JPH04260764A - 自動製氷装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】［発明の目的］

【０００２】

【産業上の利用分野】本発明は氷を自動的に作り、製氷
後に製氷皿にひねりを加えて離氷するようにした自動製
氷装置に関する。

【０００３】

【従来の技術】自動製氷装置においては、駆動機構内の
モ−タに製氷皿を回動可能に連結し、給水装置から製氷
皿に水を供給して製氷し、製氷後に前記駆動機構内のモ
−タにより製氷皿を上下反転させてひねることにより離
氷させ、この後再び製氷皿へ給水して製氷するという動
作を繰り返して氷を自動的に作るようにしたものが共さ
れている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところがこの種の自動
製氷装置では、製氷皿をひねって氷を剥離させる際に、
氷が製氷皿の内面に密着しているために氷が剥離されに
くい。このため、より大きなトルクで製氷皿を強くひね
ることが必要になってきて、モ−タが大形化してしまう
という問題があり、特に気泡の含まれない透明な氷を作
る装置においてこの問題が顕著である。即ち、通常の製
氷では、製氷皿内の水は、直接に冷気に触れる水面側か
ら底面側に向けて凍って行くために、氷は製氷皿の壁を
外へ押す方向に体積膨脹する。従って、製氷皿には反発
力として内向きの力が働き、この力によって氷は比較的
剥離され易くなっているのだが、一方、製氷皿の底面に
沿って冷気を流すことによって透明な氷を作る方式の自
動製氷装置においては、製氷皿内の水はその底面側から
水面側に向けて凍り、水が水面側に向けて膨脹するため
、氷が製氷皿の壁を外へ押す力が生じず、特に離氷が困
難であった。

【０００５】本発明は、上記問題に鑑みてなされたもの
であり、その目的は離氷性能に優れ、しかもモ−タの低
トルク化・小形化が可能な自動製氷装置を提供すること
にある。

【０００６】［発明の構成］

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明の自動製氷装置は
、製氷皿に水を貯留して製氷し、製氷後に駆動機構によ
って製氷皿を離氷位置へ回動して離氷させるようにした
ものにおいて、前記駆動機構は、離氷動作開始当初に前
記製氷皿を逆転方向へひねった後に、前記製氷皿を正転
させて前記離氷位置でひねって離氷させるように構成さ
れていることを特徴とする。

【０００８】

【作用】上記手段によれば、まず離氷動作開始当初に駆
動機構内のモ−タによって製氷皿を逆方向へひねること
で、氷を製氷皿から剥離し易くした後に、製氷皿を離氷
位置まで正転させて再びひねりを加える。このため、氷
は製氷皿から確実に剥離されるようになり離氷性能は向
上する。しかも、最初のひねりは、氷を製氷皿から剥離
し易くするために行われ、次のひねりは密着力の低下し
た氷を製氷皿から剥離させるために行われるものである
から、各々のひねりトルクは小さくても確実に離氷を行
うことができ、従って小形で安価なモ−タの使用が可能
になる。

【０００９】

【実施例】以下、本発明を自動製氷装置付きの冷蔵庫に
適用した一実施例につき図面を参照して説明する。

【００１０】まず図５において、冷蔵庫本体１の内部に
は冷凍室２，冷蔵室３及び製氷室４が形成されており、
冷凍室２の背面部に配置された冷却器５によって生成さ
れた冷気がファン６により各室２，３，４に供給される
ようになっている。上記製氷室４内には本発明に係わる
自動製氷装置７が設けられており、以下これについて図
１を参照して説明する。

【００１１】まず、駆動機構８の内部には図示はしない
がモ−タ及びギヤ機構等が設けられている。一方、その
外部にはＬ字状の支持部材９が突設され、この支持部材
９に製氷皿１０が軸１１を中心に上下反転可能に支持さ
れている。そして、前記駆動機構８に内蔵されたモ−タ
の回転をギヤ機構で減速して軸１１に伝達することによ
って、製氷皿１０は軸１１を中心に回動されるようにな
っている。

【００１２】また、この製氷皿１０の右側面部には第１
の凸部１２が形成されており、製氷皿１０が逆転方向（
矢印Ａ方向）へ回動すると、この第１の凸部１２が前記
支持部材９の上面部に当接して回動が規制されるように
なっている。更に、製氷皿１０の前面部には給水口部を
兼ねる第２の凸部１３が形成されており、同様に製氷皿
１０が離氷のため正転方向（矢印Ｂ方向）へ回動した時
に、この第２の凸部１３が支持部材９の下面部に当接し
てその回動が規制されるようになっている。

【００１３】一方、製氷皿１０の上面部にはこれを覆う
蓋１４が軸１５を中心にして回動するよう取り付けられ
ており、図２で示すように、その内部には断熱材１６及
びヒ−タ１７が収納されている。

【００１４】更に、この蓋１４には第２の凸部１３に対
応する部位に給水のための切欠部１８が形成されている
。また、図１中駆動機構８の背面部に設けられたヘ字形
の開蓋用ガイド１９は、離氷動作時に製氷皿１０が矢印
Ｂ方向に回動した時に蓋１４の一端に当接して蓋１４を
開放させるようになっている。尚、製氷皿１０の裏側に
は製氷完了温度検出用の温度センサ２６が設置されてい
る。

【００１５】更に、この前記製氷皿１０に水を供給する
給水装置２１は、図５で示すように、冷蔵室３内に配設
された給水タンク２２と、この給水タンク２２の水を受
ける水受け皿２３と、この水受け皿２３の水を汲み上げ
るポンプ２４と、このポンプ２４により汲み上げられた
水を製氷皿１０内へ導く給水パイプ２５とから構成され
ている。

【００１６】そして、製氷室４の後壁には冷却器５によ
って生成された冷気を製氷室４内へ流す冷気通路２７が
形成されている。この冷気通路２７の出口２８は製氷皿
１０の底面に向かって形成されており、この出口２８か
ら吹き出る冷気が製氷皿１０の底面に沿って流れるよう
になっている。また、製氷室４の下方には貯氷ケ−ス２
９が出し入れ可能に収納されている。そして、貯留され
た氷の量を検出するために貯氷検知レバ−３０が前記駆
動機構８に回動可能に取り付けられている。

【００１７】次に上記構成の作用について説明する。 今、製氷皿１０が図１及び図２で示すように水平な製氷
位置にあるものとする。この状態でポンプ２４が通電さ
れると水受け皿２３内の水がポンプ２４によって汲み上
げられ、切欠部１８を介して製氷皿１０内へ供給される
。そして、給水が完了すると、蓋１４内のヒ−タ１７が
通電されて、ヒ−タ１７は発熱する。

【００１８】一方、冷却器５により生成された冷気はフ
アン６によって送られ、冷気通路２７の出口２８から製
氷室４内に向かって吹き出し、製氷皿１０の底面に沿っ
て流れていく。この冷気によって製氷皿１０に貯留され
た水はその底面側から凍るのだが、製氷皿１０の上面は
ヒ−タ１７を内蔵した蓋１４によって覆われているため
、水面に直接冷気があたらず水は底面側から水面側に向
けて一層確実に凍るようになる。このため、その製氷過
程において、水に含まれていた空気は未凍結の水面側か
ら自由に逃げ得るようになり、気泡を含まない透明な氷
が確実に作られる。

【００１９】そして、製氷が完了して温度センサ２６の
検知温度が設定温度以下に低下すると、ヒ−タ１７が断
電される。一方、駆動機構８により製氷皿１０が軸１１
を中心に図１中矢印Ａ方向（逆転方向）へ回動される。 この時、製氷皿１０の第１の凸部１２が支持部材９の上
面部に当接してその回動が規制されるが、この後も図３
に二点鎖線で示すように製氷皿１０の駆動側は若干量の
回動を行うため、製氷皿１０は矢印Ａ方向にひねられる
。そして、このひねりによって製氷皿１０と氷の密着力
が低下する。このひねりは氷を製氷皿１０から剥離し易
くするための動作であるからそのひねりトルクは小さく
て良い。

【００２０】この後、駆動機構８内の図示しないモ−タ
が前述とは逆に正転して製氷皿１０は矢印Ｂ方向（正転
方向）へ回動される。これにより、蓋１４が開蓋用ガイ
ド１９に当たると蓋１４が徐々に開き出す。その後、製
氷皿１０の第２の凸部１３が支持部材９の下面部に当接
するとその回動が規制されるが、この後も製氷皿１０の
駆動側は若干の回動を行うため、製氷皿１０は図４の二
点鎖線で示すように前回とは逆の矢印Ｂ方向へひねられ
る。製氷皿１０はこのように相反する２方向へひねられ
るため、氷は製氷皿１０から確実に剥離されて貯氷ケ−
ス２９内に落下する。この場合、前記Ａ方向へのひねり
によって氷と製氷皿１０の密着力は低下しているので、
このＢ方向へのひねりトルクは小さくても確実に離氷を
行うことができる。

【００２１】この後、前述と同様にして製氷皿１０内へ
の給水が行われて製氷されという動作が繰り返される。 そして、貯氷検知レバ−３０により貯氷ケ−ス２９内の
氷の量が一定量以上になったことが検出されると、上記
製氷動作は停止する。

【００２２】この様に、上記実施例によれば、まず、製
氷皿１０を矢印Ａ方向（逆転方向）へ回動させることで
、同方向へのひねりを加えて氷と製氷皿１０の密着力を
低下させた後に、製氷皿１０を矢印Ｂ方向へ回動させて
上下反転させ、今度は逆の矢印Ｂ方向（正転方向）へひ
ねりを加えるため、氷は製氷皿１０から確実に剥離する
ようになり離氷性能は向上する。特に本実施例のように
製氷皿１０の底面側から水面側に向けて水を順次凍らせ
、透明な氷を作る方式の自動製氷装置では、氷が製氷皿
１０の壁を押す方向に体積膨脹しないために氷と製氷皿
１０の密着力は極めて大きく通常の方法では離氷しにく
いのだが、この場合でも、本実施例のように製氷皿１０
に相反する２方向へのひねりを加えることにより氷は製
氷皿１０から簡単に剥離されるようになる。

【００２３】また、これと同時に最初に行われる矢印Ａ
方向へのひねりは氷を製氷皿１０から剥離し易くするた
めのひねりであり、次の矢印Ｂ方向へのひねりは密着力
の低下した氷を製氷皿１０から剥離するためひねりであ
るから、この各々のひねりトルクは小さくても離氷は確
実に行われる。従ってトルクの小さい小形モ−タを使用
することが可能になり、安価な自動製氷装置となる。

【００２４】尚、本実施例においては製氷皿１０の上面
部は、ヒ−タ１７を内蔵した蓋１４によって覆われた構
成としたが、勿論、ヒ−タ１７を省いても良く、更には
製氷皿１０の上面に蓋１４を設けない構成としても良く
、様々な変形が可能である。

【００２５】

【発明の効果】以上の説明にて明らかなように、本発明
によれば、離氷動作開始当初に駆動機構内のモ−タによ
り製氷皿を従来の離氷方向とは逆向きに回動させ、同方
向へひねりを加えるよう構成して、氷を製氷皿から剥離
し易くした後に、今度は離氷方向（正転方向）へ製氷皿
をひねるように構成したため、氷は製氷皿から確実に剥
離するようになり離氷性能は向上する。しかも、前記最
初に行われるひねりは氷と製氷皿を剥離し易くするため
に行われるものであり、後のひねりは密着力の低下した
氷を剥離させるだけで良いので、各々の回動時における
ひねりトルクは小さくて良く、小形モ−タの使用が可能
になり、ひいては安価な自動製氷装置の提供が可能にな
るという優れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す要部の斜視図

【図２】
製氷皿の縦断背面図

【図３】１回目に行われるひねり動作の作用説明図

【図
４】２回目に行われるひねり動作の作用説明図

【図５】
冷蔵庫の縦断側面

【符号の説明】

４は製氷室、５は冷却器、６はフアン、８は駆動機構、
１０は製氷皿、１２は第一の凸部、１３は第２の凸部、
１４は蓋、１７はヒ−タ、２１は給水装置、２６は温度
センサを示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　製氷皿に水を貯留して製氷し、製氷後
   に駆動機構によって製氷皿を離氷位置へ回動して離氷さ
   せるようにした自動製氷装置において、前記駆動機構は
   、離氷動作開始当初に前記製氷皿を逆転方向へひねった
   後に、前記製氷皿を正転させて前記離氷位置でひねって
   離氷させるように構成されていることを特徴とする自動
   製氷装置。