JPH04270277A - 2,3−ジヒドロベンゾフリルメチルエステル、その製造方法、およびこれを含有する殺虫剤 - Google Patents

2,3−ジヒドロベンゾフリルメチルエステル、その製造方法、およびこれを含有する殺虫剤

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JPH04270277A
JPH04270277A JP3207745A JP20774591A JPH04270277A JP H04270277 A JPH04270277 A JP H04270277A JP 3207745 A JP3207745 A JP 3207745A JP 20774591 A JP20774591 A JP 20774591A JP H04270277 A JPH04270277 A JP H04270277A
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シュテファン、ミュラー
Bernd Wolf
ベルント、ヴォルフ
Hans Theobald
ハンス、テーオバルト
Albrecht Harreus
アルブレヒト、ハロイス
Uwe Kardorff
ウヴェ、カルドルフ
Christoph Kuenast
クリストフ、キュナスト
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    • C07D307/00Heterocyclic compounds containing five-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atom
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    • C07D307/78Benzo [b] furans; Hydrogenated benzo [b] furans
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    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
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    • A01N53/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing cyclopropane carboxylic acids or derivatives thereof

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は殺虫効果を有する新規の2,3−
ジヒドロベンゾフリルメチルエステルに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】西独特許出願公開2108932号公報
には、殺虫効果を有する2,2−ジメチル−2,3−ジ
ヒドロベンゾフリル−6−メチル菊カルボン酸エステル
が開示されている。またヨーロッパ特許出願公開236
37号公報には、前述した式(I)の2,3−ジヒドロ
ベンゾフリルメチルエステルを含有する式で表わされる
2,3−ジヒドロベンゾフリルメチルエステルを開示し
ている。しかしながら、これら化合物は殺虫効果を有す
るとしても、これは極めて不満足なものである。そこで
本発明の目的は、改善された殺虫、殺ダニ効果を有する
この種の新規化合物を見出し、これを製造し、提供する
ことである。
【0003】
【発明の要約】しかるに上記目的は、以下の式(I)

0004】
【化7】 で表わされ、式中、R1 が水素、C1 −C4 アル
キル、C2 −C4 アルケニル、C2 −C4 アル
キニルあるいはシアノを、R2 およびR3が相互に無
関係にそれぞれ水素あるいはC1 −C4 アルキルを
、nが0あるいは1を意味することを特徴とする2,3
−ジヒドロベンゾフリルメチルエステルにより達成され
ることが本発明者らにより見出された。
【0005】またこの新規の2,3−ジヒドロベンゾフ
リルメチルエステルの製造方法およびこれを使用する殺
虫、殺ダニ剤なし殺虫、殺ダニ方法も本発明の対象であ
る。
【0006】
【発明の構成】新規化合物、2,3−ジヒドロベンゾフ
リルメチルエステル(I)は種々の方法で製造され得る
が、以下の方法AあるいはBにより、ことに有利に得ら
れる。
【0007】方法A 化合物(I)は下記反応式に示されるように、例えば式
(II)の2,3−ジヒドロベンゾフリルメチル誘導体
を、式(IIIa)のカルボン酸もしくはその誘導体で
エステル化することにより得られる。
【0008】
【化8】 この反応は文献から公知慣用のエステル化方法により行
なわれ得る。
【0009】(1)この反応においてカルボン酸とアル
コールが使用される場合には、酸性触媒の存在下、不活
性有機溶媒中において、−10から120℃、ことに1
0から40℃の温度で反応が行なわれる(ホウベン/ワ
イル、VIII巻、516頁以降参照)。
【0010】このエステル化反応には、中性、非極性溶
媒、例えば石油エーテル、ベンゼン、トルエン、キシレ
ン、ガソリン、ジクロロメタン、クロロホルム、テトラ
クロロメタン、1,2−ジクロロエタンあるいはクロロ
ベンゼンのような脂肪族、芳香族炭化水素および塩素化
炭化水素、ジエチルエーテル、ジ−n−ブチルエーテル
、メチル−tert−ブチルエーテル、テトラヒドロフ
ランあるいはジオキサンのようなエーテル、アセトン、
メチルエチルケトンあるいはメチルイソプロピルケトン
のようなケトン、アセトニトリルあるいはプロピオニト
リルのようなニトリル、あるいはこれらの混合物がこと
に適当である。使用されるべき酸性触媒としては、例え
ば硫酸、ハロゲン化水素、スルホン酸、あるいは酸性の
イオン交換体もしくは重合体が挙げられる。触媒は一般
にカルボン酸(IIIa)に対して0.001から10
モル当量、ことに0.01から0.1モル当量で使用さ
れる。
【0011】なお反応の平衡状態は、反応混合物から、
反応生成水分あるいはエステルを例えば共沸蒸留により
、あるいは水を硫酸ないしハロゲン水素酸に結合させ、
もしくは水を分子篩に結合させることにより除去して任
意の方向にシフトさせることができる。
【0012】アルコールとカルボン酸は、一般的に等モ
ル量で反応せしめられる。しかしながら収率の観点から
は、アルコールをカルボン酸に対する化学量論的量より
も過剰にあるいは過少に使用するのが有利である。
【0013】(2)この反応において出発材料として活
性化カルボン酸とアルコールが使用される場合には、反
応は一般的に塩基の存在下、不活性有機溶媒中において
、0から100℃、ことに15から25℃の温度で行な
われる(ホウベン/ワイル、E5巻、691頁以降)。
【0014】使用される活性化カルボン酸誘導体は、例
えば無水物もしくはハロゲン化物、例えば塩化物、臭化
物あるいはイミダゾリドである。またこのエステル化法
においても前述した中性、非極性溶媒が適当である。
【0015】使用される塩基は、ことに脂肪族、芳香族
およびヘテロ環式のアミン、例えばジメチルアミン、ト
リエチルアミン、ピペリジン、ジメチルアニリン、ジメ
チルベンジルアミン、ピリジン、2−ピコリンが好まし
く、カルボン酸誘導体に対して、5.0モル当量を超え
ない過剰量、好ましくは2.0モル当量、ことに1.1
から1.35モル当量を超えない過剰量で使用されるの
が好ましい。上述塩基はまたそのまま溶媒としても使用
され得る。
【0016】アルコールとカルボン酸誘導体は、一般に
等モル量で使用されるが、カルボン酸誘導体に対して化
学量論的量よりも若干過剰量もしくは過少量で使用する
のが収率上の観点から好ましい。
【0017】(3)上述した可能性のほかに、さらにア
ルコールに代えて対応する活性化誘導体をエステル化反
応出発材料として使用し、これをカルボン酸の塩でエス
テル化することもできる。このエステル化法のために使
用される活性化アルコール誘導体としては、対応するハ
ロゲン化物、例えば塩化物、臭化物、スルホン酸エステ
ル、例えばトルエンスルホン酸エステル、ベンゼンスル
ホン酸エステルが適当である。このカルボン酸塩として
は、アルカリ金属、アルカリ土類金属、銀、鉛の塩が使
用される。
【0018】この方法は一般に前項(2)において述べ
た塩基のいずれかの存在下に、極性不活性溶媒中におい
て10から150℃、ことに80から130℃の温度で
行なわれる(ホウベン/ワイル、VIII巻、541頁
以降およびE5巻、684頁以降)。この反応には水、
アルコール、ことにメタノール、エタノール、イソプロ
パノール、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキサ
イドのような溶媒が適当である。
【0019】カルボン酸塩は、カルボン酸を上述した溶
媒中において対応する金属の水酸化物、炭酸塩、重炭酸
塩と反応させることにより得られる。反応条件の適当な
選定により、カルボン酸塩を分離する必要なく、いわゆ
るワンポット法で行なうことも可能である。
【0020】(4)式(I)のエステルはまたエステル
交換によっても得られる。そのために、カルボン酸(I
IIa)の低級アルキルエステル(ことにメチルエステ
ル、エチルエステル)を、触媒の存在もしくは不存在下
に、概括的に前述した、ことに方法A1においてことに
好ましいとして述べた不活性の、中性、非極性溶媒中に
おいて、慣用の態様(ホウベン/ワイル、E5巻、70
2頁以降、英国特許出願公開2005269号公報)で
、対応するアルコール(II)(Z=OH)と反応せし
められる。触媒としては、硫酸、ハロゲン水素酸のよう
な無機酸、三弗化硼素、三塩化アルミニウム、四塩化チ
タン、テトラアルコキシチタネートのようなルイス酸が
使用される。
【0021】アルコール誘導体およびカルボン酸は、一
般に等モル量で反応せしめられる。ただし収率の面から
は、カルボン酸に対して化学量論的量より過剰量あるい
は過少量のアルコール誘導体を使用するのが有利な場合
もある。
【0022】方法B 化合物(I)(R1 =シアノ)は、上述した方法のほ
かに、一般式(IV)の2,3−ジヒドロベンゾフリル
アルデヒドを、アルカリ金属シアナイドもしくはアルカ
リ土類金属シアナイドの存在下、慣用の態様で式(II
Ib)のカルボン酸ハロゲン化物と反応させることによ
っても製造され得る。
【0023】
【化9】 式中のHalは弗素、塩素、臭素、沃素のようなハロゲ
ン、ことに塩素、臭素を意味する。反応は不活性有機溶
媒あるいは水を加えた2相系中において、0から100
℃、ことに15から25℃において行なわれる。脂肪族
および芳香族炭化水素、ハロゲン水素酸のような中性、
非極性溶媒を使用するのが有利である。
【0024】反応が2相溶媒系中において行なわれる場
合には、混合物に相転移触媒を添加するのが好ましい(
1983年、ワインハイムのフェルラーク、ヘミー社刊
、デームロウらによる「フェイズ、トランスファー、キ
ャタリスツ」参照)。相転移触媒としては4級アンモニ
ウムおよびホスホニウム塩、ことにテトラブチルアンモ
ニウムクロライドが適当である。この触媒の添加量は一
般に化合物(IV)に対して0.2から20モル%、こ
とに1から5モル%である。
【0025】使用されるアルカリ金属ないしアルカリ土
類金属シアナイドとしては、リチウム、ナトリウム、カ
リウム、セシウム、カルシウムおよびバリウムのシアナ
イドが適当である。このシアナイドはアルデヒド(IV
)に対して一般に1.0から5.0モル当量、ことに1
.05から1.2モル当量で使用される。
【0026】一般的にアルデヒドとハロゲン化アシルと
は等モル量で使用されるが、収率の点からハロゲン化ア
シルに対して化学量論的量より過剰量もしくは過少量の
アルデヒドを使用するのが有利な場合もある。
【0027】化合物(I)を製造するために必要な出発
材料は、各種文献(カルボン酸およびその誘導体につい
てはヨーロッパ特許出願公開3336号公報、2,3−
ジヒドロベンゾフリルメチルアルコールについては同公
開23637号公報)より公知であり、あるいはこれら
に記載された方法により製造され得る。
【0028】式(II)のアルコールは、式(V)の2
,3−ジヒドロベンゾフリルハロゲン化物を慣用の態様
で金属化し、次いでこの生成物をホルミル化し、生成す
る式(IV)のベンズアルデヒドを有機金属化合物MR
1 により還元するかあるいはこれと反応させることに
よりことに有利に得られる。
【0029】
【化10】 上記式(V)においてXは塩素、臭素、沃素、ことに臭
素を意味する。
【0030】化合物(V)を化合物(IV)に転化する
に当たり、金属化試薬(グリニヤール試薬)として通常
マグネシウム細片が使用される。しかしながら、化合物
(V)を対応する有機金属化合物に転化するために、適
当なアルカリ金属化合物、例えばtert−ブチルリチ
ウムあるいはフェニルリチウムと反応させることも可能
である。このようにして得られる化合物(V)の有機金
属誘導体は、次いで直ちにホルミル化剤、ことにN−ホ
ルミルピペリジンあるいはジメチルホルムアミドと反応
させてベンズアルデヒド(IV)とする(ホウベン/ワ
イル、E3巻、116頁以降)。
【0031】この化合物(IV)の化合物(II)への
転化は、一般的な還元剤、例えば水素あるいはアルカリ
金属ないしアルカリ土類金属水素化物を使用して1級ア
ルコール(R1 =H)とするか、あるいは有機金属化
合物MR1 (前述したようにMはアルカリ金属、アル
カリ土類金属あるいは遷移金属を、R1 は水素以外の
前述した基を意味する)との反応させることにより行な
われる(1982年、ベルリンのワルテル、ド、グルイ
テル、フェルラーク社刊、ガッテルマン/ウィーラント
参照)。
【0032】新規化合物(I)は、上述した方法により
純粋な異性体、光学的対掌体、偏左右異性体あるいは構
造的異性体混合物のいずれかの形態で得られ、それぞれ
の形態で殺虫有効成分として使用され得る。構造的異性
体(光学的対掌体、偏左右異性体)の混合物は常法によ
り純粋な成分に分離され得る。特定の場合に、その生物
学的活性がその立体的構造に依存することもある。有利
に使用される異性体は、シクロプロパン環の置換基が互
にシス位に在る場合の異性体である。
【0033】化合物(I)の目的とする用途にかんがみ
て、式(I)における各置換基は以下のものが好ましい
。すなわち、R1 は水素を、C1 −C4 アルキル
、例えばメチル、エチル、プロピル、1−メチルエチル
、ブチル、1−メチルプロピル、2−メチルプロピルあ
るいは1,1−ジメチルエチル、ことにメチルあるいは
1−メチルエチルを、C2 −C4 アルケニル、例え
ばエテニル、1−プロペニル、2−プロペニル、1−メ
チルエテニル、1−ブテニル、2−ブテニル、3−ブテ
ニル、1−メチル−1−プロペニル、2−メチル−1−
プロペニル、1−メチル−2−プロペニルあるいは2−
メチル−2−プロペニル、ことにエテニルを、C2 −
C4 アルキニル、ことにエチニル、1−プロピニル、
2−プロピニル、1−ブチニル、2−ブチニル、3−ブ
チニルあるいは1−メチル−2−プロピニル、ことにエ
チニルを、あるいはシアノを意味する。
【0034】またR2 およびR3 は相互に無関係に
それぞれ水素あるいはR1 につき上述したC1 −C
4 アルキル、ことにメチル、エチルあるいはプロピル
を意味し、nは0あるいは1を意味する。
【0035】特に好ましい2,3−ジヒドロベンゾフリ
ルメチルエステルは、その式(I)において、R1 が
水素を、上述したC1 −C4 アルキルを、上述した
C2 −C4 アルケニルを、あるいはシアノを意味し
、R2 およびR3 が相互に無関係にそれぞれ水素あ
るいは上述したC1 −C4 アルキルを意味し、nが
0を意味する場合のエステルである。
【0036】また他の好ましい2,3−ジヒドロベンゾ
フリルメチルエステルは、その式(I)において、R1
 が水素あるいは上述したC1 −C4 アルキル、C
2 −C4 アルケニル、C2 −C4 アルキニルあ
るいはシアノを意味し、R2 およびR3 が相互に無
関係に上述したC1 −C4 アルキルを意味し、nが
0を意味する場合のエステルである。
【0037】これらのうちでもさらに特別に好ましい2
,3−ジヒドロベンゾフリルメチルエステル(IA)お
よび(IB)を下表に列記する。
【0038】
【表1】
【0039】
【表2】
【0040】式(I)の新規化合物は、昆虫、くもおよ
び線虫類を含む虫類を有効に制御する。従ってこれらは
殺虫剤として栽培植物の保護、保健衛生の保全、家畜、
倉庫貯蔵物の保護に使用され得る。
【0041】鱗翅目(Lepidoptera)の害虫
には例えばアグロテス・イプシロン(Agrotis 
 ypsilon)、アグロテス・セゲタム(Agro
tissegetum)、アラバマ・アルジラセア(A
labama  argillacea)、アンチカル
シア・ゲマタリス(Anticarsia  gemm
atalis)、アルジレスチア・コンジュゲラ(Ar
ggresthia  conjugella)、オー
トグラファ・ガマ(Autographa  gamm
a)、ブパラス・ピニアリウス(Bupalus  p
iniarius)、カコエシア・ムリナナ(Caco
ecia  murinana)、カプア・レチキュラ
ナ(Capua  reticulana)、ケイマト
ビア・ブルマタ(Cheimatobia  brum
ata)、チョリストネウラ・フミフェラナ(Chor
istoneura  fumiferana)、チョ
リストネウラ・オクシデンタリス(Choriston
eura  occidentalis)、シルピス・
ウニプンクタ(Cirphis  unipuncta
)、チデイア・ポモネーラ(Cydia  pomon
ella)、デンドロリマス・ピニ(Dendroli
mus  pini)、ダイアファニア・ニチダリス(
Diaphania  nitidalis)、ダイア
トラエア・グルンディオセーラ(Diatraea  
grndiosella)、エアリアス・インスラナ(
Eariasinsulana)、エラスモパルパス・
リグノセーラス(Elasmopalpus  lig
nosellus)、オイポエシリア・アムピグエーラ
(Eupoecilia  ambiguella)、
エベトリア・ブーリアナ(Evetria  boul
iana)、フェルチア・サブテーラネア(Felti
a  subterranea)、ガレリア・メロネー
ラ(Galleria  mellonella)、グ
ラホリタ・フネブラナ(Grapholita  fu
nebrana)、グラホリタ・モレスタ)、(Gra
pholita  molesta)、ヘリオテス・ア
ルミゲラ(Heliothis  armigera)
、ヘリオテス・ピレセンス(Heliothis  v
irescens)、ヘリオテス・ジー(heliot
his  zea)、ヘールラ・アンダリス(Hell
ula  undalis)、ヒベルニア・デフォリア
リア(Hibernia  defoliaria)、
ヒファントリア・クネア(Hyphantriacun
ea)、ヒポノムータ・マリネラス(Hyponome
uta  malinellus)、ケイフェリア・リ
コペルシセーラ(Keifferia  lycope
rsicella)、ラムブディナ・フィセラリア(L
ambdinafiscellaria)、ラフィグマ
・エクシグア(Laphygma  exigna)、
ロイコプテラ・カフィーラ(Leucoptera  
coffeella)、ロイコプテラ・シテルラ(Le
ucoptera  scitella)、リソコレー
チス・ブランカルデーラ(Lithocolletis
  blancardella)、ロベシア・ボトラナ
(Lobesia  botrana)、ロクソステー
ゲ・スティクティカリス(Loxostege  st
icticalis)、リマントリア・ディスパー(L
ymantria  dispar)、リマントリア・
モナチャ(Lymantria  monacha)、
リオネチア・クレルケーラ(Lyonetia  cl
erkella)、マラコソマ・ノイストリア(Mal
acosoma  neustria)、マメストラ・
ブラシーカエ(Mamestra  brassica
e)、オルギィア・プソイドツガタ(Orgyia  
pseudotsugata)、オストリニア・ヌビラ
リス(Ostrinia  nubilalis)、パ
ノリス・フラメア(Panolis  flamea)
、ペクチノフォラ・ゴシィピエーラ(Pectinop
hora  gossypiella)、ペリドロマ・
サウシア(Peridroma  Saucia)、フ
ァレラ・ブスファーラ(Phalera  bucep
hala)、フトリマエア・オペルキュレーラ(Pht
horimaea  operculella)、フィ
ロチスティス・シトレーラ(Phyllochitis
  citrella)、ピエリス・ブラシーカ(Pi
eris  brassicae)、プラティペナ・ス
カルブラ(Plathypena  scarbra)
、プルテーラ・キシロステーラ(Plutella  
xylostella)、プソイドプルシア・インクル
デンス(Pseudoplusia  include
ns)、フィアシオニア・フルストラナ(Phyaci
onia  frustrana)、スクロビパルプラ
・アブソルタ(Scrobipalpulaabsol
uta)、シトトロガ・セレレーラ(Sitotrog
a  cerelella)、スパルガノティス・ピレ
リアナ(Sparganothis  pilleri
ana)、スポドプテラ・フルジペルダ(Spodop
terafrugiperda)、スポドプテラ・リト
ラリス(Spodopeteralittoralis
)、スポドプテラ・リチュラ(Spodopetera
litura)、タウマトポエア・ピティオカムパ(T
haumatopoea  pityocampa)、
トリトリックス・ビリダナ(Tortrix  vir
idana),トリコプルシア・ニ(Trichopl
usia  ni)、ザイラフェラ・カナデンシス(Z
eiraphera  canadensis)が属す
る。
【0042】鞘翅目(Coleoptera)としては
例えばアグリラス・シヌアタス(Agrilus  s
inuatus)、アグリオテス・リネアタス(Agr
iotes  lineatus)、アグリオテス・オ
ブスキュラス(Agriotesabscurus)、
アンフィマーラス・ソルスティティアリス(Amphi
mallus  solstitialis)、アニサ
ンドラス・ディスパー(Anisandrus  di
spar),アンソノムス・グランディス(Antho
nomus  grandis)、アンソノムス・ポモ
ラム(Anthonomus  pomorum)、ア
トマリア・リネアリム(Atomarialinear
is)、ブラストファグス・ピニペルダ(Blasto
phagus  piniperda)、ブリトファガ
・ウンダタ(Blitophaga  undata)
、ブルカス・ルフィマヌス(Bruchus  ruf
imanus)、ブルカス・ピソラム(Bruchus
  pisorum)、ブルカス・ベチュラエ(Bru
chus  betulae)、ブルカス・レンティス
(Bruchus  lentis)、カシィーダ・ネ
ビュローサ(Cassida  nebulosa)、
セロトマ・トリフルカタ(Cerotoma  tri
furcata)、シュートリーンカス・アッシミリス
(Ceuthorrhynchus  assimil
is)、シュートリーンカス・ナピ(Ceuthorr
hynchus  napi)、チャエトクネマ・ティ
ビアリル(Chaetocnematibialis)
、コノデラス・ベスペルティナス(Conoderus
vespertinus)、クリオセリス・アスパラギ
ー(Criocerisasparagi)、ダイアブ
ロティカ・リロジコロニス(Diabrotica  
longicornis)、ダイアブロティカ・12−
プンクタタ(Diabrotica  12−punc
tata)、ダイアブロティカ・ビルジフェラ(Dia
brotica  virgifera)、エピラシュ
ナ・バリベスティス(Epilachna  vari
vestis)、エピトリックス・ヒルティペニス(E
pitrix  hirtipennis)、オイティ
ノボスラス・ブラシリエンシス(Eutinoboth
rus  brasiliensis)、ヒロビウス・
アビエティス(Hylobius  abietis)
、ヒペラ・ポスティカ(Hypera  postic
a)、ヒペラ・ブルネイペニス(Hypera  br
unneipennis)、イプス・ティポグラファス
(Ipstypographus)、レマ・ビリネアタ
ア(Lema  bilineata)、レマ・メラノ
プス(Lema  melanopus)、レプチノタ
ルサ・デセムリネアタ(Leptinotarsa  
decemlineata)、リモニウス・カリフォル
ニカス(Limonius  californicu
s)、リソルホプトラス・ロリゾフィラス(Lisso
rhoptrus  oryzophilus)、メラ
ノタス・コミュニス(Melanotus  comm
unis)、メリゲテス・アエネウス(Meliget
hes  aeneus)、メロロンタ・ヒポカスタニ
(Melolontha  hippocastani
)、メロロンタ・メロロンタ(Melolontha 
 melolontha)、オンレマ・オリーザ(On
lema  oryzae)、オルティオリーンカス・
サルカタス(Ortiorrhynchus  sul
catus)、オルテゥオリーンカス・オバタス(Or
tiorrhynchus  ovatus)、ファエ
ドン・コックレアリア(Phaedon  cochl
eariae)、ピロトレタ・クリソセファラ(Phy
llotreta  chrysocephala)、
フィロフィガ・エスピー(Phyllophaga  
sp.)、フィロペルサ・ホルティコラ(Phyllo
pertha  horticola)、フィロトレタ
・ネモラム(Phyllotreta  nemoru
m)、フィロトレタ・ストリオラタ(Phyllotr
eta  striolata)、ポピーリア・ジャポ
ニカ(Popillia  japonica)、シト
ナ・リネアタス(Sitona  lineatus)
、シトフィラス・グラナリア(Sitophilus 
 granaria)が属する。
【0043】双翅目(Diptera)としてはアエデ
ス・アエジプティ(Aedes  aegypti)、
アエデス・ベクサンス(Aedes  vexans)
、アナストレファ・ルーデンス(Anastrepha
  ludens)、アノフェレス・マクリペニス(A
nopheles  maculipennis)、セ
ラティティス・カピタタ(Ceratitis  ca
pitata)、クリソミヤ・ベジーアナ(Chrys
omya  bezziana)、クリソミヤ・ホミニ
ポラックス(Chrysomya  hominivo
rax)、クリソミヤ・マセーラリア(Chrysom
ya  macellaria)、コンタリニア・ソル
ジヒコラ(Contarinia  sorghico
la)、コルディロビア・アンスロポファガ(Cord
ylobia  anthropophaga)、キュ
レックス・ピピエンス(Culex  pipiens
)、ダカス・キュキュルビテア(Dacus  cuc
urbitae)、ダカス・オレアレ(Dacusol
eae)、ダシネウラ・ブラシーカ(Dasineur
a  brassicae)、ファニア・カニキュラリ
ス(Fannia  canicularis)、ガス
テロフィラス・インティティナリス(Gasterop
hilus  intestinalis)、グロシア
・モルシタンス(Glossia  morsitan
s)、ヘマトビア・イリタンス(Haematobia
  initans)、ハプロディプロシス・エケスト
リス(Haplodiplosis  equestr
is)、ヒーレミア・プラチュラ(Hylemyia 
 platura)、ヒポデルマ・リネアタ(Hypo
derma  lineata)、リリオミザ・サチバ
エ(Liriomyza  sativae)、リリオ
ミザ・トリフォリィ(Liriomyza  trif
olii)、ルシリア・カプリナ(Lucilia  
caprina)、ルシリア・クプリナ(Lucili
acuprina)、ルシリア・セリカタ(Lucil
ia  sericata)、リコリア・ペクトラリス
(Lycoria  pectoralis)、マエテ
ィオラ・デストラクター(mayetiola  de
structor)、ムスカ・ドメスティカ(Musc
a  domestica)、ムシーナ・スタビュラン
ス(Muscina  stabulans)、オエス
トラス・オビス(Oestrus  ovis)、オッ
シネーラ・フリット(Oscinella  frit
)、ペゴミア・ヒソシャーミ(Pegomya  hy
socyami)、フォルビア・アンティカ(Phor
bia  antiqua)、フォルビア・ブラシーカ
(Phorbia  brassicae)、フォレビ
ア・コアルクタタ(Phorbia  coarcta
ta)、ラゴレティス・セラシ(Rhagoletis
cerasi)、ラゴレティス・ポモネーラ(Rhag
oletis  pomonella)、タバナス・ボ
ビヌス(Tabanus  bovinus)、ティプ
ラ・オレラセア(Tipula  oleracea)
ティプラ・パルドサ(Tipula  paludos
a)が属する。
【0044】総翅目(Thysanoptera)とし
て例えばフランクリニエーラ・フスカ(Frankli
niella  fusca)、フランクリニエーラ・
オクシデンタリス(Frankliniella  o
ccidentalis)、フランクリニエーラ・トリ
ティシ(Frankliniella  tritic
i)、シルトスリップス・シトリ(Scirtothr
ips  citri)、スリップス・オリザエ(Th
rips  oryzae)、スリップス・パルミ(T
hrips  palmi)、スリップス・タバシ(T
hrips  tabaci)、が属する。
【0045】膜翅目(Hymentoptera)とし
ては例えばアサリア・ロザエ(Athalia  ro
sae)、アタ・セファロテス(Atta  ceph
alotes)、アタ・セックスデンス(Atta  
sexdens)、アタ・テキサナ(Atta  te
xana)、ホプロカンパ・ミヌタ(Hoplocam
paminuta)、ホプロカンパ・テスチュディネア
(Hoplocampa  testudinea)、
モノモリウム・ハァラオニス(Monomoriump
haraonis)、ソレノプシス・ゲミナタ(Sol
enopsisgeminata)、ソレノプシス・イ
ンビクタ(Solenopsis  invicta)
が属する。
【0046】異翅亜目(Heteroptera)とし
ては例えばアクロステルナム・ヒラレ(Acroste
rnum  hilare)、ブリサッス・ロイコプテ
ラス(Blissus  leucopterus)、
シルトペルティス・ノタタス(Cyrtopeltis
  notatus)、ディスデルカス・シングラタス
(Dysdercus  cingulatus)、デ
ィスデルカス・インテルメディアス(Dysdercu
s  intermedius)、オイリーガスター・
インテグリセプス(Eurygaster  inte
griceps)、オイチスタス・イミクティベントリ
ス(Euchistus  imictiventri
s)、レプトグローサス・フィロープス(Leptog
lossusphyllopus)、リーガス・リネオ
ラリス(Lygus  lineolaris)、リー
ガス・プラテンシス(Lygus  pratensi
s)、ネザラ・ビリデゥラ(Nezara  viri
dula)、ピエズマ・カドラタ(Piesma  q
uadrata)、ソルベア・インスラリス(Salu
bea  insularis)、ティアンタ・ペルデ
ィトール(Thyanta  perditor)が属
する。
【0047】同翅亜目(Homoptera)の目には
例えばアシルトシフォン・オノブリーシス(Acyrt
hosiphon  onobrychis)、アデル
ゲス・ラリシス(Adelges  laricis)
、アフィドラ・ナスチュルティ(Aphidula  
nasturtii)、アフィス・ファバエ(Aphi
sfabae)、アフィス・ポミ(Aphis  po
mi)、アフィス・サンブシ(Aphis  samb
uci)、ブラチーカウダス・カルデゥイ(Brach
ycaudus  cardui)、ブレブコリンネ・
ブラシーカ(Brevicoryne  brassi
cae)、セロシィファ・ゴシィープイ(Cerosi
pha  gossypii)、ドレフュシア・ノルド
マンニィアナエ(Dreyfusia  nordma
nnianae)、ドレフュシア・ピセェア(Drey
fusia  piceae)、ドレフュシア・ラジコ
ラ(Dreyfusia  radicola)、ディ
サウラコルツム・プソイドソラニ(Dysaulaco
rthum  pseudosolani)、エムポア
スカ・ファベイー(Empoasca  fabei)
、マクロシフム・アベナエ(Macrosiphum 
 avenae)、マクロシフム・オィフォルビア(M
acrosiphum  euphorbiae)、マ
クロシフム・ロザエ(Macrosiphum  ro
sae)、メグーラ・ビシア(Megoura  vi
ciae)、メトポロフィウム・ディルホダム(Met
opolophium  dirhodum)、ミゾデ
ス・ペルシカエ(Myzodes  persicae
)、ミザス・セラシー(Myzus  cerasi)
、ニラパルバタ・ルゲンス(Nilaparvata 
 lugens)、ペムフィガス・バルサリウス(Pe
mphigus  bursarius)、ペルキンシ
ェラ・サッカリシィデ(Perkinsiella  
saccharicida)、フォロドン・フムリー(
Phorodon  humuli)、プシーラ・マリ
(Psylla  mali)、プシーラ・ピリ(Ps
ylla  piri)、ロパロミーズス・アスカロニ
カス(Rhopalomyzus  ascaloni
cus)、ロパロシィフム・マイディス(Rhopal
osiphum  maidis)、サパフィス・マラ
(Sappaphis  mala)、サパフィス・マ
リー(Sappaphismali)、シザフィス・グ
ラミナム(Schizaphis  graminum
)、シゾネウラ・ラヌジイノサ(Schizoneur
a  lannginosa)、トリアロイロデス・バ
ポラリオラム(Trialeurodes  vapo
rariorum)、ビテウス・ビティフォリー(Vi
teus  vitifolii)。
【0048】等翅目(Isoptera)の目には例え
ばカロテルメス・フラビコーリス(Caloterme
s  flavicollis)、ロイコテルミス・フ
ラビペス(Leucotermes  flavipe
s)、レティキュリテルメス・ルシフグス(Retic
ulitermes  lucifuqus)、テルメ
ス・ナタレンシス(Termes  natalens
is)。
【0049】直翅目(Orthoptera)の目には
例えばアチタ・ドメスチカ(Acheta  dome
stica)、ブラッタ・オリエンタリス(Blatt
a  orientalis)、ブラッタ・ジェルマニ
カ(Blatta  germanica)、フォルフ
ィキュラ・アウリキュラリア(Forficula  
auricularia)、グリーロタルパ・グリーロ
タルパ(Gryllotalpa  gryllota
lpa)、ロカスタ・ミグラトリア(Locusta 
 migratoria)、メラノプラス・ビリッタタ
ス(Melanoplusbrittatus)、メラ
ノプラス・フェムル−ルブラム(Melanoplus
  femurrubrum)、メラノプラス・メキシ
カナス(Melanoplus  mexicanus
)、メラノプラス・サングイニペス(Melanopl
us  sanguinipes)、メラノプラス・ス
プレタス(Melanoplus  spretus)
、ノマダリクス・セプテムファシィアータ(Nomad
acris  septemfasciata)、ペリ
プラネタ・アメリカーナ(Periplaneta  
americana)、シストセルサ・アメリカーナ(
Schistocerca  americana)、
シストセルサ・ペレグリナ(Schistocera 
 peregrina)、スタウロノタス・マロッカナ
ス(Stauronotus  maroccanus
)、タキシネス・アシーナモラス(Tachycine
s  asynamorus)。
【0050】蛛形類(Acarina)例えばアムブリ
オンマ・アメリカナム(Amblyomma  ame
ricanum)、アムブリオンマ・バリエガタム(A
mglyomma  variegatum)、アルガ
ス・ペルシカス(Argas  persicus)、
ブーフィラス・アンヌラタス(Boophilus  
annulatus)、ブーフィラス・デコロラタス(
Boophilusdecoloratus)、ブーフ
ィラス・ミクロプラス(Boophilusmicro
plus)、ブレビパルパス・フェニシス(Brevi
palpusphoenicis)、ブリオビア・プラ
エティオサア(Bryobia  praetiosa
)、デルマセントール・シルバラム(Dermacen
tor  silvarum)、エオテトラニーカス・
カルピニ(Eotetranychuscapini)
、エリオフェス・シエルドニ(Eriphyes  s
heldoni)、ヘイアロムマ・トランカタム(Hy
alomma  truncatum)、イクソデス・
リシナス(Ixodes  ricinus)、イクソ
デス・ルビカンダス(Ixodes  rubicun
dus)、オルニトドラス・マウバタ(Ornitho
dorus  moubata)、オトビンス・メグニ
ニ(Otobins  megnini)、パラテラニ
ーカス・ピロサス(Parateranychus  
pilosus)、ペルマニーサス・ガリーナエ(Pe
rmanyssus  gallinae)、フィロカ
プトラッタ・オレイボラ(Phyllocaptrat
e  oleivora)、ポリファゴタルソネムス・
ラタス(Polyphagotarsonemus  
latus)、プソロプテス・オビス(Psoropt
es  ovis)、リピセファラス・アペンディキュ
ラタス(Rhipicephalus  append
iculatus)、リピセファラス・エヴェルトシー
(Rhipicephalus  evertsi)、
サクソプテス・スカビエイ(Saccoptes  s
cabiei)、テトラニカス・シンナバリナス(Te
tranychus  cinnabarinus)、
テトラニカス・カンザワイ(Tetranychus 
 kanzawai)、テトラニカス・パシフィカス(
Tetranychus  pacificus)、テ
トラニカス・テラリウス(Tetranychus  
telarius)、テトラニカス・ウルチィカエ(T
etranychus  urticae)。
【0051】円虫類として例えば根状虫線虫例えばメロ
イドギーネ・ハプラ(Meloidogyne  ha
pla)、メロイドギーネ・インコグニタ(Meloi
dogyne  incognita)、メロイドギー
ネ・ジャバニカ(Meloidogyne  java
nica)。
【0052】包嚢形成線虫すなわちグロボデラ・ロスト
チーエンシス(Globoderarostochie
nsis)、ヘテロデラ・アベナエ(Heterode
ra  avenae)、ヘテロデラ・グリシナエ(H
eteroderaglycinae)、ヘテロデラ・
シャツティー(Heterodera  schati
i)、ヘテロデラ・トリフォロリー(Heterode
ra  triflolii)、幹および葉線虫すなわ
ちベロノライムス・ロンジカウダタス(Belonol
aimus  longicaudatus)、ジチレ
ンカス・デストラクター(Ditylenchus  
destructor)、ジチレンカス・ディプサシ(
Ditylenchus  dipsaci)、ヘリオ
コチレンカス・マルチシンクタス(Helioctyl
enchus  multicinctus)、ロンジ
ドラス・エロンガタス(Longidorus  el
ongatus)、ラドフォラス・シミリス(Rado
pholus  similis)、ロチレンカス・ロ
ブスタス(Rotylenchus  robustu
s)、トリコドラス・プリミティバス(Trichod
orus  primitivus)、チレンコリーン
カス・クレイトニ(Tylenchorynchus 
 claytoni)、チレンコリーンカス・ドビウス
(Tylenchorynchusdubius)、プ
ラチーレンカス・ネグレクタス(Pratylench
us  neglectus)、プラチーレンカス・ペ
ネトランス(Pratylenchus  penet
rans)、パラチーレンカス・キュルビタタス(Pr
atylenchus  curvitatus)、パ
ラチーレンカス・グッディイー(Pratylench
us  goodeyi)が属する。
【0053】有効物質はそのまま又は製剤形又はそれか
ら調製される適用形式例えば直接的に噴霧可能な溶液、
粉末、懸濁液、又は分散液、エマルジョン、油性分散液
、ペースト、ダスト剤、散布剤又は顆粒の形で噴霧、ミ
スト法、ダスト法、散布法又は注入法によって適用する
ことができる。適用形式は、完全に使用目的に基づいて
決定される;いずれの場合にも、本発明の有効物質の可
能な限りの微細分が保証されるべきである。
【0054】直接飛散可能の溶液、乳濁液、ペースト又
は油分散液を製造するために、中位乃至高位の沸点の鉱
油留分例えば燈油又はディーゼル油、更にコールター油
等、並びに植物性又は動物性産出源の油、脂肪族、環状
及び芳香族炭化水素例えばベンゾール、トルオール、キ
シロール、パラフィン、テトラヒドロナフタリン、アル
キル置換ナフタリン又はその誘導体、メタノール、エタ
ノール、プロパノール、ブタノール、クロロホルム、四
塩化炭素、シクロヘキサノール、シクロヘキサノン、ク
ロルベンゾール、イソフォロン等、強極性溶剤例えばジ
メチルフォルムアミド、ジメチルスルフォキシド、N−
メチルピロリドン、水が使用される。
【0055】水性使用形は乳濁液濃縮物、ペースト、又
は湿潤可能の粉末(噴射粉末、油分散液)より水の添加
により製造することができる。乳濁液、ペースト又は油
分散液を製造するためには、物質はそのまま又は油又は
溶剤中に溶解して、湿潤剤、接着剤、分散剤又は乳化剤
により水中に均質に混合されることができる。しかも有
効物質、湿潤剤、接着剤、分散剤又は乳化剤及び場合に
より溶剤又は油よりなる濃縮物を製造することもでき、
これは水にて希釈するのに適する。
【0056】表面活性物質としては次のものが挙げられ
る:リグニンスルフォン酸、ナフタリンスルフォン酸、
フェノールスルフォン酸及びジブチルナフタリンスルフ
ォン酸の各アルカリ塩、アルカリ土類塩、アンモニウム
塩、アルキルアリールスルフォナート、アルキルスルフ
ァート、アルキルスルフォナート、脂肪アルコールスル
ファート、脂肪酸及びそのアルカリ塩、及びアルカリ土
類塩、並びに硫酸化脂肪アルコールグリコールエーテル
の塩、スルフォン化ナフタリン及びナフタリン誘導体と
フォルムアルデヒドとの縮合生成物、ナフタリン或はナ
フタリンスルフォン酸とフェノール及びフォルムアルデ
ヒドとの縮合生成物、ポリオキシエチレン−オクチルフ
ェノールエーテル、エトキシル化イソオクチルフェノー
ル、オクチルフェノール、ノニルフェノール、アルキル
フェノールポリグリコールエーテル、トリブチルフェニ
ルポリグリコールエーテル、アルキルアリールポリエー
テルアルコール、イソトリデシルアルコール、脂肪アル
コールエチレンオキシド−縮合物、エトキシル化ヒマシ
油、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、又はエトキ
シル化ポリオキシプロピレン、ラウリルアルコールポリ
グリコールエーテルアセタール、ソルビットエステル、
リグニン−亜硫酸廃液及びメチル繊維素。
【0057】粉末、散布剤及び振りかけ剤は有効物質と
固状担体物質とを混合又は一緒に磨砕することにより製
造することができる。
【0058】使用形は有効物質を通常0.01乃至95
重量%殊に0.1乃至90重量%を含有する。この際有
効物質は純度90〜100%、好ましくは95〜100
%(NMRスペクトルによる)で使用される。
【0059】製剤例は以下の通りである。
【0060】I.5重量部の化合物1.001を、細粒
状カオリン95重量部と密に混和する。かくして有効物
質5重量%を含有する噴霧剤が得られる。
【0061】II.30重量部の化合物1.002を、
粉末状珪酸ゲル92重量部及びこの珪酸ゲルの表面上に
吹きつけられたパラフィン油8重量部よりなる混合物と
密に混和する。かくして良好な接着性を有する有効物質
の製剤が得られる(有効物質含有量は23重量%)。
【0062】III.10重量部の化合物1.001を
、キシロール90重量部、エチレンオキシド8乃至10
モルをオレイン酸−N−モノエタノールアミド1モルに
付加した付加生成物6重量部、ドデシルベンゾールスル
フォン酸のカルシウム塩2重量部及びエチレンオキシド
40モルをヒマシ油1モルに付加した付加生成物2重量
部よりなる混合物中に溶解する(有効物質含有量は9重
量%)。
【0063】IV.20重量部の化合物1.010を、
シクロヘキサノン60重量部、イソブタノール30重量
部、エチレンオキシド7モルをイソオクチルフェノール
1モルに付加した付加生成物5重量部及びエチレンオキ
シド40モルをヒマシ油1モルに付加した付加生成物5
重量部よりなる混合物中に溶解する。(有効物質含有量
は16重量%)。
【0064】V.80重量部の化合物1.002を、ジ
イソブチル−ナフタリン−α−スルフォン酸のナトリウ
ム塩3重量部、亜硫酸−廃液よりのリグニンスルフォン
酸のナトリウム塩10重量部及び粉末状珪酸ゲル7重量
部と充分に混和し、かつハンマーミル中において磨砕す
る(有効物質含有量は80重量%)。
【0065】VI.90重量部の化合物1.010を、
N−メチル−α−ピロリドン10重量部と混合する時は
、極めて小さい滴の形にて使用するのに適する溶液が得
られる(有効物質含有量は90重量%)。
【0066】VII.20重量部の化合物1.001を
、シクロヘキサノン40重量部、イソブタノール30重
量部、エチレンオキシド7モルをイソオクチルフェノー
ル1モルに付加した付加生成物20重量部及びエチレン
オキシド40モルをヒマシ油1モルに付加した付加生成
物10重量部よりなる混合物中に溶解する。この溶液を
水100000重量部に注入しかつ細分布することによ
り有効物質0.02重量%を含有する水性分散液が得ら
れる。
【0067】VIII.20重量部の化合物1.002
を、ジイソブチル−ナフタリン−α−スルフォン酸のナ
トリウム塩3重量部、亜硫酸−廃液よりのリグニンスル
フォン酸のナトリウム塩17重量部及び粉末状珪酸ゲル
60重量部と充分に混和し、かつハンマーミル中におい
て磨砕する。この混合物を水20000重量部に細分布
することにより有効物質0.1重量%を含有する噴霧液
が得られる。
【0068】各種の顆粒、例えば被覆顆粒、含浸顆粒、
均質顆粒は、有効成分を固体担体と結合して製造され得
る。固体担体としては、シリカゲル、シリカ、シリケー
ト、タルク、カオリン、粘土、石灰岩粉、石灰、白亜、
膠灰粘土、ドロマイト、珪藻土のような鉱物質原料、硫
酸カルシウム、硫酸マグネシウム、酸化マグネシウム、
プラスチック砕粉、肥料、例えば硫酸アンモニウム、燐
酸アンモニウム、硝酸アンモニウム、尿素、植物質材料
、例えば殻粉、樹皮粉、木屑、堅果殻粉、セルロース砕
粉などが使用される。
【0069】そのまま使用し得る調剤中における有効成
分の濃度は広い範囲にわたり変えられ得るが、一般的に
0.0001から10%、ことに0.01から1%であ
る。
【0070】本発明による有効成分は、いわゆる超少量
施用法(ULV法)で使用されることができ、この場合
の調剤中の有効成分割合は95重量%以上とすることが
でき、あるいは添加剤を全く含まない有効成分のみとす
ることもできる。露天条件下の有効成分使用量は、1ヘ
クタール当たり0.01から10kg、好ましくは0.
05から5kg、ことに0.1から1kgである。
【0071】各種の油、除草剤、殺菌剤、他の殺虫剤、
殺バクテリア剤なども、必要であれば使用直前に本発明
による有効成分と混合することができる。この混合重量
割合は1:10から10:1とすることができる。他の
殺虫剤、殺ダニ剤の添加により、本発明による新規化合
物(I)の効果を改善することができ、特定の要求に対
応させることができる。このような観点から適当な剤は
、燐酸化合物、カルバメート、尿素、ハロゲン炭化水素
、ピレトルム、ピレトロイドなどである。
【0072】本発明化合物(I)と相乗効果化合物、例
えばアルファ−(2−(2−ブトキシ)−エトキシ)−
4,5−メチレンジオキシ−2−プロピルトルエン、プ
ロピニルエーテル、プロピニルオキシム、プロピニルカ
ルバメート、プロピニルホスホネート、2−(3,4−
メチレンジオキシフェノキシ)−3,6,9−トリオキ
サウンデカン、N−(2−エチルヘキシル)−ビシクロ
[2.2.1]−5−ヘプテン−2,3−ジカルボキシ
イミド、S,S,S−トリブチルホスホロトリチオエー
ト、オクタクロロジイソプロピルエーテル、1,2−メ
チレンジオキシ−4−(2−オクチルスルフィニル)−
プロピルベンゼンとの配合も有効である。さらに酸化防
止剤、UV吸収剤などの安定剤の添加も有効である。
【0073】合成実施例 以下の合成実施例に記載される方法は、出発材料を適宜
変更してその他の本発明化合物を合成するために使用さ
れた。これら化合物をその物性と共に下表に掲記する。
【0074】(1)2−エチル−6−ホルミル−2−メ
チル−2,3−ジヒドロベンゾフラン 10ミリリットルの無水テトラヒドロフラン(THF)
中、0.081モルのマグネシウム切片をまず装填し、
ジブロモエタン1滴を添加してこれを活性化した。反応
開始後、70ミリリットルの無水THFに溶解させた0
.081モルの6−ブロモ−2−エチル−2−メチル−
2,3−ジヒドロベンゾフラン溶液を滴下添加した。 還流混合物を2時間撹拌し、次いで20ミリリットルの
無水THF中、0.089モルのN−ホルミルピペリジ
ン溶液を0−5℃において滴下添加した。室温で16時
間撹拌を継続し、次いで80ミリリットルのNH4 C
l溶液(純濃厚水溶液)と50ミリリットルの10%濃
度HCl溶液を添加した。ジエチルエーテルの添加によ
り相分離させた。有機相を乾燥、濾別し、溶媒を除去し
、カラムクロマトグラフィー処理して、0.043モル
の生成物が得られた(下表1の実施例IV−2に相当)
【0075】1H−NMR(300MHz、CDCl3
 )0.9−1.0(3H);1.4(3H);1.7
−1.8(2H);2.9−3.2(2H);7.1−
7.4(3H);9.9(1H)
【0076】                          
     表1  6−ホルミル−2,3−ジヒドロベ
ンゾフランIV実施例No.  R2     R3 
        1H−NMR(300MHz;CDC
l3 )─────────────────────
───────────────IV−1   CH3
      CH3       * 1.5(6H)
;3.05(2H);               
                 7.1−7.4(
3H);9.9(1H)IV−2   CH3    
  CH2CH3     0.9−1.0(3H);
1.4(3H);                 
               1.7−1.8(2H
);2.9−3.2                
                (2H);7.1−
7.4(3H);9.9              
                  (1H)IV−
3   CH2CH3    CH2CH3     
0.8−1.05(6H);1.6−1.8     
                         
  (4H);3.05(2H);7.1−7.   
                         
    4(3H);9.85(1H)*200 MH
【0077】(2)6−(2,2−ジエチル−2,3−
ジヒドロベンゾフラニル)−メタノール無水エタノール
800ミリリットル中、0.0495モルのNaBH4
 をまず20℃において装填し、絶えず冷却し、撹拌し
つつ、0.0985モルの2,2−ジエチル−6−ホル
ミル−2,3−ジヒドロベンゾフランを、温度が25℃
を超えないような割合で徐々に滴下添加した。添加終了
後、なお20℃において16時間撹拌を継続した。減圧
下に溶媒を除去し、残渣を200ミリリットルの5%濃
度HCl中に投入し、この塩酸溶液をエーテルで抽出し
た。有機相を蒸留水で洗浄し、乾燥し、濾過し、溶媒を
除去して0.094モルの目的物を得た(下表2の実施
例II−3に相当)。
【0078】1H−NMR(200MHz、CDCl3
 )0.8−1.0(6H);1.6−1.0(4H)
;2.4(1H);2.9(2H);4.5(2H);
6.7−7.2(3H)
【0079】(3)1−(2′,2′−ジメチル−2′
,3′−ジヒドロベンゾフラニル−6′)−2−メチル
プロパノール−1 0.18モルのMg切片を10ミリリットルの無水ジエ
チルエーテルで覆った。この溶液を沸騰させ、100ミ
リリットルの無水ジエチルエーテル中、0.18モルの
2−ブロモプロパン溶液を滴下添加した。1時間還流さ
せ、次いで混合物を−20℃に冷却した。この温度で、
130ミリリットルの無水ジエチルエーテル中、0.1
2モルの6−ホルミル−2,2−ジメチル−2,3−ジ
ヒドロベンゾフランの溶液を滴下添加した。20℃で1
6時間撹拌を継続し、次いで混合物を400ミリリット
ルの氷水中に注下し、10%のHCl溶液で酸性化し、
次いでジエチルエーテルで抽出した。有機相を水で洗浄
し、乾燥、濾過し、減圧下に溶媒を除去して0.1モル
の目的生成物を得た(下表2の実施例II−4に相当)
【0080】1H−NMR(200MHz、CDCl3
 )0.75(3H);0.95(3H);1.4(6
H);1.9(1H);2.0(1H);2.95(2
H);4.2(1H);6.7−7.1(3H)
【00
81】(4)1−(2′−エチル−2′−メチル−2′
,3′−ジヒドロベンゾフラニル−6′)−2−プロピ
ノール−1 50ミリリットルの無水THFに0℃で25分間アセチ
レンを給送流過させ、次いで32ミリリットルのメチル
マグネシウムクロライド1.5規定THF溶液を−20
から−25℃で25分間にわたり滴下添加した。同じ温
度で1時間アセチレンを給送流過させ、次いで20ミリ
リットルの無水THF中、0.032モルの2−エチル
−6−ホルミル−2−メチル−2,3−ジヒドロベンゾ
フラン溶液を滴下添加した。−20℃で2時間、20℃
で16時間撹拌を継続した。この反応溶液を200ミリ
リットルの氷水中に注下し、10%HCl溶液で酸性化
し、ジエチルエーテルで抽出した。乾燥、濾過、減圧下
の溶媒除去、シリカゲルカラムによるクロマトグラフィ
ー精製を経て、0.023モルの目的生成物を得た(下
表2における実施例II−7に相当)。
【0082】1H−NMR(300MHz、CDCl3
 ) 0.9(3H);1.4(3H);1.7(2H);2
.6(2H);2.95(1H);3.05(1H)

0083】
【表3】
【0084】(5)[(2′−エチル−2′−メチル−
2′,3′−ジヒドロベンゾフラン−6′−イル)−α
−シアノ]−メチル−3−(2′−クロロ−3′,3′
,3′−トリフルオロプロペニル−2′)−2,2−ジ
メチルシクロプロパン−1−カルボキシレート0.01
6モルの2−エチル−6−ホルミル−2−メチル−2,
3−ジヒドロベンゾフランを75ミリリットルのジエチ
ルエーテルに溶解させ、これに10ミリリットルの水中
、0.018モルのKCN水溶液を添加した。 さらに0.3ミリリットルの相転移触媒(Lutens
it(登録商標))、0.3ミリリットルのNaHSO
3 溶液および0.017ミリリットルの3−(2′−
クロロ−3′,3′,3′−トリフルオロプロペニル−
2′)−2,2−ジメチルシクロプロパン−1−カルボ
ニルクロライドを添加して、20℃で4日間撹拌を行な
った。相分離して、有機相を水で2回洗浄した。乾燥、
濾過、溶媒除去、シリカゲルクロマトグラフィー処理を
経て0.003モルの生成物を得た(下表3における実
施例1.008に相当)。
【0085】1H−NMR(200MHz、CDCl3
 )1.2−1.4(6H);1.65(6H);1.
8−2.5(2H);3.0(2H);6.05−6.
4(1.5H);6.8−7.3(3.5H)
【008
6】(6)(2′,2′−ジエチル−2′,3′−ジヒ
ドロベンゾフラニル−6′)−メチル−3−(2′−ク
ロロ−3′,3′,3′−トリフルオロプロペニル−2
′)−2,2−ジメチルシクロプロパン−1−カルボキ
シレート 0.015モルの6−(2,2−ジエチル−2,3−ジ
ヒドロベンゾフラニル)−メタノールを20ミリリット
ルのトルエンに溶解させ、これに0.016モルのピコ
リンを添加した。さらに0.016モルの3−(2′−
クロロ−3′,3′,3′−トリフルオロプロペニル−
2)−2,2−ジメチルシクロプロパン−1−カルボニ
ルクロライドを添加し、16時間後、この混合物をシリ
カゲル吸引フィルタで濾過し、溶出液を溶媒から除去し
、オイルポンプによる減圧下、60℃で乾燥して0.0
12モルの生成物を得た(下表3における実施例1.0
03に相当)。
【0087】1H−NMR(200MHz、CDCl3
 )0.9(6H);1.05−1.4(6H);1.
7(4H);1.8−2.5(2H);2.95(2H
);5.05(2H);6.15(0.5H);6.7
−7.2(3.5H)
【0088】
【表4】
【0089】
【表5】
【0090】使用実施例 式(I)の化合物の殺虫、殺ダニ効果を以下の実験で確
認した。
【0091】本発明化合物を使用して以下の調剤を調製
した。
【0092】(a)アセトン中0.1%濃度の溶液(b
)70重量%のシクロヘキサノール、20重量%のNe
kanil(登録商標)LN(Lutensol(登録
商標)AP6、エトキシル化アルキルフェノールを主と
する、乳化、分散化作用を有する湿潤剤)および10重
量%のEmulphor(登録商標)EL(Emula
n(登録商標)EL、エトキシル化脂肪アルコールを主
とする乳化剤)から成る混合液中の10%濃度乳濁液を
(a)の場合はアセトンで、(b)の場合は水で所望の
濃度に稀釈した。
【0093】いずれの場合にも、実験終了後において、
非処理対比実験に比し80から100%の阻止率ないし
致死率をもたらした場合の最低減濃度(有効閾値ないし
最低減濃度(mg))を測定した。
【0094】(A)Aphis  fabae(豆あぶ
らむし)、接触作用、噴霧試験 緑色あぶらむしの広範なコロニイが構成されている、そ
らまめの苗(Viciafaba)を上記水性調剤で処
理した。このために被験植物を噴霧ブース内のターンテ
ーブル上に置き、50ミリリットルの調剤を全周にわた
り噴霧した。24時間後に結果を致死率で評価した。化
合物1.001、1.002および1.010の有効閾
値は400ppm、1,000ppmであった。
【0095】(B)Heliothis  vires
cens(コーンイヤワーム)、殺卵幼虫作用ブッシュ
ビーンの葉片(直径22mm)を水性調剤に浸漬した。 すなわち葉片表面を直径60mmのプラスチックペトリ
皿内の吸取紙上に置き、約15個のコーンイヤワームの
卵(24時間内)を付着させた。ペトリ皿を閉じ、4日
後にふ化率および幼いもむしの致死率を評価した。化合
物1.001の有効閾値は100ppmであった。
【0096】(C)Plutella  maculi
pennis(キャベツ蟻)、摂取阻止作用キャベツ苗
の葉を水性剤に3秒間浸漬し、ペトリ皿(直径10cm
)中の0.5ミリリットルの水を含んだ円形吸取紙(直
径9cm)上に置き、この葉に第4幼虫期のいもむし1
0匹を置き、ペトリ皿を閉じた。48時間後摂取阻止効
果を評価した。化合物1.001、1.002および1
.010の有効閾値は10ppm、20ppmであった
【0097】(D)Plutella  maculi
pennis(キャベツ蟻)、接触作用 キャベツ苗の葉を乳濁液調剤に3秒間浸漬し、短時間液
のしたたり落ちるのを待って、ペトリ皿中の湿潤吸取紙
上に置き、葉の上に第4幼虫期のいもむし10匹を載せ
た。48時間後に致死率を確認した。化合物1.001
、1.002および1.010の有効閾値は4から20
ppmであった。
【0098】(E)Tetranychus  tel
arius(クモダニ)、接触作用 第2対の双葉を有し、クモダニのコロニイが付着してい
る鉢植ブッシュビーンを水性調剤50ミリリットルで液
剤がしたたり落ちるまで噴霧処理した。
【0099】正常な温室条件下に保持して、5日後に顕
微鏡で観察した。化合物1.001および1.002の
有効閾値はそれぞれ1,000ppmおよび200pp
mであった。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  以下の式(I) 【化1】 で表わされ、式中、R1 が水素、C1 −C4 アル
    キル、C2 −C4 アルケニル、C2 −C4 アル
    キニルあるいはシアノを、R2 およびR3が相互に無
    関係にそれぞれ水素あるいはC1 −C4 アルキルを
    、nが0あるいは1を意味することを特徴とする2,3
    −ジヒドロベンゾフリルメチルエステル。
  2. 【請求項2】  以下の式(II) 【化2】 で表わされ、式中のZがヒドロキシルあるいはハロゲン
    を意味する場合の2,3−ジヒドロベンゾフリルメチル
    誘導体を、以下の式(IIIa) 【化3】 で表わされるカルボン酸あるいはその誘導体により慣用
    の態様でエステル化することを特徴とする、請求項(1
    )による化合物(I)の製造方法。
  3. 【請求項3】  以下の式(IV) 【化4】 で表わされる2,3−ジヒドロベンゾフリルアルデヒド
    を、アルカリ金属シアナイドもしくはアルカリ土類金属
    シアナイドの存在下に、以下の式(IIIb)【化5】 で表わされ、式中のHalがハロゲンを意味する場合の
    カルボン酸ハロゲン化物と慣用の態様で反応させること
    を特徴とする、R1 がシアノを意味する場合の請求項
    (1)による化合物(1)の製造方法。
  4. 【請求項4】  以下の式(V) 【化6】 で表わされ、Xがハロゲンを意味する場合の2,3−ジ
    ヒドロベンゾフリルハロゲン化物を、慣用の態様で金属
    化し、次いで慣用の態様でホルミル化することを特徴と
    する、請求項(3)における化合物(IV)の製造方法
  5. 【請求項5】  請求項(3)における化合物(IV)
    を、慣用の態様で還元し、あるいは有機金属化合物MR
    1 (Mはアルカリ金属、アルカリ土類金属あるいは遷
    移金属を意味し、R1 は水素以外の前述の意味を有す
    る)と慣用の態様で反応させることを特徴とする、請求
    項(2)における式(II)のZがヒドロキシルである
    場合の化合物の製造方法。
  6. 【請求項6】  請求項(2)における式(II)のZ
    がヒドロキシルである場合の化合物を、慣用の態様でハ
    ロゲン化剤と反応させることを特徴とする、請求項(2
    )における式(II)のZがハロゲンである場合の化合
    物の製造方法。
  7. 【請求項7】  請求項(1)による式(I)の化合物
    と不活性添加剤を含有する殺虫剤。
JP3207745A 1990-08-31 1991-08-20 2,3−ジヒドロベンゾフリルメチルエステル、その製造方法、およびこれを含有する殺虫剤 Withdrawn JPH04270277A (ja)

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