JPH04265324A - 自動水栓 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、超音波センサを用い
た自動水栓の改良に関するものである。

【０００２】

【従来の技術及びその課題】従来、水栓に設けた超音波
センサにより手等の検知体を検知して電磁弁を開き吐出
口より自動吐水する形式の自動水栓が知られているが、
前記超音波センサは吐出口付近に配設されたものである
ため、手等からの跳ね返り水等が該センサに付着し、セ
ンサに水膜が形成されたりしてセンサの感度が低下して
しまうという問題点があった。

【０００３】

【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の問題
点に鑑み案出したものであって、超音波センサの感度を
良好に維持することのできる自動水栓を提供せんことを
目的とし、その要旨は、超音波センサにより手等の検知
体を検知し、その検知信号により電動弁を開いて吐出口
から自動吐水する自動水栓であって、前記超音波センサ
は、超音波を案内する通路を形成し前端部が前記吐出口
側に開口されたホーンの後端部に取り付けられていると
ともに、前記ホーンの内面は、親水処理した表面の粗い
親水処理面に形成されていることである。

【０００４】

【作用】ホーンの内面は親水処理面となっており、表面
は粗く形成されているため、ホーン内に水が侵入した場
合にもホーン内で水が表面張力により盛り上がることが
なく、超音波の進行が妨げられず、超音波センサの感度
が良好に維持される。

【０００５】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図１は洗面器１に取り付けられた自動水栓の全体
図であり、洗面器１の上面には立設状に水栓２が設置さ
れており、この水栓２は洗面器１の下部の壁面等に設置
された制御ケース４にリード線３，３を介し電気的に接
続されており、この制御ケース４内には電磁弁，制御回
路，止水栓，発電器，蓄電池等が内蔵されており、水栓
２の下部に手を差し出した時に自動的に水栓２から吐水
が成されるような構造となっている。

【０００６】この水栓２の取付状態の外観構造は図２で
示すようなものとなっており、又、内部構造は図３に示
すような構造となっている。即ち、図３において、水栓
２は下側の下ケース５と上側の上ケース６が整合された
構造となっており、その内部にはフレキシブル管７が通
され、このフレキシブル管７は前記制御ケース４内の電
磁弁等に連通されて水が通ることができるものであり、
このフレキシブル管７の先端には吐水エルボ８が接続さ
れており、吐水エルボ８の先端の吐出口８ａが下ケース
５から斜め前方方向に突出して設けられている。

【０００７】又、この吐水エルボ８の上方には筒状のホ
ーン９が後方から前方側に向かって僅かに傾斜させた状
態で横設されており、ホーン９の先端部９ａが前記吐出
口８ａの前方側に開口して設けられ、このホーン９の後
端部には超音波センサ１０が取り付けられている。又、
この超音波センサ１０には前記リード線３が接続されて
制御ケース４内の制御回路に接続されている。

【０００８】尚、図３において、上ケース６の後部には
上方へ突出状に引上げ棒１１が設けられており、この引
上げ棒１１の下部にはワイヤー１２が接続され、このワ
イヤー１２は図示しない洗面器１の排水口を開閉する排
水弁に接続されている。尚、図３において、下ケース５
の下面にはパッキンＰの外側に落水孔１３が形成されて
おり、下ケース５内に溜まった水はこの落水孔１３から
洗面器側へ排水できる構造となっている。

【０００９】前記ホーン９と前記超音波センサ１０の分
解図を図４に示し、又、図５にはホーンの断面構成図を
示す。ホーン９は樹脂，金属等により管状に形成され、
先端は斜状に垂下した先端部９ａとなっており、その下
端は洗面器１側に開口した開口Ｋとなっており、先端部
９ａの上端は湾曲した曲部９ｂとなり、曲部９ｂから後
方側へ僅かに傾斜した直管状の直部９ｃとなっている。 この直部９ｃの後端にゴム等で形成した弾性筒体１４を
介し前記超音波センサ１０が取り付けられている。

【００１０】超音波センサ１０は超音波を発信する発信
素子１０ａと、超音波を受信する受信素子１０ｂにて構
成され、これらは連結板１０ｃにより一体状に連結され
たものとなっている。この各超音波素子１０ａ及び１０
ｂのケースの周囲等にはフッ素系樹脂が塗布されて撥水
処理が成されている。又、各超音波素子１０ａ，１０ｂ
の前面側には網状のネット体が貼設されている。

【００１１】一対の弾性筒体１４はそれぞれ超音波素子
１０ａ，１０ｂに嵌まり込み、又、ホーン９の後端部に
嵌め込むことができるものとなっており、各弾性筒体１
４の下部には垂下状に突管部１５，１５が設けられ、こ
の突管部１５，１５内にはそれぞれポリエステル繊維等
で形成した後部フィルター１６が内設されている。又、
この弾性筒体１４をホーン９に取り付ける前に、ホーン
９の後端部からその内部に網状に形成した後部メッシュ
板１７を嵌め込むことができるものとなっており、後部
メッシュ板１７はステンレス製等で形成され、その表面
にフッ素系樹脂が塗布されて撥水性が付与されており、
４本の足１７ａ，１７ａ，１７ａ，１７ａにてホーン９
の後端部に支持することができるものとなっている。

【００１２】又、ホーン９の直部９ｃ内の曲部９ｂ側に
は前部メッシュ板１９が立上げ状に配設されており、さ
らに、この前部メッシユ板１９の下端部には前部フィル
ター２０が嵌め込まれている。この前部フィルター２０
はポレエステル繊維等にて形成され、その前端部はホー
ン９の先端部９ａ側へ折曲されている。この前部フィル
ター２０はスポンジ等の多孔材を使用しても良い。

【００１３】尚、前記前部メッシュ板１９は図６に正面
図でしめすような形状に形成されており、ステンレスに
て薄く形成されたものであって、その上部には下方へ湾
曲した空気抜き凹部１９ａが形成され、下端部には上方
側へ湾曲した集水凹部１９ｂが形成されている。又、こ
の集水凹部１９ｂには所定間隔で多数本配設されたホー
ク板１９ｃの下端が開放端となって配置されている。

【００１４】尚、前記ホーン９の直部９ｃは約４５ｍｍ
程度に形成されており、その内周面はオゾン処理等によ
り親水処理された表面の粗い親水処理面Ｓ２となってお
り、一方、前記ホーン９の先端部９ａの内周面はフッ素
系樹脂等が薄く塗布された水をはじく撥水処理面Ｓ１と
なっている。尚、一対のホーン９，９は連結バー１８，
１８により所定間隔に連結されている。

【００１５】このような構造において、超音波センサ１
０の発信素子１０ａから超音波が発信されると、ホーン
９を通り先端部９ａの開口Ｋから下方側へ超音波が発せ
られ、手が下方に存在すると超音波が反射されて、超音
波は他方側のホーン９内を通り受信素子１０ｂに受信さ
れて手の存在が確認され、前記制御ケース４内の制御回
路が電磁弁を開けて吐出口８ａより吐水を行うことがで
きるものとなっている。しかし洗浄中の手から水が跳ね
返ったり、又は悪戯等により水栓２の先端部が握られた
りすると、吐出口８ａから直接水が先端部９ａよりホー
ン９内に侵入することがあり、この場合、水がホーン９
内に流入するのを前記前部メッシュ板１９と後部メッシ
ュ板１７の二重構造により阻止しており、特に前部メッ
シュ板１９に跳ね返されて少量の水はホーン９の先端部
９ａから下方に落下される。しかもホーン９の先端部９
ａの内周面は撥水処理面Ｓ１となっているため、水はは
じかれて水膜を作ることはなく、開口Ｋから良好に落下
する。

【００１６】尚、大量の水が直部９ｃ内に流入したよう
な場合には、前部メッシュ板１９と後部メッシュ板１７
間に水が溜められ、しかもこの場合に前部メッシュ板１
９の空気抜き凹部１９ａを通り空気が内部に流入される
ため、この流入した空気により直部９ｃ内の水を先端部
９ａ側へ排出することができ、又、後部メッシュ板１７
は撥水処理されているため、後方側へは水を通さず、特
にメッシュの細かい網状に形成したため、水を後部メッ
シュ板１７で良好に止めることができる。

【００１７】尚、この後部メッシュ板１７の存在にも係
わらず水が更に後方側へ流入した時には、突管部１５内
の後部フィルター１６を通し水を下方へ落下させること
ができ、前記発信素子１０ａ及び受信素子１０ｂの周囲
は撥水処理が成されているため、さらにこの部分で水を
良好にはじくことができる。尚、突管部１５を通り落下
した水は前記下ケース５の落水孔１３を通り下方側へ流
出される。

【００１８】尚、ホーン９の直部９ｃの内周面は親水処
理面Ｓ２となっているため水滴が表面張力により通路内
で盛り上がることがなく、超音波の進行の障害とならな
い。しかも、ホーン９は傾斜しているため水滴を良好に
前記前部フィルター２０側へ流すことができ、前部フィ
ルター２０は先端部９ａ側へ良好に排水することができ
る。

【００１９】尚、前記前部メッシュ板１９に水が付着し
た時は、ホーク板１９ｃ，１９ｃ間の隙間を通り水が下
方へ円滑に流れ、集水凹部１９ｂに水を速やかに溜めて
前部フィルター２０に水を吸い取らせ良好に排水するこ
とができ、前部メッシュ板１９に水膜が形成されること
が防がれている。

【００２０】尚、さらに前記ホーン９の先端部９ａに下
方側へ突出状に落水突起２１を形成しておけば、この落
水突起２１を伝わり良好に水を下方側へ落水させること
ができ、水の排水機能がより向上する。

【００２１】このように本例の水栓２においては、ホー
ン９内に前部フィルター２０，前部メッシュ板１９及び
後部メッシュ板１７，後部フィルター１６を配置させ、
水の侵入を良好に防止し、超音波センサ１０の感度の低
下を良好に防止している。

【００２２】尚、本例の自動水栓は図２に示すように、
上ケース６の上面に手動スイッチ２２が設けられており
、この手動スイッチ２２をＯＮすることにより自動制御
が解除されて、ＯＮ，ＯＦＦ操作により吐出口８ａから
連続的に吐水させることもできるように構成されている
。

【００２３】

【発明の効果】本発明は、超音波センサにより手等の検
知体を検知し、その検知信号により電動弁を開いて吐出
口から自動吐水する自動水栓であって、前記超音波セン
サは、超音波を案内する通路を形成し前端部が前記吐出
口側に開口されたホーンの後端部に取り付けられている
とともに、前記ホーンの内面は、親水処理した表面の粗
い親水処理面に形成されていることにより、超音波セン
サはホーンの後端部に取り付けられ、水の侵入がホーン
により防がれており、さらにホーンの内面は親水処理面
となっているため、ホーン内に水が侵入した場合にも、
ホーン内で水が表面張力により盛り上がることがなく、
超音波の進行が妨げられず、超音波センサの感度が良好
に維持される。

【図面の簡単な説明】

【図１】自動水栓を洗面器に設置した状態の全体正面構
成図である。

【図２】洗面器に取り付けられた自動水栓の拡大斜視図
である。

【図３】水栓の内部の断面構成図である。

【図４】超音波センサとホーン周辺の部材の分解斜視図
である。

【図５】ホーンの断面構成図である。

【図６】前部メッシュ板の正面拡大図である。

【符号の説明】

１　　洗面器 ２　　自動水栓 ４　　制御ケース ８ａ　　吐出口 ９　　ホーン ９ａ　　先端部 ９ｂ　　曲部 ９ｃ　　直部 １０　　超音波センサ １０ａ　　発信素子 １０ｂ　　受信素子 １３　　落水孔 １４　　弾性筒体 １５　　突管部 １６　　後部フィルター １７　　後部メッシュ板 １９　　前部メッシュ板 １９ａ　　空気抜き凹部 １９ｂ　　集水凹部 １９ｃ　　ホーク板 ２０　　前部フィルター ２１　　落水突起 ２２　　手動スイッチ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　超音波センサにより手等の検知体を検
   知し、その検知信号により電動弁を開いて吐出口から自
   動吐水する自動水栓であって、前記超音波センサは、超
   音波を案内する通路を形成し前端部が前記吐出口側に開
   口されたホーンの後端部に取り付けられているとともに
   、前記ホーンの内面は、親水処理した表面の粗い親水処
   理面に形成されていることを特徴とする自動水栓。