JPH0427214B2 - - Google Patents

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JPH0427214B2
JPH0427214B2 JP61104746A JP10474686A JPH0427214B2 JP H0427214 B2 JPH0427214 B2 JP H0427214B2 JP 61104746 A JP61104746 A JP 61104746A JP 10474686 A JP10474686 A JP 10474686A JP H0427214 B2 JPH0427214 B2 JP H0427214B2
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JP
Japan
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multiomycin
feed
vitamin
pigs
streptomyces
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JP61104746A
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JPS61293921A (ja
Inventor
Eisuke Ishihara
Hiroshi Yonehara
Katsuyuki Akasaki
Masao Minowa
Katsumi Kobayashi
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Kumiai Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kumiai Chemical Industry Co Ltd
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  • Fodder In General (AREA)
  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
  • Feed For Specific Animals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、豚の成長促進用飼料および豚の成長
促進用飲料水に関するものである。 本発明で使用するマルチオマイシンはストレプ
トマイセス属のマルチオマイシン生産菌、例えば
ストレプトマイセス属に属する菌株であるストレ
プトマイセス・エス・ピー(Streptomyces sp.)
8446−CC1(微工研菌寄第3284号,FERM−PNo.
3284)を培地に培養して得られる培養物から採取
することにより得られる。上記の菌はストレプト
マイセス属に属する新菌株でその菌学的性質は次
のとおりである。 (1) 形態的性質 気菌糸は房状に単軸分岐する。胞子鎖は直状
で、プリダム等(Pridham et al)のモルホロジ
カル・セクシヨンズに従えばレクタス−フレキシ
ビリス(Rectus−flexibilis)に属する。胞子は
滑面で長円形(0.5〜0.8×1.0〜1.8μ)である。 (2) 各種培地における生育状態
【表】
【表】
【表】
【表】 (3) 生理学的性質 最適生育条件:PH7.0、好気性 生育し得る条件: PH6.2〜7.8 温度10〜40℃(5℃以下と45℃以上では生育せ
ず)、嫌気状態では生育せず(イースト・麦芽寒
天高層培地にせんし培養すると下層部に生育しな
い)。 色素生産:天然培地中に濃茶色の色素をつく
る、チロシン培地でメラニン色素を
つくる。 澱粉の加水分解:澱粉を液化する セルロースの分解:セルロースを分解しない 硝酸塩の還元:硝酸塩を還元する 蛋白分解力:ゼラチンを液化する ミルクを消化する 血清を液化する 炭水化物の利用性:ブドウ糖、ラムノーズ、マ
ンノーズ、乳糖、ラフイノーズ、マンニトール、
蔗糖、グリセリン、サリシンを炭素源として資化
し得るが、アラビノーズ、果糖、セルローズは資
化しない ストレプトマイセス・エス・ピー8446−CC1の
菌学的性質は上記の通りで、この菌はトレスナー
とバツカス(Tresner and Backus)の“灰色系
(Gray series)”に属する。すなわち気菌糸は明
るい灰色か明るい茶味灰色である。気菌糸や基底
菌糸裏面は各種培地上で黄味灰色か黄味茶色で特
殊な色はない。可溶性色素は合成培地やその他
2,3の天然培地中に多少つくられることがあ
り、黄味灰色から淡い黄味茶色である。クロモゲ
ニツク色素(黄味茶色から暗い茶色)を多くの培
地中につくり、またチロシン寒天培地ではメラノ
イド色素をつくる。 上記の菌学的性質から検討してストレプトマイ
セス・エス・ピー8446−CC1株はストレプトマイ
セス・アンチオビチカス(Streptomyces
antibioticus)に属する菌株と認められる。 本発明で用いるマルチオマイシンを製造するた
めの使用菌としては上記のストレプトマイセス・
アンチビオチカスに属するストレプトマイセス・
エス・ピー8446CC1株ばかりでなく、ストレプト
マイセス属に属する菌であつて、マルチオマイシ
ンを生産する菌はすべて用いることができる。 マルチオマイシンを得るためにはストレプトマ
イセス属に属するマルチオマイシン生産菌を適当
な栄養源を含有する培地に接種して培養する。 培地の栄養源としては従来放線菌の培養に利用
されている栄養源を使用することができる。 マルチオマイシン生産菌の培養は固体培養でも
液体培養でもよく、深部培養が好ましい。培養温
度は25〜35℃で、約1〜5日位培養するとマルチ
オマイシンが培養物中に生成する。 マルチオマイシンの採取には、一般に微生物の
培養物から抗生物質を分離採取する方法を適当に
用い、または組合せて行うことができる。 マルチオマイシン生産菌の培養および培養物か
らのマルチオマイシンの抽出の一例をあげれば次
のとおりである。 デキストリン2.5%、乾燥酵母2%、食塩0.5
%、炭酸カルシウム0.4%を含む培地に、ストレ
プトマイセス・アンチビオチカスに属するストレ
プトマイセス・エス・ピー8446−CC1株の種培養
を接種し、27℃で通気撹拌培養を行い、96時間の
ちに菌体を濾別し、メタノールで抽出し、抽出液
を減圧溜去して残留した水溶液から酢酸エチルで
更に抽出する。この酢酸エチル液を減圧濃縮した
のち、n−ヘキサンを少量づつ加えると、黄色の
マルチオマイシンが沈澱するので、濾取し乾燥す
る。この粗マルチオマイシンからマルチオマイシ
ンの純品を得るには、シリカゲルのカラムを用い
てジメチルホルムアミドと酢酸エチルの混合溶媒
で展開溶出し、有効成分の部分を集めて室温に2
〜3日間放置すれば、マルチオマイシンの針状結
晶が得られる。 本発明で使用するマルチオマイシンの理化学的
性質を示すと次の如くである。 マルチオマイシンの元素分析の結果は、
C49.74;H4.17;O16.74;N15.13;S15.03であ
り、蒸気圧法による分子量は1064である。このこ
とからマルチオマイシンはC44H45O11N11S5の分
子式を有するものと考えられる。 融点(分解)は300℃以上である。 マルチオマイシンの紫外部吸収曲線は第1図に
示す如くであつて、中性又は酸性メタノール中B
では328mμ(E1% 1cm220)と 420mμ(E1% 1cm20)に、またアルカリ性メタ ノール中Aでは292mμ(E1% 1cm255)と 406mμ(E1% 1cm132)に最大吸収を示す。 マルチオマイシン(臭化カリウム錠剤中)の赤
外部吸収曲線は第2図に示す如くであり、3380cm
-1,1660cm-1,1520cm-1,1470cm-1,1200cm-1
1110cm-1,1015cm-1,910cm-1,750cm-1に吸収が
ある。 マルチオマイシンはジメチルホルムアミド、ジ
メチルスルホキシド、ピリジンに良く溶解する
が、酢酸エチル、メタノール、エタノール、ジオ
キサンには僅かに溶解し、水、酢酸、n−ヘキサ
ン、エーテル、クロロホルムその他の多くの有機
溶媒には溶解しない。 マルチオマイシンの呈色反応については、塩化
第二鉄試薬、ホーリン試薬、ルミユウ試薬で各々
発色し、ニンヒドリン試薬、フエーリング試薬、
ボンソー3R試薬、ピユーレツト反応では呈色し
ない。 マルチオマイシンは水溶液中で100℃、5分の
加熱に対してPH2〜5で安定である。 マルチオマイシンは微酸性の黄色針状の結晶で
ある。1%溶液では光学活性は認められない。 マルチオマイシンは活性を有する細菌に起因す
る疾病を予防する濃度よりはるかに低濃度量
(0.5〜500ppm濃度)において飼料または飲水中
に添加し或は注射等によつて連続的に豚に投与す
ることにより豚の体重及び飼料要求率は著しく増
加する。 マルチオマイシンを豚に投与するには常法によ
り投与でき、例えば経口的に豚の飼料に混合した
り、または本剤を水和剤として、飲水に混合して
投与することができる。その他、注射剤として注
射によつて投与してもよいが、一般には飼料に混
合して投与する方法が望ましい。そして、本発明
の豚の成長促進用飼料においては、これを豚の生
後直後より連続して施用することができるもので
ある。そして、前記飼料におけるマルチオマイシ
ンの含有量は、飼料1トン当り0.5〜100gでも多
少の成長促進効果はあるものであるが、飼料1ト
ン当り5〜100gの含有量で始めて所期の作用効
果を奏するものである。 さらに、本発明の豚の成長促進用飲料水におけ
るマルチオマイシンの含有量は、飲水1当り
0.5〜50mgで所期の作用効果を奏するものである。 なおマルチオマイシンは抽出精製されたもので
も、また抽出粗製物でもよく、又マルチオマイシ
ンを含有する菌体でも有効に用いることができ
る。 本発明の豚の成長促進用飼料においては適当な
増量剤または希釈剤を用いるが、それらは対象の
豚に対して悪影響を及ぼさないものであれば良
い。例えば大豆粕、とうもろこし、落花生、マイ
ロ、米糠等飼料中に存在するもの、その他澱粉、
ブドウ糖等も用いることが出来る。以上の増量
剤、希釈剤で本剤を適当濃度例えば0.5〜10%に
調整し、飼料に所定の濃度に添加混合する。なお
飼料はマツシユおよびペレツトの形態を用いて
も、本発明の効果は十分発揮することが出来る。 本発明の豚の成長促進用飼料において配合され
る飼料としては、一般に豚用として使用されてい
るものであればいずれのものでも良い。例えばと
うもろこし、マイロ、大豆粕、アルフアルフアー
ミール、きな粉、ルーサンミール、魚粉、米ぬ
か、麦粉、ふすま、油脂、綿実粕、炭酸カルシウ
ム、食塩、塩化コリン、ビタミンA,ビタミン
D,ビタミンE,ビタミンB1,ビタミンB2,ビ
タミンB6,ビタミンB12,パントテン酸カルシウ
ム,ニコチン酸アミド,葉酸等のビタミン剤、硫
酸鉄,硫酸銅,硫酸マグネシウム,硫酸亜鉛,硫
酸コバルト等の無機塩、およびアミノ酸類、また
は他の疾病予防剤たとえばサルフア剤、フラン
剤、抗生物質、および駆虫剤等があげられる。 次に本発明の実施例を示す。 実施例 1 離乳直後の子豚(21日令)40頭を4区に分け、
一般市販子豚用飼料に、マルチオマイシンをそれ
ぞれ0,5,10,20ppm添加したものを4週間給
与し、体重および飼料要求率の改善効果を調査し
た。その結果は第1表に示すごとくで、マルチオ
マイシンを添加した飼料で飼育した豚は、対照区
に比し増体で12.3〜15.7%優れ、飼料要求率でも
0.32〜0.37向上した。
【表】 実施例 2 生後10週令のランドレース×ハンプシヤー豚80
頭を1区20頭(雄雌同数)の4区に分け、下記に
示す飼料の対照の無添加区を除いた各区飼料に、
マルチオマイシンをそれぞれ5,50,100ppm添
加し、10週間連続投与する試験を実施した。その
結果は第2表に示すごとくで、試験終了時でマル
チオマイシン添加区は平均体重は対照区より11.4
〜16.1%増加し、飼料要求率も対照区より0.25〜
0.45向上することが確認された。
【表】 飼料組成 とうもろこし 48.9% 大豆粕 13.0 マイロ 10.0 脱脂米糠 5.0 大 麦 8.0 魚 粉 8.0 アルフアルフアーミール 4.0 炭酸カルシユーム 1.4 リン酸カルシユーム 0.7 食 塩 0.5 プレミツクス※ 0.5 ※プレミツクス中には、ビタミンA、ビタミン
D、ビタミンE、ビタミンB1、ビタミンB2
ビタミンB6、ビタミンB12、パントテン酸、
ニコチン酸、塩化コリン、葉酸、硫酸鉄、硫
酸銅、コバルト、亜鉛を含む。
【図面の簡単な説明】
第1図はマルチオマイシンのアルカリ性メタノ
ールA及び中性または酸性メタノールB中におけ
る紫外部吸収曲線を示し、第2図はマルチオマイ
シンの臭化カリ錠としてとつた赤外部吸収曲線を
示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 飼料1トン当りマルチオマイシンを5〜100
    g含有することを特徴とする豚の成長促進用飼
    料。 2 飲水1当りマルチオマイシンを0.5〜50mg
    含有することを特徴とする豚の成長促進用飲料
    水。
JP61104746A 1986-05-09 1986-05-09 豚の成長促進用飼料および飲料水 Granted JPS61293921A (ja)

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JPH0427214B2 true JPH0427214B2 (ja) 1992-05-11

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB945583A (en) * 1961-02-24 1964-01-02 Rhone Poulenc Sa New antibiotic and production thereof
JPS4829157A (ja) * 1971-07-29 1973-04-18

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB945583A (en) * 1961-02-24 1964-01-02 Rhone Poulenc Sa New antibiotic and production thereof
JPS4829157A (ja) * 1971-07-29 1973-04-18

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