JPH04262171A - 回転油圧機器のシール機構 - Google Patents

回転油圧機器のシール機構

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Publication number
JPH04262171A
JPH04262171A JP3044031A JP4403191A JPH04262171A JP H04262171 A JPH04262171 A JP H04262171A JP 3044031 A JP3044031 A JP 3044031A JP 4403191 A JP4403191 A JP 4403191A JP H04262171 A JPH04262171 A JP H04262171A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seal ring
ring
groove
shaft
casing
Prior art date
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Pending
Application number
JP3044031A
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English (en)
Inventor
Yukio Okato
岡登志夫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Riken Corp
Original Assignee
Riken Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Riken Corp filed Critical Riken Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ケーシングに対して相
対回転運動する軟質材料製軸の周囲に設けられたリング
溝にシールリングを組込み、ケーシングと軸との間をシ
ールする回転油圧機器のシール機構に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用の変速機等に、燃費低減の目的
で低比重のアルミ合金材が使われている。それに伴って
変速機部の高出力化により、固定部から回転部へ油圧で
回転力を伝えるための相互回転運動する軸とケーシング
とのシール機構に使用されるシールリングは高PV値と
過酷な条件下で使われてきている。
【0003】アルミ合金材に対しては従来より摩耗相関
が良いことから、FC−25材相当の鋳鉄製のシールリ
ングが使われているが、上記過酷条件の理由から、アル
ミ合金材が摩耗し隙間ができて油圧が設定圧に上がらな
い、また設定圧に達するまでに長時間を要するなどの不
具合が確認されている。
【0004】この問題を説明するために、アルミ合金材
の摩耗が生じる油圧機構の一例を図4により説明する。 この装置では、図5に示すカギ段付合い口1aを有すシ
ールリング1が、アルミ合金材からなる軸2のリング溝
3に組み込まれ、油路4より油圧Pが作用し、ケーシン
グ5の外側6へ油圧を伝える。軸2は固定で、メインシ
ャフト7よりケーシング5へ回転が伝わる仕組みとなっ
ており、ケーシング5はケーシング5のブッシュ5′で
片側支持となっている。この構成によりシールリング1
は固定のアルミ合金材からなる軸のリング溝3と回転す
るケーシング5からの油洩れを防ぐ働きをする。ケーシ
ング5は片側支持であるために、ブッシュ5′の精度の
バラツキで傾きが生じ、シールリング1の外周面はケー
シング5に圧接した状態でケーシング回転に連行され回
転し、油圧の作動時等にシールリングのリング溝側面に
接する内周エッヂ部で油膜切れを起こしアルミ合金材の
リング溝3の側面を過大摩耗させる例が多々ある。この
様な事態になると油圧伝達に不調をきたし回転が伝達さ
れるまでの時間が長くなったり、更には機器の機能を失
ってしまう結果に立ち至る。
【0005】そこでアルミ合金材と摺動するシールリン
グとの間に油膜を形成し摩耗を防止する手段、例えばシ
ールリングの摺動側面に半径方向に放射状に溝を設ける
などの手段が実施されているが、シールリングの強度低
下や溝の摩滅などの問題があって対策として不充分であ
った。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の回転
油圧機器のシール機構の上記の問題点にかんがみ、簡単
な構成で、軟質材料を軸に使用した場合にもシールリン
グにより摩耗することが少ないシール機構を提供するこ
とを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のシール機構は、
上記の課題を解決するため、リング溝の油圧によりシー
ルリング側面が圧接する側面に、上記シールリングの内
周面隅角部の両側にまたがる幅の開口を有する環状溝を
全周に亘って設けたことを特徴とする。
【0008】
【作用】以上の如く、リング溝の側面にシールリングの
内周面隅角部の両側にまたがる幅の開口を有する環状溝
を設けたことによって、シールリング内周面のリング溝
側面に圧接する側の隅角部とリング溝側面との接触干渉
は回避され、同時にリング溝内に伝達された作動流体圧
力(油圧)が環状溝を介してシールリング内周側からリ
ング溝とリング側面間の油膜内に伝達作用し、リング溝
側面とリング側面とが直接金属どうしで接触することが
防止され、過大な摩耗の発生が回避される。
【0009】
【実施例】以下に、本発明の実施例を、図面に基づいて
詳細に説明する。
【0010】図1は本発明の第1実施例を示す図であっ
て、図4で説明した装置と同一の機能を有する部材には
同一の符号を付して説明する。本実施例でも、軸2はア
ルミ合金材から成り、軸2に設けられたリング溝3には
鋳鉄製のシールリング1が装着され、シールリング1は
その張力によりケーシング5に圧接している。又、油路
4より油圧Pが作用し、シールリング1の一方の側面は
、軸のリング溝3の対向する側面に圧接し、軸とケーシ
ングとのシール作用が行なわれる点は、従来の装置と変
るところはない。
【0011】ところが、この実施例では、本発明に基づ
き、リング溝3の、シールリング1が圧接する側面に、
リング1の内周面の隅角部が接することがないよう、該
隅角部の両側にまたがる幅の開口を有する長方形断面の
環状溝8が全周に亘って設けられている。
【0012】図2は、本発明の第2実施例を示す図であ
る。この実施例では、上記第1実施例の長方形断面の環
状溝8の代りに、やはりリング1の内周面隅角部が接す
ることのないよう、全周に亘って楔形断面のテーパー部
を有する溝9が設けられている。
【0013】シールリング1の内周面の隅角部が溝8、
9の開口幅の範囲にくるためには次の条件を満すことが
必要である。図3に示す如く、環状溝8又は9の内周円
の直径をl2 、外周円の直径l1 、シールリングの
半径方向の厚みをT、軸2の外径をd、ケーシング5の
内径をDとすると、ケーシングと軸とが同心に位置する
場合、ケーシングと軸との間隙Sは、 S=(D−d)/2 ∴  D=d+2S l1 =D−2T になる。
【0014】ケーシング5と軸2とが局部的に接触して
いる状態の関係にあっても、シールリング1の内周隅角
部が環状溝8又は9の範囲に位置することが必要不可欠
の条件になる。すなわち、 l1 >2D−2T−d          ───(
1)l2 <d−2T               
 ───(2)が成立する。
【0015】環状溝8、9の内周面は、リング溝3の底
面と一致させるのがよい。すなわち、l2 はリング溝
底面の円の直径と同じにすることが望ましい。
【0016】以下に、本発明の具体的な実施例を、数値
を挙げて説明する。
【0017】図4に示す装置を用いて、従来のアルミ合
金材からなる軸2に設けた溝3と前述の本発明の第1実
施例及び第2実施例について比較評価を行なった。評価
条件及び結果を以下に示す。シールリング1のサイズは
外径50mm、径方向の厚みT=2mm、軸方向の厚み
B=2.5mmとし、材質はJIS  FC−25材と
した。切り口の形状は図5に示すカギ段付きである。
【0018】ケーシング5のサイズは内径D=50mm
で材質はJIS  S45C材を用い、アルミ合金材か
らなる軸2のサイズはd=49.5mmで材質はJIS
  ADC12(Si=11.6%、Cu=2.3%、
Ni=0.02%、Fe=0.87%、Mn=0.21
%、残Al)でHRB=45の硬度のものを用いた。第
1、第2実施例ともl=48mmとし第2の実施例のテ
ーパー部は10°とした。
【0019】評価条件は、メインシャフト7の回転数を
3000r.p.m 油圧20Kg/cm2として油の
温度は140℃にコントロールし、油はATF(オート
マチックトランスミッションフルード)を用いた。評価
時間は全て100Hrである。
【0020】表1に100Hr運転後のADC−12材
の軸溝の摩耗量を示す。
【表1】 表1に示すように従来のリング溝3に比べ、本発明の第
1実施例のリング溝8及び第2実施例のリング溝9は、
格段に摩耗量が少ない。
【0021】
【効果】以上の如く、本発明によれば、シールリング内
周隅角部と軸のリング溝側面との摺接が回避されるとと
もに、シールリング側面とリング溝側面との間の油膜が
確保され、金属面どうしの接触が防止されるので、過大
な摩耗発生防止に効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の構成を示す断面図である
【図2】本発明の第2実施例の構成を示す断面図である
【図3】本発明の特徴である環状溝の設置位置、寸法を
説明するための説明図である。
【図4】本発明が適用される回転油圧機器の従来の構造
を示す断面図である。
【図5】そのシールリングの構造を示す側断面図である
【符号の説明】
1  シールリング 2  軸 3  リング溝 4  油路 5  ケーシング 6  油路 7  メインシャフト 8、9  環状溝

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  ケーシングと相対回転関係にある軸の
    外周面全周に亘って設けられた環状リング溝に、シール
    リングを組込み、ケーシングと軸との間をシールする回
    転油圧機器のシール機構において、上記リング溝の、油
    圧によりシールリング側面が圧接する側面に、上記シー
    ルリングの内周面隅角部の両側にまたがる幅の開口を有
    する環状溝を全周に亘って設けたことを特徴とするシー
    ル機構。
  2. 【請求項2】  上記の軸の外周とケーシングの内周と
    が局部的に接触回転する状態においても、上記リング溝
    のシールリング側面が圧接する側に、上記の位置、形状
    を有する環状溝を設けたことを特徴とする請求項1に記
    載のシール機構。
JP3044031A 1991-02-18 1991-02-18 回転油圧機器のシール機構 Pending JPH04262171A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3044031A JPH04262171A (ja) 1991-02-18 1991-02-18 回転油圧機器のシール機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3044031A JPH04262171A (ja) 1991-02-18 1991-02-18 回転油圧機器のシール機構

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04262171A true JPH04262171A (ja) 1992-09-17

Family

ID=12680272

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3044031A Pending JPH04262171A (ja) 1991-02-18 1991-02-18 回転油圧機器のシール機構

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JP (1) JPH04262171A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5713578A (en) * 1995-06-09 1998-02-03 Honda Giken Kogyo Kabushishi Kaisha Hydraulic sealing device

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5713578A (en) * 1995-06-09 1998-02-03 Honda Giken Kogyo Kabushishi Kaisha Hydraulic sealing device

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