JPH04265458A - 内燃エンジンの蒸発燃料処理系の故障診断装置 - Google Patents

内燃エンジンの蒸発燃料処理系の故障診断装置

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Publication number
JPH04265458A
JPH04265458A JP4768991A JP4768991A JPH04265458A JP H04265458 A JPH04265458 A JP H04265458A JP 4768991 A JP4768991 A JP 4768991A JP 4768991 A JP4768991 A JP 4768991A JP H04265458 A JPH04265458 A JP H04265458A
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JP
Japan
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fuel
temperature
purge
failure diagnosis
canister
Prior art date
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Pending
Application number
JP4768991A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasunari Seki
関 康成
Yoshitaka Kuroda
恵隆 黒田
Kazutomo Sawamura
澤村 和同
Masatoshi Udagawa
宇田川 雅俊
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃エンジンの燃料タ
ンク内に発生する蒸発燃料をキャニスタに一時貯え、こ
の貯えられた蒸発燃料を吸気系に放出するようにした蒸
発燃料処理系の故障診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】キャニスタ内の温度は、蒸発燃料を貯え
る(以下「チャージする」という)ときには吸着熱によ
って上昇し、放出する(以下「パージする」という)と
きには下降するという事実に着目して、キャニスタ内に
温度センサを設け、車両停止時(チャージ時)のキャニ
スタ内部最高温度と車両走行時(パージ時)のキャニス
タ内部温度との差を算出し、この温度差と所定温度差を
比較することにより、蒸発燃料処理系の異常を検出する
ようにした異常検出装置が従来提案されている(実開平
2−35952号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記提
案の装置では、キャニスタ内の温度を一ヵ所のみで検出
しているため、キャニスタのチャージ状態を正確に把握
できない。その結果、例えば燃料蒸発が少量の状態では
、検出温度の変化が雰囲気温度の変化によるものか、燃
料蒸気の吸着熱によるものかを区別することができず、
正確な故障診断を行うことができない。
【0004】本発明は上述の点に鑑みなされたものであ
り、キャニスタを含む燃料蒸発処理系の故障診断の精度
を向上させ、特に燃料蒸気が少量であっても正確に故障
診断を行うことができる故障診断装置を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、燃料タンク内に発生する蒸発燃料を吸着する
吸着材を収容させた蒸発燃料処理装置を有する内燃エン
ジンの蒸発燃料処理系の故障診断装置において、前記蒸
発燃料処理装置内の吸着材近傍の温度を検出する複数の
温度センサと、前記蒸発燃料が蒸発燃料処理装置へチャ
ージされる状態及び蒸発燃料処理装置からエンジンの吸
気系へパージされる状態の少なくとも一方の状態を制御
する蒸発燃料制御手段と、該蒸発燃料制御手段の作動時
における前記複数の温度センサの検出温度に基づいて、
前記蒸発燃料処理系の故障を診断する故障診断手段とを
設けるようにしたものである。
【0006】また、前記燃料タンク内に蒸発燃料が発生
するチャージ状態を検出するチャージ状態検出手段を設
け、前記故障診断手段は、前記チャージ状態における前
記複数の温度センサの検出温度に基づいて故障を診断す
ることが望ましい。
【0007】更に、前記エンジンの吸気系へ蒸発燃料を
パージするパージ状態を検出するパージ状態検出手段を
設け、前記故障診断手段は前記パージ状態における前記
複数の温度センサの検出温度に基づいて故障を診断する
ことが望ましい。
【0008】
【作用】蒸発燃料のチャージ中及び/又はパージ中に、
蒸発燃料処理装置内の複数の位置において吸着材近傍の
温度が検出され、該検出値に基づいて故障診断が行われ
る。
【0009】また、燃料タンク内に蒸発燃料が発生する
チャージ状態が検出されているとき、又はエンジンの吸
気系へ蒸発燃料がパージするパージ状態が検出されてい
るときに、前記複数の温度検出値に基づく故障診断が行
われる。
【0010】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を参照して説明す
る。
【0011】図1は本発明の故障診断装置を含む蒸発燃
料処理系の全体構成図である。同図中符号1は例えば4
気筒の内燃エンジンを示し、エンジン1の吸気管2の途
中にはスロットル弁3が設けられている。スロットル弁
3にはスロットル弁開度(θTH)センサ4が連結され
ており、当該スロットル弁3の開度に応じた電気信号を
出力して電子コントロールユニット(以下「ECU」と
いう)5に供給する。燃料噴射弁6はエンジン1とスロ
ットル弁3との間且つ吸気管2の図示しない吸気弁の少
し上流側に各気筒毎に設けられており、各噴射弁は燃料
ポンプ(図示せず)を介して燃料タンク21に接続され
ていると共にECU5に電気的に接続されて当該ECU
5からの信号により燃料噴射弁6の開弁時間が制御され
る。
【0012】一方、スロットル弁3の直ぐ下流には吸気
管内絶対圧(PBA)センサ7が設けられており、この
絶対圧センサ7により電気信号に変換された絶対圧信号
は前記ECU5に供給される。
【0013】エンジン回転数(NE)センサ8及び気筒
判別(CYL)センサ9はエンジン1の図示しないカム
軸周囲又はクランク軸周囲に取付けられている。エンジ
ン回転数センサ8はエンジン1のクランク軸の180度
回転毎に所定のクランク角度位置で信号パルス(以下「
TDC信号パルス」という)を出力し、気筒判別センサ
9は特定の気筒の所定のクランク角度位置で信号パルス
を出力するものであり、これらの各信号パルスはECU
5に供給される。
【0014】排気管10の途中には、排気ガス濃度検出
器としてのO2センサ11が装着されており、排気ガス
中の酸素濃度を検出してその検出値Vo2に応じた信号
を出力しECU5に供給する。排気管10のO2センサ
11の下流には、排気ガス浄化装置(図示せず)が設け
られている。
【0015】密閉された燃料タンク21の上部には、タ
ンク内の圧力PTANKを検出するタンク内圧センサ2
2が設けられており、その検出信号がECU5に供給さ
れる。ECU5には、エンジン1が搭載された車両の走
行速度Vを検出する車速センサ12が接続されており、
その検出信号がECU5に供給される。
【0016】燃料タンク21の上部は通路23によって
キャニスタ(蒸発燃料処理装置)27に接続されており
、通路23の途中には2ウェイバルブ24が設けられて
いる。2ウェイバルブ24は通路25によってバイパス
されており、通路25の途中には圧力制御弁26が配さ
れている。圧力制御弁26のソレノイド26aはECU
5に接続されており、ソレノイド26aの付勢時には、
制御弁26は開弁し、消勢時には閉弁する。圧力制御弁
26の閉弁時には通路25は遮断される。
【0017】キャニスタ27は、パージカット弁28及
び通路30を介して吸気管の、スロットル弁3の全閉時
の弁位置付近に接続されている。パージカット弁28の
負圧室28aはパージ制御弁29に接続され、パージ制
御弁29のソレノイド29aが付勢(オン)されたとき
には大気に連通する一方、ソレノイド29aが消勢(オ
フ)されたときには吸気管2の、スロットル弁3の下流
側に連通する。ソレノイド29aはECU5に接続され
ている。
【0018】キャニスタ27は、多数の小孔を有する押
え板27a、大気を浄化するためのフィルタ27b、大
気導入孔27c、第1及び第2の温度センサ31,32
を有し、フィルタ27bと押え板27aとの間には吸着
剤が充てんされている。押え板27aの近傍で燃料タン
クからの通路23が開口しており、第1の温度センサ3
1はその開口部に近いA部の温度を検出する一方、第2
の温度センサ32はフィルタ27bに近いB部の温度を
検出する。第1及び第2の温度センサ31,32はEC
U5に接続されており、その検出信号がECU5に供給
される。
【0019】上述した構成要素21〜30によって蒸発
燃料処理系が構成され、以下のように動作する。
【0020】2ウェイバルブ24は、該バルブ24の両
側の圧力差(燃料タンク21側の圧力とキャニスタ27
側の圧力との圧力差)が設定値以上のとき開弁し、それ
以外のときには閉弁する。従って、圧力制御弁26の閉
弁時においては、燃料蒸気が発生して燃料タンク21内
の圧力が上昇し、前記圧力差が設定値以上となると、2
ウェイバルブ24が開弁する。その結果燃料蒸気がキャ
ニスタ27内に流入し、キャニスタ内の吸着剤によって
吸着され貯蔵される(キャニスタがチャージされる)。 また、圧力制御弁26の開弁時には、燃料蒸気の発生量
が少量であっても、キャニスタ27へのチャージが可能
となる。
【0021】パージ制御弁29が大気に連通していると
き(ソレノイド29aオン時)には、パージカット弁2
8が閉弁状態となりパージが停止される。一方、パージ
制御弁29が吸気管2に連通しているとき(ソレノイド
29aオフ時)には、パージカット弁28が開弁状態と
なり、キャニスタ27に貯えられた燃料蒸気は、大気導
入孔27cから吸入される大気とともに吸気管2へ吸引
される(パージされる)。なお、パージカット弁を開弁
しても吸気管2内の負圧が不足している場合には、パー
ジされない。
【0022】また、外気の影響などで燃料タンク21が
冷却されてタンク内の負圧が増すと、2ウェイバルブ2
4が開弁し、キャニスタ27にチャージされた燃料蒸気
は燃料タンク21に戻される(圧力制御弁26の閉弁時
)。
【0023】ECU5は、各種センサからの入力信号波
形を整形し、電圧レベルを所定レベルに修正し、アナロ
グ信号値をデジタル信号値に変換する等の機能を有する
入力回路5a、後述の故障診断プログラム等を実行する
中央演算処理回路(以下「CPU」という)5b、CP
U5bで実行される各種演算プログラム、演算結果等を
記憶する記憶手段5c、前記燃料噴射弁6、圧力制御弁
26、パージ制御弁29に駆動信号を供給する出力回路
5d等から構成される。
【0024】なお、本実施例では、ECU5は蒸発燃料
制御手段の一部及び故障診断手段を構成する。
【0025】上述したように本実施例ではキャニスタ2
7内の異なる部分の温度を検出すべく、2つの温度セン
サ31,32を設けているが、この点について図2〜図
4を参照しながら説明する。
【0026】図2はキャニスタ内の温度検出を行う位置
を説明するための図であり、温度センサ及びパージカッ
ト弁は省略してある。同図において、(イ),(ロ),
(ハ)で示す各部分の温度は、チャージ時及びパージ時
において、時間経過とともにそれぞれ図3(a)及び(
b)に示すように変化する。即ち、チャージ時において
は、燃料タンクからの通路23の開口部に近い側(燃料
蒸気供給側)から、大気導入孔27c側へ順次温度が上
昇する。またパージ時においては、逆に大気導入孔側か
ら順次下降していく。
【0027】従って、どこか1ポイント、例えば(ハ)
部の温度変化をみることによって、(ハ)部までチャー
ジされたか否かを判定することができる。しかし、温度
変化幅や温度変化勾配は、チャージされる蒸気量(濃度
及び流量)が少ないほど小さくなるため、1ポイントの
みの温度検出では燃料蒸気が少量の場合には、温度変化
がキャニスタの雰囲気温度の変化によるものか、蒸気の
吸着熱によるものか区別できない。従って、2ポイント
以上、例えば(イ)部と(ハ)部の温度を検出し、両者
を対比することによってキャニスタのチャージ状態をよ
り精度よく把握することが可能となる。
【0028】この場合、フルパージ状態(完全にパージ
した状態)からの温度推移は図3(a)に示すように、
最初(ハ)部の温度に対して(イ)部の温度が上昇し(
(イ)部がチャージされた状態)、その後(ハ)部の温
度が(イ)部の温度に近づき、更にチャージが継続され
ると(イ)部より(ハ)部の方が温度が高くなる((ハ
)部までチャージされた状態)。従って、このように2
ポイント以上で温度検出を行うことにより、キャニスタ
がどこまでチャージされているか、即ちチャージされた
蒸気量を把握することができる。
【0029】また、既にキャニスタがある程度チャージ
されているとき、例えば(イ)部がチャージされている
ときには、図3(c)に示すように、更にチャージして
も(イ)部の温度は変化しないが、チャージが継続され
ると(ハ)部の温度が上昇する。従って、(イ)部と(
ハ)部の温度変化を対比することにより、1ポイントの
みで温度検出を行った場合に比べてキャニスタのチャー
ジの状態をより正確に把握することができる。(イ)部
のみで検出していた場合には、温度が変化しないため、
チャージが正常に行われていないと誤判定するおそれが
あるからである。
【0030】次に検出した温度に基づく故障診断につい
て述べる。
【0031】温度検出ポイントの1つを、チャージ及び
パージが行われる側(図2の(イ)部がこれに相当する
)においた場合には、例えば(イ)部のみにチャージさ
れていたとすると、パージ開始とともに(イ)部の温度
が下がるため、もし下がらない場合は、パージライン系
(パージカット弁28、パージ制御弁29、通路30)
の故障と診断することができる。
【0032】逆に(イ)部がチャージされれば、(イ)
部の温度は上昇する。そこで、燃料タンク内に燃料蒸気
が発生しているか否かを検出するためのタンク内圧セン
サ22と、燃料蒸気が発生しているときにこれが微少量
であってもキャニスタにチャージ可能とするための強制
チャージ機能を有する圧力制御弁26を設けることによ
り、タンク内に燃料蒸気が発生していて、しかもその蒸
気をキャニスタに供給する状態、即ちチャージが確実に
実行される状態を実現し、かかる状態において(イ)部
の温度が上昇しなかった場合には、チャージライン系(
通路23,25、圧力制御弁26)の故障と診断するこ
とができる。
【0033】図4は、フルパージ状態に近いキャニスタ
において、少量の燃料蒸気(微少ベーパー)が発生して
いるときに、圧力制御弁26を開弁(強制チャージ)し
、パージオン(実行)、オフ(停止)を繰り返した場合
の(イ)部及び(ハ)部の温度変化を示す。この図から
、フルパージ状態のキャニスタで燃料蒸気量が少ない時
でも、パージオン、オフにより(イ)部の温度変化でチ
ャージ及びパージを判定することができることがわかる
。この場合においても、(イ)部及び(ハ)部のように
2ポイント以上の温度を比較することにより、(イ)部
の温度変化をより適確に把握することができる。
【0034】以上のように複数のポイントで温度検出を
行うことにより、正確なキャニスタのチャージ状態の把
握及び少量の燃料蒸気(微少ベーパー)による故障診断
が可能となる。特にキャニスタのフルパージ状態でかつ
燃料蒸気量が少ない場合であっても、正確な故障診断を
行うことができる。その結果、キャニスタを強制チャー
ジする(パージを停止する)時間や走行距離を短縮した
り、あるいは適切に管理することができ、オーバチャー
ジ等によるキャニスタの劣化を防止することができる。
【0035】図5〜7は、上述した微少ベーパーによる
故障診断を行うプログラムのフローチャートである。
【0036】図5のプログラムは、図6,7のプログラ
ムで設定されるチャージフラグFCHARGE及びパー
ジフラグFPURGEの値に応じて、圧力制御弁26及
びパージカット弁28の制御を行うものである。これに
よれば、圧力制御弁26及びパージカット弁28は以下
のように制御される。
【0037】1)FCHARGE=1(ステップS1の
答が肯定(YES))のときには、圧力制御弁26は開
弁され、パージカット弁28は閉弁される(ステップS
3,S4)。これにより、キャニスタへの強制チャージ
が行われる。
【0038】2)FCHARGE=0(ステップS1の
答が否定(NO))のときには、フラグFPURGEの
値に拘らず圧力制御弁26は閉弁され、パージカット弁
28は開弁される。これにより、微少ベーパーによるチ
ャージは停止され、パージ可能状態となる。
【0039】図6,7は、微少ベーパーによる故障診断
を行うプログラムのフローチャートであり、図8は、蒸
発燃料処理系が正常のときの、タンク内圧センサ22の
検出値PTANK、第1及び第2の温度センサ31,3
2の検出値Ta,Tb及びパージカット弁28と圧力制
御弁26の開閉状態を示す図である。これらの図6〜8
を参照して、故障診断の手法を説明する。なお、図6,
7のプログラムはTDC信号の発生に同期して、又は一
定時間毎に実行される。
【0040】ステップS11では第1及び第2の温度セ
ンサの検出値Ta及びTbを読込む。ステップS12で
はパージ中における故障診断が可能であるとき値1に設
定されるパージフラグFPURGEが値1であるか否か
を判別し、その答が肯定(YES)のときには、直ちに
ステップS27(図7)に進む一方、否定(NO)のと
きには、強制チャージを実行するとき値1に設定される
チャージフラグFCHARGEが値1であるか否かを判
別する(ステップS13)。ステップS13の答が肯定
(YES)のときには、直ちにステップS16に進み、
否定(NO)のときには、第1及び第2の温度検出値T
a及びTbの差の初期値ΔTo(=Ta−Tb)を算出
する(ステップS14)。次に強制チャージ開始後の経
過時間をカウントするチャージタイマに所定時間tcを
セットしてこれをスタートさせ(ステップS15)、燃
料タンク内の圧力PTANKが所定圧P1より高いか否
かを判別する(ステップS16)。この判別にはいわゆ
るヒステリシスが付けられており、タンク内圧力PTA
NKが上昇中のときには所定圧P1Hを超えたとき、ス
テップS16の答が肯定(YES)となる一方、タンク
内圧力のPTANKが下降中のときには、所定圧P1L
(<P1H)より低くなったとき、ステップS16の答
が否定(NO)となる。
【0041】ステップS16の答が否定(NO)、即ち
PTANK≦P1のときには、チャージフラグFCHA
RGE、パージフラグFPURGE及びチェックフラグ
FCHECKをいずれも値0とし(ステップS17)、
前記チャージタイマに所定時間tcをセットしてスター
トさせる(ステップS18)とともに、パージ開始後の
経過時間をカウントするパージタイマに所定時間tpを
セットしてこれをスタートさせ(ステップS28)、本
プログラムを終了する。ここで、チェックフラグFCH
ECKは、チャージライン系に故障発生の可能性がある
とき値1に設定されるフラグである。
【0042】前記ステップS16の答が肯定(YES)
、即ちPTANK>P1が成立し、燃料蒸気が発生して
いると判定されるとき(図8の時刻t1参照)には、チ
ャージフラグFCHARGEを値1に設定して強制チャ
ージを実行する(ステップS19)とともに、チャージ
中の温度差ΔT1(=Ta−Tb)を算出し(ステップ
S20)、チャージ中の温度差ΔT1と前記初期値ΔT
0との差(ΔT1−ΔT0)が所定値Cより大きいか否
かを判別する(ステップS21)。この答が否定(NO
)、即ちΔT1−ΔT0≦Cのときには、チャージタイ
マのカウント値が値0か否か(チャージ開始後所定時間
tc経過したか否か)を判別する(ステップS23)。 ステップS23の答が否定(NO)、即ち所定時間tc
経過前であれば、前記ステップS28に進み、ステップ
S23の答が肯定(YES)、即ち所定時間tc経過後
であれば、チェックフラグFCHECKを値1に設定し
てステップS25に進む。これは、図8に示すように、
チャージライン系が正常であれば、チャージ開始後所定
時間tc内の時刻t2に(ΔT1−ΔT0)が所定値C
に達するから、所定時間tc経過しても(ΔT1−ΔT
0)が所定値Cに達しないときは故障の可能性が高いと
判別するのである。
【0043】前記ステップS21の答が肯定(YES)
、即ち(ΔT1−ΔT0)>Cが成立するときには、パ
ージタイマに所定時間tpをセットしてこれをスタート
させ(ステップS22)、ステップS25に進む。
【0044】ステップS25ではパージフラグFPUR
GEを値1に設定し、次いでチャージフラグFCHAR
GEを値0に設定する(ステップS26)。
【0045】これにより、強制チャージ状態が解除され
、パージカット弁28が開弁してパージ可能状態となる
。続くステップS27では、エンジン1及びエンジン1
が搭載された車両の運転状態が、所定のパージ可能条件
を満足するか否かを判別する。この判別は具体的にはス
ロットル弁開度θTH、エンジン回転数NE、吸気管内
絶対圧PBA及び車速Vに基づいて行い、吸気管2の、
通路30が開口する部分(スロットル弁3近傍)にパー
ジ燃料を吸入するのに十分な負圧が発生する場合にパー
ジ可能条件成立と判別する。ステップS27の答が否定
(NO)、即ちパージ可能条件が成立していないときに
は、パージカット弁28を開弁しても実際に吸着燃料が
パージされないので、ステップS29以下の故障診断を
行うことなく前記ステップS28に進む。
【0046】ステップS27の答が肯定(YES)、即
ちパージ可能条件が成立しているときには、パージ中の
温度差ΔT2(=Ta−Tb)を算出し(ステップS2
9)、この温度差ΔT2が前記初期値ΔT0より小さい
か否かを判別する(ステップS30)。この答が肯定(
YES)、即ちΔT2<ΔT0が成立するとき(図8の
時刻t3参照)には、蒸発燃料処理系は正常と判定し(
ステップS31)、パージフラグFPURGE及びチェ
ックフラグFCHECKをともに値0として(ステップ
S32)、本プログラムを終了する。
【0047】ステップS30の答が否定(NO)、即ち
ΔT2≧ΔT0が成立するときには、パージ可能条件成
立後所定時間tp経過したか否かを判別する(ステップ
S33)。この答が否定(NO)、即ち所定時間tp経
過前であれば、本プログラムを終了し、この答が肯定(
YES)、即ち所定時間tp経過していれば、パージラ
イン系に故障が発生している可能性が高いと判断し、チ
ェックフラグFCHECKが値1であるか否かを判別す
る(ステップS34)。ステップS34の答が否定(N
O)、即ちFCHECK=0のときには、前記ステップ
S32に進む一方、ステップS34の答が肯定(YES
)、即ちFCHECK=1のときには、蒸発燃料処理系
に故障があると判定し(ステップS35)、本プログラ
ムを終了する。
【0048】以上のように、図6,7のプログラムでは
、チャージライン系及びパージライン系の双方において
故障可能性の高い場合のみ、蒸発燃料処理系の故障発生
と判定するようにしている。これは、故障診断をより確
実に行うためである。
【0049】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、蒸
発燃料のチャージ中及び/又はパージ中に、蒸発燃料処
理装置内の複数の位置において吸着材近傍の温度が検出
され、該検出値に基づいて故障診断が行われるので、1
ヵ所のみで温度検出を行う従来の装置よりも故障診断の
精度を向上させることができ、特に燃料蒸気が少量であ
っても正確な故障診断が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る故障診断装置を含む蒸発燃料処理
系の全体構成図である。
【図2】キャニスタ内の温度検出位置を説明するための
図である。
【図3】キャニスタ内の各温度検出位置における温度変
化を示す図である。
【図4】キャニスタ内の各温度検出位置における温度変
化を示す図である。
【図5】圧力制御弁及びパージカット弁の制御を行うプ
ログラムのフローチャートである。
【図6】故障診断を行うプログラムのフローチャートで
ある。
【図7】故障診断を行うプログラムのフローチャートで
ある。
【図8】燃料タンク内の圧力(PTANK)、キャニス
タ内の温度(T)及びパージカット弁と圧力制御弁の開
閉状態の変化を示す図である。
【符号の説明】
1  内燃エンジン 5  電子コントロールユニット(ECU)21  燃
料タンク 22  タンク内圧センサ 26  圧力制御弁 27  キャニスタ(蒸発燃料処理装置)28  パー
ジカット弁 29  パージ制御弁 31  第1の温度センサ 32  第2の温度センサ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  燃料タンク内に発生する蒸発燃料を吸
    着する吸着材を収容させた蒸発燃料処理装置を有する内
    燃エンジンの蒸発燃料処理系の故障診断装置において、
    前記蒸発燃料処理装置内の吸着材近傍の温度を検出する
    複数の温度センサと、前記蒸発燃料が蒸発燃料処理装置
    へチャージされる状態及び蒸発燃料処理装置からエンジ
    ンの吸気系へパージされる状態の少なくとも一方の状態
    を制御する蒸発燃料制御手段と、該蒸発燃料制御手段の
    作動時における前記複数の温度センサの検出温度に基づ
    いて、前記蒸発燃料処理系の故障を診断する故障診断手
    段とを設けたことを特徴とする内燃エンジンの蒸発燃料
    処理系の故障診断装置。
  2. 【請求項2】  前記燃料タンク内に蒸発燃料が発生す
    るチャージ状態を検出するチャージ状態検出手段を設け
    、前記故障診断手段は、前記チャージ状態における前記
    複数の温度センサの検出温度に基づいて故障を診断する
    ことを特徴とする請求項1記載の内燃エンジンの蒸発燃
    料処理系の故障診断装置。
  3. 【請求項3】  前記エンジンの吸気系へ蒸発燃料をパ
    ージするパージ状態を検出するパージ状態検出手段を設
    け、前記故障診断手段は前記パージ状態における前記複
    数の温度センサの検出温度に基づいて故障を診断するこ
    とを特徴とする請求項1記載の内燃エンジンの蒸発燃料
    処理系の故障診断装置。
JP4768991A 1991-02-20 1991-02-20 内燃エンジンの蒸発燃料処理系の故障診断装置 Pending JPH04265458A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06288281A (ja) * 1993-04-07 1994-10-11 Unisia Jecs Corp 内燃機関の燃料供給装置における自己診断装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH06288281A (ja) * 1993-04-07 1994-10-11 Unisia Jecs Corp 内燃機関の燃料供給装置における自己診断装置

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