JPH04275230A - ヘルペス感染治療用医薬組成物 - Google Patents

ヘルペス感染治療用医薬組成物

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JPH04275230A
JPH04275230A JP3344218A JP34421891A JPH04275230A JP H04275230 A JPH04275230 A JP H04275230A JP 3344218 A JP3344218 A JP 3344218A JP 34421891 A JP34421891 A JP 34421891A JP H04275230 A JPH04275230 A JP H04275230A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヌクレオシド類似体と
ペプチド誘導体とを配合した抗ウイルス性医薬組成物、
及び捕乳動物に前記配合を含む医薬組成物を投与して、
捕乳動物のヘルペスウイルス感染症を治療する方法に関
するものである。
【従来技術】ヘルペスウイルスは、人及び動物に広範囲
の疾患を引き起こす。例えば、単純ヘルペスウイルス、
タイプ1及び2(HSV−1及びHSV−2)は、それ
ぞれ口辺ヘルペス及び陰部障害の原因であり、帯状疱疹
ウイルス(Varicella zoster vir
us, VZV)は、水痘及び帯状疱疹を起こし、エプ
スタインバーウイルス(EBV) は、伝染性単球増加
症を起こす。
【0002】過去20年間にわたり、プリン及びピリミ
ジンヌクレオシド類似体として知られている種類の化合
物は、ヘルペスウイルス感染症の新規な治療用医薬製剤
を研究している研究者によって、多くの注意が払われて
きた主題である。その結果、数種類のヌクレオシド類似
体が抗ウイルス性薬剤として開発された。現在までで最
も成功したものは、陰部単純ヘルペスウイルス感染症の
治療に選択される薬剤であるアシクロビル(acycl
ovir) である。ヘルペスウイルス感染症の治療に
使用されている他のヌクレオシド類似体には、ビダラビ
リン、イドキスリジン、トリフルリジン及びガンシクロ
ビルがある。 ヌクレオシド類似体がこれらの抗ウイルス作用を発揮す
る作用機序は、ウイルスの核酸複製の阻害であると考え
られている。ヘルペスウイルスの場合、新しいウイルス
のデオキシリボ核酸(DNA) の生成、つまりウイル
ス複製の必須の工程は、ウイルスのコード化された酵素
である、DNA ポリメラーゼと細胞内デオキシヌクレ
オチドとの相互作用に依存している。ヌクレオシド類似
体は、インビボで酵素的に転換されて三リン酸誘導体に
なると、ウイルスDNA ポリメラーゼの代替基質( 
すなわち、”fradulent substrate
”)として作用し、生長するウイルスDNA 鎖に組み
込まれる。前記ヌクレオシド類似体は、例えば、3’−
 ヒドロキシルのような必須の基を欠いているか、又は
誤った立体化学的配置を有しているため、生長するウイ
ルスDNA 鎖の終了暗号としても作用する。この正味
の効果は、ヌクレオシド類似体がインビボで、ウイルス
DNA ポリメラーゼの阻害剤として作用することであ
る。
【0003】治療上有用なヌクレオシド類似体は、ヘル
ペスウイルス感染症を攻撃し、又は制御するために有益
な薬剤であることが証明されているが、この薬剤には副
作用がある。例えば、皮疹及び腎臓の障害が、アシクロ
ビルの副作用として報告されている(Physicia
ns’ Desk Reference, 44th 
ed., Medical Economics In
c., Oradell, N.J., USA 19
90, pp 819−821) 。入手できる抗ウイ
ルス性薬剤とそれらの副作用に関する最近の再調査があ
る(M.C.Nahata らの論文、”Antivi
ral Drugs:Pharmacokinetic
s, Adverse Effects, and T
herapeutics Use”, J. Phar
m. Technol., 3, 100 (1987
))。これよると、これらの薬剤を、治療活性を増強す
るような方法で配合した場合、安全性ならびにコスト的
な有益性を得ることができる。現段階で発明者らは、次
の知見を得た。ヌクレオシド類似体の抗ウイルス活性は
、該ヌクレオシド類似体と、選択的なヘルペスウイルス
のリボヌクレオチド還元酵素の阻害性を有する、特定の
ペプチド誘導体とを組み合わせることにより、毒性の効
果を強めることなく、共同作用的に強化することができ
るという知見である。
【0004】リボヌクレオチド還元酵素(RR)は、リ
ボヌクレオチドをデオキシヌクレオチドに転換する酵素
である。DNA の生合成における RR の機序は、
最近、J. Stubbeらの論文(J.Biol.C
hem. 265, 5329 (1990))で再検
討された。1985年、T. Spectorらは、ア
シクロビル及びセミカルバゾン RR 阻害剤、2−ア
セチルピリジンチオセミカルバゾンの配合が、共同作用
的に抗ヘルペスウイルス作用を発揮することを報告して
いる(Proc. Natl. Acad. Sci.
 USA, 82, 4254 (1985)) 。し
かし、アシクロビルと RR 阻害剤、オキシ尿素の配
合は、ホスト細胞に毒性であり、アシクロビルと関連す
るセミカルバゾン誘導体の配合は、アシクロビルの抗ヘ
ルペスウイルス活性を、いつでも増強するというわけで
はない。
【0005】E.A. Cohenらの米国特許第 4
,795,740号 (1989年 1月 3日発行)
 は、アシクロビル、バシトラシン及び RR 阻害性
ノナペプチドの 3通りの配合を開示する。奇妙なこと
に、後の配合の抗ヘルペスウイルス活性は、アシクロビ
ルを単独で使用したときと同じか、それよりも劣ってい
た。さらに、成分としてヌクレオシド類似体を含む他の
共同作用を生じる配合が、報告されている : 例えば
、T.P. Zimmerman 及び G. Wol
bergのヨーロッパ特許出願第 235,931号(
1987 年9月 9日公開) は、ヌクレオシド類似
体及びヌクレオシド移転阻害剤の配合を開示し、K.O
. Smith のカナダ特許第1,239,093 
号(1988 年 7月12日発行) は、ヌクレオシ
ド類似体及びインターフェロンの配合を開示し、T.S
pectorらの論文(Proc. Natl. Ac
ad. Sci. USA, 86, 1051(19
89))は、ヌクレオシド類似体及び RR 阻害剤の
配合を開示し、T.Spectorらの米国特許第4,
758,572 号(1988 年 7月19日発行)
 は、ヌクレオシド類似体及び RR 阻害剤の配合を
開示し、かつT.A. Blumenkopfらのヨー
ロッパ特許出願第349,243 号(1990 年 
1月 3日公開)は、ヌクレオシド類似体及び RR 
阻害剤の配合を開示する。本発明の配合は、組成の相違
及び/又はその毒性が相対的に欠如していることにより
、前記の配合から区別できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ヌクレオシ
ド類似体とペプチド誘導体とを配合した抗ウイルス性医
薬組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】本発明は、捕乳動物のヘ
ルペスウイルス感染症を治療する医薬組成物であって、
医薬として又は獣医薬として許容できるキャリアーに、
抗ウイルス性ヌクレオシド類似体又は医薬として許容で
きるその塩、及び下記式1のリボヌクレオチド還元酵素
阻害性ペプチド誘導体又は医薬として許容し得るその塩
を有効量、配合した医薬組成物を提供する :
【000
7】R1NHC(0)CH2CHR2C(O)−NR3
−CH[CH2C(O)−Y]C(O)−NH−CH[
CR4(R5)COOH]−C(O)−NH−CHR6
−Z  式 (1)式中、R1 はハロゲン、ヒドロキ
シ又は低級アルコキシで1個置換した(1−10C)ア
ルキル、(1−10C) アルキル、低級シクロアルキ
ル、(低級シクロアルキル)−(低級アルキル) 、フ
ェニル(低級)アルキル、又はハロゲン、ヒドロキシ又
は低級アルコキシで1個置換したフェニル(低級) ア
ルキル;R2 は低級アルキル;R3 は水素又は低級
アルキル;R4 は水素又は低級アルキルで、R5 は
低級アルキル、又はR4 及びR5 がそれらが結合す
る炭素原子と一緒になって、低級シクロアルキルを形成
しており;R6 は、低級アルキル、低級シクロアルキ
ル又は(低級シクロアルキル)− (低級アルキル);
Yは、(a) NR7R8 であって、R7 及びR8
 は、それぞれ独立に低級アルキルであり、又はR7 
及びR8 はそれらが結合する窒素原子と一緒になって
、ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、チオモルホリ
ノ、ピペラジノ又は N4−メチルピペラジノであるか
、又は(b) (1−7C)アルキル、低級シクロアル
キル又は( 低級シクロアルキル) メチルであり;か
つZは、水素、COOH又は CH2OHである。
【0008】本発明の配合に用いる抗ウイルス性ヌクレ
オシド類似体は、インビボで酵素的に転換されてウイル
スDNA ポリメラーゼ阻害剤及び/又はヘルペスウイ
ルスDNAポリメラーゼの代替基質となるものである。 この抗ウイルス性ヌクレオシド類似体は、公知のヌクレ
オシド類似体から選ぶことができる。本発明において好
ましいヌクレオシド類似体は、アシクロビル及びその類
似体であって、例えば、式2の化合物又は医薬として許
容できるその塩がある。
【0009】
【化3】 式中、R9 は水素、ヒドロキシ又はアミノ基である。 式中R9 がヒドロキシの場合、式2はアシクロビルを
表す。
【0010】本発明で使用する他の好ましい抗ウイルス
性ヌクレオシド類似体には、ビダラビン(vidara
bine)、イドクスウリジン(idoxuridin
e) 、トリフルリジン(trifluridine)
、ガンシクロビル(ganciclovir) 、エド
クスウジン(edoxudine) 、ブロバビル(b
rovavir)、フィアシタビン(fiacitab
ine) 、ペンシクロビル(penciclovir
) 、ファムシクロビル(famciclovir) 
及びロシクロビル(rociclovir)がある。本
発明で使用するペプチド誘導体の好ましい群は、式1で
表される化合物又は医薬として許容できるその塩であり
、式中、R1 はハロゲン、ヒドロキシ又は低級アルコ
キシで1個置換した(1−10C) アルキル、(1−
10C) アルキル、低級シクロアルキル又は(低級シ
クロアルキル)メチル;R2 は低級アルキル;R3 
は水素;R4 及びR5 は炭素原子と結合して、低級
シクロアルキルを形成しており;R6 、Y及びZは前
記のものと同じである。
【0011】前記ペプチド誘導体のさらに好ましい群は
、式1で表わされる化合物又は医薬として許容できるそ
の塩であって、式中、R1 は、1−メチルエチル、1
−メチルプロピル、1−エチルプロピル、1−メチルブ
チル、シクロペンチル、又はシクロヘキシル、R2 は
、メチル、エチル、プロピル、1−メチルエチル、ブチ
ル、1−メチルプロピル、2−メチルプロピル、1,1
−ジメチルエチル又は1−メチルブチル;R3 、R4
 及びR5 前記のものと同じであり;R6 は1−メ
チルエチル、1,1−ジメチルエチル、1−メチルプロ
ピル、2−メチルプロピル、2,2−ジメチルプロピル
、シクロペンチル、シクロヘキシル又はシクロヘキシル
メチル、Yは NR7R8であって、R7 及びR8 
ともにそれぞれ独立で、メチル、エチル又はプロピルで
あるか、R7 及び  R8 はそれらが結合する窒素
原子と一緒になって、ピロリジノ、ピペリジノ、モルホ
リノ又はN4 −メチルピペラジノ、あるいは、Yはペ
ンチル、ヘキシル、4−メチルペンチル、ヘプチル、シ
クロペンチル又はシクロヘキシルであり;かつZは前記
のものと同じである。ペプチド誘導体の最も好ましい群
は、式1で表わされる化合物又は医薬として許容できる
その塩であって、式中、R1 は、1−メチルエチル又
は1−エチルプロピル、R2 は、1−メチルエチル又
は1,1−ジメチルエチル;R3 は水素;R4 及び
R5 はそれらが結合する炭素原子と一緒になって、シ
クロブチル又はシクロペンチルを形成しており;R6 
は2,2−ジメチルプロピル;YはN,N−ジメチルア
ミノ、N,N−ジエチルアミノ、ピロリジノ、モルホリ
ノ又はN4 −メチルピペラジノ、ヘキシル、ヘプチル
又はシクロペンチル;かつZは前記のものと同じである
【0012】本発明の範囲には、式2の抗ウイルス性ヌ
クレオシド類似体(式中R9 は前記のとおりである。 ) 又は医薬として許容できるその塩、式1のリボヌク
レオチド還元酵素阻害性ペプチド誘導体又は医薬として
許容できるその塩を、ヘルペスウイルスを予防するのに
必要な量で配合し、かつ生理学的に許容できるキャリア
ーを含む化粧品用組成物が含まれる。さらに本発明には
、抗ウイルス性ヌクレオシド類似体及び式1のリボヌク
レオチド還元酵素阻害性ペプチド誘導体、又は医薬とし
て許容できるそれら塩の配合を有効量、投与する、捕乳
動物のヘルペスウイルス感染症を治療する方法が含まれ
る。
【0013】本発明で使用する抗ウイルス性ヌクレオシ
ド類似体、及び医薬として許容できるその塩は、周知の
化合物である。前記のとおり、この種の化合物は、ヘル
ペスウイルスに対する抗ウイルス効果を媒介する、すな
わち、インビボにおいてウイルスDNA ポリメラーゼ
を阻害することで特徴付けられる。この種の化合物のう
ち重要なものはアシクロビル及びその類似体であり、こ
のことが次の文献に記載されている:H.J. Sch
aefferの米国特許第 4,119,574号 (
1980年 4月22日発行)、H.J. Schae
fferらの論文(Nature(London), 
272, 583 (1978)) 及び T.A. 
Krenitskらの論文(Proc. Natl. 
Acad. Sci. USA, 81, 3209 
(1984)) 。R9 がヒドロキシの式2で表され
る化合物は、化合物名 9−[(2− ヒドロキシエト
キシ) メチル]グアニンとして知られている” アシ
クロビル ”である。R9 が水素の式2で表される化
合物は、名称が、6−デオキシアシクロビルであって、
化合物名2−アミノ−9−[(2− ヒドロキシエトキ
シ) メチル] アデニンであり、かつR10がアミノ
基の式2で表される化合物は、化合物名 2,6− ジ
アミノ−9−[(2− ヒドロキシエトキシ)メチル]
 プリンである。理解されることであるが、R9 がヒ
ドロキシの式2で表される化合物は、その互変異性体の
形態、すなわち、2−アミノ−1,9− ジヒドロ−9
−[(2− ヒドロキシエトキシ) メチル]−6H−
 プリン−6− オンとなることができ、かつこの化合
物は、2種の互変異性体の形態の混合物となることがで
き、その混合物における各互変異性体の割合(%) は
、その化合物が置かれた物理的環境によって決まる。ま
た、互変異性体の形態を、エノール化できるカルボニル
を有する他の抗ウイルス性ヌクレオシド類似体でも、と
ることができる。
【0014】本発明で使用することを意図する他のヌク
レオチド類似体には次のものがある:ビダラビン  (
9− β−D− アラビノフラノシルアデニンモノハイ
ドレート)[ R.J. Whitley らの論文、
N. Engl. J. Med.,307 ,971
 (1982)参照] ;イドクスジン: (2’−デ
オキシ−5− イオドウリジン) 、[W.H. Pr
usoff, Biochim. Biophys. 
Acta, 32 ,295 (1959)参照] ;
トリフルリジン: [2’−デオキシ−5−(トリフル
オロメチル) ウリジン] 、[C. Heidelb
ergerの米国特許第 3,201,387号(19
65 年8 月17日発行) 参照] ;ガンシクロビ
ル: 9−[(1,3−ジヒドロキシ −2−プロポキ
シ) メチル] グアニン [J.P. Verhey
den及び J.C. Martinの米国特許第 4
,355,032号(1982 年10月19日発行)
 参照] ;エドクスウジン: (5− エチル−2’
−デオキシウリジン) [ K.K. Gauriの米
国特許第 3,553,192号 (1971年 1月
 5日発行) 参照] ;ブロバビル: [(E) −
5−(2− ブロモビニル)−2’− デオキシウリジ
ン] 、[Y. Benoftらの論文、 Eur. 
J. Pediatrics,143 ,198 (1
985)参照] ;フィアシタビン  (2’−フルオ
ロデオキシ −5−イオドウリジン) 、[B. Le
yland−Jones らの論文、J. Infec
t. Dis.,154 ,430(1986) 参照
] ;ペンシクロビル: (9− [4− ヒドロキシ
−3−( ヒドロキシメチル) ブチル] グアニン 
[S.E. Fowler らの論文、Br. J. 
Clin.Pharmacol.,28,236P(1
989)参照] ;ファムシクロビル: (9− [4
− アセトキシ−3−  (アセトキシメチル) ブチ
ル] アデニン、[R.A.V. Hodge らの論
文、Antimicrob. Agents Chem
otherap.,33,1765 (1989) 参
照] ;及びロシクロビル:  (9−[(1,3−ジ
イソプロポキシ−2− プロポキシ) メチル] アデ
ニン、[E. Winklemannらの論文、Arz
neim.−Forsch., 38,1545 (1
988) 参照] 。便宜を図るため、本発明のRR阻
害性ペプチド誘導体を、この後、時々、式1のペプチド
という。
【0015】式1のペプチドに関し本願明細書で使用す
る、アミノ酸及び保護基を表す省略記号は、生物化学命
名法のIUPAC−IUB 委員会の勧告に従った (
European Journalof Bioche
mistry, 138 ,9 (1984)参照) 
。例えば、Gly, Val, Thr, Ala, 
Ile,Asp, Ser,  及び Leu, はそ
れぞれ、グリシン、L−バリン、L−スレオニン、L−
アラニン、L−イソロイシン、L−アスパラギン酸、L
−セリン及びL−ロイシンの残基を表す。1,4−ジオ
キソブチル部分及び末端基を除く、式1のペプチドの主
直線軸 (すなわち、中軸(backbone)) に
属する不斉炭素原子は、S配置 (S configu
ration)である。また、1,4−ジオキソブチル
部分又は末端基においてアミノ酸又は誘導アミノ酸残基
の側鎖に属する不斉炭素原子は、S配置又はR配置 (
R configuration)であってよい。アミ
ノ酸又はアミノ酸誘導体に関する用語” 残基 ”は、
カルボキシル基のヒドロキシル及びα− アミノ基の水
素1個を除いた対応するα− アミノ酸から誘導された
ラジカルを意味する。本願明細書で使用する用語” ハ
ロゲン ”は、臭素、塩素、フッ素又はヨウ素から選ば
れるハロゲンのラジカルを意味する。
【0016】本願明細書で使用する用語” 低級アルキ
ル ”( 単独で、又はラジカルと組み合わされている
もの) は、炭素原子1〜6個を含む直鎖アルキルラジ
カル及び炭素原子3〜6個を含む分枝鎖アルキルラジカ
ルを意味し、この低級アルキルには、メチル、エチル、
プロピル、ブチル、ヘキシル、1−メチルエチル、1−
メチルプロピル、2−メチルプロピル及び1,1−ジメ
チルエチルが含まれる。本願明細書で使用する用語” 
(1−7C)アルキルは、炭素原子1〜7個を含む直鎖
アルキルラジカル及び炭素原子3〜7個を含む分枝鎖ア
ルキルラジカルを意味する。同様に用語”(1−10C
) アルキルは、炭素原子1〜10個を含む、このよう
なアルキルラジカルを意味する。本願明細書で使用する
用語” 低級シクロアルキル ”( 単独で、又はラジ
カルと組み合わされているもの)は、炭素原子3〜6個
を含む飽和環式炭化水素ラジカルを意味し、これには、
シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル及びシ
クロヘキシルが含まれる。本願明細書で使用する用語”
 低級アルコキシ ”は、炭素原子1〜4個を含む直鎖
アルコキシラジカル及び炭素原子3〜4個を含む分枝鎖
アルコキシラジカルを意味し、これには、メトキシ、エ
トキシ、プロポキシ、1−メチルエトキシ、ブトキシ及
び1,1−ジメチルエトキシがある。後者のラジカルは
、一般に第3級ブチロキシとして知られている。
【0017】シンボル”Tbg” は2(S)− アミ
ノ−3,3− ジメチル酪酸のアミノ酸残基を表す。シ
ンボル”Cpg” は(S)−α− アミノシクロペン
タン酢酸のアミノ酸残基を表す。 また、シンボル”Cha” は(S)−α− アミノシ
クロヘキサンプロピオン酸のアミノ酸残基を表す。また
、用語 ”γMe−Leu” は2(S)− アミノ−
4,4− ジメチル吉草酸のアミノ酸残基を表す。本願
明細書で用いる他のシンボルは次のとおりである: (
N−Me)Aspは(S)−2−(メチルアミノ) コ
ハク酸残基;Asp(cyBu) は(S)−α− ア
ミノ−1− カルボキシシクロブタン酢酸残基;Asp
(cyPn) は(S)−α− アミノ−1− カルボ
キシシクロペンタン− 酢酸残基;Asp(ピロリジノ
) はアミド−2(S)−アミノ−4− オキソ−4−
 ピロリジノ酪酸残基;Asp(モルホリノ) 及び 
Asp(NEt2)は同様に、ピロリジノをそれぞれモ
ルホリノとジエチルアミノに置き換えた対応するアミド
の残基を表わしている。シンボル“Asp(diMe)
 ”は、2(S)− アミノ−3,3− ジメチルコハ
ク酸、すなわち3,3−ジメチル−L− アスパラギン
酸を表わしている。
【0018】リボヌクレオチド還元酵素(RR)阻害性
の式1のペプチド及び医薬として許容できるその塩は、
P.L. Beaulieu 、R. Deeziel
及びN.Mossのカナダ特許出願第2,018,80
1 号(1990 年 6月12日出願) に記載され
ている方法で製造する。さらに詳細に述べると、式1の
ペプチドの製造は、上記の文献に記載されている、古典
的なアミノ酸残基及び/又はペプチドフラグメントの溶
液カップリングのようなペプチド合成において通常使用
される方法、及び所望ならば固相法によるプロセスによ
り行うことができる。このような方法が記載されている
のは、例えば、E.Schroeder 及びK. L
uebke の”The Peptides”(Vol
. 1, Academic Press, New 
York, N.Y., 1965, pp 2−12
8, in the textbook series
)、”The Peptides: Analysis
,Synthesis, Biology” (E. 
Gross et al., Eds.,Acadim
ic Press, New York, N.Y.,
 1979−1987, Volomes 1 to 
8)及び J.M. Stewart 及び J.D.
 Young の”SolidPhase Pepti
de Synthesis” (2nd ed., P
ierce Chem. Co., Rockford
, IL, USA,1984)である。
【0019】ペプチドに関する前記のプロセスの一般的
な特徴は、各種アミノ酸残基又は誘導アミノ酸残基の反
応性側鎖を、保護基が最終的に除去されるまで、その部
位で起こる化学反応を防ぐ適当な保護基により保護する
ことである。また、通常、一般に行われるのは、アミノ
酸又はフラグメントのα− アミノ基の保護であるが、
一方、カルボキシル基では反応させ、続いて、α− ア
ミノ基の保護基を選択的に除去して、その部位で次の反
応が起きるようにする。通常、他の一般的特徴は、アミ
ノ酸残基又はペプチドフラグメントにあるC末端のカル
ボキシルの初期の保護であり、もし有るならば、それは
ペプチドのC末端の官能基となる。なお、この保護は、
ペプチドの所望の配列を終えた後、保護基を除去するま
で、その部位で起こる化学反応を防ぐのに適当な保護基
で行う。
【0020】したがって、一般に、式1のペプチドを、
アミノ酸又は誘導アミノ酸残基のペプチド、又はペプチ
ドのフラグメントの配列順序に従い、必要ならば、適当
な保護を行って段階的カップリングを行って製造し、段
階的カップリングが完成した際、もしあるならば、全て
の保護基を除去することにより式1のペプチドを得るこ
とができる。本願明細書で使用する用語” 医薬として
許容できるキャリアー ”とは、毒性がなく、一般的に
活性成分に対し不活性な基剤であって、活性成分に悪い
影響を与えないものを意味する。本願明細書で使用する
用語” 生理学的に許容できるキャリアー ”とは、1
種以上の毒性がない賦形剤の許容できる化粧品用基剤で
あって、含まれている活性成分と反応せず、その有効性
を低下させないものを意味する。本願明細書で使用する
用語” 獣医薬として許容できるキャリアー ”とは、
薬剤物質と反応せず、又はその有効性を低下させない、
1種以上の毒性がない医薬として許容できる賦形剤を含
み、家畜に薬剤物質を投与するために生理学的に許容で
きる基剤を意味する。用語” 有効量 ”とは、予め測
定しておいたウイルスに抵抗性を発揮する量、すなわち
、インビボにおけるウイルス体に対し効果的であるため
に十分な薬剤の量をいう。
【0021】用語” 共同作用 ”とは、ヌクレオシド
類似体と式1のペプチドとの前記規定の配合の抗ウイル
ス活性又は抗ヘルペスウイルス活性との関連で使用した
場合、配合の2種のそれぞれの成分の予測される付加的
な効力よりも大きい抗ウイルス効果又は抗ヘルペスウイ
ルス効果を意味する。本発明の配合の抗ウイルス活性は
、HSV−1 及びHSV−2 及び他のヘルペスウイ
ルスの複製に関し、配合の阻害効果を示す生化学的、微
生物学的及び生物学的方法によって明らかにすることが
できる。ここでいう他のヘルペスウイルスには、例えば
、水痘帯状疱疹ウイルス(VZV) 、EBウイルス(
EBV) 、ウマヘルペスウイルス(EHV) 及び仮
性狂犬病ウイルス(PRV) がある。例えば、ウイル
ス複製に対する本発明の配合の阻害効果を示す方法には
、細胞培養法がある( 例えば、T. Spector
らの論文、Proc. Natl. Acad. Sc
i. USA, 82, 4254 (1985) を
参照) 。改良された当該方法を、この後に例示する。 本発明の配合の治療的効果を明らかにするする方法には
、皮膚の単純ヘルペスウイルス感染症に関するモルモッ
トモデルがある( 例えば、S. Alenius及び
 B.Oberg, Archives of Vir
ology, 58, 277 (1978) 参照)
 。
【0022】本発明の配合を、ウイルス感染症の治療に
使用する場合、この配合を、1種以上の医薬として許容
できるキャリアーを含む基剤に入れて、例えば、人、豚
又は馬のような温血動物に投与する。このキャリアーの
割合は、ヌクレオシド類似体及び式1のペプチドの溶解
性及び化学的性質、選択した投与経路、標準的な生物学
的習性(standard biological p
ractice)、及び共同作用的な抗ウイルス効果を
与える2種の活性成分の相対的な量によって決める。本
発明の配合は、局所に投与することが好ましい。例えば
、2種の活性薬剤( すなわち、抗ウイルス性ヌクレオ
シド類似体及び式1のペプチド、又はそれらの医薬とし
て許容できる塩) を、医薬として許容できる基剤を用
いて、溶液、乳濁液、クリーム又はローションの形態に
調剤することができる。このような調剤では、ヌクレオ
シド類似体又はその医薬として許容できる塩を0.01
〜1.0 重量%、好ましくは0.05〜0.5 重量
%を含ませ、かつ式1のペプチド又はその医薬として許
容できる塩を、約0.5 〜20重量%、好ましくは1
 〜10重量%含ませることができる。いずれにせよ、
2種の活性薬剤が、医薬組成物中に共同作用的な抗ヘル
ペスウイルス効果を発揮するだけ存在するようにする。
【0023】本発明の好ましい一実施態様は、皮膚、又
は口腔又は性器腔の一部のヘルペスウイルス感染症を治
療するために使用する抗ウイルス性医薬組成物である。 この組成物は、R9 がヒドロキシである式2のヌクレ
オシド類似体0.05〜1.0 重量%と、R2 が1
,1−ジメチルエチル (1,4−ジオキソ部分に(S
) 配置を与えるようなを有する。) 、R4 とR5
 がこれらが結合している炭素原子とともにシクロブチ
ル又はシクロペンチルを生成し、かつR6 は2,2−
ジメチルプロピルである式1のペプチドを1 〜10重
量%を配合し、かつこれらとともに医薬として許容でき
るキャリアーを含んでいる。この例における好ましいキ
ャリアーは、水溶性軟膏基剤又は油中水形乳濁液である
。前記製剤に適した適当な賦形剤又はキャリアーの例は
、標準的な製剤学の教科書、例えば、”Remingt
on’s Pharmaceutical Scien
ces” (18th ed, Mack Publi
shing Company, Easton, Pe
nn., 1990) に記載されている。本発明の配
合の投与量は、投与の形態及び配合する具体的な活性薬
剤によって、変わってくる。さらに、治療を受ける具体
的なホストによっても変化する。一般に、治療は配合の
最適な投与量よりも実質的に少ない投与量で開始する。 その後、投与量を、その状況における最適量までになる
まで少量ずつ増加する。一般に、本発明の配合を、有害
で又は心身に害を及ぼす副作用を生じることなく、ヘル
ペスウイルスに対し抗ウイルス性の有効な結果を生じる
濃度レベルで投与することが、最も好ましい。
【0024】本発明の配合は、身体の感染領域、例えば
、皮膚、又は口腔又は性器腔の一部に、その感染した領
域を覆うのに十分な量で局所的に投与する。この治療を
、例えば、病変が直るまで、4〜6時間毎に投与する。 製剤の形態でヌクレオシド類似体及び式1のペプチドの
配合を同時に投与することにより、ヘルペスウイルス感
染症を治療するのが、最も有利に実施できる方法である
が、また、2種の活性薬剤を1日のうちに分離して、又
は連続して投与することも、本発明の範囲に含まれる。 本発明の他の実施態様には、ヘルペスウイルスの予防に
必要な量の本発明の配合を、生理学的に許容できる化粧
品用キャリアーとともに含む、化粧品用組成物がある。 この組成物は、付加的な成分、例えば、皮膚軟化剤を含
んでいてもよい。本発明の化粧品用組成物は、ヘルペス
ウイルスによる病変発生を防止するために、予防的に使
用する。この化粧品用組成物は、毎晩使用することがで
き、医薬製剤よりも2種の活性剤の配合量が少ない。化
粧品用組成物における、これらの薬剤のそれぞれの好ま
しい含有量は、ヌクレオシド類似体0.01〜0.1 
重量%であって、式1のペプチドは0.1 〜1 重量
%である。
【0025】
【実施例】次の実施例は、さらに本発明を詳細に説明す
るものである。溶液の割合(%) 又は比率は、特に断
らない限り、容量:容量の関係を表している。なお、実
施例では次の省略記号を使用した。 Boc : t−
 ブチルオキシカルボニル;  BOP :  ( ベ
ンゾトリアゾル−1− イルオキシ) トリス (ジメ
チルアミノ) ホスホニウムヘキサフルオロホスヘート
; Bzl:  ベンジル; CH2Cl2:メチルエ
ンジクロリド; DIPEA: ジイソプロピルエチル
アミン;  DCC : N,N− ジシクロヘキシル
カルボジイミド;  DMF :ジメチルホルムアミド
;  Et2O  :ジエチルエーテル;  EtOA
c :エチルアセテート;  EtOH  :エタノー
ル;  HOBt  : 1− ヒドロキシベンゾトリ
アゾール;HPLC  :高速液体クロマトグラフィー
;  MeOH : メタノール;  NMM : N
− メチルモルホリン; TFA : トリフルオロ酢
酸;  THF :テトラヒドロフラン; TLC: 
 薄層クロマトグラフィーである。また、温度は摂氏 
(℃) で表わした。
【0026】〔実施例1〕 (a) 中間体Boc−Asp(ピロリジノ)−OHの
製造N,N’− カルボニルジイミダゾール(24.3
2g, 0.15 mol)を少量ずつ、アセトニトリ
ル(500 ml)を溶媒とするBoc−Asp−OB
zl(47.60 g, 0.147 mol)の溶液
に加えた。45分経過後、反応混合物を0℃に冷却し、
ピロリジン (13.4 ml, 0.16 mol)
を滴下した。その後、この混合物を、室温で攪拌し、反
応を完全に行わせた (TLC で判断したところ約3
時間) 。減圧下で溶媒を除去し、残留物を EtOA
c(500 ml)に溶かした。この有機相を、10 
% HCL水溶液(3x100 ml)及び1 N N
aOH水溶液(2x100ml)で洗浄して、乾燥(M
gSO4) した。減圧下で有機相を蒸発させ、静置状
態で凝固している無色の油状物を得た。後者の生成物を
EtOH(200 ml)で溶液とし、触媒としてその
上にPb(OH)2 20重量%有する炭素200 m
gを使用し、大気圧下で20時間、水素化分解した。こ
の反応混合物を、珪藻土をとおして濾過した。濾液を蒸
発させて残留物を得て、この残留物をヘキサン/Et2
O から再結晶させることにより精製し、目的の生成物
(37.10 g, 88 %, 融点114 〜11
6 ℃) を得た。この生成物の構造を NMRによっ
て確認した。この実施例の方法でピロリジンを、適当な
アミン (例えば、ジエチルアミン又はピペリジン) 
で置き換えることにより、対応するN−置換アスパラギ
ン類似体が得られた。
【0027】(b) 中間体Boc−2(S)− アミ
ノ−4− オキソ− ウンデカン酸の製造 Boc−Asp−OBzl(500 mg, 1.55
 mmol) をアセトニトリル(10 ml) に溶
かし、N,N’− カルボニルジイミダゾール(277
 mg, 1.71 mmol) をこの溶液に加えた
。30分経過した後、p−ニトロベンジルマロン酸マグ
ネシウム(860 mg,1.71 mmol)を加え
、この混合物を室温 (20〜22℃) で 1.5時
間、攪拌した。アセトニトリルを蒸発させた。残留物を
 EtOAcに溶かし、1N HCl水溶液、水、次い
で塩水で洗浄した。有機層を乾燥し(MgSO4) 、
次いで減圧下で濃縮した。得られた残留物を、クロマト
グラフィー( SiO2, 溶離液 :ヘキサン−Et
OAc) で精製し、Boc−2(S)−アミノ−4−
オキソ−1,6− アジピン酸−1− ベンジルエステ
ル−6−(4−ニトロフェニル) メチルエステル(6
00 mg, 80 %)を得た。後者の化合物(3.
25 g, 6.5 mmol)を DMF(40 m
l)に溶かした。この溶液にCs2CO3(2.33 
g, 7.14 mmol) 及びヨウ化ヘキシル(1
.51g, 7.14 mmol) を加えた。この混
合物を室温で18時間、攪拌し、続いて、溶媒を蒸発さ
せた。残留物を EtOAcに溶かした。この溶液を、
1N HCl水溶液及びH2O で洗浄し、乾燥し(M
gSO4) 、かつ蒸発させた。残留物をクロマトグラ
フィー( SiO2, 溶離液 :ヘキサン−EtOA
c) で精製し、Boc−2(S)− アミノ−4− 
オキソ−5− [(4−ニトロフェニル) メトキシカ
ルボニル] ウンデカン酸ベンジルエステル(630 
mg)を得た。MeOH(25 ml) を溶媒とする
後者の化合物(630 mg)の溶液を、Parr装置
上で、H2雰囲気下、20 % Pd(OH)2/C(
70 mg) の存在下において18時間、振盪した。 この反応混合物を濾過し、濃縮した後、その残留物を 
EtOAcに溶かした。この溶液を、1N HCl水溶
液を加えて10分間、攪拌した。有機相を分離し、H2
O で洗浄し、乾燥し(MgSO4) 、かつ蒸発させ
た。 残留物をクロマトグラフィー( SiO2, 溶離液:
ヘキサン−EtOAc) で精製し、表題の化合物(1
60 mg)を得た。この生成物のNMR及びMSは、
予想していた構造と一致した。 後者の中間体と、Yがヘプチルである式1のペプチドを
調製した適当なユニットとのカップリングを、カップリ
ング剤として DCC/HOBt を用いて行った。
【0028】(c) 中間体 Boc−2(S)−アミ
ノ−5− シクロペンチル−4− オキソシクロ吉草酸
の製造Boc−2(S)−アミノ−4− オキソ−1,
6− アジピン酸−1− ベンジルエステル−6−(4
−ニトロフェニル) メチルエステル (4.8 g 
,9.6 mmol) をDMF(100ml) に溶
かした。この溶液に、Na2CO3(4.07 g, 
38.4 mmol) 及び1,4−ジイオドブタン(
3.59 g, 11.6 mmol) を加えた。こ
の混合物を室温で18時間、攪拌し、次いで50℃で 
3時間、加熱した。反応混合物を蒸発させ、得られた残
留物を EtOAcで抽出し、この抽出物を1N HC
l水溶液及び水で洗浄し、乾燥(MgSO4) を行い
、次いで抽出物を蒸発させることにより、粗生成物を得
た。この粗生成物をクロマトグラフィー( SiO2,
 溶離液 :ヘキサン−EtOAc) により精製し、
表題の化合物に対応するベンジルエステル(4.3 g
) を得た。後者の化合物のベンジルエステルに水素化
分解を行い[5%Pd(OH)2/C の存在下、Me
OH中で18時間] 、かつ所定の操作 (この実施例
の(a)参照) を行って、表題の化合物(140 m
g)を得た。この生成物のNMR 及びMSは、予想し
ていた構造と一致した。後者の中間体と、Yがシクロペ
ンチルである式1のペプチドを調製した他の適当なユニ
ットとのカップリングを、BOP を用いて行った。
【0029】〔実施例2〕 (S)−α− アジド−1−[ (フェニルメトキシ)
 カルボニル] シクロペンタン酢酸ベンジルエステル この表題の化合物を、2−オキサスピロ[4,4] ノ
ナン−1,3− ジオン(M.N. Aboul−En
ein らの論文、Pharm. Acta Helv
., 55, 50 (1980)) から、エバン補
助装置(Evan’s auxillary)を利用し
て不斉アジ化法によって製造した(D.A. Evan
s らの論文、J. Amer. Chem. Soc
., 112, 4011 (1990))。この化合
物の NMR(200 MHz, CDCl3)の結果
は次のとおりであった:σ4.55(s, 1H), 
5.12 (s, 2H) 及び7.4(m, 5H)
【0030】〔実施例3〕 (R, S)−3−(1,1−ジメチルエチル) ジヒ
ドロ−2,5− フランジオンの製造 (a) ピバルデヒド(5.00 g, 58 mmo
l) 、エチルシアノアセテート(6.60 g,58
.3mmol) 、酢酸(3.50 g, 58.3 
mmol) 及びピリジン(4.60 g, 58.2
 mmol) の混合物を、還流下で1時間、加熱した
。さらに、ピバルデヒド(5.00 g, 58 mm
ol) を加えた。混合物の還流を18時間、継続した
。冷却後、この混合物を1 N HCl 水溶液(50
 ml) に注いだ。得られた混合物を、 EtOAc
(3x50 ml) で抽出した。結合した有機層を1
 N HCl 水溶液で洗浄し、乾燥し(MgSO4)
 、かつ濃縮して、無色の油状物を得た。この油状物を
、SiO2上で、溶離液としてヘキサン−EtOAc 
(9:1)を使用し、フラッシュクロマトグラフィーで
精製することにより、2−シアノ−4,4− ジメチル
−2− 吉草酸エチルエステルが、無色の油状物として
得られた(7.69 g,収量73%) 。 (b) 後者の化合物(7.69 g, 42.4 m
mol) を、冷AcOH(2.60 g, 43 m
mol) 及び無水ピリジン(3.42 g, 43 
mmol) と混合し、この混合物を50℃に加熱した
。シアン化カリウムを加え、次いで無水EtOH(6 
 ml) を加えた。この混合物を50℃で45分間、
加熱し、室温まで冷却し、1 N HCl 水溶液(2
5 ml) と Et2O (100 ml)とで分け
た。 Et2O 層を分離し、1 N HCl 水溶液
(2X20 ml) 及び塩水(2X20 ml) で
洗浄し、乾燥し(MgSO4) 、かつ濃縮して2,3
−ジシアノ−4,4− ジメチル吉草酸エチルエステル
を、茶褐色の油状物(8.83 g,粗収量100 %
) を得た。
【0031】(c) 後者の生成物(11 g)を、濃
 HCl(150ml) に懸濁した。この混合物を還
流下で、24時間、加熱し、次いで氷浴で冷却した。得
られた白色固体沈澱を集め、水で洗浄し、真空下で乾燥
した。この固体を EtOAc(300 ml)に溶か
した。この溶液において不溶性の物質を、濾過して除い
た。この濾液を減圧下で濃縮し、油状物を得た。この油
状物をヘキサンとともに粉砕処理した。得られた白色結
晶物質を集めたところ、(R, S)−2−(1,1−
ジメチルエチル)−1,4−コハク酸が得られた(7.
95 g,収量95%) 。 (d) 後者の化合物(7.95 g, 51 mmo
l) を、無水酢酸(11 ml, 117 mmol
) に懸濁した。この混合物を110 ℃で、2時間、
加熱した。続いて、この混合物を真空下で蒸留し、この
実施例の表題の化合物を油状物として得た (沸点 1
40−145℃/12 mm, 7.08 g, 収量
88%) 。この油状物は、冷却すると凝固した。
【0032】〔実施例4〕 (R, S)−2−(1,1−ジメチルエチル)−4−
オキソ−4−(1−エチルプロピルアミノ) 酪酸の製
造 (R, S)−3−(1,1−ジメチルエチル) ジヒ
ドロ−2,5− フランジオン(5.00 g, 32
 mmol, 実施例3に記載) を、アセトニトリル
(50 ml) に溶かし、この溶液を0℃に冷却した
。(1− エチルプロピル) アミン(6.13 g,
70.4 mmol) をゆっくりと加え、溶液を攪拌
した。この溶液を室温で18時間、攪拌し、次いで E
t2O と10%クエン酸水溶液 (それぞれ60 m
l)の間で分離した。有機相を分離した。 水層を Et2O(3x25 ml) で抽出した。結
合した有機層を10%クエン酸水溶液 (2x25 m
l)及び塩水(25 ml) で洗浄し、乾燥し(Mg
SO4) 、濃縮した。残留物を Et2O とともに
粉砕処理して、表題の化合物を、白色固体として得た(
4.65 g,  収量59%) 。
【0033】〔実施例5〕 Et2CHNH−COCH2CH[(S)−C(CH3
)3]CO−Asp(ピロリジノ)−Asp(cyPn
)−γMeLeu−OHの製造(a) 30 % TF
A, CH2Cl2を溶媒とする、Boc−γMeLe
u−OBzl(0.272 g, 0.81 mmol
)の溶液を、0℃で、1時間攪拌した。溶媒を蒸発させ
、残留物を真空下で乾燥した。得られたTFA 塩を、
アセトニトリル(20 ml) に溶かした。 NMM
(0.53 g, 4.86mmol) をこの溶液に
加え、次いで、(S)−α− アジド−1−[ (フェ
ニルメトキシ) カルボニル] シクロペンタン酢酸(
0.269 g, 0.89 mmol,  実施例2
に記載 )及びBOP(0.464 g, 1.05 
mmol) を加えた。この混合物を、室温で18時間
、攪拌し、ついで溶媒を蒸発させた。残留物を EtO
Ac(50 ml) に溶かした。この溶液を、10 
%HCl 水溶液(2x25 ml), Na2CO3
 の飽和水溶液(2x25 ml) 及び塩水(25 
ml) で洗浄した。有機相を蒸発させ、N−{(S)
−α− アジド−1−[ (フェニルメトキシ) カル
ボニル] シクロペンタンアセチル}−2(S)−アミ
ノ−4,4− ジメチル吉草酸ベンジルエステルを、黄
色油状物として得た(0.400 g, 収量96%)
 。
【0034】(b) 後者の化合物(0.312 g,
 0.6 mmol) をMeOH(20 ml) に
溶かした溶液を、0℃で、MeOH(10 ml) を
溶媒とするSnCl2 (0.207 g, 1.2 
mmol) の溶液に滴下して加えた。この混合物をア
ルゴン雰囲気下で4時間、攪拌し、同時に反応温度が室
温になるようにした。この反応混合物を減圧下で濃縮し
た。この残留物を EtOAc(50 ml) に溶解
した。得られた溶液を、5 %NaHCO3 水溶液を
加えて、アルカリ性にした。有機相を分離し、H2O 
(20 ml) 及び塩水(20 ml) で洗浄し、
無水K2CO3 上で乾燥し、濾過し、かつ濃縮して乾
燥することにより、N−{(S)−α− アミノ−1−
[(フェニルメトキシ) カルボニル] シクロペンタ
ンアセチル}−2(S)−アミノ−4,4− ジメチル
吉草酸ベンジルエステルを、白色固体として得た(0.
300 g, 0.6 mmol) 。 (c) 後者のアミンをアセトニトリル(20 ml)
 に溶かした。 NMM(0.39 ml, 3,6 
mmol) 、Boc−Asp(ピロリジノ)−OH(
0.343 g, 1.2 mmol, 実施例1に記
載) 及びBOP(0.583 g, 1.32 mm
ol) を、この溶液に加えた。この混合物を室温で1
8時間、攪拌した。溶媒を蒸発させ、残留物を EtO
Ac(50 ml) に溶かした。この溶液を、10 
%HCl水溶液(2x20 ml) 、Na2CO3の
飽和水溶液及び塩水で洗浄した。 その後、この溶液を乾燥し(MgSO4) 、かつ濃縮
して乾燥した。残留物を、フラッシュクロマトグラフィ
ー[SiO2 、溶離液 :EtOAc−ヘキサン(1
:1)]で精製することにより、N’−[N−( 第3
級ブチルオキシカルボニル)−2(S)− アミノ−4
− オキソ−4− ピロリジノブタノイル]−N−{α
− アミノ−1−[ (フェニルメトキシ) カルボニ
ル] シクロペンタンアセチル}−2(S)−アミノ−
4,4− ジメチル吉草酸ベンジルエステル[Boc−
Asp(ピロリジノ)−Asp(cyPn)−γMeL
eu−OHジベンゾエイト] を、無色の発泡体として
得た(0.459 g, 100 %) 。
【0035】(d) 30 % TFA, CH2Cl
2を溶媒とする、後者の化合物(0.385 g, 0
.5 mmol) の溶液を、0℃で、1時間攪拌した
。溶媒を蒸発させ、残留物を真空下で乾燥した。アセト
ニトリル(20 ml) に溶かした、このTFA 塩
を、この実施例の(c) の工程に従い、BOP(0.
309 g, 0.7 mmol)及び NMM(0.
65 ml, 6 mmol) を使用して、(R, 
S)−2−(1,1−ジメチルエチル)−4−オキソ−
4−(1−エチルプロピルアミノ) 酪酸(0.146
 g,0.6 mmol, 実施例4に記載) とカッ
プリングした。得られた生成物は、2種のジアステレオ
異性体の混合物であった。この2種の異性体を、フラッ
シュクロマトグラフィー(SiO2 、溶離液 : E
tOAc) で精製することにより、極性が低い異性体
[0.100 g, Rf 0.71 (EtOAc)
]及び極性が高い異性体[0.120 g, Rf0.
42 (EtOAc)]が得られた。極性が高い異性体
は、すなわち、この実施例の表題の化合物のジ(ベンジ
ルエステル) であって、これに水素化分解を行った[
10 % Pd/Cを含むEtOH、1気圧のH2下、
3時間] 。この反応の完了後、45μM 膜を通して
濾過を行うことにより、反応混合物から触媒を除去した
。残留物を Et2O とともに粉砕処理した。得られ
た白色固体を集め、真空下で乾燥することにより、この
実施例の表題のペプチドを得た(51 mg, 収量5
3%, HPLCによる測定では純度92%) 。
【0036】〔実施例6〕 細胞培養でのHSV−2 の複製阻害における、アシク
ロビル、式:Et2CHNH−COCH2CH[(S)
−C(CH3)3]CO−Asp(ピロリジノ)−As
p(cyPn)−γMeLeu−OHのペプチド及びそ
の2種の薬剤の配合の比較 BHK−21/C13細胞(ATCC CCL 10)
 を、牛胎児血清(FBC, Gibco Canad
a社) 8 %(容量/ 容量) を加えたα−MEM
培地 (Gibco Canada社, Burlin
gton, Ontario, Canada)を入れ
た150cm2のT型フラスコで、2日間、培養した。 この細胞をトリプシン処理し、次いで、 750μl 
の培地が入った 1ウェル当たり、細胞2.5x105
 個となるように24ウェルプレートに入れた新鮮な培
地に移した。これらの細胞を37℃で6時間、培養し、
この細胞がプレートに付着できるようにした。その後、
細胞を、FBS 0.5 % ( 容量/ 容量) を
加えたα−MEM培地 500μl で一回、洗浄し、
次いで同じ培地( 低血清) 750 μl を用いて
3日間、培養した。この血清を欠乏させた期間の経過後
、低血清培地を除去し、この細胞を BBMT500μ
l で2〜3時間、培養した。このBBMT培地は、P
.Brazeau らの論文(Proc. Natl.
 Acad. Sci. USA,79, 7909 
(1982)) に記載されている。その後、これらの
細胞を、 100μl のBBMT培地中で、HSV−
2 に感染させた (感染の複合性=0.02 PFU
/ 細胞) 。なお、ここで使用したHSV−2 は菌
株HG−52 であって、Y.Langelier 及
びG. Buttin の論文に記載されている(J.
 Gen. Virol., 57, 21 (198
1)。このウイルスは−80℃で貯蔵されていた。ウイ
ルス吸着を37℃で1時間、行った後、培地を除去し、
この細胞をBBMT培地(3x250μl)で洗浄した
。各ウェルの細胞を、BBMT培地200 μl に溶
かした適当な濃度の試験薬剤とともに、また該薬剤を加
えないで(コントロール) 培養した。37℃で29時
間、培養した後、この感染させた細胞を、−80℃でプ
レートごと凍結し、続いて解凍することにより集めた。 各ウェルの細胞を、溶けた氷の切片の助けをかりて、ウ
ェル表面からこすり落とし、氷を完全に溶かした後、細
胞懸濁液を集め、各ウェルをBBMT培地150 μl
 ですすいだ。ウイルス試料 (懸濁液及び洗浄液) 
に、4℃で4分間、穏やかに超音波処理を行った。細胞
の破片を、遠心分離により除いた (重力の1000倍
で4℃で10分間、処理した。) 。上清を集め、ウイ
ルスの力価(titer)を測定するまで、−80℃で
貯蔵した。
【0037】ウイルス力価測定を、M. Langlo
is らの論文(Journal of Biolog
ical Standardization, 14,
 201 (1986)) の比色アッセイ法の改良法
により行った。さらに詳細に述べると、前記のように、
BHK−21/C13細胞をトリプシン処理し、次いで
、 100μl の培地が入った 1ウェル当たり、細
胞20,000個となるように96ウェルマイクロプレ
ートに入れた新鮮な培地に移した。このように調製した
プレートの細胞を、37℃で 2時間、培養した。培養
中、ウイルス試料を溶かし、15秒間、穏やかに超音波
処理し、次いで、試料を対数的に希釈した(1/5連続
 :試料50μl にBBMT培地 200μl を加
えた。連続的な希釈を多重チャンネルピペットを使用し
て行った。) 。
【0038】BHK−21/C13細胞を2時間、培養
した後、その培地をFBC 3 % ( 容量/ 容量
) を加えたα−MEM培地と入れ換えた。この段階で
細胞に、ウイルスの各試料希釈液で感染させる用意が整
った。各種希釈液の部分標本(50 μl)を、プレー
トの適当なウェルに移した。ここで得られた感染細胞を
、37℃で2日間、培養した。ハンクス平衡塩溶液(p
H 7.3, Gibco Canada 社)に溶か
した中性赤色染料 (0.015 % (容量/ 容量
) ) の溶液50μl を各ウェルに加えた。このよ
うに調製したプレートを、37℃で45分間、培養した
。次に、各ウェルの培地を吸引し、細胞をハンクス平衡
塩溶液 200μl で1回、洗浄した。 洗浄後、0.1 モルのソレンセンズ−クエン酸塩緩衝
液(Sorensen’s citrate buff
er)(pH 4.2) とエタノールを1:1 の割
合で含む混合物100 mlを加えることにより、染料
を、前記細胞から放出させた (なお、このソレンセン
ズ−クエン酸塩緩衝液は次のように調製した。まず、ク
エン酸一水塩(21 g)を1N NaOH 水溶液(
200 ml)に溶かして、0.1Mクエン酸ジナトリ
ウム溶液を調製し、十分に濾過した水を加えて1リット
ルにした。次に、0.1Mクエン酸ジナトリウム溶液(
61.2 ml) を、0.1N HCl水溶液(38
.8 ml) と混合し、必要な場合、得られた溶液の
pHを、4.2 に調整した。) 。ウェル中の混合物
に、穏やかな渦巻き運動を起こさせ、適切な混合を行っ
た。このプレートウェルを、540mM で分光光度計
プレート判読装置で調べ、生存細胞数を測定した。この
方法において、ウイルス生育阻害の割合(%) を、各
種濃度の試験薬剤で測定することができ、かつウイルス
複製が 50 % 阻害される試験薬剤の濃度、すなわ
ちIC50を計算することができる。 次の表は、アシクロビル及び式1の表題の化合物をこの
実施例のアッセイ方法で評価することにより得られた結
果を示す。
【表1】                     
   表    1  化合物           
     評価したサンプル            
    IC50                 
       濃度の範囲             
        (μM)─────────────
────────────────────  アシク
ロビル*        0.1〜30μM     
             4.0  ペプチド** 
         62.5〜1000μM     
     〜1000  アシクロビル       
   0.005〜30μM            
  0.9  +ペプチド150μM   アシクロビル          0.005〜3
0μM              1.4  +ペプ
チド200μM   アシクロビル          0.005〜3
0μM              0.5  +ペプ
チド250μM   アシクロビル          0.005〜3
0μM              0.4  +ペプ
チド300μM   ───────────────────────
──────────*アシクロビル (入手先:Bo
urroughs Wellcome 社、Kirkl
and, Quebec, Canada)**この実
施例の式1で表わされる表題のペプチド
【0039】さ
らに、アシクロビル及び式1のペプチドの配合の共同作
用を、前記結果に対し、イソボル法(isobole 
method)を適用することにより、明らかにするこ
とができる(J. Suehnel の論文、Anti
viral Research, 13, 23 (1
990))。この方法を適用した場合に得られる陽性の
結果を、本願明細書に添付した図1にグラフにして示し
た。また、この実施例の方法に従って、ヌクレオシド類
似体と式1の表題のペプチドの他の配合についても共同
作用を示すことができる。本発明で使用する式1で表わ
される他の具体的なペプチドの例は次のとおりである 
【0040】Et2CHNH−COCH2CH[(S)
−C(CH3)3]CO−Asp(ピロリジノ)−As
p(cyPn)−{(S)−NHCH[CH2C(CH
3)3]CH2OH }Et2CHNH−COCH2C
H[(S)−C(CH3)3]CO−Asp(ピロリジ
ノ)−Asp(cyPn)−NHCH2CH2C(CH
3)3Et2CHNH−COCH2CH[(S)−C(
CH3)3]CO−Asp(ピロリジノ)−Asp(C
yBu)−Leu−OHMe2CHNH−COCH2C
H[(S)−C(CH3)3]CO−Asp(NEt2
)−Asp(diMe)−γMeLeu−OH(シクロ
ヘキシル)CH2NH−COCH2CH[(S)−CH
(CH3)2] CO−Asp(モルホリノ)−Asp
(cyPn)−Cpg−OHMe2CHCH2CH2N
H−COCH2CH[(S)−Et]CO−Asp (
ピペリジノ)−Asp(cyBu)−Cha−0H。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、式1のペプチド、Et2CHNH−C
OCH2CH[(S)−C(CH3)3]CO−Asp
(ピロリジノ)−Asp(cyPn)−γMeLeu−
OH及びアシクロビル(実施例6参照)によるHSV−
2 複製の共同作用的な阻害を示すイソボログラム(i
sobologram) である。ペプチドの濃度を変
え、ウイルス複製の阻害を評価した。FIC60(アシ
クロビル) を、ペプチドが所定の濃度で存在する場合
に、60%までウイルスの複製を阻害するために必要と
されるアシクロビルの濃度の比率とした。X軸は、ペプ
チドの所定の濃度とアシクロビルが無い場合にウイルス
複製の60%が阻害されるペプチドの濃度の比である。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  捕乳動物のヘルペス感染症を治療する
    ための医薬組成物であって、医薬として又は獣医薬とし
    て許容できるキャリアーに、抗ウイルス性ヌクレオシド
    類似体又は医薬として許容できるその塩、及び下記式1
    のリボヌクレオチド還元酵素阻害性ペプチド誘導体又は
    医薬として許容できるその塩を有効量配合した医薬組成
    物 : R1NHC(0)CH2CHR2C(O)−NR3−C
    H[CH2C(O)−Y]C(O)−NH−CH[CR
    4(R5)COOH]−C(O)−NH−CHR6−Z
           式 (1)式中、R1 はハロゲン、ヒ
    ドロキシ又は低級アルコキシで1個置換した(1−10
    C)アルキル、(1−10C) アルキル、低級シクロ
    アルキル、 (低級シクロアルキル)−(低級アルキル
    ) 、フェニル(低級)アルキル、又はハロゲン、ヒド
    ロキシ又は低級アルコキシで1個置換したフェニル(低
    級) アルキル;R2 は低級アルキル;R3 は水素
    又は低級アルキル;R4 は水素又は低級アルキルで、
    R5 は低級アルキル、又はR4 及びR5 はそれら
    が結合する炭素原子と一緒になって、低級シクロアルキ
    ルを形成しており;R6 は、低級アルキル、低級シク
    ロアルキル又は (低級シクロアルキル)−( 低級ア
    ルキル);Yは、(a) NR7R8 であって、R7
     及びR8 は、それぞれ独立に低級アルキルであり、
    又はR7 及びR8 はそれらが結合する窒素原子と一
    緒になって、ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、チ
    オモルホリノ、ピペラジノ又は N4−メチルピペラジ
    ノであるか又は(b) (1−7c)アルキル、低級シ
    クロアルキル又は( 低級シクロアルキル) メチルで
    あり;かつZは、水素、COOH又は CH2OHであ
    る。
  2. 【請求項2】  請求項1記載の医薬組成物であって、
    ペプチドが、式1のペプチド又は医薬として許容し得る
    その塩であり、式中、R1 はハロゲン、ヒドロキシ又
    は低級アルコキシで1個置換した(1−10C) アル
    キル、(1−10C) アルキル、低級シクロアルキル
    、又は(低級シクロアルキル)メチル;R2 は低級ア
    ルキル;R3 は水素;R4 及びR5 はそれらが結
    合する炭素原子と一緒になって、低級シクロアルキルを
    形成しており;R6 、Y及びZは請求項1で定義した
    のと同じである。
  3. 【請求項3】  請求項2記載の医薬組成物であって、
    ペプチドが、式1のペプチド又は医薬として許容できる
    その塩であり、式中、R1 は、1−メチルエチル、1
    −メチルプロピル、1−エチルプロピル、1−メチルブ
    チル、シクロペンチル、又はシクロヘキシル、R2 は
    、メチル、エチル、プロピル、1−メチルエチル、ブチ
    ル、1−メチルプロピル、2−メチルプロピル、1,1
    −ジメチルエチル又は1−メチルブチル;R3 、R4
     及びR5 は請求項2で定義したとおりであり;R6
     は1−メチルエチル、1,1−ジメチルエチル、1−
    メチルプロピル、2−メチルプロピル、2,2−ジメチ
    ルプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル又はシク
    ロヘキシルメチル、Yは NR7R8であって、R7 
    及びR8 はそれぞれ独立に、メチル、エチル又はプロ
    ピルであるか、R7 及び  R8 はそれらが結合す
    る窒素原子と一緒になって、ピロリジノ、ピペリジノ、
    モルホリノ又はN4 −メチルピペラジノであり、ある
    いは、Yはペンチル、ヘキシル、4−メチルペンチル、
    ヘプチル、シクロペンチル又はシクロヘキシルであり;
    かつZは、請求項2で定義したとおりである。
  4. 【請求項4】  請求項3記載の医薬組成物であって、
    ペプチドが、式1のペプチド又は医薬として許容できる
    その塩であり、式中、R1 は、1−メチルエチル又は
    1−エチルプロピル、R2 は、1−メチルエチル又は
    1,1−ジメチルエチル;R3 は水素;R4 及びR
    5 はそれらが結合する炭素原子と一緒になって、シク
    ロブチル又はシクロペンチルを形成しており;R6 は
    2,2−ジメチルプロピル;YはN,N−ジメチルアミ
    ノ、N,N−ジエチルアミノ、ピロリジノ、モルホリノ
    又はN4 −メチルピペラジノ、ヘキシル、ヘプチル又
    はシクロペンチル;かつZは請求項3で定義したとおり
    である。
  5. 【請求項5】  ペプチドが、下記の化合物及び医薬と
    して許容できるその塩からなる群より選ばれる請求項4
    記載の医薬組成物 Et2CHNH−COCH2CH[(S)−C(CH3
    )3]CO−Asp(ピロリジノ)−Asp(cyPn
    )−γMeLeu−OH Et2CHNH−COCH2CH[(S)−C(CH3
    )3]CO−Asp(ピロリジノ)−Asp(cyPn
    )−{(S)−NHCH[CH2C(CH3)3]CH
    2OH }及びEt2CHNH−COCH2CH[(S
    )−C(CH3)3]CO−Asp(ピロリジノ)−A
    sp(cyPn)−NHCH2CH2C (CH3)3
  6. 【請求項6】  ヌクレオシド類似体が下記の式2の化
    合物又は医薬として許容できるその塩である請求項1記
    載の医薬組成物: 【化1】 式中、R9 は水素、ヒドロキシ又はアミノ基である。
  7. 【請求項7】  抗ウイルス性ヌクレオシド類似体が、
    ビダラビン、イドクスウリジン、トリフルリジン、ガン
    シクロビル、エドクスウジン、ブロバビル、フィアシタ
    ビン、ペンシクロビル、ファムシクロビル及びロシクロ
    ビルからなる群より選ばれる、請求項1記載の医薬組成
    物。
  8. 【請求項8】  ヌクレオシド類似体又は医薬として許
    容できるその塩の量が組成物の0.01〜1.0 重量
    %であって、式1のペプチド又は医薬として許容できる
    その塩の量が、組成物の0.5 〜20重量%である、
    請求項1記載の医薬組成物。
  9. 【請求項9】  R9 がヒドロキシである式2のヌク
    レオシド類似体が、組成物の0.05〜1.0 重量%
    と、R2 が(S)−1,1−ジメチルエチル、R4 
    とR5 がこれらが結合している炭素原子とともにシク
    ロブチル又はシクロペンチルを形成し、R6 が2,2
    −ジメチルプロピルである、式1のペプチドを1 〜1
    0重量%含んでいる請求項6記載の医薬組成物。
  10. 【請求項10】  下記の式2の抗ウイルス性ヌクレオ
    シド類似体又は医薬として許容できるその塩、ならびに
    、請求項1に記載の式1のリボヌクレオチド還元酵素阻
    害性ペプチド又は医薬として許容できるその塩を、ヘル
    ペスウイルスを予防できる有効量で配合し、かつ生理学
    的に許容できるキャリアーを含む化粧品用組成物:【化
    2】 式中、R9 は水素、ヒドロキシ又はアミノ基である。
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