JPH04258544A - 電気粘性流体利用の減衰バルブ - Google Patents
電気粘性流体利用の減衰バルブInfo
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- JPH04258544A JPH04258544A JP4100591A JP4100591A JPH04258544A JP H04258544 A JPH04258544 A JP H04258544A JP 4100591 A JP4100591 A JP 4100591A JP 4100591 A JP4100591 A JP 4100591A JP H04258544 A JPH04258544 A JP H04258544A
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Landscapes
- Vehicle Body Suspensions (AREA)
- Fluid-Damping Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電気粘性流体が電圧
の印加によってその粘性を変化させる性質を利用して、
発生減衰力の変更調整を可能にする電気粘性流体利用の
減衰バルブに関する。
の印加によってその粘性を変化させる性質を利用して、
発生減衰力の変更調整を可能にする電気粘性流体利用の
減衰バルブに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、例えば自動車に搭載される油圧緩
衝器にあっては、該自動車の走行路面の状況に応じて減
衰バルブで発生される減衰力が変更調整されるように構
成されていることが望まれている。そして、そのために
発生減衰力を調整可能にする減衰バルブが従来から種々
の提案されている。
衝器にあっては、該自動車の走行路面の状況に応じて減
衰バルブで発生される減衰力が変更調整されるように構
成されていることが望まれている。そして、そのために
発生減衰力を調整可能にする減衰バルブが従来から種々
の提案されている。
【0003】例えば、図4に示すような従来の減衰バル
ブにあっては、ハウジング1にポンプP等の供給源側に
連通される供給ポート1aとタンクT等の排出側に連通
される排出ポート1bとを設けてなる一方で、該ハウジ
ング1内にポート1aに連通する上流側室R1とポート
1bに連通する下流側室R2とを区画形成するようにデ
ィスク2を配設している。そして、該ディスク2に開穿
のポート2aを介して上記上流側室R1と下流側室R2
との連通を図ると共に、上記ポート2aを下流側室R2
から閉塞するようにリーフバルブ3を隣設させてなる。
ブにあっては、ハウジング1にポンプP等の供給源側に
連通される供給ポート1aとタンクT等の排出側に連通
される排出ポート1bとを設けてなる一方で、該ハウジ
ング1内にポート1aに連通する上流側室R1とポート
1bに連通する下流側室R2とを区画形成するようにデ
ィスク2を配設している。そして、該ディスク2に開穿
のポート2aを介して上記上流側室R1と下流側室R2
との連通を図ると共に、上記ポート2aを下流側室R2
から閉塞するようにリーフバルブ3を隣設させてなる。
【0004】また、上記ハウジング1内の中央部には、
コア4が配設されてなるが、該コア4は、細径部4aと
、中径部4bと、太径部4cと、を有してなると共に、
細径部4aが上記ディスク2及びリーフバルブ3の中央
部を貫通し、中径部4bがリーフバルブ3の内周端をデ
ィスク2の内周端との間に挾持し、太径部4cがその外
周に筒状ばね受け5を摺動可能に介装させている。 そして、該太径部4cは、その内側に容室R3を有して
なると共に、その肉厚部に開穿のポート4dで上記容室
R3と上記下流側室R2との連通を図っている。
コア4が配設されてなるが、該コア4は、細径部4aと
、中径部4bと、太径部4cと、を有してなると共に、
細径部4aが上記ディスク2及びリーフバルブ3の中央
部を貫通し、中径部4bがリーフバルブ3の内周端をデ
ィスク2の内周端との間に挾持し、太径部4cがその外
周に筒状ばね受け5を摺動可能に介装させている。 そして、該太径部4cは、その内側に容室R3を有して
なると共に、その肉厚部に開穿のポート4dで上記容室
R3と上記下流側室R2との連通を図っている。
【0005】上記筒状ばね受け5は、その所謂背後側に
配設された附勢ばね6で図中で左方向となる前進方向に
附勢されていて、該附勢力でその先端を上記リーフバル
ブ3の外周端の背面に密接させると共に該リーフバルブ
3の外周端をディスク2に押し付けるようにしている。 そして、該筒状ばね受け5は、その内周側と前記コア4
の中径部4bの外周との間、即ち、上記リーフバルブ3
の背面側に圧力室R4を区画形成している。
配設された附勢ばね6で図中で左方向となる前進方向に
附勢されていて、該附勢力でその先端を上記リーフバル
ブ3の外周端の背面に密接させると共に該リーフバルブ
3の外周端をディスク2に押し付けるようにしている。 そして、該筒状ばね受け5は、その内周側と前記コア4
の中径部4bの外周との間、即ち、上記リーフバルブ3
の背面側に圧力室R4を区画形成している。
【0006】一方、上記コア4は、前記ディスク2のポ
ート2aをバイパスするように、その細径部4aに横孔
4eをその中径部4bに横孔4fをそれぞれ有してなる
と共に、その軸芯部に上記横孔4e,4f及び前記容室
R3に連通する縦孔4gを有してなるとする。そして、
該縦孔4gの上記容室R3側開口には、該容室R3の中
央部に配在されたポペット7の尖端が臨在されてなると
すると共に、該ポペット7の後端にはアクチュエータと
してのソレノイド8から突出されるプランジャ8aの先
端が隣接されてなるとしている。
ート2aをバイパスするように、その細径部4aに横孔
4eをその中径部4bに横孔4fをそれぞれ有してなる
と共に、その軸芯部に上記横孔4e,4f及び前記容室
R3に連通する縦孔4gを有してなるとする。そして、
該縦孔4gの上記容室R3側開口には、該容室R3の中
央部に配在されたポペット7の尖端が臨在されてなると
すると共に、該ポペット7の後端にはアクチュエータと
してのソレノイド8から突出されるプランジャ8aの先
端が隣接されてなるとしている。
【0007】尚、上記ソレノイド8は、ハウジング1の
開口端に螺着されるカバーキャップ9内に収装されてな
る。また、上記縦孔4gには制圧用の絞り4hが配設さ
れている。
開口端に螺着されるカバーキャップ9内に収装されてな
る。また、上記縦孔4gには制圧用の絞り4hが配設さ
れている。
【0008】それ故、上記した従来の減衰バルブによれ
ば、供給ポート1aから上流側室R1に供給される作動
油は、ディスク2のポート2aを介すると共にリーフバ
ルブ3の外周端を撓ませて下流側室R2に流入すること
になる。このとき、上記上流側室R1に供給される作動
油の一部は、バイパスたる横孔4eと縦孔4gを介して
ポペット7がある容室R3に流出されると共に、上記縦
孔4gに連通する横孔4fを介してリーフバルブ3の背
面側に形成されている圧力室R4にも流出することにな
る。
ば、供給ポート1aから上流側室R1に供給される作動
油は、ディスク2のポート2aを介すると共にリーフバ
ルブ3の外周端を撓ませて下流側室R2に流入すること
になる。このとき、上記上流側室R1に供給される作動
油の一部は、バイパスたる横孔4eと縦孔4gを介して
ポペット7がある容室R3に流出されると共に、上記縦
孔4gに連通する横孔4fを介してリーフバルブ3の背
面側に形成されている圧力室R4にも流出することにな
る。
【0009】そして、上記ポペット7が所謂後退状態に
あって上記縦孔4gの容室R3側開口を開放状態にして
いるときには、上記圧力室R4にバイパスにおける流体
圧が供給されず、従って、リーフバルブ3は、附勢ばね
6の附勢力に抗してのみその外周端が撓むことになって
、その設定通りの減衰力を発生することになる。
あって上記縦孔4gの容室R3側開口を開放状態にして
いるときには、上記圧力室R4にバイパスにおける流体
圧が供給されず、従って、リーフバルブ3は、附勢ばね
6の附勢力に抗してのみその外周端が撓むことになって
、その設定通りの減衰力を発生することになる。
【0010】また、上記ポペット7がソレノイド8への
磁励によって所謂前進状態にあって上記縦孔4gの容室
R3側開口を閉鎖状態にしているときには、上記圧力室
R4にバイパスにおいて制御された流体圧が供給され、
従って、リーフバルブ3は、附勢ばね6の附勢力に加え
てこの圧力室R4の流体圧にも抗してその外周端を撓ま
せることになって、上記より高い減衰力が発生されるこ
とになる。
磁励によって所謂前進状態にあって上記縦孔4gの容室
R3側開口を閉鎖状態にしているときには、上記圧力室
R4にバイパスにおいて制御された流体圧が供給され、
従って、リーフバルブ3は、附勢ばね6の附勢力に加え
てこの圧力室R4の流体圧にも抗してその外周端を撓ま
せることになって、上記より高い減衰力が発生されるこ
とになる。
【0011】その結果、上記ポペット7の前進状態を制
御するソレノイド8への印加電圧を高低制御すれば、リ
ーフバルブ3で発生される減衰力を高低調整し得ること
になり、従って、該減衰バルブを装備する油圧緩衝器が
自動車に搭載される場合には、該自動車の例えば乗り心
地を該自動車の走行路面の状況に応じて改善することが
可能になる。
御するソレノイド8への印加電圧を高低制御すれば、リ
ーフバルブ3で発生される減衰力を高低調整し得ること
になり、従って、該減衰バルブを装備する油圧緩衝器が
自動車に搭載される場合には、該自動車の例えば乗り心
地を該自動車の走行路面の状況に応じて改善することが
可能になる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来例としての減衰バルブにあっては、減衰力の発生
に関して応答性が悪い上に、製品コストの上昇化を招き
易くなるという欠点が指摘されている。
た従来例としての減衰バルブにあっては、減衰力の発生
に関して応答性が悪い上に、製品コストの上昇化を招き
易くなるという欠点が指摘されている。
【0013】即ち、上記従来の減衰バルブの作動は、通
電操作でアクチュエータたるソレノイド8に磁励力を発
生させると共に、該ソレノイド8の磁励力でプランジャ
8aを前進させ、これによって、ポペット7の前進状態
を発現させるとしている。そして、ソレノイド8の応答
性に関しては、通電操作と略同時と言う訳にはいかない
のは周知のことである。
電操作でアクチュエータたるソレノイド8に磁励力を発
生させると共に、該ソレノイド8の磁励力でプランジャ
8aを前進させ、これによって、ポペット7の前進状態
を発現させるとしている。そして、ソレノイド8の応答
性に関しては、通電操作と略同時と言う訳にはいかない
のは周知のことである。
【0014】そして、上記従来の減衰バルブが自動車に
搭載の油圧緩衝器に装備される場合には、該油圧緩衝器
における所謂作動遅れを排除できず、従って、該自動車
の乗り心地を走行路面の状況に応じて適確に制御できな
いことになる。そしてまた、上記減衰バルブを利用しな
がら、油圧緩衝器における作動遅れを排除することを画
策する場合には、該油圧緩衝器の構造が複雑化される一
方で、その制御をも複雑化されることになる。
搭載の油圧緩衝器に装備される場合には、該油圧緩衝器
における所謂作動遅れを排除できず、従って、該自動車
の乗り心地を走行路面の状況に応じて適確に制御できな
いことになる。そしてまた、上記減衰バルブを利用しな
がら、油圧緩衝器における作動遅れを排除することを画
策する場合には、該油圧緩衝器の構造が複雑化される一
方で、その制御をも複雑化されることになる。
【0015】その結果、上記従来の減衰バルブを油圧緩
衝器に利用する場合にあっては、構造の複雑化による生
産性の低下や、高価な部品の利用や徒らな部品点数の増
大によるコストの上昇化が招来され易くなり、その汎用
性を期待できなくなる。
衝器に利用する場合にあっては、構造の複雑化による生
産性の低下や、高価な部品の利用や徒らな部品点数の増
大によるコストの上昇化が招来され易くなり、その汎用
性を期待できなくなる。
【0016】ところで、近年、印加電圧によってその粘
性が変化する電気粘性流体が発見されているが、該電気
粘性流体は、電圧が印加される際には略瞬時にその粘性
を変化させる、即ち、粘度を高くするという性質を有し
ている。そして、その粘性変化度合は、印加電圧量に応
じるという性質も有している。そしてまた、その応答性
は、上記ソレノイド8の応答性とは比較にならない程、
著しく優れている。
性が変化する電気粘性流体が発見されているが、該電気
粘性流体は、電圧が印加される際には略瞬時にその粘性
を変化させる、即ち、粘度を高くするという性質を有し
ている。そして、その粘性変化度合は、印加電圧量に応
じるという性質も有している。そしてまた、その応答性
は、上記ソレノイド8の応答性とは比較にならない程、
著しく優れている。
【0017】そこで、この発明は、前記した事情を鑑み
て創案されたものであって、その目的とするところは、
減衰バルブ自体やこれを利用する緩衝器の構造を複雑に
せずして高価な部品の利用や徒らな部品点数の増大によ
るコストの上昇化を防止しながら、作動遅れを招来させ
ないで所望の減衰力調整を速やかに可能にするようにし
て、その汎用性の向上を期待できる電気粘性流体利用の
減衰バルブを提供することである。
て創案されたものであって、その目的とするところは、
減衰バルブ自体やこれを利用する緩衝器の構造を複雑に
せずして高価な部品の利用や徒らな部品点数の増大によ
るコストの上昇化を防止しながら、作動遅れを招来させ
ないで所望の減衰力調整を速やかに可能にするようにし
て、その汎用性の向上を期待できる電気粘性流体利用の
減衰バルブを提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記した目的の達成のた
めに、この発明の構成を、リーフバルブの撓み作動時に
バイパスにおける流体圧を制御して該バイパスに連通す
るように上記リーフバルブの背面側に設けられた圧力室
に上記流体圧を供給して該リーフバルブの撓み量を調整
し得るように形成されてなる電気粘性流体利用の減衰バ
ルブにおいて、バイパスの出口に連通する制御用隙間を
一方の電極部材とこれに対向するように配設される他方
の電極部材とで形成してなると共に、上記一方の電極部
材及び他方の電極部材への電圧印加時に上記制御用隙間
に介在される電気粘性流体の粘性が変化されるように構
成されてなることを特徴とするとしたものである。
めに、この発明の構成を、リーフバルブの撓み作動時に
バイパスにおける流体圧を制御して該バイパスに連通す
るように上記リーフバルブの背面側に設けられた圧力室
に上記流体圧を供給して該リーフバルブの撓み量を調整
し得るように形成されてなる電気粘性流体利用の減衰バ
ルブにおいて、バイパスの出口に連通する制御用隙間を
一方の電極部材とこれに対向するように配設される他方
の電極部材とで形成してなると共に、上記一方の電極部
材及び他方の電極部材への電圧印加時に上記制御用隙間
に介在される電気粘性流体の粘性が変化されるように構
成されてなることを特徴とするとしたものである。
【0019】そして、一具体例として、一方の電極部材
がバイパスの出口を延長するように円筒状に形成されて
配設されてなると共に、他方の電極部材棒状に形成され
てこれが上記一方の電極部材の内部に挿通されてなると
し、上記両電極部材の間に所定の制御用隙間が形成され
てなるとする。
がバイパスの出口を延長するように円筒状に形成されて
配設されてなると共に、他方の電極部材棒状に形成され
てこれが上記一方の電極部材の内部に挿通されてなると
し、上記両電極部材の間に所定の制御用隙間が形成され
てなるとする。
【0020】
【作用】それ故、リーフバルブの撓み作動時にバイパス
における流体圧が制御されないときには、該バイパスに
連通するように上記リーフバルブの背面側に設けられた
圧力室には特別に流体圧の供給がなく、従って、該リー
フバルブの撓み量は当初の設定通りに維持され、そのま
まの減衰力が発生されることになる。
における流体圧が制御されないときには、該バイパスに
連通するように上記リーフバルブの背面側に設けられた
圧力室には特別に流体圧の供給がなく、従って、該リー
フバルブの撓み量は当初の設定通りに維持され、そのま
まの減衰力が発生されることになる。
【0021】そして、リーフバルブの撓み作動時に、一
方の電極部材及び他方の電極部材への電圧印加で制御用
隙間に介在されている電気粘性流体の粘性が変化される
ことになると、バイパスにおける流体圧が制御されるこ
とになり、該バイパスに連通するようにリーフバルブの
背面側に設けられた圧力室に、上記制御された流体圧が
供給される。
方の電極部材及び他方の電極部材への電圧印加で制御用
隙間に介在されている電気粘性流体の粘性が変化される
ことになると、バイパスにおける流体圧が制御されるこ
とになり、該バイパスに連通するようにリーフバルブの
背面側に設けられた圧力室に、上記制御された流体圧が
供給される。
【0022】その結果、リーフバルブは、所謂背圧作用
でその撓み量が当初の設定のものより小さく抑えられ、
従って、背圧作用前に比較して高い減衰力を発生するこ
とになる。そして、バイパスにおける流体圧が制御用隙
間に介在されている電気粘性流体の粘性変化で調整され
る、即ち、両方の電極部材に印加される電圧量が調整さ
れると、上記バイパスにおける流体圧が相応に制御され
、従って、リーフバルブへの背圧が相応に制御されて該
リーフバルブによって発生される減衰力が相応に調整さ
れることになり、上記印加電圧量の高低連続する調整操
作で所定の減衰力調整が段差なく円滑に実現されること
になる。
でその撓み量が当初の設定のものより小さく抑えられ、
従って、背圧作用前に比較して高い減衰力を発生するこ
とになる。そして、バイパスにおける流体圧が制御用隙
間に介在されている電気粘性流体の粘性変化で調整され
る、即ち、両方の電極部材に印加される電圧量が調整さ
れると、上記バイパスにおける流体圧が相応に制御され
、従って、リーフバルブへの背圧が相応に制御されて該
リーフバルブによって発生される減衰力が相応に調整さ
れることになり、上記印加電圧量の高低連続する調整操
作で所定の減衰力調整が段差なく円滑に実現されること
になる。
【0023】
【実施例】以下、図示した実施例に基いてこの発明を詳
細に説明するが、図中に付した符号で前記した従来例(
図4に示す)と同一の符号のものは、その構成が同一で
あるのでその説明を省略し、以下には、この発明が特徴
とするところを中心にして説明する。
細に説明するが、図中に付した符号で前記した従来例(
図4に示す)と同一の符号のものは、その構成が同一で
あるのでその説明を省略し、以下には、この発明が特徴
とするところを中心にして説明する。
【0024】即ち、図1に示す実施例にあっては、バイ
パスを形成する縦孔4gの図中で右方端となる出口には
、一方の電極部材10が絶縁材11の配在下に配設され
てなるとし、該一方の電極部材10は、この実施例にあ
って、上記縦孔4gの出口を延長するように円筒状に形
成されてなるとしている。尚、絶縁材11は、略筒状に
形成されてコア4の太径部4cの内側の容室R3内に嵌
着されてなると共に、該絶縁材11内に上記一方の電極
部材10が嵌入されてなるとしている。
パスを形成する縦孔4gの図中で右方端となる出口には
、一方の電極部材10が絶縁材11の配在下に配設され
てなるとし、該一方の電極部材10は、この実施例にあ
って、上記縦孔4gの出口を延長するように円筒状に形
成されてなるとしている。尚、絶縁材11は、略筒状に
形成されてコア4の太径部4cの内側の容室R3内に嵌
着されてなると共に、該絶縁材11内に上記一方の電極
部材10が嵌入されてなるとしている。
【0025】これに対して、他方の電極部材12は、上
記一方の電極部材10に対向して配設されてなるとし、
この実施例にあっては、棒状に形成されてその基端がハ
ウジング1の開口端に螺着されるキャップ13の内側中
央部に一体に連設される一方でその先端側が上記筒状に
形成された一方の電極部材10の内部に挿通されてなる
としている。尚、上記他方の電極部材12の尖端は、前
記縦孔4gの出口内に適宜の隙間を有して臨在されると
している。
記一方の電極部材10に対向して配設されてなるとし、
この実施例にあっては、棒状に形成されてその基端がハ
ウジング1の開口端に螺着されるキャップ13の内側中
央部に一体に連設される一方でその先端側が上記筒状に
形成された一方の電極部材10の内部に挿通されてなる
としている。尚、上記他方の電極部材12の尖端は、前
記縦孔4gの出口内に適宜の隙間を有して臨在されると
している。
【0026】上記一方の電極部材10の内周と上記他方
の電極部材12の外周との間に約1m/m程度の制御用
隙間Sが形成されてなる。即ち、上記制御用隙間Sは、
前述したようにこの発明に係る減衰バルブがその作動媒
体として電気粘性流体を選択していることに鑑みて決定
されるものであり、従って、該制御用隙間Sは、印加電
圧量に応じた寸法に予め設定される。
の電極部材12の外周との間に約1m/m程度の制御用
隙間Sが形成されてなる。即ち、上記制御用隙間Sは、
前述したようにこの発明に係る減衰バルブがその作動媒
体として電気粘性流体を選択していることに鑑みて決定
されるものであり、従って、該制御用隙間Sは、印加電
圧量に応じた寸法に予め設定される。
【0027】そして、上記制御用隙間Sの寸法が確保さ
れる限りは、その構造は自由であって、例えば、図示し
ないが、2枚の電極板が両側に絶縁材を介在させて対向
し、その中央空部を制御用隙間に設定し、一方の電極板
をプラス側とすると共に他方の電極板をマイナス側に設
定するようにしても良い。
れる限りは、その構造は自由であって、例えば、図示し
ないが、2枚の電極板が両側に絶縁材を介在させて対向
し、その中央空部を制御用隙間に設定し、一方の電極板
をプラス側とすると共に他方の電極板をマイナス側に設
定するようにしても良い。
【0028】上記一方の電極部材10には、該減衰バル
ブの外部に配設される電圧源Eから延長された電線E1
の一端が接続されて例えばプラス側とされており、上記
他方の電極部材12には、上記電圧源Eから延長された
電線E2の一端が接続されてマイナス側とされるとして
いる。尚、該減衰バルブの実際の作動時には、上記電圧
源Eにはコントローラ等(図示せず)が接続されること
勿論である。
ブの外部に配設される電圧源Eから延長された電線E1
の一端が接続されて例えばプラス側とされており、上記
他方の電極部材12には、上記電圧源Eから延長された
電線E2の一端が接続されてマイナス側とされるとして
いる。尚、該減衰バルブの実際の作動時には、上記電圧
源Eにはコントローラ等(図示せず)が接続されること
勿論である。
【0029】また、上記電線E1が前記キャップ13の
肉厚を貫通してその一端が容室R3に案内されるにあっ
ては、該キャップ13の貫通部分に絶縁材11aが配在
されてなるとしているが、該絶縁材14が、図中に破線
図で示すように、上記他方の電極部材12に接続される
電線E2のキャップ13に対する貫通部分に配在される
とする場合には、前記一方の電極部材10の外周側への
絶縁材11の配設を省略することが可能になる。
肉厚を貫通してその一端が容室R3に案内されるにあっ
ては、該キャップ13の貫通部分に絶縁材11aが配在
されてなるとしているが、該絶縁材14が、図中に破線
図で示すように、上記他方の電極部材12に接続される
電線E2のキャップ13に対する貫通部分に配在される
とする場合には、前記一方の電極部材10の外周側への
絶縁材11の配設を省略することが可能になる。
【0030】上記のように形成されたこの実施例に係る
電気粘性流体利用の減衰バルブにおいては、供給源Pか
らの電気粘性流体がポート1aを介してハウジング1内
の上流側室R1に供給されると、該電気粘性流体の殆ど
がリーフバルブ3の外周端を撓ませて下流側室R2に流
出され、その一部がバイパスに流入される。
電気粘性流体利用の減衰バルブにおいては、供給源Pか
らの電気粘性流体がポート1aを介してハウジング1内
の上流側室R1に供給されると、該電気粘性流体の殆ど
がリーフバルブ3の外周端を撓ませて下流側室R2に流
出され、その一部がバイパスに流入される。
【0031】そして、バイパスに流入された電気粘性流
体は、縦孔4gに連通するように配設された制御用隙間
Sを介して太径部4cの内側に形成の容室R3に流出す
るようになる。このとき、上記制御用隙間Sを形成する
両方の電極部材10,12に電圧が印加されていない場
合には、上記制御用隙間Sに介在される電気粘性流体の
粘性が変化されない。
体は、縦孔4gに連通するように配設された制御用隙間
Sを介して太径部4cの内側に形成の容室R3に流出す
るようになる。このとき、上記制御用隙間Sを形成する
両方の電極部材10,12に電圧が印加されていない場
合には、上記制御用隙間Sに介在される電気粘性流体の
粘性が変化されない。
【0032】従って、バイパスにおける流体圧が制御さ
れないことから、上記圧力室R4にも流体圧が供給され
ないことになり、その結果、リーフバルブ3は、その外
周端の撓み特性を変更しないで当初設定の減衰力を発生
することになる。そして、リーフバルブ3の撓み作動時
に、両方の電極部材10,12への電圧の印加で制御用
隙間Sに介在されている電気粘性流体の粘性が変化され
ることになると、バイパスにおける流体圧が制御される
ことになり、該制御された流体圧が上記圧力室R4に供
給されることになる。
れないことから、上記圧力室R4にも流体圧が供給され
ないことになり、その結果、リーフバルブ3は、その外
周端の撓み特性を変更しないで当初設定の減衰力を発生
することになる。そして、リーフバルブ3の撓み作動時
に、両方の電極部材10,12への電圧の印加で制御用
隙間Sに介在されている電気粘性流体の粘性が変化され
ることになると、バイパスにおける流体圧が制御される
ことになり、該制御された流体圧が上記圧力室R4に供
給されることになる。
【0033】その結果、リーフバルブ3は、所謂背圧作
用でその撓み量が当初の設定のものより小さく抑えられ
、従って、背圧作用前に比較して高い減衰力を発生する
ことになる。そして、制御用隙間Sにおける電気粘性流
体の粘性変化が両方の電極部材10,12に印加される
電圧量の調整で実行されると、上記バイパスにおける流
体圧が相応に制御されることになり、従って、リーフバ
ルブ3への背圧が相応に制御されて該リーフバルブ3に
よって発生される減衰力が相応に調整されることになる
。そしてまた、上記印加電圧量を高低連続するように調
整することで所定の減衰力調整を段差なく円滑に実現し
得ることになる。
用でその撓み量が当初の設定のものより小さく抑えられ
、従って、背圧作用前に比較して高い減衰力を発生する
ことになる。そして、制御用隙間Sにおける電気粘性流
体の粘性変化が両方の電極部材10,12に印加される
電圧量の調整で実行されると、上記バイパスにおける流
体圧が相応に制御されることになり、従って、リーフバ
ルブ3への背圧が相応に制御されて該リーフバルブ3に
よって発生される減衰力が相応に調整されることになる
。そしてまた、上記印加電圧量を高低連続するように調
整することで所定の減衰力調整を段差なく円滑に実現し
得ることになる。
【0034】図2は、この発明の他の実施例に係る減衰
バルブを示すものであって、該実施例においても図中に
付した符号で前記した実施例と同一の符号のものは、そ
の構成が同一であるのでその説明を省略し、以下には、
この実施例が特徴とするところを説明する。
バルブを示すものであって、該実施例においても図中に
付した符号で前記した実施例と同一の符号のものは、そ
の構成が同一であるのでその説明を省略し、以下には、
この実施例が特徴とするところを説明する。
【0035】該実施例においては、前記した実施例にお
けるコア4の配設に代えて、これと同等に機能するコア
部分1cがハウジング1に連設されてなるとする。そし
て、該コア部分1cは、細径部1dと中径部1eと太径
部1fとを有してなり、細径部1dから太径部1fにか
けて開穿されてバイパスを形成する縦孔1gと該縦孔1
gに連通する横孔1hとを有してなる。
けるコア4の配設に代えて、これと同等に機能するコア
部分1cがハウジング1に連設されてなるとする。そし
て、該コア部分1cは、細径部1dと中径部1eと太径
部1fとを有してなり、細径部1dから太径部1fにか
けて開穿されてバイパスを形成する縦孔1gと該縦孔1
gに連通する横孔1hとを有してなる。
【0036】そして上記縦孔1gは、その一端がハウジ
ング1の外部に連通すると共、その他端が太径部1fの
内側に形成の容室R3に連通し、上記横孔1gは、これ
がリーフバルブ3の背面側に形成の圧力室R4に連通す
るとしている。尚、上記縦孔1gには制圧用の絞り1i
が配設されている。
ング1の外部に連通すると共、その他端が太径部1fの
内側に形成の容室R3に連通し、上記横孔1gは、これ
がリーフバルブ3の背面側に形成の圧力室R4に連通す
るとしている。尚、上記縦孔1gには制圧用の絞り1i
が配設されている。
【0037】一方、この実施例にあっては、太径部1f
の肉厚部には、容室R3を下流側室R2に連通するポー
ト(図1中の4d参照)を設けておらず、これに代えて
、キャップ13にポート13aが開穿されてなるとし、
該ポート13aを利用して容室R3と該減衰バルブの外
部に配設のタンクTとの連通を可能にしている。 尚、前記縦孔1gには、該減衰バルブの外部に配設のポ
ンプPがチェック弁Cを介して連通されている。また、
この実施例にあっては、上記キャップ13に介装の絶縁
材14には他方の電極部材12に接続される電線E2が
挿通されるとし、これによって、一方の電極部材10と
太径部1f、即ち、ハウジング1との通電性を確保して
いる。
の肉厚部には、容室R3を下流側室R2に連通するポー
ト(図1中の4d参照)を設けておらず、これに代えて
、キャップ13にポート13aが開穿されてなるとし、
該ポート13aを利用して容室R3と該減衰バルブの外
部に配設のタンクTとの連通を可能にしている。 尚、前記縦孔1gには、該減衰バルブの外部に配設のポ
ンプPがチェック弁Cを介して連通されている。また、
この実施例にあっては、上記キャップ13に介装の絶縁
材14には他方の電極部材12に接続される電線E2が
挿通されるとし、これによって、一方の電極部材10と
太径部1f、即ち、ハウジング1との通電性を確保して
いる。
【0038】この実施例にあっては、バイパスがリーフ
バルブ3に供給される流体の流路とは別系統とされてい
るので、バイパスにおける流体圧制御が確実に実行され
ることになる利点がある。
バルブ3に供給される流体の流路とは別系統とされてい
るので、バイパスにおける流体圧制御が確実に実行され
ることになる利点がある。
【0039】図3は、この発明に係る減衰バルブを装備
した緩衝器の一実施例を示すものであって、該緩衝器は
、シリンダ20内にピストン部21を摺動自在に有して
なると共に、該ピストン部21によってロッド側室Aと
ピストン側室Bとを区画形成してなる。そして、上記ピ
ストン部21にはピストン側室Bからのロッド側室Aへ
の電気粘性流体の流入のみを許容するチェック弁21a
を有してなる。
した緩衝器の一実施例を示すものであって、該緩衝器は
、シリンダ20内にピストン部21を摺動自在に有して
なると共に、該ピストン部21によってロッド側室Aと
ピストン側室Bとを区画形成してなる。そして、上記ピ
ストン部21にはピストン側室Bからのロッド側室Aへ
の電気粘性流体の流入のみを許容するチェック弁21a
を有してなる。
【0040】また、上記シリンダ20の下端内部にはベ
ースバルブ部22を有してなると共に、該ベースバルブ
部22には外部からピストン側室Bに向けてのみ電気粘
性流体の流入を許容するチェック弁22aを有してなる
。尚、シリンダ20の上端部には、ポート20aが開穿
されていて該ポート20aを介してロッド側室Aが外部
に連通するとしている。
ースバルブ部22を有してなると共に、該ベースバルブ
部22には外部からピストン側室Bに向けてのみ電気粘
性流体の流入を許容するチェック弁22aを有してなる
。尚、シリンダ20の上端部には、ポート20aが開穿
されていて該ポート20aを介してロッド側室Aが外部
に連通するとしている。
【0041】上記ピストン部21にその下端が連設され
るピストンロッド23は、該シリンダ20の上端を閉塞
するように配設されるキャップ24の軸芯ベアリング部
をシール部材24aの介在下に貫通している。
るピストンロッド23は、該シリンダ20の上端を閉塞
するように配設されるキャップ24の軸芯ベアリング部
をシール部材24aの介在下に貫通している。
【0042】上記シリンダ20の外周側には、アウター
チューブ25が配設されており、該アウターチューブ2
5と上記シリンダ20との間に所謂リザーバ室Cを形成
している。該リザーバ室Cは、前記ベースバルブ部22
に配設のチェック弁22aを介してピストン側室Bに連
通している。
チューブ25が配設されており、該アウターチューブ2
5と上記シリンダ20との間に所謂リザーバ室Cを形成
している。該リザーバ室Cは、前記ベースバルブ部22
に配設のチェック弁22aを介してピストン側室Bに連
通している。
【0043】また、上記リザーバ室Cには、これを区画
するようにインナーチューブ26が配設されており、該
インナーチューブ26の内側に流路としての容室Rを確
保するとしている。そして、該容室Dは、前記シリンダ
20の上端部に開穿のポート20aを介してロッド側室
Aに連通している。尚、上記インナーチューブ26は、
これを配設するにあって、前記リザーバ室Cピストン側
室Bとの間のチェック弁22aを介しての連通を阻害し
ないこと勿論である。
するようにインナーチューブ26が配設されており、該
インナーチューブ26の内側に流路としての容室Rを確
保するとしている。そして、該容室Dは、前記シリンダ
20の上端部に開穿のポート20aを介してロッド側室
Aに連通している。尚、上記インナーチューブ26は、
これを配設するにあって、前記リザーバ室Cピストン側
室Bとの間のチェック弁22aを介しての連通を阻害し
ないこと勿論である。
【0044】一方、該緩衝器にあっては、前記アウター
チューブ25の外周に附設する外観に減衰バルブが連設
されてなる。即ち、該減衰バルブのハウジング1は、そ
の開口端が前記インナーチューブ26に連設されるとし
ており、該インナーチューブ26の相応部分には開口2
6aが形成されてなるとし、該インナーチューブ26の
内側の容室Dとハウジング1内の上流側室R1とを連通
している。
チューブ25の外周に附設する外観に減衰バルブが連設
されてなる。即ち、該減衰バルブのハウジング1は、そ
の開口端が前記インナーチューブ26に連設されるとし
ており、該インナーチューブ26の相応部分には開口2
6aが形成されてなるとし、該インナーチューブ26の
内側の容室Dとハウジング1内の上流側室R1とを連通
している。
【0045】尚、上記減衰バルブ自体は、その構成が基
本的には図1及び図2に示す実施例の場合と同一なので
、図中に所要の符号を付すのみでその説明を省略する。
本的には図1及び図2に示す実施例の場合と同一なので
、図中に所要の符号を付すのみでその説明を省略する。
【0046】上記のように形成されたこの実施例に係る
緩衝器においては、シリンダ20に対してピストンロッ
ド23が没入される圧側行程時には、ピストン側室Bの
電気粘性流体がピストン部21のチェック弁21aを介
してロッド側室Aに全部流入すると共に、該ロッド側室
Aにおいて余剰となる電気粘性流体がシリンダ20の上
端部に開穿のポート20aを介してシリンダ20の外部
の容室Dに流出することになる。
緩衝器においては、シリンダ20に対してピストンロッ
ド23が没入される圧側行程時には、ピストン側室Bの
電気粘性流体がピストン部21のチェック弁21aを介
してロッド側室Aに全部流入すると共に、該ロッド側室
Aにおいて余剰となる電気粘性流体がシリンダ20の上
端部に開穿のポート20aを介してシリンダ20の外部
の容室Dに流出することになる。
【0047】該容室Dに流入された電気粘性流体は、減
衰バルブ内に流入しリーフバルブ3を撓み作動させて所
定の減衰力を発生させると共に、ハウジング1に開穿の
排出ポート1bを介してリザーバ室Cに流出される。そ
して、該リザーバ室C内に流入された電気粘性流体の一
部がベースバルブ部22のチェック弁22aを介してピ
ストン側室Bに補充用として流入される。
衰バルブ内に流入しリーフバルブ3を撓み作動させて所
定の減衰力を発生させると共に、ハウジング1に開穿の
排出ポート1bを介してリザーバ室Cに流出される。そ
して、該リザーバ室C内に流入された電気粘性流体の一
部がベースバルブ部22のチェック弁22aを介してピ
ストン側室Bに補充用として流入される。
【0048】一方、シリンダ20からピストンロッド2
3が突出される伸側行程時には、ロッド側室A内の電気
粘性流体がシリンダ20の上端部に開穿のポート20a
を介してシリンダ20の外部の容室Dに流出する。そし
て、以降は上記圧側行程時と同一の過程を経ることにな
り、減衰バルブにおいて所定の減衰力を発生させること
になる。
3が突出される伸側行程時には、ロッド側室A内の電気
粘性流体がシリンダ20の上端部に開穿のポート20a
を介してシリンダ20の外部の容室Dに流出する。そし
て、以降は上記圧側行程時と同一の過程を経ることにな
り、減衰バルブにおいて所定の減衰力を発生させること
になる。
【0049】そしてまた、上記緩衝器の伸縮作動時、即
ち、減衰バルブの作動時に該減衰バルブにおける両方の
電極部材10,12に所定量の電圧を印加すれば、リー
フバルブ3の背圧が変更されて発生減衰力が変更調整さ
れることになり、従って、上記印加電圧量を適宜に制御
すれば、該印加電圧量の調整度合に応じて発生減衰力高
低調整されることになる。
ち、減衰バルブの作動時に該減衰バルブにおける両方の
電極部材10,12に所定量の電圧を印加すれば、リー
フバルブ3の背圧が変更されて発生減衰力が変更調整さ
れることになり、従って、上記印加電圧量を適宜に制御
すれば、該印加電圧量の調整度合に応じて発生減衰力高
低調整されることになる。
【0050】その結果、従来の油圧緩衝器のようにアク
チュエータを有してなる減衰力調整部によって減衰力の
変更調整をする場合に比較して、所謂作動遅れによる減
衰力の発生遅れが招来されないくなり、印加電圧を高低
連続して変更するようにすれば、所定の減衰力調整が段
差なく円滑に実行されることになる。
チュエータを有してなる減衰力調整部によって減衰力の
変更調整をする場合に比較して、所謂作動遅れによる減
衰力の発生遅れが招来されないくなり、印加電圧を高低
連続して変更するようにすれば、所定の減衰力調整が段
差なく円滑に実行されることになる。
【0051】
【発明の効果】以上のように、この発明に係る電気粘性
流体利用の減衰バルブによれば、両方の電極部材への印
加電圧を適宜に調整すれば、該両方の電極部材間に形成
されている制御用隙間に介在の電気粘性流体における粘
性が印加電圧量に応じて瞬時に変化されて、これによっ
てリーフバルブの背面側における背圧を調整することが
可能になり、従って、リーフバルブで発生される減衰力
を瞬時に高低調整し得ることになるので、アクチュエー
タとしてのソレノイドを有してなる従来の減衰バルブに
比較して、所謂作動遅れによる減衰力の発生遅れが招来
されなると共に、上記印加電圧を高低連続して変更すれ
ば、所定の減衰力調整が段差なく円滑に実行されること
になり、これを装備する緩衝器を自動車に搭載する場合
には該自動車の例えば乗り心地を走行路面の状況に応じ
て改善することが可能になり、緩衝器自体の構造を複雑
にしないで済むと共に、アクチュエータ等の高価な部品
の利用が回避できる上に、徒らな部品点数の増大による
コストの上昇化を阻止し得て、その汎用性の向上を期待
できる等、幾多の効果を奏する。
流体利用の減衰バルブによれば、両方の電極部材への印
加電圧を適宜に調整すれば、該両方の電極部材間に形成
されている制御用隙間に介在の電気粘性流体における粘
性が印加電圧量に応じて瞬時に変化されて、これによっ
てリーフバルブの背面側における背圧を調整することが
可能になり、従って、リーフバルブで発生される減衰力
を瞬時に高低調整し得ることになるので、アクチュエー
タとしてのソレノイドを有してなる従来の減衰バルブに
比較して、所謂作動遅れによる減衰力の発生遅れが招来
されなると共に、上記印加電圧を高低連続して変更すれ
ば、所定の減衰力調整が段差なく円滑に実行されること
になり、これを装備する緩衝器を自動車に搭載する場合
には該自動車の例えば乗り心地を走行路面の状況に応じ
て改善することが可能になり、緩衝器自体の構造を複雑
にしないで済むと共に、アクチュエータ等の高価な部品
の利用が回避できる上に、徒らな部品点数の増大による
コストの上昇化を阻止し得て、その汎用性の向上を期待
できる等、幾多の効果を奏する。
【図1】この発明の一実施例に係る減衰バルブを示す断
面図である。
面図である。
【図2】他の実施例に係る減衰バルブを示す部分断面図
である。
である。
【図3】この発明に係る減衰バルブを装備した緩衝器を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図4】従来の減衰バルブを示す断面図である。
3 リーフバルブ
10 一方の電極部材
12 他方の電極部材
R4 圧力室
S 制御用隙間
Claims (1)
- 【請求項1】 リーフバルブの撓み作動時にバイパス
における流体圧を制御して該バイパスに連通するように
上記リーフバルブの背面側に設けられた圧力室に上記流
体圧を供給して該リーフバルブの撓み量を調整し得るよ
うに形成されてなる電気粘性流体利用の減衰バルブにお
いて、バイパスの出口に連通する制御用隙間を一方の電
極部材とこれに対向するように配設される他方の電極部
材とで形成してなると共に、上記一方の電極部材及び他
方の電極部材への電圧印加時に上記制御用隙間に介在さ
れる電気粘性流体の粘性が変化されるように構成されて
なることを特徴とする電気粘性流体利用の減衰バルブ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4100591A JPH04258544A (ja) | 1991-02-12 | 1991-02-12 | 電気粘性流体利用の減衰バルブ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4100591A JPH04258544A (ja) | 1991-02-12 | 1991-02-12 | 電気粘性流体利用の減衰バルブ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04258544A true JPH04258544A (ja) | 1992-09-14 |
Family
ID=12596284
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4100591A Pending JPH04258544A (ja) | 1991-02-12 | 1991-02-12 | 電気粘性流体利用の減衰バルブ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04258544A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100448783B1 (ko) * | 2001-12-19 | 2004-09-16 | 현대자동차주식회사 | 자동차의 쇽업소버 |
KR100489428B1 (ko) * | 2000-12-12 | 2005-05-12 | 주식회사 만도 | 쇽 업소버의 감쇠력 가변장치 |
KR100507756B1 (ko) * | 1999-02-10 | 2005-08-10 | 주식회사 만도 | 자기가변유체를 이용한 쇽 업소버의 감쇠력 가변장치 |
KR100848871B1 (ko) * | 2004-03-17 | 2008-07-29 | 주식회사 만도 | 감쇠력 가변식 쇽 업소버 |
-
1991
- 1991-02-12 JP JP4100591A patent/JPH04258544A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100507756B1 (ko) * | 1999-02-10 | 2005-08-10 | 주식회사 만도 | 자기가변유체를 이용한 쇽 업소버의 감쇠력 가변장치 |
KR100489428B1 (ko) * | 2000-12-12 | 2005-05-12 | 주식회사 만도 | 쇽 업소버의 감쇠력 가변장치 |
KR100448783B1 (ko) * | 2001-12-19 | 2004-09-16 | 현대자동차주식회사 | 자동차의 쇽업소버 |
KR100848871B1 (ko) * | 2004-03-17 | 2008-07-29 | 주식회사 만도 | 감쇠력 가변식 쇽 업소버 |
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