JPH0426736A - 複合材料およびその製造方法 - Google Patents
複合材料およびその製造方法Info
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- JPH0426736A JPH0426736A JP12883190A JP12883190A JPH0426736A JP H0426736 A JPH0426736 A JP H0426736A JP 12883190 A JP12883190 A JP 12883190A JP 12883190 A JP12883190 A JP 12883190A JP H0426736 A JPH0426736 A JP H0426736A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
(産業上の利用分野)
本発明は、耐摩耗性、耐酸化性に優れた複合材料および
その製造方法に係わり、とくに軽量であって比強度が高
くしかも耐摩耗性および#酸化性に優れていてこれらの
うちの一方または両方において優れていることが要求さ
れる部材(製品2部品、素材)として好適に利用される
軽量の複合材料およびその製造方法に関するものである
。 (従来の技術) 近年、エンジンの構成部品であるエンジンバルブ、ピス
トン、ロッカーアームなどの往復運動部品や、ターボチ
ャージャロータ、タービンブレードなどの回転運動部品
に対する高性能化(高応答性、高出力化)が−段と求め
られており、とくに自動車の燃費向」二のために燃焼効
率を高めうるようにすることから燃焼温度がさらに上昇
する傾向にあり、従来の耐熱鋼やNi基耐熱合金などの
ごとく比重の大きい素材を用いた場合には、慣性力が大
きくなりかつまた応答遅れが大きくなって高応答性なら
びに高出力化の要求にこたえることができなくなってい
る。 したがって、使用材料の比強度を向上させることが望ま
れており、T i A n系合金は軽量な耐熱・耐酸化
材料として注目されるようになっている。 このT i A 51系合金は、比重がセラミックス並
みであって軽量であり、比強度ではNi基耐熱合金に勝
るという優れた特長を有している。 (発明が解決しようとする課題) しかしながら、このようなT i A l系合金では、
700°C以上での耐酸化性に劣る傾向にあり、Siや
Nb等の添加によって耐酸化性を向上させる試みもなさ
れている(特開昭63111152号公報等)が、十分
満足のいくものとはなっておらず、900℃を超える部
材への適用には至っていないと共に、摺動部品である場
合に耐摩耗性が十分でないという課題があった。 (発明の目的) 本発明は、このような従来の課題にかんがみてなされた
ものであって、軽量であって比強度が大でありしかも耐
摩耗性、耐熱性に優れていて、耐摩耗性や耐熱性、さら
には耐摩耗性および耐熱性の両方に優れていることが要
求される部材として好適に利用される複合材料を提供す
ることを目的としている。
その製造方法に係わり、とくに軽量であって比強度が高
くしかも耐摩耗性および#酸化性に優れていてこれらの
うちの一方または両方において優れていることが要求さ
れる部材(製品2部品、素材)として好適に利用される
軽量の複合材料およびその製造方法に関するものである
。 (従来の技術) 近年、エンジンの構成部品であるエンジンバルブ、ピス
トン、ロッカーアームなどの往復運動部品や、ターボチ
ャージャロータ、タービンブレードなどの回転運動部品
に対する高性能化(高応答性、高出力化)が−段と求め
られており、とくに自動車の燃費向」二のために燃焼効
率を高めうるようにすることから燃焼温度がさらに上昇
する傾向にあり、従来の耐熱鋼やNi基耐熱合金などの
ごとく比重の大きい素材を用いた場合には、慣性力が大
きくなりかつまた応答遅れが大きくなって高応答性なら
びに高出力化の要求にこたえることができなくなってい
る。 したがって、使用材料の比強度を向上させることが望ま
れており、T i A n系合金は軽量な耐熱・耐酸化
材料として注目されるようになっている。 このT i A 51系合金は、比重がセラミックス並
みであって軽量であり、比強度ではNi基耐熱合金に勝
るという優れた特長を有している。 (発明が解決しようとする課題) しかしながら、このようなT i A l系合金では、
700°C以上での耐酸化性に劣る傾向にあり、Siや
Nb等の添加によって耐酸化性を向上させる試みもなさ
れている(特開昭63111152号公報等)が、十分
満足のいくものとはなっておらず、900℃を超える部
材への適用には至っていないと共に、摺動部品である場
合に耐摩耗性が十分でないという課題があった。 (発明の目的) 本発明は、このような従来の課題にかんがみてなされた
ものであって、軽量であって比強度が大でありしかも耐
摩耗性、耐熱性に優れていて、耐摩耗性や耐熱性、さら
には耐摩耗性および耐熱性の両方に優れていることが要
求される部材として好適に利用される複合材料を提供す
ることを目的としている。
(課題を解決するための手段)
本発明に係わる複合材料は、T i A l系合金に、
Cr:5〜25重量%、SI:2〜7重量%、B:1〜
5重量%、C: o、1重量%以下で残部実質的にNi
からなる被覆合金を被覆してなる構成としたことを特徴
としており、実施態様においては、前記被覆合金が、C
r:10〜20重量%、Si:3〜5重量%、B:2.
5〜4.5重量%、C:0.1重量%以下で残部実質的
にNiからなる構成とし、必要に応じて被覆合金中にF
e:6重量%以下、AM:5重量%以下のうちの1種ま
たは2種が含まれる構成としたことを特徴としており、
本発明に係わる複合材料の製造方法は、T’ i A
l系合金の一部ないしは全部に前記被覆合金の粉末を設
けたのち、1000°C以上の温度に加熱する構成とし
、あるいは前記TiAJj系合金の一部ないしは全部に
前記被覆合金の粉末を設けたのち、1000°C以上の
温度に加熱すると共に大気圧以上の圧力を加える構成と
したことを特徴としており、上記した複合材料およびそ
の製造方法の構成を前述した従来の課題を解決するため
の手段としている。 本発明に係わる複合材料は、TiA文系合金にNi基合
金を被覆してなるものであるが、この場合のTiAJJ
系合金としては、例えば。 TiAl、Ti5A1を主成分とする材料が適用され、
より具体例として、Al:30〜42重景%と重量部T
iからなるものが用いられる。また、T i A l系
合金の強度や延性を向上させるために、Ni(例えば0
.05〜3.0重量%)、Si(例えば0.05〜3.
0重量%)、Mn(例えば0.03〜3.0重量%)、
B(例えば0.005〜0.5重量%)や、そのほかC
r。 N b 、 T a 、 W 、 M o 、 C、F
eなどを添加したものも適用される。 そして、この場合のT i A IL系合金は、鋳造。 鍛造、粉末焼結等のいずれの手法によって製造されたも
のでもよく、TiAl系合金の製造手段についてはとく
に限定されない。 また、被覆合金は、Cr:5〜25重量%、Si:2〜
7重量%、B:1〜5重量%、C:0.1重量%以下、
必要に応じてFe:6重量%以下、An : 5重量%
以下、残部実質的にNiからなるものが用いられるが、
このような成分組成とした限定理由について説明する。 Crは複合材料の耐酸化性を確保するために5重量%以
上含有していることが必要であるが、多すぎると脆化傾
向が大となるので25重量%以下とすることが必要であ
り、より望ましくは10〜20重量%の範囲とするのが
よい。 Stは複合材料の耐酸化性を向上させると共に、融点を
低下させるのに有効であるので、2重量%以上含有して
いることが必要であるが、多すぎると脆化傾向が大とな
るので7重量%以下とすることが必要であり、より望ま
しくは3−・5重量%の範囲とするのがよい。 Bは融点を降下させると共に、TiAu系合金との濡れ
性を向上させるのに有効であるので1重量%以上含有し
ていることが必要であるが、多すぎると母材との拡散層
が大きくなりすぎる傾向となるので5重量%以下とする
ことが必要であり、より望ましくは2.5〜4.5重量
%の範囲とするのがよい。 Cは複合材料の耐酸化性に悪影響を及ぼすことがあるの
で、0.1重量%以下とすることが必要である。 Feは被覆合金の強度を向上させると共に濡れ性を向上
させるのに有効な元素であるので必要に応じて含有させ
ることもよいが、多すぎると融点を上げると共に、耐酸
化性を劣化させるので、含有させるとしても6重量%以
下とする必要がある。 Auは複合材料の耐酸化性を向上させるのに有効な元素
であるので必要に応じて含有させることもよいが、多す
ぎると融点を上げるので、含有させるとしても5重量%
以下とする必要がある。 Niは被覆合金の靭性、濡れ性、耐熱性を向上させるの
で残部とした。 そして、本発明に係わる複合材料を製造するに際しては
、前記T i A n系合金の一部(複数箇所にわたる
場合も当然含む。)ないしは全部に前記被覆合金を被覆
する。 この場合の被覆手段としては、溶融めっきや、火炎(フ
レーム)、アーク、プラズマ、燦然などによる溶射被覆
や、物理的蒸着(PVD)や、化学的蒸着(cvn)な
どがあり、本発明ではとくに限定はされないが、非常に
簡便でかつ安価な手法として、TiA文系合金の一部な
いしは全部に被覆合金の粉末を設けたのち加熱する手段
を用いることも可能である。 例えば、前記被覆合金の粉末を有機溶剤等からなる適宜
のバインダーと混合し、刷毛やスプレーなどによってT
iAu系合金の一部ないしは全部に塗布したのち、10
00℃以上の温度に加熱することによって前記バインダ
ーを飛散させると共に被覆合金を半溶融状態にして基地
であるTiAJl系合金と密着させる。このとき、Ti
AJL系合金に対する被覆合金の密着性をより一層向]
二させるために、必要に応じて前記1000 ’0以上
の加熱とともにオートクレーブや熱間等方圧圧縮(HI
P)などにより大気圧以上の圧力を加えるようになすこ
とも必要に応じて望ましい。 そして、T i A n系合金に対する被覆合金の被覆
厚さは、500IJ、m程度までであれば密着性に問題
を生ずることなく被覆することができる。 (発明の作用) 本発明に係わる複合材料およびその製造方法は、上述し
た構成を有するものであるから、基材であるTiAJL
系合金は軽量で比強度が高く構造体としての必要な強度
が得られると共に、高速運動特性や応答特性などに優れ
、このT i A l系合金基材の表面にはNi基の薄
い耐熱・耐酸化層を有していることから、900℃を超
える使用温度においても耐熱性、耐酸化性が著しく優れ
たものとなり、耐熱性や耐酸化性の一方が要求される場
合および耐熱性と耐酸化性の両方が要求される場合に適
したものになる。 (実施例) 実施例1 プラズマアークを熱源とし、水冷銅製るつぼを備えたス
カル炉を用いて、Arガス雰囲気中において、第1表に
示す各化学成分のTiAA系合金の鋳塊(各々約8kg
)を溶製した。次いで、各鋳塊より3X10X25mm
の供試片を切り出した。 次に、前記各供試片の表面に、同じく第1表に示す各化
学成分の被覆合金粉末と有機バインダーとを混合したペ
ーストを用意し、スプレーもしくは刷毛塗りにより同じ
く第1表に示す塗布量を塗布したのち、No、2.5,
12,14.15を除いてio−’Torr中で110
0℃×10分の加熱を行ったのち炉冷した。また、No
、2.5゜12.14.15では1100℃XIO分の
加熱時にオートクレーブにて大気圧以上に加圧処理した
のち炉冷した。 次に、耐摩耗性の評価のために1表面硬度の測定を行っ
た。この表面硬度の測定において断面の被覆合金層硬さ
をマイクロビッカース硬度計(荷重;500gf)によ
り測定し、5点の平均値を求めた。この結果を同じ〈第
1表の表面硬度の欄に示す。 また、耐酸化性の評価のために、各供試片を第1図に示
すパターンで900℃または950℃で加熱・冷却する
に際し、露点20℃73N合成空気中で192サイクル
加熱・冷却したのちの醇化増量を調べた。この結果を同
じく第1表の酸化増量の欄に示す。 第1表に示すように、本発明を満足する発明例No、1
−16の場合には、表面硬度が600前後〜700前後
と硬いものになっていて耐摩耗性に優れていると共に、
900°Cでの酸化増量が約6g/cm2以内、950
℃での酸化増量が17g/cm2以内となっていて、耐
酸化性にも優れているものであった。 これに対して、TiAl系合金のみからなるNo、17
.19では、耐酸化性に著しく劣ったものとなっており
、また、TfAJL系合金に被覆合金を被覆するとして
も、被覆合金中のCr量が少なくC量が多すぎるNo、
18では耐酸化性に劣ったものとなっており、また、被
覆合金中のFe量が多すぎるNo、20においても耐酸
化性に劣ったものとなっており、被覆合金中のCr量が
多すぎるNo、21およびSi量が多すぎるNo、22
では脆化傾向が大となって密着不良を生じており、No
、22ではC量も多すぎて耐酸化性にも劣るものとなっ
ていて好ましくないものであった。 実施例2 TiA見系台系合金t−34重量%A文)製ターボチャ
ージャロータ(外径:50mm)粗材の表面に、Ni−
15重量%Cr−4重量%5t−3,5重量%B−4重
量%Fe−0.04重量%Cの組成からなる被覆合金の
粉末をスプレーにより150mg/cm2の塗布量だけ
塗布し、次いで1O−5TOrrの減圧下−1?110
0℃XIO分間加熱したのち炉冷して、耐酸化処理を施
したターボチャージャロータを作製した。 次いで、前記耐酸化処理を施したターボチャージャロー
タと、耐酸化処理を施さないTiA文系合金ままのター
ボチャージャロータと、参考のためにカロライジング処
理を施したターボチャージャロータとを各々950℃で
96時間加熱して、それぞれにおける酸化スケールの剥
離の有無およびTi系酸化物の生成の有無を調べた。こ
の結果を第2表に示す。 第2表に示すように、耐酸化処理を施さない比較例のタ
ーボチャージャロータでは、高温加熱によって酸化スケ
ールの剥離を生じると共にTi系酸化物が生成して好ま
しくないものとなっており、カロライジング処理を施し
た参考例のターボチャージャロータでは酸化スケールの
剥離がなく重量増加量も本発明例のものと同等であるも
ののTi系酸化物が生成するため信頼性に欠けるものと
なっていた。 これに対して、特定の被覆合金による耐酸化処理を施し
た本発明例のターボチャージャロータは高温加熱によっ
ても酸化スケールの剥離は生じず、Ti系酸化物の生成
もなかった。
Cr:5〜25重量%、SI:2〜7重量%、B:1〜
5重量%、C: o、1重量%以下で残部実質的にNi
からなる被覆合金を被覆してなる構成としたことを特徴
としており、実施態様においては、前記被覆合金が、C
r:10〜20重量%、Si:3〜5重量%、B:2.
5〜4.5重量%、C:0.1重量%以下で残部実質的
にNiからなる構成とし、必要に応じて被覆合金中にF
e:6重量%以下、AM:5重量%以下のうちの1種ま
たは2種が含まれる構成としたことを特徴としており、
本発明に係わる複合材料の製造方法は、T’ i A
l系合金の一部ないしは全部に前記被覆合金の粉末を設
けたのち、1000°C以上の温度に加熱する構成とし
、あるいは前記TiAJj系合金の一部ないしは全部に
前記被覆合金の粉末を設けたのち、1000°C以上の
温度に加熱すると共に大気圧以上の圧力を加える構成と
したことを特徴としており、上記した複合材料およびそ
の製造方法の構成を前述した従来の課題を解決するため
の手段としている。 本発明に係わる複合材料は、TiA文系合金にNi基合
金を被覆してなるものであるが、この場合のTiAJJ
系合金としては、例えば。 TiAl、Ti5A1を主成分とする材料が適用され、
より具体例として、Al:30〜42重景%と重量部T
iからなるものが用いられる。また、T i A l系
合金の強度や延性を向上させるために、Ni(例えば0
.05〜3.0重量%)、Si(例えば0.05〜3.
0重量%)、Mn(例えば0.03〜3.0重量%)、
B(例えば0.005〜0.5重量%)や、そのほかC
r。 N b 、 T a 、 W 、 M o 、 C、F
eなどを添加したものも適用される。 そして、この場合のT i A IL系合金は、鋳造。 鍛造、粉末焼結等のいずれの手法によって製造されたも
のでもよく、TiAl系合金の製造手段についてはとく
に限定されない。 また、被覆合金は、Cr:5〜25重量%、Si:2〜
7重量%、B:1〜5重量%、C:0.1重量%以下、
必要に応じてFe:6重量%以下、An : 5重量%
以下、残部実質的にNiからなるものが用いられるが、
このような成分組成とした限定理由について説明する。 Crは複合材料の耐酸化性を確保するために5重量%以
上含有していることが必要であるが、多すぎると脆化傾
向が大となるので25重量%以下とすることが必要であ
り、より望ましくは10〜20重量%の範囲とするのが
よい。 Stは複合材料の耐酸化性を向上させると共に、融点を
低下させるのに有効であるので、2重量%以上含有して
いることが必要であるが、多すぎると脆化傾向が大とな
るので7重量%以下とすることが必要であり、より望ま
しくは3−・5重量%の範囲とするのがよい。 Bは融点を降下させると共に、TiAu系合金との濡れ
性を向上させるのに有効であるので1重量%以上含有し
ていることが必要であるが、多すぎると母材との拡散層
が大きくなりすぎる傾向となるので5重量%以下とする
ことが必要であり、より望ましくは2.5〜4.5重量
%の範囲とするのがよい。 Cは複合材料の耐酸化性に悪影響を及ぼすことがあるの
で、0.1重量%以下とすることが必要である。 Feは被覆合金の強度を向上させると共に濡れ性を向上
させるのに有効な元素であるので必要に応じて含有させ
ることもよいが、多すぎると融点を上げると共に、耐酸
化性を劣化させるので、含有させるとしても6重量%以
下とする必要がある。 Auは複合材料の耐酸化性を向上させるのに有効な元素
であるので必要に応じて含有させることもよいが、多す
ぎると融点を上げるので、含有させるとしても5重量%
以下とする必要がある。 Niは被覆合金の靭性、濡れ性、耐熱性を向上させるの
で残部とした。 そして、本発明に係わる複合材料を製造するに際しては
、前記T i A n系合金の一部(複数箇所にわたる
場合も当然含む。)ないしは全部に前記被覆合金を被覆
する。 この場合の被覆手段としては、溶融めっきや、火炎(フ
レーム)、アーク、プラズマ、燦然などによる溶射被覆
や、物理的蒸着(PVD)や、化学的蒸着(cvn)な
どがあり、本発明ではとくに限定はされないが、非常に
簡便でかつ安価な手法として、TiA文系合金の一部な
いしは全部に被覆合金の粉末を設けたのち加熱する手段
を用いることも可能である。 例えば、前記被覆合金の粉末を有機溶剤等からなる適宜
のバインダーと混合し、刷毛やスプレーなどによってT
iAu系合金の一部ないしは全部に塗布したのち、10
00℃以上の温度に加熱することによって前記バインダ
ーを飛散させると共に被覆合金を半溶融状態にして基地
であるTiAJl系合金と密着させる。このとき、Ti
AJL系合金に対する被覆合金の密着性をより一層向]
二させるために、必要に応じて前記1000 ’0以上
の加熱とともにオートクレーブや熱間等方圧圧縮(HI
P)などにより大気圧以上の圧力を加えるようになすこ
とも必要に応じて望ましい。 そして、T i A n系合金に対する被覆合金の被覆
厚さは、500IJ、m程度までであれば密着性に問題
を生ずることなく被覆することができる。 (発明の作用) 本発明に係わる複合材料およびその製造方法は、上述し
た構成を有するものであるから、基材であるTiAJL
系合金は軽量で比強度が高く構造体としての必要な強度
が得られると共に、高速運動特性や応答特性などに優れ
、このT i A l系合金基材の表面にはNi基の薄
い耐熱・耐酸化層を有していることから、900℃を超
える使用温度においても耐熱性、耐酸化性が著しく優れ
たものとなり、耐熱性や耐酸化性の一方が要求される場
合および耐熱性と耐酸化性の両方が要求される場合に適
したものになる。 (実施例) 実施例1 プラズマアークを熱源とし、水冷銅製るつぼを備えたス
カル炉を用いて、Arガス雰囲気中において、第1表に
示す各化学成分のTiAA系合金の鋳塊(各々約8kg
)を溶製した。次いで、各鋳塊より3X10X25mm
の供試片を切り出した。 次に、前記各供試片の表面に、同じく第1表に示す各化
学成分の被覆合金粉末と有機バインダーとを混合したペ
ーストを用意し、スプレーもしくは刷毛塗りにより同じ
く第1表に示す塗布量を塗布したのち、No、2.5,
12,14.15を除いてio−’Torr中で110
0℃×10分の加熱を行ったのち炉冷した。また、No
、2.5゜12.14.15では1100℃XIO分の
加熱時にオートクレーブにて大気圧以上に加圧処理した
のち炉冷した。 次に、耐摩耗性の評価のために1表面硬度の測定を行っ
た。この表面硬度の測定において断面の被覆合金層硬さ
をマイクロビッカース硬度計(荷重;500gf)によ
り測定し、5点の平均値を求めた。この結果を同じ〈第
1表の表面硬度の欄に示す。 また、耐酸化性の評価のために、各供試片を第1図に示
すパターンで900℃または950℃で加熱・冷却する
に際し、露点20℃73N合成空気中で192サイクル
加熱・冷却したのちの醇化増量を調べた。この結果を同
じく第1表の酸化増量の欄に示す。 第1表に示すように、本発明を満足する発明例No、1
−16の場合には、表面硬度が600前後〜700前後
と硬いものになっていて耐摩耗性に優れていると共に、
900°Cでの酸化増量が約6g/cm2以内、950
℃での酸化増量が17g/cm2以内となっていて、耐
酸化性にも優れているものであった。 これに対して、TiAl系合金のみからなるNo、17
.19では、耐酸化性に著しく劣ったものとなっており
、また、TfAJL系合金に被覆合金を被覆するとして
も、被覆合金中のCr量が少なくC量が多すぎるNo、
18では耐酸化性に劣ったものとなっており、また、被
覆合金中のFe量が多すぎるNo、20においても耐酸
化性に劣ったものとなっており、被覆合金中のCr量が
多すぎるNo、21およびSi量が多すぎるNo、22
では脆化傾向が大となって密着不良を生じており、No
、22ではC量も多すぎて耐酸化性にも劣るものとなっ
ていて好ましくないものであった。 実施例2 TiA見系台系合金t−34重量%A文)製ターボチャ
ージャロータ(外径:50mm)粗材の表面に、Ni−
15重量%Cr−4重量%5t−3,5重量%B−4重
量%Fe−0.04重量%Cの組成からなる被覆合金の
粉末をスプレーにより150mg/cm2の塗布量だけ
塗布し、次いで1O−5TOrrの減圧下−1?110
0℃XIO分間加熱したのち炉冷して、耐酸化処理を施
したターボチャージャロータを作製した。 次いで、前記耐酸化処理を施したターボチャージャロー
タと、耐酸化処理を施さないTiA文系合金ままのター
ボチャージャロータと、参考のためにカロライジング処
理を施したターボチャージャロータとを各々950℃で
96時間加熱して、それぞれにおける酸化スケールの剥
離の有無およびTi系酸化物の生成の有無を調べた。こ
の結果を第2表に示す。 第2表に示すように、耐酸化処理を施さない比較例のタ
ーボチャージャロータでは、高温加熱によって酸化スケ
ールの剥離を生じると共にTi系酸化物が生成して好ま
しくないものとなっており、カロライジング処理を施し
た参考例のターボチャージャロータでは酸化スケールの
剥離がなく重量増加量も本発明例のものと同等であるも
ののTi系酸化物が生成するため信頼性に欠けるものと
なっていた。 これに対して、特定の被覆合金による耐酸化処理を施し
た本発明例のターボチャージャロータは高温加熱によっ
ても酸化スケールの剥離は生じず、Ti系酸化物の生成
もなかった。
本発明に係わる複合材料は、T i A文系合金に、C
r:5〜25重量%、Si:2〜7重量%、B:1〜5
重量%、C:0.1重量%以下で、必要に応じてFe:
6重量%以下、An:5重量%以下のうちの1種または
2種を含有し残部実質的にNiからなる被覆合金を被覆
してなる構成としたものであるから、基材であるTiA
1系合金は軽量で比強度が高く構造体として要求される
必要な強度が得られるようにすることが可能であると共
に、往復運動部材である場合の慣性力が小さくかつまた
回転運動部材である場合の応答性に優れたものとするこ
とが可能であって例えばエンジンにおける高回転化や高
出力化にも対応しうるものであり、さらにはこのT i
A 文系合金基材の表面にNi基の薄い耐熱・耐酸化
層を有していることから、900℃を超える使用温度に
おいても#熱性、#酸化性に著しく優れたものとなり、
耐熱性や耐酸化性のいずれかが要求される場合や、#熱
性および耐酸化性の両方が要求される部材(製品9部品
、素材)として適したものであるという著しく優れた効
果を有し、本発明に係わる複合材料の製造方法は、Ti
AA系合金の一部ないしは全部に前記被覆合金の粉末を
設けたのち、1000°C以上の温度に加熱する構成と
し、あるいは前記T r A l系合金の一部ないしは
全部に前記被覆合金の粉末を設けたのち、1000°C
以上の温度に加熱すると共に大気圧以上の圧力を加える
構成としたから、上記した優れた特性を有する複合材料
を簡便な手法によって製造することが可能であるという
著大なる効果がもたらされる。
r:5〜25重量%、Si:2〜7重量%、B:1〜5
重量%、C:0.1重量%以下で、必要に応じてFe:
6重量%以下、An:5重量%以下のうちの1種または
2種を含有し残部実質的にNiからなる被覆合金を被覆
してなる構成としたものであるから、基材であるTiA
1系合金は軽量で比強度が高く構造体として要求される
必要な強度が得られるようにすることが可能であると共
に、往復運動部材である場合の慣性力が小さくかつまた
回転運動部材である場合の応答性に優れたものとするこ
とが可能であって例えばエンジンにおける高回転化や高
出力化にも対応しうるものであり、さらにはこのT i
A 文系合金基材の表面にNi基の薄い耐熱・耐酸化
層を有していることから、900℃を超える使用温度に
おいても#熱性、#酸化性に著しく優れたものとなり、
耐熱性や耐酸化性のいずれかが要求される場合や、#熱
性および耐酸化性の両方が要求される部材(製品9部品
、素材)として適したものであるという著しく優れた効
果を有し、本発明に係わる複合材料の製造方法は、Ti
AA系合金の一部ないしは全部に前記被覆合金の粉末を
設けたのち、1000°C以上の温度に加熱する構成と
し、あるいは前記T r A l系合金の一部ないしは
全部に前記被覆合金の粉末を設けたのち、1000°C
以上の温度に加熱すると共に大気圧以上の圧力を加える
構成としたから、上記した優れた特性を有する複合材料
を簡便な手法によって製造することが可能であるという
著大なる効果がもたらされる。
第1図は本発明の実施例において耐酸化性の評価に用い
た加熱・冷却パターンを示す説明図である。
た加熱・冷却パターンを示す説明図である。
Claims (6)
- (1)TiAl系合金に、Cr:5〜25重量%、Si
:2〜7重量%、B:1〜5重量%、C:0.1重量%
以下で残部実質的にNiからなる被覆合金を被覆してな
ることを特徴とする複合材料。 - (2)被覆合金が、Cr:10〜20重量%、Si:3
〜5重量%、B:2.5〜4.5重量%、C:0.1重
量%以下で残部実質的にNiからなる請求項第1項に記
載の複合材料。 - (3)被覆合金中にFe:6重量%以下を 含む請求項第1項または第2項に記載の複合材料。
- (4)被覆合金中にAl:5重量%以下を含む請求項第
1項、第2項またほ第3項に記載の複合材料。 - (5)TiAl系合金に被覆合金の粉末を設けたのち、
1000℃以上の温度に加熱することを特徴とする請求
項第1項、第2項、第3項または第4項に記載の複合材
料の製造方法。 - (6)TiAl系合金に被覆合金の粉末を設けたのち、
1000℃以上の温度に加熱すると共に大気圧以上の圧
力を加えることを特徴とする請求項第1項、第2項、第
3項または第4項に記載の複合材料の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12883190A JP2926886B2 (ja) | 1990-05-18 | 1990-05-18 | 複合材料およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12883190A JP2926886B2 (ja) | 1990-05-18 | 1990-05-18 | 複合材料およびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0426736A true JPH0426736A (ja) | 1992-01-29 |
JP2926886B2 JP2926886B2 (ja) | 1999-07-28 |
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JP12883190A Expired - Fee Related JP2926886B2 (ja) | 1990-05-18 | 1990-05-18 | 複合材料およびその製造方法 |
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JP (1) | JP2926886B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103572280B (zh) * | 2012-07-18 | 2015-09-30 | 重庆广播电视大学 | 激光熔覆之前无需预热的穿孔顶头的激光强化工艺 |
CN103572283B (zh) * | 2012-07-18 | 2015-09-23 | 重庆广播电视大学 | 穿孔顶头的激光强化工艺 |
CN103572282B (zh) * | 2012-07-18 | 2015-09-30 | 重庆广播电视大学 | 一种穿孔顶头表面的激光熔覆方法 |
-
1990
- 1990-05-18 JP JP12883190A patent/JP2926886B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP2926886B2 (ja) | 1999-07-28 |
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