JPH04259809A - 3次元形状測定装置 - Google Patents

3次元形状測定装置

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JPH04259809A
JPH04259809A JP2237391A JP2237391A JPH04259809A JP H04259809 A JPH04259809 A JP H04259809A JP 2237391 A JP2237391 A JP 2237391A JP 2237391 A JP2237391 A JP 2237391A JP H04259809 A JPH04259809 A JP H04259809A
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JP
Japan
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image
light
rotation
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Application number
JP2237391A
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English (en)
Inventor
Fumiaki Fujie
藤江 文明
Yasuyuki Ito
靖之 伊藤
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、被測定物体の表面に
光パターン像を照射し、この被測定物体上の光パターン
像を観測することによって、この被測定物体の表面形状
を測定する3次元形状測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の、例えば縞模様の光パターンを
被測定上に照射し、これを受像装置で観測するようにし
た3次元形状測定装置にあっては、例えば特開昭60−
152903号公報に開示された装置が知られている。 すなわち、被測定物体の表面に複数種類の光パターンを
照射し、この光パターンそれぞれに対応する被測定物体
の画像を観測するもので、この得られた複数枚の画像を
組み合わせて処理することにより、3角法によって被測
定形状を求めるようにしている。
【0003】具体的には被測定物体に対して、プロジェ
クタ等を用いて所定のパターンの光を照射し、この光パ
ターンの照射された被測定物体をテレビジョンカメラ等
を用いて撮像するものであるが、カメラによって被測定
物体の画像を得るものであるため、光パターンが照射さ
れ、且つ画像として取り込まれる領域の被測定物体表面
の形状しか測定することができない。
【0004】この様な問題点に対処し、カメラ方向に向
いた被測定物体表面以外の、例えば被測定物体の背面を
測定するために、例えば被測定物体を回転可能な台の上
に乗せ、この被測定物体を回転させながら測定すること
が考えられている。しかし、この様にした装置において
は、回転台の回転軸と測定装置の光学系統との位置関係
を明確にする必要があり、測定操作上で繁雑なものとな
った。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上記のよう
な点に鑑みなされたもので、被測定物体を設置する回転
台を、光パターンを照射することができ、且つその映像
を観測できる任意の位置および任意の向きに設定しても
、前記被測定物体の全体的な形状が、容易且つ確実に1
つの形状データとして測定できるようにした3次元形状
測定装置を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る3次元形
状測定装置は、被測定物体および基準測定体が設定され
る回転台を備え、この回転台に設置した前記基準測定体
に所定の光パターンを照射し、この基準測定体の画像か
ら前記回転台の回転軸位置を検出する。また、複数の回
転角位置にそれぞれ対応して前記被測定物体の光パター
ン像をそれぞれ検出し、前記検出された回転軸位置、並
びに回転角位置の情報に基づき、前記被測定物体の形状
データを単一の座標系で表現させるようにしたものであ
る。
【0007】
【作用】この様に構成された3次元形状測定装置にあっ
ては、回転台の複数の回転角位置における基準測定体の
光パターン像に基づき、前記回転台の回転軸位置が検出
される。そして、被測定物体の複数の面の形状データが
、それぞれ回転角位置に対応して得られ、これらのデー
タに基づいて1つの形状データが表現されるようになる
【0008】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の一実施例を
説明する。図1はその構成を示したもので、回転装置1
1を備える。この回転装置11は例えば円板状の回転台
12を有し、この回転台12は回転軸13を中心に回転
される。そして、回転軸13には歯車機構14を介して
モータ15からの回転が伝達されるもので、回転台12
は任意の回転角位置に移動制御されるようになっている
。そして、この回転台12上には基準測定体16が選択
的に取り付けられるようにする。
【0009】ここで、基準測定体16は回転台12の上
に設定される平面部161 を備え、この平面部161
 はボルト162 によって回転台112 の上面に、
必要に応じて取り付け固定されるようにしている。ここ
で、平面部161 は光学的に拡散面となっているもの
であり、さらにその他の面は全て光学的に無反射面で構
成されるようにする。
【0010】この様な回転装置11に対して、プロジェ
クタ21およびテレビジョンカメラ31が設定され、こ
のプロジェク21およびカメラ31は信号処理装置41
によって制御されている。
【0011】プロジェクタ21は光源ランプ22、集光
レンズ23、液晶シャッタ24、および投影レンズ25
を備え、液晶シャッタ24で設定された模様が、投影レ
ンズ25を介して回転装置11の回転台12に設定され
た基準測定体16あるいは被測定物体に光学的に照射さ
れるようにしている。
【0012】ここで、液晶シャッタ24は図2に示すよ
うに偏光ガラス241 の内面に形成した多数のストラ
イプ状の透明電極242 を有するもので、この多数の
透明電極242 は所定の間隔で平行に形成されている
。また偏光ガラス241 に微小間隔で対向設定される
偏光ガラス243の内面には、ストライプ状の全ての透
明電極242 に共通に対面するようにして、面状の透
明電極244 が形成されている。
【0013】この液晶シャッタ24の多数の透明電極2
42 それぞれには、信号処理装置41のパターン制御
部42から個別的に動作電力が与えられ、この動作電力
の与えられた透明電極242 それぞれと共通の透明電
極244 との間に、電位差を設定させる。これら透明
電極242 と244 との間には、液晶245 の層
が設定されているもので、この層の両側から電圧が印加
設定されることにより、液晶245 の分子配列方向が
変わるようになる。そして、光を透過する透明部分のス
トライプパターンと、光を通さない遮光部分のストライ
プパターンが適宜作成されるようになる。
【0014】ここで、この例においては動作電力の与え
られた透明電極242に対応する部分が遮光性を有する
ようになるもので、もちろんその逆の場合であってもよ
い。そして、多数のストライプ状の透明電極242 に
対して、選択的に動作電圧を与えることによって、例え
ば図3で示すような投影パターンが種々作成される。
【0015】したがって、図1の回転台12上の被測定
物体あるいは基準測定体16の表面に、ランプ22から
の光が集光レンズ23を通過した後液晶シャッタ24を
介して、図3で示したような縞模様のパターン光となっ
て、投影レンズ25から照射される。
【0016】カメラ31は対物レンズ32および撮像素
子33を備えるもので、例えば通常に知られている低速
走査型のテレビジョンカメラ、あるいはCCDカメラに
よって構成される。そして、撮像素子33の表面に回転
台12上に設置された被測定物体あるいは基準測定体1
6の平面部161 の映像が結像されるようにしている
【0017】信号処理装置41はコンピュータによって
構成されるもので、前記パターン制御部42の他に、カ
メラ31を制御しまたカメラ31で撮像した映像信号が
供給されるA/D変換部43、さらに回転装置11を制
御する回転制御部44を備える。そして、これらパター
ン制御部42、A/D変換部43、および回転制御部4
4は、インターフェース回路45に接続されている。こ
のインターフェース回路45には、バスライン46を介
してコンピュータを構成するCPU47、ROM48お
よびRAM49が結合されている。 また、インターフェース回路45からは外部出力が取り
出され、この出力は表面形状表示装置51に対して供給
される。
【0018】すなわち、A/D変換部43はCPU47
からの指令によってカメラ31からのアナログ状映像信
号をディジタル変換して、インターフェース回路45に
出力する。パターン制御部42はCPU47からの指令
によって液晶シャッタ24の透明電極242 に電力を
供給制御し、透明部分のストライプパターンと遮光部分
のストライプパターンとの組み合わせによる投影パター
ンを種々作成する。
【0019】図3はこの投影パターンの例を示したもの
で、さらに図4はこの投影パターンの正面図の一部を拡
大して示している。この例では1枚の縞状パターンSP
と、8枚のコードパターンCP1〜CP8とを作成して
いる(なお、この図では遮光部分を斜線若しくは点の集
合で示している)。
【0020】すなわち縞状パターンSPは、遮光部分と
透明部分とを1本の透明電極242 によるストライプ
パターン毎に交互に形成するようにしている。ここで、
1本の透明電極242 による1本のストライブパター
ンの幅Wは、複数の画素がそのパターンの像を形作るこ
とのできる広さを有するように設定される。
【0021】一方、各コードパターンCP1〜CP8は
、複数本のストライプパターンを基本単位とした透明部
分と遮光部分とを組み合わせて構成される。そして、そ
の各コードパターンCP1〜CP8は次のような規則に
したがって作成される。
【0022】図5は8桁(8ビット)のグレーコード(
交番2進符号)GCを並べて示している。この様なグレ
ーコードGCの並びにおいて、各桁毎に縦方向にみて“
1”を透明部分のストライプパターン、“0”を遮光部
分のストライプパターンに置換することによって、各コ
ードパターンCP1〜CP8が作成される。したがって
、8枚のコードパターンCP1〜CP8を積層した場合
、同じ縞番号(位相に対応する値)において重なる透明
部分と遮光部分との並びに関して、透明部分を値“1”
、遮光部分を値“0”として復号すると、位相の相違に
よって独立した符号、すなわちグレーコードGCが得ら
れる。
【0023】この例では、図4で示したように各コード
パターンCP1〜CP8の透明部分のパターンおよび遮
光部分のパターンの切換位置(還移位置)が、縞状パタ
ーンSPの各縞の切換位置(還移位置)に揃えられてお
り、縞状パターンSPの同一の縞の領域内では同一のグ
レーコードGCが与えられる構成となっている。
【0024】図7は縞状パターンを発生するプロジェク
タ21と被測定物体Mとの関係を示しているもので、被
測定物体Mの表面に液晶シャッタ24で設定された縞模
様が投影される。そして、この被測定物体Mの表面は、
カメラ31によって撮影されるようになる。
【0025】次に、信号処理装置41において実行され
る形状測定処理の流れについて、図7で示すフローチャ
ートに基づいて説明する。この測定ルーチンが開始され
ると、まずステップ501 で液晶シャッタ24のパタ
ーンを縞状パターンSPに切換え、被測定物体Mの表面
に縞状パターンSPを投影する。この様に表面に縞状パ
ターンSPが投影された被測定物体Mの表面は、カメラ
31によって撮像されているもので、ステップ502 
ではこのカメラ31からの映像信号をA/D変換部43
でディジタルデータに変換し、このディジタル画像デー
タをRAM49の所定の記憶領域に格納する。図8はこ
の格納された画像の例を示しているので、例えばこの1
画像は512行、512列の画素によって構成されてい
る。また画素の照度データは、256階調で表現されて
いる。
【0026】次に、ステップ503 において格納され
た縞像の画像の1行について、Xc の方向(図8)の
512個の照度データ群を読み込むもので、図9にその
照度データDの一部を示す。ステップ504 では、こ
の1行の照度データDが256階調で表す点の集合から
、補間によって基本波fを算出する。この補間は、通常
に知られている処理によって行われる。次いでステップ
505 において基本波fにおける各波のピーク位置P
Pの画素の座標を特定する。
【0027】ステップ506 では、他の全ての行につ
いて上記のようなピーク位置PPの検出処理が終了した
か否かを判定し、もし終了していなければステップ50
3 に戻って次の行について、Xc 方向の512個の
照度データ群を読み込む。そして、この行に関してステ
ップ504 および505 の処理を実行させる。
【0028】この様な処理が繰り返されて全ての行のピ
ーク位置PPが検出されたならば、この処理の終了がス
テップ506 で判定され、ステップ507 に進んで
コードパターンCPを特定する変数nの初期値“1”を
セットする。
【0029】この様に変数nがセットされたならば、ス
テップ508 において液晶シャッタ24をこの変数n
=1で特定させるコードパターンCP1に設定し、被測
定物体Mの表面にこのコードパターンCP1に対応する
縞模様を投影する。この様に縞模様の表現された被測定
物体Mの表面はカメラ31で撮像されているもので、こ
のカメラ31で撮像された画像の映像信号は、ステップ
509 においてA/D変換部43でディジタル画像デ
ータに変換し、RAM49に格納する。
【0030】ステップ510 では、RAM49に格納
されたコードパターンCP1の画像において、ピーク位
置PP(ステップ505 で求めた)の座標とこの座標
の照度データのしきい値で2値化する。この結果、コー
ドパターンCP1が示すピーク位置PPについてのグレ
ーコード構成要素(値1あるいは値0)が得られる。な
お、このグレーコード構成要素の検出処理を行うこのス
テップ510 は、ステップ505 における処理の繰
り返しによって得られたピーク位置の全てについて行わ
れる。
【0031】この様にして求められた各ピーク位置に関
するグレーコード構成要素は、ステップ511 でRA
M49の所定領域に格納し、信号処理行う。このステッ
プ511 における信号処理は、ステップ510 の処
理で求められたグレーコード構成要素を、このステップ
501 におけるそれより前の処理で求めたグレーコー
ド構成要素の後に並べる処理であって、これはピーク位
置のそれぞれについて行われる。
【0032】ステップ512 では、変数nが“8”で
あるか否か、すなわち全てのコードパターンCP1〜C
P8の復号処理が終了したか否かを判定する。そして、
全ての処理は終了していないと判断されたならば、ステ
ップ513で変数nに“1”を加算し、この場合(n=
2)にしてステップ508 の処理に戻る。
【0033】このステップ508 では、液晶シャッタ
24のパターンをコードパターンCP2に切換えて撮像
処理されるようにし、ステップ510でピーク値PPの
座標とこの座標の画素の照度データを2値化して、コー
ドパターンCP2の各ピーク位置のグレーコード構成要
素を求める。
【0034】この様な処理を繰り返して8枚のコードパ
ターンCP1〜CP8にそれぞれ対応する画像から、こ
れら画像の各ピーク位置のグレーコード構成要素を求め
、これらのグレーコード構成要素を並べてステップ51
1 で復号すると、これらピーク位置各々に関するグレ
ーコードGCが得られる。図9で示した例では、ピーク
位置PPに関するグレーコードは縞番号に直して値“0
”である。
【0035】最後のステップ514 では、ピーク位置
とそのグレーコード等から、3角法に基づいて被測定物
体Mの形状を計算し、この処理が終了される。このステ
ップ514 で計算された被測定物体Mの形状は、必要
に応じて表面形状表示装置51において表示される。
【0036】この形状計算は、図6で示した撮像素子3
3上で結像した縞像画像のピーク位置Pc の座標(X
c 、Yc ) と、そのグレーコードGCを10進数
で表記した縞番号mと、プロジェクタ21やカメラ31
等の光学系設置パラメータ(L1 、L2 、l1 、
l2 、θ)とから、被測定物体Mの形状を代表する座
標系(X、Y、Z)を、次のような式にしたがって行う
【0037】
【数1】
【0038】X=Xc ・(L2 −Z)/2Y=Yc
 ・(L2 −Z)/2 A=−H・ cosθ,B=−l2 ・ cosθ,C
=− sinθ,D=−Hl2 ・ sinθ,E=−
H・L・ cosθ,F=l2 ・L1 ,G=−l2
 ・ sinθ,H=2πl1 /So ,φ=π・m ここで、φは縞像の位相である。この位相φは縞番号m
から直接得られる。また、So は縞状パターンSPに
おける透明部分および遮光部分1組のストライプパター
ンのピッチ(図5に示す)である。
【0039】次に信号処理装置41において実行される
回転軸検出の処理について、図10に示すフローチャー
トに基づき説明する。なお、この回転軸検出の実行にあ
たり、回転台12の上に基準測定体16が取り付けられ
る。
【0040】この回転軸検出処理のルーチンにおいては
、まずステップ601で基準測定体16の平面部161
 の回転位置φが、予め決められた位置φ1 となるよ
うに、nの値を“1”に設定する。そして、ステップ6
02 で“φ=φ1 ”となるように回転台12を回転
させる。この回転台12の回転位置φは、回転制御部4
4からの駆動信号に基づいてモータ15が回転制御され
ることによって制御される。
【0041】この様に回転台12の回転位置が設定され
たならば、ステップ603 で形状測定ルーチンを実行
し、回転台12上に設定された基準測定体16の平面部
161 の形状を測定する。その結果、回転台12の回
転位置(φ=φ1 )における平面部161 の座標系
の集合“{(X、Y、Z)}・φ1 ”が求められる。 次に座標系の集合から、一般的な回帰処理によってステ
ップ604 において平面を決定するもので、この決定
した平面の法線ベクトルを(aφ1 、bφ1 、cφ
1 )とする。
【0042】ステップ605 では、nの値が“3”で
あるか否かを判定し、まだ“3”ではないと判定された
ならばステップ606 で(n+1)を行ってステップ
602 の処理に戻る。そして上記同様の処理を繰り返
す。ここで、(−π/2)<φ1 、φ2 、φ3 <
(π/2)であって、且つφ1 、φ2 、φ3 は等
しくない。
【0043】この様な処理の結果、平面部161 の3
つの回転位置(φ=φ1 、φ2 、φ3 )の法線ベ
クトル(aφ1 、bφ1 、cφ1 )、(aφ2 
、bφ2 、cφ2 )、および(aφ3 、bφ3 
、cφ3 )がそれぞれ求められる。そして、この様な
3つの法線ベクトルを用いて、ステップ607 で回転
軸の計算を行う。
【0044】ここで、この回転軸のベクトルは、次の連
立方程式を解くことによって求められる。
【0045】 α・aφ1 +β・bφ1 +γ・cφ1 = cos
θα・aφ2 +β・bφ2 +γ・cφ2 = co
sθα・aφ3 +β・bφ3 +γ・cφ3 = c
osθただし、(α、β、γ)は、求められる回転軸の
ベクトル、θは各平面の法線ベクトルと回転軸ベクトル
のなす角度であり、これらの関係は図11に示されてい
る。また、回転軸ベクトルの通過点は、次の連立方程式
を解くことにより求められる。
【0046】 aφ1 ・Xo +bφ1 ・Yo +cφ1 ・Zo
=1aφ2 ・Xo +bφ2 ・Yo +cφ2 ・
Zo=1aφ3 ・Xo +bφ3 ・Yo +cφ3
 ・Zo=1ただし、(Xo 、Yo 、Zo )は、
回転軸ベクトルの通過点である。この関係式は3つの回
転位置φ=φ1 、φ2 、φ3 における平面の交点
を表している。
【0047】次は、信号処理装置41において実行され
る形状データ復号処理について説明するもので、この処
理は複数の回転位置で測定した各々の形状データを単一
の形状データとして取り扱えるように合成する処理であ
る。
【0048】先に説明した回転軸検出処理によって求め
た回転軸のベクトルと、そのベクトルの通過点および回
転角を用いて、3次元アフィン変換によって、次の行列
計算によって求める。
【0049】[XYZ1]R=[X′Y′Z′1 ]こ
こで、(X、Y、Z)は測定した座標点、(X′、Y′
、Z′)は復号処理された座標点を表す。このRは次の
ような変換行列である。
【0050】
【数2】
【0051】ただし、 A′=α2 +(1−α2 ) cosφB′=αβ(
1− cosφ)−γ sinφC′=αγ(1− c
osφ)+β sinφD′=αβ(1− cosφ)
+γ sinφE′=β2 +(1−β2 ) cos
φF′=βγ(1− cosφ)−α sinφG′=
αγ(1− cosφ)−β sinφH′=βγ(1
− cosφ)+α sinφI′=γ2 +(1−γ
2 ) cosθ図12は全体の処理の流れを示してい
るもので、まずステップ701 で回転台12の上に基
準測定体16を取り付け、平面部161 を設定し、ス
テップ702 で回転軸の検出処理を行う。この様にし
て平面部161 を設定した状態で回転軸の検出処理が
行なわれたならば、ステップ703 で回転台12から
基準測定体16を取り外し、この回転台12上に被測定
物体Mを設置する。
【0052】この様にして回転台12上に被測定物体M
が設置されたならば、ステップ704 で回転台12を
任意の位置に回転させ、ステップ705 でこの被測定
物体Mの表面形状を測定すると共に、ステップ706で
形状データの復号処理を行う。
【0053】ステップ707 で測定動作の終了を判断
しているもので、この様な処理過程において測定できな
かった領域(被測定物体Mの他の面)をさらに測定する
場合は、ステップ704 に戻って回転台12の回転位
置を変更し、さらに測定動作を繰り返えさせる。
【0054】以上のような処理によって、回転台12に
乗せた被測定物体Mの複数の回転位置において測定した
それぞれの形状データを、相互に関連付けて1つの形状
データとして測定することが可能となる。したがって、
一度に測定することができない被測定物体Mを、その外
周を分割して測定することが容易となる。
【0055】ここで、回転軸を容易に検出できるように
構成されているものであるため、回転装置の設置にあた
って位置調整の作業が不要となり、さらに測定可能な領
域内であれば、回転装置すなわち被測定物体Mを自由な
位置に設定可能である。
【0056】これまで説明した実施例にあっては、回転
装置11の回転台12に対して、回転軸を検出するため
の基準測定体16と被測定物体とを選択的に取替えて、
測定動作が進行されるようにしている。しかし、基準測
定体16を常に回転台12に取り付け設定した構成とす
ることも可能である。
【0057】図13はその構成を示しているもので、回
転装置11に設定される回転台12の例えば下面に、基
準測定体16を一体的に取り付け設定する。そして、こ
の回転台12の上面に被測定物体Mが選択的に載置設定
されるようにする。その他の信号処理装置41部は図1
の例と同様に構成できるので、その詳細な説明は省略す
る。
【0058】また、回転装置11の回転台12を支える
回転軸は1軸として示したが、複数軸に構成することも
できる。この場合、その全ての軸について、実施例で示
したと同様に回転軸検出を行うもので、この様にするこ
とによって形状データの復号が可能となる。そしてこの
様に構成した場合、より自由な向きで被測定物体を配置
することができ、測定不可能な領域を低減することがで
きる。
【0059】また、信号処理系の流れで起動後に必ず回
転軸検出を行うようにしているが、一度回転軸検出を行
った後は、回転装置の位置に変化がなければ、この繰り
返し回転軸検出の処理は省略できる。
【0060】さらに実施例において、回転軸の検出には
回転位置の異なる3つの平面を用いたが、この平面の数
nは“n≧3”であれば任意に選択できる。このnが3
より大きい場合、回転軸ベクトルおよびその通過点を求
めるための連立方程式は、n個の方程式となるもので、
最小自乗法を使って解く。この場合の軸の検出精度は実
施例の“n=3”の場合よりも一般的に高くすることが
できる。
【0061】また、基準測定体16として平面部161
 を備える形状を採用した例を示したが、この基準測定
体16は形状が既知である物体を、適宜用いることがで
きる。すなわち、用いる形状を表す数式が既知であり、
且つ一般的な回帰処理等が可能であるなら(最小自乗法
を使って解くことができるなら)ば、この基準測定体の
形状に関して特定のベクトルを設定することによって、
実施例で示したと同様に回転軸を特定することができる
【0062】
【発明の効果】以上のようにこの発明に係る3次元形状
測定装置によれば、回転装置に設定される回転台を、プ
ロジェクタおよびカメラを含む光学系に対して任意の測
定範囲内位置に設定し、また任意の向きに配置するよう
な状態であっても、前記回転台の回転軸を正確に求める
機能が与えられ、各回転位置で測定した各々の形状デー
タが相互に関連付けて1つの形状データとして測定でき
る。すなわち、回転台の回転軸と測定装置の光学系との
位置関係が明確とされ、この位置関係が正確に求められ
るようになる3次元形状測定装置が得られるもので、精
度の高い3次元形状の測定が容易に実行できるようにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の発明の一実施例に係る3次元形状測
定装置を説明するための構成図。
【図2】この測定装置の液晶シャッタを説明するもので
、(A)は平面図、(B)は断面図。
【図3】液晶シャッタで形成されるコードパターンおよ
び縞状パターンの状態を示す図。
【図4】上記液晶シャッタの投影パターンを拡大して示
す図。
【図5】8桁のグレーコードを並べて示す図。
【図6】被測定物体に対して設定される光学系を説明す
る図。
【図7】この実施例の信号処理装置の動作の流れを示す
フローチャート。
【図8】縞状画像の例を示す図。
【図9】得られる照度データを説明するための図。
【図10】信号処理装置において実行される回転軸検出
処理の流れを示すフローチャート。
【図11】回転軸ベクトルおよび各平面の法線ベクトル
の関係を示す図。
【図12】この測定装置の全体の処理の流れを説明する
フローチャート。
【図13】この発明の他の実施例を説明する構成図。
【符号の説明】
11…回転装置、12…回転台、13…回転軸、16…
基準測定体、161 …平面部、21…プロジェクタ、
22…光源、24…液晶シャッタ。31…カメラ(テレ
ビジョン)、41…信号処理装置、42…パターン制御
部、43…A/D変換部、44…回転制御部、47…C
PU、48…ROM、49…RAM。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  被測定物体が載置設定され、1つの回
    転軸を中心に回転制御される回転台と、この回転台を回
    転角位置を選定して回転制御する回転制御手段と、前記
    回転台に取り付け設定され、基準受光面が設定された基
    準測定体と、前記回転台に設定された前記基準測定体お
    よび前記被測定物体に、特定されるパターンが設定され
    た測定光像を照射する光パターン発生手段と、この光パ
    ターン発生手段で発生された前記測定光像の照射された
    前記基準測定体および被測定物体の光像を観測する受像
    手段と、この受像手段で受像された前記基準測定体の前
    記光パターンの像から、前記回転台の回転軸位置を検出
    する回転軸位置検出手段と、前記受像手段で受像された
    前記基準測定体の前記光パターンの像から、前記回転台
    の複数の回転角位置を検出する回転角位置検出手段と、
    この回転角位置検出手段で検出された複数の回転角位置
    にそれぞれ対応して前記受像手段で受像された前記被測
    定物体の光パターンの像をそれぞれ測定する測定手段と
    を具備し、前記回転軸位置検出手段で検出された回転軸
    位置および前記回転角位置検出手段で検出された回転角
    位置の情報に基づき、前記測定手段で前記複数の回転角
    位置にそれぞれ対応して測定した被測定物体の形状デー
    タを、単一の座標系で表現させるようにしたことを特徴
    とする3次元形状測定装置。
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