JPH0427845Y2

JPH0427845Y2 -

Info

Publication number: JPH0427845Y2
Application number: JP4857187U
Authority: JP
Priority date: 1987-03-31
Filing date: 1987-03-31
Publication date: 1992-07-06
Also published as: JPS63154511U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は、無端チエーンに取付けたトレーを長
円状の軌跡をもつて回転走行させる回転収納庫に
おける手動操作時の安全装置に関する。

（従来の技術）従来のこの種回転収納庫には、横型のものと、
縦型のものとがあるが、例えば縦型収納庫は上下
１対の水平軸にそれぞれ設けたスプロケツトに無
端チエーンを巻装するとともに、この無端チエー
ンに複数の水平棚を取付け、前記無端チエーンを
回転させることによつて、各水平棚を水平軸回り
に走行させるようになつている。

このような縦型回転収納庫は、例えば特公昭53
−37792号公報により公知であり、工場や倉庫に
あるいは事務所において、部品あるいは書類等の
整理や収納用として使用されている。

（考案が解決しようとする問題点）これらの回転収納庫は、トレーの走行はコンピ
ユータ等で自動制御され、自動操作されているた
め、停電時には操作できない。

そのため、電源をOFFとして手動により駆動
軸を回転させて、所望のトレーを取出口まで出す
ようにするようにしているが、もじ電源を切り忘
れたままで、作業者が操作レバー等で手動操作中
に万一、１電源がONとなると、モータ等が回転
して、重大な事故を発生するおそれがある。

（問題点を解決するための手段）本考案による回転収納庫における手動操作時の
安全装置は、回転収納庫のケースの外壁に、停電
時に前記駆動軸を手動で回わしうる操作レバーを
収納する収納部を設け、かつ前記回転駆動手段の
電源を収納時にON、取出し後にOFFとする検知
スイツチを前記収納部に取付けてなるものであ
る。

（実施例）以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。

１は、縦長立方体状をなすケースで、その前面
下部寄りに窓孔２が設けられ、この窓孔２の下縁
には、前方を向く水平の棚板３が突設されてい
る。

中空ケース１内は、前後を向く仕切壁４によつ
て、複数の部屋６に分割され、各部屋６内には、
縦型の回転棚７がそれぞれ収納されている。

この回転棚７における上下１対の水平軸８，９
の左右端部には、それぞれ従動用スプロケツト１
０及び駆動用スプロケツト１１を取付け、これら
スプロケツト１０，１１に無端チエーン１２を巻
回してある。

また、無端チエーン１２に基端部を枢着した１
対のリンク１３ａ，１３ｂからなる左右１組の支
持アーム１３をもつて、トレー１４を保持してい
る。さらに、トレー１４に基端部が固着されたガ
イドアームの遊端部を、側面視長円状をなすガイ
ドレール（いずれも図示略）に案内されるように
してある。

このような縦型の回転棚７は、一般的なもので
あるから、詳細な説明は省略する。

第４図に示す１５は回転駆動手段、すなわち正
逆回転可能なモータで、その出力軸１５ａにはス
プロケツト１６が取付けられている。

１７は減速機で、駆動軸、すなわち入力軸１７
ａの端部外周には、スプロケツト１８が設けられ
るとともに、その端面には、断面矩形をなし、後
述する操作レバー２６と着脱自在に係合可能な凹
孔１９が切設されている。このスプロケツト１８
と前記スプロケツト１６とには無端チエーン２０
が巻回されている。

減速機１７の出力軸１７ｂは、前記駆動用スプ
ロケツト１１の水平軸９と連動する駆動軸２１と
連結されている。

２２は、ケース１の左側に設けた制御手段で、
キーボードからなる操作部２２ａ及び表示部２２
ｂを備え、ボツクス２２ｃ内には、前述した各回
転棚７の作動を制御するためのコンピユータが内
蔵されている。

この制御手段２２の操作によつて、各回転棚７
におけるトレー１４を水平軸回りに旋回走行さ
せ、トレー１４に載置された、所望のコンテナ２
３を棚板３上に出庫させ、コンテナ２３内の書類
を取出せるようになつている。

２４は、ケース１の右側に設けた縦長ボツクス
状の配電盤で、その開閉自在な扉２４ａの内面２
４ｂに安全装置２５が設置されている。

この安全装置２５は、第２図に示すように操作
レバー２６と、この操作レバー２６を挿脱自在に
収納する収納部、すなわち薄肉の中空ボツクス２
７と、この中空ボツクス２７内に、孔２８を介し
て出没自在な作動片２９ａを突出させた検知スイ
ツチ２９とからなつている。

電気回路は、第３図に示すように、検知スイツ
チ２９の常開接点３０がリレー３１及びリレー接
点（rao）を介して、各リレー３１′，３１″及び
その接点（ra₁），（ran）を、更に各電磁開閉器３
２′，３２″及びその接点（mc₁），（mcn）を介し
て回転棚を走行させる各モータ３３′，３３″の電
源をON，OFFしうるようになつている。

操作レバー２６は、第４図に使用状態で示すよ
うに、方形突起２６ａを有する一般的なラチツト
レバー２６ｂに、円板２６ｃを取付けたものであ
り、この円板２６ｃの外周面で、検知スイツチ２
９の作動片２９ａを押圧するようになつている。

停電時には、前記中空ボツクス２７より取り出
して、その方形突起２６ｃを、入力軸１７ａの凹
孔１９に係合させ、把手２６ａを往復動させる
と、出力軸１７ｂを介して、駆動スプロケツト１
１が回転し、トレー１４を走行させることができ
る。

中空ボツクス２７より操作レバー２６を取り出
すと、検知スイツチ２９の接点３０はOFFとな
り、モータ１５に電源が入ることはない。

手動操作が終了して、操作レバー２６を中空ボ
ツクス２７に戻すと、操作レバー２６の円板２６
ｂの外周面が作動片２９ａを押圧し、検知スイツ
チ２９がONとなつて、モータ１５の電源回路が
接続される。

（変形例）操作レバーで、減速機の入力軸を回すのでな
く、直接、回転駆動手段の出力軸を回してもよ
い。

本考案による安全装置は、多従型の回転収納庫
に限らず、トレーを垂直軸回りに走行させる横型
の回転収納庫にも使用できる。

（考案の効果）手動操作に必要な操作レバーを収納部から引出
すと、回転駆動手段の電源がOFFとなるため、
手動操作時には、誤つて電源が投入される虞れが
なくて安全であり、操作ミスを生じることもな
い。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の一実施例を一部切欠して示
す斜視図、第２図は、第１図に示す安全装置のみ
を拡大した一部切欠正面図、第３図は、検知スイ
ツチとモータの電気回路図、第４図は、減速機に
操作レバーを装着した状態を示す一部切欠平面図
である。１……ケース、２……窓孔、３……棚板、４…
…仕切壁、７……回転棚、８，９……水平軸、１
０，１１……スプロケツト、１２……無端チエー
ン、１４……トレー、１５……モータ（回転駆動
手段）、１６，１８……スプロケツト、２０……
無端チエーン、２２……制御手段、２３……コン
テナ、２４……配電盤、２５……安全装置、２６
……操作レバー、２７……中空ボツクス（収納
部）、２９……検知スイツチ、３０……接点、３
１，３１′，３１″……リレー、３２′，３２″……
電磁開閉器、３３′，３３″……モータ。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

回転駆動手段に連結され、かつ自動制御回転さ
れる駆動軸に連係した駆動スプロケツトと、従動
スプロケツトとに無端チエーンを巻回するととも
に、該無端チエーンに多数のトレーを並設し、該
トレーを長円状の軌跡をなして旋回走行させるよ
うにした回転収納庫において、回転収納庫のケー
スの外壁に、停電時に前記駆動軸を手動で回わし
うる操作レバーを収納する収納部を設け、かつ前
記回転駆動手段の電源を収納時にON、取出し後
にOFFとする検知スイツチを、前記収納部に取
付けたことを特徴とする回転収納庫における手動
操作時の安全装置。