JPH04274003A - ライトアンプ - Google Patents

ライトアンプ

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JPH04274003A
JPH04274003A JP5793291A JP5793291A JPH04274003A JP H04274003 A JPH04274003 A JP H04274003A JP 5793291 A JP5793291 A JP 5793291A JP 5793291 A JP5793291 A JP 5793291A JP H04274003 A JPH04274003 A JP H04274003A
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JP
Japan
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current
write
transistors
transistor
magnetic head
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Application number
JP5793291A
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English (en)
Inventor
Yuji Nagaya
裕士 長屋
Maki Yoshinaga
眞樹 吉永
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はライトアンプに関する
もので、例えば、磁気ディスク装置の磁気ヘッド駆動集
積回路等に含まれるライトアンプに利用して特に有効な
技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】磁気ディスクを記憶媒体とする磁気ディ
スク装置がある。これらの磁気ディスク装置は、磁気ヘ
ッドに所定の書き込み信号を与えるライトアンプとその
読み出し電流を受けるリードアンプとを含む磁気ヘッド
駆動集積回路を備える。
【0003】ライトアンプを含む磁気ヘッド駆動集積回
路については、例えば、特開昭60−201505号公
報等に記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記磁気ヘッド駆動集
積回路に設けられる従来のライトアンプは、図7に例示
されるように、磁気ヘッドMHが結合される外部端子a
及びbと定電流源S1による電流引き込みノードnsと
の間にそれぞれ設けられる一対の駆動トランジスタT1
及びT2を含み、さらに回路の接地電位と上記外部端子
a及びbとの間にそれぞれ設けられるもう一対のトラン
ジスタT3及びT4を含む。トランジスタT1及びT2
のベースには、図8に例示されるように、書き込みデー
タWDに従って選択的に形成される所定の書き込み制御
電圧V1及びV2がそれぞれ供給され、トランジスタT
3及びT4のベースには、同様な書き込み制御電圧V3
及びV4がそれぞれ供給される。なお、上記外部端子a
及びbは、さらに図示されないリードアンプの入力ノー
ドに結合される。
【0005】書き込みデータWDが論理“1”とされ書
き込み制御電圧V2及びV3がハイレベルとされるとき
、ライトアンプではトランジスタT2及びT3がオン状
態となり、磁気ヘッドMHには矢印方向すなわち正方向
の書き込み電流iwが流される。また、書き込みデータ
WDが論理“0”とされ書き込み制御電圧V1及びV4
がハイレベルとされるとき、ライトアンプではトランジ
スタT1及びT4がオン状態となり、磁気ヘッドMHに
は逆方向の書き込み電流iwが流される。これにより、
記憶媒体となる磁気ディスクには、書き込みデータWD
に対応した所定方向の磁気書き込みが実現される。
【0006】ところが、磁気ディスク装置の大容量化及
び高速化が進み、磁気ヘッドMHのインダクタンスLが
大きくされるにしたがって、上記のようなライトアンプ
には次のような問題点が生じることが、本願発明者等に
よって明らかとなった。すなわち、磁気ヘッドMH等の
ようなインダクタンス性負荷に対して与えられる書き込
み電流iwの大きさならびにその方向が変化されるとき
、磁気ヘッドMH等の両端には、周知のように、VFB
=−L×diw/dt つまり磁気ヘッドMH等のインダクタンスLと書き込み
電流iwの時間tによる微分値との積に相当する逆電圧
すなわちフライバック電圧VFBが発生する。このフラ
イバック電圧は、低電位側の外部端子a又はbのロウレ
ベルが書き込み制御電圧V3又はV4のロウレベルより
もトランジスタT3又はT4のベース・エミッタ電圧分
だけ低いレベルでクランプされることによって、外部端
子a及びb間つまりは磁気ヘッドMHに所定の書き込み
電圧VBを与えるとともに、その初期において、高電位
側の外部端子b又はaに斜線で示されるようなパルス状
の不本意なピーク電圧を発生させる。
【0007】書き込み電流iwの切り換え時間twを短
縮しライトアンプの書き込み動作を高速化するためには
、ライトアンプを構成するトランジスタや図示されない
リードアンプの初段増幅回路を構成するトランジスタの
耐圧マージンを考慮しつつ、書き込み電圧VBの絶対値
を平均化して大きくすることが望ましい。しかし、高電
位側の外部端子b又はaに発生する上記のようなパルス
状のピーク電圧は、ライトアンプの高速性を優先した場
合には上記各トランジスタの耐圧マージンを圧縮する結
果となり、またこれらのトランジスタの耐圧マージンを
優先した場合には逆にライトアンプの高速性を犠牲にせ
ざるを得ない結果となる。
【0008】また、これに対処するため、図7に例示さ
れるように、トランジスタT1及びT2のベース側に所
定のベース抵抗R1及びR2をそれぞれ追加し、これら
のトランジスタのスイッチング速度を遅くすることで、
書き込み電流iwの変化率を抑える方法が提案されてい
るが、この方法も次の理由から上記問題点を充分に解消
しうるものであるとは言え難い。すなわち、書き込み電
流iwの変化率を抑えパルス状のピーク電圧を解消する
には、ベース抵抗R1及びR2の抵抗値を充分に大きく
しなくてはならない。ところが、磁気ヘッドMHによる
磁気書き込みには数十ミリアンペアのような比較的大き
な書き込み電流iwが必要とされ、トランジスタT1及
びT2には相応する比較的大きなベース電流が流される
。しかるに、ベース抵抗R1及びR2の抵抗値を大きく
した場合、これらの抵抗による電圧降下でトランジスタ
T1及びT2のベース振幅マージンが圧縮される結果と
なる。さらに、磁気ディスク装置の大容量化及び高速化
を推進するには、磁気ヘッドMHのインダクタンスLを
大きくしリードアンプの入力容量を小さくすることが必
要となるが、そのためにはリードアンプからみて寄生容
量となるトランジスタT1及びT2等のサイズを出来る
だけ小さくすることが望ましい。しかし、トランジスタ
のサイズが小さくなると、同一の電流変化率を保持する
ために抵抗R1及びR2の抵抗値を大きくしなくてはな
らず、大容量化及び高速化にともなって磁気ヘッドMH
のインダクタンスLが大きくなることもあいまって、ま
すますピーク電圧を抑制することが困難となる。
【0009】この発明の第1の目的は、その動作特性を
犠牲にすることなく、インダクタンス性負荷によるパル
ス状のピーク電圧を抑制しうるライトアンプを提供する
ことにある。この発明の第2の目的は、素子の耐圧マー
ジンを確保しつつ、書き込み動作の高速化を図ったライ
トアンプを提供することにある。この発明の第3の目的
は、ライトアンプを含む磁気ヘッド駆動集積回路ひいて
は磁気ディスク装置等の高性能化を図り、その信頼性を
高めることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】磁気ディスク装置の磁気
ヘッド駆動集積回路等に含まれるライトアンプにおいて
、選択的にオン状態とされることで磁気ヘッドに所定方
向の書き込み電流を与える一対の駆動トランジスタと並
列形態に、例えば比較的小さなサイズとされかつ対をな
す他方の駆動トランジスタがオン状態とされるとき選択
的にオン状態とされるトランジスタを含む電流バイパス
回路をそれぞれ設ける。
【0011】
【作用】上記手段によれば、書き込み電流の一部を上記
電流バイパス回路を介して分流させ、磁気ヘッドの書き
込み電流の変化率を小さくして、磁気ヘッドのフライバ
ック電圧を原因とするパルス性のピーク電圧を抑制する
ことができる。これにより、素子の耐圧マージンを確保
しつつ、磁気ヘッドに対する書き込み電圧の絶対値を平
均的に大きくでき、ライトアンプの書き込み動作を高速
化できる。その結果、ライトアンプを含む磁気ヘッド駆
動集積回路ひいては磁気ディスク装置の高性能化を図り
つつ、その信頼性を高めることができる。
【0012】
【実施例】図1には、この発明が適用されたライトアン
プの一実施例の部分的な回路図が示されている。また、
図2には、図1のライトアンプの一実施例の信号波形図
が示されている。これらの図をもとに、この実施例のラ
イトアンプの構成と動作の概要ならびにその特徴につい
て説明する。なお、この実施例のライトアンプは、特に
制限されないが、磁気ディスク装置の磁気ヘッド駆動集
積回路に含まれる。磁気ヘッド駆動集積回路は、特に制
限されないが、さらに磁気ヘッドMHから読み出し信号
を受ける図示されないリードアンプを含み、ライトアン
プは、さらに図示されない一対のクランプ回路を含む。 図1の回路素子は、磁気ヘッド駆動集積回路の図示され
ない他の回路素子とともに、単結晶シリコンのような1
個の半導体基板上に形成される。また、以下の回路図に
示されるバイポーラトランジスタは、特に制限されない
が、すべてNPN型トランジスタである。
【0013】図1において、ライトアンプは、差動形態
とされる一対の駆動トランジスタT1(第1のトランジ
スタ)及びT2(第2のトランジスタ)を含む。これら
の駆動トランジスタのコレクタは、外部端子a(第1の
出力ノード)及びb(第2の出力ノード)を介して磁気
ヘッドMH(インダクタンス性負荷)に結合され、その
共通結合されたエミッタすなわち電流引き込みノードn
sは、所定の定電流源S1を介して回路の電源電圧VE
Eに結合される。駆動トランジスタT1及びT2のベー
スは、対応する抵抗手段すなわちベース抵抗R1及びR
2を介して、入力端子V1(第1の入力ノード)及びV
2(第2の入力ノード)にそれぞれ結合される。これら
の入力端子には、磁気ヘッド駆動集積回路の図示されな
い前段回路から、所定の書き込み制御電圧V1及びV2
がそれぞれ供給される。ここで、回路の電源電圧VEE
は、所定の負の電源電圧とされ、書き込み制御電圧V1
及びV2は、図2に例示されるように、書き込みデータ
WDの論理レベルに応じて選択的に所定のハイレベル又
はロウレベルとされる。また、ベース抵抗R1及びR2
は、その電圧降下による駆動トランジスタT1及びT2
のベース振幅マージンの圧縮が問題とならない程度に大
きな抵抗値を持つものとされる。
【0014】ライトアンプは、特に制限されないが、さ
らに回路の接地電位(第1の電源電圧)と外部端子a及
びbとの間にそれぞれ設けられるもう一対のトランジス
タT3(第3のトランジスタ)及びT4(第4のトラン
ジスタ)を含む。これらのトランジスタのベースは、入
力端子V3及びV4にそれぞれ結合される。入力端子V
3及びV4には、特に制限されないが、図示されない一
対のクランプ回路を介して、所定の書き込み制御電圧V
3及びV4がそれぞれ供給される。ここで、書き込み制
御電圧V3及びV4は、図2に例示されるように、書き
込みデータWDの論理レベルに従って選択的に所定のハ
イレベル又はロウレベルとされる。これらの書き込み制
御電圧のロウレベル及びハイレベルは、後述するように
、外部端子a及びbの電位Va及びVbのハイレベル及
びロウレベルを決定し、磁気ヘッドMHに対する書き込
み電圧VBの振幅を決定する。
【0015】この実施例において、外部端子aと電流引
き込みノードnsとの間には、特に制限されないが、そ
のベースが入力端子V2に結合されるトランジスタT5
(第5のトランジスタ)が設けられ、外部端子bと電流
引き込みノードnsとの間には、そのベースが入力端子
V1に結合されるトランジスタT6(第6のトランジス
タ)が設けられる。ここで、トランジスタT5及びT6
は、駆動トランジスタT1及びT2に比較して充分に小
さなサイズとされ、それぞれ第1及び第2の電流バイパ
ス回路を構成する。
【0016】書き込みデータWDが論理“0”とされる
とき、書き込み制御電圧V2及びV3は、図2に示され
るように、所定のロウレベルとされ、書き込み制御電圧
V1及びV4は所定のハイレベルとされる。このため、
ライトアンプでは、トランジスタT1及びT4がオン状
態とされ、トランジスタT2及びT3はオフ状態とされ
る。その結果、定電流源S1によって得られる動作電流
isは、トランジスタT4から外部端子b,磁気ヘッド
MH,外部端子a及び駆動トランジスタT1を介して流
される。これにより、磁気ヘッドMHには、逆方向の書
き込み電流iwが流され、逆方向の磁気書き込みが開始
される。
【0017】前述のように、磁気ヘッドMHは、逆方向
の書き込み電流iwが流されることで、それを流すまい
とする逆方向すなわち外部端子bを高電位側とするフラ
イバック電圧を発生する。そして、このフライバック電
圧は、一方で外部端子bの電位Vbをさらに押し上げ、
他方で低電位側の外部端子aの電位Vaをさらに押し下
げようとする。このため、外部端子aの電位Vaは急速
に押し下げられ、トランジスタT3がオン状態のまま、
そのベース電位すなわち書き込み制御電圧V3よりもト
ランジスタT3のベース・エミッタ電圧分だけ低いロウ
レベルとなるまで低下する。この間、書き込み電流iw
の絶対値はほぼ直線的に大きくなり、やがてほぼ定電流
源S1により得られる動作電流isの絶対値に到達して
、安定化する。その結果、磁気ヘッドMHのフライバッ
ク電圧は収まり、外部端子aの電位Vaは、外部端子b
の電位Vbから上記書き込み電流isと磁気ヘッドMH
の直流抵抗とによる電圧降下分ΔVを差し引いた所定の
ロウレベルに落ち着く。過渡期における上記電位Vb及
びVa間の電位差VBは、ライトアンプの書き込み時間
twを短縮するためには、平均的に大きいことが望まし
い。
【0018】ところで、磁気ヘッドMHによるフライバ
ック電圧は、高電位側の外部端子bにパルス状のピーク
電圧を発生させようとする。ところが、この実施例のラ
イトアンプでは、前述のように、外部端子bと電流引き
込みノードnsとの間にトランジスタT6からなる第2
の電流バイパス回路が設けられる。このトランジスタT
6は、上記駆動トランジスタT1がオン状態とされ磁気
ヘッドMHによって逆方向のフライバック電圧が発生さ
れるとき、トランジスタT1とともにオン状態となる。 このため、定電流源S1により得られる動作電流isの
一部はトランジスタT6を介して流され、相応して磁気
ヘッドMHに流される書き込み電流iwの変化率が小さ
くされる。これにより、高電位側の外部端子bに発生さ
れようとするパルス状のピーク電圧は抑制され、外部端
子bの電位Vbは、図2に示されるように、ほぼフラッ
トなものとなる。なお、トランジスタT6は、駆動トラ
ンジスタT1に比較して小さなサイズとされるため、電
流バイパス回路を介して流される電流の値は比較的小さ
なものとなる。
【0019】次に、書き込みデータWDが論理“1”と
されると、書き込み制御電圧V1及びV4は、図2に示
されるように、所定のロウレベルとされ、書き込み制御
電圧V2及びV3が所定のハイレベルとされる。このた
め、ライトアンプでは、トランジスタT1及びT4がオ
フ状態とされ、代わってトランジスタT2及びT3がオ
ン状態とされる。その結果、定電流源S1によって得ら
れる動作電流isは、トランジスタT3から外部端子a
,磁気ヘッドMH,外部端子b及び駆動トランジスタT
2を介して流される。これにより、磁気ヘッドMHには
、正方向の書き込み電流iwが流され、正方向の磁気書
き込みが開始される。
【0020】磁気ヘッドMHは、正方向の書き込み電流
iwが流されることで、それを流すまいとする正方向す
なわち外部端子aを高電位側とするフライバック電圧を
発生する。このフライバック電圧は、外部端子aの電位
Vaをさらに押し上げ、低電位側の外部端子bの電位V
bをさらに押し下げようとするが、電位Vbは書き込み
制御電圧V4よりもトランジスタT4のベース・エミッ
タ電圧分だけ低いロウレベルとなるまで急速に低下する
。この間、書き込み電流iwの絶対値はほぼ直線的に大
きくなり、やがてほぼ定電流源S1により得られる動作
電流isの絶対値に到達して、安定化する。その結果、
磁気ヘッドMHのフライバック電圧は収まり、外部端子
bの電位Vbは、外部端子aの電位Vaから上記電圧降
下分ΔVを差し引いた所定のロウレベルに落ち着く。
【0021】上記磁気ヘッドMHによるフライバック電
圧は、前記の場合と同様に、高電位側の外部端子aにパ
ルス状のピーク電圧を発生させようとする。ところが、
この実施例のライトアンプでは、外部端子aと電流引き
込みノードnsとの間にトランジスタT5からなる第1
の電流バイパス回路が設けられる。このトランジスタT
5は、上記駆動トランジスタT2がオン状態とされ磁気
ヘッドMHによって正方向のフライバック電圧が発生さ
れるとき、駆動トランジスタT2とともにオン状態とな
る。このため、定電流源S1により得られる動作電流i
sの一部はトランジスタT5を介して流され、相応して
磁気ヘッドMHに流される書き込み電流iwの変化率が
小さくされる。これにより、高電位側の外部端子aに発
生されようとするパルス状のピーク電圧は抑制され、外
部端子aの電位Vaは、図2に示されるように、ほぼフ
ラットなものとなる。
【0022】以上のように、この実施例のライトアンプ
では、磁気ヘッドMHが結合される外部端子a及びbと
電流引き込みノードnsとの間に、トランジスタT5及
びT6からなる第1及び第2の電流バイパス回路がそれ
ぞれ設けられる。これらのトランジスタT5及びT6は
、対応する外部端子a又はbがハイレベルとされ、磁気
ヘッドMHのフライバック電圧によってパルス状のピー
ク電圧が発生されようとするとき選択的にオン状態とな
って、定電流源S1により得られる動作電流isの一部
を分流する。その結果、相応して磁気ヘッドMHの書き
込み電流iwの変化率が小さくされ、高電位側の外部端
子a又はbに発生されようとするパルス状のピーク電圧
が抑制される。これにより、この実施例のライトアンプ
では、図示されないリードアンプの初段増幅回路を構成
するトランジスタや駆動トランジスタT1及びT2等の
耐圧マージンが拡大されるとともに、磁気ヘッドMHに
対する書き込み電圧VBの絶対値をさらに大きくして、
ライトアンプの書き込み時間twを短縮できるものとな
る。なお、これらの効果が、駆動トランジスタT1及び
T2のベース抵抗R1及びR2の抵抗値を必要以上に大
きくすることなく、言い換えるならば駆動トランジスタ
T1及びT2のベース振幅マージンを低下させることな
く実現できるものであることは言うまでもない。
【0023】図3ないし図6には、この発明が適用され
たライトアンプの第2ないし第5の実施例の回路図がそ
れぞれ示されている。なお、これらの実施例は、上記図
1の実施例を基本的に踏襲するものであるため、これと
異なる部分についてのみそれぞれの説明を追加する。
【0024】図3において、この実施例のライトアンプ
は、第1及び第2の電流バイパス回路を構成するトラン
ジスタT5及びT6を含み、これらのトランジスタT5
及びT6のベースは、キャパシタC1又はC2を介して
対応する入力端子V1及びV2に結合される。キャパシ
タC1及びC2は、これらのトランジスタのベースに書
き込み制御電圧V1又はV2のレベル変化のみを伝達す
る。このため、トランジスタT5及びT6は、対応する
書き込み制御電圧V1又はV2がハイレベルに変化され
た時点で一時的にオン状態となり、定電流源S1により
得られる動作電流isの一部を流して、高電位側の外部
端子a又はbに発生されようとするパルス状のピーク電
圧を抑制する。なお、この実施例のライトアンプては、
トランジスタT5及びT6が一時的にオン状態とされる
ことから、これらのトランジスタのサイズを比較的大き
くすることが可能となり、これによって電流バイパス回
路の効果を高めることができるものである。
【0025】一方、図4の実施例では、駆動トランジス
タT1及びT2のエミッタと、第1及び第2の電流バイ
パス回路を構成するトランジスタT5及びT6のエミッ
タとが、対応する抵抗(抵抗手段)R3ないしR6を介
して電流引き込みノードnsに結合される。これにより
、この実施例では、いわゆるカレントホギングが抑制さ
れ、ライトアンプの動作が安定化される。
【0026】次に、図5の実施例では、第1の電流バイ
パス回路を構成するトランジスタT5のエミッタが、キ
ャパシタC3及び抵抗R7からなる並列回路を介して電
流引き込みノードnsに結合され、第2の電流バイパス
回路を構成するトランジスタT6のエミッタは、キャパ
シタC4及び抵抗R8からなる並列回路を介して電流引
き込みノードnsに結合される。この実施例において、
抵抗R7及びR8の抵抗値は、特に制限されないが、定
常時における電流バイパス回路の電流を所定値以下とす
べく充分に大きなものとされる。これにより、この実施
例のライトアンプでは、書き込みデータWDの論理レベ
ルが変化された直後において、第1及び第2の電流バイ
パス回路を構成するトランジスタT5及びT6ならびに
キャパシタC3及びC4を介して比較的大きなバイパス
電流が流され、パルス状のピーク電圧が発生されない定
常時には、トランジスタT5及びT6ならびに抵抗R7
及びR8を介して無視できる程度に小さなバイパス電流
が流される。その結果、上記図3の実施例と同様に、ト
ランジスタT5及びT6のサイズを比較的大きくするこ
とが可能となり、電流バイパス回路の効果を高めること
ができる。
【0027】最後に、図6の実施例では、外部端子aと
電流引き込みノードnsとの間に設けられる第1の電流
バイパス回路が、キャパシタC5及びダイオードD1か
らなる直列回路により構成され、外部端子bと電流引き
込みノードnsとの間に設けられる第2の電流バイパス
回路が、キャパシタC6及びダイオードD2からなる直
列回路により構成される。これらの直列回路は、いわゆ
るスパーク吸収回路として作用し、定電流源S1により
得られる動作電流isの一部を一時的に分流して、高電
位側の外部端子a又はbに発生されようとするパルス状
のピーク電圧を抑制する。
【0028】以上の複数の実施例に示されるように、こ
の発明を磁気ディスク装置の磁気ヘッド駆動集積回路等
に含まれるライトアンプに適用することで、次のような
作用効果が得られる。すなわち、 (1)磁気ディスク装置の磁気ヘッド駆動集積回路等に
含まれるライトアンプにおいて、選択的にオン状態とさ
れることで磁気ヘッドに所定方向の書き込み電流を与え
る一対の駆動トランジスタと並列形態に、例えば比較的
小さなサイズとされかつ対をなす他方の駆動トランジス
タがオン状態とされるとき選択的にオン状態とされるト
ランジスタを含む電流バイパス回路をそれぞれ設けるこ
とで、書き込み電流の一部を上記電流バイパス回路を介
して分流させ、磁気ヘッドの書き込み電流の変化率を小
さくすることができるという効果が得られる。 (2)上記(1)項により、磁気ヘッドのフライバック
電圧を原因とするパルス性のピーク電圧を抑制すること
ができるという効果が得られる。 (3)上記(1)項及び(2)項により、素子の耐圧マ
ージンを確保しつつ、磁気ヘッドに対する書き込み電圧
の絶対値を平均的に大きくして、ライトアンプの書き込
み動作を高速化することができるという効果が得られる
。 (4)上記(1)項〜(3)項により、ライトアンプを
含む磁気ヘッド駆動集積回路ひいては磁気ディスク装置
の高性能化を図りつつ、その信頼性を高めることができ
るという効果が得られる。
【0029】以上、本発明者によってなされた発明を実
施例に基づき具体的に説明したが、この発明は、上記実
施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない
範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。例え
ば、図1ならびに図3ないし図6において、トランジス
タT1〜T6は、電源電圧の極性を入れ替えることでP
NP型バイポーラトランジスタに置き換えて構成できる
し、例えばMOSFET(金属酸化物半導体型電界効果
トランジスタ)等に置き換えて構成することもできる。 また、電流バイパス回路によって充分な効果が得られる
場合、駆動トランジスタT1及びT2のベース抵抗R1
及びR2を削除することもできる。定電流源S1は、例
えば書き込みイネーブル信号等によって選択的に動作状
態とされるものであってよい。さらに、各実施例におけ
るライトアンプの具体的な回路構成や電源電圧ならびに
書き込みデータWDと書き込み電流iwの方向の組み合
わせ等、種々の実施形態を採りうる。
【0030】以上の説明では、主として本発明者によっ
てなされた発明をその背景となった利用分野である磁気
ディスク装置の磁気ヘッド駆動集積回路に含まれるライ
トアンプに適用した場合について説明したが、それに限
定されるものではなく、例えば、同様な磁気ヘッドを用
いた磁気テープ装置又は磁気フロッピ装置等の各種記憶
装置に含まれるライトアンプにも適用することができる
。この発明は、少なくともインダクタンス性負荷に所定
方向の書き込み電流を選択的に与えるライトアンプある
いはこのようなライトアンプを含む半導体集積回路装置
ならびにディジタルシステム等に広く適用できる。
【0031】
【発明の効果】磁気ディスク装置の磁気ヘッド駆動集積
回路等に含まれるライトアンプにおいて、選択的にオン
状態とされることで磁気ヘッドに所定方向の書き込み電
流を与える一対の駆動トランジスタと並列形態に、例え
ば比較的小さなサイズとされかつ対をなす他方の駆動ト
ランジスタがオン状態とされるとき選択的にオン状態と
されるトランジスタを含む電流バイパス回路をそれぞれ
設けることで、書き込み電流の一部を上記電流バイパス
回路を介して分流させ、磁気ヘッドの書き込み電流の変
化率を小さくして、磁気ヘッドのフライバック電圧を原
因とするパルス性のピーク電圧を抑制することができる
。これにより、素子の耐圧マージンを確保しつつ、磁気
ヘッドに対する書き込み電圧の絶対値を平均的に大きく
して、ライトアンプの書き込み動作を高速化できる。 その結果、ライトアンプを含む磁気ヘッド駆動集積回路
ひいては磁気ディスク装置の高性能化を図りつつ、その
信頼性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明が適用されたライトアンプの第1の実
施例を示す回路図である。
【図2】図1のライトアンプの一実施例を示す信号波形
図である。
【図3】この発明が適用されたライトアンプの第2の実
施例を示す回路図である。
【図4】この発明が適用されたライトアンプの第3の実
施例を示す回路図である。
【図5】この発明が適用されたライトアンプの第4の実
施例を示す回路図である。
【図6】この発明が適用されたライトアンプの第5の実
施例を示す回路図である。
【図7】従来のライトアンプの一例を示す回路図である
【図8】図7のライトアンプの一例を示す信号波形図で
ある。
【符号の説明】
MH・・・磁気ヘッド、T1〜T6・・・NPN型バイ
ポーラトランジスタ、R1〜R8・・・抵抗、C1〜C
6・・・キャパシタ、D1〜D2・・・ダイオード、S
1・・・定電流源。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  インダクタンス性負荷が結合される第
    1及び第2の出力ノードと電流引き込みノードとの間に
    それぞれ設けられ書き込みデータに従って選択的にオン
    状態とされることで上記インダクタンス性負荷に所定方
    向の書き込み電流を与える第1及び第2のトランジスタ
    と、上記第1及び第2の出力ノードと上記電流引き込み
    ノードとの間にそれぞれ設けられる第1及び第2の電流
    バイパス回路とを含むことを特徴とするライトアンプ。
  2. 【請求項2】  上記ライトアンプは、第1の電源電圧
    と上記第1及び第2の出力ノードとの間にそれぞれ設け
    られ上記書き込みデータに従って選択的にオン状態とさ
    れる第3及び第4のトランジスタを含むものであって、
    上記第1及び第2のトランジスタのベースは、対応する
    抵抗手段を介して第1又は第2の入力ノードに結合され
    るものであることを特徴とする請求項1のライトアンプ
  3. 【請求項3】  上記第1の電流バイパス回路は、その
    ベースが実質的に上記第2のトランジスタのベースに結
    合される第5のトランジスタを含み、上記第2の電流バ
    イパス回路は、そのベースが実質的に上記第1のトラン
    ジスタのベースに結合される第6のトランジスタを含む
    ものであることを特徴とする請求項1又は請求項2のラ
    イトアンプ。
  4. 【請求項4】  上記第5及び第6のトランジスタは、
    そのサイズが上記第1及び第2のトランジスタに比較し
    て小さくされるものであることを特徴とする請求項3の
    ライトアンプ。
  5. 【請求項5】  上記第5及び第6のトランジスタのベ
    ースは、対応するキャパシタを介して上記第1又は第2
    の入力ノードに結合されるものであることを特徴とする
    請求項3又は請求項4のライトアンプ。
  6. 【請求項6】  上記第1及び第2ならびに第5及び第
    6のトランジスタのエミッタは、対応する抵抗手段を介
    して上記電流引き込みノードに結合されることを特徴と
    する請求項3又は請求項4のライトアンプ。
  7. 【請求項7】  上記第5及び第6のトランジスタのエ
    ミッタは、それぞれキャパシタ及び抵抗手段からなる並
    列回路を介して上記電流引き込みノードに結合されるこ
    とを特徴とする請求項3又は請求項4のライトアンプ。
  8. 【請求項8】  上記第1及び第2の電流バイパス回路
    は、ダイオード及びキャパシタからなる直列回路をそれ
    ぞれ含むものであることを特徴とする請求項1又は請求
    項2のライトアンプ。
  9. 【請求項9】  上記ライトアンプは、磁気ディスク装
    置の磁気ヘッド駆動集積回路に含まれるものであって、
    上記インダクタンス性負荷は、上記磁気ディスク装置の
    磁気ヘッドであることを特徴とする請求項1,請求項2
    ,請求項3,請求項4,請求項5,請求項6,請求項7
    又は請求項8のライトアンプ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000058951A1 (fr) * 1999-03-31 2000-10-05 Sanyo Electric Co., Ltd Circuit d'entrainement de tete magnetique et enregistreur magnetique

Cited By (2)

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WO2000058951A1 (fr) * 1999-03-31 2000-10-05 Sanyo Electric Co., Ltd Circuit d'entrainement de tete magnetique et enregistreur magnetique
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