JPH04262153A - チェーン駆動装置 - Google Patents

チェーン駆動装置

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JPH04262153A
JPH04262153A JP41747590A JP41747590A JPH04262153A JP H04262153 A JPH04262153 A JP H04262153A JP 41747590 A JP41747590 A JP 41747590A JP 41747590 A JP41747590 A JP 41747590A JP H04262153 A JPH04262153 A JP H04262153A
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sprocket
noise
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正博 永江
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は低騒音対策を講じたチェ
ーン駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】チェーン駆動において発生する騒音対策は
以前から行われており、色々な方法が講じられてきてい
る。例えばローラチェーンの場合にはスプロケットと噛
み合うローラ外周部側面に弾性リングを装嵌して、噛み
合い時の衝撃力を緩和したり、又スプロケットの外周に
弾性体を取着することもある。一方、上記ローラチェー
ンとはスプロケットとの噛み合いメカニズムを異にする
サイレントチェーンは噛み合い時の衝撃力が小さく、そ
の結果、騒音も低くなっている。このように、騒音を低
減するにはスプロケットに噛み合う際の衝撃力を低く抑
えることが第1条件であることは周知の事実であって、
従来の騒音対策もこの方法が採用されていて、事実騒音
レベルは低下する。しかしこのような対策を講じても騒
音が完全に無くなる訳ではなく、多少の騒音は残ってし
まい、しかも通常の駆動方式、すなわちチェーンピッチ
一定で、1本のチェーンを用いて動力伝達を行なう場合
、スプロケット歯数と回転数によって決定される噛み合
い周波数成分の突出による「ゴー」とか「ヒュー」とい
った耳障りな音が問題となることがある。
【0003】ところで、この種の騒音削減を図る従来技
術として特開昭60−188639号に係る「噛合い騒
音を軽減したチェーン」が知られている。この技術はリ
ンクのフランク面がスプロケットの歯と係合する外側面
係合型リンクAと、リンクのクロック部がスプロケット
の歯と係合する内側面係合型リンクBとの2種類の異な
るリンクプレートを、ある配列パターンで構成すること
によってピーク値の分散を図り、チェーンの噛み合い騒
音の基本周波数や周囲の物体との共振周波数を変更し、
騒音の不快感を軽減している。
【0004】一方、特開昭57−22443 号に係る
複合チェーンリンク組立体もこの種の騒音対策として開
発された技術であり、リンクが外側面にてスプロケット
歯と係合する外側面係合型リンクと、内側面にてスプロ
ケット歯と係合する内側面係合型リンクを交互に、又任
意的組合わせにより連結して構成している。
【0005】このように構成したチェーンは事実上周期
的な噛み合いによる耳障り音を軽減することは可能であ
るが、騒音の絶対的レベルが低くなるものではない。し
たがって、騒音の絶対値を下げるには従来から知られて
いるように、弾性体を利用した衝撃力の緩和による騒音
対策を別に講じる必要がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このようにチェーン駆
動装置の騒音対策には騒音レベルを低下させるとともに
、周期的噛み合いに起因する耳障り音を無くすことが必
要となる訳であるが、従来の技術では、これらを両立し
たものは存在しない。本発明はこの騒音の絶対値レベル
を低下させるとともに、耳障り音を無くすことのできる
チェーン駆動装置の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】一般にチェーン駆動装置
により所定の動力を伝達する場合、該動力を伝達するに
は、上記チェーンにそれ相当の強度を必要とする。本発
明のチェーン駆動装置では動力伝達に必要とするチェー
ン強度を複数本のチェーンで負担し、そのため、駆動軸
並びに従動軸にはこれら複数本のチェーンを巻き掛けす
るためのスプロケットが複数個取着される。そして、上
記スプロケットは駆動側において少なくとも1個を他の
スプロケット歯数と異ならしめ、かつ各列における駆動
・従動スプロケットのピッチ円径比を等しいか又は近似
的に等しくなる歯数が設定される。
【0008】一方、これら複数のスプロケットに巻き掛
けられるチェーンのピッチは全て同一である場合と少な
くとも一本が異なる場合がある。又ピッチが同じである
場合、異なる場合のいずれかにおいてスプロケットへの
噛み合い機構を異にすることもあり、更にスプロケット
に巻き掛ける複数本のチェーンをローラチェーンとサイ
レントチェーンで組み合わせ構成するケースがある。
【0009】
【作用】本発明のチェーン駆動装置は上記のごとく複数
本のチェーンを同軸に取着したスプロケットに巻き掛け
して構成するもので、各々のチェーンには所定の張力が
作用して動力を伝達する。チェーン駆動装置をこのよう
に複数本チェーンでもって構成することで、本発明の一
つの目的である騒音の絶対値レベルを低下することがで
きる。すなわち、例えば2本のチェーンで構成する場合
、ピッチが同じならばそれぞれのチェーン重量は約1/
2となるため、1本のチェーンがスプロケットに噛み合
う際に発生する衝撃音は大きく低下する。そして、それ
ぞれのチェーンから生じる衝撃音の合計は極わずかに大
きくなるに過ぎない。
【0010】一方、本発明では複数チェーンを巻き掛け
するスプロケット歯数が異なるために、チェーンがスプ
ロケットに噛み合う際の時間間隔がバラバラになり、そ
のため衝撃力に変化があり、噛み合い時の衝撃音は分散
してしまう。したがって、規則正しい噛み合いによって
生じる特定の周波数成分が突出せず、いわゆる耳障り音
を解消することが可能となる。更にスプロケット歯数を
違わせるとともに、これらスプロケットに巻き掛けする
チェーンのピッチを変えることにより、噛み合い時間間
隔及び噛み合い衝撃の大きさを変化させ易く、これによ
り発生騒音の音色の改善にも役に立つ。以下、本発明に
係る実施例を図面に基づき詳細に説明する。
【0011】
【実施例】第1図、第2図は本発明のチェーン駆動装置
を表わす具体例である。同図に示すごとく所定の距離を
隔てて駆動軸1と従動軸2が軸支され、上記駆動軸1に
は3個のスプロケット3a、3b、3cが、又従動軸2
には同じく3個のスプロケット4a、4b、4cがそれ
ぞれ取着されている。そしてこれら3個のスプロケット
3a、3b、3c及び4a、4b、4cのピッチ径は互
いに異なり、形成される歯数も違っている。このように
構成したスプロケット3、4間にサイレントチェーン5
a、5b、5cが巻き掛けされ、駆動軸1の回転を従動
軸2へ伝達する訳で、各スプロケット3a、3b、3c
、4a、4b、4cの角速度は等しくなっている。
【0012】ところで本発明のチェーン駆動装置は、チ
ェーンがスプロケットに噛み合った際に発生する衝撃音
を低減するとともに、該衝撃に伴って生じる周期的噛み
合い音による不快な音を無くすことであって、所定の動
力を伝達するにあたって、1本のサイレントチェーン5
でなく、3本のサイレントチェーン5a、5b、5cに
て負担すれば、上該衝撃音は極端に低くなる。これは伝
達動力に必要とするチェーンサイズを3分割して5a、
5b、5cにて構成するならば、そのピッチが同じ場合
、1ピッチ当りの質量は約1/3となり、多角形運動を
呈して噛み合う際の衝撃エネルギーは1/3となり、そ
の結果1本当りの衝撃音は低下する。しかも本発明では
、駆動軸側の少なくとも1個のスプロケットの歯数を他
の歯数と異ならしめているので、噛み合い衝撃が分散し
て、全体としての騒音レベルはさほど増大せず、所定の
動力を唯一本のチェーンにて伝達する場合より低くおさ
えることが可能となる。
【0013】勿論、本発明では3本のチェーンで構成す
る場合のみならず、2本であっても、4本であってもよ
い。これはチェーンが規則正しくスプロケットに噛み合
う際に発生する衝撃音の突出を無くすためであり、スプ
ロケット歯数が変わるならば発生する衝撃に時間的なズ
レがあり、又該衝撃力の大きさも変動するため、互いに
打ち消しあって共振を抑制する。
【0014】そこで、複数のスプロケットに巻き掛けら
れる複数チェーンで構成する本発明のチェーン駆動装置
において、スプロケットとチェーンの組み合わせとして
は次の場合がある。a:スプロケットの歯数が異なって
チェーンピッチが同じである場合。この場合、同軸上に
取着される複数スプロケットのうちで少なくとも1個の
スプロケット歯数が異なればよい。b:スプロケットの
歯数が異なって、チェーンピッチも異なる場合。この場
合も複数本のチェーンのうち、少なくとも1本のチェー
ンピッチが違うことが必要で、好ましくは全てのチェー
ンピッチが異なる方が好ましい。c:スプロケットの歯
数が異なって該スプロケット歯との噛み合い機構が相違
する場合。このようなことはローラチェーンの場合には
現実的でないが、サイレントチェーンの場合、例えばリ
ンクのクロッチ面又はフランク面の形状を変形すること
で、スプロケット歯との噛み合い状態は異なってくる。 この噛み合い状態が異なることは、チェーンのピッチを
異ならしめた場合に相当する。したがって、チェーンピ
ッチが同じであっても、噛み合い機構を異にすることに
よってその効果が得られ、勿論チェーンピッチも違わせ
た上で、噛み合い機構を異にすれば一層その効果は大き
い。d:さらに本発明のチェーン駆動装置に採用するチ
ェーンはサイレントチェーンに限定することなく、ロー
ラチェーンであってもよい。しかもサイレントチェーン
とローラチェーンの組み合わせで構成することも可能と
なる。以上述べたように、本発明のチェーン駆動装置は
駆動軸及び従動軸にそれぞれ複数個のスプロケットを取
着し、各軸に取着するスプロケットの少なくとも1個の
スプロケット歯数を他と異ならしめ、これら各スプロケ
ットにチェーンを巻き掛けして構成したもので、次のよ
うな効果を得ることができる。
【0015】
【発明の効果】本発明のチェーン駆動装置は、駆動軸及
び従動軸にそれぞれ複数個のスプロケットを取着し、こ
れら各スプロケットにチェーンを巻き掛けしているため
、チェーンがスプロケットに噛み合う際に生じる衝撃音
は低下し、1本のチェーンで駆動する場合に比べ非常に
静かな運転ができる。
【0016】又各スプロケットの歯数が違っているため
、各チェーンのスプロケット歯との噛み合いタイミング
にはズレを生じるとともに、噛み合い衝撃力が変動する
ために、発生する振動は互いに打ち消しあって、共振現
象を発生しない、したがって、スプロケット歯への噛み
合い衝撃音の低下とともに規則正しい噛み合いから生ず
る特定周波数成分の突出を抑制し、「ゴー」、「ヒュー
」といったいわゆる耳障りな音を解消することが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のチェーン駆動装置の実施例で正面図。
【図2】本発明のチェーン駆動装置の実施例で第1図の
A矢視図。
【符合の説明】
1  駆動軸 2  従動軸 3  スプロケット 4  スプロケット 5  サイレントチェーン D  ピッチ径 d  ピッチ径

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  駆動軸と従動軸にスプロケットを取着
    し、これらスプロケットにチェーンを巻き掛けして動力
    伝達を行うチェーン駆動装置において、上記駆動軸と従
    動軸にそれぞれ複数個のスプロケットを取着し、これら
    スプロケットのうち少なくとも1個のスプロケット歯数
    を違わせ、各々のスプロケットにチェーンを巻き掛けし
    たことを特徴とするチェーン駆動装置。
  2. 【請求項2】  上記複数チェーンのピッチを全て同一
    とした請求項1のチェーン駆動装置。
  3. 【請求項3】  上記複数チェーンの内、少なくとも1
    本のチェーンのピッチを他と違わせた請求項1のチェー
    ン駆動装置。
  4. 【請求項4】  上記チェーンとしてサイレントチェー
    ンを用い、該サイレントチェーンの内、少なくとも1本
    のサイレントチェーンの噛み合い機構を異にしたことを
    特徴とする請求項1、請求項2、又は請求項3のチェー
    ン駆動装置。
  5. 【請求項5】  上記チェーンのとしてサイレントチェ
    ーンとローラチェーンを組み合わせてスプロケットに巻
    き掛けしたことを特徴とする請求項1、請求項2、請求
    項3、又は請求項4のチェーン駆動装置。
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