JPH042680Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、ゲートボール競技に用いるゲートボ
ール得点表示集計器に係り、より詳細には、ゲー
トボール競技における各競技者の得点、アウトボ
ール状態およびチーム別得点を経時的に表示でき
るようにしたゲートボール得点表示集計器に関す
る。

〔従来の技術〕

従来、ゲートボール得点表示集計器としては、
種々のものが提案されていて、例えば、『腕等に
装着するバンドを備えた縦長状のケースの表面に
１〜10の数字のうちの５つの奇数競技者番号に対
応する奇数番号競技者用スイツチと、５つの偶数
番号競技者番号にそれぞれ対応すると偶数番号競
技者用スイツチ、およびアウトボール用スイツチ
を有し、該奇数番号競技者用スイツチと偶数番号
競技者用スイツチとは、競技者番号１と２、３と
４、５と６、７と８、９と10とがそれぞれ対向す
る位置に若い番号順に縦方向に配列されていて、
該奇数番号競技者用スイツチおよび偶数番号競技
者用スイツチのそれぞれに対応する位置には各競
技者別得点表示部を有し、該競技者別得点表示部
の下側には奇数競技者チームおよび偶数競技者チ
ーム別の得点を示すチーム別得点表示部を有し、
チーム別得点表示部は奇数番号競技者用スイツチ
と偶数番号競技者用スイツチの操作によつて順
次、チーム別得点を表示できるようにした構成』
のものが知られている（実開昭58−185260号公報
参照）。

また、この他に、吊り下げ紐によつて形態する
構成のものであるが、コマ等に表示されるアウト
ボール表示部を別個に備えた構成のケートボール
得点表示集計器も提案されている（実公昭60−
33993号公報参照）。

〔考案が解決しようとする課題〕

しかし、上述したゲートボール得点表示集計器
の場合、次のような問題がある。すなわち、 ケースが縦長状であるので、腕に装着した場
合、安定性が悪く、競技の邪魔に成りやすい。

アウトボールの設けた構成にあつては、その
操作性が悪く該アウトボール解消を忘れること
が多い。また、該アウトボール状態の把握が難
しい。

各競技者の得点表示部が縦方向に表示される
ので読み取り難い点がある。

本考案は、以上の点に対処して創案したもので
あつて、その目的とする処は、腕に安定した状態
で装着でき、また競技者別得点、チーム別得点お
よびアウトボール状態が容易に把握でき、かつア
ウトボール表示の解消をスムーズに行えるゲート
ボール得点集計器を提供することにある。

〔問題点を解決するための手段〕

そして、上記目的を達成するための手段として
の本考案のゲートボール得点表示集計器は、腕装
着用バンド支持部を備えた横長状のケースの表面
に１〜10の数字のうちの５つの奇数競技者番号に
対応する奇数番号競技者用スイツチと、５つの偶
数番号競技者番号にそれぞれ対応すると偶数番号
競技者用スイツチ、およびアウトボール用スイツ
チを有し、該奇数番号競技者用スイツチと偶数番
号競技者用スイツチとは、競技者番号１と２、３
と４、５と６、７と８、９と10とがそれぞれ対向
する位置に若い番号順に横方向に配列されてい
て、該奇数番号競技者用スイツチおよび偶数番号
競技者用スイツチのそれぞれに対応する位置には
各競技者別得点およびアウトボール状態を表示す
る競技者別得点表示部を有し、該競技者別得点表
示部の横側には奇数競技者チームおよび偶数競技
者チーム別の得点を示すチーム別得点表示部を有
し、奇数番号競技者用スイツチと偶数番号競技者
用スイツチおよびアウトボール用スイツチの操作
によつて各競技者別得点表示部に各競技者別得点
およびアウトボール状態を表示し、チーム別得点
表示部は奇数番号競技者用スイツチと偶数番号競
技者用スイツチの操作によつて順次、チーム別得
点を表示し、また上記アウトボール状態の表示は
上記各競技者別得点表示部でフリツカー表示によ
つて行い、かつ該フリツカー表示は、各競技者用
スイツチを操作することによつて得点を加点する
ことなく解消され得るようにした構成よりなる。

〔作用〕

そして、上記構成に基づく、本考案のゲートボ
ール得点表示集計器は、バンドによつて競技者や
審判員等の腕に装着して使用し、奇数番号競技者
用スイツチと偶数番号競技者用スイツチおよびア
ウトボール用スイツチを操作することにより、各
競技者別得点表示部に各競技者別得点およびアウ
トボール状態と表示し、かつチーム別得点表示部
に合計得点が表示できできるように作用する。

また、アウトボールになつた時は、競技者別得
点表示部をフリツカー表示するようにしているの
で、その状態を明確に把握できるように作用し、
また該フリツカー表示は、各競技者用スイツチを
操作することによつて得点を加点することなく解
消され得るようにしているので、次に競技する際
に確実にアウトボール表示を解消できるように作
用する。

〔実施例〕

以下、図面を参照しながら本考案のゲートボー
ル得点表示集計器を具体化した実施例について説
明する。

ここに、第１図は本考案のゲートボール得点表
示集計器の実施例の平面図、第２〜４図は、本考
案の他の実施例に平面図である。

本実施例のゲートボール得点表示集計器は、第
１図に示すように、横長状〔縦方向に比べて横方
向が長い形状（若干長い形状でもよい）であつ
て、通常、縦方向は腕の幅に近い大きさよりな
る。しかし、腕より若干大きくても小さくてもよ
いことは明らかである。〕のケース１として形成
されている。そして、ケース１の上下には、それ
ぞれ腕装着用バンド（本明細書において、バンド
とは、単にバンドだけでなく、バンド等の保持具
を含む概念である）支持部２，３が配設されてい
て、該把手２，３には腕装着用バンド４が装着さ
れている。従つて、バンド４により腕（前腕部）
に装着した際には、ケース１の略全底面が腕表面
に載つた構成となるようになつている。

横長状のケース１の表面には、５つの奇数競技
者番号（１，３，５，７，９）を付した奇数番号
競技者用スイツチ５と、５つの偶数競技者番号
（２，４，６，８，10）を付した偶数番号競技者
用スイツチ（押しボタン）６がそれぞれ配設され
ている。奇数番号競技者用スイツチ５と偶数番号
競技者用スイツチ６とは、競技者番号１と２、３
と４、５と６、７と８、９と10とが対向するよう
にして若い番号順に横方向に配列されている。ま
た、奇数番号競技者用スイツチ５の側方にはアウ
トボール用スイツチ７を有している。

奇数番号競技者用スイツチ５および偶数番号競
技者用スイツチ６のそれぞれの列の対応する個所
には各競技者別得点を表示する各競技者別得点表
示部８が配設されている。各競技者別得点表示部
８は各競技者番号に対応する個々の表示部９を有
し、個々の得点が表示できるようにしてある。ま
た、表示部９は各競技者別得点表示の他にアウト
ボール状態をフリツカーでもつて表示できるよう
に構成されている。

また、得点表示部８の横側には、奇数競技者チ
ームおよび偶数競技者チーム別の得点を示すチー
ム別得点表示部１０が、得点表示部８と一体に表
示できるようにして配設されている。

そして、奇数番号競技者用スイツチ５および偶
数番号競技者用スイツチ６は、通常の手段とし
て、ケース１内部に配設されている電子部品
（ROM，PAM等）に基づき、奇数番号競技者用
スイツチ５および偶数番号競技者用スイツチ６の
操作による入力信号および制御信号によつて、得
点表示部８、チーム別得点表示部１０の表示を変
更処理できるようになつている。なお、図中、１
１は電源スイツチである。

続いて、上述した実施例のゲートボール得点表
示集計器の使用方法、および作用について説明す
る。

まず、競技者または審判員が、腕（前腕部）に
腕装着用バンド４で集計器（ケース）１を装着す
ると、集計器１は腕に沿つた状態で、該腕と一体
的に装着状態となる。

そして、電源スイツチ１１をONにして、ゲー
トボール競技を行い、各競技者がゲートを通過す
る毎に奇数番号競技者用スイツチ５または偶数番
号競技者用スイツチ６を操作すると、内部の電子
部品により得点表示部８の個々の表示部９に得点
が表示されると共に、チーム別得点表示部１０に
それぞれの合計得点が表示されるように作用す
る。すなわち、競技者用スイツチ５，６を、操作
する毎に各競技者の得点（１回操作する毎に１点
が加算され、４回目の操作では２点が加算され、
また５回目の操作でゼロに復帰する）が表示され
るように作用する。なお、５回目の操作でゼロに
復帰するようにしたのは、操作ミスを容易に訂正
できるようにしたものである。

また、アウトボールになつた時は、アウトボー
ル用スイツチ（押しボタン）を操作することによ
り、得点をプラスすることなく、各競技者別得点
表示部８の個々の表示部９がフリツカー表示し、
該競技者のボールがアウトボールとなつているこ
とを知らせることができるように作用する。ま
た、該フリツカー表示は、次ぎに競技者用スイツ
チ５，６を操作することにより、該表示のみ解消
される。

このように、このゲートボール得点表示集計器
を、腕に装着できるようにし、かつアウトボール
表示を各競技者の得点表示部にフリツカー表示さ
せる構成としたことにより、競技の進捗状態が競
技者等においても容易に把握できるように作用す
る。

ところで、上述した実施例においては、第１図
に示す構成のもので説明したが、例えば、第２〜
４図に示すような構成のものとしてもよいことは
明らかである。すなわち、第３図はケースを樽形
状としたものであり、また、第２図、第４図のも
のは第１図、第３図において太陽電池パネル１２
を設けた構成よりなる。また、第３図、第４図の
ものは、腕装着用バンド支持部がケースのスペー
ス内に位置する一構成を示している。

なお、本考案は上述した実施例に限定されるも
のでなく、本考案の要旨を変更しない範囲内にお
いて変形実施できるものを含む。

〔考案の効果〕

以上の記載より明らかなように、本考案のゲー
トボール得点表示集計器によれば、記録具を腕装
着用バンド支持部を備えた横長状のケースでもつ
て構成したので、当該集計器を腕に安定状態で装
着できるという効果を有する。

また、本考案のゲートボール得点表示集計器に
よれば、横長状のケースを用い、該ケースに奇数
番号競技者と偶数番号競技者のそれぞれの各競技
者別得点表示部およびチーム別得点表示部とが上
下に対応し、かつ横方向に配設しているので、競
技者別得点、チーム別得点等ゲートボール競技の
進捗状態が読み取り易く、また該得点表示部と該
得点表示を操作するための各スイツチが対応する
位置に配設されているので、操作がし易く、かつ
操作ミスが軽減できるという効果を有する。

また、本考案のゲートボール得点表示集計器に
よれば、アウトボール表示を得点表示部にフリツ
カー表示により、一体的に表示できるようにした
ので、その状態を明確に把握でき、また該フリツ
カー表示は、各競技者用スイツチを操作すること
によつて得点を加点することなく解消され得るよ
うにしているので、次に競技する際に確実にアウ
トボール表示を解消できるという効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のゲートボール得点表示集計器
の実施例の平面図、第２〜４図は、本考案の他の
実施例の平面図である。 １……集計器（ケース）、２，３……腕装着用
バンド支持部、４……腕装着用バンド、５……奇
数番号競技者用スイツチ、６……偶数番号競技者
用スイツチ、７……アウトボール用スイツチ、８
……得点表示部、１０……チーム別得点表示部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 腕装着用バンド支持部を備えた横長状のケース
   の表面に１〜10の数字のうちの５つの奇数競技者
   番号に対応する奇数番号競技者用スイツチと、５
   つの偶数番号競技者番号にそれぞれ対応すると偶
   数番号競技者用スイツチ、およびアウトボール用
   スイツチを有し、該奇数番号競技者用スイツチと
   偶数番号競技者用スイツチとは、競技者番号１と
   ２、３と４、５と６、７と８、９と10とがそれぞ
   れ対向する位置に若い番号順に横方向に配列され
   ていて、該奇数番号競技者用スイツチおよび偶数
   番号競技者用スイツチのそれぞれに対応する位置
   には各競技者別得点およびアウトボール状態を表
   示する競技者別得点表示部を有し、該競技者別得
   点表示部の横側には奇数競技者チームおよび偶数
   競技者チーム別の得点を示すチーム別得点表示部
   を有し、奇数番号競技者用スイツチと偶数番号競
   技者用スイツチおよびアウトボール用スイツチの
   操作によつて各競技者別得点表示部に各競技者別
   得点およびアウトボール状態を表示し、チーム別
   得点表示部は奇数番号競技者用スイツチと偶数番
   号競技者用スイツチの操作によつて順次、チーム
   別得点を表示し、また上記アウトボール状態の表
   示は上記各競技者別得点表示部でフリツカー表示
   によつて行い、かつ該フリツカー表示は、各競技
   者用スイツチを操作することによつて得点を加点
   することなく解消され得るようにしたことを特徴
   とするゲートボール得点表示集計器。