JPH04272136A - 下部装入式加熱炉のノロ処理設備 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、鋼片加熱炉のノロ処理
設備に係わるもので、特に下部に開口を有する下部装入
式加熱炉が平行に複数基設置されている場合のノロ処理
設備に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来から高温加熱を要するスラブ等の鋼
片は、下部装入式加熱炉を用いて誘導加熱することが多
い。そしてこの下部装入式加熱炉は、鋼片を１個毎加熱
するものであるため、装入された鋼片が平行になるよう
に複数基を平行に設置する場合が多い。

【０００３】このように、複数基の下部装入式加熱炉を
設置した場合は、炉下に鋼片の長手方向と直角に走行す
る台車を設置して鋼片を所定の加熱炉まで搬出入する。 そして、各加熱炉毎に設置してある昇降台に鋼片を載置
して装入、抽出するのが一般的である。複数基の下部装
入式加熱炉を設けた場合、加熱炉で発生するノロやスケ
ール（以下ノロと総称する）はある期間堆積させてから
加熱炉の稼動を中止し、加熱炉が冷却された後人手によ
り一括して排出し、ポータブルコンベヤ等によりノロバ
ッグに集積するようにしていた。

【０００４】なお、ウォーキングビーム式加熱炉等にお
いてノロを排出するのに、炉側のノロバッグを載置した
台車を走行させる、例えば実開昭５６−９４４９７号公
報や、炉内のスケールを掻出す装置、実開昭５７−１５
０７９９号公報等が開示されている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】下部装入式の加熱炉は
、特に鋼片を高温加熱するものであるためノロの発生が
激しい。また、下部装入式であるがゆえに炉下には種々
な設備があり、恒久的なノロ排出設備を設置することが
困難である。さらに、人手によるノロ処理は環境が悪く
高熱作業となるため容易ではなく、加熱炉を停止して冷
却する必要があることから、加熱炉の原単位が下がり稼
動率が低下するので操業上問題が生じる。

【０００６】前記実開昭５６−９４４９７号公報に示す
ものは、炉床に炉外に向かって傾斜するノロ排出溝を設
け、台車上のノロバッグにノロを排出するものであるが
、下部装入式の加熱炉ではノロが流れる程度の勾配がと
れない。 また実開昭５７−１５０７９９号公報のように炉内から
ノロを掻出しても、その後の処理は困難である。本発明
は、上述の如き課題を解決して下部装入式加熱炉で発生
するノロを随時加熱炉外に排出でき、しかも炉外では自
動的にノロバッグに集積できる、人手を全く要しないノ
ロ処理設備を提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は、平行に設置さ
れ下部に開口を有する複数基の加熱炉の炉下で鋼片をそ
の長手方向と直角な方向に搬送する台車と、前記鋼片を
加熱炉に装入、抽出する昇降台とを備えた下部装入式加
熱炉のノロ処理設備であって、前記昇降台の下部に駆動
手段により開閉可能な複数の底蓋を有するホッパを取付
け、前記台車上にこの台車の移動方向と直交する方向に
前記ホッパから排出したノロを搬送する台車上コンベヤ
を設けるとともに、台車上コンベヤのヘッドプーリ下方
で台車の移動系路と平行に前記複数基の加熱炉の全数に
わたる拾集コンベヤを設け、この拾集コンベヤの終端で
加熱炉のノロをノロバッグに集積するようにして前述従
来の技術の課題を解決したものである。

【０００８】

【作　　用】加熱炉の炉下で鋼片を加熱炉に装入、抽出
する昇降台を利用し、この昇降台の下部にホッパを取付
ける。そして、このホッパには駆動手段により開閉可能
な複数の底蓋を設けてある。従って、加熱炉の長手方向
の複数の個所から任意のときにノロを排出することが可
能となるが、実際には鋼片の装入時点、または抽出時点
に排出を行う。

【０００９】また、鋼片を搬送する台車上には前記排出
されたノロを台車の移動方向と直交する方向に搬送する
台車上コンベヤを設けてあり、さらにこの台車上コンベ
ヤのヘッドプーリ下方には台車の移動系路と平行に拾集
コンベヤが設けてあるため、どの加熱炉から排出された
ノロも自然に台車上コンベヤを介して拾集コンベヤで拾
集することができる。

【００１０】従って、何ら人手を要することなく拾集コ
ンベヤ終端のノロバッグに、全ての加熱炉から排出され
たノロを集積することが可能となる。

【００１１】

【実施例】図１〜図３は本発明の一実施例を示し、図１
は概略平面図、図２は図１のＡ−Ａ矢視による側面断面
図、図３は図１のＢ−Ｂ矢視による正面図である。図に
おいてＦ１　、Ｆ２　、…は鋼片Ｓの長手方向が平行に
なるように、平行に設置された下部装入式加熱炉を示し
、下部開口の下方には昇降装置１（図３）により昇降す
る昇降台２が門型に構成されている。この昇降台２には
その下部にホッパ１０を取付ける。ホッパ１０は図２に
示すように上が開口状になっており、Ｆ２　の位置で示
した１０′の如く鋼片Ｓ′の加熱中は加熱炉の下部開口
を塞ぐ状態で、加熱炉で発生したノロを受けるようにな
っている。 そしてノロはホッパ底部の斜面を伝って底蓋１１上に溜
まる。この底蓋１１は例えばエアシリンダ１２により開
閉可能になっており、底蓋１１上に溜まったノロを随時
排出することができる。なお、底蓋１１の設置数は前記
斜面の勾配と、加熱炉開口の長さで決まり、ノロの排出
に支障がないように、また余り高さが高くならないよう
にする。

【００１２】４は鋼片Ｓの搬送台車で、鋼片Ｓの長手方
向と直角な方向に、架台６に敷設したレール５上を車輪
７により自走するが、鋼片Ｓを搬送しているときは鋼片
の幅方向が水平になるように、図２のＳ１　のように回
転アーム８に載置して搬送する。そして、加熱炉の下で
鋼片Ｓを転回アーム８により竪にし、その後昇降台２を
上昇させて炉内に装入する。

【００１３】この台車４上には台車の移動方向と直交す
る方向の台車上コンベヤ２０を設けるが、前述のように
台車４が鋼片Ｓを昇降台２に受渡しているときに、丁度
前記ホッパ１０の底蓋１１の真下になるように設置して
おく。 一方、この台車上コンベヤ２０のヘッドプーリ２１下方
には台車４の移動系路、すなわちレール５と平行に拾集
コンベヤ２２を設置する。そしてこの拾集コンベヤ２２
の終端、ヘッドプーリ２３の下にノロバッグ２４を用意
しておく。

【００１４】このように本発明では加熱炉のノロ処理設
備を構成してあるので、例えば次に加熱する鋼片の装入
時点でホッパ１０の底蓋１１を開閉駆動手段であるエア
シリンダ１２により開き、溜まっているノロを台車上コ
ンベヤ２０上に排出する。台車上コンベヤ２０はこのノ
ロを図１の矢印Ｘ方向に搬送し、そのヘッドプーリ２１
側から拾集コンベヤ２２上に落下させる。拾集コンベヤ
２２はこのノロを終端のヘッドプーリ２４まで矢印Ｙ方
向に搬送し、ノロバッグ２４の中に集積する。

【００１５】なおここで、ホッパ１０の底蓋１１を開い
てノロを排出するときに台車上コンベヤ２０の耐熱性に
問題があるときは、この位置でコンベヤ上に冷却水スプ
レー等を用いて冷却することもできる。

【００１６】

【発明の効果】本発明による下部装入式加熱炉のノロ処
理設備は上述のように構成してあるので、鋼片の搬送台
車が加熱炉の炉下に存在する状態であれば随時ノロを排
出することができ、しかも全く人手を要さずノロバッグ
までノロを搬送することが可能であり、これらの作業を
容易に自動化することもできる。

【００１７】また狭い場所でポータブルコンベヤ等を持
ち運びする必要もないため、安全上でも至極有利である
とともに、加熱炉を長時間停止して冷却する必要がない
ことから、加熱原単位や稼動率の向上に寄与すること大
である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例で概略平面図である。

【図２】図１のＡ−Ａ矢視による側面断面図である。

【図３】図１のＢ−Ｂ矢視による正面図である。

【符号の説明】

１　　昇降装置 ２　　昇降台 ４　　台車 ５　　レール ６　　架台 ７　　車輪 ８　　回転アーム １０　　ホッパ １１　　開閉底蓋 １２　　エアシリンダ ２０　　台車上コンベヤ ２１　　ヘッドプーリ ２２　　拾集コンベヤ ２３　　ヘッドプーリ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　平行に設置され下部に開口を有する複
   数基の加熱炉の炉下で鋼片をその長手方向と直角な方向
   に搬送する台車と、前記鋼片を加熱炉に装入、抽出する
   昇降台とを備えた下部装入式加熱炉のノロ処理設備であ
   って、前記昇降台の下部に駆動手段により開閉可能な複
   数の底蓋を有するホッパを取付け、前記台車上にこの台
   車の移動方向と直交する方向に前記ホッパから排出した
   ノロを搬送する台車上コンベヤを設けるとともに、台車
   上コンベヤのヘッドプーリ下方で台車の移動系路と平行
   に前記複数基の加熱炉の全数にわたる拾集コンベヤを設
   け、この拾集コンベヤの終端で加熱炉のノロをノロバッ
   グに集積可能としたことを特徴とする下部装入式加熱炉
   のノロ処理設備。