JPH04273450A - Ii−vi族化合物半導体及びその製造方法 - Google Patents
Ii−vi族化合物半導体及びその製造方法Info
- Publication number
- JPH04273450A JPH04273450A JP5931091A JP5931091A JPH04273450A JP H04273450 A JPH04273450 A JP H04273450A JP 5931091 A JP5931091 A JP 5931091A JP 5931091 A JP5931091 A JP 5931091A JP H04273450 A JPH04273450 A JP H04273450A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- compound semiconductor
- electron beam
- semiconductor
- group compound
- type
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 239000004065 semiconductor Substances 0.000 title claims abstract description 86
- 150000001875 compounds Chemical class 0.000 title claims abstract description 52
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 title claims abstract description 13
- 238000010894 electron beam technology Methods 0.000 claims abstract description 35
- 239000012535 impurity Substances 0.000 claims description 33
- 230000004913 activation Effects 0.000 claims description 16
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 11
- 230000001678 irradiating effect Effects 0.000 claims description 5
- JBRZTFJDHDCESZ-UHFFFAOYSA-N AsGa Chemical compound [As]#[Ga] JBRZTFJDHDCESZ-UHFFFAOYSA-N 0.000 abstract description 4
- 239000000758 substrate Substances 0.000 abstract description 4
- 229910001218 Gallium arsenide Inorganic materials 0.000 abstract description 2
- -1 ZnSe compound Chemical class 0.000 abstract 1
- GQPLMRYTRLFLPF-UHFFFAOYSA-N nitrous oxide Inorganic materials [O-][N+]#N GQPLMRYTRLFLPF-UHFFFAOYSA-N 0.000 abstract 1
- SBIBMFFZSBJNJF-UHFFFAOYSA-N selenium;zinc Chemical compound [Se]=[Zn] SBIBMFFZSBJNJF-UHFFFAOYSA-N 0.000 abstract 1
- PFNQVRZLDWYSCW-UHFFFAOYSA-N (fluoren-9-ylideneamino) n-naphthalen-1-ylcarbamate Chemical compound C12=CC=CC=C2C2=CC=CC=C2C1=NOC(=O)NC1=CC=CC2=CC=CC=C12 PFNQVRZLDWYSCW-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 13
- IJGRMHOSHXDMSA-UHFFFAOYSA-N Atomic nitrogen Chemical compound N#N IJGRMHOSHXDMSA-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 8
- 239000000460 chlorine Substances 0.000 description 6
- 229910052757 nitrogen Inorganic materials 0.000 description 6
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 5
- 229910052801 chlorine Inorganic materials 0.000 description 4
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 description 4
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 4
- 229910052794 bromium Inorganic materials 0.000 description 3
- 239000013078 crystal Substances 0.000 description 3
- 229910021474 group 7 element Inorganic materials 0.000 description 3
- 229910052698 phosphorus Inorganic materials 0.000 description 3
- ZAMOUSCENKQFHK-UHFFFAOYSA-N Chlorine atom Chemical compound [Cl] ZAMOUSCENKQFHK-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 230000001133 acceleration Effects 0.000 description 2
- 229910052740 iodine Inorganic materials 0.000 description 2
- 239000000463 material Substances 0.000 description 2
- 238000000691 measurement method Methods 0.000 description 2
- 230000005693 optoelectronics Effects 0.000 description 2
- 238000001004 secondary ion mass spectrometry Methods 0.000 description 2
- 239000011701 zinc Substances 0.000 description 2
- SKJCKYVIQGBWTN-UHFFFAOYSA-N (4-hydroxyphenyl) methanesulfonate Chemical compound CS(=O)(=O)OC1=CC=C(O)C=C1 SKJCKYVIQGBWTN-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- WKBOTKDWSSQWDR-UHFFFAOYSA-N Bromine atom Chemical compound [Br] WKBOTKDWSSQWDR-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229910004613 CdTe Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910004262 HgTe Inorganic materials 0.000 description 1
- OAICVXFJPJFONN-UHFFFAOYSA-N Phosphorus Chemical compound [P] OAICVXFJPJFONN-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229910052782 aluminium Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910052785 arsenic Inorganic materials 0.000 description 1
- GDTBXPJZTBHREO-UHFFFAOYSA-N bromine Substances BrBr GDTBXPJZTBHREO-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229910052793 cadmium Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910052980 cadmium sulfide Inorganic materials 0.000 description 1
- UHYPYGJEEGLRJD-UHFFFAOYSA-N cadmium(2+);selenium(2-) Chemical compound [Se-2].[Cd+2] UHYPYGJEEGLRJD-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 239000000470 constituent Substances 0.000 description 1
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 229910052731 fluorine Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910052733 gallium Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910021480 group 4 element Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910021478 group 5 element Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910021476 group 6 element Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910052738 indium Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000012528 membrane Substances 0.000 description 1
- 239000011574 phosphorus Substances 0.000 description 1
- 238000012827 research and development Methods 0.000 description 1
- 229910052711 selenium Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910052717 sulfur Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910052714 tellurium Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910052725 zinc Inorganic materials 0.000 description 1
Landscapes
- Recrystallisation Techniques (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新しいオプトエレクトロ
ニクス材料として期待されるII−VI 族化合物半導
体の低抵抗化された半導体の製造方法、ならびに低抵抗
化されたp型II−VI族化合物半導体に関する。
ニクス材料として期待されるII−VI 族化合物半導
体の低抵抗化された半導体の製造方法、ならびに低抵抗
化されたp型II−VI族化合物半導体に関する。
【0002】
【従来の技術】II−VI 族化合物半導体は、発光素
子などの新しいオプトエレクトロニクス材料としての適
用が期待され、近年その開発研究が盛んに行われている
。
子などの新しいオプトエレクトロニクス材料としての適
用が期待され、近年その開発研究が盛んに行われている
。
【0003】しかし、II−VI 族化合物半導体は高
抵抗であり、特に従来のp型セレン化亜鉛(ZnSe)
の抵抗率は10−1Ω・cm台どまりであった(例えば
、ジャーナルオブ アプライド フィジックス
1989年65巻4859−4863ページ)。抵抗率
が10−2Ω・cm以下の低抵抗なZnSeは得られて
いないのが現状である。
抵抗であり、特に従来のp型セレン化亜鉛(ZnSe)
の抵抗率は10−1Ω・cm台どまりであった(例えば
、ジャーナルオブ アプライド フィジックス
1989年65巻4859−4863ページ)。抵抗率
が10−2Ω・cm以下の低抵抗なZnSeは得られて
いないのが現状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】半導体の抵抗率が高い
と、半導体を作動させるには高電圧を必要とし、しかも
半導体としての効率が悪く、発熱量が大きくなる。発熱
量が大きくなると熱による半導体の劣化も激しくなり、
半導体寿命も低下するといった問題がある。
と、半導体を作動させるには高電圧を必要とし、しかも
半導体としての効率が悪く、発熱量が大きくなる。発熱
量が大きくなると熱による半導体の劣化も激しくなり、
半導体寿命も低下するといった問題がある。
【0005】これらの問題は、半導体中の不純物がII
族元素サイトあるいはVI族元素サイトに正確に位置し
ていないためであると考えられる。
族元素サイトあるいはVI族元素サイトに正確に位置し
ていないためであると考えられる。
【0006】本発明は上記の欠点を解消し、低抵抗なI
I−VI 族化合物半導体の新規な製造方法ならびに低
抵抗の半導体が得られにくいp型II−VI 族化合物
半導体において低抵抗のp型半導体を提供することを目
的とするものである。
I−VI 族化合物半導体の新規な製造方法ならびに低
抵抗の半導体が得られにくいp型II−VI 族化合物
半導体において低抵抗のp型半導体を提供することを目
的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は次の構成を有する。
に本発明は次の構成を有する。
【0008】(1) II−VI 族化合物半導体に
電子線を照射することによって、II−VI 族化合物
半導体の抵抗率を下げることを特徴とする半導体の製造
方法。
電子線を照射することによって、II−VI 族化合物
半導体の抵抗率を下げることを特徴とする半導体の製造
方法。
【0009】(2) II−VI 族化合物半導体が
アクセプタ性不純物を1×1017cm−3以上の密度
で含有するII−VI族化合物半導体である前記(1)
項に記載の半導体の製造方法。
アクセプタ性不純物を1×1017cm−3以上の密度
で含有するII−VI族化合物半導体である前記(1)
項に記載の半導体の製造方法。
【0010】(3) II−VI 族化合物半導体が
ドナー性不純物を1×1017cm−3以上の密度で含
有するII−VI 族化合物半導体である前記(1)項
に記載の半導体の製造方法。
ドナー性不純物を1×1017cm−3以上の密度で含
有するII−VI 族化合物半導体である前記(1)項
に記載の半導体の製造方法。
【0011】(4) アクセプタ性不純物の活性化率
が10%以上であることを特徴とするをp型II−VI
族化合物半導体。
が10%以上であることを特徴とするをp型II−VI
族化合物半導体。
【0012】
【作用】II−VI 族化合物半導体に電子線を照射す
ることによって、照射した電子線のエネルギーにより正
確に位置していない不純物を動かすことができ、不純物
を正確な元素サイトに入れることができ、そのため不純
物の活性化率は著しく増大し、低抵抗なII−VI 族
化合物半導体を得ることができるものと推定される。
ることによって、照射した電子線のエネルギーにより正
確に位置していない不純物を動かすことができ、不純物
を正確な元素サイトに入れることができ、そのため不純
物の活性化率は著しく増大し、低抵抗なII−VI 族
化合物半導体を得ることができるものと推定される。
【0013】また、II−VI 族化合物半導体として
アクセプタ性不純物が1×1017cm−3以上の密度
で含有するII−VI 族化合物半導体を用いることに
より、照射した電子線のエネルギーにより正確に位置し
ていないアクセプタ性不純物を正確な元素サイトに入れ
ることができ、そのためアクセプタ性不純物の活性化率
は著しく増大し、低抵抗なp型II−VI 族化合物半
導体を得ることができるものと推定される。
アクセプタ性不純物が1×1017cm−3以上の密度
で含有するII−VI 族化合物半導体を用いることに
より、照射した電子線のエネルギーにより正確に位置し
ていないアクセプタ性不純物を正確な元素サイトに入れ
ることができ、そのためアクセプタ性不純物の活性化率
は著しく増大し、低抵抗なp型II−VI 族化合物半
導体を得ることができるものと推定される。
【0014】また、II−VI 族化合物半導体として
ドナー性不純物が1×1017cm−3以上の密度で含
有するII−VI 族化合物半導体を用いることにより
、照射した電子線のエネルギーにより正確に位置してい
ないドナー性不純物を正確な元素サイトに入れることが
でき、そのためドナー性不純物の活性化率は著しく増大
し、低抵抗なn型II−VI 族化合物半導体を得るこ
とができるものと推定される。
ドナー性不純物が1×1017cm−3以上の密度で含
有するII−VI 族化合物半導体を用いることにより
、照射した電子線のエネルギーにより正確に位置してい
ないドナー性不純物を正確な元素サイトに入れることが
でき、そのためドナー性不純物の活性化率は著しく増大
し、低抵抗なn型II−VI 族化合物半導体を得るこ
とができるものと推定される。
【0015】また、アクセプタ性不純物の活性化率が1
0%以上のII−VI族化合物半導体とすることにより
、低抵抗のp型II−VI 族化合物半導体を提供でき
る。
0%以上のII−VI族化合物半導体とすることにより
、低抵抗のp型II−VI 族化合物半導体を提供でき
る。
【0016】
【実施例】本発明のII−VI 族化合物半導体の例と
しては、その構成元素は、II族元素としてZn、Cd
、Hg等が、またIV族元素としてS、Se、Te等が
挙げられ、これらの2元以上の組み合わせからなる化合
物半導体が挙げられる。
しては、その構成元素は、II族元素としてZn、Cd
、Hg等が、またIV族元素としてS、Se、Te等が
挙げられ、これらの2元以上の組み合わせからなる化合
物半導体が挙げられる。
【0017】具体的な例としては例えば、ZnSe、Z
nTe、ZnS、ZnO、CdSe、CdTe、CdS
、HgTe、HgSe、ZnCdS、ZnSSe、Zn
CdSSeなどが挙げられる。
nTe、ZnS、ZnO、CdSe、CdTe、CdS
、HgTe、HgSe、ZnCdS、ZnSSe、Zn
CdSSeなどが挙げられる。
【0018】本発明で用いられるp型半導体用のアクセ
プター性不純物の具体例としては、例えばI族元素、V
族元素などが用いられる。
プター性不純物の具体例としては、例えばI族元素、V
族元素などが用いられる。
【0019】I族元素としてはLi、Na、K等が、V
族元素としてはN、P、As等が挙げられ、中でもV族
元素が好ましく、特にN、Pが好ましい。
族元素としてはN、P、As等が挙げられ、中でもV族
元素が好ましく、特にN、Pが好ましい。
【0020】また本発明で用いられるn型半導体用のド
ナー性不純物の具体例としては、例えばIII 族元素
、VII 族元素などが用いられる。
ナー性不純物の具体例としては、例えばIII 族元素
、VII 族元素などが用いられる。
【0021】III 族元素としてはAl、Ga、In
等が、VII 族元素としてはF、Cl、Br、I等が
挙げられ、中でもVII 族元素が好ましく、特にCl
、Br、Iが好ましい。
等が、VII 族元素としてはF、Cl、Br、I等が
挙げられ、中でもVII 族元素が好ましく、特にCl
、Br、Iが好ましい。
【0022】これらの不純物の含有密度は、1×101
7cm−3以上の密度で添加することが低抵抗化を達成
する上で好ましく、上限は特に限定するわけではないが
、1×1019cm−3程度で十分であり、それ以上添
加しても添加効果は特に向上するわけではない。通常は
、1×1018cm−3前後が好ましい。
7cm−3以上の密度で添加することが低抵抗化を達成
する上で好ましく、上限は特に限定するわけではないが
、1×1019cm−3程度で十分であり、それ以上添
加しても添加効果は特に向上するわけではない。通常は
、1×1018cm−3前後が好ましい。
【0023】電子線の照射は通常10−6Toor以下
の真空下で行われ、加速電圧は半導体の種類や組成など
によって異なるので一概に規定しがたいが通常1V以上
、好ましくは3V以上である。この電子線の照射によっ
て、II−VI 族化合物半導体の抵抗率を下げること
ができる。
の真空下で行われ、加速電圧は半導体の種類や組成など
によって異なるので一概に規定しがたいが通常1V以上
、好ましくは3V以上である。この電子線の照射によっ
て、II−VI 族化合物半導体の抵抗率を下げること
ができる。
【0024】また、従来、p型のII−VI 族化合物
半導体のアクセプター性不純物の活性化率は通常1%程
度以下であり、低抵抗のp型のII−VI族化合物半導
体が得られていないが、本発明においては、例えば前記
した電子線の照射により、アクセプター性不純物の活性
化率が10%以上のp型のII−VI 族化合物半導体
を得ることが可能となり、その結果、低抵抗のp型のI
I−VI 族化合物半導体を提供できる。
半導体のアクセプター性不純物の活性化率は通常1%程
度以下であり、低抵抗のp型のII−VI族化合物半導
体が得られていないが、本発明においては、例えば前記
した電子線の照射により、アクセプター性不純物の活性
化率が10%以上のp型のII−VI 族化合物半導体
を得ることが可能となり、その結果、低抵抗のp型のI
I−VI 族化合物半導体を提供できる。
【0025】以下、具体的実施例について説明するが、
下記実施例において活性化率などは次の定義による。
下記実施例において活性化率などは次の定義による。
【0026】p型半導体の活性化率は下記式(数1)で
、またn型半導体の活性化率は下記式(数2)によって
示されるものである。
、またn型半導体の活性化率は下記式(数2)によって
示されるものである。
【0027】
【数1】
p型半導体の活性化率=(pRT/NA )×100(
%)但し、式(数1)においてpRTはp型半導体の室
温における正孔の濃度[単位cm−3]、NA はSI
MS測定法(2次イオン質量分析法)によって得られた
半導体結晶中に存在するアクセプター性不純物の密度[
単位cm−3]を示す。
%)但し、式(数1)においてpRTはp型半導体の室
温における正孔の濃度[単位cm−3]、NA はSI
MS測定法(2次イオン質量分析法)によって得られた
半導体結晶中に存在するアクセプター性不純物の密度[
単位cm−3]を示す。
【0028】
【数2】
n型半導体の活性化率=(nRT/ND )×100(
%)但し、式(数2)においてnRTはn型半導体の室
温における電子の濃度[単位cm−3]、ND はSI
MS測定法(2次イオン質量分析法)によって得られた
半導体結晶中に存在するドナー性不純物の密度[単位c
m−3]を示す。
%)但し、式(数2)においてnRTはn型半導体の室
温における電子の濃度[単位cm−3]、ND はSI
MS測定法(2次イオン質量分析法)によって得られた
半導体結晶中に存在するドナー性不純物の密度[単位c
m−3]を示す。
【0029】pRTやnRT、ならびに後述する半導体
の比抵抗はホール測定により測定できる。 尚、以下
p型半導体の室温における正孔の濃度、ならびにn型半
導体の室温における電子の濃度を共にキャリア濃度と略
称する。
の比抵抗はホール測定により測定できる。 尚、以下
p型半導体の室温における正孔の濃度、ならびにn型半
導体の室温における電子の濃度を共にキャリア濃度と略
称する。
【0030】実施例1
II−VI 族化合物半導体の代表としてセレン化亜鉛
半導体(ZnSe)を用いて電子線の照射を行った。
半導体(ZnSe)を用いて電子線の照射を行った。
【0031】図1に電子線を照射している状態の概念断
面図を示す。
面図を示す。
【0032】図1は窒素(N)をドープしたZnSe膜
1に電子線2を照射している状態の断面図である。
1に電子線2を照射している状態の断面図である。
【0033】窒素(N)をドープしたZnSe膜1は砒
化ガリウム(GaAs)基板3の上にエピタキシャル成
長させて得られたものを使用した。
化ガリウム(GaAs)基板3の上にエピタキシャル成
長させて得られたものを使用した。
【0034】図1のように、ZnSe膜1は電気的には
接地してある金属板4の上に置かれる。電子線照射は、
1×10−7Torrの真空雰囲気で行われる。フィラ
メント5に電流を流してフィラメント5を加熱して電子
線を発生させ、発生した電子線がNドープZnSe膜1
の方向に向かうようにフィラメント5と金属板4の間に
は直流電圧が印加される(図示せず)。尚、フィラメン
ト5よりでた電子線2は偏向電極6に電圧を印加し、印
加電圧を変化させることにより所望の方向に向きを変え
ることができ、1で示されるZnSeの大きさに応じて
トラバースして所望の部分に電子線を照射することがで
きる。電子線2の電流はおよそ10−3Aに、加速電圧
はおよそ1KVに設定した。電子線2を照射する前のN
ドープZnSe膜1はホール測定の結果10Ω・cm程
度の抵抗率を有していたが、照射によってZnSe膜1
の抵抗率を0.05Ω・cm程度まで下げることができ
た。
接地してある金属板4の上に置かれる。電子線照射は、
1×10−7Torrの真空雰囲気で行われる。フィラ
メント5に電流を流してフィラメント5を加熱して電子
線を発生させ、発生した電子線がNドープZnSe膜1
の方向に向かうようにフィラメント5と金属板4の間に
は直流電圧が印加される(図示せず)。尚、フィラメン
ト5よりでた電子線2は偏向電極6に電圧を印加し、印
加電圧を変化させることにより所望の方向に向きを変え
ることができ、1で示されるZnSeの大きさに応じて
トラバースして所望の部分に電子線を照射することがで
きる。電子線2の電流はおよそ10−3Aに、加速電圧
はおよそ1KVに設定した。電子線2を照射する前のN
ドープZnSe膜1はホール測定の結果10Ω・cm程
度の抵抗率を有していたが、照射によってZnSe膜1
の抵抗率を0.05Ω・cm程度まで下げることができ
た。
【0035】これは、電子線照射によってトープした窒
素の結晶格子中での元素サイトをより正確な位置に入れ
ることができ、正孔の濃度および移動度が向上して、比
抵抗がさらに低くなったものと推定される。
素の結晶格子中での元素サイトをより正確な位置に入れ
ることができ、正孔の濃度および移動度が向上して、比
抵抗がさらに低くなったものと推定される。
【0036】結果を表1に示す。
【0037】
【表1】
活性化率 キ
ャリア 比抵抗 SIMS測定による
濃度
不純物の密度 (
%) (cm−3) (Ω・cm) (cm
−3)
電子線処理前 1 1×1016
10 1×1018
電子線処理後 50 5×1017
0.05 1×1018
尚、同様に窒素(N)あるいは燐(P)でドープしたZ
nCdS、ZnSeTeならびにZnSSeについても
電子線照射により、同様に低抵抗のp型半導体を得るこ
とができた。
ャリア 比抵抗 SIMS測定による
濃度
不純物の密度 (
%) (cm−3) (Ω・cm) (cm
−3)
電子線処理前 1 1×1016
10 1×1018
電子線処理後 50 5×1017
0.05 1×1018
尚、同様に窒素(N)あるいは燐(P)でドープしたZ
nCdS、ZnSeTeならびにZnSSeについても
電子線照射により、同様に低抵抗のp型半導体を得るこ
とができた。
【0038】実施例2
II−VI 族化合物半導体としてテルル化亜鉛半導体
(ZnTe)を用いて電子線の照射を行った。
(ZnTe)を用いて電子線の照射を行った。
【0039】電子線を照射は実施例1の図1とほぼ同様
に行った。
に行った。
【0040】塩素(Cl)をドープしたZnTe膜は砒
化ガリウム(GaAs)基板の上にエピタキシャル成長
させて得られたものを使用した。
化ガリウム(GaAs)基板の上にエピタキシャル成長
させて得られたものを使用した。
【0041】実施例1の図1と同様に、ZnTe膜は電
気的には接地してある金属板4の上に置かれる。電子線
照射は、実施例1と同様に1×10−7Torrの真空
雰囲気で行った。
気的には接地してある金属板4の上に置かれる。電子線
照射は、実施例1と同様に1×10−7Torrの真空
雰囲気で行った。
【0042】電子線2の電流はおよそ10−3Aに、加
速電圧はおよそ1KVに設定した。電子線を照射する前
のClドープしたZnTe膜はホール測定の結果50Ω
・cm程度の抵抗率を有していたが、電子線照射によっ
て抵抗率を0.5Ω・cm程度まで下げたn型ZnTe
膜を得ることができた。
速電圧はおよそ1KVに設定した。電子線を照射する前
のClドープしたZnTe膜はホール測定の結果50Ω
・cm程度の抵抗率を有していたが、電子線照射によっ
て抵抗率を0.5Ω・cm程度まで下げたn型ZnTe
膜を得ることができた。
【0043】結果を表2に示す。
【0044】
【表2】
活性化率 キ
ャリア 比抵抗 SIMS測定による
濃度
不純物の密度 (
%) (cm−3) (Ω・cm) (cm
−3)
電子線処理前 0.2 2×101
5 50 1×1018
電子線処理後 20 2×101
7 0.5 1×1018
本発明の方法は低抵抗なn型が得にくいZnTeにおい
ても有効であることがわかる。
ャリア 比抵抗 SIMS測定による
濃度
不純物の密度 (
%) (cm−3) (Ω・cm) (cm
−3)
電子線処理前 0.2 2×101
5 50 1×1018
電子線処理後 20 2×101
7 0.5 1×1018
本発明の方法は低抵抗なn型が得にくいZnTeにおい
ても有効であることがわかる。
【0045】尚、同様に塩素(Cl)あるいは臭素(B
r)でドープしたZnCdS、ZnSeTeならびにZ
nSSeについても電子線照射により、同様に低抵抗の
n型半導体を得ることができた。
r)でドープしたZnCdS、ZnSeTeならびにZ
nSSeについても電子線照射により、同様に低抵抗の
n型半導体を得ることができた。
【0046】以上、本発明においてさらに、抵抗率を下
げるには十分なキャリヤ密度をもたせることが好ましく
、そのためドナー性不純物やアクセプタ性不純物を1×
1017cm−3以上の密度で添加したII−VI 族
化合物半導体を用いることがより好ましい。
げるには十分なキャリヤ密度をもたせることが好ましく
、そのためドナー性不純物やアクセプタ性不純物を1×
1017cm−3以上の密度で添加したII−VI 族
化合物半導体を用いることがより好ましい。
【0047】
【発明の効果】本発明は低抵抗なII−VI 族化合物
半導体を得ることができる効果的な製造方法を提供でき
る。
半導体を得ることができる効果的な製造方法を提供でき
る。
【0048】また、II−VI 族化合物半導体として
アクセプタ性不純物が1×1017cm−3以上の密度
で含有するII−VI 族化合物半導体を用いることに
より、より容易に低抵抗なp型II−VI 族化合物半
導体を製造する方法を提供できる。
アクセプタ性不純物が1×1017cm−3以上の密度
で含有するII−VI 族化合物半導体を用いることに
より、より容易に低抵抗なp型II−VI 族化合物半
導体を製造する方法を提供できる。
【0049】また、II−VI 族化合物半導体として
ドナー性不純物が1×1017cm−3以上の密度で含
有するII−VI 族化合物半導体を用いることにより
、より容易に低抵抗なn型II−VI 族化合物半導体
を製造する方法を提供できる。
ドナー性不純物が1×1017cm−3以上の密度で含
有するII−VI 族化合物半導体を用いることにより
、より容易に低抵抗なn型II−VI 族化合物半導体
を製造する方法を提供できる。
【0050】また、アクセプタ性不純物の活性化率が1
0%以上のII−VI族化合物半導体とすることにより
、従来得られていなかった低抵抗のp型II−VI 族
化合物半導体を提供できる。
0%以上のII−VI族化合物半導体とすることにより
、従来得られていなかった低抵抗のp型II−VI 族
化合物半導体を提供できる。
【図1】本発明の一実施例における半導体に電子線を照
射している状態の概念断面図である。
射している状態の概念断面図である。
1…NドープZnSe膜
2…電子線
3…GaAs基板
4…金属板
5…フィラメント
6…偏向電極
Claims (4)
- 【請求項1】 II−VI 族化合物半導体に電子線
を照射することによって、II−VI 族化合物半導体
の抵抗率を下げることを特徴とする半導体の製造方法。 - 【請求項2】 II−VI 族化合物半導体がアクセ
プタ性不純物を1×1017cm−3以上の密度で含有
するII−VI 族化合物半導体である請求項1記載の
半導体の製造方法。 - 【請求項3】 II−VI 族化合物半導体がドナー
性不純物を1×1017cm−3以上の密度で含有する
II−VI 族化合物半導体である請求項1記載の半導
体の製造方法。 - 【請求項4】 アクセプタ性不純物の活性化率が10
%以上であることを特徴とするをp型II−VI 族化
合物半導体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5931091A JPH04273450A (ja) | 1991-02-28 | 1991-02-28 | Ii−vi族化合物半導体及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5931091A JPH04273450A (ja) | 1991-02-28 | 1991-02-28 | Ii−vi族化合物半導体及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04273450A true JPH04273450A (ja) | 1992-09-29 |
Family
ID=13109671
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5931091A Pending JPH04273450A (ja) | 1991-02-28 | 1991-02-28 | Ii−vi族化合物半導体及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04273450A (ja) |
-
1991
- 1991-02-28 JP JP5931091A patent/JPH04273450A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6342313B1 (en) | Oxide films and process for preparing same | |
US5187116A (en) | Process for preparing electroluminescent device of compound semiconductor | |
KR100746121B1 (ko) | 발광 다이오드 | |
JPH0268968A (ja) | 化合物半導体発光素子 | |
JPH0152910B2 (ja) | ||
Vavilov | Physics and applications of wide bandgap semiconductors | |
US4040080A (en) | Semiconductor cold electron emission device | |
US8294146B2 (en) | ZnO-containing semiconductor layer and device using the same | |
JPH04273450A (ja) | Ii−vi族化合物半導体及びその製造方法 | |
Muranoi et al. | The electrical properties and impurity profiles of ZnSe films on GaAs and of Gallium-diffused ZnSe single crystals | |
Peterman et al. | p‐on‐n heterojunctions of (Hg, Cd) Te by molecular‐beam epitaxy: Controlled silver doping and compositional grading | |
US4040074A (en) | Semiconductor cold electron emission device | |
US4040079A (en) | Semiconductor cold electron emission device | |
US4012760A (en) | Semiconductor cold electron emission device | |
JPH0729924A (ja) | 化合物半導体装置およびその製造装置 | |
US20020121858A1 (en) | Short wavelength ZnO light emitting device and the manufacturing method thereof | |
JP2629236B2 (ja) | 半導体基板の熱処理方法 | |
WO2004097849A1 (ja) | 電極材料および半導体素子 | |
Stoneham et al. | Degradation of solar cells | |
JPH06283761A (ja) | ZnSe青色発光ダイオード素子 | |
Calow et al. | The electric and photoresponse characteristics of Ge/ZnSe heterojunctions | |
Nusretov et al. | Electroluminescence of ZnO-Based p− i− n Structures Fabricated by the Ultrasound-Spraying Method | |
JPS59172278A (ja) | ZnSe多色発光素子 | |
JP2002305326A (ja) | ZnTe系化合物半導体の製造方法およびZnTe系化合物半導体並びに半導体装置 | |
Kubota et al. | Amorphous gallium phosphide (a-GaP) pn-diode by ion beam assisted deposition |