JPH076924Y2 - 競技用スコアーボードの選手名表示装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、例えばバドミントンやテニス、ピンポンなど
のように試合にシングルスとダブルスとがある競技用ス
コアーボードにおける選手名表示装置に関するものであ
る。

［従来の技術］ 従来からマニアル的操作によってスコアーボードに選手
名を表示する簡易型のものは、このスコアーボードにお
いて、同一面積で、横長の四角形の選手名表示枠を左右
に並設したものであって、競技毎にその試合に出場する
選手名が表示してあり、選手名表示枠に挿脱可能なサイ
ズの選手名表示プレートをこの表示枠内に挿入し、試合
が終ればその選手名表示プレートを抜き出していた。

［解決しようとする課題］ ところで前記したバドミントンなどの試合には、シング
ルスとダブルスとがあるため、各選手名表示プレートに
シングルスに出場する一名の選手名を表示しておく他
に、各ダブルス試合に出場する二名の選手名を表示して
おくことが必要であった。なおダブルスの場合では、例
えばＡ選手が、Ｂ選手とペアーを組んで出る試合もあれ
ばＣ選手と組んで出場する場合もあるので、それぞれの
ペアーの選手名を表示したダブルス専用の選手名表示プ
レートを準備しておくことは当然必要である。

このように選手名表示プレートには、シングルスとダブ
ルスとのそれぞれの選手名を記載しておくことが必要あ
るため、多くの枚数のプレートが必要となり、その準備
が大変であり、さらにダブルスのペアーの表示が間違っ
ていた場合や、選手の体調によって急にペアーの一方が
他の選手に代るようなことがあると、その都度、そのペ
アの選手を表示した選手名表示プレートの短時間での準
備が必要であった。

そこで本考案の目的は、選手名表示プレートの枚数を少
なくすることができ、さらにペアーの変更にも直ちに対
応できる競技用スコアーボードの選手名表示装置を提供
することにある。

［課題を解決するための手段］ 本考案の特徴は、外側表示枠と上下二段に選手名表示枠
を有する内側表示枠とより構成し、上記外側表示枠に
は、選手名表示大形プレートが挿脱可能であり、上記内
側表示枠には、上下二段のそれぞれに選手名表示小形プ
レートを挿脱可能であるあるところにある。

［実施例］ 以下図面を参照して、本考案の実施例について説明す
る。

第１図において、競技用スコアーボード１は、選手名表
示装置２とスコアー表示部３とより構成されているもの
で、本考案はこの選手名表示装置に関するものである。

そこで選手名表示装置２の具体的構成について説明す
る。第１図示のようにこの装置２には、対戦する選手や
チームの名前を表示する表示枠2A,2Bが並設してある。

その両表示枠2A,2Bの構成は、実質的に同一であるの
で、一方の表示枠2Aの具体的な構成について、第２図を
参照して説明する。

表示枠2Aは、外側表示枠４とこの外側表示枠の内方に位
置している内側表示枠５とより構成されているものであ
る。

そして外側表示枠４の上下両端部には、選手名表示大形
プレート６を挿脱可能にガイドするガイド部4a,4aが形
成してある。

また内側表示枠５には、上下二段に選手名表示枠51,52
が形成してあり、さらにこの両選手名表示枠のそれぞれ
の上下の両端部には、選手名表示小形プレート7,7を挿
脱可能にガイドするガイド部51a,51aおよび52a,52aが形
成してある。

そこで本考案の使用例について説明する。内側表示枠５
のみを用する場合には、この内側表示枠５の選手名表示
枠51,52に挿通可能な選手名表示小形プレート７に、そ
の競技に参加する選手の名前を記載しておく。

そしてシングルスの試合では、上段の選手名表示枠51の
みを使用し、ダブルスの試合の場合には、下段の選手名
表示枠52も使用し、上下二段に選手名表示小形プレート
７を挿脱するものである。このようにすれば、シングル
スの試合用の選手名表示小形プレート７のみ用意してお
けば、ダブルスの試合にも随時対応できる。

他の使用例として、シングルスだけの試合の場合には、
外側表示枠４のみを使用し、その場合には、選手名表示
大形プレート６が使用できるため、選手名やチーム名が
選手名表示小形プレート６よりも二倍も大きく表示でき
ることになる。

勿論、選手名を選手名表示大形プレート６と、選手名表
示小形プレート７の両方に記載しておけば、外側表示枠
４と内側表示枠５とを、シングルスとダブルスとに分け
て使用できる。

つぎにスコア表示部３の構成について説明する。選手名
表示装置２の下方には、競技中の得点表示部31a,31bが
隣接して設けてあり、この得点表示部の外側には、それ
ぞれ終了したセットのポンイト（得点）の表示部32a,32
bが上下二段に設けてあり、この両ポイント表示部の各
外側には、セット勝敗表示部33a,33bが設けてある。

さらに終了したセットのポイント表示部32a,32bの内側
には、外側に向けて指示している三角形状のサーブ権表
示部34a,34bが上下二段に設けてある。さらに左右のサ
ーブ権表示部34a,34bに挟まれた位置には、現在競技中
の試合が今何セット（ピリオド）目であるかを表示する
セット表示部35が設けてあり、このセット表示部は、時
間計測が必要な競技の場合にはタイマーとしても使える
ようになっているものである。

なお、選手名表示装置２（及びスコアー表示部３も共
に）を競技用スコアーボード１の両面に設けておけば、
コートチェンジの場合にこのスコアーボードを半回転さ
せることによって対応できるようになり便利である。

［効果］ 本考案は外側表示枠と、上下二段に形成してある内側表
示枠とを具備しているため、選手名表示小形プレートの
みに選手名を表示しておけば、シングルスとダブルスの
両方の試合に使用でき、ダブルスの試合の選手の変更に
も直ちに対応でき、さらにシングルスのみの試合の場合
には、選手名表示大形プレートを使用できるので、選手
名やチーム名を大きく表示でき、観客にとっては選手名
の確認に容易となるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は正面図、第２図は第１図ａ−ａ線拡大断面図で
ある。 １……競技用スコアーボード、２……選手名表示装置、
４……外側表示枠、５……内側表示枠、51,52……選手
名表示枠、６……選手名表示大形プレート、７……選手
名表示小形プレート。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】外側表示枠とこの外側表示枠の内方に位置
   しかつ上下二段に選手名表示枠を有する内側表示枠とよ
   り構成され、 上記外側表示枠には、選手名表示大形プレートを挿脱可
   能にガイドするガイド部が形成してあり、 上記内側表示枠には、上下二段のそれぞれに選手名表示
   小形プレートを挿脱可能にガイドするガイド部が形成し
   てある ことを特徴とする競技用スコアーボードの選手名表示装
   置。