JPH04275941A - 可変波長レーザーガラス及びその製造方法 - Google Patents

可変波長レーザーガラス及びその製造方法

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JPH04275941A
JPH04275941A JP5571891A JP5571891A JPH04275941A JP H04275941 A JPH04275941 A JP H04275941A JP 5571891 A JP5571891 A JP 5571891A JP 5571891 A JP5571891 A JP 5571891A JP H04275941 A JPH04275941 A JP H04275941A
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Gakuroku Suu
学禄 鄒
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、波長可変な光ファイバ
ーレーザー用ガラス、固体レーザー材料等として有用な
珪酸塩ガラスに係わり、特に、非常に広い波長領域でレ
ーザー遷移確率に優れた可変波長レーザー材料に関する
。 【0002】 【従来の技術】固体レーザーは、(1)小型で高出力が
得られる、(2)堅牢で保守性に優れている等の種々の
特徴を有しており、エレクトロニクス産業分野(レーザ
ー加工など)や医療分野ばかりか、エネルギー分野(レ
ーザー核融合)に至るまで広い応用分野を有している。 このような応用分野の広がりに対応して、従来の波長固
定レーザーに代わり、広い波長範囲にわたってレーザー
発振が可能な可変波長レーザー材料の開発が求められて
いる。 【0003】広範囲にわたって波長可変なレーザー発振
を行なうためには、広い波長領域でレーザー遷移確率の
高いレーザー媒質を探さなければならない。1979年
にワリング(Walling )らがCr3+を添加し
たアレキサンドライト(BeAl2 O3)を用いて、
0.75μm帯付近での可変波長のレーザー発振に成功
して以来(J.C.Walling H.P.Jess
en,R.C.Morris,E.W.O’Dell 
and O.G.Peterson,Opt.Lett
.4(1979)182参照)、いろいろな結晶、例え
ばCr3+:Be3 Al2 (SiO3 )6 (M
.L.Shand and S.T.Lai,IEEE
 J.Quantum Electron.QE−20
(1984)105参照)、Ti3+:Al2 O3 
(P.E.Moulton,Optics News,
8(1982)9参照)を用いて可変波長レーザー材料
が開発されている。 【0004】しかしながら、これらの結晶を用いた場合
、大きなレーザー材料を作るのが現在はほとんど不可能
であり、更にこれらの結晶を育成するのも非常に難しく
、また生成した結晶の中に欠陥も多いことが知られてい
る。またこのような結晶材料ではファイバーの形に成形
することが困難であり、しかも結晶材料は製造コストが
高いという欠点を有していた。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の可変波長レーザー材料は結晶材料に限られていたため
、結晶材料に特有の育成上の困難性があり、またコスト
高、あるいはサイズの大きい材料が得られないという欠
点があった。本発明の目的は上述した問題点を解決する
ことにあり、より詳しくは、製造が容易で大きなサイズ
の材料が安価に得られ、しかも広い範囲で波長が可変な
レーザーガラスを提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために成されたものであり、本発明の可変波長レー
ザーガラスはSiO2 39〜60モル%、LiO0.
5 10〜40モル%、NaO0.5 5〜30モル%
を含む組成を有し、且つCr3+をレーザー活性イオン
として含有することを特徴としている。本発明において
は、上記構成成分に加えて、MgOを3〜20モル%含
有することが好ましい。上記した本発明のガラスを製造
するに際しては、上記ガラス構成成分の合計重量に対し
、0.3〜3重量%のAs2 O3 を上記ガラス原料
に添加して行なうことが好ましい。 【0007】上述した本発明の可変波長レーザーガラス
においては、3d電子を有するイオン(3dイオン)た
るCr3+をレーザー活性イオンとして用い、且つ該イ
オンと特定範囲のLiO0.5 とNaO0.5 の組
成を有するケイ酸塩ガラスとを組合せて、広い可変波長
域を実現していることが特徴である。このような構成を
有する本発明のレーザーガラスにおいて、広い可変波長
域のみならず優れたレーザー遷移確率が達成される理由
は必ずしも明確ではないが、本発明者の検討によれば以
下のように推定される。 【0008】すなわち、上述したように従来の可変波長
レーザー材料はアレキサンドライト等の結晶材料に限ら
れていたが、これは、3dイオンたるCr3+イオンに
おいては、3d電子は最外殻軌道にあり、該イオンの励
起と発光は周囲の結晶場に強く影響されるため、Cr3
+イオンを用いて優れたふく射遷移確率を得るためには
、上記結晶材料におけるような強い結晶場が必要とされ
ていたためと考えられる。これに対して、ガラス材料は
、通常、弱い結晶場しか与えないため、一般的にはガラ
ス材料はCr3+レーザー遷移に不利と考えられる。し
かしながら、本発明者によるガラス組成とCr3+イオ
ンの分光特性に関する種々の検討(ガラスの光学物性と
物理的性質とを考慮しつつ行った)の結果、後述するよ
うに、一般には結晶場が弱いとされるガラス材料を用い
つつ、イオン半径の小さいLiで、(イオン半径の大き
い)Naを置換すると、結晶場をむしろ強めることがで
きることを見いだした。上述した構成を有する本発明の
可変波長レーザーガラスは、このような本発明者の新た
な知見に基いて完成されたものである。 【0009】本発明のレーザーガラスの効果を確認する
ために、本発明者が行った実験結果を次に示す。すなわ
ち、珪酸塩系ガラス(SiO2 −Al2 O3 −L
i2 O−Na2 O−SrO−Cr2 O3 系)、
燐酸塩系ガラス(P2 O5 −Al2 O3 −Ba
O−K2 O−Cr2 O3 系)、ほう酸塩系ガラス
(B2 O3 −BaO−La2O3 −Cr2 O3
 系)、ゲルマネート系ガラス(GeO2 −K2 O
−BaO−Cr2 O3 系)、フツ燐酸塩系ガラス(
P2 O5 −Al2 O3 −MgF2 −CaF2
 −SrF2 −BaF2 −NaF−CrF3 系)
など種々のガラスにCrO1.5を0.2モル%添加し
、その吸収、発光と蛍光寿命を測定し、Cr3+の4 
T2 →4 A2 輻射遷移確率と量子効率を計算した
結果を表1に示す。表1に示したように、本発明者の検
討によれば、Cr3+結晶場の余り強くない珪酸塩ガラ
スが、各種ガラスの中で最も強い発光を示し、量子効率
も一番大きいことが分かった。 【0010】 【表1】 【0011】本発明者の実験によれば、CrO1.5 
を0.2モル%含有する珪酸塩ガラス(CrO1.5 
以外の成分の合計が99.8モル%)においては、ガラ
ス形成成分としてのSiO2 で、修飾成分としてのL
iO0.5 とNaO0.5 とMgOとの全量を置換
すると、本発明の可変波長レーザーガラスにおいては、
SiO2 含有量の増加に従いCr3+の発光強度が弱
くなる傾向がある(図1に示す)。この図1において、
横軸はSiの割合(モル%)を示す。 【0012】上記の観点からは、SiO2 量をできる
だけ少なくしたほうがよい。しかしながらSiO2 は
珪酸塩ガラスの骨格であるため、本発明者の検討によれ
ば、その含有量が39モル%未満では失透しやすくなり
、60モル%を超えるとCr3+の発光強度が弱くなる
傾向がある。従って、本発明においては、SiO2 の
含有量は39〜60モル%とされている。本発明におい
ては、SiO2 の含有量は40〜55モル%、更には
45〜55モル%であることが好ましい。本発明のガラ
スの修飾成分であるLiO0.5 は、10モル%未満
あるいは40モル%を越えると発光強度が減少するので
好ましくない。 また、NaO0.5 も、5モル%未満あるいは30モ
ル%を越えると発光強度が減少するので好ましくない。 【0013】本発明者の検討によれば、ガラスの結晶場
を強くするための修飾イオンとしては、イオン半径の小
さいLiでイオン半径の大きいNaを置換するとCr3
+の発光強度が大きくなり、極大値を経て減少する傾向
があることが見いだされた。より具体的には、例えば、
本発明者は上記LiO0.5 及びNaO0.5 の量
を45.42モル%で一定にした場合のNaO0.5 
/LiO0.5 の比と発光強度との関係を求めた。こ
の結果を図2に示す。この図2に示されるように、本発
明においては、NaO0.5 /LiO0.5 の比(
モル比)は0.125〜2の範囲が好ましく、0.45
〜1.25の範囲であることが更に好ましい。図2に示
されるように、NaO0.5 /LiO0.5 0.1
25〜2の範囲外となるようにNaO0.5 又はLi
O0.5 を成分としてガラスに入れると、Cr3+の
発光強度が著しく減少する。このようなNaO0.5 
/LiO0.5 の比に対応して、本発明においてはN
aO0.5 の含有量は5〜30モル%(好ましくは1
0〜25モル%、より好ましくは15〜25モル%);
LiO0.5 の含有量は10〜40モル%(好ましく
は15〜35モル%、より好ましくは20〜30モル%
)とされる。 【0014】本発明者の検討によれば、NaO0.5 
/LiO0.5 の比を一定とし、AlO1.5 、G
aO1.5 、GdO1.5 、BO1.5 、YO1
.5 などの酸化物で(NaO0.5+LiO0.5 
)を置換しても構わないが、これらの成分が多くなると
Cr3+の発光強度が弱くなる傾向があるので、これら
の成分を含有するときは、それぞれ5モル%以下(更に
は2モル%以下)が好ましい。 【0015】一方、本発明者は、アルカリ土類酸化物で
(NaO0.5 +LiO0.5 )を一部分置換する
と、次の順序でCr3+の発光強度が強くなる傾向があ
ることを見いだした。 MgO>CaO>SrO>BaO したがって、本発明においては、上記したSiO2 、
LiO0.5 およびNaO0.5 に加えて、MgO
、CaO、SrO、BaOを含有させることができ、特
に、MgOを含有させることが好ましい。しかし二価成
分たるMg2+をあまりに多く含有させると、図3に示
すようにCr3+の発光強度が弱まる傾向があるので、
MgOの含有量は3〜20モル%(更には5〜15モル
%、特に5〜10モル%)であることが好ましい。上記
したMgO以外のアルカリ土類金属酸化物(すなわちC
aO、SrOおよびBaO)の含有量は、それぞれ10
モル%以下(更には5モル%以下)は許容される。 【0016】レーザー活性化イオンとしてのCr3+の
量に関しては、発光強度、蛍光寿命、濃度消光の各要素
を考慮した上で、CrO1.5の含有量を0.05〜0
.3モル%(更には0.1〜0.2モル%)とすること
が好ましい。 【0017】上述した構成を有する本発明のCr3+−
可変波長レーザーガラスにおいては、ただ一つの波長で
ポンピングした場合においても、得られる発光スペクト
ルはかなりブロードなものとなる。例えば、本発明のガ
ラスでは、後の実施例で述べる発光強度測定方法により
、半値幅が80nm以上のスペクトルが得られている(
図5参照)。より具体的には、本発明のレーザーガラス
を25×25×5mm(直方体状)の大きさとし、He
−Neレーザー光(λ=632.8nm)で励起して4
00〜1200nmの範囲のレーザー光の発光強度を測
定した場合に、本発明のレーザーガラスは、例えば、半
値幅が190nm以上のブロードなスペクトルピークを
与えることができる。なお、上記したレーザー発振の条
件は、本発明の「好ましいレーザーガラス」が持つべき
物性を規定するためにのみ用いるものであって、本発明
のレーザーガラスの実際の使用条件その他を何等制限す
るものではない。 【0018】上述したように、本発明のレーザーガラス
は、Cr3+の吸収波長(650±50nm)の吸収波
長範囲に含まれるいずれかの波長(ただし、吸収係数の
大きい波長が好ましい)でポンピングしてレーザー発振
させると、各種波長のレーザー光が、ただ一つの材料、
ただ一つの励起光源で実現できるという利点がある。 【0019】本発明のレーザーガラスの製法は特に限定
されないが、製作し易い点を考慮すれば、溶融法を用い
ることが好ましい。 【0020】上記した組成を有する本発明のレーザーガ
ラス製品の化学分析は、後述するように、ICP(高周
波誘導結合型プラズマ)発光分光法により行うことがで
きる。 【0021】上記した組成を有する本発明の可変波長レ
ーザーガラスを製造するに際しては、As2 O3 を
、ガラスの脱泡剤とCrの還元剤として採用することが
好ましい。該As2 O3 の使用量は上記ガラス量に
対して0.3〜3重量%であることが好ましい。As2
O3 の量が0.3重量%未満では、Crは完全に三価
まで還元されない恐れがある。一方、As2 O3 は
有毒物であり、各々のガラスの中にドープしたCrを十
分に三価まで還元させれば足りるため、As2 O3 
の使用量はガラス量(すなわち、上述したAs2 O3
 以外のガラス構成成分の合計重量)を基準として、3
重量%を上限として用いることが好ましい。 【0022】本発明の可変波長レーザーガラスにおいて
は、ガラス組成を変化させることにより(波長を含む)
種々のレーザー特性を有するものが得られることはもち
ろんであるが、更には、例えば、上述したようなブロー
ドな発光スペクトルと、種々の波長特性を有するフィル
ターとを組合せることにより、所望の波長特性を有する
レーザー光を容易に得ることができる。 【0023】本発明の可変波長レーザーガラスは、その
ガラスとしての特性を活かし、種々の形状に加工して、
レーザー装置のレーザー媒質(ないし増幅媒質)として
用いることができる。この加工の形状は特に制限されな
いが、例えば、ロッド状、ディスク状、板状、光学繊維
(ファイバー)状の形状とすることが可能である。ガラ
スの熱伝導率を考慮した場合、例えばディスク状ないし
板状(好ましくは2×3×400mm〜15×450×
450mm程度の大きさ)又は繊維状(好ましくは直径
が、シングルモードで10μm以下、マルチモードでは
200μm〜600μm程度)とすることが好ましい。 繊維状とした本発明のレーザーガラスは、例えば単一フ
ァイバーあるいはファイババンドルレーザの形式で好ま
しく用いることができ、またディスク状ないし板状とし
た本発明のレーザーガラスは、例えばジグザグ型スラブ
レーザあるいはムービング・スラブレーザの形状で好ま
しく用いることができる。以下、実施例を挙げて本発明
を更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限
定されるものではない。 【0024】 【実施例】(実施例1)SiO2 、MgO、Li2 
O、Na2 O、Cr2 O3 及びAs2 O3 の
高純度酸化物或は炭酸塩を用い、表2及び表3に示す組
成となるように、原料組成物をそれぞれ60g調製し、
これらを白金ルツボに投入し、1320〜1370℃で
2時間以上の溶融をそれぞれ行なった。   (調合例:ガラス番号No.1)         SiO2   MgO  LiO0.
5   NaO0.5   CrO1.5   As2
 O3 モル%   49.7     4.77  
   33.28       12.05     
  0.2          ……    重量% 
  73.47    4.73     12.24
        9.19       0.37  
           1   その後、上記溶融によ
り得たガラス溶液をカーボンの型にキャストして固化し
、徐冷炉に入れて自然放冷により室温まで冷却し、表2
及び表3に示す可変波長レーザーガラスをそれぞれ得た
。 【0025】このようにして得た可変波長レーザーガラ
スの分光特性−発光強度、蛍光寿命を下記に示す方法に
よって評価した。その結果を併せて表2及び表3に示す
。 (1)発光強度 ガラス試料を25*25*5mm(直方体状)の大きさ
にし、鏡面仕上げをして下記の条件で発光を測定した。 励起光源:He−Ne  レーザー光(λ=632.8
nm) 光電子増倍管:R316−02(浜松ホトニクス(株)
製)、 波長範囲:400〜1200nm、 最高感度波長:800nm。 スリット:2枚の2mm幅スリットを分光器の前と後と
に配置。 測定の手順:励起光源のレーザー光で試料を照射し、そ
れと直角の面から射出した光の強度を光電子増倍管で測
り、コンピューターで処理して記録した。 (2)蛍光寿命 (1)に使われた試料の蛍光寿命を、N2 −パルス光
源と色素レーザー(日本レーザー(株)製、λ=640
nm、出力:48MJ)で測定した。 測定手順:図4に示すように、N2 −パルス光源と色
素レーザー光で試料を照射し、それと直角の面から射出
した光の強度を光電子増倍管で測り、コンピューターで
処理して記録した。 【0026】 【表2】 【表3】 【0027】図5に、代表的な例として、実施例(ガラ
ス番号NO.16#、LSH−83#)と比較例GSG
G(結晶材料)にドープしたCr3+の発光スペクトル
を示す。図5に示した結果から明らかなように、本発明
のレーザーガラスを用いた場合、発光が約750〜10
00nmの広範囲にわたり観測され、波長変換レーザー
として使用できることが判明した。また実施例のNo.
16#ガラスにドープしたCr3+の発光強度(85°
Kの温度で測定した発光強度)は、GSGGにドープし
たCr3+の発光強度(295°Kの温度で測定した発
光強度)の65%であった。また、各スペクトルの積分
面積は次の通りであった。     ガラスNo.16#(LSH−83#):39
5.5(MV*NM)               
                 GSGG:387
.8(MV*NM)  【0028】更に、表2に示し
たようにNo.16#ガラスの蛍光寿命は51.6μs
ecになり、表4に示す結晶材料BeAl2 (SiO
3 )6 の60μsecにほぼ一致していることが判
明した。 【表4】 【0029】(実施例2)上記実施例1で得られたレー
ザーガラスのうち5種類(ガラスNo.4、9、11、
13、及び18)を選び、そのガラス組成をICP発光
分光分析装置で分析した。その結果を表5(wt%表示
)及び表6(モル%表示)に示す。 【0030】 【表5】 【0031】 【表6】 【0032】 【発明の効果】以上詳述したように、本発明の可変波長
レーザーガラスによれば、赤色から近赤外の広範囲に渡
る発光と、実用可能な程度の発光強度及び発光寿命が得
られるため、大きなサイズの安価且つ均質な可変波長レ
ーザー材料が容易に得られる。更に、本発明の可変波長
レーザーガラスは、ガラス材料の特徴を活かしてファイ
バー等の種々の形態に加工することが容易という利点も
有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】ガラスにおけるCr3+の発光強度とSiO2
 含有量との関係を示すグラフである。
【図2】珪酸塩ガラス中のNaO0.5 /LiO0.
5 値とCr3+の発光強度変化との関係を示すグラフ
である。
【図3】珪酸塩ガラスにおけるMg2+/(Na+ +
Li+ )比とCr3+の発光強度との関係を示すグラ
フである。
【図4】蛍光寿命測定系を概略的に示すブロック図であ
る。
【図5】85°K温度で測ったCr3+:No16#ガ
ラス(LSH−83#ガラス)の発光スペクトル及び2
95°K温度で測ったCr3+:GSGG(結晶)の発
光スペクトルを示すグラフである。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  SiO2 39〜60モル%、LiO
    0.5 10〜40モル%、NaO0.5 5〜30モ
    ル%を含む組成を有し、且つCr3+をレーザー活性イ
    オンとして含有することを特徴とする可変波長レーザー
    ガラス。
  2. 【請求項2】  MgO  3〜20モル%を含有する
    ことを特徴とする請求項1記載の可変波長レーザーガラ
    ス。
  3. 【請求項3】  AlO1.5 、GaO1.5 、G
    dO1.5 、BO1.5 、YO1.5、CaO、S
    rO、BaOのうち少なくとも一種を含有することを特
    徴とする請求項1又は2記載の可変波長レーザーガラス
  4. 【請求項4】  CrO1.5 0.05〜0.3モル
    %を含有することを特徴とする請求項1ないし3のいず
    れか一項に記載の可変波長レーザーガラス。
  5. 【請求項5】  請求項1ないし4のいずれか一項に記
    載の可変波長レーザーガラスを製造するに際し、ガラス
    構成成分の合計重量に対してAs2 O3 を0.3〜
    3重量%添加することを特徴とする可変波長レーザーガ
    ラスの製造方法。
JP5571891A 1991-02-28 1991-02-28 可変波長レーザーガラス及びその製造方法 Pending JPH04275941A (ja)

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