JPH04263142A - プローブユニット、これを用いた情報処理装置及び情報処理方法 - Google Patents

プローブユニット、これを用いた情報処理装置及び情報処理方法

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JPH04263142A
JPH04263142A JP3518691A JP3518691A JPH04263142A JP H04263142 A JPH04263142 A JP H04263142A JP 3518691 A JP3518691 A JP 3518691A JP 3518691 A JP3518691 A JP 3518691A JP H04263142 A JPH04263142 A JP H04263142A
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JP
Japan
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probe
information processing
recording medium
recording
probe electrode
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JP3518691A
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Kunihiro Sakai
酒井 邦裕
Toshimitsu Kawase
俊光 川瀬
Akihiko Yamano
明彦 山野
Akira Kuroda
亮 黒田
Hiroyasu Nose
博康 能瀬
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Original Assignee
Canon Inc
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  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、走査型トンネル顕微鏡
(STM)に用いたときに高分解能の表面観察を可能と
し、記録再生装置に用いたときに大容量・高密度の記録
を行うことを可能とするプローブユニット、これを用い
た情報処理装置及び情報処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、記録再生装置におけるデータの記
録容量は年々大きくなる傾向があり、記録単位の大きさ
は小さく記録密度は高くなっている。例えば光記録によ
るディジタル・オーディオ・ディスクにおいては記録単
位の大きさは1μm2 程度にまで及んでいる。その背
景には、メモリ材料開発の活発化があり、有機色素・フ
ォトポリマーなどの有機薄膜を用いた安価で高密度な記
録媒体が登場してきている。
【0003】一方、最近、導体の表面原子の電子構造を
直接観察できる走査型トンネル顕微鏡(以後STMと略
す)が開発され[G.  Binnig  et  a
l.,  Helvetica  Physica  
cta,  55,  726(1982)]、単結晶
,非晶質を問わず実空間像の高い分解能の測定ができる
ようになり、しかも媒体に電流による損傷を与えずに低
電力で観測できる利点をも有し、さらに大気中でも動作
し種々の材料に対して用いることができるため広範囲な
応用が期待されている。
【0004】STMは金属の探針(プローブ電極)と導
電性物質の間に電圧を加えて1nm程度の距離まで近づ
けるとトンネル電流が流れることを利用している。この
電流は両者の距離変化に非常に敏感であり、電流もしく
は両者の平均的な距離を一定に保つように探針を走査す
ることにより実空間の表面情報を得ることができる。こ
の際、面内方向の分解能は1Å程度である。
【0005】このSTMの原理を応用すれば十分に原子
オーダー(数Å)での高密度記録再生を行うことが可能
である。この際の記録再生方法としては、粒子線(電子
線,イオン線)或いはX線等の高エネルギー電磁波及び
可視・紫外線等のエネルギー線を用いて適当な記録層の
表面状態を変化させて記録を行い、STMで再生する方
法(特開昭63−204531号公報)や、記録層とし
て電圧電流のスイッチング特性に対してメモリ効果をも
つ材料、例えばπ電子系有機化合物やカルコゲン化物類
の薄膜層を用いて、記録・再生をSTMを用いて行う方
法(特開昭63−161552号公報、特開昭63−1
61553号公報)等が提案されている。
【0006】この分子レベルの記録再生を行うためには
、記録層に対向する探針先端部の曲率半径が小さければ
小さいほど記録密度が高くなるため、理想的には1原子
程度まで鋭くなっている探針が望まれている。と同時に
、記録・再生システムの機能向上、特に高速化の観点か
ら、多数のプローブを同時に駆動すること(プローブの
マルチ化)が提案され、この為に同一基板上に作製され
た特性の揃ったプローブが求められている。
【0007】従来、上記の様な電極面積あるいは先端部
の曲率半径が小さいプローブ電極は切削及び電界研磨法
等を用いて製造されていた。切削法では時計旋盤を用い
て繊維状結晶の線材を切削し曲率半径5乃至10μmの
微小先端部をもつプローブの製造が可能であり、ダイス
による線引加工によれば曲率半径10μm以下のものが
可能である。また、電界研磨法はプローブとなる線材(
通常、直径1mm以下)を電界液中で電圧印加によって
浸食させ先端を尖らせるものであるが、先端曲率半径0
.1乃至1μmと切削法より微小なプローブを製造する
ことができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
従来の微小プローブ製造方法のうち、切削法は先端曲率
を小さくすることに適していないばかりでなく、プロー
ブに応力が加わるために曲がり易いという欠点も有して
いる。また、電界研磨法で作製したプローブ先端も決し
て原子、分子オーダの曲率半径を満足するものではない
。更に、上述した従来の製造方法では微小な形状を再現
性よく作製することが難しく、製造工程での歩留まりが
低いと同時に、同一基板上に特性の揃った多数のプロー
ブを作製することは困難であった。
【0009】また、上記方法で製作したプローブ電極は
、ネジによる固定やばね力による保持などで装置に固定
されるため、プローブ電極の先端に着目すると、剛性が
弱く、即ち固有振動数が低いという欠点もある。このた
めプローブユニットは、振動等の外乱に対し不安定とな
る。その結果、記録再生の分解能の低下や、プローブ電
極の記録媒体への衝突といった問題点が生じていた。 この事は、電解研磨法によって製作されたプローブ電極
の先端についてもいえることである。
【0010】従って上述の記録方法は、何れもSTMの
特徴を生かした高密度記録を可能にする方法ではあるが
、この高密度化は、プローブ電極の先端曲率半径をいか
に小さく製作するかに依存している。
【0011】そこで、本発明の目的は、原子レベルの大
きさの鋭い尖頭部を有し、かつ剛性の高いプローブ電極
を有するプローブユニット、並びに、これを用いて高分
解能の表面観察あるいは大容量・高密度の記録を行うこ
とを可能とする情報処理装置及び情報処理方法提供する
ことにある。
【0012】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明のプロー
ブユニットは、請求項1に示されるように、基板と、該
基板上に形成された2μm以上10μm以下の高さを有
する微小突起を有するものである。
【0013】本発明の情報処理装置は、請求項6に示さ
れるように、基板と、基板上に形成された2μm以上1
0μm以下の高さを有する微小突起からなるプローブ電
極、該プローブ電極に対向して設けられた記録媒体、該
プローブ電極と該記録媒体の間に電圧を印加する手段を
有するものである。
【0014】更に本発明の情報処理方法は、請求項22
〜24に示されるように、請求項1のプローブユニット
を用い、プローブ電極と試料又は記録媒体の間にバイア
ス電圧やパルス電圧を印加して、情報の読取り、情報の
記録・消去を行うものである。
【0015】以下、本発明の各構成部について詳細に説
明する。
【0016】[プローブ電極]先端曲率半径が小さくか
つ形状の揃った電極を同一基板上に多数作製する公知技
術として、電子線放射用冷陰極に関する製造方法、特に
SRI研究所のスピントの報告(J.  Appl. 
 Phys.,  39(1968)3504)に基づ
く技術がある。すなわち、基板の前に置かれたマスク板
に冷陰極材料の金属ないし金属酸化物を斜方蒸着し、こ
の時マスク開口部面積が蒸着に伴って小さくなることを
積極的に利用して、マスク開口部下に円錐状ないし角錐
状の突起を作製、これを電子線放出用冷陰極として用い
るものである。
【0017】本発明は、プローブ電極における前述の問
題点を解決し本発明の目的を達成すべく、上記スピント
の冷陰極製造方法を適用することによって作製した支持
体上の突起をプローブ電極として用いるものである。
【0018】本発明のプローブ電極の著しい効果の主た
るものは、該プローブ電極の形状に大きく起因する。従
って、本発明の詳細を述べるにあたって、まず、該プロ
ーブ電極の作製法を明らかにする。
【0019】図1は、作製手順ならびに作製法の概略を
示すものである。まず最初に、基板1上に、配線用金属
2とマスク支持体3と、円形ないし多角形の開口部7を
有する蒸着マスク4とからなる層状構造の複合薄膜をあ
らかじめ用意する。係る複合薄膜の作製方法は従来公知
の技術、例えば半導体産業で一般に用いられている真空
蒸着法やスパッタ法、化学気相成長法などの薄膜作製技
術やフォトリソグラフ技術およびエッチング技術を適用
することができ、その作製方法は本発明を制限するもの
ではない。
【0020】次に、図1(a)に示すように、係る基板
1を基板回転機構6で回転させた状態で、基板1上の複
合薄膜に対して斜め方向から開口部7に向かって、所望
のプローブ電極材料5を蒸着する。この時、蒸着マスク
4上にも係るプローブ電極材料5が蒸着され、かつ、係
る蒸着マスク4の開口部7端にも蒸着されるために、蒸
着の進行に伴って開口部7が覆われ、開口部7の面積が
減少する(図1(b))。その結果、蒸着マスク4下に
、プローブ電極となる、先端の尖った円錐ないし角錐状
の蒸着物質による微小突起8が形成される。
【0021】尚、プローブ電極として用いられる該微小
突起8は、前述した様に剛性が高いこ必要があり、従っ
て高さも低いことが望まれる。プローブ電極の底面の大
きさは、配線材幅や加工精度の観点から、1〜10μm
程度が妥当であり、高い剛性を実現するためにはプロー
ブ電極の高さも同程度、即ち10μm以下が好ましい。 また、蒸着等の薄膜作製技術によって形成することから
も、生産性、経済性の観点から微小突起8の高さとして
10μm以下が好適である。製造歩留り等を考えるなら
ば、更に好ましくは8μm以下である。一方、記録媒体
や記録媒体の基板表面の凹凸、或は基板の設置精度、基
板のたわみ等の制限から、プローブ電極として機能する
ためには少くとも2μm以上の高さを有することが好ま
しい。
【0022】その後、蒸着マスク4及びマスク支持体3
を化学処理等によって取り除くことによって、前記基板
1上にプローブ電極が得られる(図1(c))。勿論、
蒸着マスク4あるいはマスク支持体3が該プローブ電極
の機能および動作を阻止しない限りにおいては、係る蒸
着マスク4ならびにマスク支持体3を除去する必要はな
い。ただし、係る蒸着マスク4を構成する材料もマスク
支持体3を構成する材料も、開口部7を有する前記複合
薄膜を形成するために、化学的処理あるいはフォトエッ
チングによって除去し易い材料であることが望ましい。 例えば、マスク支持体3材料としてフォトレジスト等の
有機材料やAl2 O3 ,SiO,SiO2 ,Ca
F2 ,MgF2 などを、蒸着マスク4材料として金
属材料など、特に成膜およびエッチングの容易さからC
rやAl,Wなどを用いる。また、Siをはじめとする
多くの半導体材料を用いることも可能である。特にSi
単結晶においては、不純物(P,Sb,B,Inなど)
の種類および濃度によって、ケミカルエッチングに対し
て異なったエッチング速度を有することから、マスク支
持体3と蒸着マスク4の両方を構成し得る材料として有
望である。
【0023】尚、上記作製法例では、開口部7を覆う材
料とプローブ電極材料5が同一のものであったが、係る
開口部7を覆う材料(例えばマスク形成材料9)をプロ
ーブ電極材料5の蒸着と別途に斜め蒸着する方法でも、
本発明の目的を達成することができる(図2)。この時
、プローブ電極材料5の蒸着は開口部7の正面より蒸着
することが可能で、蒸着速度等の点に於て有益である。 また、斜め蒸着を2方向以上から同時に行なうことによ
って、基板1を回転させる必要がなくなる。
【0024】以上、プローブ電極を作製する手段として
蒸着による方法例を挙げたが、ここで言う蒸着法とは、
抵抗加熱法や電子ビーム法による真空蒸着以外にも、広
く分子線ビームエピタキシャル法やイオンビーム成長法
等をも含むものである。また、スパッタリング法や化学
気相成長法など、他の一般的な薄膜成長方法によっても
プローブ電極を作製することができるが、開口部7の下
に形成される円錐状ないし角錐状の突起先端部の曲率半
径が前記蒸着法に比べて大きくなる。
【0025】しかしながら、蒸着法に適用される材料は
多岐にわたり、プローブ電極を構成する材料の選択性は
著しく高いといえる。係る材料としては、導電性の材料
であれば適用することができるが、経時及び環境に対す
る安定性の観点から、Au,Ag,Pt,Pd等の貴金
属が好ましい。基板1上に突起を他の材料によって作製
し、これを被覆するようにプローブ電極材料5を付与す
ることもできる。また、材料の選択性に限らず、本発明
によって、蒸着をはじめとする幾種もの簡易な製造方法
が適用することが可能になった。また基板1の自由度も
著しく向上した。更に、同時に多数の該プローブ電極を
形成することが容易であり、特性の揃ったプローブ電極
が得られることからプローブ電極のマルチ化に大きく貢
献することができる。
【0026】一方、該プローブ電極をシリコン等の半導
体の基板1上に作製することも容易である。従って係る
基板1上に従来公知の製造方法で形成した半導体素子、
例えば通常のフォトリソグラフ工程で形成したシリコン
の基板1上のトランジスタ等の増幅ないしスイッチング
機能素子の上に、直接ないし充分に近接させて本発明の
プローブ電極を作製することができる。プローブ電極で
検出されるトンネル電流は電気信号として微弱であり、
かつ信号源としての出力インピーダンスが高いために、
信号処理ないし演算が行なわれる以前の段階で、できる
だけプローブ電極に近い所で、係る電気信号を増幅する
必要がある(前置増幅器)。従来、例えばSTMに於て
プローブ電極と前置増幅器はその構成上の制限から、あ
る一定距離、離されて設置されていた。しかし上述した
ように、本発明によって、該プローブ電極と前置増幅器
間を事実上隣接させることが可能となった。勿論、信号
処理ないし演算回路まで同一基板上に形成することも可
能であり、著しい特性向上とともにシステムの小型化も
図ることができる。
【0027】更に、該プローブ電極を、例えばPLZT
圧電体のような駆動機構を有する基板1の上に直接、或
いは係る基板1上に形成された薄膜の上に作製すること
ができる。その結果、プローブ電極の駆動機構の単純化
、小型化に大きく貢献することができる。
【0028】[記録媒体]本発明で用いられる記録媒体
としては、電流・電圧特性に於いて、メモリースイッチ
ング現象(電気メモリー効果)をもつ材料を利用できる
。例えば、
【0029】(1)酸化物ガラスやホウ酸塩ガラスある
いは周期律表III,IV,V,VI族元素と化合した
Se,Te,Asを含んだカルコゲン化物ガラス等のア
モルファス半導体が挙げられる。それらは光学的バンド
ギャップEgが0.6〜1.4eVあるいは電気的活性
化エネルギーΔEが0.7〜1.6eV程度の真性半導
体である。カルコゲン化物ガラスの具体例としては、A
s−Se−Te系、Ge−As−Se系、Si−Ge−
As−Te系、例えばSi16Ge14As5 Te6
5(添字は原子%)、あるいはGe−Te−X系、Si
−Te−X系(X=少量のV,VI族元素)例えばGe
15Te81Sb2 S2 が挙げられる。
【0030】更にはGe−Sb−Se系カルコゲン化物
ガラスも用いることができる。
【0031】上記化合物を電極上に堆積したアモルファ
ス半導体層において、膜面に垂直な方向にプローブ電極
を用いて電圧を印加することにより媒体の電気メモリー
効果を発現することができる。
【0032】係る材料の堆積法としては従来公知の薄膜
形成技術で充分本発明の目的を達成することができる。 例えば好適な成膜法としては、真空蒸着法やクラスター
イオンビーム法等を挙げることができる。一般的には、
係る材料の電気メモリー効果は数μm以下の膜厚で観測
されており、記録媒体としての記録分解能に関しては、
より薄い方が好ましいが、均一性,記録性の観点から1
00Å以上1μm以下の膜厚のものが良く、更に好適に
は1000Å以下の膜厚のものがよい。
【0033】(2)更にはテトラキノジメタン(TCN
Q)、TCNQ誘導体、例えばテトラフルオロテトラシ
アノキノジメタン(TCNQF4 )、テトラシアノエ
チレン(TCNE)およびテトラシアノナフトキノジメ
タン(TNAP)などの電子受容性化合物と銅や銀など
の還元電位が比較的低い金属との塩を電極上に堆積した
有機半導体層も挙げることができる。
【0034】係る有機半導体層の形成法としては、銅あ
るいは銀の電極上に前記電子受容性化合物を真空蒸着す
る方法が用いられる。
【0035】かかる有機半導体の電気メモリー効果は、
数十μm以下の膜厚のもので観測されているが、成膜性
、均一性の観点から100Å〜1μmの膜厚のものが好
ましい。
【0036】(3)また更にはアモルファスシリコンを
材料とした記録媒体を挙げることができる。例えば金属
/a−Si(p+ 層/n層/i層)あるいは金属/a
−Si(n+層/p層/i層)の層構成を有する記録媒
体であり、a−Siの各層の堆積法は従来公知の方法に
よって充分行うことが可能である。本発明では好適には
グローディスチャージ法(GD)が用いられる。a−S
iの膜厚はn層としては2000Å〜8000Å、i層
,p+ 層は1000Å程度が好適であり、全膜厚は0
.5μm〜1μm程度のものが良い。
【0037】(4)また更にはπ電子共役系をもつ群と
σ電子準位のみを有する群を併有する分子を電極上に積
層した記録媒体を挙げることができる。
【0038】本発明に好適なπ電子共役系を有する色素
の構造としては例えば、フタロシアニン、テトラフェニ
ルポルフィン等のポルフィリン骨格を有する色素、スク
アリリウム基及びクロコニックメチン基を結合鎖として
もつアズレン系色素及びキノリン、ベンゾチアゾール、
ベンゾオキサゾール等の2ケの含窒素複素環をスクアリ
リウム基及びクロコニックメチン基により結合したシア
ニン系類似の色素、またはシアニン色素、アントラセン
及びピレン等の縮合多環芳香族、及び芳香環及び複素環
化合物が重合した鎖状化合物及びジアセチレン基の重合
体、さらにはテトラキノジメタンまたはテトラチオフル
バレンの誘導体およびその類縁体およびその電荷移動錯
体また更にはフェロセン、トリスビピリジンルテニウム
錯体等の金属錯体化合物が挙げられる。
【0039】有機記録媒体の形成に関しては、具体的に
は蒸着法やクラスターイオンビーム法等の適用も可能で
あるが、制御性、容易性そして再現性から公知の従来技
術の中ではLB法が極めて好適である。
【0040】このLB法によれば1分子中に疎水性部位
と親水性部位とを有する有機化合物の単分子膜またはそ
の累積膜を基板上に容易に形成することができ、分子オ
ーダの厚みを有し、かつ大面積にわたって均一,均質な
有機超薄膜を安定に供給することができる。
【0041】LB法は、分子内に親水性部位と疎水性部
位とを有する構造の分子において、両者のバランス(両
親媒性のバランス)が適度に保たれている時、分子は水
面上で親水性基を下に向けて単分子の層になることを利
用して単分子膜またはその累積膜を作製する方法である
【0042】疎水性部位を構成する基としては、一般に
広く知られている飽和及び不飽和炭化水素基や縮合多環
芳香族基及び鎖状多環フェニル基等の各種疎水基が挙げ
られる。これらは各々単独又はその複数が組み合わされ
て疎水性部分を構成する。一方、親水性部分の構成要素
として最も代表的なものは、例えばカルボキシル基、エ
ステル基、酸アミド基、イミド基、ヒドロキシル基、更
にはアミノ基(1,2,3級及び4級)等の親水性基等
が挙げられる。これらも各々単独又はその複数が組合わ
されて上記分子の親水性部分を構成する。
【0043】これらの疎水性基と親水性基をバランス良
く併有し、かつ適度な大きさをもつπ電子共役系を有す
る色素分子であれば、水面上で単分子膜を形成すること
が可能であり、本発明に対して極めて好適な材料となる
【0044】具体例としては、例えばEPA02719
35のP4〜P13に記載されている化合物と同一の化
合物が挙げられる。
【0045】尚、上記以外でもLB法に適している色素
材料であれば、本発明に好適なのは言うまでもない。例
えば、近年研究が盛んになりつつある生体材料(例えば
パクデリオロドプシンやチトクロームc)や合成ポリペ
プチド(PBLGなど)等も適用が可能である。
【0046】これらのπ電子共役系を有する化合物の電
気メモリー効果は数十μm以下の膜厚のもので観測され
ているが、成膜性、均一性の観点から15〜2000Å
の膜厚のものが好ましい。
【0047】以上(1)〜(4)項に亘って述べた電気
メモリー効果を有する材料を支持する基板としては、電
極としての性格を有する必要があるが、10−6Ω−1
・cm−1以上の電導率を有する導電体であれば全て使
用することができる、即ちAu,Pt,Pd,Ag,A
l,In,Sn,Pb,W等の金属板やこれらの合金、
或いはこれら金属や合金を蒸着したガラス,セラミック
ス,プラスチック材料、又はSi(結晶、アモルファス
)やグラファイト、又、更にはITO等の導電性酸化物
を始めとして数多くの材料が挙げられる。
【0048】[記録・再生装置の構成]図3は本発明に
於いてプローブ電極が、位置検出用のものと記録・再生
用の2本有する場合の記録装置を示すブロック図である
。図3中、102及び103は各々記録・再生用及び位
置検出に用いられるプローブ電極であり、これら2本の
プローブ電極102,103間の距離は、圧電素子を用
いたプローブ電極間隔微調節機構112により微調節可
能であるが、通常は一定の間隔に保たれる。106はプ
ローブ電流増幅器で、109はプローブ電流が略一定に
なるように圧電素子を用いたZ軸方向微動制御機構10
7,108を制御するサーボ回路である。113は記録
・再生用プローブ電極102と基板電極104との間に
記録/消去用のパルス電圧を印加するためのパルス電源
である。
【0049】パルス電圧を印加するときにプローブ電流
が急激に変化するため、サーボ回路109は、その間出
力電圧が略一定になるように、HOLD回路をONにす
るように制御している。
【0050】110はXY方向に一対のプローブ電極1
02,103を移動するための、XY走査駆動回路であ
る。114と115は、あらかじめ10−9A程度のプ
ローブ電流が得られるように、プローブ電極102,1
03と記録媒体100との距離を粗動制御したり、プロ
ーブ電極102,103と基板105とのXY方向相対
変位を大きくとる(XY方向微動制御機構111の範囲
外)のに用いられる。
【0051】これらの各機器は、すべてマイクロコンピ
ュータ116により中央制御されている。また117は
表示機器を表わしている。
【0052】また、圧電素子を用いた移動制御における
機械的性能を下記に示す。
【0053】 Z方向微動制御範囲  :0.1nm〜1μmZ方向粗
動制御範囲  :10nm〜10mmXY方向走査範囲
    :0.1nm〜1μmXY方向粗動制御範囲:
10nm〜10mm計測,制御許容誤差  :<0.1
nm(微動制御時)計測,制御許容誤差  :<1nm
(粗動制御時)[位置検出系]プローブ電極先端の曲率
半径が小さくなり、高密度記録が可能となると、この高
密度化は記録面内方向(X・Y方向)へのプローブ電極
の走査精度並びに位置制御精度に大きく依存する。ここ
では、基準となる位置座標に対応する記録媒体の位置で
記録再生を行なっている。
【0054】本発明の位置検出方法は、情報の記録・再
生と同様、導電性探針(プローブ電極)と導電性物質と
の間に電圧を印加しつつ両者の距離を1nm程度に迄近
づけるとトンネル電流が流れることを利用している。ト
ンネル電流は、導体表面での仕事関数に依存するため、
種々の表面電子状態についての情報を読みとることがで
きる。これを応用して規則的原子配列、あるいは又、任
意に形成した基準となる原点を有する記録媒体に対し、
係る規則的原子配列、或いは又、基準原点を基に位置座
標系を導入し、係る位置座標系に対応する特徴的なトン
ネル電流の変化を検出することにより位置検出を行うと
共に、係る位置検出結果を基に、係る位置座標系と相対
的な位置関係を示す記録媒体上の記録乃至は再生位置を
特定すると共に、係る記録・再生位置上へのプローブ電
極の位置制御を行うものである。
【0055】この時の座標軸と記録位置との位置関係を
示す模式図が図4である。即ち、座標軸上の目盛として
の位置情報(A〜I)は記録位置(Aa〜Ia) と常
に相対的な位置関係(A−Aaなど)にある。従って位
置情報A〜Iを検出することにより、必ずAa〜Iaの
記録位置を特定できる訳である。この際、座標軸の各点
(目盛)と記録位置とは必ずしも一義的な相対配置をと
る必要はない(例えば位置情報Aに対応する記録位置が
Aaの他にAb,Ac…などと複数以上存在する)が、
一義的(1:1対応)である方が精度上好ましい。また
、座標軸は一本である必要はなく、必要に応じて複数個
使用される他、1次元である必要もなく、2次元(網目
状)であっても良い。この場合2次元座標系の各格子点
に対応して、記録位置も2次元に配置される。
【0056】[座標軸]本発明に用いられる位置検出系
としての座標軸は規則的原子配列、及び又は任意に形成
した基準点を用いて形成される。係る規則的原子配列と
しては、予め格子間距離がわかっている導電性材料、即
ち各種金属やグラファイト単結晶等を利用することがで
きる他、本発明で利用されるトンネル電流はnA程度の
大きさである為、上記導電性材料は10−10 Ω−1
・cm−1以上の電導率を有していればよく、従ってシ
リコン等のいわゆる半導体物の単結晶を用いることもで
きる。これらの内、代表例として金属試料を考える。今
、距離Zだけ離れたプローブ電極と上記金属試料との間
に、仕事関数φより低い電圧Vを印加すると、電子はポ
テンシャル障壁をトンネルすることが知られている。ト
ンネル電流密度JT を自由電子近似で求めると、  
JT =(βV/2πλZ)exp(−2Z/λ)…(
1)の様に表わすことができる。
【0057】但しλ=h/(2mφ)1/2 :金属の
外の真空中又は大気中での波動関数の減衰距離(h=r
/2π、r:プランク定数、m:電子の質量)、β=e
2 /h(e:電子電荷)である。
【0058】式(1)に於いて、Z=Zc と一定の値
とすれば、トンネル電流密度JT は基準原子配列の仕
事関数φに応じ変化する。従ってプローブ電極を係る金
属試料面上、Z=Zc に保ちつつ任意の直線方向に走
査させれば金属原子配列に従って周期的にトンネル電流
が変化する。ここで、格子定数が予めわかっている金属
試料を用いた場合、任意の結晶面上の或る格子点を基準
とした任意の方向の原子配列状態は自明であり、係る方
向へプローブ電極を走査させた場合に得られる周期的ト
ンネル電流の変化は十分に予測し得る。従って係るトン
ネル電流変化の予測値と実際にプローブ電極を走査して
得られたトンネル電流変化の測定値とが等しい値をとる
様にプローブ電極の走査方向を補正すれば、プローブ電
極の動きは、試料の原子配列に沿ったものになる。即ち
、原子配列を座標軸とみなせば、プローブ電極はこの座
標軸上を移動することになる。今、この座標軸上のプロ
ーブ電極が一定の方向に一定の距離丈離れた位置に移動
でき、かつ移動先が記録・再生可能な領域であるとする
と、座標軸上の各点に1:1対応した位置で記録・再生
が可能となる。この場合、プローブ電極が座標軸と記録
領域間を移動する必要は必ずしもなく、例えば座標軸上
を動くプローブ電極(位置検出用プローブ電極)に対し
て、一定の位置に記録・再生用プローブ電極を用意し、
両者を連動させる等の方法を用いてもよい。
【0059】何れにせよ、記録領域でのプローブ電極の
位置、即ち記録位置を金属試料の結晶格子を利用した座
標軸に対して一義的に定めることができる。
【0060】以上より、記録媒体表面の一部又は全てが
規則的原子配列を有し、かつその配列状態が既知である
場合には、係る原子配列の結晶格子を利用した座標軸に
対して一義的な相対関係を示すX・Y座標系を持つ記録
領域を設定することができる。
【0061】位置検出用の座標軸としては、他に試料面
に凹凸を作ったり、他原子をイオン注入する等して人為
的に基準となる点を複数個作り、これらを位置座標とす
ることもできる。然し、座標軸としての精度は前記原子
配列を利用したものに比較すると劣る。
【0062】以上の様にして、記録媒体上に位置座標を
設定すると共に、位置座標に対応する各点での記録・再
生が可能であることを示したが、実際の記録・再生に当
ってはその開始点を明確にする必要がある。即ち、座標
軸に基準となる原点を設ける必要がある。基準原点とし
ては、座標軸上にエッチング等の手法により凹凸を設け
たり、イオン注入等を行って記録媒体の表面状態を改ざ
んすることによって導入することもできるが、既に述べ
た様に原子配列を用いた座標軸の原点として用いるには
その精度に欠ける。
【0063】今図4に於いて座標軸上のA点を基準原点
として選ぶ場合、A点を識別するのとA点と一義的な相
対位置関係にある記録領域上のAa点を識別するのとは
同じことである。即ち、Aa点が識別できれば座標軸及
び座標軸上の各点の位置は一義的に定まる。Aa点に基
準原点を設定する手法としては、記録の書き込み方法と
同様の手法により、Aa点に原点としての情報を入力す
るのが精度的にも、又作成が容易である点に於いても優
れる。なお係る基準原点は1点に限る必要はなく、記録
領域の拡大等必要に応じて複数個形成してもよい。
【0064】前述した電気メモリー材料と、この電気メ
モリー材料を支持する基板(電極)との組み合わせによ
り本発明の記録媒体は構成されるが、座標軸として原子
配列を用いる場合、係る電気メモリー材料自体の原子配
列はその規則性に劣る場合が多く、座標軸としての利用
は余り好ましくない。従って、基板に金属、結晶Si、
グラファイト等の規則的原子配列を有する材料を用いた
上で、その一部を電気メモリー材料未堆積とし、係る箇
所の基板原子配列を座標軸として利用することが望まし
い。
【0065】以下、本発明について、実施例により詳細
な説明を行なう。
【0066】
【実施例】実施例1 本発明の情報処理装置の第1の態様である記録再生装置
について以下に示す。
【0067】図3に示す記録再生装置を用いた実施例を
以下に述べる。
【0068】図3に示されるプローブ電極102,10
3は、以下の方法で製作した。図5〜図7で説明を行な
う。図5は、完成されたプローブ電極の平面図であり、
図6(A)〜(C)は、図5のa−a線に沿う主要な製
造工程の断面図、図7(a)〜(c)は、図5のb−b
線に沿う主要な製造工程の断面図である。
【0069】図5,図6に示されるように、本実施例の
プローブ電極は、シリコンの基板27上に蒸着によりに
形成された白金(Pt)からなる微小突起23及び該微
小突起23の近傍に設けられたプローブ電流を増幅する
ためのMOSトランジスタ39から構成されている。こ
のMOSトランジスタ39は、蒸着によって形成された
アルミニウム(Al)からなるゲート電極24と、ソー
ス電極26およびドレイン電極25と、ルテニウム等の
材料からなる薄膜抵抗33とを有している。
【0070】プローブ電極の作製工程の詳細は以下のよ
う。
【0071】まず、図6(a)および図7(a)に示す
ように、p型シリコン半導体の基板27を用意し、その
一主表面にシリコンの酸化膜(Sio2 )28を形成
した後、MOSトランジスタ39の形成領域にアンチモ
ン(Sb)を拡散して、それぞれソースおよびドレイン
領域となるn+ 拡散層29,30を形成した。次に、
図6(b)および図7(b)に示すように、シリコンの
酸化膜28上に、アルミニウム(Al)を真空蒸着法に
より堆積し、フォトリソグラフィ技術を用いて加工する
ことにより所望の形状を有するゲート電極24、ドレイ
ン電極25及びソース電極26を得た。更にルテニウム
等の薄膜抵抗材料を蒸着し、フォトリソグラフィ技術を
用いてパターニングしMOSトランジスタ39の薄膜抵
抗33を形成した。次に、ゲート電極24上の一端に後
述の作製方法により微小突起23を形成して、図6(c
)、 図7(c)、図5の初段増幅用MOSトランジス
タ39を有するプローブ電極を得た。
【0072】微小突起23は既述のスピントの報告に基
づく製造方法を適用することによって作製した。具体的
な手順について図8を用いて説明する。まず、配線用金
属層31が形成された基板27上に、マスク支持体3と
してレジスト(下層)と、蒸着マスク4として金属マス
クと、上層レジスト10から成る層状構造を作製した(
図8(a))。マスク支持体3と上層レジスト10は、
いずれもポジ型レジストAZ1370(ヘキスト社製)
を用い、スピナによって塗布し、更に90°C、20分
でプリベークを行なうことで形成した。この時上層レジ
スト10の膜厚は1.3μmとし、マスク支持体3は1
.3μmと6μm膜厚の2種類のものについて検討を行
った。また、蒸着マスク4には真空蒸着法で作製したC
r、膜厚300nmを用いた。
【0073】次に、微小プローブ電極を形成しようとす
る領域に対して紫外線光を照射して上層レジスト10を
部分的に露光し、現像処理によって露光部分の上層レジ
スト10を除去した(図8(b))。但し、現像液には
MIF312を水で半分に希釈したものを用い、現像時
間を30秒とした。更に、上層レジスト10の一部が取
り除かれ露出した蒸着マスク4(Cr)を、硝酸セリウ
ムアンモニウム系のCrエッチャントでエッチングし、
先に紫外線を照射した領域の蒸着マスク4を除去した。 なお、エッチング速度は約100nm/分であった。
【0074】次に、Crをマスクとしてマスク支持体3
をアセトンによって等方エッチングした(2乃至10秒
)。この時エッチングは、マスク支持体3の深さ方向に
進むと同時に横方向にも進み、その結果、図8(c)に
示すように、Crマスクの下面側もエッチングされ、内
部方向が広がった形状の開口部7が形成された。
【0075】更に、係る形状の構造体上に、該Cr層を
マスクとして、プローブ電極材料5としてPtを蒸着し
た。蒸着は基板27を回転させた状態で、斜め方向(基
板27の面方向に対して75°方向)から行なった(図
8(d))。既に述べているように、該蒸着によってプ
ローブ電極材料5が開口部7下の基板27上に成長する
と同時に、蒸着マスク4上、特に開口部7端にも成長し
、蒸着の進行に伴って開口部7の面積が減少した。その
結果、蒸着マスク4下に先端の尖った円錐状の微小突起
23が作製された。更に、レジスト剥離液によって、蒸
着マスク4上に形成されたプローブ電極材料5の膜及び
蒸着マスク4と共にマスク支持体3を取り除くことによ
って図6(c)に示すプローブ電極を得た。
【0076】以上のようにして作製したプローブ電極を
SEM観察したところ、マスク支持体3の厚みを1.3
μmにした場合、プローブ電極底部の直径6μm、電極
高さ2.7μmの微小プローブ電極が、マスク支持体3
の厚みを6μmにした場合、電極高さ8μmの微小プロ
ーブ電極が作製されたことを確認した。また、いずれの
プローブ電極においても、先端曲率半径は0.01μm
であった。また、従来例では、プローブ電極により検出
されるプローブ電流は10−9Aオーダーであったもの
が、MOSトランジスタで増幅することにより10−7
Aオーダーのプローブ電流が得られた。また、微小突起
23のプローブ電極により検出されたプローブ電流を基
板27の外部へ導出することなくただちに増幅するため
、基板27外部へプローブ電流を導出した後増幅してい
た従来例に比べ、S/N比を格段に向上させることがで
きた。また、プローブ高さ2.7μm、8μmいずれの
プローブ電極の場合に於ても、本実施例のプローブ電極
を使用したSTMにより炭素の劈開面を観察した結果、
原子レベルで鮮明に観察することができ、本実施例の微
小突起23のプローブ電極が十分、実用に耐えるもので
あることを確認できた。
【0077】このプローブ電極を、図3に示す記録/再
生装置のプローブ電極102,103として用いた。こ
のプローブ電極102,103は記録媒体1の表面との
距離(Z)を制御するためのもので、電流を一定に保つ
ように圧電素子により、その距離(Z)は、各々独立に
微動制御されている。更に微動制御機構は距離(Z)を
一定に保ったまま面内(X,Y)方向にも微動制御でき
る様に設計されている。
【0078】2本あるプローブ電極102,103の内
、位置検出用プローブ電極103は基板105の位置座
標としての原子配列の検出に用いられる。他方、記録・
再生用プローブ電極102は位置検出用プローブ電極1
03とX,Y方向に関して一定の位置(プローブ電極間
隔微調節機構112を用いてその間隔を調節することが
できる)に保持され、記録層101への記録・再生・消
去に用いられる。
【0079】これら2本のプローブ電極102,103
は、互いに連動して面内(X,Y)方向へ微動制御でき
る様に設計されているが、Z方向に対して各々独立に微
動制御される。又、記録媒体100は高精度のX・Yス
テージ118上に置かれ、任意の位置に移動させること
ができる(X・Y粗動機構)。なお粗動機構のX・Y方
向と微動機構のX・Y方向とは、各移動制御機構の精度
の差に起因する誤差の範囲内で一致させることができる
【0080】次に本実施例で用いた記録媒体100の詳
細について述べる。記録媒体100の構成図を図9に示
す。直径1/2インチの(111)面を出したp型Si
ウエハー(Bドープ0.3mm厚)基板105として用
いた。該基板105は記録・再生装置のX・Yステージ
118上に設置する際の方向性をほぼ一定にする目的で
、B−B′点で切断されている。なおB−B′点はSi
結晶の
【0081】
【式1】 方向にほぼ平行である。次にB−B′の中点から基板1
05中心に向って1mmの位置を1μm角,深さ0.2
μmにエッチングし、基準原点(粗)201を作製した
。係る基準原点(粗)の作成法を以下に示す。
【0082】先ず、Siの基板105上に電子線レジス
トであるポリメタクリル酸メチル(PMMA;商品名O
EBR−100東京応化工業株式会社)を1μmの厚さ
に塗布し、電子線を加速電圧20keV,ビーム径0.
1μmφで1μm四方の大きさに描画した。その後、専
用現像液を使って電子線照射部を溶解させた。エッチン
グはCF4 とH2 の混合ガスを用いて圧力3Pa、
放電電力100Wで20分間スパッタエッチングした。 その時のエッチング深さは0.2μmであった。最後に
メチルエチルケトンを使ってPMMAを溶解した。
【0083】次に係る基板105上、基準原点(粗)2
01近傍をマスキングした後、下引き層としてCrを真
空蒸着法により厚さ50Å堆積させ、更にAuを同法に
より400Å蒸着して基板電極104とした。
【0084】次に係るAuの基板電極104上にスクア
リリウム−ビス−6−オクチルアズレン(以下SOAZ
と略す)のLB膜(8層)を積層し、記録層101とし
た。以下、記録層形成方法について述べる。
【0085】先ずSOAZEを濃度0.2mg/mlで
溶かしたベンゼン溶液を20°Cの水相上に展開し、水
面上に単分子膜を形成した。溶媒の蒸発を待ち、係る単
分子膜の表面圧を20mN/mまで高め、更にこれを一
定に保ちながら、前記基板を水面を横切る方向に速度3
mm/分で静かに浸漬・引き上げを繰り返し、SOAZ
単分子膜の8層累積膜を基板電極104上に形成させた
【0086】以上により作製された記録媒体100を用
いて、記録・再生の実験を行った。
【0087】以下その詳細を記す。
【0088】SOAZ8層を累積した記録層101を持
つ記録媒体100の基板105の切り欠き、B−B′方
向を所定の方向に合わせて、X・Yステージ118の上
に置いた。次にB−B′から1mm程度基板内側の位置
に位置検出用プローブ電極102を動かし、位置検出用
プローブ電極102とSiの基板105との間に0.6
Vのプローブ電圧を印加した上で、X・Y方向微動機構
110,111のX方向をB−B′にほぼ平行な方向に
仮に合わせた後、長さ1μmに渡って走査させた。
【0089】次にY方向(X方向に直角方向)にも1μ
mに渡り走査させた。この時X・Y座標軸のとり方を種
々変化させて表面状態の測定を繰り返し、得られたSi
原子の配列ピッチが各々6.65Å及び3.84Åに最
も近い値をとる様に調整した。係る調整により、X・Y
方向微動制御機構111のX軸はSiの基板105の

0090】
【式2】 方向に、Y軸は
【0091】
【式3】 方向に合致している。この時同時に粗動機構114のX
・Y方向が、調整したXY方向微動制御機構111のX
・Y方向と粗動機構114の制御誤差範囲内で一致する
様に調整した。
【0092】次にX・Y方向に関して粗動機構114を
用いて位置検出用プローブ電極103を走査し基準原点
(粗)201の位置を検出した。係る基準原点(粗)2
01の中心から、2mmY軸方向に沿って基板105中
心部に向った位置で、XY方向微動制御機構111を用
いて、Siの格子点を検出した。係る格子点(図10の
C点)を位置座標軸原点301とし、X方向
【0093
【式4】 に位置検出用プローブ電極103を走査した。この際S
iの
【0094】
【式5】 方向に関しての各格子点を確認することにより、方向制
御補正及び位置座標(格子ピッチ)の確認を行った。係
る操作に於て、位置検出用プローブ電極103に連動し
て記録・再生用プローブ電極102も記録層101上を
移動している。
【0095】本実施例においては、両プローブ電極間距
離はY軸方向に3mmであった。係る記録・再生用プロ
ーブ電極102を用いて所望の情報の記録を行ったが、
実際の記録に先立って、位置座標軸原点301に対応す
る記録位置(図10C′点)に基準原点(微)303を
設けた。係る基準原点(微)は記録層101の電気メモ
リー効果を利用して形成される。即ち、記録・再生用プ
ローブ電極102とAuの基板電極104との間に0.
1Vのプローブ電圧を印加し、プローブ電流Ip が1
0−9Aになる様にZ軸方向微動制御機構107を用い
て、記録・再生用プローブ電極102と記録層101表
面との距離(Z)を調整した。次に記録・再生用プロー
ブ電極102を+側、Auの基板電極104を−側にし
て、電気メモリー材料(SOAZ,LB膜8層)が低抵
抗状態(ON状態)に変化する閾値電圧VthON以上
の矩形パルス電圧(4V,0.1μs)を印加し、ON
状態を生じさせた。記録・再生用プローブ電極102と
記録層101との距離(Z)を保持したまま、記録・再
生用プローブ電極102とAuの基板電極間104との
間に1.0Vのプローブ電圧を印加してプローブ電流I
p を測定したところ5μA程度の電流が流れ、ON状
態となっていることが確かめられた。以上の操作により
、基準原点(微)303とした。この時10nm角の記
録層領域をON状態にすることにより基準原点(微)3
03に関する原点としての位置情報と、後に書き込まれ
る記録情報とが混同して再生されない様にしたが(図1
0)、基準原点(微)303の形状は何ら本実施例の形
状に限られるものではない。
【0096】次に位置検出用プローブ電極103を格子
点を確認し乍ら
【0097】
【式6】 方向に走査させ、15ピッチ毎(9.98nm)に同時
に連動して動いている記録・再生用プローブ電極103
を用いて記録を行った。従って記録点304のピッチも
9.98nmであった(図10)。係る記録は、基準原
点(微)303の形成と同様の手法に因り、記録層(S
OAZ,LB膜8層)101にON状態とOFFF 状
態(記録前の高抵抗状態)とを作ることにより行なった
【0098】上記の工程を経て形成された記録済み記録
媒体を一担記録・再生装置から取外した後、再度X・Y
ステージ118上に設置し、再生実験を行った。先づ記
録時と同じく、位置制御系のX・Y方向をSi格子を利
用して各々
【0099】
【式7】 方向に合わせた後、X・Y方向に関して粗動機構114
を用いて位置検出用プローブ電極103を走査させ、基
準原点(粗)201の位置を検出した。係る基準原点(
粗)201を基に、粗動機構114及びXY方向微動制
御機構111を用いて記録・再生用プローブ電極102
を走査させ、基準原点(微)303の位置を検出した。 この時同時に位置検出用プローブ電極103が、Si格
子点上(位置座標軸原点301)にあることを確認した
。この際、ずれていればXY方向微動制御機構111を
用いて、X・Y座標系を補正し、位置検出用プローブ電
極103とSi格子点とが一致する様調整する。次に、
位置検出用プローブ電極103とAuの基板電極104
との間に0.6Vのプローブ電圧を印加し、Si格子点
の位置を検出し乍ら
【0100】
【式8】 方向(X軸方向)に走査させた。この時同時に連動して
いる記録・再生用プローブ電極102とAu電極104
との間に1.0Vのプローブ電圧を印加し、各記録点で
のON状態、若しくはOFF状態に基づくプローブ電流
量の変化を直接読み取るか、或いはプローブ電流Ip 
が一定になる様に記録・再生用プローブ電極102を走
査させた際の、該記録・再生用プローブ電極102と記
録層101表面との距離Zの変化をサーボ回路109を
通して読み取ることにより、記録情報の再生を行った。
【0101】この時の再生速度は、プローブ高さ2.7
μm、8μmいずれのプローブ電極の場合に於ても、従
来のタングステン探針等を使用した時よりもほぼ1桁速
くすることが可能であった。
【0102】記録容量を増やすために記録・再生用プロ
ーブ電極102を複数設け、各プローブ電極で記録再生
を行なうことも可能である。
【0103】なお、プローブ電圧を電気メモリー材料が
ON状態からOFF状態に変化する閾値電圧VthOF
F以上の10Vに設定し、再び記録位置をトレースした
結果、全ての記録状態が消去されOFF状態に遷移した
ことも確認した。
【0104】実施例2 次に別の実施例を示す。圧電体素子上に直接形成した微
小突起を、図11におけるプローブ電極102として用
い記録再生を行った。
【0105】圧電体素子は、前記実施例と同様にして得
られたMOSトランジスタが隣接して形成されたシリコ
ンの基板上に作製した。すなわち図6(b)で示した基
板27を支持体として、RFスパッタ法により膜厚50
μmのZnO薄膜を形成した。具体的には、4重極マグ
ネトロンスパッタ装置を用いAr+O2 (1:1)混
合ガス、ガス圧6×10−3torr,基板温度300
°C,RFパワー200Wの条件下で成膜を行なった。 得られたZnOはc軸配向膜であった。また、あらかじ
めシリコン基板上に設けてあった下地電極(不図示)と
係るZnO上に形成した上電極とによって電界印加用の
対向電極とした。
【0106】係る圧電素子上に、絶縁を目的としたSi
O2 薄膜、膜厚約1μmをスパッタ法によって作製し
たのち、係る支持体上に実施例1同様にして高さ8μm
のPt微小突起を作製した。更に、該微小突起とMOS
トランジスタのゲート電極をワイヤ・ボンディングによ
って接続し、プローブ電極を得た。
【0107】以上のようにして作製したプローブ電極を
図11に示す記録再生装置に設置し前記実施例と同様の
記録再生を行った。
【0108】このプローブ電極102は記録媒体100
の表面との距離(Z)を制御するためのもので、電流を
一定に保つように前記圧電素子により、その距離(Z)
は微動制御される。尚、面内(X,Y)方向への微動制
御は別途設けられた微動制御機構107によって行われ
るよう設計されている。しかし、これらは従来公知の技
術である。
【0109】プローブ電極102は記録媒体100の面
内の相対方向位置検出及び、記録・再生・消去を行う為
に用いられる。又、記録媒体100は高精度のX・Yス
テージ114の上に置かれ、粗動機構110でXY方向
の任意の位置に移動させることができる。なお、粗動機
構110のX,Y方向と微動制御機構107のX,Y方
向とは各移動制御機構の精度の差に起因する誤差範囲内
で一致している。
【0110】次に本実施例で用いた記録媒体100の詳
細について述べる。記録媒体100の構成図を図12に
示す。図12(A)は、本実施例で用いた記録媒体10
0の平面図で、図12(B)はそのA−A′断面図であ
る。直径1/2インチの(111)面を出したp型Si
ウエハー(Bドープ0.3mm厚)を基板104として
用いた。該基板104は記録・再生装置のX・Yステー
ジ114上に設置する際の方向性をほぼ一定にする目的
で、B−B′点で切断されている。なお、B−B′点は
Si結晶の
【0111】
【式9】 方向にほぼ並行である。
【0112】次に、B−B′の中点から基板104の中
心に向って1mmの位置を1μm角,深さ0.2μmに
エッチングし、基準原点(粗)を作製した。係る基準原
点(粗)の作製法を以下に示す。
【0113】まず、Siの基板104上に電子線レジス
トであるポリメタクリル酸メチル(PMMA,商品名O
EBR−1000東京応化工業株式会社)を1μmの厚
さに塗布し、電子線を加速電圧20keV,ビーム径0
.1μmφで1μm四方の大きさに描画した。その後、
専用現像液を使って電子線照射部を溶解した。エッチン
グは、CF4 とH2 の混合ガスを用いて圧力3Pa
、放電電力100Wで20分間スパッタエッチングした
。そのときのエッチング深さは0.2μmであった。 最後にメチルエチルケトンを使ってPMMAを溶解した
【0114】次に、係る基板104上基準原点(粗)2
01近傍をマスキングした後、下引き層としてCrを真
空蒸着法により厚さ50Å堆積させ、更にAuを同法に
より400Å蒸着して基板電極103とした。
【0115】次に、係るAuの基板電極103上にスク
アリリウム−ビス−6−オクチルアズレン(以下SOA
Zと略す)のLB膜(4層)を積層し、記録層101と
した。
【0116】以下、記録層形成方法について述べる。
【0117】先ず、SOAZを濃度0.2mg/mlで
溶かしたベンゼン溶液を20°Cの水相上に展開し、水
面上に単分子膜を形成した。溶媒の蒸発を待ち、係る単
分子膜の表面圧を20mN/mまで高め、更にこれを一
定に保ちながら前記基板104を水面を横切る方向に速
度3mm/分で静かに浸漬・引き上げを繰り返し、SO
AZ単分子膜の4層累積膜を基板電極103上に形成さ
せた。
【0118】以上により作製された記録媒体100を用
いて、記録・再生の実験を行った。
【0119】以下、その詳細を記す。
【0120】SOAZ4層を累積した記録層101をも
つ記録媒体100の基板104の切り欠きB−B′方向
を所定の方向に合わせて、X,Yステージ114の上に
置いた。
【0121】次に、B−B′から1mm程度基板104
の内側の位置にプローブ電極102を動かし、プローブ
電極とSiの基板104との間に0.6Vのプローブ電
圧を印加した上で、プローブ微動機構107,109の
X方向をB−B′にほぼ平行な方向に仮に合わせた後、
長さ1μmに亘って走査させた。
【0122】次に、Y方向(X方向に直角方向)にも1
μmに亘り走査させた。この時、X,Y座標軸のとり方
を種々変化させて表面状態の測定を繰り返し、得られた
Si原子の配列ピッチが各々6.65Å及び3.84Å
に最も近い値をとる様に調整した。係る調整により微動
機構のX軸はSiの基板104の
【0123】
【式10】 方向に、Y軸は
【0124】
【式11】 方向に合致している。
【0125】この時同時に粗動機構110のX,Y方向
が、調整した微動制御機構107のX,Y方向と粗動機
構110の制御誤差範囲内で一致する様に調整した。
【0126】次に、X,Y方向に関して粗動機構110
を用いてプローブ電極102を走査し、基準原点(粗)
201の位置を検出した。係る基準原点(粗)の中心か
ら2mmY軸方向に沿って基板104の中心部に向かっ
た位置に基準原点(微)202を設けた。係る基準原点
(微)は、記録層101の電気メモリー効果を利用して
形成される。即ち、プローブ電極102とAuの基板電
極103との間に1.0Vのプローブ電圧を印加し、プ
ローブ電流Ip が10−9Aになる様にプローブに組
み込まれた前記圧電体素子(不図示)を用いてプローブ
電極102と記録層101表面との距離(Z)を調整し
た。 次にプローブ電極102を+側、Auの基板電極103
を−側にして、電気メモリー材料(SOAZ・LB膜4
層)が低抵抗状態(ON状態)に変化する閾値電圧Vt
hON以上の矩形パルス電圧(4V,0.1μs)を印
加し、ON状態を生じさせた。プローブ電極102と記
録層101との距離(Z)を保持したまま、プローブ電
極102とAuの基板電極103との間に1.0Vのプ
ローブ電圧を印加して、プローブ電流Ip を測定した
ところ5μA程度の電流が流れ、ON状態となっている
ことが確かめられた。以上の操作により、基準原点(微
)202とした。この時、10nm角の記録層領域をO
N状態にすることにより基準原点(微)202に関する
位置情報と、後に書き込まれる記録情報とが混同して再
生されない様にしたが(図13)、基準原点(微)20
2の形状は何ら本実施例の形状に限られるものではない
【0127】次に係る基準原点(微)をプローブ電極位
置制御系のX,Y座標上の原点として、プローブ電極1
02を微動走査させ0.01μmピッチで情報の記録を
行った。記録面101上の1ビット毎の記録位置の模式
図を図12に示した。係る記録は、基準原点(微)の形
成と同様の手法により、電気メモリー材料(SOAZ,
LB膜4層)にON状態とOFF状態(記録前の高抵抗
状態)とを作ることにより行った。
【0128】上記の工程により形成された記録済み記録
媒体100を一旦記録・再生装置から取り外した後、再
度X,Yステージ114上に設置し、再生実験を行った
。先ず、記録時と同じく、位置制御系のX,Y方向をS
i原子目盛を利用して、各々
【0129】
【式12】 方向に合せた後、X,Y方向に関して粗動機構110を
用いてプローブ電極102を走査させ、基準原点(粗)
201の位置を検出した。係る基準原点(粗)を基に、
基準原点(微)を粗動機構110及び微動制御機構10
7を用いて捜し出した。係る基準原点(微)をX,Y座
標系の原点として、記録情報の再生を行った。この際、
プローブ電極102とAuの基板電極103との間に再
生用の1.0Vのプローブ電圧を印加し、ON状態とO
FF状態領域に流れるプローブ電流量の変化を直接読み
取るか、或いはプローブ電流Ip が一定になる様にプ
ローブ電極102を走査させた際のプローブ電極102
と記録層101表面との距離Zの変化をサーボ回路10
6を通して読み取ることにより、基準原点(微)202
の位置検出並びに記録情報の再生を行った。
【0130】また、プローブ電圧を電気メモリー材料が
ON状態からOFF状態に変化する閾値電圧VthOF
F以上の10Vに設定し、再び記録位置をトレースした
結果、全ての記録状態が消去されOFF状態に遷移した
ことも確認した。
【0131】なお、本実施例では前記圧電素子によって
プローブ/記録媒体間の距離(Z)の制御を行ったが、
勿論、記録媒体面と平行な方向(X,Y方向)での位置
制御を行なうことを目的とした圧電素子の形成も可能で
ある。また、圧電体材料もZnOに限るものではなく、
更に駆動系としても圧電体に限るものではない。例えば
、誘電吸着によってその間隙を制御された平行平板の一
方上に微小突起を形成することも容易である。駆動系原
理は何等本発明を制限するものではない。
【0132】実施例3 複数個の基準原点による基準目盛を用いて、プローブ電
極走査系のX,Y座標系を設定し、記録・再生を行った
例を以下に示す。
【0133】本実施例で用いた記録媒体100の構成図
を図14に示す。基板104として0.7×1.5cm
の光学研磨したガラス基板(1mm厚)を用いた。次に
B−B′の中点から基板中心に向かって1mmの位置に
1μm角、深さ0.1μmの基準原点(粗)202を作
製した。
【0134】係る基準原点(粗)の作製法を以下に示す
【0135】従来公知のフォトレジスト法により、レジ
スト材料(商品名AZ1350)を1μmの厚さに塗布
し、プリベイクを行った後、図13に対応するマスクを
用いて紫外線露光、現像、ポストベイクを行い、ガラス
の基板104上にマスクパターンを形成した。次に公知
のDF4 ガスプラズマエッチング法に基づき、エッチ
ングパワー50W、ガス圧1Pa、CF4 ガス流量1
5SCCMの条件下でガラスの基板104面を深さ0.
1μmに迄ドライエッチングした。マスクのAZ135
0はアセトン洗浄して除去した。
【0136】係る基板104をヘキサメチルジシラザン
の飽和蒸気中に放置して表面に疎水処理を施した。係る
基板104に対し、下引き層としてCrを真空蒸着法に
より厚さ50Å堆積させ、更にAuを同法により400
Å蒸着し基板電極103とした。次に係るAuの基板電
極103上にルテチウムジフタロシアニン(LuH(P
c)2 )のt−ブチル置換体の10層LB膜を積層し
、記録層101を形成させた。この際、基準原点(粗)
201の近傍には記録層101が堆積されない様にした
【0137】以下、LuH(Pc)2 のt−ブチル置
換体LB膜の成膜条件を記す。
【0138】溶    媒    :クロロホルム/ト
リメチルベンゼン/アセトン=1/1/2(V/V))
 濃    度    :0.5mg/ml水    
相    :純水、水温20°C表面圧      :
20mN/m 基板上下速度:3mm/分 以上により作製された記録媒体100と実施例2で述べ
た記録・再生装置を用いて記録・再生の実験を行った。 以下その詳細を記す。
【0139】LuH(Pc)2 のt−ブチル置換体L
B膜10層を累積した記録層101をもつ記録媒体10
0のB−B′方向をX,Yステージ114のX軸方向に
合わせて係るX,Yステージ上に設置した。次に実施例
1と同様にして、X,Y方向に関して粗動機構110を
用いて、プローブ電極102を走査し、基準原点(粗)
201の位置を検出した。なお、プローブ電圧は0.1
Vとした。係る基準原点(粗)201の中心からY軸方
向に2mm基板中心部に向かった位置(記録層101上
)に、実施例1の基準原点(微)の作製法と同様の手法
を用いて、第1基準原点(微)401を作った。なお、
この際粗動機構110のX,Y方向と微動制御機構10
7のX,Y方向とは粗動機構110の制御誤差範囲内で
一致している。
【0140】次に微動制御機構107を用いて、係る第
1基準原点(微)401からY軸方向に1μmの位置に
第2基準原点(微)402を作成した。係る第2基準原
点(微)402の作製法は第1基準原点(微)と同様で
あり、両者を区別するため、各点の形状を異なるものに
してもよいが必ずしもその必要はなく、これらの点が他
の一般記録情報と混同されない様な工夫がなされていれ
ばよい。次に係る第1基準原点(微)401或いは第2
基準原点(微)402の何れかをX,Y軸座標系の原点
にとり微動機構を用いて、0.01μmピッチで情報の
記録を行った。記録方法は実施例1と同等の手法に依っ
た。
【0141】上記の工程により形成された記録済み記録
媒体100を一旦記録・再生装置から取外した後、再度
X,Yステージ114上に設置し再生実験を行った。先
ず、記録時と同じくX,Y方向に関して粗動機構110
によりプローブ電極102を走査させて基準原点(粗)
201を見つけ出し、係る基準原点(粗)を基に、第1
基準原点(微)401を粗動機構110及び微動制御機
構107を用いて捜し出した。次に微動制御機構107
を用いて第2基準原点(微)402を検出後、第1及び
第2基準原点(微)を結ぶ線分の方向とプローブ電極走
査系のY軸方向とが一致する様にX,Y座標系を設定し
直した。この際、第1基準原点(微)401が係るX,
Y座標系の原点になる様に設定した。
【0142】記録容量を増やすために微動走査範囲外に
複数の基準点を設け、各点を基準に記録・再生を行なう
ことも可能であり、以上述べてきた実施例中で記録媒体
100の作製法について述べてきたが、極めて均一な膜
が作製できる成膜法であれば良く、実施例の方法に限定
されるものではない。なお、本発明は基板104の材料
やその形状および表面構造について何ら限定するもので
もない。
【0143】実施例4 次に本発明の情報処理装置の第2の態様である走査型ト
ンネル顕微鏡の説明を行う。
【0144】図15は、本発明の走査型トンネル顕微鏡
の概略図である。
【0145】601は、本発明のプローブユニット60
2を形成したシリコンの基板、605はシリコンの基板
601をZ方向に駆動する粗動用圧電素子、605は粗
動用圧電素子605及びプローブユニット602を試料
表面に接近させる接近機構、603は表面観察する導電
性の試料で、604は試料603をXY方向に微動する
微動機構である。
【0146】本発明の走査型トンネル顕微鏡の動作を以
下に説明する。
【0147】接近機構615は、Z方向の移動ステージ
からなり、手動又はモーターにより、プローブユニット
602のプローブが試料603の表面に粗動用圧電素子
605のストローク内に入るように接近させる。
【0148】その際、顕微鏡等を用いて、目視により接
近の程度をモニターするか、もしくはプローブユニット
602にサーボをかけた状態でモーターにより自動送り
を行い、プローブ電極と試料603間にトンネル電流が
流れるのを検出した時点で接近を停止する。
【0149】試料603の観察時には、バイアス回路6
06によりバイアス電圧をかけられた試料603とプロ
ーブ電極の間に流れるトンネル電流をトンネル電流検出
回路607により検出し、Z方向サーボ回路610を通
してプローブ電極と試料603表面の平均距離が一定と
なるようにプローブユニット602をZ方向に制御して
いる。
【0150】その状態でプローブユニット602をXY
位置制御回路609でXY方向に走査することにより、
試料603表面の微小な凹凸により変化したトンネル電
流が検出され、それを制御回路612に取り込み、XY
走査信号に同期して処理すればコンスタントハイモード
のSTM像が得られる。
【0151】STM像は、画像処理、例えば2次元FF
T等の処理をしてディスプレイ614に表示される。
【0152】その際、プローブユニット602のZ方向
のストロークが小さいので、装置の温度ドリフト、試料
603の表面の凹凸、傾きが大きいと追従できなくなる
ため、粗動用圧電素子605を用いてトンネル電流検出
回路607の信号をZ方向粗動駆動回路611を通して
、0.01〜0.1Hz程度の帯域のフィードバックを
行い、Z方向の大きな動きに追従するように制御してい
る。
【0153】又、観察場所を変えるときには、試料60
3側のXY微動機構604をXY微動駆動回路613に
よりXY方向に移動させ、所望の領域にプローブ電極が
くるようにして観察を行う。
【0154】本発明の走査型トンネル顕微鏡を用いるこ
とにより、試料観察を高分解能で観察することが可能に
なった。
【0155】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のプローブ
電極は、原子レベルの大きさの鋭い尖頭部を有するので
、STMにおいて高分解能の観察が可能であり、記録再
生装置において、分子・原子レベルの高密度記録再生が
可能である。
【0156】また、本発明のプローブ電極は、フォトリ
ソグラフィ技術を用いて製作するので、増幅器を隣接し
た形で形成することができ、また微小突起を複数同一基
板上に設けられ、製造プロセスをコントロールすること
で形状精度を高めることができるので、S/N比の向上
によって記録再生の信頼性が上がり、プローブ製作の量
産性にも優れ低コストにつながる。
【0157】さらに、形状が微小で剛性が高いため、プ
ローブ電極と記録媒体まわりを小さくできるので、装置
の小型化や固有振動数の高さからくる駆動速度の向上に
つながる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る微小プローブ電極の製造過程を示
す図である。
【図2】本発明に係る微小プローブ電極の製造過程を示
す図である。
【図3】記録再生装置を図解的に示すブロック図である
【図4】本発明の座標軸と記録位置との位置関係を示し
た原理図である。
【図5】プローブ電極を媒体側から見た図である。
【図6】図5のa−a断面での製造工程を示す図である
【図7】図5のb−b断面での製造工程を示す図である
【図8】実施例における微小突起(プローブ電極)の製
造過程を示す図である。
【図9】(A)は本発明の記録媒体の一形態を示す平面
図、(B)はそのA−A′断面図である。
【図10】本発明の記録媒体表面上の座標軸と記録位置
との位置関係の一形態を示した模式図である。
【図11】本発明の実施例2を説明する記録再生装置を
図解的に示すブロック図である。
【図12】(A)は実施例2で用いた記録媒体の平面図
、(B)はそのA−A′断面図である。
【図13】実施例2の記録材表面上の記録位置を示す模
式図である。
【図14】(A)は本発明で用いた別の記録媒体の平面
図、(B)はそのA−A′断面図である。
【図15】本発明の走査型トンネル顕微鏡を図解的に示
すブロック図である。
【符号の説明】
1  基板 2  配線用金属 3  マスク支持体 4  蒸着マスク 5  プローブ電極材料 6  基板回転機構 7  開口部 8  微小突起 9  マスク成形材料 23  微小突起 24  ゲート電極 25  ドレイン電極 26  ソース電極 27  基板 28  酸化膜 29  n+ 拡散層(ソース) 30  n+ 拡散層(ドレイン) 31  配線用金属層 33  薄膜抵抗 39  MOSトランジスタ 100  記録媒体 101  記録層 102  記録・再生用プローブ電極 103  位置検出用プローブ電極 104  基板電極 105  基板 106  プローブ電流増幅器 107  Z軸方向微動制御機構 108  Z軸方向微動制御機構 109  サーボ回路 110  XY走査駆動回路 111  XY方向微動制御機構 112  プローブ電極間隔微調節機構113  パル
ス電源 114  粗動機構 115  粗動駆動回路 116  マイクロコンピュータ 117  表示装置 118  XYステージ 201  基準原点(粗) 202  基準原点(微) 203  記録・再生位置 301  位置座標軸原点 302  格子点 303  基準原点(微) 304  記録点 401  第1基準原点(微) 402  第2基準原点(微) 601  基板 602  プローブユニット 603  試料 604  微動機構 605  粗動用圧電素子 606  バイアス回路 607  トンネル電流検出回路 609  XY位置制御回路 610  Z方向サーボ回路 611  Z方向粗動駆動回路 612  制御回路 613  ディスプレイ

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  基板と、該基板上に形成された2μm
    以上10μm以下の高さを有する微小突起を有すること
    を特徴とするプローブユニット。
  2. 【請求項2】  前記微小突起が、金属層を介して基板
    上に形成されている請求項1のプローブユニット。
  3. 【請求項3】  前記微小突起の高さが、2μm以上8
    μm以下の範囲にある請求項1のプローブユニット。
  4. 【請求項4】  前記微小突起が、円錐乃至角錐状の構
    造を有する請求項1のプローブユニット。
  5. 【請求項5】  前記微小突起が、貴金属あるいは貴金
    属によって被覆された金属からなる請求項1のプローブ
    ユニット。
  6. 【請求項6】  基板と、基板上に形成された2μm以
    上10μm以下の高さを有する微小突起からなるプロー
    ブ電極、該プローブ電極に対向して設けられた記録媒体
    、該プローブ電極と該記録媒体の間に電圧を印加する手
    段を有することを特徴とする情報処理装置。
  7. 【請求項7】  前記微小突起の高さが、0.1μm以
    上5μm以下である請求項6の情報処理装置。
  8. 【請求項8】  前記プローブ電極が、円錐乃至角錐状
    の構造を有する微小突起で構成された請求項6の情報処
    理装置。
  9. 【請求項9】  前記プローブ電極が、金、銀、白金及
    びパラジウム族等の貴金属によって形成乃至被覆された
    微小突起で構成された請求項6の情報処理装置。
  10. 【請求項10】  前記単結晶体に隣接して増幅器を備
    えたプローブ電極を有する請求項6の情報処理装置。
  11. 【請求項11】  前記プローブ電極が、複数備えられ
    ている請求項6の情報処理装置。
  12. 【請求項12】  前記記録媒体が基準となる位置座標
    軸を有し、前記位置座標軸上の位置を検出する手段を有
    し、検出された座標位置に対応する該記録媒体の位置で
    記録又は記録情報の再生消去を行う請求項6の情報処理
    装置。
  13. 【請求項13】  前記基準となる位置座標軸が原子配
    列に基づいた座標軸である請求項12の情報処理装置。
  14. 【請求項14】  前記基準となる位置座標軸及びそれ
    に対応する記録媒体の位置のうち、少なくとも一方に基
    準となる原点を設けた請求項12の情報処理装置。
  15. 【請求項15】  前記基準となる位置座標軸が複数形
    成されている請求項12の情報処理装置。
  16. 【請求項16】  前記プローブ電極を複数有し、その
    うち1つのプローブ電極を位置座標検出のため、他のプ
    ローブ電極を記録又は再生のために用いる請求項12の
    情報処理装置。
  17. 【請求項17】  前記記録媒体が電気メモリ効果を有
    している請求項6の情報処理装置。
  18. 【請求項18】  前記記録媒体が面内に基準となる基
    準目盛を有し、前記基準目盛とプローブ電極との記録媒
    体面内方向の相対変位を検出する手段を有する請求項6
    の情報処理装置。
  19. 【請求項19】  前記基準目盛が原子配列に基づいた
    目盛である請求項18の情報処理装置。
  20. 【請求項20】  前記基準目盛が基準となる原点を有
    している請求項18の情報処理装置。
  21. 【請求項21】  前記基準目盛が複数設定されている
    請求項18の情報処理装置。
  22. 【請求項22】  請求項1のプローブユニットを試料
    に近接させ、プローブ電極と試料の間にバイアス電圧を
    印加することにより、試料が有する情報を読取る情報処
    理方法。
  23. 【請求項23】  請求項1のプローブユニットを記録
    媒体に近接させ、プローブ電極と記録媒体の間にパルス
    電圧を印加することにより、記録媒体に情報を記録、あ
    るいは記録された情報を消去する情報処理方法。
  24. 【請求項24】  請求項1のプローブユニットを記録
    媒体に近接させ、プローブ電極と記録媒体の間にバイア
    ス電圧を印加することにより、記録された情報を読取る
    情報処理方法。
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