JPH04283456A - 磁気記録再生装置のガイドローラ装置 - Google Patents

磁気記録再生装置のガイドローラ装置

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JPH04283456A
JPH04283456A JP3045121A JP4512191A JPH04283456A JP H04283456 A JPH04283456 A JP H04283456A JP 3045121 A JP3045121 A JP 3045121A JP 4512191 A JP4512191 A JP 4512191A JP H04283456 A JPH04283456 A JP H04283456A
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JP
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guide roller
section
magnetic
magnetic tape
magnetic head
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JP3045121A
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Inventor
Hidehiko Fujisawa
藤沢 英彦
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Faurecia Clarion Electronics Co Ltd
Original Assignee
Clarion Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、8mmVTR及びR−
DATなどのヘリカルスキャン方式の磁気記録再生装置
において、磁気ヘッドの走行軌跡がトラックに沿うよう
に磁気テープの走行位相を制御するガイドローラ装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ヘリカルスキャン方式の磁気記
録再生装置は信号再生時に磁気ヘッドが磁気テープ上の
記録トラックを正確に走査するように、磁気テープ走行
の位相制御を行っている。信号再生を行う際、同一の装
置によって記録・再生(自己再生)を行っていれば、ト
ラッキングずれ(磁気ヘッドの走行位置と磁気テープの
トラック位置とのずれ)は殆ど生じることがない。
【0003】ところが、他の装置によって記録したテー
プを再生する場合には、両装置間の磁気ヘッドや回転ド
ラム等の組付け状態の違いによって、かなりのトラッキ
ングずれが生じる。甚だしい時には磁気ヘッドが磁気テ
ープの目的のトラック上をトレースせず、再生が不可能
となることがある。この様な問題点を解消する為に、従
来の磁気記録再生装置においては、磁気ヘッドが目的ト
ラック上を確実にトレースするようにトラッキングサー
ボを働かせている。
【0004】例えば、R−DATでは近年、ATF(A
utomatic  Track  Finding)
方式が採用されている。ATF方式とはATF信号を記
録時にエリア分割で磁気テープに記録し、再生時にはA
TFエリアを磁気ヘッドが走査する際に両隣接トラック
からのクロストークを利用して、磁気ヘッド自体がトラ
ッキングずれを検出する方式である。
【0005】この様なATF方式において、磁気ヘッド
が出力する再生信号からトラッキングずれを検出する信
号を割出し、この検出信号をキャプスタンモータに入力
してキャプスタンモータの回転位相を増減させる。これ
により、磁気テープの走行位置を補正し、トラッキング
ずれを修正することができる。
【0006】ここで、ATF方式を利用した磁気記録再
生装置のテープ走行系を図13を用いて説明する。図に
おいて、1は磁気テープ、23は磁気テープ1を送り出
す供給側リール、24は磁気テープ1を巻取る巻取側リ
ールである。また、2は回転ドラムであり、この回転ド
ラム2には磁気ヘッド3が搭載されている。磁気ヘッド
3は回転ドラム2と共に回転して磁気テープ1上に記録
されたトラックをヘリカル走査するようになっている。
【0007】更に、9はトラッキングずれを検出するト
ラッキングエラー検出部であり、磁気ヘッド3から出力
される再生信号aを入力する。また、10はキャプスタ
ンモータ19の回転位相を増減させるトラッキング制御
部であり、トラッキングエラー検出部9から出力される
検出信号bを入力する。
【0008】以上のような構成を有する磁気記録再生装
置は次のように作用する。
【0009】まず、テープのローディングでは、磁気テ
ープ1は供給側リール23から引き出され、固定ポスト
26、テンションピン25、入口側ガイドローラ4、回
転ドラム2、出口側ガイドローラ5を経て、キャプスタ
ンモータ19によって回転駆動されるキャプスタン軸1
8と、磁気テープ1をキャプスタン軸18に押圧するピ
ンチローラ17に至り、更にピンチローラ27を介して
巻取側リール24によって巻取られる。
【0010】以上の様に走行する磁気テープ1に対して
磁気ヘッド3がヘリカル走査し、該ヘッド3からは再生
信号aが出力される。この再生信号aは前記トラッキン
グエラー検出部9に入力され、検出部9は再生信号aか
ら磁気テープ1に記録されたトラックの位置と磁気ヘッ
ド3の走査位置のずれを検出し、ずれ量に応じた検出信
号bを出力する。更に、検出信号bは前記トラッキング
制御部10に入力され、トラッキング制御部10は検出
信号bによりキャプスタンモータ19の回転位相を増減
させる。この様にして磁気テープ1の走行位置が補正さ
れ、トラッキングずれが修正され、これにより、磁気ヘ
ッド3が磁気テープ1の記録トラック上を適確にトレー
スする。
【0011】以上のようなATF方式を採用することに
より、トラッキング制御部10の制御範囲内において、
磁気ヘッド3の再生信号a自体からトラッキングずれを
検出し、トラッキングずれを修正制御できるため、磁気
テープ1にトラッキングずれ検出用のコントロールトラ
ックを設定する必要が無い。従って、このコントロール
トラックに信号を記録するための固定ヘッドも不要であ
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ATF方式の装置では、キャプスタンモータの回転位相
制御によるトラッキングサーボがきかない程の大きなト
ラッキングずれが発生した場合、即ち、制御部10の制
御範囲外でずれが生じた時、磁気ヘッドは磁気テープ上
の記録トラックを正確にトレースすることができなかっ
た。すなわち、図13において、トラッキングずれがト
ラッキング制御部10の制御範囲を越えた場合、キャプ
スタンモータ19の回転位相を増減させただけでは、磁
気ヘッド3は磁気テープ1上の記録トラックを正しく走
査することができなくなる問題があった。
【0013】この様な大幅なトラッキングずれに対して
は、入口側のガイドローラ4及び出口側のガイドローラ
5の高さを微調整して磁気テープ1の走行位置を変化さ
せ、トラッキングずれを修正する方法が考えられるが、
ガイドローラ4,5は一般的に組立時に基準のテープを
用いて高さが既に調整されており、ロックネジ等により
固定されている。その為、上記のようなガイドローラ4
,5の高さ調整による磁気テープ1の走行位置補正は不
可能であった。
【0014】本発明の磁気記録再生装置のガイドローラ
装置は、以上のような従来技術の持つ課題を解決するた
めに提案されたものであり、ヘリカルスキャン方式の磁
気記録再生装置において、入口側及び出口側のガイドロ
ーラのうち少なくとも一方の高さを調整することによっ
て大幅なトラッキングずれを補正し、安定した再生状態
を確保することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、磁気記録再生装置のガイドローラ装置は、供給側
リールから磁気テープを回転ドラムに所定巻付け角で巻
付け移送する第1のガイドローラ部と、巻取側リールへ
回転ドラムに巻付けられた磁気テープを移送する第2の
ガイドローラ部と、磁気ヘッド部とトラックとの走査位
置のずれを検出してこのずれ量に応じた検出信号を出力
するトラッキングエラー検出部と、入口側及び出口側の
ガイドローラを介して磁気テープを回転駆動により送出
するキャプスタン駆動部と、トラッキングエラー検出部
からの検出信号に応じてキャプスタン駆動部の回転位相
を調整制御するトラッキング制御部とを備えると共に、
検出信号に基づいて第1のガイドローラ部または第2の
ガイドローラ部の少なくとも一方を上下方向に駆動制御
し、トラッキングずれがなくなるように磁気テープの走
行位相を制御するガイドローラ駆動制御部を有すること
を特徴とする。
【0016】また、磁気記録再生装置のガイドローラ装
置は、前記トラッキングエラー検出部からの検出信号を
入力し、この検出信号と、予め定められた基準信号とを
比較し、基準信号レベル以下の検出信号は前記トラッキ
ング制御部に出力してトラッキング制御を行わせ、基準
信号レベルよりも高い検出信号は前記ガイドローラ駆動
制御部に出力して走行位相制御を行わせる比較制御部を
有することを特徴とする。
【0017】
【作用】以上の構成を有する本発明の作用は次の通りで
ある。
【0018】すなわち、トラッキングエラー検出部がト
ラッキングずれを検出して、この検出信号をガイドロー
ラ駆動制御部に出力する。これによりガイドローラ駆動
制御部が第1または第2のガイドローラ部との少なくと
もいずれか一方を上下方向に駆動制御し、トラッキング
とのずれがなくなるように走行位相を制御して、磁気ヘ
ッド部の走行軌跡が常にトラックに沿うように磁気テー
プの走行位相を制御する。
【0019】また、磁気記録再生装置のガイドローラ装
置では、比較制御部がトラッキングエラー検出部からの
検出信号と、予め定められた基準信号とを比較し、基準
信号レベル以下の検出信号ならばトラッキング制御部に
出力する。その為、トラッキング制御部がキャプスタン
駆動部の回転位相を調整制御して、磁気ヘッドの走行軌
跡が常にトラックに沿うように磁気テープの走行位相を
制御する。
【0020】一方、基準信号レベルよりも高い検出信号
ならば、ガイドローラ駆動制御部に出力する。その為、
ガイドローラ駆動制御部が、入口側または出口側のガイ
ドローラとの少なくともいずれか一方を上下方向に駆動
制御し、トラッキングずれがなくなるように走行位相を
制御して、磁気ヘッド部の走行軌跡が常にトラックに沿
うように磁気テープの走行位相を制御する。
【0021】
【実施例】以上説明したような本発明の一実施例を図1
乃至図12に基づいて説明する。なお、従来技術と同様
の部材については同一符号を付し、説明は省略する。
【0022】a.磁気記録再生装置のテープ走行系の概
略構成の説明 図1に本実施例の磁気記録再生装置のテープ走行系の概
略構成図を示す。
【0023】図において、この装置の特徴的な主要構成
は、トラッキング制御部であるステッピングモータ制御
部20、スイッチ21、比較制御部22、入口側及び出
口側ガイドローラ4,5を上下方向に駆動させるステッ
ピングモータ8a,8bで成る。
【0024】スイッチ21及び比較制御部22は、トラ
ッキングエラー検出部9から検出信号bを入力する。比
較制御部22は所定の基準信号xを入力し、この基準信
号xと前記検出信号bとを比較して比較結果を出力し、
この比較結果に基づいてスイッチ21を動作させる。
【0025】すなわち、スイッチ21はトラッキング制
御部10及びステッピングモータ制御部20に接続され
ており、比較結果が基準信号x以下の場合に(x≧b)
、検出信号bをトラッキング制御部10に送り、基準信
号xより高い場合に(x<b)、検出信号bをステッピ
ングモータ制御部20に送る。
【0026】トラッキング制御部10は基準信号x以下
の検出信号b(x≧b)を入力すると、キャプスタンモ
ータ19の回転位相を増減させる。
【0027】また、ステッピングモータ制御部20は基
準信号xより高い検出信号b(x<b)を入力すると、
ステッピングモータ8a,8bを動作させて入口側及び
出口側ガイドローラ4,5を上下方向に駆動させる。こ
れにより、トラッキング制御部10の制御範囲外でトラ
ッキングずれが生じても、スイッチ21が切り換わり、
ステッピングモータ制御部20を動作させて、ガイドロ
ーラを駆動し、トラックずれが無くなるように制御が行
われる。
【0028】なお、基準信号xの値は、キャプスタンモ
ータ19の回転位相を増減させることによってトラッキ
ングずれが補正できる最大限の検出信号と等しい値に設
定されている。
【0029】ところで、図2は磁気テープ1に記録され
たトラックの状態及び磁気ヘッド3の走査位置を示して
いる。11,12,13は記録トラックであり、各トラ
ックには、それぞれ周波数f1,f2,f3の信号が記
録されるエリア11a,12a,13a及び11b,1
2b,13bが設けられている。(添字aが磁気ヘッド
3の入口側、添字bが出口側を示す。また、f1=f2
=f3である。)図2における磁気ヘッド3の走査位置
はエリア12aに差し掛かった所に位置している。磁気
ヘッド3の走査位置がエリア11aに差し掛かるまでの
所要時間をt1、磁気ヘッド3の走査位置がエリア13
aに差し掛かるまでの所要時間をt2とする。
【0030】b.トラッキングエラー検出部の説明次に
、図3を用いて、トラッキングエラー検出部9の具体的
な内部構成を詳細にを説明する。
【0031】図に示すように、トラッキングエラー検出
部9は、エンベロープ検出回路31、周波数選別回路3
2、サンプリングタイミング発生回路33、スイッチ3
4、減算器36、スイッチ37、ホールド回路38、時
間積分回路39から構成される。
【0032】エンベロープ検出回路31及び周波数選別
回路32は、磁気ヘッド3がトラック12を走査してい
る場合、磁気ヘッド3からの再生信号aを入力する。エ
ンベロープ検出回路31は再生信号aの包絡線を検出し
、これをスイッチ34を介して接続されたホールド回路
35に入力し、更に、減算器36、スイッチ37を介し
てホールド回路38に入力する。時間積分回路39はホ
ールド回路38からの出力を時間積分して、検出信号b
を出力し、前述した図1のスイッチ21及び比較制御部
22に供給している。
【0033】また、前記周波数選別回路32は再生信号
a中に周波数f2を検出すると、磁気ヘッド3が図2に
示すエリア12aの位置を走査していると判断し、この
判断結果をサンプリングタイミング発生回路33に出力
する。サンプリングタイミング発生回路33は、前記時
間t1後にスイッチ34が、前記時間t2後にスイッチ
37が、それぞれ所定時間だけ閉じるように動作させる
【0034】時間t1後にスイッチ34が所定時間だけ
閉じると、エンベロープ検出回路31はホールド回路3
5によりその後ホールドされる。この時の磁気ヘッド3
はクロストークによって図2に示す隣接トラック11の
エリア11aの周波数f1を再生する。また、時間t2
後にはスイッチ37が所定時間だけ閉じられた先のt1
後にホールドした信号から現時刻のエンベロープ検出回
路31の出力を減算器36によって減算した信号がホー
ルドされる。この時の磁気ヘッド3はクロストークによ
って図2に示す隣接トラック13であるエリア13aの
周波数f3を再生する。
【0035】以上のような一連の動作によって、トラッ
キングエラー検出部9は磁気ヘッド3がトラック12が
走査する場合のトラック12と磁気ヘッド3との走査位
置のずれ量を検出する。最後に時間積分回路39がホー
ルド回路38の出力を時間積分して、検出信号bを出力
する。
【0036】c.トラッキング制御部の説明次に、図4
を用いて、トラッキング制御部10の内部構成を説明す
る。
【0037】図に示すように、トラッキング制御部10
は、前記検出信号bを入力する比較器46と、位相比較
器45と、補償回路43と、駆動回路42と、から構成
されている。このうち、位相比較器45は、キャプスタ
ンモータ19に設けられるパルス発生手段41と基準パ
ルス44とから位相比較により位相差に応じた所定のパ
ルス信号を出力するようになっており、このパルス信号
を比較器46に入力させている。比較器46は、該パル
ス信号とトラッキングエラー検出部9の検出信号bとを
入力して比較し、その比較結果としての比較信号を補償
回路43に出力する。
【0038】補償回路43は、ここでの制御ループの安
定性を確保する為に入力された比較信号の所定の周波数
以上の成分を+6dB/octの傾斜で強調して補償し
、駆動回路42に出力する。駆動回路42は補償回路4
3からの出力信号に応じてキャプスタンモータ19を正
逆回転方向に駆動させる。即ち、トラッキング制御部1
0に入力された基準信号x以下である検出信号bは、比
較器46にて位相比較器45からの位相差と比較され、
この比較結果出力が補償回路43を介して駆動回路42
に出力され、キャプスタンモータ19の位相回転を増減
させる。これにより、磁気テープ1の走行位相が補正さ
れ、トラッキングずれを修正することができる。
【0039】d.ステッピングモータ制御部の説明次に
、図5には前述したステッピングモータ8a及びステッ
ピングモータ8bの回動を制御するステッピングモータ
制御部20のブロック図が示されており、この制御部2
0は、比較器47、パルス発生器48及び駆動回路49
から成る。
【0040】比較器47は、磁気ヘッド3が磁気テープ
1上のトラック12を走査している場合、磁気ヘッド3
によって再生された隣接トラックのATF信号である周
波数f1及びf3を入力する。
【0041】この時、比較器47は、f1>f3の場合
には0v、f1<f3の場合には5vの制御信号をパル
ス発生器48に出力する。パルス発生器48に0vまた
は5vの制御信号に対して図5中に示すようにパルス信
号を発生させ、駆動回路49に出力する。駆動回路49
は0vのパルス信号の時は逆転のトルクを、5vのパル
ス信号の時は正転のトルクをステッピングモータ8a(
又は8b)に出力する。
【0042】e.磁気テープ上の各エリアの再生信号の
説明 次に、図6〜図9は、磁気ヘッド3が磁気テープ1上の
記録トラック12の入口側及び出口側を走査している場
合における各エリアf1,f2,f3の再生信号をエン
ベロープで表す。
【0043】すなわち、磁気ヘッド3が磁気テープ1上
を正しく走査する場合、周波数f1とf3の再生出力は
等しくオントラックの状態にある為、図6及び図7に示
すように、クロストークによって再生される周波数f1
及びf3の出力は等しくなる。
【0044】ところが、トラッキングずれが発生した場
合、周波数f2とf3との再生出力は、入口側と出口側
とでは大きく異なり、レベル差が生じる。
【0045】これは、例えば、図8及び図9に示すよう
に、ATF信号の再生出力がトラック入口側ではf3<
f1となり、トラック出口側ではf3>f1となる場合
は、磁気ヘッド3は図10に示すように、トラック12
上をトラック11側からトラック13側に斜めに傾きつ
つ走査するためである。
【0046】検出信号bが基準信号xより大きい場合は
、前記比較制御部22は検出信号bをステッピングモー
タ制御部20に送るようにスイッチ21を切換える。 この時、ステッピングモータ制御部20の比較器47に
は、磁気ヘッド3によって再生された隣接トラックのA
TF信号である周波数f1とf3が入力される。ここで
磁気ヘッド3はトラック12上をかなりずれて走査され
ているために、検出信号bはキャプスタンモータ19の
回転により補正可能な最大信号である基準信号xを超え
ているため、比較器47に入力される周波数f1及びf
3の出力レベルは相当、異なる。
【0047】例えば、図9では、磁気ヘッド3はトラッ
ク12上をトラック11側からトラック13側に斜めに
傾いて走査しており、図2におけるトラック12を基準
に見ると、基準面からの高さに対して、磁気テープ1は
入口側ガイドローラ4側が低く、出口側ガイドローラ5
側が高くなって、トラッキングずれが起きている。
【0048】この際、ATF信号の再生出力はトラック
入口側でf3<f1(図7)、トラック出口側でf3>
f1(図8)である。従って、トラック入口側ではパル
ス発生器48から駆動回路49に0vの制御信号が出力
され、駆動回路49は入口側のステッピングモータ8a
に対して逆転する。ステッピングモータ8aが逆転する
と、入口側のガイドローラ4は高くなる。
【0049】一方、トラック出口側ではパルス発生器4
8から駆動回路49に5vの制御信号が出力され、駆動
回路49は出口側のステッピングモータ8bに対して正
転のトルクを発生させる。ステッピングモータ8bが正
転すると、出口側のガイドローラ5は低くなる。
【0050】f.ガイドローラ及びステッピングモータ
の説明 更に、ガイドローラ4,5及びステッピングモータ8a
の構成を図11及び図12を参照して述べる。
【0051】図11は図1に示した本実施例に係るガイ
ドローラ装置部の一部端面を示す側面図であり、図12
はガイドローラ4を上下動させる駆動機構の拡大側面図
である。
【0052】ガイドローラ4は、磁気テープ1をガイド
するように回動自在に設けられ、ローラが挿通されるシ
ャフト4aから構成されるものであり、図示のようにこ
のシャフト4aの下端部は、カップリング8cを介して
ステッピングモータ8aの回転軸8bと連結されるよう
に設置されている。そして、シャフト4a下端部と連結
されるカップリング8cの内周にはメネジ8fが形成さ
れている。また、シャフト4a下端部にはメネジ8fと
噛合うオネジ8gが形成され、シャフト4aとカップリ
ング8cとが連結されている。
【0053】一方、シャフト4aの上端部側面には図1
2に示すように長手方向に長溝8dが形成されており、
ここに横方向から固定ネジ8eの先端が係合、固定され
ている。従って、ステッピングモータ8aの駆動により
回転軸8bが回転し、カップリング8cが回動すると、
メネジ8fとオネジ8gとの噛合によりシャフト4aが
上下動し、これによりガイドローラ4が上下動するよう
になっている。即ち、ステッピングモータ8aが正転す
る場合、ガイドローラ4は下降する。また、ステッピン
グモータ8aが逆転する場合は、ガイドローラ4は上昇
する。しかし、ステッピングモータ8の駆動によりシャ
フト4aが上下しても、この固定ネジ8eの先端部が長
溝8dの上下側壁に当接されるので、ガイドローラ4の
上下動は規制されている。
【0054】また、ここではステッピングモータ8a側
のみを図示したが、ステッピングモータ8bも同様の構
成をとる。
【0055】以上述べたように本実施例によれば、前述
したガイドローラ4,5の上下動によって、キャプスタ
ンモータ19の回転位相制御では修正不能な程の大幅な
トラッキングずれをも補正することが可能となる。
【0056】更に、本実施例ではトラッキングエラー検
出部9からの検出信号bを、その信号の大きさに応じて
比較制御部22がスイッチ21の切換えによりトラッキ
ング制御部10とステッピングモータ制御部20とを選
択的して供給している為、トラッキングずれが小さい場
合には従来通り、トラッキング制御部10によるキャプ
スタンモータ19の回転位相制御にて修正できる。
【0057】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の磁気記録再
生装置のガイドローラ装置によれば、入口側及び出口側
のガイドローラの高さを可変することによって、広い範
囲のトラッキングずれを修正することができ、確実な再
生が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の磁気記録再生装置のガイドロー
ラ装置の一実施例を示す概略構成図。
【図2】図2は本実施例に係る磁気テープの記録トラッ
クの状態を示す概略図。
【図3】図3は本実施例のトラッキングエラー検出部の
構成図。
【図4】図4は本実施例のトラッキング制御部の構成図
【図5】図5は本実施例のステッピングモータ制御部の
構成図。
【図6】図6は本実施例に係る磁気ヘッドが記録トラッ
クを正しく走査した場合における入口側再生信号のエン
ベロープ図。
【図7】図7は本実施例に係る磁気ヘッドが記録トラッ
クを正しく走査した場合における出口側再生信号のエン
ベロープ図。
【図8】図8は本実施例に係る磁気ヘッドが記録トラッ
クをずれて走査した場合における入口側再生信号のエン
ベロープ図。
【図9】図9は本実施例に係る磁気ヘッドが記録トラッ
クをずれて走査した場合における出口側再生信号のエン
ベロープ図。
【図10】図10は本実施例において、磁気ヘッドが磁
気テープ上の記録トラックに対して斜めにずれて走査さ
れている状態を示す磁気テープの概念図。
【図11】図11は本実施例のガイドローラ部の正面図
【図12】図12は本実施例のガイドローラ部の要部拡
大正面図。
【図13】図13は従来の磁気記録再生装置のテープ走
行系の概略構成図。
【符号の説明】
1    磁気テープ 3    磁気ヘッド 4    入口側ガイドローラ 5    出口側ガイドローラ 8a,8bステッピングモータ 9    トラッキングエラー検出部 10    トラッキング制御部 11,12,13記録トラック 19    キャプスタンモータ 20    ステッピングモータ制御部21    ス
イッチ 22    比較制御部 23    供給側リール 24    巻取側リール 25    テンションピン 26    固定ポスト 27    ピンチローラ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  ヘリカルスキャン方式の回転ドラムに
    設けられ、磁気テープの所定トラックに記録信号を書込
    み、読出しする磁気ヘッド部と、供給側リールから磁気
    テープを前記回転ドラムに所定巻付け角で巻付け移送す
    る第1のガイドローラ部と、巻取側リールへ前記回転ド
    ラムに巻付けられた磁気テープを移送する第2のガイド
    ローラ部と、前記磁気ヘッド部と前記トラックとの走査
    位置のずれを検出し該ずれ量に応じた検出信号を出力す
    るトラッキングエラー検出部と、前記各ガイドローラ部
    を介し前記磁気テープを回転駆動により送出するキャプ
    スタン駆動部と、前記検出信号に応じて前記キャプスタ
    ン駆動部の回転位相を調整制御するトラッキング制御部
    と、を備えた磁気記録再生装置のガイドローラ装置にお
    いて、前記検出信号に基づいて、前記第1のガイドロー
    ラ部と前記第2のガイドローラ部との少なくとも一方を
    上下方向に駆動制御し、磁気ヘッド部の走行位置と磁気
    テープのトラック位置とのずれがなくなるように走行位
    相を制御するガイドローラ駆動制御部を有することを特
    徴とする磁気記録再生装置のガイドローラ装置。
  2. 【請求項2】  特許請求の範囲第1項記載の磁気記録
    再生装置のガイドローラ装置において、前記トラッキン
    グエラー検出部から出力される検出信号を入力し、該検
    出信号と、予め定められた基準信号とを比較し、基準信
    号レベル以下の検出信号は前記トラッキング制御部に出
    力してトラッキング制御を行わせ、基準信号レベルより
    も高い検出信号は前記ガイドローラ駆動制御部に出力し
    て走行位相制御を行わせる比較制御部を有することを特
    徴とする磁気記録再生装置のガイドローラ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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GB2308723A (en) * 1995-12-26 1997-07-02 Daewoo Electronics Co Ltd Vertically moving guide posts/rollers adjust video tracking

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