JPH04277047A - 固液分離機 - Google Patents

固液分離機

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JPH04277047A
JPH04277047A JP3711391A JP3711391A JPH04277047A JP H04277047 A JPH04277047 A JP H04277047A JP 3711391 A JP3711391 A JP 3711391A JP 3711391 A JP3711391 A JP 3711391A JP H04277047 A JPH04277047 A JP H04277047A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
solid
frequency
container
rotating container
Prior art date
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Pending
Application number
JP3711391A
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English (en)
Inventor
Katsunori Ide
勝記 井手
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
〔発明の目的〕
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば使用済核燃料の
再処理設備において、使用済燃料を溶解した溶液から不
溶性の核分裂生成物の固体微粒子を遠心分離する場合等
に適用される固液分離機に関する。
【0002】
【従来の技術】使用済核燃料の再処理設備では、使用済
核燃料を例えば硝酸に溶解し、この硝酸溶液を固液分離
機に連続的に注入して遠心分離作用を行わせ、不溶性の
核分裂生成物の固体微粒子を摘出するようにしている。 図8は、このような遠心分離式固液分離機の構成例を示
している。
【0003】すなわち、固液分離機1は、再処理プラン
トの水平なコンクリート壁2の開口部2aの上方に設け
られた上部ケーシング3と、下方に設けられた下部ケー
シング4とを有している。
【0004】上部ケーシング3は縦長な筒状で、その中
心部に回転軸5が軸受6,7で支持されて鉛直に配設さ
れている。この回転軸5の上端部は、上部ケーシング3
上に載置したモータ8の出力軸9にカップリング10を
介して連結され、下端部はコンクリート壁2の開口部2
aを介して下部ケーシング4側に突出している。
【0005】下部ケーシング4は縦長二重筒状で、大径
な上側部4aがコンクリート壁2に固定され、小径な下
側部4bが中心部に垂下している。下部ケーシング4の
上側部4aの底壁は後述する処理液受け皿11とされ、
この処理液受け皿11には処理液排出管12が形成され
ている。また、下部ケーシング4の下側部4bの下端部
は次第に小径となるテーパ状をなし、その下端部はクラ
ッド排出管13とされている。
【0006】下部ケーシング4の下側部4b内の中心部
には、筒状をなす遠心分離用の回転容器14が鉛直に収
納されている。この回転容器14は上端部が頂板15に
よって塞がれ、下端部が開口している。そして、この回
転容器14は頂板15を介して回転軸5の下端部に吊り
下げ状態で連結され、一体回転可能とされている。
【0007】回転容器14の周壁下端部14aは内方に
向って鍔状に突出し、その内側開口部がクラッド出口1
6とされている。また、回転容器14の周壁上端部には
処理液案内孔17が放射状に穿設されている。また、回
転容器14内には、クラッド出口16を介して、処理液
導入ノズル18と、洗浄ノズル19とが挿入されている
。さらに、処理液案内孔17の処理液受け皿11側の上
部には、処理液案内ベ−ン20が設置されている。
【0008】しかして処理時には、固形分(クラッド)
を含む処理液が、処理液ノズル18を通って回転容器1
4内に案内され、回転容器14の回転に伴う遠心力の差
によってクラッドと液体とに遠心分離される。クラッド
は、回転容器14のクラッド出口16から沈降し、下部
ケーシング14を経て、クラッド排出管13から排出さ
れる。
【0009】他方、液体は、処理液案内孔17から回転
容器14の外周側に流出し、処理液案内ベ−ン20によ
り処理液受け皿11に案内され、その後処理液排出管1
2から外部へ排出される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このような構成の固液
分離機において、従来では回転容器14に流入した処理
液等の液体が回転容器14内に収容されたとき、その液
体の流体力によって回転軸5の振動(自励振動)が発生
する場合があった。この振動は、通常の回転同期の振動
に比べて非常に大きく、時には運転不可能の状態になる
こともあった。回転軸5の振動が大きいと、それを支持
する軸受6,7に過大な荷重が加わり、軸受寿命が短く
なるので、交換頻度が多くなる等の不具合が生じる。
【0011】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、回転容器内の処理液の流体力による回転軸の振
動を抑制して、軸受荷重を低減でき、軸受寿命の長期化
ひいては信頼性向上が図れる固液分離機を提供すること
を目的とする。〔発明の構成〕
【0012】
【課題を解決するための手段および作用】発明者におい
ては、回転容器内の処理液の流体力による回転軸の振動
防止の見地から、過大な振動に至る自励振動の周波数成
分について種々の観察、検討を行ってきた。
【0013】その結果、過大な振動に至る自励振動の周
波数成分は、回転周波数と回転容器のスロッシング周波
数との差で定まることが実験および解析により判明した
。スロッシングは、容器の振動によって容器内の流体に
流動が生じる現象で、これが過大となると容器に局部的
な衝撃力が働くものである。
【0014】過大な振動に至る自励振動の周波数成分は
、回転周波数と回転容器のスロッシング周波数との差で
定まることから、回転周波数と回転容器の液体のスロッ
シング周波数とを近接させれば、自励振動の周波数を低
くすることが可能となり、軸の振れ回りエネルギを小さ
くすることができるものと考えられる。
【0015】本発明は以上の知見に基づいてなされたも
ので、回転軸に連結され同軸上で一体回転する円筒状の
回転容器を有し、この回転容器内に収容した処理液を遠
心分離作用によって固液分離する固液分離機において、
前記回転容器の回転周波数と、その回転容器の内面に層
状に収容される処理液の層厚さ、層中央部の直径または
軸方向長さに基づくスロッシング周波数とを、互いに近
接した値に設定してなることを特徴とする。
【0016】このような本発明によれば、回転容器の回
転周波数と、回転容器のスロッシング周波数との差が小
さくなり、自励振動の周波数が低下し、軸の振れ回りエ
ネルギが小さくなる。したがって、回転容器内の処理液
の流体力による回転軸の振動が抑制され、軸受荷重が低
減され、軸受寿命の長期化ひいては信頼性向上が図れる
ようになる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1〜図7を参照し
て説明する。
【0018】なお、本実施例は使用済核燃料の再処理設
備において、使用済燃料を溶解した溶液から不溶性の核
分裂生成物の固体微粒子を遠心分離する場合に適用され
る固液分離機についてのものである。
【0019】そして、固液分離機の概略的構成について
は、図8に示したものと同様であるから、図8をそのま
ま参照する。すなわち、本実施例の固液分離機でも、筒
状の回転容器14が、鉛直な回転軸5の下端に連結され
、同軸上で一体回転する構成となっている。そして、こ
の回転容器内に収容した処理液を遠心分離作用によって
固液分離するものである。図1(A)は回転容器14の
断面構成を示し、同図(B)は回転容器14に生じる種
々の振動モードを示したものである。図1(A)におい
て、符号21は処理液を示している。この処理液21は
、回転容器14の回転により、その周壁内面に層状に収
容されている。回転容器14内のスロッシング周波数f
s,kは、下記の式(1)で求めることができる。すな
わち、
【0020】
【数1】 ここで、 l:液深さ中間位置を直径とした円周長さ(=2πR)
R:液深さ中間位置の半径(処理液の層中央部の直径の
1/2) h:液深さ(処理液の層厚さ) b:回転容器の軸長(処理液の層の軸方向長さ)ω:回
転角速度 s:モード次数(円周方向) k:モード次数(軸方向) である。なお、s,kは円筒の場合の対象性を考慮して
(s=0,2,4,6…)、(k=0,1,2,3…)
等となる。
【0021】このように、スロッシング周波数fs,k
は、回転容器の径、回転容器の軸長、液深さ、回転角速
度等によって定まる。そして、それぞれのモード次数に
対応したスロッシング周波数は無数に存在するが、図8
に示す軸系を振動させ得る液体の振動モードは、(s,
k)=(2,0)、(0,1)、(2,1)が特に大き
い。また、回転速度(回転周波数)Nで回転している回
転容器14内で処理液21がスロッシングすると、静止
場から見た回転軸5の軸振動周波数fRは、    f
R=N−fs,k                 
                     ……(2
)で求められる。ここで、fs,kは式(1)で求まる
スロッシング周波数である。
【0022】図2は、液深さhを一定にして、回転速度
Nを変化させたときの軸振動周波数fRの計算例を示し
ている。同図の特性線(N−f2,0、N−f0,1、
N−f2,1)から明らかなように、軸振動周波数fR
は回転速度Nに対して正比例の関係となる。
【0023】図3は前記と逆に、回転速度Nを一定にし
て、液深さhを変化させた時の軸振動周波数fRの計算
例を示している。液深さhが大きくなると、スロッシン
グ周波数fs,kが高くなるため、軸振動周波数fRは
低くなる関係を示す。
【0024】図4は、回転速度Nと液深さhとを一定に
して、容器内径Diを変化させたときの軸振動周波数f
Rの計算例を示している。遠心加速度と円周長さlとが
同時に変化するため、軸振動周波数fRは高くなるモー
ド、低くなるモードがある。図5は、回転速度Nと液深
さhとを一定にして、回転容器14の軸長bを変化させ
たときの軸振動周波数fRの計算例を示している。軸方
向に動くモードは軸振動周波数fRが高くなり、円周方
向にのみ動くモードは軸振動周波数fRが変化しない。
【0025】このように、回転容器14内の処理液のス
ロッシング周波数fs,kは、回転容器14の処理液収
容部の直径、回転容器14の軸長、液深さ等をもって決
定でき、式(2)によって軸振動周波数fRも設定する
ことができる。軸振動周波数fRを数ヘルツの低い周波
数に設定すると、振れ回りのエネルギが小さい。
【0026】図6は、従来の固液分離機の運転時につい
ての軸振動周波数分析結果を示している。同図から、図
2で示した解析結果と略一致する試験結果となっている
ことが分かる。この例で適用した固液分離機では、20
〜30ヘルツに固有振動数が存在し、固有振動数と内部
液体による軸振動周波数fRとが近接することによって
共振的要素が加わり、より大きい振動に至っていた。
【0027】図7は本発明の軸振動の周波数分析結果と
従来の軸振動の周波数分析結果の比較を示す。同図から
、自励振動成分の周波数を零ヘルツ近くにすることによ
って、振幅を大幅に小さくできることが認められる。 また、振幅が小さく、周波数が低ければ振動エネルギが
小さくなることも分る。
【0028】なお、前記実施例では、回転容器14の内
壁に仕切り板を設けていないが、回転容器に仕切り板を
設けた通常タイプの構成であっても本発明が適用できる
。この仕切り板は、分離効率および固体粒子の回収率を
低下させるので、できる限り少数とし、連通口を設ける
ことが望ましい。スロッシング周波数は前記の式(1)
で略同様に求められ、前記実施例と同様の作用効果が得
られる。
【0029】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、回転容
器の回転周波数と、その回転容器の内面に層状に収容さ
れる処理液の層厚さ、層中央部の直径または軸方向長さ
に基づくスロッシング周波数とを、互いに近接した値に
設定し、これにより回転容器の回転周波数と回転容器の
スロッシング周波数との差が小さくなるようにしたので
、回転容器内の処理液の流体力による回転軸の振動を抑
制して軸受荷重が低減でき、軸受寿命の長期化ひいては
信頼性向上が図れる等の効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の一実施例における回転容器を
示す断面図、(B)は振動モードを示す図。
【図2】液深さを一定にして回転速度を変化させたとき
の軸振動周波数の計算例を示す図。
【図3】回転速度を一定にして液深さを変化させた時の
軸振動周波数の計算例を示す図。
【図4】回転速度と液深さを一定にして容器内径を変化
させたときの軸振動周波数の計算例を示す図。
【図5】回転速度と液深さを一定にして容器長さを変化
させたときの軸振動周波数の計算例を示す図。
【図6】実際の固液分離機で得られた回転速度と軸振動
周波数との関係を説明するための図。
【図7】前記実施例と従来例とについて軸振動周波数分
析結果を比較した図。
【図8】固液分離機を示す断面図。
【符号の説明】
1  固液分離機 5  回転軸 14  回転容器 21  処理液 N  回転周波数 h  処理液の層厚さ 2R  層中央部の直径 b  軸方向長さ fs,k  スロッシング周波数

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  回転軸に連結され同軸上で一体回転す
    る円筒状の回転容器を有し、この回転容器内に収容した
    処理液を遠心分離作用によって固液分離する固液分離機
    において、前記回転容器の回転周波数と、その回転容器
    の内面に層状に収容される処理液の層厚さ、層中央部の
    直径または軸方向長さに基づくスロッシング周波数とを
    、互いに近接した値に設定してなることを特徴とする固
    液分離機。
JP3711391A 1991-03-04 1991-03-04 固液分離機 Pending JPH04277047A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3711391A JPH04277047A (ja) 1991-03-04 1991-03-04 固液分離機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3711391A JPH04277047A (ja) 1991-03-04 1991-03-04 固液分離機

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Publication Number Publication Date
JPH04277047A true JPH04277047A (ja) 1992-10-02

Family

ID=12488547

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3711391A Pending JPH04277047A (ja) 1991-03-04 1991-03-04 固液分離機

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JP (1) JPH04277047A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008289950A (ja) * 2007-05-22 2008-12-04 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd 液体を内包する回転機械の設計方法
JP2010179257A (ja) * 2009-02-06 2010-08-19 Ihi Corp 遠心分離機の自励振動の予測方法と低減方法
JP2014108384A (ja) * 2012-11-30 2014-06-12 Ihi Corp 遠心分離機の自励振動の予測方法及び低減方法並びに計算装置

Cited By (3)

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JP2008289950A (ja) * 2007-05-22 2008-12-04 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd 液体を内包する回転機械の設計方法
JP2010179257A (ja) * 2009-02-06 2010-08-19 Ihi Corp 遠心分離機の自励振動の予測方法と低減方法
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