JPH0427319Y2 - - Google Patents

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JPH0427319Y2
JPH0427319Y2 JP1986194941U JP19494186U JPH0427319Y2 JP H0427319 Y2 JPH0427319 Y2 JP H0427319Y2 JP 1986194941 U JP1986194941 U JP 1986194941U JP 19494186 U JP19494186 U JP 19494186U JP H0427319 Y2 JPH0427319 Y2 JP H0427319Y2
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Japan
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sheet
synthetic resin
sheet member
net
mushroom cultivation
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は各種の植物の栽培に使用することの
できるきのこ栽培用シート、とくにしいたけの原
木栽培におけるほだ化、芽出し、及び雨除け等の
用途に有効に利用することのできる栽培用シート
に関するものである。
〔従来の技術〕
きのこの原木栽培、例えばしいたけの栽培にお
いて、ほだ木に菌糸を活着させるためのほだ化の
操作に際しては、植菌後の原木に主として遮光の
目的でソダ、わら、かや、ムシロ、よしずのよう
な天然物乃至は合成樹脂製の繊維からなる網状の
シート材を直接被覆すると共に、そのシート部材
の上から防風、保温、雨除け等の目的でさらに網
目のない通常の塩化ビニル樹脂シートの如き合成
樹脂製シートを被せている。
また、きのこの原木栽培における芽出し操作時
には、横積み又は井桁積みしたほだ木に網状のシ
ート部材を掛けて適度に遮光しつゝ保温するが、
その際も前記と同様の天然若しくは人工の網状の
シート部材を使用し、その上から必要に応じて網
目状でない合成樹脂シートで覆うという手段を採
用している。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、とくにしいたけの栽培に際し、
このように遮光を主目的とする網状のシート部材
と、主として保温、防風、雨除けのための一枚の
合成樹脂製シートの併用を適宜実施することは、
しいたけ栽培における作業を煩瑣にするだけでな
く、目的のことなるシートをそれぞれ単独に保持
する必要があるので、経済的にも得策でないなど
の問題がある。
とくに、前記の保温、防風、雨除けのために使
用される合成樹脂製のシートは、コスト面から比
較的薄い単一のシート材を使用しているため、
往々にして風によるめくれを生じ、このめくれを
防ぐためにシートを作物に被覆したのち、改めて
シートを固定する作業が必要になるなどの不利益
があり、そのための管理も厄介である。
〔問題点を解決するための手段〕
この考案はかゝる現状に鑑み、きのこの栽培に
際して遮光と保温、雨除けが同時にでき、しかも
風によるめくれ等がないきのこ栽培用シートを提
供せんとするもので、暗色の合成樹脂製テープを
多数平行に整列させると共に、各合成樹脂製テー
プを横糸で連結して織成した網状のシート部材を
形成し、このシート部材の片面全面に透明な合成
樹脂製フイルムを重ね合わせて一体化してなるこ
とを特徴とするものである。
前記シート部材を構成する暗色の合成樹脂製テ
ープは、例えば黒色、茶色、茶褐色、灰色等に着
色した塩化ビニル樹脂、ポリエチレン、ポリプロ
ピレンなどの合成樹脂フイルムを細長く裂いてテ
ープ状としたものである。
かゝる合成樹脂製テープは、これを平行に整列
させ、好ましくは合成樹脂製の繊維を横糸として
織成して網状のシート部材となし、このシート部
材の片面に、その全面を覆つて塩化ビニル樹脂、
ポリエチレン、ポリプロピレン等の合成樹脂から
なる透明なフイルムを重ね合わせると共に、両者
を熱圧着、或いは接着剤による接着などの手段に
よつて一体化したものである。
このようにして得られたシート部材は、主とし
てその網状体の単位面積当たりの網目の多寡、及
び網目の大きさ等を選択することによつて種々な
遮光率のシート部材を得ることができる。
この考案のきのこ栽培用シートにおけるシート
部材の望ましい遮光率は40〜60%の範囲であり、
40%未満の場合には光線の透過率が過大となつて
遮光性能が低下し、60%を超えた場合は遮光性が
多くなり過ぎてきのこ栽培の用途に不向きとなり
好ましくない。
また、このシート部材は、その暗色の程度によ
りシートの熱線(紫外線)吸収の程度が変わるの
で、これによつてシート部材としての保温性能を
種々に選択することができる。
〔作用〕
この考案のきのこ栽培用シートは、平行に整列
させた合成樹脂製テープを横糸で連結織成して網
状のシート部材とすることにより、シートとして
の強靱性を確保せしめ、さらにかゝる網状のシー
ト部材の片面に透明の合成樹脂フイルムを接合一
体化することによつてその強靱性を一層増加せし
めると共に、いわゆるこしの強いシートとしたも
のである。
また、このシート部材は、すべて合成樹脂で形
成されているため腐食に対する耐久性に優れ、さ
らに網状のシート部材が合成樹脂フイルムによつ
て接合固定されているので、横糸の解けや、該網
状のシート部材体の織成部分よりほつれたりする
ことがない。
したがつて、前記のシート部材のこしの強さと
重ね合わせによる重さによつて強風時の使用にお
いてシート部材のめくれの傾向を減少し、また前
記の積層構造と網状のシート部材の固定によつて
強風時の使用や取扱いに際して生ずるシート部材
の破損を大幅に低減することができる。
しかして、前記の網状のシート部材は、暗色の
合成樹脂製テープによつて形成されたものである
から、このテープの部分で光線を遮蔽し、網状の
空隙部分より光線が適度に通過するように作用す
ると共に、この網状のシート部材の片面に接合し
た合成樹脂フイルムが透明であるので、かゝる網
状の空隙部分からの光線は接合した前記の合成樹
脂フイルムによつて殆ど影響を受けることなく透
過して適正な透光性を維持することができる。
一方、この考案のきのこ栽培用シートは、網状
のシート部材の片面全面に接合した前記の合成樹
脂フイルムによつて雨水の透過を阻止すると共
に、このフイルムの接合によりシート部材に優れ
た防風性能を与え、さらに暗色の網状シート部材
の持つ嵩高性と熱線吸収作用、及び接合した透明
の合成樹脂フイルムによりシート部材の保温作用
が顕著に高められるものである。
このような幾多の優れた機能を有するこの考案
のきのこ栽培用シートは、以下に述べるとおり各
種の使用態様できのこ栽培に有効に利用すること
ができる。
(1) 原木栽培におけるほだ化促進用として。
しいたけ等の栽培の植菌原木の仮伏せにおい
ては、組合せたほだ木の上にかける笠木として
この考案に係わるきのこ栽培用シートを使用
し、このシートによつてほだ木を直接被覆する
ことによつて、ほだ木の直射日光に対する適度
の遮蔽、保温、防風による乾燥防止、雨除け、
防霜、防雹等の役割を充分に果たすことができ
る。
特に、この考案のきのこ栽培用シートは、光
線の透過部分と非透過部分とがほゞ均等に分布
しているので、頗る均一な庇陰度を維持するこ
とができ、菌糸の活着を確実に行つてほだ化促
進をきわめて有効に進めることができるもので
ある。
(2) 芽出し操作用として。
ほだ木における芽出し操作は、子実体の発生
に必要なほだ木の水分を保ちつゝ、湿度を調節
して樹皮コルク質の軟化せしめると共に、芽切
り幼茸の水分変化を防ぎつゝ、均一な子実体を
多量に発生させるために行うものである。
したがつて、横積み又は井桁積みをしたほだ
木にこの考案のきのこ栽培用シートを掛けるこ
とによつて湿度及び温度を適正に維持すること
ができる。
特に、この考案のきのこ栽培用シートは、前
記の如く網状のシート部材が有する嵩高性と、
熱線吸収作用、及び接合した合成樹脂フイルム
とによつて優れた保湿、保温性を維持すること
ができ、理想的な芽出しが可能となるものであ
る。
(3) その他のきのこ栽培用シートとして。
主としてきのこの冬季栽培若しくは夏季栽培
において、天然のほだ場の樹林間、又は人工の
ほだ場の支柱間に、この考案のきのこ栽培用シ
ートは張りめぐらすことによつて、遮光及び風
雨に対する防禦、ならびに栽培中のきのこの乾
燥防止等を確実に行うことができる。
また、ハウス栽培において、ハウス内の明る
さや温度はきのこの品質を左右し、また雨に合
えばその品質が極端に低下するが、この考案の
きのこ栽培用シートをハウスの側壁部分に有効
に適用することができる。
特に冬季は風が強く、空気が乾燥し、気温も
低く、保温が絶対の条件となるので、この考案
のきのこ栽培用シートでハウスの側壁を覆うこ
とによつて遮光、保温、保湿、及び風雨に対す
る防御等を確実に行うことができる。
〔実施例〕
以下、この考案のきのこ栽培用シートの実施例
を添付の図面に基づいて詳細に説明する。
図はこの考案のきのこ栽培用シートの一例を示
した斜視図であつて、シート1は、合成樹脂製の
網状のシート部材2と、この網状のシート部材2
の片面に接合された合成樹脂フイルム3とで構成
されるものである。
前記網状のシート部材2は、例えば黒色、茶
色、茶褐色、灰色等の暗色に着色した塩化ビニル
樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン等の合成樹
脂製フイルムを細長く切裂いてテープ4の多数を
形成すると共に、これを平行に整列させて合成樹
脂繊維製の横糸5で連結して織成したものであ
る。
この横糸5の間隔は、テープ4の両端において
密にし、中央部分が粗となるように連結織成して
解けないようにする。
横糸5によるテープの連結織成は、通常の平織
であるが、あや織のほか、横糸をテープに捩つて
連結した、いわゆるからみ織等であつてもよく、
連結織成方法は限定されるものではない。
しかして、この網状のシート部材2の片面全面
に、塩化ビニル樹脂やポリエチレン、ポリプロピ
レン等で作られた透明な合成樹脂フイルム3を熱
圧着によつて一体化したものであるが、シート部
材2と合成樹脂フイルム3との一体化は接着剤に
よる方法でよい。
かゝる構成からなるきのこ栽培用シートは、き
のこ栽培における遮光、保温、保湿、防風、雨除
け、防霜、防雹等の目的で使用するほか、ほだ化
促進用に、また芽出し操作の際に、さらにはほだ
場やハウス栽培等にきわめて有効に使用すること
ができる。
〔考案の効果〕
この考案のきのこ栽培用シートは、多数の暗色
の合成樹脂製テープを平行に整列させると共に、
各合成樹脂製テープを横糸で連結して得た網状の
シート部材の片面全面に透明な合成樹脂フイルム
を接合一体化させているので、網状のシート部材
の製造および網状シート部材と合成樹脂フイルム
との接合一体化がきわめて容易で、かつ安価に量
産することができる。
特に、この考案のきのこ栽培用シートは、暗色
の網状シート部材が、シートに適宜の遮光性と熱
線吸収性を付与し、シート部材の片面全面に透明
な合成樹脂フイルムを設けて複合化することによ
つて、前記遮光性や熱線吸収性を維持した状態で
優れた保温性、保湿性および雨水に対する防護性
を発揮し、植菌した原木の仮伏せ等において有効
に使用することができる。
また、網状シートと合成樹脂フイルムとの複合
化によつて、シートとしての強靱性と嵩高性が大
幅に向上し、ほだ場やハウス栽培における明暗の
調整、雨風からの防御、保温、保湿等をより効果
的に実施することができる。
さらに、この考案のきのこ栽培用シートは、シ
ート部材と、このシート部材と一体化させるフイ
ルムとを共に合成樹脂材料を以て構成したので、
腐食に対する耐久性に優れ、ほだ場や屋外におけ
る過酷な使用にも充分に耐えることができるなど
きのこの栽培上多大の利点を有するものである。
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案のきのこ栽培用シートの一例を
示すもので、透明な合成樹脂フイルムの一部を剥
離した斜視図である。 1……栽培用シート、2……シート部材、3…
…合成樹脂フイルム、4……合成樹脂テープ、5
……横糸。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 暗色の合成樹脂製テープを多数平行に整列させ
    ると共に、各合成樹脂製テープを横糸で連結して
    織成して遮光率40〜60%の網状のシート部材を形
    成し、このシート部材の片面全面に透明な合成樹
    脂製フイルムを重ね合わせて一体化してなること
    を特徴とするきのこ栽培用シート。
JP1986194941U 1986-12-18 1986-12-18 Expired JPH0427319Y2 (ja)

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JPS6398052U JPS6398052U (ja) 1988-06-24
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6140862B2 (ja) * 1982-05-18 1986-09-11 Toyota Motor Co Ltd

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JPS6398052U (ja) 1988-06-24

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