JPH04284891A - 硝子水処理材 - Google Patents
硝子水処理材Info
- Publication number
- JPH04284891A JPH04284891A JP12880191A JP12880191A JPH04284891A JP H04284891 A JPH04284891 A JP H04284891A JP 12880191 A JP12880191 A JP 12880191A JP 12880191 A JP12880191 A JP 12880191A JP H04284891 A JPH04284891 A JP H04284891A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- glass
- composition
- water treatment
- treatment material
- soluble
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 239000011521 glass Substances 0.000 title claims abstract description 48
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 title claims abstract description 18
- 239000000463 material Substances 0.000 title claims abstract description 12
- 239000000203 mixture Substances 0.000 claims abstract description 16
- 238000004090 dissolution Methods 0.000 claims description 12
- 229910021645 metal ion Inorganic materials 0.000 claims description 4
- NTHWMYGWWRZVTN-UHFFFAOYSA-N sodium silicate Chemical compound [Na+].[Na+].[O-][Si]([O-])=O NTHWMYGWWRZVTN-UHFFFAOYSA-N 0.000 abstract description 13
- 230000000694 effects Effects 0.000 abstract description 7
- 150000001455 metallic ions Chemical class 0.000 abstract 3
- 229910052709 silver Inorganic materials 0.000 description 6
- 239000004332 silver Substances 0.000 description 6
- BQCADISMDOOEFD-UHFFFAOYSA-N Silver Chemical compound [Ag] BQCADISMDOOEFD-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 5
- 230000000844 anti-bacterial effect Effects 0.000 description 5
- 229910000108 silver(I,III) oxide Inorganic materials 0.000 description 5
- 241000894006 Bacteria Species 0.000 description 4
- 238000010828 elution Methods 0.000 description 4
- FOIXSVOLVBLSDH-UHFFFAOYSA-N Silver ion Chemical compound [Ag+] FOIXSVOLVBLSDH-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 3
- ZAMOUSCENKQFHK-UHFFFAOYSA-N Chlorine atom Chemical compound [Cl] ZAMOUSCENKQFHK-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 241000195493 Cryptophyta Species 0.000 description 2
- KKCBUQHMOMHUOY-UHFFFAOYSA-N Na2O Inorganic materials [O-2].[Na+].[Na+] KKCBUQHMOMHUOY-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- NBIIXXVUZAFLBC-UHFFFAOYSA-N Phosphoric acid Chemical compound OP(O)(O)=O NBIIXXVUZAFLBC-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 229910000272 alkali metal oxide Inorganic materials 0.000 description 2
- 229910052801 chlorine Inorganic materials 0.000 description 2
- 239000000460 chlorine Substances 0.000 description 2
- 150000001875 compounds Chemical class 0.000 description 2
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 2
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 2
- 239000005365 phosphate glass Substances 0.000 description 2
- 230000001954 sterilising effect Effects 0.000 description 2
- 238000004659 sterilization and disinfection Methods 0.000 description 2
- RYGMFSIKBFXOCR-UHFFFAOYSA-N Copper Chemical compound [Cu] RYGMFSIKBFXOCR-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- JPVYNHNXODAKFH-UHFFFAOYSA-N Cu2+ Chemical compound [Cu+2] JPVYNHNXODAKFH-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 102000004190 Enzymes Human genes 0.000 description 1
- 108090000790 Enzymes Proteins 0.000 description 1
- 241000588724 Escherichia coli Species 0.000 description 1
- 241000233866 Fungi Species 0.000 description 1
- -1 Silver ions Chemical class 0.000 description 1
- ATJFFYVFTNAWJD-UHFFFAOYSA-N Tin Chemical compound [Sn] ATJFFYVFTNAWJD-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229910021536 Zeolite Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910000147 aluminium phosphate Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000003242 anti bacterial agent Substances 0.000 description 1
- KGBXLFKZBHKPEV-UHFFFAOYSA-N boric acid Chemical compound OB(O)O KGBXLFKZBHKPEV-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 239000004327 boric acid Substances 0.000 description 1
- 239000005388 borosilicate glass Substances 0.000 description 1
- 238000009395 breeding Methods 0.000 description 1
- 230000001488 breeding effect Effects 0.000 description 1
- 238000004140 cleaning Methods 0.000 description 1
- 238000011109 contamination Methods 0.000 description 1
- 238000001816 cooling Methods 0.000 description 1
- 229910052802 copper Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000010949 copper Substances 0.000 description 1
- 229910001431 copper ion Inorganic materials 0.000 description 1
- 238000005260 corrosion Methods 0.000 description 1
- 230000007797 corrosion Effects 0.000 description 1
- HNPSIPDUKPIQMN-UHFFFAOYSA-N dioxosilane;oxo(oxoalumanyloxy)alumane Chemical compound O=[Si]=O.O=[Al]O[Al]=O HNPSIPDUKPIQMN-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 239000005357 flat glass Substances 0.000 description 1
- 239000000156 glass melt Substances 0.000 description 1
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 1
- 239000004615 ingredient Substances 0.000 description 1
- 230000002045 lasting effect Effects 0.000 description 1
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 1
- 150000002739 metals Chemical class 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- 239000000843 powder Substances 0.000 description 1
- 238000002360 preparation method Methods 0.000 description 1
- 230000001737 promoting effect Effects 0.000 description 1
- 238000003980 solgel method Methods 0.000 description 1
- 238000003860 storage Methods 0.000 description 1
- 150000003606 tin compounds Chemical class 0.000 description 1
- 230000003313 weakening effect Effects 0.000 description 1
- 239000010457 zeolite Substances 0.000 description 1
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、安全性の高い無機系抗
菌剤を含む硝子水処理材に関し、さらに詳し成分を含有
する溶解性硝子から成る水処理材に関するものである。
菌剤を含む硝子水処理材に関し、さらに詳し成分を含有
する溶解性硝子から成る水処理材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、貯水槽、クーリングタワー、ソラ
ーシステム、等においては、定期的に掃除或いは滅菌を
しないと、藻類、バクテリア類が発生し、熱伝導度の低
下、内壁の局部腐食、或いは水流の妨げになることがあ
った。又、プール等においては、藻類、バクテリア類の
他に、大腸菌等が繁殖していることがあった。これらの
汚染防止のために、定期的な掃除を実施するか、有機ス
ズ化合物で滅菌するか、又は塩素殺菌等が行われている
が、掃除をするのに場所的に困難な箇所が多い、設備的
に大きなものを要する、或いは効果の持続性が短期間で
ある等の問題点があった。
ーシステム、等においては、定期的に掃除或いは滅菌を
しないと、藻類、バクテリア類が発生し、熱伝導度の低
下、内壁の局部腐食、或いは水流の妨げになることがあ
った。又、プール等においては、藻類、バクテリア類の
他に、大腸菌等が繁殖していることがあった。これらの
汚染防止のために、定期的な掃除を実施するか、有機ス
ズ化合物で滅菌するか、又は塩素殺菌等が行われている
が、掃除をするのに場所的に困難な箇所が多い、設備的
に大きなものを要する、或いは効果の持続性が短期間で
ある等の問題点があった。
【0003】このため、ゼオライトに銀を担持させたも
の、或いは特開昭62−210098号公報に示される
様に、溶解性硝子の粉末又は10mm以下の塊状物を使
用することが提案されているが、これらの物は、使用す
る初期においては、その効果が充分であるが、時間の経
過と共にその効果が薄れ、目的の効果が得られなくなっ
てしまうのである。
の、或いは特開昭62−210098号公報に示される
様に、溶解性硝子の粉末又は10mm以下の塊状物を使
用することが提案されているが、これらの物は、使用す
る初期においては、その効果が充分であるが、時間の経
過と共にその効果が薄れ、目的の効果が得られなくなっ
てしまうのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記したよ
うな問題点のない、即ち、溶解性硝子を水処理材として
使用した時に、その効果が、初期の段階と末期の段階と
において、大幅に変化せず、溶解性硝子が、すべて溶け
るまで持続する様にした硝子製の水処理材を提供しよう
とするものである。
うな問題点のない、即ち、溶解性硝子を水処理材として
使用した時に、その効果が、初期の段階と末期の段階と
において、大幅に変化せず、溶解性硝子が、すべて溶け
るまで持続する様にした硝子製の水処理材を提供しよう
とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決する為に、溶解性硝子の時間経過と成分溶解量と
の関係を調査して、成分溶解量を時間経過と共に大幅に
変化させない方法を検討して、本発明を完成させたもの
である。 解性硝子であり、直方体、立方体、平板状、或いは球状
体等の3次元で表現される形状を有し、且つ、その最長
径が10mm以上であり、又、その組成が、重量比で、
(RO+R2O)/P2O5=0.4〜1.2、R2O
/(RO+R2O3)=0〜10であり、しかも前記金
属イオンの含有量が0.005〜5重量%である硝子水
処理材である。
を解決する為に、溶解性硝子の時間経過と成分溶解量と
の関係を調査して、成分溶解量を時間経過と共に大幅に
変化させない方法を検討して、本発明を完成させたもの
である。 解性硝子であり、直方体、立方体、平板状、或いは球状
体等の3次元で表現される形状を有し、且つ、その最長
径が10mm以上であり、又、その組成が、重量比で、
(RO+R2O)/P2O5=0.4〜1.2、R2O
/(RO+R2O3)=0〜10であり、しかも前記金
属イオンの含有量が0.005〜5重量%である硝子水
処理材である。
【0006】本発明で使用する溶解性ガラスは、硼珪酸
塩系及び燐酸塩系の内、少なくとも1種類であるが、好
ましくは、燐酸塩系硝子である。ガラスは、一般に耐久
性のよい材料であるが、その骨格となる網目構造を弱く
することによって、水に溶解し易くすることが出来る。 網目構造を弱くするためには、ガラスの修飾酸化物の量
を増加したり、硼酸、或いは燐酸を増加すれば、実施可
能である。溶解性ガラスの製造方法は、通常の硝子の製
造方法と同様に、目標組成に調整したバッチを加熱し、
硝子化すれば良い。又、最近話題になっているゾルーゲ
ル法を利用した硝子であっても良く、特に制限はされな
い。一方、銀、銅容器は古代から食物の腐敗を防ぐ事が
知られている。これはこれらの金属から極く微量の金属
イオンが溶出しているためである。銀は、溶液中で約2
0μg/l程度で殺菌力を示すと言われている。銀イオ
ンや銅イオン等は、極微量でも、菌類などの生育を防止
するオリゴジナミーと呼ばれる働きがあり、細菌やかび
などの細胞中の活性酵素中心と結合して強い殺菌力を示
す。
塩系及び燐酸塩系の内、少なくとも1種類であるが、好
ましくは、燐酸塩系硝子である。ガラスは、一般に耐久
性のよい材料であるが、その骨格となる網目構造を弱く
することによって、水に溶解し易くすることが出来る。 網目構造を弱くするためには、ガラスの修飾酸化物の量
を増加したり、硼酸、或いは燐酸を増加すれば、実施可
能である。溶解性ガラスの製造方法は、通常の硝子の製
造方法と同様に、目標組成に調整したバッチを加熱し、
硝子化すれば良い。又、最近話題になっているゾルーゲ
ル法を利用した硝子であっても良く、特に制限はされな
い。一方、銀、銅容器は古代から食物の腐敗を防ぐ事が
知られている。これはこれらの金属から極く微量の金属
イオンが溶出しているためである。銀は、溶液中で約2
0μg/l程度で殺菌力を示すと言われている。銀イオ
ンや銅イオン等は、極微量でも、菌類などの生育を防止
するオリゴジナミーと呼ばれる働きがあり、細菌やかび
などの細胞中の活性酵素中心と結合して強い殺菌力を示
す。
【0007】本発明の溶解性ガラスは、含有している成
分を、使用開始時と使用末期とにおいて、あまり変化(
使用末期の溶出量が、使用開始時の値の1/2以上)さ
せない様にしたものである。この為に、溶解性硝子の形
状が、球に近い立体の場合には、溶解性硝子を数層に分
けて、表面の硝子の溶解性を内部の硝子の溶解性と比較
して、小さくすることによって、硝子が徐々に溶解し、
形状が小さくなり、表面積が小さくなった時点で、内部
の硝子の溶解が始まり、内部の硝子の溶解性は外部の硝
子のそれより大きいために、表面積はちいさくなっても
、溶出量は変わらないのである。又、硝子組成として、
抗菌性に有効な成分のみの含有量を内部ほど多くするの
も、組成変更に含まれるのは、当然である。
分を、使用開始時と使用末期とにおいて、あまり変化(
使用末期の溶出量が、使用開始時の値の1/2以上)さ
せない様にしたものである。この為に、溶解性硝子の形
状が、球に近い立体の場合には、溶解性硝子を数層に分
けて、表面の硝子の溶解性を内部の硝子の溶解性と比較
して、小さくすることによって、硝子が徐々に溶解し、
形状が小さくなり、表面積が小さくなった時点で、内部
の硝子の溶解が始まり、内部の硝子の溶解性は外部の硝
子のそれより大きいために、表面積はちいさくなっても
、溶出量は変わらないのである。又、硝子組成として、
抗菌性に有効な成分のみの含有量を内部ほど多くするの
も、組成変更に含まれるのは、当然である。
【0008】また、平板状の硝子板の場合には、厚さ(
d)は、平板の長辺(a)、或いは短辺(b)の1/2
以下であることを要する。この様に、厚みが小さいこと
によって、硝子が溶解して行く際に、硝子の表面積があ
まり変化しないので、硝子からの溶出成分量もあまり変
化しないのである。この場合の硝子の溶解速度は、初期
(溶解を開始してから、全量溶解してしまうまでの期間
において、初期の20%に相当する期間)における溶解
速度(A)と末期(初期の期間とは反対に末期の20%
に相当する期間)における溶解速度(B)との関係がB
/A≧1/3であることを特徴とする硝子水処理材であ
る。次に実施例を説明し、本発明を明らかにする。
d)は、平板の長辺(a)、或いは短辺(b)の1/2
以下であることを要する。この様に、厚みが小さいこと
によって、硝子が溶解して行く際に、硝子の表面積があ
まり変化しないので、硝子からの溶出成分量もあまり変
化しないのである。この場合の硝子の溶解速度は、初期
(溶解を開始してから、全量溶解してしまうまでの期間
において、初期の20%に相当する期間)における溶解
速度(A)と末期(初期の期間とは反対に末期の20%
に相当する期間)における溶解速度(B)との関係がB
/A≧1/3であることを特徴とする硝子水処理材であ
る。次に実施例を説明し、本発明を明らかにする。
【0009】
【実施例1】次の理論硝子組成に成る調合物を溶融し、
20mm×20mm×5mmの硝子平板を作った。 理論硝子組成……P2O550mol%、CaO17.
5mol%、Na2O32.5mol%、Ag2O
0.1wt% 又、基礎硝子組成は P2O5 50mol%、C
aO 17.5mol%、Na2O 32.5mo
l%と同じ組織に対し、Ag2O 3.0wt%にし
た硝子で5mm×5mm×5mmの硝子ブロックを作り
サンプルとした。
20mm×20mm×5mmの硝子平板を作った。 理論硝子組成……P2O550mol%、CaO17.
5mol%、Na2O32.5mol%、Ag2O
0.1wt% 又、基礎硝子組成は P2O5 50mol%、C
aO 17.5mol%、Na2O 32.5mo
l%と同じ組織に対し、Ag2O 3.0wt%にし
た硝子で5mm×5mm×5mmの硝子ブロックを作り
サンプルとした。
【0010】前記した硝子平板及び硝子ブロックを超音
波加湿器(加湿量…400cc/時間、水槽容量…40
0cc、加湿時間…8時間/日)の水槽に1個入れ、そ
の重量変化と、銀イオン濃度を約3ケ月間測定した。 尚、いずれの硝子も、テストの3ケ月間ですべて溶解し
てしまった。テスト開始後の初期の段階(0〜18日ま
で)及び末期の段階(72〜90日)での溶解速度及び
銀イオン濃度の測定結果を第1表に示す。
波加湿器(加湿量…400cc/時間、水槽容量…40
0cc、加湿時間…8時間/日)の水槽に1個入れ、そ
の重量変化と、銀イオン濃度を約3ケ月間測定した。 尚、いずれの硝子も、テストの3ケ月間ですべて溶解し
てしまった。テスト開始後の初期の段階(0〜18日ま
で)及び末期の段階(72〜90日)での溶解速度及び
銀イオン濃度の測定結果を第1表に示す。
【0011】
【0012】第1表に示す通り、使用硝子の形状を平板
状にすること及び組成を厳選することによって、溶解性
硝子からの溶出成分を、使用期間中の初期の段階と末期
の段階とで、この例では、18/25或いは55/95
という値であり大幅に変化させることがないのである。 これに対し、従来の形状因子を考慮しない製品では、こ
の値が1/45或いは1/190と大幅に変化している
のである。
状にすること及び組成を厳選することによって、溶解性
硝子からの溶出成分を、使用期間中の初期の段階と末期
の段階とで、この例では、18/25或いは55/95
という値であり大幅に変化させることがないのである。 これに対し、従来の形状因子を考慮しない製品では、こ
の値が1/45或いは1/190と大幅に変化している
のである。
【0013】
【実施例2】次に、溶解性硝子を多層硝子にした例につ
いて説明する。まず、P2O5 50mol%、
Na2O 35mol%、CaO 15mol%の
基本組成の硝子に、■Ag2O 0.02wt%、■
Ag2O 0.1wt%、■Ag2O 1.0wt
%添加した3種類の銀含有量の異なる硝子を作り、粉砕
した。次に、■の硝子で4mmφ×4mmhの錠剤を作
り、その上を■の硝子で覆うようにして、8mmφ×8
mmhの錠剤を作り、更に、その上を■の硝子で覆うよ
うにして、12mmφ×12mmhの錠剤を作った。又
、これとは別に、■の硝子のみを使用して、12mmφ
×12mmhの錠剤を作った。この両錠剤を450℃−
1時間加熱して融着させた。
いて説明する。まず、P2O5 50mol%、
Na2O 35mol%、CaO 15mol%の
基本組成の硝子に、■Ag2O 0.02wt%、■
Ag2O 0.1wt%、■Ag2O 1.0wt
%添加した3種類の銀含有量の異なる硝子を作り、粉砕
した。次に、■の硝子で4mmφ×4mmhの錠剤を作
り、その上を■の硝子で覆うようにして、8mmφ×8
mmhの錠剤を作り、更に、その上を■の硝子で覆うよ
うにして、12mmφ×12mmhの錠剤を作った。又
、これとは別に、■の硝子のみを使用して、12mmφ
×12mmhの錠剤を作った。この両錠剤を450℃−
1時間加熱して融着させた。
【0014】この両錠剤を融着させた硝子を、実施例1
の場合と同様に、超音波加湿器の水槽に入れ、同様に測
定した。このサンプルの場合には、約40日間で溶解し
てしまったので、その期間を5等分し、最初の8日間を
初期段階、最後の8日間を末期段階とした。それぞれの
期間における溶解速度及び銀イオン濃度の測定結果を第
2表に示す。
の場合と同様に、超音波加湿器の水槽に入れ、同様に測
定した。このサンプルの場合には、約40日間で溶解し
てしまったので、その期間を5等分し、最初の8日間を
初期段階、最後の8日間を末期段階とした。それぞれの
期間における溶解速度及び銀イオン濃度の測定結果を第
2表に示す。
【0015】
【0016】第2表に示す通り、硝子組成に傾斜を持た
せることによって、目的とする成分(この場合は銀)の
溶出量を大幅に変化させることなく、安定的に溶出させ
るので、その結果も安定したものとなる。
せることによって、目的とする成分(この場合は銀)の
溶出量を大幅に変化させることなく、安定的に溶出させ
るので、その結果も安定したものとなる。
【0017】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係わる溶解
性ガラスは、溶出してくる極微量の抗菌成分が安定して
いるので、次の通りの効果がある。■形状或いは構造因
子を考慮していない従来品と比較して、本発明品の場合
には、溶解する成分が、溶解する全期間において、平均
化している為に、末期での効果もたかく、従来品であれ
ば、新しく補充を要する段階にても、補充を必要としな
いので、無駄な使用を防止出来る。■溶解性ガラスの組
成、及び抗菌成分を選択することによって、抗菌成分の
種類及びその溶出量を自由にコントロールできるので、
水処理材を必要とする多方面の用途に対応出来るもので
ある。■従来使用の有機スズ系の化合物、或いは塩素系
の化合物等と比較して安全性、効果の持続性において、
優れている。従って、本発明は、水資源の有効活用、利
用する水の水質向上によって、環境良化、健康増進に役
立つ極めて有益な発明である。
性ガラスは、溶出してくる極微量の抗菌成分が安定して
いるので、次の通りの効果がある。■形状或いは構造因
子を考慮していない従来品と比較して、本発明品の場合
には、溶解する成分が、溶解する全期間において、平均
化している為に、末期での効果もたかく、従来品であれ
ば、新しく補充を要する段階にても、補充を必要としな
いので、無駄な使用を防止出来る。■溶解性ガラスの組
成、及び抗菌成分を選択することによって、抗菌成分の
種類及びその溶出量を自由にコントロールできるので、
水処理材を必要とする多方面の用途に対応出来るもので
ある。■従来使用の有機スズ系の化合物、或いは塩素系
の化合物等と比較して安全性、効果の持続性において、
優れている。従って、本発明は、水資源の有効活用、利
用する水の水質向上によって、環境良化、健康増進に役
立つ極めて有益な発明である。
Claims (3)
- 【請求項1】 子であり、直方体、立方体、平板状、或いは球状体等の
3次元で表現される形状を有し、且つ、その最長径が1
0mm以上であり、又、その組成が、重量比で、(RO
+R2O)/P2O5=0.4〜1.2、R2O/(R
O+R2O3)=0〜10であり、しかも前記金属イオ
ンの含有量が0.005〜5重量%である硝子水処理材
。 - 【請求項2】直方体、立方体、或いは球状体等の3次元
で表現される形状を有し、その構造が2層以上の組成の
異なる層から成り、しかも、内層においては、R2O/
(RO とも1成分の含有量の値が、外層より大きく設定されて
いることを特徴とする硝子水処理材。 - 【請求項3】平板状の形状であり、厚さ(d)は、平板
の長辺(a)、或いは短辺(b)の1/2以下であり、
しかも、初期における溶解速度(A)と末期における溶
解速度(B)との関係がB/A≧1/3であり、その組
成が、重量比で、(RO+R2O)/P2O5=0.4
〜1.2、R2O/(RO+R2O3)=0〜10であ
り、しかも請求項1項に記載されている金属イオンの含
有量が0.005〜5重量%であることを特徴とする硝
子水処理材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3128801A JPH0763701B2 (ja) | 1991-03-13 | 1991-03-13 | 硝子水処理材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3128801A JPH0763701B2 (ja) | 1991-03-13 | 1991-03-13 | 硝子水処理材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04284891A true JPH04284891A (ja) | 1992-10-09 |
JPH0763701B2 JPH0763701B2 (ja) | 1995-07-12 |
Family
ID=14993771
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3128801A Expired - Lifetime JPH0763701B2 (ja) | 1991-03-13 | 1991-03-13 | 硝子水処理材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0763701B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001276846A (ja) * | 2000-04-04 | 2001-10-09 | Toyo Seikan Kaisha Ltd | 用水浄化剤 |
WO2010137579A1 (ja) * | 2009-05-26 | 2010-12-02 | パナソニック電工株式会社 | 水処理用添加剤および水処理装置 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101298364B (zh) * | 2004-03-15 | 2011-02-16 | 兴亚硝子株式会社 | 抗菌性玻璃及抗菌性玻璃的制造方法 |
JP5069482B2 (ja) * | 2007-03-05 | 2012-11-07 | 興亜硝子株式会社 | 抗菌性ガラスおよび抗菌性ガラスの製造方法 |
JP5085803B2 (ja) * | 2012-07-19 | 2012-11-28 | 興亜硝子株式会社 | 抗菌性ガラスおよび抗菌性ガラスの製造方法 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01317133A (ja) * | 1988-06-15 | 1989-12-21 | Mitsubishi Rayon Eng Co Ltd | ガラス水処理剤 |
JPH02251293A (ja) * | 1989-03-23 | 1990-10-09 | Kinki Pipe Giken Kk | 薬湯の保存処理方法 |
-
1991
- 1991-03-13 JP JP3128801A patent/JPH0763701B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01317133A (ja) * | 1988-06-15 | 1989-12-21 | Mitsubishi Rayon Eng Co Ltd | ガラス水処理剤 |
JPH02251293A (ja) * | 1989-03-23 | 1990-10-09 | Kinki Pipe Giken Kk | 薬湯の保存処理方法 |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001276846A (ja) * | 2000-04-04 | 2001-10-09 | Toyo Seikan Kaisha Ltd | 用水浄化剤 |
JP4586232B2 (ja) * | 2000-04-04 | 2010-11-24 | 東洋製罐株式会社 | 用水浄化剤 |
WO2010137579A1 (ja) * | 2009-05-26 | 2010-12-02 | パナソニック電工株式会社 | 水処理用添加剤および水処理装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0763701B2 (ja) | 1995-07-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4678659A (en) | Therapeutic devices incorporating water soluble glass compositions | |
US5766611A (en) | Cosmetic products containing a soluble glass | |
JPH0450878B2 (ja) | ||
US20050064193A1 (en) | Antimicrobial, anti-inflammatory, wound-healing and disinfecting glass and use thereof | |
EP2430922B1 (en) | Antibacterial glass mixture | |
EP1667941A1 (de) | Antimikrobielle glasoberflächen von glaspulvern | |
US3238085A (en) | Process for manufacturing ceramiclike products from glass by microscopic crystallization | |
JPS605538B2 (ja) | セシウム含有光学ガラス | |
JP3486951B2 (ja) | 抗菌性ガラス組成物 | |
JPH02296747A (ja) | 高屈折率フォトクロミックガラス | |
DE1239817B (de) | Verfahren zur Herstellung eines Glaskoerpers, der in seinen Oberflaechenschichten neben der Glasphase noch eine Kristallphase aufweist | |
JPH04284891A (ja) | 硝子水処理材 | |
JPH1160268A (ja) | 抗菌性ガラス及び樹脂組成物 | |
US5204291A (en) | Transparent lead-free glazes | |
JP3159863B2 (ja) | 抗菌性を有する溶解性ガラス組成物 | |
DE102008008593A1 (de) | Anti-Kratz-Beschichtung, Verfahren zu deren Herstellung und deren Verwendung | |
JPH0848539A (ja) | 抗菌性ガラス組成物 | |
JP2000302478A (ja) | 抗菌性ガラスおよびそれを含有するポリスチレン樹脂組成物 | |
JP2000191338A (ja) | ガラス組成物及びそれを使用した水処理方法 | |
JPH02302451A (ja) | 抗菌性を有する樹脂フィルム | |
JP2945266B2 (ja) | 抗菌性、抗黴性を有するアルミホーロー板 | |
JP3845959B2 (ja) | 抗菌性ガラス粉末及び樹脂成形体 | |
JPH11236241A (ja) | 抗菌性を有する建材用結晶化ガラスビーズ | |
JPS63307807A (ja) | セメント作成用溶液の殺菌剤 | |
JP3722509B2 (ja) | ガラスフリット組成物 |