JPH04257911A - 集合型外部記憶装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、外部記憶装置に関し、
特に装置内部に交換可能な記録媒体を多数保持し、その
任意の位置の記録媒体を記録再生部に移送可能な集合型
外部記憶装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の外部記憶装置は、交換可
能な記録媒体を装置内部の格納庫に多数保持しており、
ソフトウエアの指示に基づき選択した格納庫の格納位置
から記録媒体を自動的に取り出し、それを同一装置内の
記録再生機構に装填する。記録媒体に記録再生処理終了
後は同様にソフトウエアの指示に基づき記録再生機構か
ら記録媒体を取り出し、それを格納庫の指定された格納
位置に戻していた。集合型外部記憶装置では格納庫のそ
れぞれの媒体の格納単位をセルと呼び、個々のセルの位
置はセルアドレスで指定する。また、記録媒体を移送す
る機構を、自動装填機構と呼ぶ。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上述した従来の集合型
外部記憶装置においては、装置内に格納されている記録
媒体は、集合型外部記憶装置に接続されている全ての上
位装置及びその上位装置から集合型外部記憶装置を使用
する全ての利用者により共有されている。しかし、一般
的に記録媒体には機密に類する情報が記録されている場
合があり、記録媒体を共有すること、即ち不特定多数の
利用者が機密に類する媒体にアクセスが可能であること
は好ましくない。また、複数の上位装置により集合型外
部記憶装置の資源を共有しているとき、同時に複数の上
位装置から同一の記録媒体に対するアクセスの競合が発
生する可能性があり、この場合先に命令を送出した上位
装置がその媒体に対してアクセス可能になりもう一方が
異常終了する。さらに、一方の上位装置の記録した媒体
を、もう一方も上位装置が上書きしてしまう可能性もあ
る。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明の集合型外部記憶
装置は、内部に交換可能な記録媒体を多数保持する手段
と、交換可能な記録媒体に記録再生を行う手段と、前記
記録媒体を多数保持する手段と前記記録再生を行う手段
との間で記録媒体を移送する手段と、外部記憶装置を制
御する手段と、前記記録媒体を多数保持する手段の個々
に対応して固有の情報を記憶する書換可能の記憶手段と
を具備し、上位装置より送出する前記記録媒体を個々に
保持する手段と前記記録再生を行う手段との間で記録媒
体を移送する指示に前記記録媒体を保持する手段固有の
情報を付加し前記指示に付加した情報が前記記録媒体を
保持する手段の個々に対応して固有の情報を記憶する手
段の内容に一致するときのみ前記移送指示を実行するこ
とを特徴としている。

【０００５】また、集合型外部記憶装置において複数の
上位装置からの指示を処理する手段を具備し、前記記録
媒体を保持する手段の固有の情報を記憶する手段に個々
の上位装置と集合型外部記憶装置との接続経路に対応す
る番号を記憶し記録媒体の移送命令を送出した上位装置
の接続経路番号が前記記録媒体を保持する手段の個々に
対応して固有の情報を記憶する手段の内容に一致すると
きのみ前記移送指示を実行してもよい。

【０００６】また、記録媒体を保持する手段の固有の情
報を記憶する手段の内容が初期状態のとき全ての移送命
令を実行することを特徴としている。

【０００７】さらに、前記記録媒体を保持する手段の個
々に対応して固有の情報を記憶する手段として不揮発性
記憶を使用することも可能である。

【０００８】

【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して詳細に説明する。

【０００９】図１は、本発明の一実施例である集合型カ
ートリッジ磁気テープ装置のブロック図である。本実施
例のカートリッジ磁気テープ装置１は、上位装置接続部
１１と、マイクロプロセッサ１２と、記録再生機構１３
と、記録再生制御部１４と、格納庫１５と、自動装填機
構１６と、自動装填機構制御部１７と、セルＩＤレジス
タ１８と、記憶保持機構１９を備えて構成されている。

【００１０】集合型カートリッジ磁気テープ装置１は、
上位装置接続部１１によって上位装置２１及び２２に接
続されている。この上位装置接続部１１は、上位装置２
１及び２２とのデータ転送、コマンド転送、ステータス
転送を行う際に、そのインターフェースを制御する。マ
イクロプロセッサ１２は、集合型カートリッジ磁気テー
プ装置１全体の動作を制御監視する。記録再生機構１３
は、カートリッジ磁気テープ媒体へのデータの書き込み
および読み出しを行う。記録再生制御部１４は、記録再
生機構１３に対するデータ転送の制御、動作指示、エラ
ー検出等を行う。格納庫１５は、カートリッジ形状にな
っている磁気テープ媒体を多数格納出来、磁気テープ媒
体を個々に格納する格納セルの集りで構成されている。 各セルには１から総格納セル数までの番号、即ちセルア
ドレスが付与されている。自動装填機構１６は、格納庫
１５の各セルおよび高速セル１８と記録再生機構１３の
間で移動可能で磁気テープ媒体の移送を行う。自動装填
機構制御部１７は、自動装填機構１６に対する動作指示
、エラー検出などを行う。セルＩＤレジスタ１８は、格
納庫１５の個々の格納セルに対応してＩＤを記憶するた
めのメモリで各セルアドレスと同一のアドレスでＩＤ値
を参照する。つまりセルアドレス１０番の格納セルのＩ
Ｄは、セルＩＤレジスタ１８のアドレス１０番の内容で
ある。セルＩＤレジスタ１８は、マイクロプロセッサ１
２によって書き込み・読み出し可能である。またセルＩ
Ｄレジスタ１８の内容は初期状態では全て０である。 記憶保持機構１９は、集合型カートリッジ磁気テープ装
置１の電源が切断された時でもセルＩＤレジスタ１８の
内容を保持するためのバックアップ機構である。

【００１１】上記構成において、その動作を説明する。

【００１２】上位装置２１から上位装置接続部１１を介
して送られる命令とデータは、マイクロプロセッサ１２
で解析される。解析した命令が磁気テープ媒体の格納庫
１５のセルアドレス＃ｎから記録再生機構１３への装填
命令だとすると、マイクロプロセッサ１２は、自動装填
機構制御部１７を介して自動装填機構１６に対して格納
庫１５のｎ番目のセルから記録再生機構１３へ磁気テー
プ媒体を移送する動作を指示する。自動装填機構１６は
、格納庫１５のｎ番目のセルの位置に移動し、セルの中
の磁気テープ媒体をつかみ、セルから磁気テープ媒体を
引き出す。自動装填機構１６は、磁気テープ媒体をつか
んで、記録再生機構１３への移送を開始する。自動装填
機構１６が、記録再生機構１３の位置に着くと磁気テー
プ媒体を記録再生機構１３へ装填する。このとき、自動
装填機構１６から自動装填機構制御部１７を介しマイク
ロプロセッサ１２に、セルから記録再生機構への移送命
令の終了報告がなされる。つづいてマイクロプロセッサ
１２は、上位装置接続部１１を介し上位装置２１に対し
媒体装填命令の終了を報告する。以上が記録媒体を記録
再生機構へ装填する際の基本動作である。

【００１３】次に、図２及び図３を参照してセルＩＤの
管理について説明する。セルＩＤレジスタ１８は０で初
期設定されている。セルＩＤが０の場合は、ＩＤが無い
ものと見なす。セルＩＤの設定は、上位装置の指示によ
り行われる。例えば、上位装置２１がセルのアドレスと
ＩＤ値をパラメータとするセルＩＤ設定命令を送出する
と、マイクロプロセッサ１２は、セルＩＤレジスタ１８
の指定アドレスの内容を読み出し、その内容と上位装置
２１から転送されたＩＤ値が一致しているかをチェック
し、一致するときは上位装置に正常終了を報告する。セ
ルＩＤレジスタ１８の内容とＩＤ値が一致しないときそ
の内容が０かどうかをチェックする。その内容が０で無
いときそのセルは既に占有済みとして上位装置２１に対
しセルＩＤ設定命令の異常終了を報告する。またセルＩ
Ｄレジスタ１８の指定アドレスの内容が０のとき、マイ
クロプロセッサ１２は、上位装置２１から送られたＩＤ
値をセルＩＤレジスタ１８の指定アドレスに書き込み、
命令の正常終了を報告する。これにより新たに格納セル
にＩＤが設定されたことになる。逆にセルＩＤをリセッ
トする場合、つまりセルの占有状態を解除する場合は、
上位装置２１がセルのアドレスと既に設定済みのＩＤ値
をパラメータとするセルＩＤリセット命令を送出する。 マイクロプロセッサ１２は、セルＩＤレジスタ１８の指
定アドレスの内容が既に０かどうかチェックし、既に０
ならば上位装置２１に命令の正常終了を報告する。それ
以外のときマイクロプロセッサ１２は、セルＩＤレジス
タ１８の指定アドレスの内容が上位装置２１から送られ
たＩＤ値に一致するかチェックし、もし一致すればセル
ＩＤレジスタ１８の指定アドレスに０を書き込み、命令
の正常終了を報告する。またＩＤ値が一致しなければ、
セルが他のＩＤにより占有されていると考え、上位装置
２１に命令の異常終了を報告する。

【００１４】次に図４を参照してＩＤを考慮した媒体の
移送について説明する。例えば、磁気テープ媒体を格納
庫１５のセルアドレス＃ｎから記録再生機構１３へ装填
する処理を考えると、先ず上位装置２１が、媒体の格納
されているセルアドレスとそのセルのＩＤ値、及び媒体
の装填先をパラメータとする移送命令を送出する。マイ
クロプロセッサ１２は、セルＩＤレジスタ１８のアドレ
スｎの内容と上位装置から転送されたＩＤ値が一致する
かチェックする。ＩＤ値が不一致の場合、その媒体は占
有されていると考え、媒体を移送すること無く移送命令
の異常終了を上位装置に報告する。但しセルＩＤレジス
タ１８のアドレスｎの内容が０のときは異常終了するこ
となく処理を続行する。セルＩＤレジスタの内容とＩＤ
値が一致したとき、またはセルＩＤレジスタの内容が０
のときマイクロプロセッサ１２は、自動装填機構制御部
１７を介して自動装填機構１６に対して格納庫１５のｎ
番目のセルから記録再生機構１３へ磁気テープ媒体を移
送する動作を指示し媒体の移送を実行させる。

【００１５】セルＩＤレジスタ１８に上位装置から転送
されるＩＤ値を記憶する方法の他に、複数の上位装置が
接続されている場合に集合型カートリッジ磁気テープ装
置とそれぞれの上位装置が接続される接続経路番号を記
憶し、複数の上位装置間で集合型カートリッジ磁気テー
プ装置の資源を占有または共有することが可能である。 次にこの場合について説明する。

【００１６】集合型カートリッジ磁気テープ装置１は、
上位装置２１及び上位装置２２に接続されている。それ
ぞれの接続経路番号を１番及び２番とする。ある上位装
置からの命令を実行するとき、マイクロプロセッサ１２
は、上位装置接続部１１を介しどちらの接続経路を使用
して上位装置と通信しているかを常に管理している。従
ってマイクロプロセッサ１２は、接続経路により複数の
上位装置を区別して扱う事が可能である。

【００１７】この場合のセルＩＤの管理は次のようにな
る。セルＩＤレジスタ１８は同様に０で初期設定されて
いる。セルＩＤが０ということは、何れの接続経路から
も占有されていないものと見なされる。セルＩＤの設定
は、上位装置の指示により行われる。例えば、上位装置
２２がセルのアドレスをパラメータとするセル占有設定
命令を送出すると、マイクロプロセッサ１２は、セルＩ
Ｄレジスタ１８の指定アドレスの内容を読み出し、その
内容が０かどうかをチェックする。その内容が０で無い
ときそのセルは既に他の上位装置により占有済みとして
上位装置２２に対しセルＩＤ設定命令の異常終了を報告
する。ただしセルＩＤレジスタ１８に記憶されていた内
容が上位装置２２の接続経路番号である２に一致すると
き、マイクロプロセッサ１２は、上位装置に正常終了を
報告する。またセルＩＤレジスタ１８の指定アドレスの
内容が０のとき、マイクロプロセッサ１２は、上位装置
２２の接続経路番号である２をセルＩＤレジスタ１８の
指定アドレスに書き込み、命令の正常終了を報告する。 これにより新たに格納セルが上位装置２２により占有さ
れたことになる。逆にセルの占有を解除する場合は、上
位装置２２がセルのアドレスをパラメータとするセル占
有解除命令を送出する。マイクロプロセッサ１２は、セ
ルＩＤレジスタ１８の指定アドレスの内容が上位装置２
２の接続経路である２に一致するかチェックし、もし一
致すればセルＩＤレジスタ１８の指定アドレスに０を書
き込み、命令の正常終了を報告する。また２に一致しな
ければ、セルが他の上位装置により占有されていると考
え、上位装置２２に命令の異常終了を報告する。但し、
既にセルＩＤレジスタ１８の指定アドレスの内容が０の
とき、マイクロプロセッサ１２は上位装置２２に命令の
正常終了を報告する。

【００１８】さらにこの場合の媒体の移送について説明
する。例えば、磁気テープ媒体を格納庫１５のセルアド
レス＃ｍから記録再生機構１３へ装填する処理を考える
と、先ず上位装置２２が、媒体の格納されているセルア
ドレス及び媒体の装填先をパラメータとする移送命令を
送出する。マイクロプロセッサ１２は、セルＩＤレジス
タ１８のアドレスｍの内容が上位装置２２の接続経路番
号である２に一致するかチェックする。２に一致しない
場合、その媒体は他の上位装置に占有されていると考え
、媒体を移送すること無く移送命令の異常終了を上位装
置２２に報告する。但しセルＩＤレジスタ１８のアドレ
スｍの内容が０のときは異常終了することなく処理を続
行する。セルＩＤレジスタの内容が２に一致したとき、
またはセルＩＤレジスタの内容が０のときマイクロプロ
セッサ１２は、自動装填機構制御部１７を介して自動装
填機構１６に対して格納庫１５のｍ番目のセルから記録
再生機構１３へ磁気テープ媒体を移送する動作を指示し
媒体の移送を実行させる。

【００１９】また、セルＩＤレジスタ１８は、読み出し
書き込み可能のメモリであるが、集合型カートリッジ磁
気テープ装置１の電源が切断されたときにセルＩＤレジ
スタの内容が破壊されないように、電源の切断されてい
る間記憶保持機構１９がセルＩＤレジスタの記憶保持の
ための電源を供給する。

【００２０】

【発明の効果】以上説明したように本発明は、集合型の
外部記憶装置において格納セルにＩＤをもたせることに
より、格納セルのＩＤによりセルに格納されている媒体
を論理的に占有させることができる。ＩＤ値は、上位装
置により管理されるため、上位装置から本集合型外部記
憶装置を使用する利用者毎にＩＤ値を設け利用者単位に
媒体を占有させる事が可能である。さらに、複数の上位
装置により一つの集合型外部記憶装置を使用する場合、
上位装置毎にＩＤ値を設け、上位装置単位に媒体を占有
することも可能である。これにより記録媒体を競合して
使用することによる媒体の記録内容の破壊を防ぐことが
出来る。またＩＤを設定していないセルの媒体は、従来
と同様に全ての上位装置及び上位装置から本集合型外部
記憶装置を使用する利用者により共有することもできる
。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例である集合型カートリッジ磁
気テープ装置のブロック図である。

【図２】セルＩＤの設定におけるマイクロプロセッサの
処理のフローチャートである。

【図３】セルＩＤのリセットにおけるマイクロプロセッ
サの処理のフローチャートである。

【図４】媒体の移送におけるマイクロプロセッサの処理
のフローチャートである。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　外部記憶装置内部に交換可能な記録媒
   体を多数保持する手段と、交換可能な記録媒体に記録再
   生を行う手段と、前記記録媒体を多数保持する手段と前
   記記録再生を行う手段との間で記録媒体を移送する手段
   と、外部記憶装置を制御する手段と、前記記録媒体を多
   数保持する手段の個々に対応して固有の情報を記憶する
   書換可能の記憶手段とを具備し、上位装置より送出する
   前記記録媒体を個々に保持する手段と前記記録再生を行
   う手段との間で記録媒体を移送する指示に前記記録媒体
   を保持する手段固有の情報を付加し前記指示に付加した
   情報が前記記録媒体を保持する手段の個々に対応して固
   有の情報を記憶する手段の内容に一致するときのみ前記
   移送指示を実行することを特徴とする集合型外部記憶装
   置。
2. 【請求項２】　　集合型外部記憶装置において複数の上
   位装置からの指示を処理する手段を具備し、前記記録媒
   体を保持する手段の固有の情報を記憶する手段に個々の
   上位装置と集合型外部記憶装置との接続経路に対応する
   番号を記憶し記録媒体の移送命令を送出した上位装置の
   接続経路番号が前記記録媒体を保持する手段の個々に対
   応して固有の情報を記憶する手段の内容に一致するとき
   のみ前記移送指示を実行することを特徴とする請求項１
   の集合型外部記憶装置。
3. 【請求項３】　　記録媒体を保持する手段の固有の情報
   を記憶する手段の内容が初期状態のとき全ての移送命令
   を実行することを特徴とする請求項１の集合型外部記憶
   装置。
4. 【請求項４】　　前記記録媒体を保持する手段の個々に
   対応して固有の情報を記憶する手段として書換可能の不
   揮発性記憶をもつことを特徴とする請求項１の集合型外
   部記憶装置。