JPH04261668A - カテーテルチューブ - Google Patents

カテーテルチューブ

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JPH04261668A
JPH04261668A JP3044151A JP4415191A JPH04261668A JP H04261668 A JPH04261668 A JP H04261668A JP 3044151 A JP3044151 A JP 3044151A JP 4415191 A JP4415191 A JP 4415191A JP H04261668 A JPH04261668 A JP H04261668A
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lumen
expansion
tube
blood vessel
catheter tube
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Masakiyo Nobeyoshi
延吉 正清
Kiyuuta Sakae
寒河江 久太
Yoshiaki Sugiyama
杉山 嘉章
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Terumo Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主に血管内に挿入して
用いられ、体外位置から血管内や管腔内への医療処置を
行うカテーテルチューブに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば血管の狭窄部を拡張治療す
る器具として、カテーテル先端部に拡張体を配置したも
のが知られている。
【0003】例えば、血管内狭窄部を拡張する場合には
、狭窄部位に前記カテーテルの拡張体を留置し、該拡張
体を拡張させて、狭窄部を裂開することにより治療を行
なっている。
【0004】しかし、この様な治療を行なうと、血管内
皮細胞が損傷され、該損傷部位にて、血小板の粘着、凝
集反応が生ずる。
【0005】すなわち、この際血小板は何種類もの物質
を細胞外へ放出し、例えばADP、カルシウム、セロト
ニン、などは凝集塊の肥大化を助長し、血小板因子は、
血液凝固を促進させ、血栓の形成へと導く。また、生体
の修復機転として、上記血小板から放出される血小板由
来細胞増殖因子は、内膜肥厚を増大させる。
【0006】このような血小板の作用は、血管の治療部
の再狭窄を助長する場合があるため、拡張体付カテーテ
ルによる狭窄部の裂開治療によっては、十分な治療効果
が得られないことがあるといった問題が指摘されていた
【0007】一方、カテーテルチューブは上記のような
拡張治療の他、例えば、癌の治療をするときなど、病巣
の近くに薬剤を注入し、病巣に直接的に治療を施す場合
等にも利用される。このような場合、注入された薬剤は
病巣に作用する他、血液によって体内の各所へ運ばれ、
多くの副作用を起させることがあり、かつまた、薬剤は
血液によって薄められてしまうため、十分な治療効果を
得るためには、濃い薬剤の使用を余儀なくされ、かえっ
て副作用の発生を招いてしまうといった問題もあった。
【0008】さらに、狭窄拡大部等の目的部位の血管内
を薬液で満たす場合、血液を排除しにくく、目的部位の
みを薄められない薬液で満たすことが困難であった。
【0009】
【発明が解決しようとする問題点】本発明の目的は、上
述した従来技術の欠点を解消し、管腔内治療や、血管内
での狭窄部の拡張治療などを、より効果的に施行し得る
カテーテルチューブを提供することにある。
【0010】
【問題点を解決するための手段】このような目的は、下
記(1)〜(4)の本発明により達成される。
【0011】(1)  体腔に挿入して用いられるカテ
ーテルチューブであって、チューブ本体と、前記チュー
ブ本体先端部付近のチューブ外周壁回りに設置された膨
張、収縮自在な第1拡張体と、前記第1拡張体より基端
側に所定間隔を隔ててチューブ外周壁回りに設置された
膨張、収縮自在な第2拡張体と、前記第1拡張体および
第2拡張体を膨張、収縮させる手段と、前記第1拡張体
と第2拡張体の間に設けられた第1開口部を介して、体
腔内に流体を注入する第1ルーメンと、前記第1拡張体
と第2拡張体の間に設けられた第2開口部を介して体腔
内の流体を排出する第2ルーメンを備え、前記第1開口
部または第2開口部の一方を、前記第1拡張体の近傍に
設け、他方を前記第2拡張体の近傍で、かつ前記チュー
ブ本体の対向する反対側周壁に設けたことを特徴とする
カテーテルチューブ。
【0012】(2)  前記チューブ本体には先端が開
放したガイドワイヤーを挿通させるための第3ルーメン
を設け、前記第3ルーメンには、前記第2拡張体の基端
側に第3開口部を形成し、前記第3ルーメンをバイパス
用ルーメンとして兼用した上記(1)に記載のカテーテ
ルチューブ。
【0013】(3)  前記第1ルーメンの断面積より
も前記第2ルーメンの断面積を大きくした上記(1)ま
たは(2)に記載のカテーテルチューブ。
【0014】(4)  前記第2ルーメンの断面積より
も前記第1ルーメンの断面積を大きくした上記(1)ま
たは(2)に記載のカテーテルチューブ。
【0015】
【具体的構成】以下本発明の具体的構成について説明す
る。図1は、本発明のカテーテルチューブ1の構成例を
示す側面図であり、図2は、その縦断面図、図3は図2
における III−III 断面図である。
【0016】図1に示すように、カテーテルチューブ1
はチューブ本体2を有し、その先端部(図中左側)付近
のチューブ外周壁回りに中空の第1拡張体3が設置され
、この第1拡張体3より基端側(図中右側)の所定間隔
を隔てた位置のチューブ外周壁回りに同じく中空の第2
拡張体4が設置されている。そして、第1拡張体3およ
び第2拡張体4は、チューブ本体2に対し気密または液
密状態に取り付けられる必要があり、その取り付け方法
としては、別部材(予め環状または袋状に形成された部
材等)を接着剤あるいは熱融着等により接合し、または
糸を用いてしばり付ける方法等、拡張体の気密性または
液密性を保持しうる任意の方法が可能である。
【0017】第1および第2拡張体3、4の形成材料と
しては、ある程度の可撓性を有するものが好ましく、例
えばポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピ
レン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、架橋型
エチレン−酢酸ビニル共重合体などのポリオレフィン、
ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ポリアミドエラストマ
ー等の熱可塑性樹脂、シリコーンゴム、ラテックスゴム
等が使用でき好ましくは上記の熱可塑性樹脂であり、よ
り好ましくは、架橋型エチレン−酢酸ビニル共重合体で
ある。
【0018】またチューブ本体2の形成材料としては、
ある程度の可撓性を有するものが好ましく、例えば、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共
重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、架橋型エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体などのポリオレフィン、ポリ塩
化ビニル、ポリウレタン、ポリアミドエラストマー等の
熱可塑性樹脂、シリコーンゴム等が使用でき、好ましく
は上記の熱可塑性樹脂であり、より好ましくは、ポリオ
レフィンである。
【0019】チューブ本体2には、以下に述べるような
用途、機能の異なる種々のルーメンが形成されている。
【0020】第1ルーメン5は、第1拡張体3と第2拡
張体4との間のチューブ外周壁21に形成された第1開
口部51に連通し、この第1開口部51より体腔内に流
体を注入するためのものである。具体的には、このルー
メン5は、カテーテルチューブ1を挿入、留置した血管
内へ薬剤等を投与するのに用いられる。
【0021】第2ルーメン6は、第1拡張体3と第2拡
張体4の間のチューブ外周壁21に形成された第2開口
部61に連通している。該第2ルーメン6は、前記第1
ルーメン5から注入された薬剤等を、拡張体3,4によ
って区画された血管内から排出するために用いられる。
【0022】そして、第1開口部51と第2開口部61
の形成位置は、それぞれ、2つの拡張体3、4に近接し
た位置であり、さらにチューブ本体2の対向する反対側
の周壁に設けられている。流体の注入排出をする際、拡
張体3、4によって区画された血管内の流体交換効率が
良好となるからである。
【0023】なお、図3に示されているように、第2ル
ーメン6の断面積は、第1ルーメン5の断面積より大き
くすると、第2ルーメン6を用いた薬剤等の排出が容易
となる。また、体腔内に流体を注入する第1ルーメン5
の断面積を第2ルーメン6の断面積よりも大きくすると
、薬剤等の流体を注入する際、第2ルーメン6の異物等
による閉塞が生じにくく、閉塞を解消せんがために過剰
圧力を第2ルーメン6を通して血管に伝えることがなく
なる。
【0024】第4ルーメン7は、図2に示すように、第
1拡張体3および第2拡張体4内に連通し、第1拡張体
3と第2拡張体4内へ流体(気体でも液体でもよいが、
血管に挿入する場合などの安全性を考慮して、液体が好
ましい。
【0025】例えば血管造影剤等が挙げられる。)を送
り込んで第1拡張体3と第2拡張体4とを同時に膨張さ
せ、または、流体を排出して、これらの拡張体3、4を
同時に収縮させるためのものである。また、各拡張体3
、4毎にそれぞれルーメンを設け、各ルーメンを拡張体
3および4に各々連通させ、両拡張体3、4を別個に膨
張、収縮させるようにしてもよい。
【0026】なお、第1および第2拡張体を膨張、収縮
させるための手段は、必ずしもチューブ本体2内に形成
されたルーメンである必要はなく、これらに代り、チュ
ーブ本体2外に各拡張体3、4に連通する送気用または
送液用チューブ等を別途設けてもよい。
【0027】さらにチューブ本体2は、該チューブ本体
2の先端部に第4開口部91を有する第3ルーメン9を
有している。該第3ルーメン9はガイドワイヤーを挿通
するためのルーメンである
【0028】前記第2拡張体4の基端側には、チューブ
外周壁21に第3ルーメン9に連通する第3開口部92
が形成されている。従って、第3開口部92と第4開口
部91とは、第3ルーメン9を介して連通し、血管内の
第1拡張体3より先端側の血液と第2拡張体4より基端
側の血液とが流通することが可能となる。
【0029】この様に、第3ルーメン9をバイパス用ル
ーメンとして併用することによって、前記両拡張体3、
4を血管内で拡張するときに、末梢側の虚血を防ぐため
、このバイパス用ルーメンを介して、血液を先端の第4
開口部91より末梢側に流することができる。第3ルー
メン9を兼用することにより、ルーメンの数を減らすこ
とができ、相対的にチューブ本体2の径を小さくするこ
とが可能となる。なお、チューブ本体2の外径および各
ルーメン5、6、7、9の内径は、挿入する体腔(血管
や尿道等の管腔など)内径に応じて適宜決定すればよい
が、例えばチューブ本体2の外径は1.0〜8.0mm
程度、好ましくは1.2〜6mm程度、第1ルーメン5
の内径は0.4〜0.9mm程度、好ましくは0.5〜
0.8mm程度、第2ルーメン6の内径は0.4〜0.
9mm程度、好ましくは0.5〜0.8mm程度、第3
ルーメン9の内径は0.4〜1.1mm程度、好ましく
は0.5〜1.0mm程度、第4ルーメン7の内径は0
.4〜1.1mm程度、好ましくは0.5〜1.0mm
程度、また第1拡張体3の外径は1.5〜12mm程度
、好ましくは2〜10mm程度、第2拡張体4の外径は
2〜14mm程度、好ましくは2.5〜12mm程度で
あって、第1拡張体3と第2拡張体4との間隙距離Sは
、5〜100mm程度、好ましくは、10〜80mm程
度でよい。ただし、上記各ルーメンの断面形状は必ずし
も円形である必要はなく、また間隙距離Sはそれぞれの
狭窄部の大きさに合わせて拡大しまたは縮小してもよい
。なお、上記の各ルーメン径は、断面積より円に換算し
た場合の値である。
【0030】第1拡張体3および第2拡張体4は、膨張
時に挿入する血管内壁面に密着するようになっており、
血管に対しカテーテルチューブ1を固定する役割りと、
第1拡張体3と第2拡張体4との間で血液の流入を遮断
する役割りを持っている。
【0031】このような、第1拡張体3および第2拡張
体4は、膨張させたときチューブ本体2の中心から放射
状に膨張するようになっているのが好ましい。
【0032】また第1拡張体3および第2拡張体4の横
断面形状は円、楕円、その他これに類する形状が可能で
あるが、挿入、留置する体腔の横断面形状に近似したも
のとすれば、体腔への密着性が良好となり好ましい。特
に、第1拡張体3および第2拡張体4の膨張時の各々の
直径が最小となる部分の直径(最小直径)Dminと、
挿入、留置する体腔の内壁の直径(体腔収縮時)が最大
となる部分の直径(最大直径)dmaxとの関係が、D
min≧dmaxとなるようにすれば、両拡張体3、4
は体腔内に確実に密着するので好ましい。
【0033】なお、拡張体3、4で囲まれたチューブ本
体2の外周面にはマーカー8が設けられている。マーカ
ー8はX線不透過材料(例えば金、白金あるいはそれら
の合金等)からなるものであることが好ましい。X線透
視下で拡張体3、4の位置を確認しやすくするためであ
る。
【0034】図4はカテーテルチューブの基端部を示す
もので、図示されているように、チューブ本体2の基端
部にはマニホールド22が接続され、該マニホールド2
2を介して前記各ルーメンが分岐している。マニホール
ド22から分岐する第1ルーメン5、第2ルーメン6お
よび第4ルーメン7は、それぞれ分岐管52、62、7
2を介して、各分岐管の流路を開閉するコック53、6
3、73に接続されている。また第3ルーメン9は分岐
管93を介してハブ94に接続されている。そして、前
記コック53、63、73にはそれぞれシリンジA、B
、Cが接続され、薬剤の注入や抽出、拡張体の膨張収縮
を操作する。また、ハブ94にはガイドワイヤー10が
挿入される。
【0035】本発明のカテーテルチューブにおいて、血
管内さらにはガイドカテーテル内への挿入を容易にする
ために、カテーテル本体2の外面、拡張体3、4の外面
に血液等と潤滑性を呈するようにするために親水化処理
を施すことが好ましい。このような親水化処理としては
、例えば、ポリ(2−ヒドロキシエチルメタクリレート
)、ポリヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシプ
ロピルセルロース、メチルビニルエーテル、無水マレイ
ン酸共重合体、ポリエチレングリコール、ポリアクリル
アミド、ポリビニルピロリドン等の親水性ポリマーをコ
ーティングする方法などが挙げられる。
【0036】
【作用】以下、本発明のカテーテルチューブ1の作用に
ついて説明する。
【0037】図5、図6および図7は、本発明のカテー
テルチューブ1の使用状態を示す部分断面側面図である
【0038】図5に示すように、カテーテルチューブ1
を血管12内に挿入し、狭窄部位に留置する。第4ルー
メン7より第1および第2拡張体3、4内に流体を送り
込んで第1および第2拡張体3、4を膨張させると、図
6に示されるように、狭窄部位が拡張され、血流が良好
となる。
【0039】次に図7に示される如く、該拡張部位が第
1および第2拡張体3、4の間に位置するようにチュー
ブ本体2を移動し、再度第4ルーメン7を介して流体を
送り込み、第1および第2拡張体3、4を膨張させる。
【0040】第1および第2拡張体3、4は、血管12
の内壁面13に密着し、カテーテルチューブ1を血管1
2に対して固定するとともに、血管12内の血液14の
流れ(図中、左右いずれの方向でも可能)を遮断する。
【0041】この状態で図7に示されるように第1ルー
メン5を通じて第2拡張体4の近傍に設けた第1開口部
51より、例えば内膜肥厚を抑制する薬剤15を注入す
るとともに、第1拡張体3の近傍に設けられチューブ本
体2の対向する反対側周壁に設けた第2開口部61から
血液を容易に吸い出して排除し、第1と第2拡張体3、
4の間の血管内を前記薬剤15で拡張部位を中心に充満
させる。
【0042】薬剤15によって内膜肥厚を抑制し、再狭
窄が抑制される。なお、薬剤15を順次補給することが
できるので、常時新しい薬剤15を狭窄の拡張部全周に
送り込み、作用させることができ、治療効果を高めるこ
とができる。
【0043】一方、第1拡張体3の先端側の血液14と
第2拡張体4の基端側の血液14はバイパス用の第3ル
ーメン9を介して相互に流通可能となる。例えば図7中
の矢印16方向に血液が流れていたとすれば、第2拡張
体4の基端側の血液14は、第3開口部92から入りバ
イパスとして用いられている第3ルーメン9内を流れて
第4開口部91から第1拡張体3の先端側へ出る。この
ように治療中においても、血管12内の血液の流通が確
保されるため、末梢側の虚血が防止されて、長時間の治
療が可能となる。
【0044】また、血管内の治療部分は、血管内壁面1
3に密着する第1拡張体3および第2拡張体4で仕切ら
れた範囲内であり、両拡張体間に充満している薬剤が希
釈されることなく、薬剤を直接患部へ作用させることが
でき、かつ少量の薬剤で十分な治療効果をあげることが
できる。
【0045】この他、エンドキサン等の抗ガン剤や、サ
イクロスポリン等の免疫抑制剤の局部的投与に利用する
こともできる。また、副作用の強い薬剤や高濃度の薬剤
を使用しても、本発明のカテーテルチューブにて局部的
に作用させたのち、第1開口部51より生理食塩水を送
り込むことにより、薬剤の回収ができるので、副作用を
より少なくすることが可能である、かつ従来よりも高い
治療効果をあげ得るといった利点がある。
【0046】
【実施例】図1および図2に示す構造のカテーテルチュ
ーブを作成した。このカテーテルチューブの諸条件は、
次の通りである。
【0047】<チューブ本体> 材質:X線造影剤入りポリ塩化ビニル製外径:約1.5
mm 有効長:約135cm ルーメン:4ルーメン 第1(液体注入用)ルーメン1本、 第2(流体排出用)ルーメン1本、 第3(第1および第2拡張体膨張用)ルーメン1本、第
4(ガイドワイヤー挿通用)(バイパス用)ルーメン(
内径0.4mm)1本 <第1拡張体> 材質:ポリウレタン 厚さ:20μm  形状:シリンダー状 有効長:15mm 膨張時直径:5mm <第2拡張体> 材質:ポリウレタン 厚さ:20μm  形状:シリンダー状 有効長:15mm 膨張時直径:5mm 第1拡張体との間隙距離S:20mm <カテーテルチューブ基端部>第1および第2拡張体へ
連通する第4ルーメンの基端および第1、第2ルーメン
の基端には、図4に示されているように、それぞれマニ
ホールド22を介してルアーテーパー受け口をもつコッ
クを装着し、これらにシリンジA、BおよびCを接続し
て拡張体へ膨張用の流体(血管造影剤)を注入可能とし
、第1、第2拡張体によって区画された血管内に治療用
流体の注入および排出を可能とした。
【0048】<実施内容>このようなカテーテルチュー
ブを図8に示す模擬実験装置17において、内径約2m
mの模擬血管173内に挿入し、狭窄相当部174に第
1拡張体を留置した。なお、この模擬血管173は塩化
ビニル製であって、狭窄相当部174より上流にポンプ
172が設けられている。該ポンプ172は、貯液槽1
71から模擬血液を汲み出して模擬血管173内へ送り
、模擬血管173内を流れる模擬血液は前記貯液槽17
1へ戻って循環する。狭窄相当部174にはバイパス管
175が並設され、バルブ176が設置されている。該
バルブ176を調節することによって狭窄相当部174
での模擬血液の流量が調節される。
【0049】まず、手動によりシリンジCを操作して第
1および第2拡張体を膨張させ、前記狭窄相当部174
を裂開した。さらにシリンジCを操作して第1および第
2拡張体を縮小させ、カテーテルチューブを移動させて
、第1および第2拡張体の間に前記裂開した狭窄相当部
174を位置させた。
【0050】再びシリンジCを操作させて第1および第
2拡張体を膨張させ、カテーテルチューブを模擬血管1
73に対して固定するとともに、模擬血液の流れを遮断
した。
【0051】次いで、シリンジAおよびBを操作して、
第1および第2拡張体により区画された血管内に生理食
塩水2mlを、第2開口部より模擬血液を排出させつつ
第1開口部より注入した。この状態を5分持続させた。
【0052】この時、第3ルーメンを介して十分な模擬
血液の流れが生じていた。
【0053】
【発明の効果】本発明のカテーテルチューブによれば、
血管内の第1拡張体と第2拡張体とで仕切られた部位に
おいて血管内部の医療処置を行う際、該部位内での薬剤
等の注入と排出が可能となり、特に注入する場合に、注
入する薬剤等を該部位内の周壁に万遍なく通過させなが
ら充填できるため、例えば血管狭窄部の拡張治療後の再
狭窄を抑制する等、局部治療を効率良く行うことができ
、かつ高い治療効果を得ることができる。
【0054】さらに、本発明のカテーテルチューブにお
いて、チューブ本体にガイドワイヤ用ルーメンを併用さ
れるバイパス用ルーメンを設けた場合には、体腔内部の
医療処置中等においても、このバイパス用ルーメンを介
して血管内の第1拡張体より先端側の流体(例えば血管
内における血液)と第2拡張体より基端側の流体が流通
可能となる。
【0055】従って、医療処置に際し血管内の血液流の
遮断を伴うカテーテルチューブでは、人体の安全上の制
約から長時間の医療処置ができないが、本発明によれば
、医療処置中においても血液の流通が確保されるため、
長時間の医療処置が可能なカテーテルチューブが提供さ
れ、さらに高い治療効果が得られる等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカテーテルチューブの一構成例を示す
側面図である。
【図2】本発明のカテーテルチューブの縦断面図である
【図3】図2中のIII −III 線での断面図であ
る。
【図4】カテーテルチューブ基端部の拡大図である。
【図5】第1拡張体を狭窄部位に留置した状態を示す血
管の部分側断面図である。
【図6】第1拡張体の膨張により狭窄部が拡張された状
態を示す血管の部分側断面図である。
【図7】拡張された狭窄部に薬剤のフラッシュにより医
療処置を行なっている状態を示す血管の部分側断面図で
ある。
【図8】模擬実験装置による本発明のカテーテルチュー
ブの実施状態を示す模式図である。
【符号の説明】
1            カテーテルチューブ2  
          チューブ本体21       
   チューブ外周壁22          マニホ
ールド3            第1拡張体4   
         第2拡張体5          
  第1ルーメン51          第1開口部 52          分岐管 53          コック 6            第2ルーメン61    
      第2開口部 62          分岐管 63          コック 7            第4ルーメン72    
      分岐管 73          コック 8            マーカー 9            第3ルーメン91    
      第4開口部 92          第3開口部 93          分岐管 94          ハブ 10          ガイドワイヤー12    
      血管 13          内壁面 14          血液 15          薬剤 16          血液の流れ方向17    
      模擬実験装置171        貯液
槽 172        ポンプ 173        模擬血管 174        狭窄相当部 175        バイパス管 176        バルブ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  体腔に挿入して用いられるカテーテル
    チューブであって、チューブ本体と、前記チューブ本体
    先端部付近のチューブ外周壁回りに設置された膨張、収
    縮自在な第1拡張体と、前記第1拡張体より基端側に所
    定間隔を隔ててチューブ外周壁回りに設置された膨張、
    収縮自在な第2拡張体と、前記第1拡張体および第2拡
    張体を膨張、収縮させる手段と、前記第1拡張体と第2
    拡張体の間に設けられた第1開口部を介して、体腔内に
    流体を注入する第1ルーメンと、前記第1拡張体と第2
    拡張体の間に設けられた第2開口部を介して体腔内の流
    体を排出する第2ルーメンを備え、前記第1開口部また
    は第2開口部の一方を、前記第1拡張体の近傍に設け、
    他方を前記第2拡張体の近傍で、かつ前記チューブ本体
    の対向する反対側周壁に設けたことを特徴とするカテー
    テルチューブ。
  2. 【請求項2】  前記チューブ本体には先端が開放した
    ガイドワイヤーを挿通させるための第3ルーメンを設け
    、前記第3ルーメンには、前記第2拡張体の基端側に第
    3開口部を形成し、前記第3ルーメンをバイパス用ルー
    メンとして兼用した請求項1に記載のカテーテルチュー
    ブ。
  3. 【請求項3】  前記第1ルーメンの断面積よりも前記
    第2ルーメンの断面積を大きくした請求項1または2に
    記載のカテーテルチューブ。
  4. 【請求項4】  前記第2ルーメンの断面積よりも前記
    第1ルーメンの断面積を大きくした請求項1または2に
    記載のカテーテルチューブ。
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