JPH04281753A - 飼料の給与方法 - Google Patents

飼料の給与方法

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JPH04281753A
JPH04281753A JP3150809A JP15080991A JPH04281753A JP H04281753 A JPH04281753 A JP H04281753A JP 3150809 A JP3150809 A JP 3150809A JP 15080991 A JP15080991 A JP 15080991A JP H04281753 A JPH04281753 A JP H04281753A
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JP
Japan
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acetic acid
milking
feeding
milk
period
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Pending
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JP3150809A
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English (en)
Inventor
Tomohiko Fukuda
知彦 福田
Takao Tanida
谷田 孝雄
Yoshinori Tsukamoto
義則 塚本
Sumio Akita
秋田 澄男
Kichiya Kawamura
川村 吉也
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Nakano Vinegar Co Ltd
Original Assignee
Nakano Vinegar Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、牛に対する飼料の給与
方法に関するものであり、さらに詳細には、本発明は乳
牛の産乳成績の低下を防止する乳牛への飼料の給与方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】乳牛は、元来北欧を中心とした比較的寒
冷地を原産地とするものを、温暖地域でも育成、繁殖さ
せることにより、乳製品を得るようにしたものである。 温暖地域での飼養の広がりとともに、種々の検討により
その産乳能力は大きく向上されてきてはいるが、飼養環
境、とりわけ飼養温度の上昇が乳牛の産乳に与える影響
はまだ大きく、例えば日本国内においても北海道と鹿児
島県、宮崎県、熊本県等の南九州を中心とした西南暖地
を比較した場合、その産乳成績においては北海道が優れ
た成績を示しており、この差が飼養環境、とりわけ搾乳
期の飼養温度が、北海道の方が好適であることに大きく
起因しているのは、当業界における周知の事実であった
【0003】また同じ北海道等の寒冷地であっても、夏
季になれば飼養温度が上昇するため、西南暖地における
飼養の場合と同様の欠点は避けられず、産乳能力が低下
してしまい、季節を通した安定供給が困難なものとなる
【0004】一方、世界的な視野からみても上記した理
由により、気温の高い国々では乳牛を飼育して大規模に
搾乳することは実質上実施することができない。しかる
にこれらの国々は発展途上国が多く、特に乳幼児や病弱
者の栄養源として牛乳や乳製品がとりわけ必要とされて
いる。牛の乳だけではこの需要に対処することはできな
い。
【0005】わが国においては、この対策としては、飼
養温度を少しでも搾乳牛の好適温度帯に近づけるため、
例えば西南暖地では乳牛への冷水噴霧や送風による飼養
温度の低下を図っているが、初期の設備投資が莫大であ
り、簡易に導入できるとは言い難いのが実情であった。 また、たとえ設備を導入しても、その運転、管理には多
大の労力と費用とが必要であった。
【0006】また他方、酢酸の面から従来技術をみてみ
ると、酢酸含有物を乳牛に給与することは、酢酸含有物
として食酢を用いたものとして例えば特開昭63−30
1755において、分娩後1カ月の乳牛に60日間摂取
させることにより、乳量、乳脂率の増加を図る技術がみ
られるが、食酢以外に糖類、可食性有機酸、ビフィズス
菌を併用しなければならならず、繁雑な混合操作が必要
な上に、価格も高くなることが予想される。そのうえ、
従来技術においては飼養温度について全く何も顧慮する
ことろがなく、温度と酢酸と産乳との関連性への言及に
至っては何らの示唆すらない。
【0007】このように、高温による産乳能力の低下に
着目し、それを酢酸によって改良するようなこと、つま
り温度という物理的な影響を飼料によって改善すること
は、従来全く行われたことはなく、本発明が最先である
【0008】
【発明が解決しようとする課題】通常搾乳牛の場合、分
娩直後より搾乳を開始し、乳量的には分娩後2〜3カ月
がピークとなり、その後漸減していき、約10カ月の搾
乳期間を経た後、次回の分娩に備え、乾乳期間へと移行
していく。此の間、温度が調整できる飼養環境内にて飼
養されない限り、一般には搾乳牛の飼養環境は気候の変
動に連動するものであり、飼養温度が上昇していくに従
い、産乳成績が低下していくのが実情であり、特に乳脂
率は3.5%未満になると商取引上ペナルティーを課せ
られることもあり、これをいかに簡便に防止するかが農
家にとっては重大な問題となっている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、これらの課題
を解決するためになされたものであって、飼養環境が高
温になっても乳量、乳脂率を低下させることなく高い産
乳能力を維持し、季節をとおしてコンスタントな乳生産
を確保して安定した酪農業が営めることを目的としてな
されたものである。また、本発明は、特にわが国の西南
暖地においても有利な酪農業の実施を可能ならしめるだ
けでなく、高温のために従来酪農が不可能であった東南
アジアその他の地域においても酪農を可能化ならしめる
ことを目的としてなされたものである。
【0010】これらの目的を達成するためには、従来か
らの技術常識を根本的に改める必要があるとの認識たち
、高温の飼養雰囲気を低下させるのに、送風や冷房とい
った物理的ないし機械的手段に頼るのではなくて、生物
的ないし化学的手段によってこの点を達成するという全
く新規な技術課題を設定した。
【0011】この新しい技術課題を解決するために各方
面から鋭意検討した結果、全く予期せざることに、酢酸
を乳牛に経口投与したところ高温下でも産乳能力が低下
しないという新知見を得た。本発明はこの新知見に基づ
いてなされたものであって、酢酸及び/又は酢酸含有物
を、搾乳期間中の乳牛に給与することを特徴とする牛へ
の飼料の給与方法、を基本的技術思想とし、特にこの方
法は飼養雰囲気が約15℃以上という高温で特に有効で
あることが確認され、このようにして、搾乳牛の産乳成
績の低下を防止する方法を確立するに至った。
【0012】以下本発明について詳述する。
【0013】本発明に用いる酢酸は、合成酢酸でも醸造
酢酸でもよいが、嗜好的に醸造酢酸を使用するのが好ま
しい。
【0014】酢酸含有物としての醸造酢としては、ブド
ウ、ミカン等の果汁をアルコール発酵せしめた後または
ブドウ、ミカン等の果汁そのものにアルコールを添加し
、酢酸発酵せしめた醸造酢である果実酢のほか、米酢、
その他穀物酢等が広範に使用される。これら食酢は、原
料特有の香気があり、牛の嗜好性向上に寄与できるので
とくに好ましい。またこれらの醸造酢をサイクロデキス
トリンや酢酸ナトリウム、デキストリン等の吸着させた
ものや、麩や籾穀、酒粕、酢粕等に混合、吸着させた粉
末のものも、ここでいう酢酸含有物として用いることが
できる。
【0015】また本発明は、酢酸を主要有効成分とする
ものであり、これをそのまま飲料水及び/又は飼料に添
加及び/又は混合しておいてこれを自由に摂取せしめて
もよい。投与量としては、1日1頭当りの酢酸として0
.1g以上、好適には5〜50gとするのが良く、牛の
年齢、体重に合わせて適宜増量する。
【0016】本発明でいう乳牛とは例えばオランダ原産
のホルスタイン種や、イギリス原産のジャージー種など
があげられるが、これらに限定されるものではない。
【0017】酢酸及び/又は酢酸含有物の給与時期とし
ては搾乳開始時から終了時までの間で、飼養室の平均気
温が15℃以上である場合に効果がみられる。特に飼養
室の気温との関係については、一般には25℃前後以上
になると、顕著に産乳成績の低下がみられるが、飼養室
の平均気温が徐々に上昇しいく環境下においては、飼養
室の平均気温が15℃以上になった時点からの給与が、
より高温へシフトした場合の産乳成績の低下防止効果が
みられる。
【0018】以下実験例によって本発明を具体的に説明
する。
【0019】
【実験例1】2産目のホルスタイン搾乳牛を用いて試験
を実施した。酢酸は設定量を飼料に混合し、給与した。 室温20℃の牛舎にて、分娩直後から乾乳までの期間(
305日)飼養、搾乳を行い、以下の表1に示す結果を
えた。
【0020】
【表1】
【0021】上記の結果から明らかなように、酢酸を0
.1g/日・頭以上給与した試験区では、乳量、乳脂率
、無脂固形分率とも向上することが確認された。
【0022】
【実験例2】3産目のホルスタイン搾乳牛を用いて、搾
乳期間中の飼養室の平均気温を以下のように変えて分娩
直後から乾乳までの期間(305日)試験を実施した。 給与する酢酸量は5.0g/日・頭とし、飼料にふりか
けて給与した。その結果を下記の表2に示す。
【0023】
【表2】
【0024】上記の結果から明らなように、酢酸を給与
しないと、飼養室の平均気温が15℃以上になると産乳
成績の低下が顕著にみられるものの、酢酸を給与するこ
とによって、飼養温度の上昇による産乳成績の低下を最
少限に食い止め、その被害を防止することが明らかにな
った。
【0025】
【実験例3】3産目のホルスタイン搾乳牛を用いて試験
を実施した。搾乳期間中の飼養室の平均気温を以下の表
3のように変化させる中で、酢酸の給与開始時期をずら
して分娩直後から乾乳までの期間試験を実施した。なお
酢酸の給与量は3g/日・頭とした。
【0026】
【表3】
【0027】図1に、飼養室の平均気温と乳量の変化を
、図2に飼養室の平均気温と乳脂率の変化を示した。 この結果から明らかなように、搾乳期間中の飼養室の平
均気温が15℃以上になる場合、どの時点で酢酸の給与
を開始しても、乳量低下、乳脂率低下を防止する効果が
みられた。
【0028】以下実施例により本発明を詳細に説明する
が、本発明はこれらの例に何ら限定されるものではない
【0029】
【実施例1】3産目のホルスタイン搾乳牛に分娩直後の
飼料に、市販ブドウ酢(酢酸濃度5.0(w/v)%)
を100ml/日・頭振り掛けて、搾乳期間中給与した
。此の間の飼養室の平均気温は17〜28℃の間で推移
した。
【0030】その結果、搾乳期間中の総乳量は7,42
0kg、平均乳脂質3.60%、平均無脂固形分率8.
70%をえた。なお、此の間市販ブドウ酢を給与しなか
った同じ経産数のホルスタイン搾乳牛は搾乳期間中の総
乳量は7,190kg、平均乳脂率3.52%、平均無
脂固形分率8.54%しかえられなかった。
【0031】
【実施例2】4産目のホルスタイン搾乳牛に分娩直後の
飼料に、粉末酢(酢酸濃度10(w/v)%)を10g
/日・頭混合して、搾乳期間中給与した。此の間の飼養
室の平均気温は15〜26℃の間で推移した。
【0032】その結果、搾乳期間中の総乳量は7,55
0kg、平均乳脂質3.71%、平均無脂固形分率8.
75%をえた。
【0033】なお、此の間粉末酢を給与しなかった同じ
経産数のホルスタイン搾乳牛は、搾乳期間中の総乳量は
7,250kg、平均乳脂率3.58%、平均無脂固形
分率8.57%しかえられなかった。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば簡便にして、且つ安価に
搾乳期間中の飼養室の平均気温の上昇による産乳成績の
低下防止が図れ、農家にとって収益の向上が期待できる
。したがって本発明によれば、わが国の西南暖地におい
てもすぐれた産乳成績が得られるので、従来に比して非
常に有利に酪農経営が可能となるばかりでなく、北海道
等寒冷地においても夏季には産乳成績が低下するのであ
るが、本発明によれば、冷水や送風処理等によることな
く、それが防止されて安定した酪農経営が可能となる。
【0035】そのうえ、本発明は非常に高い効果を奏す
るので、従来乳牛により酪農が不可能とさえいわれてい
た東南アジアや南米、アフリカ地域においても酪農経営
が可能となり、その結果、特に発展途上国の食料や栄養
問題の解決も大いに期待することができる。また本発明
は、水牛、山羊、羊、ラクダ等反すう性の動物に対して
も広く適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】飼養室の平均気温の変化に伴う酢酸給与と乳量
の変化を表わした図である。
【図2】飼養室の平均気温の変化に伴う酢酸給与と乳脂
率の変化を表わした図である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  酢酸及び/又は酢酸含有物を、搾乳期
    間中の乳牛に給与することを特徴とする牛への飼料の給
    与方法。
  2. 【請求項2】  搾乳期間中の乳牛の飼養環境が高温に
    なった場合に、酢酸及び/又は酢酸含有物を給与するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の飼料の給与方法。
  3. 【請求項3】  該高温が15℃以上であることを特徴
    とする請求項2に記載の牛への飼料の給与方法。
JP3150809A 1991-03-07 1991-03-07 飼料の給与方法 Pending JPH04281753A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001314159A (ja) * 2000-03-01 2001-11-13 Nishi Nippon Sangyo Kk 飼料添加物および飼料添加物の製造方法
JP2017158539A (ja) * 2016-03-07 2017-09-14 明治飼糧株式会社 反芻家畜の乳量及び乳脂肪含量増加方法

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