JPH0428445Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はメツシユパネル等にブラケツト等を介
して掛設し、ビデオカセツト等を入れて陳列する
ための物品陳列用バスケツトに関する。

〔従来の技術〕

従来から店頭等にてカセツトテープ、ビデオカ
セツト等の小物を展示販売するときには、これら
の物品を見やすく、かつ取り出しやすく陳列する
ためにメツシユパネルの横杆にブラケツト又はフ
ツク等を掛けて取り付けたバスケツト内にカセツ
トテープ等の物品を立てた状態で陳列して販売し
ている。

〔考案が解決しようとする問題点〕

しかし、上記のような従来の物品陳列用バスケ
ツトにおいては、バスケツト内の物品の数が少な
いときには立てておいた物品が倒れたりして見た
めが悪く、かつ客が物品を取り出すときにも物品
が倒れていると取り出しにくいものであつた。そ
こでバスケツト内に中仕切を設けてバスケツト内
部を区画し、カセツトテープ等が倒れるのを防止
したりすることが行われているが、この中仕切を
バスケツトに固定しものでは中仕切を外してバス
ケツト内を広く使うことができず、また単にバス
ケツト内に中仕切を置いただけではバスケツトを
傾斜させたときや、また物品の重さで該中仕切の
位置がずれてしまい、物品がバスケツト内でガタ
ついたり、倒れたりするという問題があつた。

本考案は上記の問題点に鑑み、カセツトテー
プ、ビデオカセツト等を立てた状態で陳列するた
めの物品陳列用バスケツトにおいて、該バスケツ
ト内に収納した物品が倒れたり、またバスケツト
内でガタついたりすることのない、物品陳列用バ
スケツトを提供せんとするものである。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案は上記の目的を達成するために、杆体を
バスケツト状に組み立て、底面部を縦杆を横杆と
で構成するとともに、該底面部を前下がり状に傾
斜させてなるバスケツト本体と、前端部を上方へ
屈曲して側面視略Ｌ型に形成し、後端部にフツク
に設けるとともに前端部の下方へ係止突起を突設
してなる中仕切部材と、よりなり、前記中仕切部
材を、その後端部のフツクをバスケツト本体底面
部の横杆の１本に係止するとともに前端部の係止
突起をそれより前方に位置する他の横杆に外接し
た状態でバスケツト本体へ取り付けてなることを
特徴とする物品陳列用バスケツトを提供せんとす
るものである。

〔作用〕

本考案に係る物品陳列用バスケツトは上記の構
成であり、中仕切部材は、その前端の上方に屈曲
した部分が前下がり状のバスケツト本体底面に対
して略直角方向に前傾した状態で取り付けられ、
陳列物を前傾状態に支持する。このバスケツトを
使用するには、適当なブラケツト部材、又はバス
ケツト本体自体に設けた係止用フツク等の適宜取
付手段を用いて壁面又はメツシユパネルの横杆等
に掛けて取り付ける。そして、このバスケツト内
に例えばカセツトテープ等の物品を立てた状態で
入れて陳列するときには、バスケツト内のカセツ
トテープ等の数が少なくても中仕切部材により倒
れるのが防止されるとともに、また、中仕切部材
によりバスケツト内を複数の空間に区分して異な
る種類の物品を一つのバスケツト内に陳列するこ
ともできる。

〔実施例〕

以下、図面に示した実施例で本考案を更に詳細
に説明する。

本考案に係る物品陳列用バスケツト５は、例え
ば第１図に示したように脚４に立設したフレーム
２内に杆体を縦横に直交させてメツシユ部３を設
けたメツシユパネル１等に、前記メツシユ部３の
横杆へブラケツト又はフツク部材を介し、又はバ
スケツト５の後面の上部に設けたフツク９を引つ
掛けて取り付け、該バスケツト５内にカセツトテ
ープ、ビデオカセツト等を立てた状態で入れて店
頭等に陳列するものである。

前記物品陳列用バスケツト５は、例えば第２図
〜第５図の如く杆体を屈曲等してバスケツト状に
組み立て、本実施例においてはバスケツト５の後
面の上部に前記メツシユパネル１等に係止するた
めのフツク９を設けてなり、またバスケツト５の
底面部は前下がり状に傾斜させてメツシユパネル
１のメツシユ部３に対して傾斜した状態に取り付
けるようになしており、前記底面部は縦杆、横杆
を直交させて構成してなり、図例のものは横杆８
を下側に、縦杆７をその上側にして構成してい
る。また、適宜バスケツト５内中央に縦仕切１０
を設けてバスケツト５内を左右に区画したり、ま
たバスケツト５の前面に見出しプレート（図示せ
ず）等を取り付けたりしてなるものである。更
に、本考案においては前記バスケツト５の内部に
該バスケツト５内部空間を前後に区画するととも
に、該バスケツト５内に入れた物品が倒れたりす
るのを防止するための中仕切部材１１を取付けて
いる。前記中仕切部材１１は、杆体にて作成し後
端にフツク１２を設けた脚部１４の前端を上方へ
略Ｌ字形に折曲して仕切部１５とした側杆１６を
平行配置して上部を連結し、前記両側杆１６，１
６の屈曲部分に連結杆１７を架設するとともに該
連結杆１７の両端部を下方に折曲して脚部１４の
下面に突出する係止突起１３，１３を設けてなる
ものである。前記中仕切部材１１の仕切部１５は
バスケツト本体６の前面に対して平行になるよう
設定し、また脚部１４の一端に設けたフツク１２
の内側と前記係止突起１３と距離をバスケツト６
の底面部を構成する異なる前後２本の横杆、図示
した実施例においてはバスケツト底面部を構成す
る横杆のうち後端部に位置する横杆８とバスケツ
ト底面部の略中央部に位置する横杆８の外側間の
距離に等しくなるように設定するとともに、上記
実施例においては両側杆１６，１６及び両係止突
起１３，１３をバスケツト本体６における縦杆
７，７間に間挿しうる幅に設定している。

前記中仕切部材１１をバスケツト本体６内に取
り付けるには、中仕切部材１１の脚部１４の後端
に設けたフツク１２をバスケツト本体６の底面を
構成する横杆８……の内の一本、例えば後端に位
置する横杆８に係止して脚部１４，１４をバスケ
ツト本体６の底面を構成する縦杆７，７間に位置
させて横杆８上に載置するとともに、係止突起１
３を他の横杆８の外面に外接した状態で係止して
バスケツト本体底面部に仕切部１３，１３がバス
ケツト本体６の底面に対して直立した状態に取り
付ける。

上記のごとく構成した物品陳列用バスケツト５
を、ブラケツト又はフツク等の適宜取付手段を用
い、又は上記実施例の如くバスケツト自体に設け
たフツク９にて壁面又はメツシユパネル１等に掛
けて取り付け、バスケツト本体６内にビデオカセ
ツト、カセツトテープ等を立てた状態で陳列すれ
ば、バスケツト５内に入れた物品の数が少なくな
つても中仕切部材１１によつて物品が倒れたりす
るのを防止するとともに、一つのバスケツト内を
前記中仕切部材１１によつて複数の空間に仕切つ
て種類の異なる物品をバスケツト内で分けて陳列
することも可能であり、また中仕切部材１１はフ
ツク１２と係止突起１３をバスケツト底面部の横
杆に係止しているだけなので簡単にバスケツト５
から取り外すこともできる。また、本考案に係る
物品陳列用バスケツトにおける中仕切部材１１
は、フツク１２をバスケツト本体６の底面部を構
成する横杆８に係止するとともに、下面に係止突
起１３，１３を突設し該係止突起１３，１３をバ
スケツト本体底面部を構成する他の横杆８に外接
して取付けてなるので、中仕切部材は前記フツク
１２と係止突起１３とがバスケツト本体底面部の
異なる２本の横杆の外側に外嵌した状態で中仕切
部材１１の前後方向への動きを規制され、バスケ
ツト５内でガタつきことなく、バスケツト５内に
入れたカセツトテープ等の物品を安定した状態で
収納、陳列することができ、更には上記実施例の
ように、バスケツト本体６の底面を構成する横杆
８と縦杆７とを、横杆８を下側に縦杆７を上側に
して構成すれば、中仕切部材１１の脚部１４がバ
スケツト本体６の底面部から突出せず、バスケツ
ト本体６の底面部の平面性を確保してバスケツト
５内の物品が収納状態を良好にすることができ、
更に実施例の如く中仕切部材１１の両側杆１６，
１６をバスケツト本体底面部の縦杆７，７間の内
側に内接した状態で間挿しうる幅に設定すれば該
中仕切部材１１の横方向への動きも規制され、よ
り確実にバスケツト内で取付けることができるの
である。

尚、中仕切部材１１の態様は上記の実施例に限
定されることはなく、例えば第６図の如く内外に
大小の中仕切部材１１，１１を取付けたり、バス
ケツト内を中仕切１０等にて左右に区画し、その
それぞれの空間の別の位置に中仕切部材を１１を
取付けてもよい。また、バスケツト本体底面部の
各横杆間の距離を一定に設定しておき、前記中仕
切部材１１のフツク１２および係止突起１３をバ
スケツト本体６底面部に任意の横杆８に係止しう
るようにすれば、バスケツト内の物品の量により
適宜中仕切部材１１の位置を自由に変更すること
も可能である。

〔考案の効果〕

以上の如く、本考案に係る物品陳列用バスケツ
トは、杆体をバスケツト状に組み立て、底面部を
縦杆を横杆とで構成するとともに、該底面部を前
下がり状に傾斜させてなるバスケツト本体と、前
端部を上方へ屈曲して側面視略Ｌ型に形成し、後
端部にフツクに設けるとともに前端部の下方へ係
止突起を突設してなる中仕切部材と、よりなり、
前記中仕切部材を、その後端部のフツクをバスケ
ツト本体底面部の横杆の１本に係止するとともに
前端部の係止突起をそれより前方に位置する他の
横杆に外接した状態でバスケツト本体へ取り付け
てなることを特徴とし、バスケツト本体底面部を
前下がり状にしたことから、カセツトテープ等の
陳列物を傾斜させて見やすい状態に陳列すること
ができるとともに、中仕切部材も前傾状に取り付
けられることから、この中仕切部材部材により支
持される陳列物も傾斜させて見やすい状態に陳列
することができる。しかも、前記中仕切部材は、
その後端部に設けたフツクをバスケツト本体底面
の横杆のひとつへ係止するだけで簡単に取り付け
ることができるとともに、後端のフツクをバスケ
ツト本体底面部の横杆に係止しているから陳列物
の重みで中仕切部材が前方へ倒れることもなく、
また、このフツクと前端部に設けた係止突起とが
バスケツト本体底面部の前後２本の横杆の外側へ
それぞれ外接してこれらの横杆に外嵌した状態で
中仕切部材は前後方向への動きを規制されて確実
に取り付けられることから、バスケツト内で陳列
物がガタついたり、倒れたりすることもない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る物品陳列用バスケツトを
メツシユパネルに取り付けて使用したときの状態
を示す斜視図、第２図は本考案に係る物品陳列用
バスケツトの一実施例を示す斜視図、第３図は前
記物品陳列用バスケツトの平面図、第４図は前記
物品陳列用バスケツトの正面図、第５図は第３図
におけるＡ−Ａ線断面図、第６図は本考案に係る
物品陳列用バスケツトの他の実施例を示す説明用
平面図である。 １……メツシユパネル、２……フレーム、３…
…メツシユ部、４……脚、５……バスケツト、６
……バスケツト本体、７……縦杆、８……横杆、
９……フツク、１１……中仕切部材、１２……フ
ツク、１３……係止突起、１４……脚部、１５…
…仕切部、１６……側杆、１７……連結杆。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 杆体をバスケツト状に組み立て、底面部を縦杆
   を横杆とで構成するとともに、該底面部を前下が
   り状に傾斜させてなるバスケツト本体と、 前端部を上方へ屈曲して側面視略Ｌ型に形成
   し、後端部にフツクを設けるとともに前端部の下
   方へ係止突起を突設してなる中仕切部材と、 よりなり、前記中仕切部材を、その後端部のフツ
   クをバスケツト本体底面部の横杆の１本に係止す
   るとともに前端部の係止突起をそれより前方に位
   置する他の横杆に外接した状態でバスケツト本体
   へ取り付けてなることを特徴とする物品陳列用バ
   スケツト。