32)の連結手段(34)と、前記軸(12)の円周
    方向外向き部分に隣接して軸の軸線(12a) に平行
    に配置される少なくとも1つの傾斜面部材(35)と、
    該傾斜面部材を軸に対して軸方向及び円周方向に移動し
    ないように固定する手段(20、28d、30d)を備
    え、かつ前記傾斜面部材が、軸の軸線(12a) に直
    交する平面に対して90度以下の角度をなして形成され
    た第1傾斜面(35e) を円周方向に対向する側部の
    少なくとも一方に有しているものと、フランジ(32)
    から半径方向内向き延出して傾斜面部材(35)の側部
    を包囲して、円周方向に間隔をおいて配置されており、
    第1反動手段が、第1傾斜面(35e) にほぼ平行な
    第2傾斜面(32p) が設けられ、一方の方向の同期
    トルクに応じて第1傾斜面と係合することによりシフト
    力(Fo)の方向にフランジ(32)に加えられる軸方
    向付加力(Fa)を発生して、摩擦部材(36)の係合
    力を増大させるようにした第1及び第2反動手段(32
    k、32m、32n、32p)を備えることを特徴とす
    る同期装置。
  2. 【請求項2】  傾斜面部材(35)の他方の側部に、
    前記平面に対して90度以下の角度をなす第3傾斜面(
    35c) を備え、第2反動手段には、第3傾斜面にほ
    ぼ平行な第4傾斜面(32m) が設けられ、前記一方
    の方向の反対方向の同期トルクに応じて第3傾斜面と係
    合することによって、シフト力(Fo)の方向にフラン
    ジ(32)に加えられる軸方向付加力(Fa)を発生し
    て、第1摩擦部材(36)の係合力を増大させることが
    できるようにしたことを特徴とする請求項1の同期装置
  3. 【請求項3】  さらに、第2歯車(16)が第1歯車
    (14)から軸方向に離して固定され、軸(12)上に
    おいて軸線(12b) 回りに回転可能に取り付けられ
    ており、第2歯車(16)に取り付けられた歯車摩擦部
    材(26)及びジョー部材(16b) とそれぞれ係合
    することによって、フランジ(32)を第2歯車(16
    )の方へ移動するために軸方向に第2歯車(16)側へ
    向けられたシフト力(Fo)に応じてそれぞれ第2歯車
    (16)を軸(12)に同期させてクラッチ連結する第
    2の可動摩擦部材(38)及びジョー部材(30)と、
    フランジ(32)を第2可動ジョー部材(30)に対し
    て軸方向移動できないように連結する手段(34)と、
    第2ジョー部材を軸(12)に対して回転不能に固定す
    る手段(12b,28a) とを有しており、第2摩擦
    部材(38)から固定的に軸方向に延出してフランジ(
    32)の開口(32c) を通るようにして円周方向に
    間隔をおいて設けられた複数のピン型部材(40)に第
    3ブロッカ手段(40d) が形成され、その開口(3
    2c) の周囲に第4ブロッカ手段(32e) が形成
    されており、第3及び第4ブロッカ手段(40d,32
    e) が係合することによって、同期化する前に第2可
    動ジョー部材(30)の係合を防止し、中立位置から第
    2歯車(16)側へのシフト力(Fo)によるフランジ
    (32)の初期軸方向移動に応じた係合力で第2摩擦部
    材(38)を係合させて、第2摩擦部材(38)の係合
    に応じて第3及び第4ブロッカ手段(40d,32e)
     を係合させることによって初期同期化トルクを発生さ
    せてそれを第2摩擦部材(38)から延出しているピン
    型部材(40)を介してフランジ(32)に伝達し、第
    3及び第4ブロッカ手段(40d,32e)を介してシ
    フト力(Fo)を第2摩擦部材(38)に伝達すること
    によって第2摩擦部材(38)の係合力を増大させる予
    付勢(42)を有しており、傾斜面部材の前記一方側部
    に、前記平面に対して90度以下の角度をなす別の第1
    傾斜面(35d) が形成されていることと、第1反動
    手段には、この別の第1表面にほぼ平行な別の第2傾斜
    面(32k) が設けられ、前記一方の方向の同期トル
    クに応じてこの第1表面と係合することによって、シフ
    ト力(Fo)の方向にフランジ(32)に加えられる軸
    方向付加力(Fa)を発生して、第2摩擦部材(38)
    の係合力を増大させることができるようにしたこととを
    特徴とする請求項1または2の同期装置。
  4. 【請求項4】  傾斜面部材(35)の他方の側部に前
    記平面に対して90度以下の角度をなす別の第3傾斜面
    (35e) が形成され、第2反動手段(32n、32
    p) には、この別の第3傾斜面(30e) にほぼ平
    行な第4傾斜面(32p) が設けられ、前記一方の方
    向の反対方向の同期トルクに応じてこの第3傾斜面と係
    合することによって、シフト力(Fo)の方向にフラン
    ジ(32)に加えられる軸方向付加力(Fa)を発生し
    て、第2摩擦部材(38)の係合力を増大させることを
    特徴とする請求項1ないし3のいずれかの同期装置。
  5. 【請求項5】  前記一方の方向の同期トルクで係合す
    る傾斜面の角度が、前記一方の方向の反対方向の同期ト
    ルクで係合する傾斜面の角度よりも小さくなっているこ
    とを特徴とする請求項2ないし4のいずれかの同期装置
  6. 【請求項6】  前記一方の方向及び他方の方向の同期
    トルクはそれぞれ第1歯車(14)へのダウンシフト及
    びアップシフトに対応しており、前記一方の方向の同期
    トルクで係合する傾斜面の角度が、前記反対方向の同期
    トルクで係合する傾斜面のランプ角度よりも小さくなっ
    ていることを特徴とする請求項2ないし4のいずれかの
    同期装置。
  7. 【請求項7】  第1歯車(14)は、第2歯車(16
    )よりも速度比が低く、前記平面に対する第1歯車(1
    4)側の傾斜面の角度が、第2歯車(16) 側のラン
    プ角度よりも小さくなっていることを特徴とする請求項
    3ないし6のいずれかの同期装置。
JP35159691A 1990-12-24 1991-12-12 自己付勢式変速機用同期装置 Expired - Fee Related JP3194096B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US633703 1990-12-24
US07/633,703 US5141087A (en) 1990-12-24 1990-12-24 Self-energizing synchronizer

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04285323A true JPH04285323A (ja) 1992-10-09
JP3194096B2 JP3194096B2 (ja) 2001-07-30

Family

ID=24540763

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35159691A Expired - Fee Related JP3194096B2 (ja) 1990-12-24 1991-12-12 自己付勢式変速機用同期装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US5141087A (ja)
EP (1) EP0492833B1 (ja)
JP (1) JP3194096B2 (ja)
DE (1) DE69105190T2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5416698A (en) * 1993-07-09 1995-05-16 Eaton Corporation Input shaft overspeed warning system
US5425437A (en) * 1993-12-27 1995-06-20 Eaton Corporation Synchronizer with self-energizing
US5819900A (en) * 1997-01-13 1998-10-13 Eaton Corporation Pin-type synchronizer
US5957257A (en) * 1997-08-11 1999-09-28 Eaton Corporation Self-energizing synchronizer including force limiting
US5924535A (en) * 1997-08-11 1999-07-20 Eaton Corporation Pin-type synchronizer with self-energizing ramp means providing force for maintaining engagement of jaw members

Family Cites Families (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2410511A (en) * 1944-08-26 1946-11-05 Int Harvester Co Synchronizing device
DE1042978B (de) * 1955-08-25 1958-11-06 Zahnradfabrik Friedrichshafen Synchronisierungsvorrichtung, insbesondere fuer Getriebe-Schaltkupplungen
US2941641A (en) * 1955-09-21 1960-06-21 Daimler Benz Ag Synchronizing clutch
DE1080413B (de) * 1956-09-20 1960-04-21 Daimler Benz Ag Kraftschluessige Schaltkupplung, insbesondere fuer Kraftfahrzeug-Wechselgetriebe
US2896760A (en) * 1956-12-20 1959-07-28 Ford Motor Co Change-speed gear transmission with blocking synchronization for motor vehicles
US2942712A (en) * 1957-01-17 1960-06-28 Daimler Benz Ag Selectively engageable change-speed transmission
US3001413A (en) * 1957-06-26 1961-09-26 Daimler Benz Ag Transmission including disengaging clutch construction
US2978083A (en) * 1957-11-07 1961-04-04 Clark Equipment Co Positive lock synchronizer
US3175662A (en) * 1963-02-26 1965-03-30 Smith & Sons Ltd S Frictional and positive clutch
US3221851A (en) * 1963-10-16 1965-12-07 Eaton Mfg Co Synchronized positive clutches
US3548983A (en) * 1968-05-15 1970-12-22 Nissan Motor Synchronizing mechanism in the transmission of constant-mesh type in an automotive vehicle
US3804218A (en) * 1971-12-30 1974-04-16 A Krutashov Inertia speed synchronizer
DE2315388A1 (de) * 1973-03-28 1974-10-10 Hurth Masch Zahnrad Carl Synchronisiereinrichtung fuer zahnkupplungen in zahnradwechselgetrieben
US4018319A (en) * 1976-01-28 1977-04-19 Clark Equipment Company Synchronizer assembly
DE2725039A1 (de) * 1977-06-03 1978-12-14 Daimler Benz Ag Sperrsynchronisierung fuer wechselgetriebe von kraftfahrzeugen, insbesondere von nutzfahrzeugen
US4413715A (en) * 1981-11-13 1983-11-08 Deere & Company Self-energized synchronizer
US4478321A (en) * 1982-01-20 1984-10-23 Massey-Ferguson Services N.V. Synchronizer mechanism
CA1210963A (en) * 1983-06-29 1986-09-09 Michael Essi Blocking pin for a transmission synchronizer assembly
DE3622464C1 (ja) * 1986-07-04 1987-12-17 Getrag Getriebe- Und Zahnradfabrik Gmbh, 7140 Ludwigsburg, De
JPH01141235A (ja) * 1987-11-27 1989-06-02 Kanzaki Kokyukoki Mfg Co Ltd 同期噛合い式クラッチ装置

Also Published As

Publication number Publication date
DE69105190T2 (de) 1995-06-29
EP0492833B1 (en) 1994-11-17
EP0492833A1 (en) 1992-07-01
JP3194096B2 (ja) 2001-07-30
DE69105190D1 (de) 1994-12-22
US5141087A (en) 1992-08-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3194099B2 (ja) 自己付勢式同期装置
CA2138430C (en) Synchronizer with cone cup locator pins
EP0656485B1 (en) Clutches of the baulkring synchronizer type
JP3577609B2 (ja) クラッチ
JPH04285325A (ja) 多段変速機のシフト時間及び作動力を等化するための自己付勢形同期装置
JP3733545B2 (ja) ピン型同期装置
JP3195969B2 (ja) 多段変速機用ピン型同期装置
EP1116894B1 (en) Synchronizer
JP3906450B2 (ja) ピン型同期装置
JP3774823B2 (ja) 自己増力式同期装置
US5713447A (en) Synchronizer with self-energizing
JPH04285323A (ja) 自己付勢式変速機用同期装置
JPH04285329A (ja) 自己付勢形同期装置
US5097930A (en) Pre-energizer for a synchronizer
US5092438A (en) Synchronizer with self-energizing
US5103952A (en) Pre-engergizer for one-way synchronizer
US5819900A (en) Pin-type synchronizer
EP0897066B1 (en) Pin-type synchronizer
USRE35796E (en) Self-energizing synchronizer

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees