JPH04276802A - サーボモータの制御方法 - Google Patents

サーボモータの制御方法

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JPH04276802A
JPH04276802A JP6098291A JP6098291A JPH04276802A JP H04276802 A JPH04276802 A JP H04276802A JP 6098291 A JP6098291 A JP 6098291A JP 6098291 A JP6098291 A JP 6098291A JP H04276802 A JPH04276802 A JP H04276802A
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JP
Japan
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speed
command
cycle
velocity
loop
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Application number
JP6098291A
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English (en)
Inventor
Keiji Sakamoto
坂本 啓二
Shunsuke Matsubara
俊介 松原
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Fanuc Corp
Original Assignee
Fanuc Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、工作機械の送り軸やロ
ボットのアームを駆動するサーボモータの制御方式に関
し、特に、該サーボモータのフィードフォワード制御に
関する。
【0002】
【従来の技術】サーボモータを用いて工作機械の送り軸
やロボットのアームなどを制御するとき、位置偏差量を
低減させるためにフィードフォワード制御が行われる。 特に、工作機械で高速切削を行う場合、サーボ系の追従
遅れによる形状誤差が生じる。そのため、この形状誤差
を少くするため位置ループにフィードフォワードをかけ
ることがある。
【0003】すなわち、位置,速度処理周期毎、移動指
令を微分して、この微分値にフィードフォワード係数を
乗じた値を通常の位置ループ処理で得られた速度指令に
加算して、この加算値を速度指令とするフィードフォワ
ード制御を行い、位置偏差を低減させ、サーボ遅れを補
正している。
【0004】しかし、数値制御装置等のホストコンピュ
ータからサーボ回路側、即ち、位置ループに移動指令が
受け渡しされる分配周期(ITP周期)は8msec程
度であり、サーボ回路内部での位置ループ,速度ループ
の周期は2msec或いは1msecである。そして、
位置ループでは上記数値制御装置から移動指令が受け渡
されるITP周期を位置ループ周期で分割し、分割した
各位置ループ周期における移動指令が均等になるように
制御している。そのため、数値制御装置から出力される
移動指令に加減速時定数を与えて出力されるようにして
も、位置ループでは各ITP周期内における位置ループ
処理周期TP 毎の各位置ループ処理での移動指令が均
等になるように制御されるから、ITP周期が変る位置
ループ処理の移動指令間にのみ移動指令に大きな段差が
生じ、これがフィードフォワード項で微分されて大きな
値となり、速度指令は高周波成分を含むこととなり、速
度ループで追従できなくなり、位置偏差にうねりが生じ
、モータや機械の動きに大きなショックを発生させる原
因となる。
【0005】そこでこの欠点を解消するために、位置の
制御,さらには速度の制御のフィードフォワードの項に
加減速処理を挿入し、上記うねりを解消させるスムージ
ング操作(平滑処理)を行うサーボモータの制御方式を
本願発明の発明者は特願平1−150481号で提案し
た。しかし、上記スムージング操作は、時間的に過去の
データを平均化するものであり、フィードフォワードの
項に時間的な遅れを等価的に生じさせるため、位置ルー
プ制御系では加減速時に位置偏差のうねり等を生じてし
まう。
【0006】そこで、当該ITP周期より1つ先のIT
P周期の移動指令を読み込んでおき、位置・速度ループ
処理周期ごとの移動指令を求め、当該位置・速度ループ
処理における周期を中心に前後の上記ITP周期に対応
する数の各位置・速度ループ処理周期における移動指令
を加算し、この加算値を上記ITP周期を上記位置・速
度ループ処理の周期に分割した数で割って平均値を求め
、この平均値に位置フィードフォワード係数を乗じて得
られる位置のフィードフォワード量を、位置ループ処理
で得られる速度指令に加算して速度ループ処理に対する
速度指令とするスムージング処理を行なった、フィード
フォワード制御方式を本願出願人は特願平2−3011
54号で提案した。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した特願
平2−301154号で提案したフィードフォワード制
御方式では、位置ループの処理では移動指令として上記
平均値を用いず、当該位置ループにおける移動指令を用
いて位置ループ処理を行なっている。そのため、上記I
TP周期毎、位置・速度ループ処理の移動指令が変動す
ると位置ループ処理の出力も変動し、上記スムージング
処理によるフィードフォワード量を位置ループの処理の
出力に加算して速度指令としても、該速度指令値はIT
P周期毎変動することになり、速度指令はうねり(速度
むら)を生じることになり、サーボモータの速度もうね
りを生じることになる。
【0008】そこで本発明の目的は、ITP周期毎の速
度指令のうねりを解消するーボモータの制御方式を提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、ホストコンピ
ュータから出力される分配周期毎の移動指令を読み込み
各位置・速度ループ処理周期に対する移動指令を計算し
ておき、当該位置・速度ループ処理における周期を中心
に前後の上記分配周期に対応する数の各位置・速度ルー
プ処理周期に対する移動指令を加算し、この加算値を上
記分配周期を上記位置・速度ループ処理の周期に分割し
た数で割って平均値を求め、該平均値を当該位置・速度
ループ処理の移動指令として位置ループ処理を行なうと
共に、上記平均値に位置フィードフォワード係数を乗じ
て得られる位置のフィードフォワード量を上記位置ルー
プ処理で得られる速度指令に加算して速度ループ処理に
対する速度指令とする。
【0010】さらに、当該位置・速度ループ周期より設
定された数の周期だけ進めた上記スムージング処理にお
ける上記平均値の微分値を求め、該微分値に速度フィー
ドフォワード係数を乗じて得られる速度フィードフォワ
ード量を速度ループ処理で得られたトルク指令値に加算
してサーボモータへのトルク指令とすることによって上
記課題を解決した。
【0011】また、上記スムージング処理を位置・速度
ループ処理側で行なわずに、ITP周期毎移動指令を分
配する数値制御装置等のホストコンピュータで上記平均
値を求めておき、各ITP周期ごとITP周期間の位置
・速度ループ周期における各平均値を位置・速度ループ
処理の移動指令として出力し、上述した処理を行なうこ
とによって上記課題を解決した。
【0012】
【作用】ITP周期を位置・速度ループ処理周期で割っ
た数をN、位置のフィードフォワード係数をα1、移動
指令のパルスの単位を速度指令の単位に変換する係数を
P、位置・速度ループ処理周期jに対する移動指令をa
(j)とすると、j周期における位置・速度ループ処理
に対する移動指令b(j)をj周期を中心に前後にのN
周期、すなわち(−N/2)+1〜N/2若しくは−N
/2〜(N/2)+1の平均値を求めることによって求
める。例えば、(−N/2)+1〜N/2の周期の平均
値で求めるとすると位置・速度ループ処理に対する移動
指令b(j)は数式1の演算を行なうことによって求ま
る。
【0013】
【数1】 上記数式1の演算で求められた移動指令b(j)をに基
づいて位置ループ処理を実施する。また、上記移動指令
b(j)に対して次の数式2の演算を行なって位置のフ
ィードフォワード量C(j)を求める。
【0014】
【数2】 そして、上記位置ループ処理で求められた値に、上記フ
ィードフォワード量C(j)を加算して、この加算値を
速度ループ処理に対する速度指令とする。さらには、L
 周期進めた周期における上記数式1の演算で求めた移
動指令b(j)の微分値に速度フィードフォワード係数
α2および移動指令のパルスの単位を電流の単位に変換
する係数P´を乗じて速度フィードフォワード量d(j
)を求める。この速度フィードフォワード量d(j)は
次の数式3の演算によって求まる。
【0015】
【数3】 上記数式3の演算で求められた速度フィードフォワード
量d(j)を速度ループ処理で求めたトルク指令(電流
指令)に加算してサーボモータへのトルク指令とする。
【0016】
【実施例】図1は本発明の一実施例のサーボ系のブロッ
ク線図である。図1中、1はスムージング手段、2はエ
ラーレジスタの伝達関数、3は位置ループにおけるポジ
ションゲインkpを示す伝達関数、4は速度ループの積
分項の伝達関数で、Tsは位置・速度ループ処理の周期
、k1は速度ループにおける積分ゲインである。5は速
度ループにおける比例ゲインk2を示す伝達関数、6は
サーボモータの機械部の伝達関数で、Ktはトルク定数
、Jmはイナーシャ、7はサーボモータの回転速度を積
分し、位置を算出する伝達関数である。また、8は位置
のフィードフォワード係数α1の項である。
【0017】また、9はスムージング手段1の出力を設
定された数の位置・速度ループ処理周期Ts遅らせる伝
達関数で、10は微分を行う伝達関数、11は速度フィ
ードフォワード係数α2を乗じる項で、この要素9,1
0,11で速度フィードフォワード制御を行うものであ
る。なお、上記伝達関数の内伝達関数2,4,9,10
は離散値制御系で表している。
【0018】数値制御装置等のホストコンピュータより
、ITP周期(分配周期)毎の移動指令M(n)が出力
され、スムージング手段は後述するスムージング処理を
行なうことによって、この移動指令M(n)より位置・
速度ループ処理周期に対する移動指令aを求め、該移動
指令aより位置・速度ループ処理に対する移動指令b(
j)を求める。この移動指令b(j)からサーボモータ
の実際の移動量のフィードバック量Pfを減じて従来と
同様に位置偏差e(j)を求め、この位置偏差e(j)
にポジションゲインkpを乗じた値に、上記スムージン
グ手段1から出力される移動指令b(j)に対して数式
2の演算を行なって得られる位置フィードフォワード量
b(j)を加算し速度指令Vc(j)を求め、この速度
指令Vc(j)からサーボモータの実速度のフィードバ
ック量Vfを減じて速度偏差をもとめて、この速度偏差
に対して要素4で積分処理を行った値から、サーボモー
タの実速度Vfに比例定数k2を乗じた値を減じて従来
と同様な積分、比例の速度ループ処理を行いトルク指令
をもとめ、さらに要素9,10,11によって上記数式
3の演算を行なって速度フィードフォワード量d(j)
を求めて、この速度フィードフォワード量d(j)を従
来と同様な処理によって求めた上記トルク指令に加算し
てフィードフォワード制御されたトルク指令Tc(j)
を求め、サーボモータを駆動する。
【0019】図2は、本発明の1実施例を実施するデジ
タルサーボ制御装置のブロック図であり、構成は従来の
デジタルサーボ制御を行う装置と同一構成であるので、
概略的に示している。
【0020】図2において、20は数値制御装置(以下
、NCという)、21は共有RAM、22はプロセッサ
(CPU),ROM,RAM等を有するデジタルサーボ
回路、23はトランジスタインバータ等のサーボアンプ
、24はサーボモータ、25はサーボモータ24の回転
と共にパルスを発生するパルスコーダである。
【0021】NC20はIPT周期(分配周期)毎に移
動指令M(n)を共有RAM21に書込み、デジタルサ
ーボ回路22のCPUはこの移動指令M(n)を共有R
AM21から読取り、上記ITP周期をN個に分割した
周期Ts(ITP=Ts×N)で、スムージング処理,
位置・速度ループ処理を行う。すなわち、ITP周期毎
NC20から出力される移動指令M(n)がITP周期
中均等に分配されるように位置・速度ループ処理Tsに
対する移動指令aを求め、当該位置・速度ループ周期T
sにおける前後の周期の上記移動指令aの平均値を求め
て当該位置・速度ループの移動指令b(j)を求めるス
ムージング処理を行なう。そして、求められた移動指令
b(j)とパルスコーダ25からのフィードバックパル
スによって得られるサーボモータ24の現在位置との差
より位置ループ処理を行うと共に、位置のフィードフォ
ワード制御処理を行って速度指令を求め、次に、該速度
指令とパルスコーダ25からのフィードバックパルスに
よって得られるサーボモータ24の実速度より速度ルー
プ処理、さらには速度のフィードフォワード処理を行い
、トルク指令(電流指令)を求める。そして、電流ルー
プ処理、さらには電流フィードフォワード処理を行い、
PWM指令を作成し、サーボアンプ23を介してサーボ
モータ24を駆動する。
【0022】図3はディジタルサーボ回路22のCPU
が実施する位置・速度ループ処理周期ごとのスムージン
グ処理,及び位置ループ処理、速度ループ処理のフロー
チャートである。
【0023】本実施例においては、IPT周期を4分割
(N=4)して位置・速度ループ処理を行なうものとし
、速度フィードフォワード処理では2周期(L=2)進
めた例で以下説明する。そのため、スムージング処理に
よって求められる移動指令b(j)を求める数式1は次
の数式4となる。
【0024】
【数4】 また、速度のフィードフォワード量C(j)は数式3よ
り次の数式5となる。
【0025】
【数5】 上記ケースの場合を例に取ってディジタルサーボ回路2
2のCPUが実施するスムージング処理,位置・速度ル
ープ処理について、図3のフローチャートと共に説明す
る。
【0026】まず、CPUはITP周期ごとNC20か
ら出力された移動指令Mc(n)を共有RAM21を介
して読む。
【0027】そして、位置・速度ループ処理周期Tsご
とCPUは図3に示す処理を開始し、ITP周期ごと読
み取った分配移動指令Mc(n)より、位置・速度ルー
プ処理周期Tsに対するの移動指令a(j+4)を計算
する(ステップS1)。なお、位置・速度ループ処理は
1ITP周期(4Ts)遅れて実施されるので、当該位
置・速度ループ処理時jで算出される当該位置・速度ル
ープ周期に対する移動指令は4周期遅れた周期の指令と
なるから、a(j+4)と記載してる。
【0028】次に、レジスタR(j−2)〜R(j+4
)のの記憶内容を1つシフトし、レジスタR(j+4)
にステップS1で算出した移動指令a(j+4)を格納
する。なお、分配移動指令Mc(n)が出力されてない
時点では、該各レジスタの記憶内容は「0」である。す
なわち、レジスタR(j−1)の記憶内容をレジスタR
(j−2)に格納し、同様に、R(j−1)にR(j)
の記憶内容、R(j)にR(j+1)の記憶内容、R(
j+1)にR(j+2)の記憶内容、R(j+2)にR
(j+3)の記憶内容、R(j+3)にR(j+4)の
記憶内容を記憶させ、レジスタR(j+4)に移動指令
a(j+4)を格納する(ステップS2−1〜S2−7
)。そして、当該位置・速度ループ処理周期より4周期
前の移動指令a(j)の前後の4回の周期の平均値を求
めて移動指令b(j)を求めることになる。、このこと
は、1ITP周期遅れて位置・速度ループ処理の移動指
令b(j)を求めることになり、ITP周期の分配指令
M(n)を1周期先読みしたことと等しくなる。すなわ
ち、数式4の演算を行なって当該周期より4周期前の移
動指令a(j)を記憶するレジスタR(j)、該移動指
令a(j)より2回前,1回前の移動指令を記憶するレ
ジスタR(j−2),R(j−1)及び1回後の移動指
令を記憶するレジスタR(j+1)の値を加算し4で割
ることにより、平均値を求め、これを当該位置・速度処
理に対する移動指令b(j)とする(ステップS3)。
【0029】次に、レジスタに記憶する前回の位置・速
度ループ周期の位置偏差e(j−1)に当該周期の移動
指令b(j)を加算しパルスコーダ25で検出されるサ
ーボモータの移動量の位置のフィードバック量Pf(j
)を減じて当該周期の位置偏差e(j)を求める(ステ
ップS4)。さらに、数式2の演算を行い位置フィード
フォワード量C(j)を求め(ステップS5)、上記ス
テップS4で求めた位置偏差e(j)に位置ループゲイ
ンkpを乗じた値にステップS5で求めた位置フィード
フォワード量C(j)を加算した速度指令Vc(j)を
求め(ステップS6)、この速度指令Vc(j)によっ
て従来と同様の速度ループ処理を行い、速度フィードフ
ォワード制御による補正前のトルク指令Tc´(j)を
求める(ステップS7)。次に、レジスタR(j+3)
,R(j−1)に記憶された移動指令a(j+3),a
(j−1),によって数式5の演算を行うことによって
速度フィードフォワード量d(j)を求める(ステップ
S8)。そして、ステップS7で求めた補正前のトルク
指令Tc´(j)にステップS8で算出した速度フィー
ドフォワード量d(j)を加算してトルク指令Tc(j
)を求め(ステップS9)、このトルク指令Tc(j)
を電流ループ処理に引き渡し(ステップS10)、位置
・速度ループの処理を終了する。
【0030】表1,図4は、本実施例における一例を記
載したもので、図4(a)に示すようにITP周期ごと
の移動指令Mc(n)が入力されこれより位置・速度ル
ープ処理に対する移動指令b(j)は、図4(b)に示
すようになる。また、表1にこの時の各レジスタR(j
+4)〜R(j−2)に記憶される値a(j+4)〜a
(j−2)に記憶される値、および移動指令b(j)の
値を示している。なお、この表1で+4はレジスタR(
j+4)に記憶するa(j+4)の値、+3はレジスタ
R(j+3)に記憶するa(j+3)の値、…jはレジ
スタR(j)に記憶するa(j)の値、…−2はレジス
タR(j−2)に記憶するa(j−2)の値を示してい
る。
【0031】
【表1】 図4および表1から分かるように、位置・速度ループ処
理に対する移動指令b(j)はITP周期毎に移動指令
a(j)が急激に変化しても、急激な変化は生じなく、
従来のフィードフォワード制御のように移動指令を微分
したものに係数を乗じてフィードフォワード量とした時
のように急激な変化がなくそのため位置偏差のうねりも
解消することを意味する。
【0032】図5は,図6,図7は、ポジションゲイン
kpを30,速度ループ帯域20Hzとし、移動指令を
ランプ入力としてシュミレーションを行ない位置偏差(
フィードフォワード量補正前の速度指令)を検出したと
きのグラフで、図5は、従来の移動指令を微分したもの
に係数を乗じてフィードフォワード量としたフィードフ
ォワード制御において、位置フィードフォワード係数α
1を「0.9」,速度フィードフォワード係数α2を「
0」としたときのグラフであり、図6は、特願平2−3
01154号で提案した位置のフィードフォワード制御
にスムージング処理を行なったときのグラフである。 なお、α1=0.9,α2=1とし、速度フィードフォ
ワード処理ではデータを2周期(L=2)進めたとき得
られたグラフである。また、図7は、本発明においてα
1=0.9,α2=0.8とし、速度フィードフォワー
ド処理ではデータを2周期(L=2)進めた時の測定結
果をグラフ化したものである。この図5と図6を比較し
て明らかのように、位置偏差のうねりは従来のフィード
フォワード制御と比較して特願平2−301154号で
提案したフィードフォワード制御の方が改善されている
ことが分かるが、しかし、ITP周期毎(8msec)
位置偏差(位置フィードフォワード量を加算する前の速
度指令)が脈動している。これに対して、本願発明にお
いては、図5に示されるグラフで示されるような位置偏
差のうねりが生じていないことはもちろん、図6に示さ
れるようなITP周期ごとの脈動もなくなっていること
が分かる。
【0033】なお、上記実施例では、当該位置・速度ル
ープ処理周期jの1つ次の周期j+1,当該周期j,1
つおよび2つ前の周期j−1,j−2の移動指令を平均
化する実施例を説明したが、周期j+2,j+1,j,
j−1の移動指令を平均化する方法でもよい。この場合
の移動指令b(j)は図4(b)において、1周期Ts
左にシフトした状態となる。
【0034】また、ITP周期を4分割する場合以外に
おいても、当該位置・速度ループ周期を中心に前後の分
割数N個の各周期の移動指令aを平均化するようにすれ
ばよい。
【0035】さらに、上記実施例においては、数値制御
装置等のホストコンピュータから出力される分配周期毎
の移動指令をディジタルサーボ回路によって、位置・速
度ループ処理周期に対する移動指令aを求め、この移動
指令を平均化するスムージング方法を採用したが、該ス
ムージング処理をホストコンピュータ側で実施するよう
にしてもよい。すなわち、図1において、上述した実施
例ではスムージング処理1をディジタルサーボ側で行な
うようにした点を、ホストコンピュータ側で行なわせる
ようにしてもよい。
【0036】
【発明の効果】本発明は、位置・速度ループ処理を1分
配周期(ITP周期)遅れて実施し、若しくは分配周期
の移動指令を1周期先読みして位置・速度ループ処理を
行ない、当該位置・速度ループ周期に対する移動指令を
中心に前後の1分配周期分の位置・速度ループ周期分に
対する移動指令を平均してその平均値を位置・速度ルー
プ処理の移動指令としたので、、数値制御装置等のホス
トコンピュータからの分配移動指令が段階的に変動して
も、位置偏差のうねりを減少させ、モータや機械の動き
に与えるショックを小さなものにした。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のサーボ系のブロック線図で
ある。
【図2】本発明の1実施例を実施するデジタルサーボ制
御装置のブロック図である。
【図3】同実施例における位置・速度ループ処理のフロ
ーチャートである。
【図4】同実施例におれる一例の位置・速度ループ処理
に対する移動指令の説明図である。
【図5】従来のフィードフォワード制御を行うサーボ系
において、移動指令にランプ入力をしたときの位置偏差
の推移をみた図である。
【図6】特願平2−301154号で提案された位置の
フィードフォワード制御に対してスムージング処理を行
ない、移動指令にランプ入力をしたときの位置偏差の推
移をみた図である。
【図7】本発明の一実施例において移動指令にランプ入
力をしたときの位置偏差の推移をみた図である。
【符号の説明】
1  スムージング手段 2  エラーレジスタの伝達関数の項 3  位置ループゲインの項 4  速度ループ処理の積分の伝達関数の項5  速度
ループの比例の伝達関数の項6  モータの伝達関数の
項 7  速度から位置に変換する伝達関数の項8  位置
フィードフォワード係数の項9  速度フィードフォワ
ードの進み要素の項10  速度フィードフォワードの
微分の項11  速度フィードフォワードの速度フィー
ドフォワード係数の項 20  数値制御装置 21  共有RAM 22  ディジタルサーボ回路 23  サーボアンプ 24  サーボモータ 25  パルスコーダ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  移動指令の分配周期を等分割した周期
    毎、位置・速度ループ制御を行うサーボモータの制御方
    式において、ホストコンピュータから出力される分配周
    期毎の移動指令を読み込み各位置・速度ループ処理周期
    に対する移動指令を計算しておき、当該位置・速度ルー
    プ処理における周期を中心に前後の上記分配周期に対応
    する数の各位置・速度ループ処理周期に対する移動指令
    を加算し、この加算値を上記分配周期を上記位置・速度
    ループ処理の周期に分割した数で割って平均値を求める
    スムージング処理を行ない、該平均値を当該位置・速度
    ループ処理の移動指令として位置ループ処理を行なうと
    共に、上記平均値に位置フィードフォワード係数を乗じ
    て得られる位置のフィードフォワード量を上記位置ルー
    プ処理で得られる速度指令に加算して速度ループ処理に
    対する速度指令としたことを特徴とするサーボモータの
    制御方式。
  2. 【請求項2】  移動指令の計算をサーボ側で行なう位
    置・速度ループ制御周期にてポストコンピュータが行な
    い、ホストコンピュータは分配周期に対応する位置・速
    度ループ処理周期分の数個のデータをまとめてサーボ側
    に出力する請求項1記載のサーボモータの制御方式。
  3. 【請求項3】  当該位置・速度ループ周期より設定さ
    れた数の周期だけ進めた上記スムージング処理における
    上記平均値の微分値を求め、該微分値に速度フィードフ
    ォワード係数を乗じて得られる速度フィードフォワード
    量を速度ループ処理で得られたトルク指令値に加算して
    サーボモータへのトルク指令とした請求項1または2記
    載のサーボモータの制御方式。
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JP6098291A Pending JPH04276802A (ja) 1991-03-04 1991-03-04 サーボモータの制御方法

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JP (1) JPH04276802A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08221111A (ja) * 1995-02-16 1996-08-30 Kawasaki Heavy Ind Ltd ロボットの制御方法および制御装置
WO2001088649A1 (fr) * 2000-05-15 2001-11-22 Kabushiki Kaisha Yaskawa Denki Servomecanisme de positionnement
JP2011204096A (ja) * 2010-03-26 2011-10-13 Brother Industries Ltd 数値制御装置
JP2013097756A (ja) * 2011-11-07 2013-05-20 Okuma Corp 位置制御装置

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