JPH0428075Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、スヌーズ式目覚時計の鳴止め装置に
関する。

従来より、一度アラームを鳴止めしたあと所定
時間経過後に再びアラームを鳴らすための周知の
スヌーズ装置が備わつているスヌーズ式目覚時計
は公知である。この公知のスヌーズ式目覚時計
は、スヌーズ装置を一つのスイツチで制御するタ
イプと、二つのスイツチで制御するタイプとがあ
る。

前者のタイプのものとしては、例えば実開昭54
−176370号公報に示される構造のものがある。こ
れは、唯一のスイツチを開閉制御するための操作
部材の構造が、押圧を解放することにより自動復
帰可能であるように揺動自在に支持された主スイ
ツチボタンと、主スイツチボタン内にスライド可
能に配設された副スイツチボタンとで構成された
ものであるが、副スイツチボタンは、主スイツチ
ボタンを押圧位置にロツクするためのものであ
る。かかる構造のために、スイツチは一つで済む
ものの、スイツチの開閉を制御する操作部材つま
り主ボタンとこれをロツク解放する副ボタンの組
合せ構造が複雑となり、組立性が悪くなる問題を
有している。

一方、後者のタイプでは、スヌーズ装置を機能
させるための一時鳴止めスイツチを開閉させる操
作部材（スイツチボタン）と、完全に止めてしま
うための永久鳴止めスイツチを開閉させる操作部
材（スイツチボタン）は、これまでは別々の位置
に分離して配設されていた。このため、操作部材
の配置に大きなスペースが必要であり、また操作
性の面でも問題があつた。

本考案は、後者のタイプにおいて、二つの操作
部材を共有スペースに配置することにより、二つ
の操作部材のための配置スペースの省スペース化
と操作性の向上を図ることを目的とするものであ
る。

以下、本考案の一実施例を図面を参照して詳細
に説明する。

第１図および第２図において、１は目覚まし時
計であり２は前枠、３は後枠である。４は文字板
であり、その前方には透明カバー５が取付けてあ
る。６は指針、目安針である。７はスヌーズスイ
ツチの第１操作部材であり、、前枠２、後枠３に
形成された取付孔８に上下にスライド可能に配設
されている。操作部材７はＬ字断面形状のもの
で、その側面部に透孔７ａが設けてあり、この透
孔に永久鳴止めスイツチのための第２操作部材が
上下にスライド可能に設けてある。

ここで第３図から第５図を参照して本考案の主
要部を詳細に説明する。

前枠２、後枠３には上面より側面にかけて取付
孔８が形成してあり、操作部材７も取付孔８に合
わせて上面部７ｂ、側面部７ｃよりなる。そして
操作部材７の上面部７ｂ下方にはスヌーズスイツ
チ１０が配設してある。スヌーズスイツチ１０は
前枠２にねじ止めした取付板１１と、この取付板
に溶着した固定接片１２と、取付板１１に溶着し
てあり操作部材７の下面に対接するバネ接片１３
とからなる。バネ接片１３は上方に付勢されて操
作部材７の復帰バネを兼ねており、固定接片１２
とバネ接片１３との接離により一時鳴止めが為さ
れ、操作部材７の押圧を解放するとスイツチ１０
ガ開くようになつている。

操作部材７の側面部７ｃには前述のとおり透孔
７ａが穿設してあり、この透孔内に操作部材９が
上下にすなわち操作部材７のスライド方向と同一
方向にスライド可能に取付けてある。操作部材９
は裏面に係合部９ａが穿設してあり、この係合部
が前枠２にねじ止めされた永久鳴止めスイツチ１
４の操作突部１４ａに係合している。永久鳴止め
スイツチ１４は操作部材９を上下方向にスライド
させることにより開閉する。

永久鳴止めスイツチ１４が閉じた状態において
時計と目安針とが一致し、図示していない目安ス
イツチが閉じるとアラーム装置（図示せず。）が
鳴動する。この状態において操作部材７を下方に
押圧すると一時鳴止めスイツチ１０が閉じ、押圧
を解放すると上方に復帰しスイツチ１０は開く。
これによりアラーム装置は一時的に鳴止め状態と
なり、内蔵している集積回路素子（図示せず。）
のカウンタがスタートし、所定時間後に再びアラ
ーム装置は鳴動する。

永久鳴止めを行なうには、操作部材９を下方に
スライドさせテ永久鳴止めスイツチ１４を開く。
これによりアラーム装置は完全に鳴動を停止す
る。

以上述べたような本考案の構造によれば、二つ
のスイツチのための二つの操作部材が、その配置
スペースを大きくすることなく有機的かつ機能的
に配置でき、したがつて小型化が達成できるとと
もに操作性が非常に良好となるなど、実用上の効
果は誠に著大である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に基づく目覚時計の鳴止め装置の
一実施例を示すものであつて、第１図はその正面
図、第２図はその右側面図、第３図は第２図−
線要部断面図、第４図は第１図−線要部断
面図、第５図はスヌーズスイツチの要部展開斜視
図、である。 ２……前枠、３……後枠、７……第１操作部
材、７ａ……透孔、９……第２操作部材、１０…
…スヌーズスイツチ、１４……永久鳴止めスイツ
チ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 正面形状が実質的に矩形状をなしている時計枠
   体と、 上記枠体の角部の上面部と側面部とにかけて上
   下方向にスライド可能に設けてある逆Ｌ字形の第
   １操作部材と、 上記第１操作部材の側面部に設けてある透孔
   と、 上記透孔内に上記第１操作部材のスライド方向
   と同方向にスライド可能に設けてある第２操作部
   材と、 上記第１操作部材により開閉されるスヌーズス
   イツチと、 上記第２操作部材により開閉される永久鳴止め
   スイツチと、 によつて構成したスヌーズ式目覚時計の鳴止め装
   置。