JPH04272509A - 深溝形玉軸受用保持器 - Google Patents

深溝形玉軸受用保持器

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JPH04272509A
JPH04272509A JP5809191A JP5809191A JPH04272509A JP H04272509 A JPH04272509 A JP H04272509A JP 5809191 A JP5809191 A JP 5809191A JP 5809191 A JP5809191 A JP 5809191A JP H04272509 A JPH04272509 A JP H04272509A
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JP
Japan
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retainer
cage
ball bearing
engagement hole
pocket
Prior art date
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Pending
Application number
JP5809191A
Other languages
English (en)
Inventor
Shuji Yamazumi
山住 修司
Mitsunori Yokooji
横大路 光則
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yaskawa Electric Corp
Original Assignee
Yaskawa Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、真空中、高温、低温、
放射線下など、潤滑油やグリースが使用できない環境下
で使用する固体潤滑の深溝形玉軸受用保持器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、固体潤滑の深溝形玉軸受は図2に
示すように、外周に転動溝21を設けた内輪2と、内周
に転動溝31を設けた外輪3と、内輪2と外輪3の転動
溝に収納されて転動する複数個の転動球4と、転動球4
を転動溝に沿って等間隔に配置して保持する王冠形状の
高分子複合材料からなる保持器5とから構成されている
。保持器5の一方側の端面51には転動球4を収納する
ポケット52が設けられ、ポケット52の開口部には端
面から突出した片持形の爪部54を設けてポケット52
からの転動球4の抜け出しを防ぎ、保持器4を玉軸受1
本体に圧入するとき、爪部54を弾性変形させて転動球
4をポケット52内に収納するようにしてある(例えば
、実開昭63−139323号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、保持器は潤
滑性と可撓性を要求されることから、ポリテトラフルオ
ロエチレン(以下、PTFEという)系、ポリイミド(
以下、PIという)ポリフェニレンサルファイド(以下
、PPSという)系などの高分子複合材料が用いられる
。そのため強度が金属に比べて小さく、とくに爪部のよ
うに薄い部分は振動や衝撃によって変形して転動球がポ
ケットからはずれたり、時には爪部が破損するという問
題があった。PTFE系の代表例としてはルーロンE(
NTN・ルーロン社の商品名)やDuroid(米国・
MPB社の商品名)などがある。このような材料は強度
が低いのでガラス繊維で補強しているが、正転、逆転が
繰り返し行われる用途に玉軸受が用いられる場合、正転
、逆転に伴い、転動球が前後のポケット壁を押し付ける
ため、ポケットの開口部が広がって保持器が抜け出しや
すくなったり、ポケット壁にガラス繊維が突出して、保
持器から転動球に移着した固体潤滑剤が削り落とされた
り、転動球の表面が荒らされたりする。そのため、保持
器から転動球に長時間安定して移着膜を供給し続けるこ
とができず、発熱を起こして使用時にトルク変動を起こ
しやすいという欠点があった。PI系の代表例としては
ベスペル(Du・Pont社の商品名)がある。PI系
の複合材料からなる王冠形状の保持器では材料がもろい
ため、転動球に保持器を圧入する際に爪部が欠損するこ
とが多い。PPS系の代表例としては、ポリメックス(
日本精工の商品名)がある。この材料は靭性の不足から
転動球に保持器を圧入する際に保持器のポケットの背部
に形成される連結部が破損したり、使用時にポケットの
開口部が広がって、保持器が軸受から抜け出しやすくな
る。また、PI系、PPS系とも、一般に真空中で放出
ガス量が多いという欠点がある。本発明は、可撓性があ
り、強靭で移着による潤滑性、真空中での発生ガスが少
なく、使用時に保持器の変形で軸受から脱落しない、長
寿命の固体潤滑深溝形玉軸受の保持器を提供することを
目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、内輪と外輪と
の間に転動し得るように設けられた複数個の転動球を円
周方向に等間隔に保持するポケットを設けたリング状の
高分子複合材料からなる深溝形玉軸受用保持器において
、軸方向に並ぶ二つのリング状の保持器部品のうちの一
方の保持器部品の端面に複数の前記ポケットと、隣接す
る前記ポケットの間に開口部が内部より狭い係合穴とを
設け、前記係合穴と前記ポケットとの間に爪部を形成し
、他方の保持器部品の前記ポケットに対向する端面に中
央部の幅が大きく前記係合穴に係合し得る突起部を設け
、前記係合穴と前記突起部を係合することにより前記二
つの保持器部品を結合して保持器を形成するものである
。また、前記保持器をポリテトラフルオロエチレン樹脂
10〜40重量%と、アラミド繊維5〜30重量%と、
二硫化モリブデンおよび二硫化タングステンの一方また
は両方が5〜30重量%と、残部がポリエーテルエーテ
ルケトン樹脂の複合材料で構成したものである。
【0005】
【作用】保持器は二つの保持器部品に分離し、一方の保
持器部品に設けた開口部が狭い係合穴に他方の保持器部
品に設けた中央部が広い突起部を圧入により係合して、
回転中に分離しないように組み合わせて構成し、一方の
保持器部品の爪部を他の保持器部品の突起部と転動球で
支える、いわば爪部を両持の構造にしてあるので、爪部
の強度が高くなり、保持器を転動球に圧入する時や回転
中に爪部が欠損することがない。保持器がPTFEとア
ラミド繊維およびMoS2 を充填したPEEK樹脂か
らなり、保持器の強度を高めると共に組立後の回転時に
は良好な潤滑性を保つようにしてあるので、軸受の寿命
を長く維持することができる。なお、PEEK樹脂を使
うことにより真空中でのガス発生量が少なくなり、相手
面に移着しやすい層状の固体潤滑剤であるPTFEとM
oS2およびWS2 の一方または両方を適量ずつ添加
することにより、移着しやすく、潤滑性の良い膜を形成
することができる。PTFE単独では摩擦係数の変動が
大きいが、MoS2 およびWS2 によって均一で安
定した潤滑膜を形成し、摩擦係数の変動を小さくするこ
とができる。また、固体潤滑剤を添加することによって
起こる硬度および強度の低下は耐熱性有機材料であるア
ラミド繊維を加えることによって防止される。このアラ
ミド繊維は自己潤滑性を有するため、摩擦面に露出して
もガラス繊維のように潤滑に悪影響を及ぼすことがない
。。
【0006】
【実施例】本発明を図に示す実施例について説明する。 図1は本発明の実施例を示す側断面図で、玉軸受1は外
周に転動溝21を設けた内輪2と、内周に転動溝31を
設けた外輪3と、内輪2と外輪3の転動溝に収納されて
転動する複数個の転動球4と、転動球4を転動溝21お
よび31に沿って等間隔に配置して保持するリング状の
高分子複合材料からなる保持器5とから構成されている
。保持器5は玉軸受1の軸方向に並ぶ二つのリング状の
部品に分割され、一方の保持器部品5Aには軸方向の端
面51に開口し、複数の転動球4を等間隔に保持するポ
ケット52を設け、隣接するポケット52との間に開口
部が狭く内部が広い係合穴53を設けてポケット52と
係合穴53との間に爪部54を形成してある。他方の保
持器部品5Bのポケット52に対向する端面55には根
元と先端が細く、中央部の幅が広い突起部56を設け、
係合穴53に係合するようにしてある。保持器5を玉軸
受1に組み込む時は、内輪2と外輪3との間に設けられ
た転動球4に保持器部品5Aを圧入して爪部54を弾性
変形させ、開口部を開いてポケット52内に転動球4を
保持した後、保持器部品5Bの突起部56を弾性変形さ
せて係合穴53に圧入して係合し、保持器部品5Aと保
持器部品5Bを一体に結合する。
【0007】つぎに、保持器5A,5Bに使用する原材
料を重量比で次に示す。 (1)ポリエーテルエーテルケトン樹脂(以下、PEE
Kという)  60%      英国ICI社製「P
EEK」(粉末状、連続使用温度240℃、融点334
℃) (2)PTFE樹脂                
                         
   20%      三井デュポンフロロケミカル
社製「テフロン7」(3)アラミド繊維       
                         
            10%      Du  
Pont社製「Kevlar49」(0.3mmチョッ
プストランド品) (4)二硫化モリブデン(MoS2 )       
                     10% 
     ダウコーニング社製「モリコートマイクロサ
イズ」の配合割合で乾燥混合した後、シリンダ温度36
0℃、金型温度380℃、射出圧力1200kg/cm
2 、スクリュー回転数120rpm、の条件によって
射出成形し、280℃で2時間の後硬化を行って保持器
5A,5Bの成形品を得た。
【0008】本発明の保持器5と、スパッタ法によって
0.5μmのMoS2 膜を施した内輪2、外輪3およ
び転動球4とを組み合わせて、枠番#608の深溝形玉
軸受を作成した。この玉軸受を下記の条件で耐久試験を
行い、保持器の摩耗量を測定した。 ・雰囲気圧力    (2〜4)×10−7Torrの
真空中、および大気中 ・スラスト荷重    7kg ・軸受温度        120℃ ・回転数          1800rpm比較例と
して次の6種類からなる保持器の軸受を用いて同様の耐
久試験を行ったが、測定により得られた結果を表1に示
す。 (イ)30%WS2 −MoS2 含有の焼結青銅合金
(ロ)エコノール樹脂(芳香族ポリエステル系)(ハ)
B4 C含有セラミックス (ニ)鉛青銅鋳物(LBC3C) (ホ)ルーロンE(フッ素樹脂) (ヘ)NoS2 を加えないPEEK系複合材料
【00
09】
【表1】
【0010】表1の摩耗量は保持器の1回転あたりの摩
耗体積(1×10−8mm3 /rev)を示したもの
である。この結果から、本発明の玉軸受の摩耗量は真空
中、大気中とも他の材質の保持器より小さいことがわか
る。 また、本発明の玉軸受については、約5560時間まで
連続で耐久試験を行ったが、保持器は変形、脱落等が生
じていなかった。一方、本発明と同じ材質を使い、片持
形の爪部を有する従来例の形状の保持器を備えた玉軸受
では、約260時間で保持器が抜けて回転不能になった
。このように、本発明の保持器は強靭でありながら弾性
に富むPEEK系複合材料で構成され、一方の保持器部
品に設けられた爪部が転動球と他方の保持器部品に設け
た突起部の両方からバランスするように押し付けられる
ので、従来例の片持形の爪部のように使用中に曲がった
り、欠損して開口部が広がり、保持器が脱落するような
ことがない。
【0011】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、保
持器がPTFEとアラミド繊維およびMoS2 を充填
したPEEK樹脂からなり、保持器の強度を高めると共
に組立後の回転時には良好な潤滑性を保ち、二つの保持
器部品を組み合わせて一方の保持器部品の爪部を他の保
持器部品の突起部と転動球で支える、いわば爪部を両持
の構造にしてあるので、保持器を転動球に圧入する時や
回転中に爪部が欠損することがなく、保持器が軸受から
抜け出すことがないので、軸受の長寿命化、信頼性の向
上が図れる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す側断面図である。
【図2】従来例を示す側断面図である。
【符号の説明】
1  玉軸受 2  内輪 21、31  転動溝 3  外輪 4  転動球 5  保持器 5A,5B  保持器部品 51、55  端面 52  ポケット 53  係合穴 54  爪部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  内輪と外輪との間に転動し得るように
    設けられた複数個の転動球を円周方向に等間隔に保持す
    るポケットを設けたリング状の高分子複合材料からなる
    深溝形玉軸受用保持器において、軸方向に並ぶ二つのリ
    ング状の保持器部品のうちの一方の保持器部品の端面に
    複数の前記ポケットと、隣接する前記ポケットの間に開
    口部が内部より狭い係合穴とを設け、前記係合穴と前記
    ポケットとの間に爪部を形成し、他方の保持器部品の前
    記ポケットに対向する端面に中央部の幅が大きく前記係
    合穴に係合し得る突起部を設け、前記係合穴と前記突起
    部を係合することにより前記二つの保持器部品を結合し
    て保持器を形成することを特徴とする深溝形玉軸受用保
    持器。
  2. 【請求項2】  前記保持器をポリテトラフルオロエチ
    レン樹脂10〜40重量%と、アラミド繊維5〜30重
    量%と、二硫化モリブデンおよび二硫化タングステンの
    一方または両方が5〜30重量%と、残部がポリエーテ
    ルエーテルケトン樹脂の複合材料で構成した請求項1記
    載の深溝形玉軸受用保持器。
JP5809191A 1991-02-27 1991-02-27 深溝形玉軸受用保持器 Pending JPH04272509A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010074616A (ko) * 2001-06-28 2001-08-04 임채갑 볼 베어링용 리테이너의 제조방법 및 그 리테이너
ES2165770A1 (es) * 1998-08-29 2002-03-16 Walterscheid Gmbh Gkn Anillo de rodadura para el apoyo de un dispositivo de proteccion
WO2004020854A1 (ja) * 2002-08-29 2004-03-11 Seiko Instruments Inc. ボールベアリングおよび自動巻時計
JP2018048711A (ja) * 2016-09-23 2018-03-29 株式会社Ihi 保持器及び転がり軸受

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